JP2002542794A - 標識担持標的を検出するための単層および電極ならびにその使用方法 - Google Patents

標識担持標的を検出するための単層および電極ならびにその使用方法

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JP2002542794A JP2000614433A JP2000614433A JP2002542794A JP 2002542794 A JP2002542794 A JP 2002542794A JP 2000614433 A JP2000614433 A JP 2000614433A JP 2000614433 A JP2000614433 A JP 2000614433A JP 2002542794 A JP2002542794 A JP 2002542794A
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    • B82Y30/00Nanotechnology for materials or surface science, e.g. nanocomposites

Abstract

(57)【要約】 結合対の構成要素間の相互作用を検出するための電極であって、非伝導性の自己集合単層の形成により修飾されている電極、およびこのような電極を使用して、核酸または受容体、リガンド、抗原または抗体を含む他の標的等の、生体分子を検出する方法。自己集合単層に結合されたオリゴヌクレオチドプローブは、標的核酸と接触すると、標的核酸と反応して、ハイブリダイズした核酸を修飾電極表面上に形成する。ハイブリダイズした核酸を、ハイブリダイズした核酸中の予め選択された塩基を酸化還元反応で酸化することができる遷移金属錯体と反応させ、酸化還元反応を検出し、検出された酸化還元反応から核酸の有無を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】関連出願に関するクロスリファレンス 本出願は、1995年6月27に提出の出願第08/495,817号(現在
は放棄された)の一部継続である、1996年6月20日に提出の出願番号第0
8/667,338号の分割出願である(現在は米国特許第5,871,918
号である)、1998年10月27に提出の同時係属出願第09/179,66
5号の一部継続、および1995年6月27に提出の出願第08/495,81
7号(現在は放棄された)の一部継続である、1996年6月20日に提出の出願
第08/667,338号(現在は米国特許第5,871,918号)の一部継
続である、1997年10月14日に提出の同時係属出願第08/950,50
3号の一部継続であって、以上の出願の開示内容は参照することにより本明細書
に組み込まれるものとする。
【0002】発明の背景 発明の分野 本発明は、結合対相互作用を分析するための修飾電極、および特に核酸分析お
よびタンパク質-タンパク質相互作用におけるこれらの電極の使用に関する。
【0003】従来技術の説明 本発明は、結合対の構成要素間の相互作用を検出するための電極であって、非
伝導性の自己集合した単層の形成によって改変された電極、およびこのような電
極を使用して、核酸、または受容体電極は、リガンド抗原または抗体を含む他の
標的等の、生体分子を検出するための方法に関する。
【0004】 固体表面における核酸ハイブリダイゼーションの検出は、臨床標本中の伝染性
生物の同定(Spargo,C.A.et al.,1993,Molecul
ar and Cellular Probes 7,395-404;Mar
tin,W.J.,1994,Infectious Diseases,In
The Polymerase Chain Reaction (K.B.
Mullis,F.Ferre and R.A.Gibbs,eds.),p
p.406-417,Berkhauser,Boston)、遺伝子発現分析の
ためのmRNAの定量(Schena,M.,et al.,1995,.Sc
ience 270,467-470)、および高密度「チップ」アレイ上のゲノ
ムDNAの配列決定または再配列決定に(Chee,M.,et al.,19
96,Science 274,610-613)使用されてきた。本明細書で
引用する出版物および特許出願の開示内容を、参照することにより本明細書に組
み込むものとする。今のところ、この検出は、蛍光標識を標的核酸に付着させる
ことを含み、次いでこれをプローブ修飾した表面とハイブリダイズさせ、ハイブ
リダイズしなかったDNAを固体表面から洗浄除去した後、検出する。ハイブリ
ダイゼーションの検出にはフォトンの検出が必要なため、この方式で標識された
アレイの分析には、高解像度蛍光顕微鏡が必要である。あるいは、表面結合した
ハイブリッドを、次には、1つまたは複数の蛍光標識か、または非蛍光性支持体
を蛍光性のものに転換する酵素を担持する、さらなるシグナルプローブにハイブ
リダイズするサンドイッチアッセイを使用して、ハイブリダイゼーションの間接
的検出を行ってもよい(Spargo,C.A.et al.,1993,Mo
lecular and Cellular Probes 7,395-40
4)。多数の酵素をシグナルプローブに付着させることにより、大きいシグナル
増幅を行うことができる(Holodniy,M.et al.,1995,J
Virology 69,3510-3516)が、これらの多数の酵素系の
調製は複雑である。
【0005】 担体上に固定した核酸プローブおよび二本鎖核酸用の特異的認識物質を使用す
る遺伝子検出方法を開発した研究者もいるが、これらの方法では、レポーター基
を核酸中に挿入することが必要なため、1本鎖の標的を認識することはできない
(Hashimotoら、米国特許第5,776,672号)。
【0006】 Heller(米国特許第5,532,129号、第5,565,322号、
第5,605,662号および第5,632,957号)に付与された特許には
、電極上に置かれたアガロースゲルである透過層を有する電極の使用について開
示されている。電極に電位を印加すると、プローブまたは標的核酸が電極上の反
応部位に移動するが、これは、蛍光プローブの使用によって進行する検出ステッ
プの一部ではない。
【0007】 Chriseyらに付与された特許(米国特許第5,688,642号)に記
載されている通り、オリガノシラン類を、二酸化ケイ素等の、ヒドロキシル化さ
れた支持体表面の選択された位置で、共有結合的に付着させて、オリガノシラン
単層フィルムまたは二重層フィルムまたはコーティングを形成することが可能で
ある。ヒドロキシル化された支持体表面に結合するための少なくとも1つの反応
性部位と、コーティングの他のオリガノシラン分子または支持体のいずれにも結
合することができないが、これらとは異なる分子(たとえば、チオール基または
アミノ基を付加することによって修飾された核酸)に結合するのに使用すること
ができるもう1つの反応性部位とを有するオリガノシランが使用される。
【0008】 タンパク質-タンパク質相互作用の検出には、標識されたタンパク質および可
溶性試薬が使用されてきた。たとえば、Weetallに付与された特許(米国
特許第5,066,372号)には、試薬が浸透でき且つタンパク質を固定する
ことができる作用電極上の支持層について開示されている。Hillに付与され
た米国特許第4,945,045号、Higginsに付与された米国特許第4
,545,382号、およびGratzelに付与された米国特許第5,378
,628号も参照されたい。
【0009】 Wangらの論文(Wang et al.,1997,Anal Chem
.69,4056-4059)には、高分子量の核酸の存在下で、オリゴヌクレ
オチドを分析するための膜被覆炭素電極について記載されている。この膜の目的
は、高分子量のDNAを排除する一方で、低分子量の分子は炭素電極による電気
分析用の膜を通過できることである。この膜は、プローブの付着には使用されず
、膜被覆電極で、シーケンスレベルでの識別はできない。
【0010】 親出願(それらの全明細書、図面、特許請求の範囲を、具体的に、参照するこ
とにより本明細書に組み込むものとする)は、数ある発明の中でも、とりわけ配
列決定および核酸ハイブリダイゼーションを定性的および定量的に検出する方法
について開示している。このような発明は、当技術分野における重大な進歩を表
し、また酵素または蛍光標識を付加せずに触媒方式で作用し、標的核酸の有無を
判定するのに有用な方式で、グアニン、あるいは代わりの塩基の濃度を与えるた
めの触媒電流を実現し、且つ極めて正確な試験方法を実現する、酸化還元錯体を
提供する。
【0011】 自己集合単層を表面上に形成することにより、特異的レドックス活性検体、太
陽エネルギー転換および基礎電気化学を研究するための新しいインターフェース
を設計することが可能になった。以前の単層は、アルカンチオール−金連結およ
びカルボキシレートおよびホスホネートと金属酸化物表面(たとえば、スズドー
プ酸化インジウム)との間の関連した連結によって形成されいた。従って、自己
集合は、ヘキサメチレンリンカーによりオリゴヌクレオチドに連結されたチオー
ル基により5’末端にて官能化されたDNAを用いて、高い塩濃度の金上のオリ
ゴマーDNA単層の構造を調節するのに、使用されていた。明らかに、DNAは
、そのチオール末端基を介して付着したままであるが、DNA主鎖と表面との間
の接触は、メルカプトヘキサノール単層の形成によって妨げられる。オリゴマー
核酸プローブは、その相補配列に容易にハイブリダイズする(Levicky,
R.et al.,1998,J Amer.Chem.Soc.,120,9
787)。電極と接触していた核酸からの直接電子移動を利用して設計されたが
、介在電子移動も自己集合単層も使用しない他の系としては、Halletal
.,PCT/GB93/00631のものがある。
【0012】 広バンドギャップ半導体の表面修飾で使用したり界面電子移動反応キネティク
スに応答させるために使用する場合、表面付着を実現するための一法として、カ
ルボキシレート官能化ルテニウムビピリジル錯体を高面積ナノ結晶酸化チタンフ
ィルムと一緒に使用してもよい。フィルム状(電極)またはコロイド形のナノ結
晶Ti02への表面付着、およびその後の分子の保持を遂行するための別の方法
は、Ru(bPY)3 2+のヘキサホスホン化である(Yan,S.G.et a
l.,1996,J Physical Chem.,100,6867)。こ
の従来技術は、本発明の場合のような介在溶液電気化学と関係がなく、むしろ直
接電子移動に関し、電圧の代わりに光を刺激として使用する。
【0013】 自己集合単層を用いた以前の研究は、結合対構成要素を結合させることができ
ないメチルまたは水酸化物等の要素を末端に有し、且つ生体分子の単層への結合
と異なる目的、また一般に生体分子の単層への結合と矛盾した目的に使用される
、単層の形成を含んでいた。たとえば、金属酸化物上に吸着された、メチルまた
はヒドロキシルを末端に有する長鎖アルカンヒドロキサム酸の自己集合単層は、
金属の腐食阻害に使用されており(Folkers,J.P.et al.,1
995,Langmuir,11,813およびLaibinis,P.E.e
t al.,1989,Science,245,845)、また、金属を静電
気的に結合するチオール末端自己集合単層が形成されている(Tarlov,M
.J.and Bowden,E.F.,1991,J Am.Chem.So
c.,113,1847)。
【0014】 本発明に関連した初期の研究は、電極上の酸化インジウム酸化スズ(ITO)
上の1,12-ドデカンジカルボン酸(DDCA)の単層形成を用いて行われ、
この電極を、水溶性カルボジイミドで活性化した後、ペンダントカルボキシレー
トと核塩基の内在性アミンとの反応を介して、DNAでさらに誘導体化した(N
apier,M.et al.,1997,Langmuir,13,6342
)。DNAを電極に付着させることは、酸化された金属錯体Ru(bpy)3 2+
によるグアニンの酸化による、触媒の大幅な増強につながる。カルボキシレート
-ITOインターフェースは、E1/2=1.05V(Ag/AgClに対して)で
、Ru(bpy)3 2+/3+の電気化学と合致するが、金-チオール単層の場合には
、そうではないであろう。しかし、1,12ドデカンジカルボン酸単層は、熱ス
トレス下で安定ではなく、また、本発明のホスホネートと比較して、カルボキシ
レート単層は安定性が低いため、再現可能に生じない。
【0015】 本発明以前には、オリゴヌクレオチドプローブの直接付着およびグアニン酸化
を介して固定されたDNAの電気化学的検出を考慮に入れた自己集合単層に関す
る記載はなかった。本発明の自己集合単層は、熱安定性であり、耐酸化性であり
、迅速且つ再現可能に形成される。カルボキシレートを末端基として使用すると
き、非特異的結合が最小限に抑えられる。さらに、発明で使用される好ましいホ
スホネート化合物は、以前には入手できないか、合成することが非常に困難であ
った(C3カルボキシホスホネートおよびC3アミノホスホネートだけは、市販さ
れていると分かっていた)。
【0016】 他のホスホネート化合物を用いた先の研究は、たとえば、クロマトグラフによ
る分離を強化するため(Lukes,I.et al.,1994,J Am.
Chem.Soc.,116,1737)、絶縁用多層フィルムを形成するため
(たとえば、Hong,H-G,et al.,1991,Langmuir,7
,2362のチオールホスホネートおよびYang,H.C. et al.,1
993,J Am. Chem. Soc.,115,11855の金属アルカン
ビスホスホネート)または絶縁用単層(Kayyem,J.et al.,PC
T/TJS97/20014、所望の位置における電子移動のみが起きるように
、オリゴヌクレオチドを電極から引き離し、電荷担体を電極表面から離しておき
、電極への溶剤接近可能性をブロックする不動態化剤を電極表面上に提供するた
め)、またはホスホン酸の金属表面との反応を研究するため(Gao,W.et
al.,1996,Langmuir,12,6429)の溶液であった。た
とえば、フェロセンで標識された、官能化されたチオール類、カルボン酸類また
はホスホン酸類の直交自己集合のシステムは、Gardner,T.J.et
al.,1995,J Am.Chem.Soc.,117,6927により研
究された。この研究の中で、結合対の構成要素の、電極上のホスホネート自己集
合単層への結合に関するものはない。DNAが、このような先のフィルム上に固
定されている場合、それは、静電結合による、DNAの二本鎖DNAへの挿入を
介したものであって、共有結合的付着によるものではなかった(Xu,X-H
et al.,1994,J Am.Chem.Soc.,116,8386)
【0017】 電極上の層を用いた他の研究は単層に関係がないが、たとえば、SiO2上に
集合した脂質含有二重層およびリガンドと生体分子との相互作用を研究するため
の二重層(Boxer et al.,PCT/US97/21835)、また
は選択された核酸配列の検出に使用される膜と電極との間に空間を有するする二
重層(Harding et al.,PCT/AU97/00316);標準
的な脂質単層テクノロジーによって形成された、ポリ不飽和基の重合の結果とし
て導電性である、一様に延伸された層として、界面活性剤フィルムの状態で存在
してもよい、特異的結合対の構成要素を結合させる対象である導電性界面活性剤
層を有する、電気シグナル、光学シグナルおよび機械的シグナルを使用する、重
合層(Ribi(EP 0 402 917 B1);または、全く異なる目的
に使用される半透性膜(Maleyetal.、米国特許第5,711,868
号,この特許では作用電極が半透性膜で被覆された電気化学的センサーが、酵素
によるグルコースの探知に使用される)のいずれかに関する。
【0018】 従って、本発明の目的は、標的核酸へのハイブリダイゼーションまたは標的タ
ンパク質への結合、およびその後の酸化還元反応による検出に使用できるように
、オリゴヌクレオチドプローブまたはタンパク質結合性物質を、ITO等の、電
極表面上に固定する方法を提供することにある。
【0019】 本発明のさらなる目的は、標的生体分子、たとえば、核酸あるいは容体、リガ
ンド、抗原または抗体を含む他の標的の、検出および定量に使用することが可能
な電極上に、非伝導性の自己集合単層を作る方法を提供することにある。
【0020】 他の目的および利点は、以下の開示内容および添付のクレームからさらに十分
に明らかになるであろう。
【0021】発明の概要 本発明は、電極上に自己集合したホスホネート単層であって、好ましい実施形
態では、ITO表面上のカルボキシ-アルキルホスホネートであり、結合対の構
成要素がそれに共有結合している。本発明は、電極表面に自己集合単層を形成す
るために単層材料を使用する方法および修飾電極表面上に結合対構成要素を固定
する方法も含む。好ましい実施形態の自己集合単層を有する電極は、核酸中の予
め選択された塩基の電気化学的検出、およびサンプル中の標的核酸の存在を判定
するのに有用である。自己集合単層に結合されたオリゴヌクレオチドプローブは
、標的核酸と接触すると、標的核酸と反応してハイブリダイズした核酸を修飾電
極表面上に形成する。ハイブリダイズした核酸を、ハイブリダイズした核酸中の
予め選択された塩基を酸化することができる遷移金属錯体と、酸化還元反応で反
応させ、その酸化還元反応を検出し、検出された酸化還元反応から、ハイブリダ
イズした核酸の有無を判定する。固定された結合対から遷移金属錯体に電子が移
動した後、単層は、遷移金属錯体が電子を電極表面に移動させることを許し、そ
こで、電子が検出されるため、本発明に従って、酸化還元反応を検出することが
できる。このように、自己集合単層は非伝導性であり、反応物を電極表面付近に
固定するのを助け、遷移金属錯体が固定された反応物から電極の伝導性作用面に
自由に動くことを可能にし、電子移動を可能にする。場合によっては、本発明と
共に、当技術分野で周知の増幅技術を使用することが可能である。
【0022】 本発明を使用して、他の標的(たとえば、受容体、リガンド、抗原、抗体等々
)を検出することも可能である。たとえば、標的タンパク質を、本発明の自己集
合単層に付着させた抗体等の、タンパク質結合性物質と反応させ、続いて、酸化
還元反応で酸化されることができる標識が結合した第2の抗体等の、第2のタン
パク質結合性物質を付加することによって、サンプ中の標的タンパク質を検出す
ることが可能である。核酸を用いる場合、標識を、酸化還元反応で標識を酸化す
ることができる遷移金属錯体と反応させる。酸化還元反応を検出することにより
、標的タンパク質の有無を判定することができる。本発明で使用するのに適した
1つの標識は、オリゴヌクレオチドである。
【0023】 本発明の他の目的および特長は、以下の開示および上述の特許請求の範囲から
、さらに十分に明らかになるであろう。
【0024】発明の詳細な説明およびその好ましい実施形態 本発明は、結合対の構成要素が電極上に共有結合したホスホネート自己集合単
層、およびこれらの自己集合単層の使用方法を提供する。
【0025】 本明細書で使用される用語非伝導性の「単層」は、(好ましい実施形態におい
て)、溶液からITO電極表面上に自己集合したアルキルホスホネートを、ホス
ホネート上の酸素と電極内の金属原子との間の「配位」(「dative」また
は「coordination」)結合と呼ばれてきたものの中に含むことが好
ましい、電極の伝導性作用面を覆う単一層を含む。本発明の単層の形成は、真の
共有結合を形成するために電子を共有することができる、C、NおよびO等の2
つの非金属の間に見られるような真の共有結合の形成を含まない。本発明は、ポ
リマー膜も含まない。
【0026】 具体的には、本発明の自己集合単層は、ITO電極等の電極に接着して電極を
修飾することができるホスホネート分子から形成される。本発明で使用される分
子は、最小限少なくとも1つの、ITO表面に結合する表面活性な官能基(ホス
ホネートが好ましい)と、少なくとも1つの、結合対の構成要素が共有結合して
いる末端基R1、たとえば、カルボキシ、アミノ、ヒドロキシルまたはメチルと
を有する多官能性である。さらに、これらの分子は、好ましくは、1つまたは複
数の炭素原子および随伴する置換基(一般に水素)を、ホスホネート基とR1
との間に含む、有機スペーサーR2を有していてもよい。好ましくは、ホスホネ
ート単層は、カルボキシアルキルホスホネート(ここで、R1=−CO2Hであり
、R2=−(CH2n−である)を含み、以下でさらに詳細に論ずる通り、ホスホ
ネート単層は、11−カルボキシウンデカンホスホン酸(ここで、R1=−CO2
Hであり、R2=−(CH211−である)であることが最も好ましい。本明細書
で使用される用語「結合対の構成要素」は、核酸、受容体、リガンド、抗体、抗
原sおよび炭水化物等の、互いに結合することができる全ての生体分子を含む。
本明細書に記載の例は、主としてオリゴヌクレオチドの使用に関するが、当業者
は、これらの例および本明細書の開示内容を、他の生体分子に利用することがで
きるであろう。
【0027】 本発明で使用される電極は、伝導性支持体か、または伝導性作用面の役割を果
たす外面を有する支持体を含む。支持体は、それ自身伝導性であってもよく、非
伝導性であってもよいが、伝導性作用面を有する。電極は、当技術分野で定型的
な任意の形状、たとえば、外側に伝導性作用面を有する円柱形の電極または片面
に伝導性作用面が形成された平らなシートを有してもよい。単層を上に集合させ
る伝導性の支持体は、従来使用されている任意の金属または非金属の材料であっ
てもよく、グラファイト、ガラス状炭素、熱分解性グラファイト、炭素ペースト
、および炭素繊維等の炭素;インジウムドープ酸化スズ(ITO)、酸化スズ、
酸化チタン、酸化マグネシウム、および酸化鉛等の、ドープ処理した酸化物およ
び未ドープ処理の酸化物;および、Si、Ge、ZnO、CdS、TiO2およ
びGaAs等の半導体材料、等々がある。ITOは、その性質が比較的よく知ら
れており、安価であり、また、中性のpHの水中で高い酸化電位限界および比較
的低い帯電電流を有するため、ITOを使用することが好ましい。本発明を、I
TOに関してさらに説明する。チオール類または二硫化物を吸着した金等の金属
は、グアニン酸化に必要な電位より低い電位で酸化されるため、本発明と一緒に
使用することはできない。
【0028】 標識担持標的の存在を判定するための装置は、たとえば、流体サンプルを入れ
るためのサンプル容器と;伝導性作用面を上に有する支持体を含む、電極と;上
記伝導性作用面上の、非伝導性の自己集合単層であって、ホスホネート分子を含
み、各ホスホネート分子が最小限少なくとも1つのホスホネート基および少なく
とも1つのR1基を有し(ここで、R1基は結合対の構成要素に共有結合している
)、その単層を介して、遷移金属錯体が、固定された反応物から伝導性作用面に
自由に移動して、電子を伝導性作用面に移動させることができる、単層と;単層
と電子的に連絡しているポテンシオスタットとを含んでもよい。この装置は、自
己集合単層に付着させたオリゴヌクレオチドプローブまたは自己集合単層に付着
させたタンパク質結合性物質等の、結合対の構成要素をさらに含む。
【0029】 一般に、サンプル中の標的核酸の存在を判定する方法は、オリゴヌクレオチド
プローブが単層に共有結合的に付着するように、電極上に自己集合した単層を、
オリゴヌクレオチドプローブと接触させるステップと、標的核酸およびオリゴヌ
クレオチドプローブが、ハイブリダイズした核酸を修飾電極上に形成するように
、電極上のプローブ修飾単層を、核酸溶液と接触させるステップと、ハイブリダ
イズした核酸を、ハイブリダイズした核酸の予め選択された塩基を酸化還元反応
で酸化することができる遷移金属錯体と反応させるステップと、酸化還元反応を
検出するステップと、検出された酸化還元反応から核酸の有無を判定するステッ
プとを含む。あるいは、電極上への単層集合前に、オリゴヌクレオチドプローブ
をホスホネートと結合させてもよい。
【0030】 タンパク質の場合、サンプルにおける標的タンパク質の存在の判定には、本発
明に従って、結合性物質が単層に共有結合的に付着するように、電極上に自己集
合した単層を、タンパク質結合性物質と接触させるステップと、電極上のタンパ
ク質修飾単層を、サンプルと接触させるステップと、修飾電極を、標識を含むよ
うに修飾された第2のタンパク質結合性物質と接触させるステップと、単層を、
酸化還元反応で標識を酸化させることができる遷移金属錯体と反応させるステッ
プと;酸化還元反応を検出するステップと、検出された酸化還元反応から標的タ
ンパク質の有無を判定するステップとを含む。本発明で使用するのに適した1つ
の標識は、オリゴヌクレオチドである。あるいは、電極上への単層集合前にタン
パク質結合性物質をホスホネート単層に結合させてもよい。
【0031】 ホスホネート類。先に論じた通り、本発明の自己集合単層を形成する分子は、
ITO電極表面に結合するホスホネート基(−PO32)と、および結合対の構
成要素と共有結合することができるR1基とを含む。ホスホネート基は、モノホ
スホネート部分であってもよく、ジホスホネート部分であっても、トリホスホネ
ート部分であっても、テトラホスホネート部分であっても、またはポリホスホネ
ート部分であってもよい。R1末端基としては、カルボキシル、ハロゲン化酸、
酸無水物、ヒドロキシル、エポキシド、アルデヒド、ケトン、スルフヒドリル、
ニトリルおよびアミノ基などがあるが、その限りではない。ホスホネート基とR 1 は、有機スペーサーまたはリンカーR2(存在するとき、鎖状、分枝状、環状、
または高分子量構造であってもよい、アルキル、アルケニル、アルキニル、およ
び芳香族構造を含んでもよい)で架橋さえていることが好ましい。R2は、IT
O表面に結合することができる、任意の数のホスホネート分子で置換されていて
もよい。
【0032】 ホスホネートソースは、カルボキシアルキルホスホネートであることが好まし
い。本発明の自己集合単層において、カルボキシアルキルホスホネートのホスホ
ネート部分はITOに結合し、アルキル部分の炭素数が増加するにつれて、安定
性が増大する。カルボキシ部分は、負の電荷を単層に与え、結合対の構成要素に
結合するのはカルボキシ基である。正の単層電荷が望ましい場合、アミノアルキ
ルホスホネートを使用することができ、中性の表面電荷には、メチルホスホネー
トまたはヒドロキシルホスホネートを使用することができる。
【0033】 今日までに実施された試験に基づいて、最も好ましいカルボキシアルキルホス
ホネートは、12−炭素カルボキシアルキルホスホネート(本明細書では、11
−カルボキシウンデカンホスホン酸とも呼ぶ)である。(好ましい新しい調製方
法については、実施例2を参照)。この12−炭素ホスホネートは、主として本
明細書に記載の試験で使用された。試験は、アルキル基中に2〜14個の炭素を
有するカルボキシアルキルホスホネートは、本発明で使用するのに必要な十分な
安定性および特徴を備えた自己集合単層を形成する働きをすることを示した。本
発明での有用性が低下する順序で、12−炭素カルボキシアルキルホスホネート
に次ぐのは、単独で単層に使用されたときに判断すると、3−炭素アミノアルキ
ルホスホネートおよび3−炭素カルボキシアルキルホスホネートである。ホスホ
ネート鎖中の炭素数が増加するにつれて、結果として得られる単層の安定性が増
大する。
【0034】 カルボキシアルキルホスホネートの合成は、実施例2でさらに詳細に記載する
通り、一般に、(1)塩化オキサリルとの反応によって、ブロモアルキルカルボ
ン酸を酸塩化物中間体に転換するステップと、(2)アルカリ条件で、エタノー
ル等のアルコールとの反応によって、酸塩化物中間体をブロモアルキルエステル
に転換するステップと、(3)亜リン酸トリエチル(または亜リン酸トリメチル
)と反応させ、次いで酸を再生するために酸加水分解することによって、ブルモ
アルキルエステル中間体をカルボキシアルキルホスホネートに転換するステップ
と、を含む。
【0035】 本明細書の実施例で論られるホスホネート自己集合単層は、化学的に均質であ
る、すなわち、カルボキシアルキルホスホネートのみで構成される。しかし、本
発明は、これらのホスホネートに、単層の物理的性質および化学的性質(たとえ
ば、単層上の全電荷および電荷分布)を変える他の材料、たとえば、様々な長さ
の、アミノアルキルホスホネート類、ヒドロキシ−アルキルホスホネート類、メ
トキシ−アルキルホスホネート類、メチル−アルキルホスホネート類、チオール
−アルキルホスホネート類、アルデヒド−アルキルホスホネート類、トリフルオ
ロメチル−アルキルホスホネート類および双極性イオンのホスホネート類を加え
た、不均質の自己集合単層も含む。これらの材料は、結合対の構成要素と共有結
合ができてもよく、できなくてもよい。特殊な条件下での混合単層は、結合対の
構成要素への特異的標的分子の結合を増強し且つ/または電極表面への非標的分
子の非特異的結合を減少させる。
【0036】 被験サンプル。標的核酸またはタンパク質等の他の標的生体分子を含む被験サ
ンプルに対して、本方法を実施することができる。生検サンプル等の組織サンプ
ルならびに血液、喀痰、尿および精液サンプル等の生物学的流体、細菌培養、土
壌サンプル、食物サンプル、細胞培養等々を含むがその限りではない、標的を含
む疑いのある被験サンプルを使用することができる。標的は、試験の個々の目的
に応じて、動物、植物または微生物(たとえば、ウイルス、原核生物ならびに細
菌、原生動物、および真菌等々を含む真核生物)を含む、いずれの起源のもので
あってもよい。例としては、外科的標本、医学的診断に使用された標本、遺伝子
検査に使用された標本、環境標本、細胞培養標本、食物標本、歯科標本および獣
医学標本などが挙げられる。当業に者周知の技術または明白な技術に従って、本
方法を実施する前に、サンプルを処理または精製しもよく、また、本方法を実施
する前に、必要に応じて、その中の核酸を消化、断片化、および/または増幅(
以下参照)してもよい。
【0037】 増幅。本発明による自己集合単層を有する電極を使用する工程は、標的核酸サ
ンプルをオリゴヌクレオチドプローブに接触させて、ハイブリダイズした核酸を
生成することを含むため、発明を使用するある一定の用途には、オリゴヌクレオ
チドプローブと接触させる前に、核酸を増幅することが望ましいかもしれない。
同時係属出願(SN09/179,665およびSN08/950,503)で
開示されまた論じられた方法等の適当な方法で、選択された、または標的の、核
酸配列の増幅を実施することが可能である。
【0038】 核酸の検出。上述の通り、自己集合単層が上に形成された本発明の電極、およ
びこの電極を使用する方法は、ハイブリダイズした核酸の検出を可能にする。こ
の方法では、標的核酸を、自己集合単層に結合したオリゴヌクレオチドプローブ
と接触させて、ハイブリダイズした核酸を形成する。本発明の方法で有用なオリ
ゴヌクレオチドプローブは、約4または6塩基〜約80または100塩基以上で
構成されてもよく、さらに好ましくは、約8〜約30塩基で構成される。当技術
分野で周知の技術従って、多種多様な塩基配列のいずれかを有するオリゴヌクレ
オチドプローブを作成することができる。オリゴヌクレオチドプローブを作成す
るのに適した塩基は、アデニン、シトシン、グアニン、ウラシル、およびチミン
等の天然のヌクレオチド塩基;および非天然のすなわち「合成の」ヌクレオチド
塩基、たとえば、8−オキソ−グアニン、6−メルカプトグアニン、4−アセチ
ルシチジン、5−(カルボキシヒドロキシエチル)ウリジン、2’−O−メチル
シチジン、5−カルボキシメチルアミノ−メチル−2−チオウリジン、5−カル
ボキシメチルアミノメチルウリジン、ジヒドロウリジン、2’−O−メチル偽ウ
リジン、β,D−ガラクトシルキュェオシン、2’−O−メチルグアノシン、イ
ノシン、7−デアザグアニン、N6−イソペンテニルアデノシン、1−メチルア
デノシン、1−メチル偽ウリジン、1−メチルグアノシン、1−メチルイノシン
、2,2−ジメチルグアノシン、2−メチルアデノシン、2−メチルグアノシン
、3−メチルシチジン、5−メチルシチジン、N6−メチルアデノシン、7−メ
チルグアノシン、5−メチルアミノメチルウリジン、5−メトキシアミノメチル
−2−チオウリジン、β,D−マンノシルキュェオシン、5−メトキシカルボニ
ルメチルウリジン、5−メトキシウリジン、2−メチルチオ−N6−イソペンテ
ニルアデノシン、N−((9−β−D−リボフラノシル−2−メチルチオプリン
−6−イル)カルバモイル)スレオニン、N−((9−β−D−リボフラノシル
プリン−6−イル)N−メチルカルバモイル)スレオニン、ウリジン−5−オキ
シ酢酸メチルエステル、ウリジン−5−オキシ酢酸、ワイブトキソシン、偽ウリ
ジン、キュェオシン、2−チオシチジン、5−メチル−2−チオウリジン、2−
チオウリジン、5−メチルウリジン、N−((9−β−D−リボフラノシルプリ
ン−6−yl)カルバモイル)スレオニン、2’−O−メチル−5−メチルウリ
ジン、2’−O−メチルウリジン、ワイブトシン、3−(3−アミノ−3−カル
ボキシプロピル)ウリジン、2’−O−メチルアデニン、および2’−O−メチ
ルイノシンから選択することができる。DNA、RNA、炭素環、およびフルオ
ロおよびメトキシ等の2’置換を含む糖などの修飾された糖を含む、いずれかの
オリゴヌクレオチド主鎖を使用してもよい。オリゴヌクレオチドは、メチルホス
ホネート、メチルホスホノチオエート、ホスホロモルホリデート、ホスホロピペ
ラジデートおよびホスホルアミデートs等の、ヌクレオチド間架橋性ホスフェー
ト残基の少なくとも1つ、または全てが修飾されたホスフェートであるオリゴヌ
クレオチドであってもよい(たとえば、記載の通りに、ヌクレオチド間架橋性ホ
スフェート残基が1つおきに修飾されていてもよい)。オリゴヌクレオチドは、
P.Nielsen et al.,1991,Science 254,14
97−1500に記載されているような、「ペプチド核酸」であってもよい。唯
一の必要条件は、オリゴヌクレオチドプローブが、少なくとも一部が標的核酸の
配列の一部に相補的である配列を持っていなければならないことである。一部の
用途では、核酸サンプルを、異なる塩基配列を有する多数のオリゴヌクレオチド
プローブに接触させることが望ましい場合もある(たとえば、サンプル中に2つ
以上の標的核酸がある場合、または「サンドイッチ」アッセイで1つの標的核酸
を2つ以上のオリゴヌクレオチドプローブにハイブリダイズさせる場合)。
【0039】 予め選択される塩基。ハイブリダイゼーション後、電極上に自己集合した単層
に付着させたオリゴヌクレオチドプローブにハイブリダイズした標的核酸を、予
め選択された塩基を酸化還元反応で酸化することができる適当なメディエーター
と反応させる。予め選択された塩基は、選択されたメディエーターと反応する際
に酸化を受ける、天然または合成のヌクレオチド塩基であってもよい。予め選択
された塩基は、対形成したとき、予め選択された塩基が不対であるときと比較し
て独特の酸化速度を示す。予め選択された塩基は、天然の4つの塩基のそれぞれ
と対形成したとき、独特の酸化速度を示さなければならない。一般に、104- 1-1以上の速度定数を示す5’−モノヌクレオチド(たとえば、5’−デオキ
シリボヌクレオチドまたは5’−リボヌクレオチド)を有する塩基は、触媒反応
を使用して検出することができる。適当な予め選択された塩基の例としては、グ
アニン、アデニン、8−オキソ−グアニン、8−オキソ−アデニン、8−ブロモ
−グアニン、キサンチン、偽ウリジン、6−メルカプトグアニン、8−メルカプ
トグアニン、2−チオキサンチン、6−チオキサンチン、6−メルカプトプリン
、2−アミノ−6−カルボキシメチル−メルカプトプリン、2−メルカプトプリ
ン、6−メトキシプリン、2−アセチルアミノ−6−ヒドロキシプリン、6−メ
チルチオ−2−ヒドロキシプリン、2−ジメチルアミノ−6−ヒドロキシプリン
、2−ヒドロキシプリン、2−アミノプリン、6−アミノ−2−ジメチルアリル
プリン、2−チオアデニン、8−ヒドロキシアデニン、および8−メトキシアデ
ニンなどが挙げられるが、その限りではない。一般に.予め選択された塩基は、
グアニン、アデニン、6−メルカプトグアニン、8−オキソ−グアニン、および
8−オキソ−アデニンからなる群から選択され、グアニンが一般に好ましい天然
の予め選択された塩基であり、8−オキソ−グアニンまたは6−メルカプトグア
ニンが、一般に好ましい合成の予め選択された塩基である。
【0040】 メディエーター。電子移動を可能にするのに必要なメディエーターは、予め選
択された塩基と、特有の酸化電位で反応して、電子を核酸から電極に移動させる
、陽イオン分子、陰イオン分子、非イオン分子または双極性イオン分子等の分子
であってもよい。従って、メディエーターの選択は、選択した、個々の予め選択
された塩基によって左右され、当業者は容易に決定できるであろう。特に好まし
いメディエーターとしては、触媒周期の完了時に、還元型の金属錯体が再生され
るとように、予め選択された塩基との、金属−核酸電子移動をすることができる
遷移金属錯体などがある。本発明の方法で使用するのに適した遷移金属錯体の例
としては、たとえば、ルテニウム2+(2,2’−ビピリジン)3(「Ru(bp
y)3 2+」)、ルテニウム2+(4,4’−ジメチル−2,2’−ビピリジン)3
「Ru(Me2−bpy)3 2+」)、ルテニウム2+(5,6−ジメチル−1,10
−フェナントロリン)3(「Ru(Me2−フェン)3 2+」)、鉄2+(2,2’−
ビピリジン)3(「Fe(bpy)3 2+」)、鉄2+(5−クロロフェナントロリン
3(「Fe(5−Cl−フェン)3 2+」)、オスミウム2+(2,2’−ビピリジ
ン)3(「Os(bpy)3 2+」)、オスミウム2+(5−クロロフェナントロリン
3(「Os(5−Cl−フェン)3 2+」)、ジオキソレニウム1+ホスフィン、お
よびジオキソレニウム1+ピリジン(「ReO2(py)4 1+」)などが挙げられ
る。メディエーターとして有用な幾つかの陰イオン錯体は、Ru(bpy)((
SO32−bpy)2 2-およびRu(bpy)((CO22−bpy)2 2-であり
、メディエーターとして有用な幾つかの双極性イオン錯体は、Ru(bpy)2
((SO32−bpy)およびRU(bpy)2((CO22−bpy)であっ
て、ここで、(SO32−bpy2-は4,4’−ジスルホナト−2,2’−ビピ
リジンであり、(CO22−bpy2-は4,4’−ジカルボキシ−2,2’−ビ
ピリジンである。ピリジン、ビピリジンおよびフェナントロリン基の適当な置換
誘導体を、前述の金属のいずれかとの錯体で使用することもできる。適当な置換
誘導体としては、4−アミノピリジン、4−ジメチルピリジン、4−アセチルピ
リジン、4−ニトロピリジン、4,4’−ジアミノ−2,2’−ビピリジン、5
,5’−ジアミノ−2,2’−ビピリジン、6,6’−ジアミノ−2,2’−ビ
ピリジン、4,4’−ジエチレンジアミン−2,2’−ビピリジン、5,5’−
ジエチレンジアミン−2,2’−ビピリジン、6,6’−ジエチレンジアミン−
2,2’−ビピリジン、4,4’−ジヒドロキシル−2,2’−ビピリジン、5
,5’−ジヒドロキシル−2,2’−ビピリジン、6,6’−ジヒドロキシル−
2,2’−ビピリジン、4,4’,4”−トリアミノ−2,2’,2”−テルピ
リジン、4,4’,4”−トリエチレンジアミン−2,2’,2”−テルピリジ
ン、4,4’,4”−トリヒドロキシ−2,2’,2”−テルピリジン、4,4
’,4”−トリニトロ−2,2,2”−テルピリジン、4,4’,4”−トリフ
ェニル−2,2’,2”−テルピリジン、4,7−ジアミノ−1,10−フェナ
ントロリン、3,8−ジアミノ−1,10−フェナントロリン、4,7−ジエチ
レンジアミン−1,10−フェナントロリン、3,8−ジエチレンジアミン−1
,10−フェナントロリン、4,7−ジヒドロキシル−1,10−フェナントロ
リン、3,8−ジヒドロキシル−1,10−フェナントロリン、4,7−ジニト
ロ−1,10−フェナントロリン、3,8−ジニトロ−1,10−フェナントロ
リン、4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン、3,8−ジフェニル
−1,10−フェナントロリン、4,7−ジスペルアミン−1,10−フェナン
トロリン、3,8−ジスペルアミン−1,10−フェナントロリン、ジピリド[
3,2−a:2’,2’−c]フェナジン、6,6’−ジクロロ−2,2’−ビ
ピリジン、フタロシアニン類およびポルフィリン類などがあるが、その限りでは
ない。
【0041】 酸化還元反応。メディエーターと予め選択された塩基との酸化還元反応を行う
のに十分な条件で、メディエーターを、ハイブリダイズした核酸と反応させるこ
とができる。酸化還元反応が行われる溶剤は、核酸を可溶化するのに適した溶剤
であってもよく、水を含むことが好ましい。酸化還元反応を起こさせるのに適当
な条件は、当業者に分かるであろう。
【0042】 酸化還元反応の検出。酸化還元反応の発生を示す電子シグナルの変化を観察す
るための、本発明による自己集合単層を有する電極で酸化還元反応の発生を検出
することが可能である。この電極は、メディエーター溶液と接触して配置され、
一般に、参照電極および補助電極も、作用電極(と補助電極を通過する電流の大
部分)とともに、メディエーター溶液と接触して配置される。同様に、適当な参
照電極も当技術分野で周知であり、たとえば、銀/塩化銀電極などがある。適当
な補助電極は、Pt電極である。
【0043】 酸化還元反応と関連した電子シグナルを検出することによって、標的の有無を
判定することが可能である。標的の有無を判定するステップは、一般に、(i)
酸化還元反応の反応速度を測定するステップと、(ii)測定された反応速度を
、核酸が存在するまたは存在しない、遷移金属錯体の酸化還元反応速度と比較す
るステップと、次いで(iii)測定された反応速度が、標的が存在するまたは
存在しない、遷移金属錯体の酸化還元反応速度と本質的に同じか否かを判定する
ステップと、を含む。反応速度を測定するステップは、適当な方法で実施するこ
とが可能である。たとえば、同じ走査速度、プローブ濃度、標的濃度、メディエ
ーター、緩衝溶液、温度、および/または電気化学的方法における電流を比較す
ることによって相対的反応速度を決定することが可能である。
【0044】 当業者に周知の適当な方法に従って、酸化還元反応速度を測定することが可能
である。一般に、酸化還元反応速度は、酸化還元反応の発生と関連した電子シグ
ナルを測定することにより測定される。たとえば、酸化還元反応と関連した電子
シグナルは、本明細書に開示されている自己集合単層で被覆された電極と電子的
に連絡している適当な装置を提供することによって測定される。適当な装置は、
ハイブリダイズした核酸とメディエーターとの間の反応の酸化還元反応速度を測
定できるように発生させた電子シグナルを測定することができるポテンシオスタ
ットである。検出すべき標的がタンパク質であるとき、検出装置には酸化還元反
応で酸化されることができる標識を結合させてあるが、1つのこのような標識は
、予め選択された塩基を含むオリゴヌクレオチドである。
【0045】 電子出力は、サイクリックボルタンメトリー、ノーマルパルスボルタンメトリ
ー、クロノアンペロメトリー、クロノクーロメトリー、または矩形波ボルタンメ
トリーを含む、典型的な電気化学的方法であってもよく、サイクリックボルタン
メトリーおよびクロノアンペロメトリーが一般に好ましい形態である。当技術分
野で周知の通り、電極使用の管理およびこのような使用結果の記録にコンピュー
ターを使用することができる。本発明によるITO電極上に自己集合した単層を
用いた核酸の分析に最も高頻度で使用される方法は、サイクリックボルタンメト
リーである。サイクリックボルタンメトリーでは、電気化学系の電位を、初期電
位(0〜800mV)から最終電位(1300〜2000mV)まで直線的に変
化させる。最終電位に達したとき、走査方向を逆にして、同じ電位範囲を逆方向
に掃引する。一定の走査速度(たとえば、約10mV/秒〜約5000V/秒)
で電位を変える。大半の実験では、初期電位は0mVに設定され、最終電位は走
査速度によって実験的に決定される。一般に好ましい走査速度は、最終電位16
00mVで20V/秒である。各電位における電流を収集し、データを電流対電
位スペクトルとしてプロットする。
【0046】 サイクリックボルタンメトリーの代替法として、クロノクーロメトリーまたは
クロノアンペロメトリー等の電位ステップ法を使用して、本発明の単層で核酸を
分析することが可能である。クロノクーロメトリーでは、電気化学系を、初期電
位(0mV〜800mV)から最終電位(1000mV〜1600mV)まで直
ちにステップさせる。明記された時間(50マイクロ秒〜30秒)、電気化学系
を最終電位に維持し、電荷を時間の関数として収集する。現在は行われていない
が、必要に応じて、電位を初期電位に戻し、初期電位における電荷を時間の関数
として収集してもよい。クロノアンペロメトリーでは、明記された時間(50マ
イクロ秒〜30秒)、電気化学系を初期電位(0mV〜800mV)から最終電
位(1000〜1600mV)まで直ちにステップさせ、電流を時間の関数とし
て収集する。必要に応じて、電位を初期電位に戻し、初期電位における電流を時
間の関数として収集してもよい。好ましい電位ステップは、収集時間500ミリ
秒で1100mVであるが、好ましい電位ステップおよび時間は、異なるアッセ
イパラメーターとともに変化する可能性がある。
【0047】 検出方法。本発明による非伝導性の自己集合単層を有する電極を使用した標的
核酸上の予め選択された塩基の検出は、(a)被験サンプルを、標的核酸に特異
的に結合する、本発明による単層に結合したオリゴヌクレオチドプローブに接触
させて、ハイブリダイズした核酸を形成するステップと、(b)ハイブリダイズ
した核酸を、予め選択された塩基を酸化還元反応で酸化する遷移金属錯体に接触
させるステップと、(c)ハイブリダイズした核酸と関連した酸化還元反応の有
無を検出するステップと、(d)予め選択された塩基にて検出された酸化還元反
応から被験サンプル中の標的核酸の有無を判定するステップとを含む。
【0048】 標的核酸は、好ましくは、予め選択された塩基を、オリゴヌクレオチドプロー
ブよりも少なくとも約10個多く含み、さらに好ましくは、予め選択された塩基
を、オリゴヌクレオチドプローブよりも少なくとも50個以上多く含む。標的核
酸が、予め選択された塩基を、オリゴヌクレオチドプローブよりも数多く含むと
き、より大きい電流の増強が都合よく得られる。
【0049】 標的核酸は、好ましくは、オリゴヌクレオチドプローブより長く、且つ、予め
選択された塩基の少なくとも1つは、米国特許第5,871,918号に記載さ
れているように「突出(overhanging)」しており、ハイブリダイズ
した核酸の状態で、オリゴヌクレオチドプローブにハイブリダイズしていないす
。少なくとも10、50、または100の予め選択された塩基が「突出」塩基で
あり、その結果、検出される電気化学的シグナルの実質的な増幅が得られること
が好ましい。
【0050】 任意選択的に、しかし好ましくは、オリゴヌクレオチドプローブ配列は、予め
選択された塩基を含まない。標的核酸に都合よくハイブリダイズするであろうが
、予め選択された塩基を含まない、天然の塩基のこのような配列を入手できない
場合、レドックス不活性な代替塩基を使用する方法(以下で論じる)を使用する
ことが可能である。
【0051】 たとえば、グアニン残基を含まないオリゴヌクレオチドプローブ配列(たとえ
ば、A、T、およびCのみ)を選択することができる。この鎖の存在下でのRu
(bpy)3のサイクリックボルタモグラムは、オリゴマーを含まないサイクリ
ックボルタモグラムと非常によく似ている。次いで、このオリゴヌクレオチドプ
ローブを、突出塩基対領域および/または標的核酸がオリゴヌクレオチドプロー
ブより長ければ突出領域のいずれかにグアニンを含む標的核酸鎖に、ハイブリダ
イズさせる。多数のグアニンが検出されるため、形成されたハイブリッド数に比
べてシグナルが増幅される。ゲノムDNAまたはRNAが標的核酸鎖である場合
、多数の突出グアニンに出会い、これが非常に大きいシグナル増幅を与える。
【0052】 好ましい実施形態において、標的核酸鎖上の予め選択された塩基に関するアッ
セイは、(好ましくはレドックスサイレントな)オリゴヌクレオチドプローブ鎖
を、電極表面上の自己集合単層上に固定することを含み、これによって、メディ
エーターの存在下で走査したとき、低いバックグラウンドシグナルが実現する。
次いでこの単層を、予め選択された塩基を含む、標的核酸の溶液と接触させる。
ハイブリダイゼーションが起きる場合、その時は、標的核酸が電極にきわめて接
近しており、メディエーターの存在下で電流の増大が検出される。
【0053】 グアニンの代わりをする(たとえば、核酸二重鎖グアニンのように、シトシン
に対して他の塩基より大きい結合アフィニティを有する塩基)が、適当な反応条
件でメディエーターによって酸化されない代替塩基を、オリゴヌクレオチドプロ
ーブ鎖に使用することが可能である。標的核酸中の予め選択された塩基がグアニ
ンであり、且つ標的核酸がシトシン(通常、オリゴヌクレオチドプローブ中のグ
アニンと結合する)も含むとき、プローブは、ハイブリダイズした核酸中のシト
シンに結合する代替塩基を含む。この代替塩基は、電気化学的反応性がグアニン
より3桁小さいイノシンであってもよい。反応ステップは、一般に、代替塩基を
酸化せずに、予め選択された塩基を選択的に酸化するのに十分な条件で、遷移金
属錯体を核酸と反応させることを含む。
【0054】 従って、標的核酸が少なくとも1つの予め選択された塩基を含み、オリゴヌク
レオチドプローブが代替レドックス不活性塩基を含む場合、標的核酸を検出する
方法は、(a)標的核酸を、標的核酸に特異的に結合してハイブリダイズした核
酸を形成する、相補的オリゴヌクレオチドプローブに接触させるステップと、(
b)ハイブリダイズした核酸を、予め選択された塩基を酸化還元反応で酸化する
ことができる遷移金属錯体と反応させるステップと、(c)酸化還元反応を検出
するステップと、(d)予め選択された塩基にて検出された酸化還元反応から、
ハイブリダイズした核酸の有無を判定するステップとを含む。
【0055】 核酸の定量。上述の方法は、核酸の定量的検出に特に適する。このセクション
に記載されている例では、ハイブリダイズした核酸の、メディエーター(たとえ
ば、Ru(bpy)3 2+)による酸化に関する速度定数を、サイクリックボルタ
モグラムから、デジタルシミュレーションにより決定することができる。大抵の
条件で、この反応は二次反応速度論に従うため、速度=k[Ru(bpy)3 2+
[DNA](ここで、kは、特定のオリゴヌクレオチドプローブ−標的核酸ハイ
ブリッドに特異的な速度定数であり、[Ru(bpy)3 2+]は、メディエータ
ーの濃度であり、[DNA]はハイブリダイズした核酸(DNA−RNAハイブ
リッドであってもよい)の濃度である。kおよび[Ru(bpy)3 2+]が分か
っていれば、ハイブリダイズした核酸の量を決定することができる。実際には、
標的核酸を含む標準溶液の異なる量で得られる電流増強に関する較正曲線を作成
し、この電流増強を使用してハイブリダイズした核酸の量を直接得る。ついで、
この量を、標的核酸を含む材料(たとえば、臨床サンプル中の伝染性微生物)の
量と直接関連づける。たとえば、M.Holodniy et al.,199
5,J Virol.69,3510−3516;J.Mellors et
al.,1996,Science 272,1167− 1170を参照。
【0056】 タンパク質の場合での使用。本発明の開示内容とともに当業者に周知のタンパ
ク質の場合に有効な方法を使用して、電極の伝導性作用面上に自己集合した単層
を、タンパク質等の、核酸以外の生体分子の検出にも使用することができる。核
酸の場合と同様、他の生体分子の場合での本発明の使用には酵素標識を必要とし
ない。たとえば、サンプル中の標的タンパク質を検出する方法は、(a)タンパ
ク質結合性物質を、伝導性作用面上に自己集合した単層に付着させるステップと
、(b)標的タンパク質を、単層に結合されたタンパク質結合性物質と接触させ
るステップと、(c)単層に結合した標的タンパク質を、酸化還元反応で酸化さ
れることができる標識が結合した第2のタンパク質結合性物質に接触させるステ
ップと、(d)標的タンパク質に結合した第2のタンパク質結合性物質上の標識
を、酸化還元反応で標識を酸化することができる遷移金属錯体と反応させるステ
ップと(e)酸化還元反応を検出するステップと、(f)検出された酸化還元反
応の標的タンパク質の有無を判定することと、を含む。
【0057】 本発明の特長は、発明を限定すると考えるべきではない以下の実施例を参照す
ることにより、さらに明白に理解されるであろう。
【0058】実施例 実施例1。試薬およびDNA。これらの実験で使用した無機試薬は、分析級以
上であった。試薬のソースは以下の通りであった。実施例2に従うか、またはS
igma Chemicals(St.Louis,MO)またはAldric
h(Milwaukee,WI)により製造されたカルボキシアルキルホスホネ
ート;1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(ED
C)、N−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)およびエタノールアミン(Si
gma or Aldrich);[γ−32P]アデノシン三リン酸(ATP)
(Phannacia Biotech,Inc.,Piscataway,
NJ);水(MilliporeのMilli−Q Plus精製システム、
Bedford,MA)、合成オリゴヌクレオチド(Oligos Etc.,
Inc.,Wilsonville,OR);1−ブロモドデカン酸、N,N’
−ジメチルホルムアミド、および亜リン酸トリエチル(Sigma);塩化オキ
サリル、ジクロロメタン、無水エタノール、およびトリエチルアミン(Aldr
ich);およびNa2P04、NaH2PO4、NaClおよび濃HCI(Fis
her,Pittsburgh,PA)。
【0059】 実施例2。C−12ホスホネート調製の好ましい方法。ある一定のホスホン酸
は一般に市販されている(たとえば、アミノプロピルホスホン酸および2−カル
ボキシエチルホスホン酸(SigmaまたはAldrich))、11−カルボ
キシウンデカンホスホン酸(C−12ホスホネート)等の、高炭素ホスホン酸を
使用することが好ましい。
【0060】 C−12ホスホネートは、以下の通りに調製することができる。50ml丸底
フラスコ内で、ブロモドデカン酸1.12g(4mmole)を、ジクロロメタ
ン10mlに溶解する。窒素雰囲気下、室温で、攪拌しながら塩化オキサリル(
2Mのもの2ml)を加え、N,N’−ジメチルホルムアミド(DMF)100
μlを加えることにより、反応を開始する。反応開始後1分および2分に、さら
に100μlのDMFを溶液に加える。15分後、ジクロロメタン8mlを反応
混合物に加え、窒素下で15分間攪拌を続ける。次いで、窒素流れで、酸塩化物
中間体から溶剤を除去する。
【0061】 酸塩化物中間体を直ちにジクロロメタン10mlに溶解し、急速に攪拌しなが
ら、エタノール(350μl)およびトリエチルアミン(835μl)を加える
。pH紙で試験したとき、溶液のpHは7〜8である。溶液を室温で1時間攪拌
する。溶剤を蒸発除去し、生成物をヘキサン10mlに溶解し、水10mlで洗
浄する。ヘキサン相を回収し、蒸発乾固してエチルエステル中間体を除去する。
【0062】 100ml用丸底フラスコ内でエチルエステル中間体に亜リン酸トリエチル(
1.5ml)を加え、この溶液を窒素下で再還流する。1.5時間後、追加の亜
リン酸トリエチル(1.5ml)を反応混合物に加え、窒素下での還流を4.5
時間続ける。反応混合物をおよそ50℃まで冷却し、HCl 13.2mlを加
える。16時間還流した後、反応混合物をビーカー内にピペッティングし、水5
mlを加える。反応混合物が温度まで冷めるにつれて、12−ホスホノドデカン
酸生成物が溶液から析出する。この生成物を濾過で回収し、水で洗浄して乾燥さ
せる。
【0063】 実施例3。電極上の単層の調製。of所望のサイズおよび形状の、ガラス上のI
TO電極(Delta Technologies,Stillwater,M
N)、たとえば、15mm×15mm平方、抵抗率が10オーム/スクエアおよ
び2000ÅのSiO2の基層を有する厚さ1400〜1600ÅのITO層を
、使用前にきれいにし、風乾させる。
【0064】 きれいにして乾燥させた電極を、有機溶剤(たとえば、メタノールまたはエタ
ノール)に溶解した選択されたカルボキシアルキルホスホネートに、室温で曝露
する。カルボキシアルキルホスホネートはメタノールに非常によく溶け、またメ
タノールから申し分なく自己集合するため、メタノールが好ましい。カルボキシ
−アルキルホスホネートの濃度は、0.1mM〜20mMの範囲であり、十分な
単層形成を実現するためには、2〜5mMのカルボキシアルキルホスホネートが
好ましい。適当な自己集合時間は、3秒から20時間まで変化してもよく、30
分が一般に好ましい好ましい。付着しなかったカルボキシアルキルホスホネート
を、水で3回洗浄してITO電極からすすぎ落し、電極を乾燥させる。ホスホネ
ートが不十分であった場合、層は不調で、カルボキシレート基を活性化およびオ
リゴヌクレオチドプローブ付着に利用できない恐れがある。余分の単層は、遷移
金属錯体がオリゴヌクレオチドから電極表面に移動するのを阻害することによっ
て、電子移動に対するバリヤーの役割を果たす。また、余分のカルボキシアルキ
ルホスホネート単層は、オリゴヌクレオチドプローブ結合および標的ハイブリダ
イゼーションの静電阻害につながる。
【0065】 本発明の単層/ITO電極上への試薬の布置は、当技術分野で周知の通り、た
とえば、電極の非伝導性側に印をつけることにより、標準化されている。
【0066】 実施例4。電極の単層の活性化。実施例3による単層を上に有するITO電極
を、活性化/カップリング化合物1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド(EDC)およびN−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)
(4:1のモル比)に曝露する。EDCの濃度は20〜400mMの範囲であり
、NHSの濃度は5〜100mMの範囲である。一般に好ましい範囲は400m
M EDCおよび100mM NHSである。EDC/NHS溶液30μlを、
各ITO電極/単層上にピペッティングし、室温で30分間インキュベートする
。付着しなかったEDC/NHSを水で3回洗してITO電極からすすぎ落し、
次いで電極を風乾させる。
【0067】 実施例5。DNAプローブの付着。3’末端または5’末端にアルキルアミン
リンカーを有するオリゴヌクレオチドプローブを、活性化させた単層に結合させ
る。アルキルアミンの長さは、少なくとも炭素3個、好ましくは炭素3〜12個
長くなければならず、一般に好ましい長さは炭素6個である。1M NaCl/
0.25M NaHCO3、pH9に20〜100μMの濃度のオリゴヌクレオ
チドプローブ(20μl)を、活性化させた単層上にピペッティングし、室温(
およそ25℃)で30分間でインキョベートする。オリゴヌクレオチドプローブ
溶液を除去し、水に浸漬し、続いてで0.1Mリン酸ナトリウム緩衝溶液、pH
7、1.0M NaClおよび水で洗浄することにより、電極を洗浄する。32
標識オリゴヌクレオチドプローブを反応混合物に加えることにより、単層へのオ
リゴヌクレオチドプローブ付着の程度を放射化学的に評価することができる。
【0068】 オリゴヌクレオチドプローブと反応しなかった活性化カルボキシル基を、エタ
ノールアミンでブロックして、非特異的標的結合を減少させる。電極を0.1M
エタノールアミン、pH8中に、25℃で約20分間浸漬する。エタノールアミ
ンを水で3回洗浄して電極からすすぎ落し、電極を風乾させる。
【0069】 当業者に明白であろうが、オリゴヌクレオチドプローブの濃度、pH、インキ
ュベーション時間、温度およびブロキング剤を変えてもよい。
【0070】 実施例6。電極の標的核酸への曝露。オリゴヌクレオチドプローブ配列の一部
に相補的な核酸配列を有する核酸標的を、プローブにハイブリダイズさせる。今
のところ、23グアニンを含む相補的合成オリゴヌクレオチドが使用されている
。標的核酸(0.8M NaClおよび0.05M NaH2PO4、pH7.0
中に20μl)を、オリゴヌクレオチドプローブ/単層上にピペッティングし、
25℃で1時間インキュベートする。標的核酸溶液を除去し、水に続いて0.1
M NaH2PO4、pH7.0、1.0M NaClおよび水で電極を洗浄する
。当業者に明白であろうが、ハイブリダイゼーション条件を変えてもよい。32
標識標的核酸を反応混合液に加えることにより、オリゴヌクレオチドプローブに
対する標的核酸ハイブリダイゼーションの程度を放射化学的に評価することがで
きる。
【0071】 実施例7。電極の電気化学。一般に、電極に、気化学的に応答させる好ましい
方法は、サイクリックボルタンメトリーであるが、クロノアンペロメトリー、ク
ロノクーロメトリーおよびステップボルタンメトリー等の電気化学的応答方法も
有用である。以下の通り、各ITO電極に対して、サイクリックボルタンメトリ
ーが実施される。適当な走査速度とには、約50mV/秒〜5000V/秒の走
査速度が含まれ、20V/秒が好ましい走査速度である。この走査速度で、結合
DNAから最大シグナルが、バックグラウンド最小シグナルが得られる。電位は
、最初は正方向で掃引し、電位0Vで開始して、走査速度に応じて、電位を1.
3〜1.8Vに切りかえる。3電極セットアップ、すなわち、Ag/AgCl参
照電極、Ptワイヤー補助電極、および発明による修飾されたITO作用電極を
使用する。修飾されたITO電極を電気化学セルに入れ、100μM Ru(b
py)3 2+を含む50mMリン酸ナトリウム緩衝溶液(pH7.0) 200μ
lを修飾電極の上に布置する。緩衝溶液は、NaClを含んでもよく(一般に約
1Mまで、研究中の特定の系での必要に応じて)、これによって、シグナル分離
が高まる場合もある。参照電極およびPt電極を、Ru(bpy)3 2+溶液と接
触した状態で電気化学セルに入れる。サンプルに応答シグナルを発信させ、デー
タを収集し、保存して分析する。
【0072】 実施例8。単層形成評価。図1aおよび1bは、単層が結合できるオリゴヌク
レオチドプローブの量(ピコモル(pmol)で示す)で示した、自己集合時間
が単層形成に及ぼす影響を示す図である。図1aは2時間までの自己集合時間の
ものであり、図lbは90時間までのものである。単層に結合したオリゴヌクレ
オチドプローブの量は、単層形成の間接的な尺度である。およそ10時間までの
自己集合時間の場合、自己集合時間は、単層がオリゴヌクレオチドプローブを結
合する能力に実質的に影響を及ぼさないようである。20時間の自己集合後、単
層がオリゴヌクレオチドプローブを結合する能力が劇的に降下した。単層に結合
したオリゴヌクレオチドプローブの量は、3秒から10時間までのインキュベー
ション時間で、一定であった。
【0073】 単層形成を、電極が曝露されるホスホネート溶液の濃度の関数として評価した
。図2に示す通り、オリゴヌクレオチド鎖のグアニンpmol当たりのバックグ
ラウンドを超えた電流(電流分割)を調査することにより、この評価を実施した
。全濃度で、2時間自己集合時間を使用して単層を形成し、サイクリックボルタ
ンメトリー(20V/秒)およびRu(bpy)3 2+濃度100μMを使用して
、電気化学的測定を行った。電気化学的応答を、単層に結合されたグアニンpm
ol当たりのバックグラウンドを超えたピーク分離のμAとして測定した。自己
集合溶液中の12−炭素カルボキシアルキルホスホネートの濃度は0.1〜20
mMの範囲であった。ホスホネート溶液の濃度の影響は軽微であった。
【0074】 オリゴヌクレオチドを含むまたは含まない、自己集合単層の安定性を評価した
。第0日に、単層をITO電極上に自己集合させ、グアニン含有オリゴヌクレオ
チドを電極の60%に付着させせた。次いで、全ての電極を冷却した貯蔵所に入
れた。第1、2、3、6および7日に、5つの電極(2つは単層のみ、3つは単
層プラスオリゴヌクレオチド)を選択し、電気化学的に分析して、発生したシグ
ナルを判定した。サイクリックボルタンメトリー(20V/秒)およびRu(b
py)3 2+濃度100μMを使用して、電気化学的測定を行った。電極に付着さ
せたオリゴヌクレオチド鎖中のグアニンpmol当たりの、バックグラウンドを
超えた発生したシグナル(電流)のμAを決定するために、サンプルを評価した
。7日以上、感知できるほどの電気化学的応答の変化は見とめられず、従って、
単層は、これらの条件で7日以上安定であった(図3)。
【0075】 実施例9。単層のサイクリックボルタモグラム。図4は、異なる量のグアニン
含有オリゴヌクレオチドが付着している自己集合単層電極の用量応答を示す図で
ある。単層に結合させたオリゴヌクレオチドの量は、各電極上に0.008〜0
.466pmolの範囲のオリゴヌクレオチド鎖であった。オリゴヌクレオチド
は、鎖当たり23グアニンを有する合成の34量体であった。サイクリックボル
タンメトリー(20V/秒)およびRu(bpy)3 2+濃度100μMを使用し
て、電気化学的測定を行った。この図から異なる量のオリゴヌクレオチドが付着
した単層を識別できることがわかる。シグナル(電流)は、各電極上のグアニン
の数に比例している。
【0076】 図5は、図4をグラフで表現した図であり、バックグラウンドを超えたシグナ
ルのμA対各電極上のオリゴヌクレオチド鎖中のグアニンのpmolがプロット
されたいる。様々な量のオリゴヌクレオチドを有する単層を調製し、電気化学的
応答(バックグラウンドを超えたピーク分離のμA)を測定して、単層に結合さ
せたオリゴヌクレオチド中のグアニンの量(pmol)の関数としてプロットし
た。このグラフから、電気化学的応答とグアニン量が正比例することがわかる。
【0077】 実施例10。カルボキシアルキルホスホネートを介してオリゴヌクレオチドを
固定する代替法。オリゴヌクレオチドを付着させた自己集合単層を形成する代替
法は、自己集合単層の形成前に、カルボキシアルキルホスホネートをオリゴヌク
レオチドに結合させる方法である。3’末端または5’末端にアルキルアミンリ
ンカーを有するオリゴヌクレオチドを、0.005〜1mMカルボキシアルキル
ホスホネート、0.2M 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カ
ルボジイミド(EDC)および0.05M N−ヒドロキシスクシンイミド(N
HS)を含有するジメチルスルホキシドの溶液に加える。反応混合物の最終容量
は、100〜200μlであり、オリゴヌクレオチドの濃度は20μMである。
この反応混合物を、25℃で6〜8時間インキュベートしてもよい。電極へのオ
リゴヌクレオチド−ホスホネート付着の程度を定量する場合、放射標識したオリ
ゴヌクレオチドを使用してもよい。カルボキシアルキルホスホネートオリゴヌク
レオチド複合体を含む反応混合物(20μl)を、ITOガラス電極上にピペッ
ティングし、25℃で2〜4時間インキュベートして、単層を形成させる。付着
しなかった材料を除去し、電極を、水、0.1M NaH2PO4(pH7.0)
、1.0M NaClおよび水で逐次洗浄する。
【0078】 一般に、カルボキシアルキルホスホネートをオリゴヌクレオチドに結合させる
この方法を使用すると、オリゴヌクレオチドに付着した1つまたは複数のカルボ
キシアルキルホスホネート基を有する不均質の生成物が生じ、一次付着部位は、
オリゴヌクレオチドの3’末端または5’末端のアルキルアミンであり、塩基上
のエキソサイクリックアミンはカルボキシアルキルホスホネートの二次付着部位
の役割を果たす。オリゴヌクレオチド上にカルボキシアルキルホスホネート基が
幾つ存在するかによって、ITO電極への付着および標的核酸分子のハイブリダ
イゼーションに影響を及ぼすことができる。
【0079】 カルボキシ−アルキルホスホネート1つだけが、5’末端または3’末端のア
ルキルアミンを介して各オリゴヌクレオチドに結合されるように、ブロックされ
たエキソサイクリックアミノ基を有するオリゴヌクレオチドを使用して、オリゴ
ヌクレオチド−ホスホネート生成物を調製するために、他の方法を使用してもよ
い。たとえば、水性−非水性溶剤混合物中のカルボジイミドを使用して、カルボ
キシアルキルホスホネートを合成後にガラスビーズ上に固定され、且つエキソサ
イクリックアミン上の保護基を未だ保持しているオリゴヌクレオチドに結合させ
ることができる。カルボキシアルキルホスホネートを結合させた後、反応物を容
易に洗い流して純粋な生成物を作ることができる。
【0080】 純粋なカルボキシアルキルホスホネートオリゴヌクレオチド複合体は、先ず、
複合体を85〜100%ジメチルスルホキシドに溶解することにより、ITO電
極に付着させることが好ましい。この溶液に遊離のカルボキシアルキルホスホネ
ートを加えて、約5μM〜5mMの濃度を有するアルキルホスホネートの溶液と
する。この混合物(20μl)をITOガラス電極上にピペッティングし、25
℃で2〜4時間インキュベートして、単層を形成させる。付着しなかった材料を
除去し、電極を、水、0.1Mリン酸ナトリウム(pH7.0)、1.0M N
aCl、および水で逐次洗浄する。
【0081】 本発明を具体的な実施形態に関連して説明してきたが、多数の変更、修飾、お
よび実施形態が可能なことは理解されるであろう、従って、このような変更、修
飾、および実施形態は全て、本発明の精神および範囲の中であると考えるべきで
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1aおよび図1b】 結合したグアニン含有オリゴヌクレオチドの量(pmol)対、本発明の自己
集合単層の集合時間のグラフであり、自己集合時間が単層形成に及ぼす影響を、
単層が結合できるオリゴヌクレオチドプローブの量の関数として表す。
【図2】 自己集合単層に結合させたグアニン含有オリゴヌクレオチドの電気化学的応答
によって示した、自己集合溶液中のC12カルボキシホスホネートが単層形成に及
ぼす影響を示すグラフである。走査速度20V/秒のサイクリックボルタンメト
リーおよび100μMのRu(bpy)3 2+濃度を使用して、電気化学的測定を
行った。
【図3】 12−炭素カルボキシアルキルホスホネートを使用し、本発明に従って作成し
たグアニン含有オリゴヌクレオチド単層の安定性を示すグラフである。走査速度
20V/秒のサイクリックボルタンメトリーおよび100μMのRu(bpy) 3 2+ 濃度を使用して、電気化学的測定を行った。
【図4】 様々な量のグアニン含有オリゴヌクレオチドを付着させたオリゴヌクレオチド
結合単層に関して、用量応答を示す一連のサイクリックボルタモグラムである。
走査速度20V/秒のサイクリックボルタンメトリーおよび100μMのRu(
bpy)3 2+濃度を使用して、電気化学的測定を行った。
【図5】 図4に示した用量応答を示すグラフである。走査速度20V/秒のサイクリッ
クボルタンメトリーおよび100μMのRu(bpy)3 2+濃度を使用して、電
気化学的測定を行った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/53 G01N 33/543 593 33/543 593 33/547 33/547 33/553 33/553 33/566 33/566 C12N 15/00 A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C U,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE ,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS, JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,L R,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN ,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU, SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,T R,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA ,ZW (72)発明者 ネイピア,メアリ・イー アメリカ合衆国ノースカロライナ州27510, カーボロ,ウッズ・ウォーク・コート 106 (72)発明者 トーマス,ロバート・エス アメリカ合衆国ノースカロライナ州27243, エフランド,シルヴァー・フォックス・レ イン 5012 (72)発明者 ソープ,エイチ・ホールデン アメリカ合衆国ノースカロライナ州27514, チャペル・ヒル,マリリン・レイン 215 Fターム(参考) 2G045 AA34 AA35 DA12 DA13 DA14 DA36 FA34 FB01 FB02 FB03 FB05 FB15 4B024 AA11 AA19 CA01 CA09 CA11 HA12 HA14 4B029 AA07 AA23 BB15 BB20 CC01 CC03 CC08 FA12 FA15 4B063 QA01 QQ42 QQ52 QQ79 QR31 QR38 QR48 QR55 QR84 QS32 QS34 QS39 QX05 4H045 AA10 AA30 BA60 EA50 EA65 FA50 FA80

Claims (120)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)伝導性作用面を上に有する支持体と、 (b)前記伝導性作用面上の非伝導性の自己集合単層であって、最小限少なく
    とも1つのホスホネート基および少なくとも1つのR1基を有するホスホネート
    分子を含み、前記R1基が結合対の構成要素に共有結合しており、その単層を介
    して、遷移金属錯体が、前記単層上に固定された反応物から前記伝導性作用面に
    自由に移動して、電子を前記伝導性作用面に移動させることができる単層と を含む電極。
  2. 【請求項2】 有機スペーサー基R2が、ホスホネート基とR1基との間に位
    置する、請求項1に記載の電極。
  3. 【請求項3】 R2が(CH211を含む、請求項2に記載の電極。
  4. 【請求項4】 前記ホスホネート分子がカルボキシアルキルホスホネートを
    含む、請求項1に記載の電極。
  5. 【請求項5】 前記カルボキシアルキルホスホネートが、11−カルボキシ
    ウンデカンホスホン酸である、請求項4に記載の電極。
  6. 【請求項6】 前記伝導性作用面がITO表面を含む、請求項1に記載の電
    極。
  7. 【請求項7】 自己集合単層の形成前に、前記R1基が、結合対の構成要素
    に結合された、請求項1に記載の電極。
  8. 【請求項8】 前記結合対の構成要素がオリゴヌクレオチドプローブを含む
    、請求項1に記載の電極。
  9. 【請求項9】 前記結合対の構成要素がタンパク質結合性物質を含む、請求
    項1に記載の電極。
  10. 【請求項10】 前記タンパク質結合性物質がタンパク質を含む、請求項9
    に記載の電極。
  11. 【請求項11】 前記R1基が、カップリング剤で活性化されている、請求
    項1に記載の電極。
  12. 【請求項12】 前記カップリング剤がカルボジイミドを含む、請求項11
    に記載の電極。
  13. 【請求項13】 前記支持体が金属支持体および非金属支持体からなる群か
    ら選択される、請求項1に記載の電極。
  14. 【請求項14】 (a)流体サンプルを入れるためのサンプル容器と、 (b)伝導性作用面を上に有する支持体と;前記伝導性作用面上の非伝導性の
    自己集合単層であって、最小限少なくとも1つのホスホネート基および少なくと
    も1つのR1基を有するホスホネート分子を含み、前記R1基が結合対の構成要素
    に共有結合しており、その単層を介して、遷移金属錯体が、固定された反応物か
    ら前記伝導性作用面に自由に移動して、電子を前記伝導性作用面に移動させるこ
    とができる単層と、 (c)前記電極と電子的に連絡しているポテンシオスタットと、 を含む装置。
  15. 【請求項15】 前記結合対の構成要素がオリゴヌクレオチドプローブを含
    む、請求項14に記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記結合対の構成要素がタンパク質結合性物質を含む、請
    求項14に記載の装置。
  17. 【請求項17】 最小限少なくとも1つのホスホネート基および少なくとも
    1つのR1基を有するホスホネート分子を含み、前記R1基は結合対の構成要素に
    共有結合している、支持体上の非伝導性の自己集合単層。
  18. 【請求項18】 有機スペーサー基R2がホスホネート基とR1基との間に位
    置する、請求項17に記載の自己集合単層。
  19. 【請求項19】 R2が(CH211を含む、請求項18に記載の自己集合単
    層。
  20. 【請求項20】 前記ホスホネート分子がカルボキシアルキルホスホネート
    を含む、請求項17に記載の自己集合単層。
  21. 【請求項21】 前記カルボキシアルキルホスホネートが、11−カルボキ
    シウンデカンホスホン酸である、請求項20に記載の自己集合単層。
  22. 【請求項22】 前記伝導性作用面がITO表面を含む、請求項17に記載
    の自己集合単層。
  23. 【請求項23】 自己集合単層の形成前に、前記R1基が、結合対の構成要
    素に結合された、請求項17に記載の自己集合単層。
  24. 【請求項24】 前記結合対の構成要素がオリゴヌクレオチドプローブを含
    む、請求項17に記載の自己集合単層。
  25. 【請求項25】 前記結合対の構成要素がタンパク質結合性物質を含む、請
    求項17に記載の自己集合単層。
  26. 【請求項26】 前記タンパク質結合性物質がタンパク質を含む、請求項2
    5に記載の自己集合単層。
  27. 【請求項27】 結合対の構成要素に共有結合される前に、前記R1がカッ
    プリング剤で活性化された、請求項17に記載の自己集合単層。
  28. 【請求項28】 前記カップリング剤がカルボジイミドを含む、請求項27
    に記載の自己集合単層。
  29. 【請求項29】 前記支持体が金属支持体および非金属支持体からなる群か
    ら選択される、請求項17に記載の自己集合単層。
  30. 【請求項30】 (a)伝導性作用面を有する電極の非伝導性の自己集合単
    層であって、最小限少なくとも1つのホスホネート基および結合対の構成要素に
    共有結合した少なくとも1つのR1基を有するホスホネート分子を有し、その単
    層を介して、遷移金属錯体が、前記単層上に固定された反応物から前記伝導性作
    用面に自由に移動して、電子を前記伝導性作用面に移動させることができる単層
    を、酸化還元反応で酸化されることができる標識担持標的を含む疑いのあるサン
    プルと接触させて、固定された結合対の構成要素および存在する場合には標的が
    、前記単層上に標的複合体を形成するステップと、 (b)前記単層および存在する場合には標的複合体と、前記標識担持標的を酸
    化還元反応で酸化することができる遷移金属錯体とを接触させるステップと、 (c)酸化還元反応を検出するステップと、 (d)検出された酸化還元反応から前記標的の有無を判定するステップと を含む、サンプル中の標識担持標的の存在を判定する方法。
  31. 【請求項31】 前記遷移金属錯体がRu(bpy)3 2+であり、検出され
    る酸化還元反応がグアニン酸化である、請求項30に記載の方法。
  32. 【請求項32】 有機スペーサー基R2がホスホネート基とR1基との間に位
    置する、請求項30に記載の方法。
  33. 【請求項33】 R2が(CH211を含む、請求項32に記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記ホスホネート分子がカルボキシアルキルホスホネート
    を含む、請求項30に記載の方法。
  35. 【請求項35】 前記カルボキシアルキルホスホネートが、11−カルボキ
    シウンデカンホスホン酸である、請求項34に記載の方法。
  36. 【請求項36】 前記標識担持標的が、核酸、タンパク質および炭水化物か
    らなる群から選択される、請求項30に記載の方法。
  37. 【請求項37】 前記伝導性作用面がITO表面を含む、請求項30に記載
    の方法。
  38. 【請求項38】 前記標識担持標的がグアニンを含む核酸であり、前記固定
    された結合対の構成要素が前記標的とハイブリダイズすることができるオリゴヌ
    クレオチドプローブであって、ハイブリダイズした標的複合体を形成することが
    できる、請求項30に記載の方法。
  39. 【請求項39】 前記自己集合単層を前記標的と接触させる前に、標的核酸
    を増幅して増幅された核酸溶液を作ることをさらに含む、請求項38に記載の方
    法。
  40. 【請求項40】 前記増幅がポリメラーゼ連鎖反応、鎖置換増幅法、リガー
    ゼ連鎖反応、および核酸配列増幅法からなる群から選択された方法で実施される
    、請求項39に記載の方法。
  41. 【請求項41】 前記結合対の構成要素がオリゴヌクレオチドプローブを含
    む、請求項30に記載の方法。
  42. 【請求項42】 前記結合対の構成要素がタンパク質結合性物質を含む、請
    求項30に記載の方法。
  43. 【請求項43】 前記タンパク質結合性物質がタンパク質を含む、請求項4
    2に記載の方法。
  44. 【請求項44】 前記サンプルが合成または天然のオリゴヌクレオチド、外
    科的標本、医学的診断に使用された標本、遺伝子検査に使用された標本、環境標
    本、細胞培養標本、食物標本、歯科標本および獣医学的標本からなる群から選択
    される、請求項30に記載の方法。
  45. 【請求項45】 ステップ(a)の前に、前記R1基が結合対の構成要素に
    共有結合され、次いで結果として得られたホスホネート分子が電極に適用された
    、請求項30に記載の方法。
  46. 【請求項46】 (a)非伝導性の自己集合単層を電極上に形成し、その単
    層を介して、遷移金属錯体が、前記単層上に固定された反応物から伝導性作用面
    自由に移動して、電子を前記伝導性作用面に移動させるため、前記伝導性作用面
    を有する電極を、最小限少なくとも1つのホスホネート基および少なくとも1つ
    のR1基を有し、前記R1基が結合対の構成要素に共有結合しているか、結合対の
    構成要素に共有結合されることができる、ホスホネート分子とを接触させるステ
    ップと、 (b)前記R1基が前記結合対の構成要素に既に結合されているのでなければ
    、カップリング剤で前記R1基を活性化することにより、前記R1基を前記結合対
    の構成要素に結合させ、前記結合対の構成要素を固定するために、前記活性化さ
    れたR1基を、標的に結合することができる結合対の構成要素と接触させるステ
    ップと、 (c)前記結合対の構成要素が上に固定された自己集合単層を、酸化還元反応
    で酸化されることができる標識担持標的を含む疑いのあるサンプルと接触させて
    、前記固定された結合対の構成要素および前記標的が前記単層上に標的複合体を
    形成するステップと、 (d)前記単層および存在する場合には標的複合体を、酸化還元反応で前記標
    識担持標的を酸化することができる遷移金属錯体と接触させるステップと、 (e)酸化還元反応を検出するステップと、 (f)検出された酸化還元反応から前記標的の有無を判定するステップと、 を含む、サンプル中の標識担持標的の存在を判定する方法。
  47. 【請求項47】 前記遷移金属錯体がRu(bpy)3 2+であり、前記検出
    される酸化還元反応がグアニン酸化である、請求項46に記載の方法。
  48. 【請求項48】 有機スペーサー基R2がホスホネート基とR1基との間に位
    置する、請求項46に記載の方法。
  49. 【請求項49】 R2が(CH211を含む、請求項48に記載の方法。
  50. 【請求項50】 前記ホスホネート分子がカルボキシアルキルホスホネート
    を含む、請求項46に記載の方法。
  51. 【請求項51】 前記カルボキシアルキルホスホネートが、11−カルボキ
    シウンデカンホスホン酸である、請求項50に記載の方法。
  52. 【請求項52】 前記標識担持標的が、核酸、タンパク質および炭水化物か
    らなる群から選択される、請求項46に記載の方法。
  53. 【請求項53】 前記伝導性作用面がITO表面を含む、請求項46に記載
    の方法。
  54. 【請求項54】 前記標識担持標的がグアニンを含む核酸であり、前記固定
    された結合対の構成要素がオリゴヌクレオチドプローブである前記標的とハイブ
    リダイズしてハイブリダイズした標的複合体を形成できる、請求項46に記載の
    方法。
  55. 【請求項55】 前記自己集合単層を前記標的と接触させる前に、前記標的
    核酸を増幅して、増幅された核酸溶液を作成する、請求項54に記載の方法。
  56. 【請求項56】 前記増幅が、ポリメラーゼ連鎖反応、鎖置換増幅法、リガ
    ーゼ連鎖反応、および核酸配列増幅法からなる群から選択される方法で実施され
    る、請求項55に記載の方法。
  57. 【請求項57】 前記結合対の構成要素がオリゴヌクレオチドプローブを含
    む、請求項46に記載の方法。
  58. 【請求項58】 前記結合対の構成要素がタンパク質結合性物質を含む、請
    求項46に記載の方法。
  59. 【請求項59】 前記タンパク質結合性物質がタンパク質を含む、請求項5
    8に記載の方法。
  60. 【請求項60】 前記カップリング剤がカルボジイミドを含む、請求項46
    に記載の方法。
  61. 【請求項61】 前記サンプルが合成または天然のオリゴヌクレオチド、外
    科的標本、医学的診断に使用された標本、遺伝子検査に使用された標本、環境標
    本、細胞培養標本、食物標本、歯科標本および獣医学的標本からなる群から選択
    される、請求項46に記載の方法。
  62. 【請求項62】 (a)伝導性作用面を有する支持体を提供するステップと
    、 (b)最小限少なくとも1つのホスホネート基および少なくとも1つのR1
    を有し、前記R1基が結合対の構成要素と共有結合することができるホスホネー
    ト分子を提供するステップであって、前記自己集合単層が非伝導性であり、その
    単層を介して、遷移金属錯体が、前記単層上に固定された反応物から前記伝導性
    作用面に自由に移動して、電子を前記伝導性作用面に移動させることができる、
    ホスホネート分子を提供するステップと、 (c)前記支持体を前記ホスホネート分子と接触させて自己集合単層を形成す
    るステップと、 を含む、自己集合単層を電極上に調製する方法。
  63. 【請求項63】 有機スペーサー基R2がホスホネート基とR1基との間に位
    置する、請求項62に記載の方法。
  64. 【請求項64】 R2が(CH211を含む、請求項63に記載の方法。
  65. 【請求項65】 前記ホスホネート分子がカルボキシアルキルホスホネート
    を含む、請求項62に記載の方法。
  66. 【請求項66】 前記カルボキシアルキルホスホネートが、11−カルボキ
    シウンデカンホスホン酸である、請求項65に記載の方法。
  67. 【請求項67】 前記伝導性作用面がITO表面を含む、請求項62に記載
    の方法。
  68. 【請求項68】 前記自己集合単層を形成する前に前記R1基を前記結合対
    の構成要素に結合させる、請求項62に記載の方法。
  69. 【請求項69】 前記結合対の構成要素がオリゴヌクレオチドプローブを含
    む、請求項62に記載の方法。
  70. 【請求項70】 前記結合対の構成要素がタンパク質結合性物質を含む、請
    求項62に記載の方法。
  71. 【請求項71】 前記タンパク質結合性物質がタンパク質を含む、請求項7
    0に記載の方法。
  72. 【請求項72】 前記R1基をカップリング剤で活性化することを含む、請
    求項62に記載の方法。
  73. 【請求項73】 前記カップリング剤がカルボジイミドを含む、請求項72
    に記載の方法。
  74. 【請求項74】 (a)伝導性作用面を有する電極を提供するステップと、 (b)表面上の非伝導性の自己集合単層の形成を促す条件で、前記表面を選択
    されたホスホネート分子に曝露するステップであって、前記ホスホネート分子は
    最小限少なくとも1つのホスホネート基および少なくとも1つのR1基を有し、
    前記R1基は結合対の構成要素と共有結合することができ、その単層を介して、
    遷移金属錯体が、前記単層に固定された反応物から前記伝導性作用面に自由に移
    動して、電子を前記伝導性作用面移動させることができるステップと、 (c)前記R1基をカップリング剤で活性化するステップと、 (d)前記自己集合単層を、結合対の構成要素と接触させるステップと、 を含む、結合対の構成要素を電極表面上に固定する方法。
  75. 【請求項75】 有機スペーサー基R2がホスホネート基とR1基との間に位
    置する、請求項74に記載の方法。
  76. 【請求項76】 R2が(CH211を含む、請求項75に記載の方法。
  77. 【請求項77】 前記ホスホネート分子がカルボキシアルキルホスホネート
    を含む、請求項74に記載の方法。
  78. 【請求項78】 前記カルボキシアルキルホスホネートが、11−カルボキ
    シウンデカンホスホン酸である、請求項77に記載の方法。
  79. 【請求項79】 前記伝導性作用面がITO表面を含む、請求項74に記載
    の方法。
  80. 【請求項80】 前記自己集合単層を形成する前に前記R1基を前記結合対
    の構成要素に結合させる、請求項74に記載の方法。
  81. 【請求項81】 前記結合対の構成要素がオリゴヌクレオチドプローブを含
    む、請求項74に記載の方法。
  82. 【請求項82】 前記結合対の構成要素がタンパク質結合性物質を含む、請
    求項74に記載の方法。
  83. 【請求項83】 前記タンパク質結合性物質がタンパク質を含む、請求項8
    2に記載の方法。
  84. 【請求項84】 前記カップリング剤がカルボジイミドを含む、請求項74
    に記載の方法。
  85. 【請求項85】 (a)伝導性作用面を有する電極上の非伝導性の自己集合
    単層を提供するステップであって、前記単層は最小限少なくとも1つのホスホネ
    ート基およびオリゴヌクレオチドプローブに共有結合した少なくとも1つのR1
    基を有するホスホネート分子を含み、その単層を介して、遷移金属錯体が、前記
    単層に固定された反応物から前記伝導性作用面に自由に移動して、電子を前記伝
    導性作用面に移動させることができるステップと、 (b)前記オリゴヌクレオチドプローブが上に固定された前記自己集合単層を
    、酸化還元反応で酸化されることができる標的核酸を含む疑いのあるサンプルと
    接触させて、前記固定されたオリゴヌクレオチドプローブおよび存在する場合に
    は標的核酸が、前記単層上に標的複合体を形成するステップと、 (c)前記単層および存在する場合には前記標的複合体を、酸化還元反応で標
    的核酸を酸化することができる遷移金属錯体と接触させるステップと、 (d)酸化還元反応を検出するステップと、 (e)検出された酸化還元反応から前記標的核酸の有無を判定するステップと
    、 を含む、サンプル中の標的核酸の存在を判定する方法。
  86. 【請求項86】 前記遷移金属錯体がRu(bpy)3 2+であり、グアニン
    酸化が検出される、請求項85に記載の方法。
  87. 【請求項87】 有機スペーサー基R2がホスホネート基とR1基との間に位
    置する、請求項に85記載の方法。
  88. 【請求項88】 R2が(CH211を含む、請求項87に記載の方法。
  89. 【請求項89】 前記ホスホネート分子がカルボキシアルキルホスホネート
    を含む、請求項に85記載の方法。
  90. 【請求項90】 前記カルボキシアルキルホスホネートが、11−カルボキ
    シウンデカンホスホン酸である、請求項89に記載の方法。
  91. 【請求項91】 前記伝導性作用面がITO表面を含む、請求項85に記載
    の方法。
  92. 【請求項92】 前記自己集合単層を形成する前に前記R1基を前記結合対
    の構成要素に結合させる、請求項85に記載の方法。
  93. 【請求項93】 前記自己集合単層を前記標的と接触させる前に、標的核酸
    を増幅して、増幅された核酸溶液を作成する、請求項85に記載の方法。
  94. 【請求項94】 前記増幅が、ポリメラーゼ連鎖反応、鎖置換増幅法、リガ
    ーゼ連鎖反応、および核酸配列増幅法からなる群から選択される方法で実施され
    る、請求項93に記載の方法。
  95. 【請求項95】 前記サンプルが、合成または天然のオリゴヌクレオチド、
    外科的標本、医学的診断に使用された標本、遺伝子検査に使用された標本、環境
    標本、細胞培養標本、食物標本、歯科標本および獣医学的標本からなる群から選
    択される、請求項85に記載の方法。
  96. 【請求項96】 (a)伝導性作用面を有する電極上の非伝導性の自己集合
    単層を提供するステップであって、前記単層は最小限少なくとも1つのホスホネ
    ート基およびタンパク質結合性物質に共有結合した少なくとも1つのR1基を有
    するホスホネート分子を含み、その単層を介して、遷移金属錯体が、前記単層に
    固定された反応物から前記伝導性作用面に自由に移動して、電子を前記伝導性作
    用面に移動させることができるステップと、 (b)前記タンパク質結合性物質が上に固定された前記自己集合単層を、標的
    タンパク質を含む疑いのあるサンプルと接触させるステップと、 (c)存在する場合には、前記単層に結合した標的タンパク質を、酸化還元反
    応で酸化されることができる標識に結合した第2のタンパク質結合性物質と接触
    させて、前記タンパク質結合性物質および存在する場合には標的タンパク質が前
    記単層上に標的複合体を形成するステップと、 (d)前記単層および存在する場合には標的複合体を、酸化還元反応で前記標
    識を酸化することができる遷移金属錯体と接触させるステップと、 (e)酸化還元反応を検出するステップと、 (f)検出された酸化還元反応から前記標的タンパク質の有無を判定するステ
    ップと、 を含む、サンプル中の標的タンパク質の存在を判定する方法。
  97. 【請求項97】 前記標識がオリゴヌクレオチドを含む、請求項96に記載
    の方法。
  98. 【請求項98】 タンパク質結合性物質がタンパク質である、請求項96に
    記載の方法。
  99. 【請求項99】 有機スペーサー基R2がホスホネート基とR1基との間に位
    置する、請求項96に記載の方法。
  100. 【請求項100】 R2が(CH211を含む、請求項99に記載の方法。
  101. 【請求項101】 前記ホスホネート分子がカルボキシアルキルホスホネー
    トを含む、請求項96に記載の方法。
  102. 【請求項102】 前記カルボキシアルキルホスホネートが、11−カルボ
    キシウンデカンホスホン酸である、請求項101に記載の方法。
  103. 【請求項103】 前記伝導性作用面がITO表面を含む、請求項96に記
    載の方法。
  104. 【請求項104】 前記サンプルが、合成または天然のオリゴヌクレオチド
    、外科的標本、医学的診断に使用された標本、遺伝子検査に使用された標本、環
    境標本、細胞培養標本、食物標本、歯科標本および獣医学的標本からなる群から
    選択される、請求項96に記載の方法。
  105. 【請求項105】 (a)伝導性作用面を有する電極上の非伝導性の自己集
    合単層を提供するステップであって、前記単層は最小限少なくとも1つのホスホ
    ネート基およびタンパク質結合性物質に共有結合した少なくとも1つのR1基を
    有するホスホネート分子を含み、その単層を介して、遷移金属錯体が、前記単層
    に固定された反応物から前記伝導性作用面に自由に移動して、電子を前記伝導性
    作用面に移動させることができるステップと、 (b)前記タンパク質結合性物質が上に固定された前記自己集合単層を、酸化
    還元反応で酸化されることができる標識が結合した標的タンパク質を含む疑いの
    あるサンプルと接触させて、前記固定されたタンパク質結合性物質および存在す
    る場合には標的タンパク質が前記単層上に標的複合体を形成するステップと、 (c)前記単層および存在する場合には標的複合体を、酸化還元反応で前記標
    識を酸化することができる遷移金属錯体と接触させるステップと、 (d)酸化還元反応を検出するステップと、 (e)検出された酸化還元反応から前記標的タンパク質の有無を判定するステ
    ップと、 を含む、標的タンパク質の存在を判定する方法。
  106. 【請求項106】 前記標識がオリゴヌクレオチドを含む、請求項105に
    記載の方法。
  107. 【請求項107】 前記タンパク質結合性物質がタンパク質を含む、請求項
    105に記載の方法。
  108. 【請求項108】 有機スペーサー基R2がホスホネート基とR1基との間に
    位置する、請求項105に記載の方法。
  109. 【請求項109】 R2が(CH211を含む、請求項108に記載の方法。
  110. 【請求項110】 前記ホスホネート分子がカルボキシアルキルホスホネー
    トを含む、請求項105に記載の方法。
  111. 【請求項111】 前記カルボキシアルキルホスホネートが、11−カルボ
    キシウンデカンホスホン酸である、請求項110に記載の方法。
  112. 【請求項112】 前記伝導性作用面がITO表面を含む、請求項105に
    記載の方法。
  113. 【請求項113】 最小限少なくとも1つのホスホネート基および結合対の
    構成要素に共有結合した少なくとも1つのR1基を有するホスホネート分子。
  114. 【請求項114】 有機スペーサー基R2がホスホネート基とR1基との間に
    位置する、請求項113に記載のホスホネート分子。
  115. 【請求項115】 R2が(CH211を含む、請求項114に記載のホスホ
    ネート分子。
  116. 【請求項116】 前記ホスホネート分子がカルボキシアルキルホスホネー
    トを含む、請求項113に記載のホスホネート分子。
  117. 【請求項117】 前記カルボキシアルキルホスホネートが、11−カルボ
    キシウンデカンホスホン酸である、請求項116に記載のホスホネート分子。
  118. 【請求項118】 前記結合対の構成要素がオリゴヌクレオチドプローブを
    含む、請求項113に記載のホスホネート分子。
  119. 【請求項119】 前記結合対の構成要素がタンパク質結合性物質を含む、
    請求項113に記載のホスホネート分子。
  120. 【請求項120】 前記タンパク質結合性物質がタンパク質を含む、請求項
    119に記載のホスホネート分子。
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