JP2561396B2 - Dnaの塩基配列検出方法 - Google Patents

Dnaの塩基配列検出方法

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    • G01QSCANNING-PROBE TECHNIQUES OR APPARATUS; APPLICATIONS OF SCANNING-PROBE TECHNIQUES, e.g. SCANNING PROBE MICROSCOPY [SPM]
    • G01Q60/00Particular types of SPM [Scanning Probe Microscopy] or microscopes; Essential components thereof
    • G01Q60/24AFM [Atomic Force Microscopy] or apparatus therefor, e.g. AFM probes
    • G01Q60/38Probes, their manufacture, or their related instrumentation, e.g. holders
    • G01Q60/42Functionalisation

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分子生物分野、医療分
野、法医学分野、農林水産業、製薬業などに於いて有用
な、DNAの塩基配列の検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年バイオテクノロジーとして、生物の
遺伝子を操作して、より優れた有用な特性を有する生物
体を産出させたり、有用な物質をより効率良く産出させ
る生物体にするなどの研究が盛んに行われている。
【0003】これらのバイオテクノロジー分野において
は、遺伝子の特性を左右するDNA(デオキシリボ核
酸)の塩基配列を知ることが重要であり、従来、いくつ
かのDNAの塩基配列の検出方法が提案されている。
【0004】図2から図4にそって、近年よく使われて
いるDNAの塩基配列検出方法を説明する。図2は一本
鎖DNAから、DNAポリメラーゼとDNAを構成する
4種類のヌクレオチドを用いて、二本鎖DNAを合成す
る様子を示した概念図である。
【0005】図2の(a)に示した如く、調べたいDN
A分子をアルカリ処理して一本鎖DNA9にする。次
に、図2の(b)に示した如く、この一本鎖DNA9
に、放射性32Pを含むプライマー10を付ける。この溶
液にDNAの構成分子である4種類のデオキシリボヌク
レオシド三リン酸11(この分子の一般名称をヌクレオ
チドといい、塩基としてアデニンを含むもの(A)、チ
ミンを含むもの(T)、シトシンを含むもの(C)、グ
アニンを含むもの(G)がある)とDNAポリメラーゼ
を存在させておくと、図2の(c)に示した如く、一本
鎖DNA9上に相補的な塩基対(チミンにはアデニン
が、グアニンにはシトシンがそれぞれ特異的に水素結合
する)ができ、二本鎖のDNA12ができあがる。
【0006】ところで、ヌクレオチドの構成分子である
デオキシリボースの3′位の水酸基を水素で置換したジ
デオキシリボヌクレオシド三リン酸が少量存在する場合
を考えてみる。このような修飾ヌクレオチドがDNAに
取り込まれると次のヌクレオチドの付加ができなくな
り、反応はここで止まる。
【0007】従って、図3に示すように塩基としてアデ
ニンを持つ修飾ヌクレオチド13を少量混ぜて一定時間
反応させると、このアデニンを持つ修飾ヌクレオチド1
3は、ランダム重合体を合成する場合のモノマーの如く
連鎖中にランダムに取り込まれるため、末端の塩基がア
デニンの長さの異なる種々の二本鎖DNAができる。図
3はこの様子をモデル的に示した末端がアデニンの種々
の長さのDNAの作成方法を示したモデル図である。
【0008】尚、図3中14、15、16、17はそれ
ぞれ一本鎖DNA9を構成する塩基と水素結合したヌク
レオチドを示し、図2と同一のものについては符号を図
2と同一にしたので説明を省略する。
【0009】図3中(a)は反応前の各成分を示し、
(b)は反応して得られた末端の塩基がアデニンの種々
の二本鎖DNAのうちの1つをモデル的に示しており、
(c)は末端の塩基がアデニンの長さの異なる種々の二
本鎖DNAを3種類モデル的に示したものである。
【0010】同じように、他の3種類の塩基についても
同じ操作を繰り返して、それぞれアデニン、シトシン、
チミン、グアニンが末端のいろいろな長さのDNAがで
きあがる。図4に示すようにこのようにしてできた4種
類のDNA溶液18、19、20、21の溶液を4つの
レーンで電気泳動することによって、図4のようなパタ
ーン22がオートラジオグラフィーで観測できるので、
元のDNAの塩基配列を検出することができる。尚、図
4中矢印23は電気泳動の電界の向きを示す。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のDNA
の塩基配列の検出方法は広く使われており、一日で数千
の塩基配列を読み取る事ができる。しかし、以下に述べ
るような問題点を含んでいる。 (1)大量のDNAが必要である。 (2)放射性の32Pを用いるため、特殊な施設が必要で
あり、また、被爆の危険性もある。 (3)32Pの半減期は14日と短く、常時試薬を調製し
なくてはならない。 (4)操作が何段階にも分かれているので、めんどうで
根気のいる仕事である。
【0012】そこで、安全に、簡単に、迅速に、しかも
少量のDNAでも塩基配列を検出できる方法を提供する
ことは産業上重要な課題である。本発明は安全に、簡単
に、迅速に、しかも少量のDNAでもその塩基配列を検
出できる方法を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明のDNAの塩基配列検出方法はDNAを構成する
4種類の塩基に対しそれぞれ特異的に相互作用を及ぼす
4種類の分子のいずれか1種類が固定された3種類また
は4種類の探針を用意し、これらの探針を原子間力顕微
鏡の探針とし、前記原子間力顕微鏡によりそれぞれの探
針を基板上に固定された一本鎖DNA上に接近させて、
力を測定しながら原子レベルの精度で走査することから
なるDNAの塩基配列検出方法であって、前記相互作用
を及ぼす分子が、炭化水素鎖を有する単分子膜を介して
探針に固定されていることを特徴をする
【0014】また、前記構成において、特異的に相互作
用を及ぼす4種類の分子が、DNAを構成する塩基を含
む分子である事が好ましい。また、前記構成において、
特異的に相互作用を及ぼす4種類の分子が、RNA(リ
ボ核酸)を構成する塩基を含む分子である事が好まし
い。
【0015】本発明方法によれば、DNAを構成する4
種類の塩基を、化学的な相互作用によってそれぞれ直接
識別する事ができ、それにより、従来の問題を解決しよ
うとするものである。以下に詳細を示す。
【0016】図1は本発明の検出方法の原理を示す模式
図である。図1に示すように、DNAを構成する4種類
の塩基のうち、塩基アデニン8を含む分子2を原子間力
顕微鏡(AFM)の探針1に固定して、この探針1を基
板4の上に固定された一本鎖DNA3上に接近させ、そ
の時の相互作用の結果生じる力を測定しながら原子レベ
ルの精度で走査する。尚、本発明は原子間力顕微鏡の探
針が、DNAを構成する4種類の塩基に対しそれぞれ特
異的に相互作用を及ぼす4種類の分子のいずれか1種類
炭化水素鎖を有する単分子膜を介して固定された3種
類または4種類の探針を用いる点で特異性があるが、他
の点においては通常の原子間力顕微鏡とその構造、動作
原理などは基本的に同一であり、また、原子間力顕微鏡
はすでに知られているので、その構造などの詳細な説明
は省略する。
【0017】探針1に固定された分子2中のアデニン8
がチミン6上に来た時、他の塩基アデニン8、グアニン
7、シトシン5の場合にはみられない、水素結合による
強い力が働く。この力の働く場所を調べることによっ
て、DNA3中のチミン6の位置が分かる。図中(a)
の探針1の位置はDNA3中のグアニン7上に探針1に
固定されたアデニン8が位置している場合で、この場合
は水素結合による強い力が働いていない位置を示してい
る。図中(b)の探針1の位置はDNA3中のチミン6
上に探針1に固定されたアデニン8が位置している場合
で、この場合は水素結合による強い力が働く位置に探針
1があることを示している。
【0018】そして、チミンを含む分子、シトシンを含
む分子、グアニンを含む分子がそれぞれ固定された3種
類の探針を用いて、これらの操作を繰り返すことによっ
て、一本鎖DNA3中のアデニン、グアニン、シトシン
の位置がそれぞれ分かる。
【0019】以上のことから、一本鎖DNAの塩基配列
が検出できる。なお、一本鎖DNAの塩基配列が分かる
ということは、アデニンはチミンと、また、グアニンは
シトシンとしか特異的に結合しないので、元の2本鎖D
NAの塩基配列が分かるということになる。
【0020】ところで、DNAはチミン、アデニン、シ
トシン、グアニンの4種類の塩基を含むので、原理的に
は、3種類の塩基の位置が検出できればDNAの塩基配
列は分かる。従って、上記では4種類の探針を用いてい
るが、チミン、アデニン、シトシン、グアニンを含む分
子のそれぞれいずれか1種類が固定された4種類の探針
のうちのいずれか3種類の探針を用いてもDNAの塩基
配列は検出される。
【0021】また、探針に固定するのはチミン、アデニ
ン、シトシン、グアニンを含む分子に限る必要はなく、
DNAを構成する塩基と特異的に相互作用を及ぼすもの
であれば何でも良い。特異的相互作用としては例えば、
水素結合やイオン間力などの原子間力などが挙げられる
がこれのみに限定されるものではない。
【0022】たとえば、RNAを構成する塩基を含む分
子、叉はこれらの誘導物質など様々な分子を用いること
ができる。RNAの場合、RNAを構成する4種類の塩
基はウラシル、アデニン、シトシン、グアニンであり、
ウラシルはDNAを構成する塩基のうちアデニンと特異
的に結合し、他の塩基については前述のDNAの場合と
同様な特異的結合をする。
【0023】本発明におけるDNAを構成する塩基と特
異的な相互作用をする分子は、炭化水素鎖を有する単分
子膜を介して探針に固定されているので、探針に直接固
定された分子に比べて自由に動け、そのため、DNAと
反応する際分子間の立体障害を受け難くなる。この結
果、効率よくDNAの塩基配列を決定することが可能と
なる。
【0024】また、DNAを構成する塩基と特異的に相
互作用を及ぼす分子が探針に直接結合されている場合、
探針をDNAに近づけ過ぎた場合、探針とDNAとの間
には大きな斥力が働き、この斥力のためにDNAが変形
したり基板からはがれたりすることがあるが、DNAを
構成する塩基と特異的な相互作用をする分子が炭化水素
鎖を有する単分子膜を介して探針に固定されている場
合、炭化水素鎖が探針とDNA分子との間のクッション
の役目を果たすので、DNA分子が変形したり、基板か
らはがれたりすることがなくなる。
【0025】本発明においては、DNAの塩基を含む位
置を上述のように分子1つ1つの単位で検出していくの
で、原子間力顕微鏡の探針を検出対象となる一本鎖DN
A試料の固定された基板上に原子レベルの精度で走査す
る。原子間力顕微鏡はこの様な操作が出来るようになっ
ているが、例えば本発明方法においては、長さ約1μ
m、根元部の幅約4μm程度の先細りの探針などを用い
て1μm角の領域を0.01〜0.1オングストローム
程度の精度で3次元のX軸、Y軸、Z軸方向に動かして
走査し原子間力などの相互作用を記録する。
【0026】この様な精度で走査するには、通常原子間
力顕微鏡においては、試料を載せる台がピエゾ素子など
の電圧をかけることによりその長さが伸縮する圧電素子
などで構成されており、この圧電素子を3次元方向にコ
ントロールして動かすことで走査を行っているのが通常
である。
【0027】そして原子間力の測定は、センサーで原子
間力をキャッチして、原子間力が常に一定になるように
例えば強く原子間力が作用する位置では原子間力が当初
の一定値になるように試料と探針の位置を遠ざけるな
ど、試料と探針の距離を近づけたり、離したりして原子
間力が常に一定値になるようにし、この動きを電気信号
にして記録することにより検知するシステムとなってい
る。
【0028】なお、以下に、一本鎖DNA分子の基板上
への固定方法と、DNAを構成する4種類の塩基とそれ
ぞれ特異的に相互作用を及ぼす分子のAFMの探針への
固定方法の例を説明する。 1:一本鎖DNAの基板上への固定方法 1−1:物理吸着法 一本鎖DNA溶液(10〜50μg/ml)をよく洗浄
された平面度の高いグラファイト、ガラス基板、金でコ
ーテイングされたガラス基板もしくは雲母上に滴下する
か、もしくはこれらの基板をこのDNA溶液中に浸し
て、一本鎖DNAをこれらの基板に固定する。その後、
これらの基板を純水でよく洗浄して測定用の基板とす
る。 1−2:化学結合法 基板としては、酸化膜の付いたシリコン基板、表面が酸
化されたグラファイト基板、雲母からなる基板もしくは
ガラス基板など水酸基のある比較的表面が平坦な基板が
用いられる。
【0029】まず、塩酸溶液(5〜50%)50mlに
約10μgの一本鎖DNAを加える。次に、この溶液に
基板を入れ、室温付近で数時間反応させ、一本鎖DNA
をこれらの基板に固定する。その後、これらの基板を蒸
留水でよくすすぎ、再びきれいな蒸留水に浸し洗浄して
測定用の基板とする。 1−3:化学結合法 基板としては、酸化膜の付いたシリコン基板、表面が酸
化されたグラファイト基板、雲母からなる基板もしくは
ガラス基板など水酸基のある比較的表面が平坦な基板が
用いられる。
【0030】まず、末端がトルエンカルボン酸でエステ
ル化されたシランカップリング剤[CH3 −C6 4
OOC−(CH2 )n−SiCl3 ]を有機溶剤(ヘキ
サデカン80%、クロロホルム12%、四塩化炭素8
%)に重量にして1%溶解して反応溶液とし、この反応
溶液に基板を入れ、窒素雰囲気中で約2時間反応を行わ
せる。
【0031】次にこの基板を2つの糟のクロロホルム溶
液に15分ずつ浸水した後、水洗を行う。なお、この反
応においては、シランカップリング剤の化学式のnの値
を10〜20とすることにより、DNA等を構成する塩
基の反応性などが立体障害などにより影響を受けるのを
防止できるので好ましい。
【0032】ひき続いて、この基板を数%のリチウムア
ルミニウムハイドライド(LiAlH4 )を含むエーテ
ル溶液中で室温下で20分反応さる。この結果、n=1
0〜20の場合、基板上には末端に水酸基を有する炭化
水素鎖含有の単分子膜が形成される。
【0033】最後に、この基板を、約10μgの一本鎖
DNAが溶けた塩酸溶液(5〜50%)50mlに入
れ、室温付近で数時間反応させた後、蒸留水でよく洗浄
し、一本鎖DNAを固定する。 1−4:化学結合法 基板としては、酸化膜の付いたシリコン基板、表面が酸
化されたグラファイト基板、雲母からなる基板もしくは
ガラス基板など水酸基のある比較的表面が平坦な基板が
用いられる。
【0034】まず、末端がビニル基(−CH=CH2
のトリクロロシランカップリング剤(CH2 =CH−
(CH2 )n−SiCl3 )を有機溶剤(ヘキサデカン
80%、クロロホルム12%、四塩化炭素8%)に重量
にして1%溶解して反応溶液とし、この反応溶液に基板
を入れ、窒素雰囲気中で約2時間反応を行わせる。
【0035】次にこの基板を2つの糟のクロロホルム溶
液に15分ずつ浸水した後、水洗を行う。なお、この反
応においては、シランカップリング剤の化学式のnの値
は前述の場合と同様に10〜20の場合が好都合であ
る。
【0036】次に、この基板をジボランの溶解したテト
ラヒドロフラン溶液(1M)にアルゴン雰囲気中室温で
1分間反応させた後、過酸化水素と水酸化ナトリウムの
混合溶液(過酸化水素30%、水酸化ナトリウム0.1
M)中で1分間反応させる。
【0037】この結果、n=10〜20の場合、基板上
には末端に水酸基を有する炭化水素鎖含有の単分子膜が
形成される。最後に、この基板を、約10μgの一本鎖
DNAが溶けた塩酸溶液(5〜50%)50mlに入
れ、室温付近で数時間反応させた後、蒸留水でよく洗浄
し、一本鎖DNAを固定する。 2:AFMの探針への分子の固定法 2−1:AFMの探針上への、DNAを構成する4種類
の塩基の固定方法 用いるAFMの探針は窒化シリコンもしくは酸化シリコ
ンでできたものである。窒化シリコンの場合は、水酸化
ナトリウムによるアルカリ処理、熱硝酸による処理、熱
硫酸による処理、酸素雰囲気中での熱処理のいずれかに
よって探針を酸化して、表面に水酸基を付加する。
【0038】DNAを構成する塩基を含む分子として
は、DNAを構成する4種類のヌクレオチドを用いる。
1−3〜1−4のいずれかと同じ方法でヌクレオチドを
探針に固定する事ができる。但し、基板の代わりに上述
のAFMの探針を、一本鎖DNAの代わりにヌクレオチ
ドをそれぞれ用いる。 2−2:AFMの探針上への、RNAを構成する4種類
の塩基の固定方法 用いるAFMの探針は窒化シリコンもしくは酸化シリコ
ンでできたものである。窒化シリコンの場合は、水酸化
ナトリウムによるアルカリ処理、熱硝酸による処理、熱
硫酸による処理、酸素雰囲気中での熱処理のいずれかに
よって探針を酸化して、表面に水酸基を付加する。
【0039】RNAを構成する塩基を含む分子として
は、RNAを構成する4種類のヌクレオチドを用いる。
1−3〜1−4と同じ方法でヌクレオチドを探針に固定
する事ができる。但し、基板の代わりに上述のAFMの
探針を、一本鎖DNAの代わりにRNAを構成するヌク
レオチドをそれぞれ用いる。
【0040】
【作用】本発明のDNAの塩基配列検出方法はDNAを
構成する4種類の塩基に対しそれぞれ特異的に相互作用
を及ぼす4種類の分子のいずれか1種類が固定された3
種類または4種類の探針を用意し、これらの探針を原子
間力顕微鏡の探針とし、前記原子間力顕微鏡によりそれ
ぞれの探針を基板上に固定された一本鎖DNA上に接近
させて、力を測定しながら原子レベルの精度で走査する
ので、放射性元素を用いる必要がないため安全で、工程
が簡単で、迅速に、しかもまた、原理的には、一個のD
NAがあれば測定できるので従来法に比べてDNAの量
は格段に少ない量のDNAでもその塩基配列を検出でき
る方法を提供出来る。さらに、3種類、ないしは4種類
の微小探針を用いて同様の操作でルーチンワーク的にD
NAの塩基配列を検出できるので、従来法より手間はか
からず、簡単、迅速にDNAの塩基配列を決定できる。
そして、本発明におけるDNAを構成する塩基と特異的
な相互作用をする分子は、炭化水素鎖を有する単分子膜
を介して探針に固定さ れているので、探針に直接固定さ
れた分子に比べて自由に動け、そのため、DNAと反応
する際分子間の立体障害を受け難くなる。この結果、効
率よくDNAの塩基配列を決定することが可能となる。
【0041】また、DNAを構成する塩基と特異的に相
互作用を及ぼす分子が探針に直接結合されている場合、
探針をDNAに近づけ過ぎた場合、探針とDNAとの間
には大きな斥力が働き、この斥力のためにDNAが変形
したり基板からはがれたりすることがあるが、DNAを
構成する塩基と特異的な相互作用をする分子が炭化水素
鎖を有する単分子膜を介して探針に固定されている場
合、炭化水素鎖が探針とDNA分子との間のクッション
の役目を果たすので、DNA分子が変形したり、基板か
らはがれたりすることがなくなる。
【0042】また、本発明において、特異的に相互作用
を及ぼす4種類の分子が、DNAを構成する塩基を含む
分子である好ましい態様にすることにより、基板への試
料の固定と、探針への分子の固定がほぼ同様の操作で出
来、また、相互作用も予め分っているのでより容易にD
NAの塩基配列を決定できる。
【0043】また、本発明において、特異的に相互作用
を及ぼす4種類の分子が、RNAを構成する塩基を含む
分子である好ましい態様にすることにより、基板への試
料の固定と、探針への分子の固定がほぼ同様の操作で出
来、また、相互作用も予め分っているのでより容易にD
NAの塩基配列を決定できる。
【0044】
【実施例】実施例1 30塩基対分だけ切断し取り出された大腸菌DNAの塩
基配列を本発明の方法で検出した。以下に詳細を示す。
【0045】まず、30塩基対からなる大腸菌DNAを
20μ/mg以下の濃度となるように15mMの塩化ナ
トリウムと1.5mMのクエン酸ナトリウムの混合溶液
に溶かした。そして、この溶液を沸騰した湯浴に10分
間つけた後、氷水で急冷して、大腸菌DNAを一本鎖D
NAにした。
【0046】この一本鎖DNAを、前述の1−1の方法
を用いて、グラファイト基板上に分散して固定した。ま
た、前述の2−1の方法(この中でも特に、1−3の方
法を応用)を用いて、DNAを構成するヌクレオチドを
AFMの探針に固定した。
【0047】まず、アデニンを含むヌクレオチドが固定
された探針を一本鎖DNAの固定された基板表面に接近
させ、探針と基板表面間に働く力が一定になるように、
探針と基板表面の間の距離を調製しながら、原子レベル
の精度(0.1オングストロームの精度)でこの探針を
走査した。ここで、探針の走査範囲は100×100n
2 とし、この時探針の軌跡が描く曲線群の形状を調べ
た。
【0048】基板表面の様々な場所における曲線群の形
状を調べたところ、数箇所において、平面の上に半径が
数ナノメーターの棒状の物がのっているような形状が観
測された。しかも、この棒は7ヶ所に突起を持ってい
た。これらは、以下のように解釈された。
【0049】まず、上に示した基板表面の観察方法は、
基本的には、従来のAFMによる固体表面の形状の観察
方法と同じである。従って、探針の軌跡の描く曲線群の
形状は、基板表面の形状を表すので、棒状の物は一本鎖
DNAを示していると解釈された。
【0050】しかし、チミンが存在する部分のDNAの
見かけの形状は、従来のAFMで示される形状と少し様
子が違ってくる。すなわち、探針に固定されたアデニン
とDNA中のチミン間には水素結合による力が働き、こ
の力は、この探針と他の塩基や基板表面間に働く力より
も充分大きく、そのため、探針は、DNA中のチミン上
にきたとき、原子間力を一定にするためにDNAから大
きく離れようとする。従って、従来のAFMでは見られ
ない突起がDNAを表す曲線群上に観測される。そこ
で、この突起の位置にチミンがあると判断された。以上
のことより、DNA上にある7箇所のチミンの位置が判
った。
【0051】次に、チミン、グアニン、シトシンのいず
れかを含むヌクレオチドがそれぞれ固定された3種類の
探針を用いて、同様な操作をして、DNA上のアデニ
ン、シトシン、グアニンの位置がそれぞれ調べられた。
【0052】以上の4種類の探針を用いて調べたDNA
中の塩基の位置から、30塩基対からなる大腸菌DNA
の塩基配列が検出された。なお、チミン、グアニン、シ
トシンのいずれかを含むヌクレオチドがそれぞれ固定さ
れた3種類の探針だけを用いても、DNAの塩基配列の
検出をすることができた。
【0053】すなわち、これらの3種類の探針をそれぞ
れ用いて一本鎖DNAを調べたところ、DNAを示す曲
線群上に多数の突起が観測され、これによって、アデニ
ン、シトシン、グアニンのDNA上の位置が分かった。
ところで、上記のどの探針を用いた場合にも、突起の現
れない場所がDNAを示す曲線群上にあった。そこで、
この場所にチミンが存在すると判断された。しかも、こ
の場所の広さから、ここに存在しているチミンの数が分
かった。以上のことから、30塩基対からなる大腸菌D
NAの塩基配列か検出できた。 実施例2 前述の1−3の方法を用いて一本鎖DNAを雲母基板上
へ固定し、それ以外は実施例1と同じ方法によって、3
0塩基対からなる大腸菌DNAの塩基配列が検出でき
た。実施例3 前述の2−2の方法(この中でも特に、1−3の方法を
応用)を用いてRNAを構成するヌクレオチドをAFM
の探針に固定し、それ以外は実施例1と同じ方法によっ
て、30塩基対からなる大腸菌のDNAの塩基配列が検
出できた。実施例4 前述の1−3の方法を用いて一本鎖DNAを雲母基板上
へ固定し、また、前述の2−2の方法(この中でも特
に、1−3の方法を応用)を用いてRNAを構成するヌ
クレオチドをAFMの探針に固定した。それ以外は実施
例1と同じ方法によって、30塩基対からなる大腸菌D
NAの塩基配列が検出できた。
【0054】DNAの塩基配列を迅速に決めることは、
分子生物分野、医療分野、法医学分野、農林水産業、製
薬業の分野でたいへん重要である。特に、遺伝病の治療
や、DNA操作による植物等の品種改良、有用物質の生
物による生産を行う場合、DNAの塩基配列を読みとる
ことは、これらを実施するための基礎技術として今後ま
すます重要になってくると考えられる。本発明は、今ま
での方法に比べて簡便で少量のDNAしか必要としない
ので、これらの分野に有効に適用できる。
【0055】さらに、現在、人のDNA配列をすべて決
めてしまおうとする“人ゲノム解析計画”が計画されて
いる。この場合読みとるべきヒトDNAの塩基対の数は
28億と非常に多く、迅速にしかも正確に塩基配列を読
みとる手段の開発が強く望まれている。本発明は、この
ゲノム解析の有力な手段としても期待できる。
【0056】なお、実施例においては、DNAもしくは
RNAを構成する4種類のヌクレヲチドをAFMの探針
に固定したが、これらの分子に限る必要はなく、前述し
た如くDNA上の塩基と特異的に相互作用を及ぼすもの
であればなんでも良いことは言うまでもない。
【0057】
【発明の効果】本発明におけるDNAを構成する塩基と
特異的な相互作用をする分子は、炭化水素鎖を有する単
分子膜を介して探針に固定されているので、探針に直接
固定された分子に比べて自由に動け、そのため、DNA
と反応する際分子間の立体障害を受け難くなる。この結
果、効率よくDNAの塩基配列を決定することが可能と
なる。
【0058】また、DNAを構成する塩基と特異的に相
互作用を及ぼす分子が探針に直接結合されている場合、
探針をDNAに近づけ過ぎた場合、探針とDNAとの間
には大きな斥力が働き、この斥力のためにDNAが変形
したり基板からはがれたりすることがあるが、DNAを
構成する塩基と特異的な相互作用をする分子が炭化水素
鎖を有する単分子膜を介して探針に固定されている場
合、炭化水素鎖が探針とDNA分子との間のクッション
の役目を果たすので、DNA分子が変形したり、基板か
らはがれたりすることがなくなる。
【0059】本発明のDNAの塩基配列検出方法は安全
で、工程が簡単で、迅速に、しかもまた、少ない量のD
NAでもその塩基配列を検出できる方法を提供出来る。
また、本発明において、特異的に相互作用を及ぼす4種
類の分子が、DNAを構成する塩基を含む分子である好
ましい態様にすることにより、基板への試料の固定と、
探針への分子の固定がほぼ同様の操作で出来、また、相
互作用も予め分っているのでより容易にDNAの塩基配
列を検出できる。
【0060】また、本発明において、特異的に相互作用
を及ぼす4種類の分子が、RNAを構成する塩基を含む
分子である好ましい態様にすることにより、基板への試
料の固定と、探針への分子の固定が同様の操作で出来、
また、相互作用も予め分っているのでより容易にDNA
の塩基配列を決定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によって一本鎖DNAの塩基配列を検出
する原理を示した模式図。
【図2】一本鎖DNAから、2本鎖DNAを合成する様
子を示した概念図である。
【図3】末端がアデニンの種々の長さのDNAの作成方
法を示したモデル図である。
【図4】オートラジオグラフィーによって観測された4
種類のDNAの混合溶液の電気泳動パターンを示す図で
ある。
【符号の説明】
1 AFMの探針 2 DNAを構成する塩基を含む分子 3 一本鎖DNA 4 基板 5 シトシン 6 チミン 7 グアニン 8 アデニン 9 塩基配列を調べようとする一本鎖DNA 10 プライマー 11 DNAを構成する4種類のヌクレオチド 12 二本鎖DNA 13 アデニンを塩基とするジデオキシヌクレオシド三
リン酸 14 一本鎖DNA9を構成する塩基と水素結合したヌ
クレオチド 15 一本鎖DNA9を構成する塩基と水素結合したヌ
クレオチド 16 一本鎖DNA9を構成する塩基と水素結合したヌ
クレオチド。 17 一本鎖DNA9を構成する塩基と水素結合したヌ
クレオチド。 18 末端がアデニンである種々の長さのDNA 19 末端がチミンである種々の長さのDNA 20 末端がシトシンである種々の長さのDNA 21 末端がグアニンである種々の長さのDNA 22 オートラジオグラフィーで観測した4種類の混合
溶液18、19、20、21の電気泳動パターン 23 電気泳動の電界の向き
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 37/00 C09D 4/00 PDQ // C09D 4/00 PDQ 201/10 PDP 201/10 PDP 9162−4B C12N 15/00 ZNAA

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DNAを構成する4種類の塩基に対しそ
    れぞれ特異的に相互作用を及ぼす4種類の分子のいずれ
    か1種類が固定された3種類または4種類の探針を用意
    し、これらの探針を原子間力顕微鏡の探針とし、前記原
    子間力顕微鏡によりそれぞれの探針を基板上に固定され
    た一本鎖DNA上に接近させて、力を測定しながら原子
    レベルの精度で走査することからなるDNAの塩基配列
    検出方法であって、前記相互作用を及ぼす分子が、炭化
    水素鎖を有する単分子膜を介して探針に固定されている
    ことを特徴をするDNA塩基配列決定方法
  2. 【請求項2】 特異的に相互作用を及ぼす4種類の分子
    が、DNAを構成する塩基を含む分子である請求項1記
    載のDNAの塩基配列検出方法。
  3. 【請求項3】 特異的に相互作用を及ぼす4種類の分子
    が、RNAを構成する塩基を含む分子である請求項1記
    載のDNAの塩基配列検出方法。
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