JP2561025B2 - アンバランス−バランス変換回路 - Google Patents

アンバランス−バランス変換回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアンバランス−バランス
変換回路に係り、特に高周波トランジスタ回路や高周波
集積回路(IC回路)において使用されるアンバランス
−バランス変換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】高周波信号の伝送には信号線1本で伝送
する、所謂アンバランス伝送が一般的である。一方、ト
ランジスタ回路やIC回路において、2つの高周波信号
の混合を行ったり、入力信号の逓倍波を作り出す場合に
は、アンバランス−バランス変換回路により入力信号を
一度レベルが等しい2つの信号、すなわちバランス信号
に変換した後に、これらの作用を行う回路に加えること
が行われる。このアンバランス−バランス変換回路を実
現するためにはハイブリッドトランスを用いることが容
易に考えられる。
【0003】ここで、アンバランス−バランス変換回路
のバランス出力端子には、高周波グランドとの間にレベ
ルが等しく位相が180°異なる信号が得られることが
望ましい。また、その特性が実現できる周波数帯域が広
いことが望ましく、更には歪の発生、NF(雑音指数)
の劣化を防ぐためには入出力端子間のレベル差が小さい
ことが望まれる。
【0004】しかし、上述したハイブリッドトランスで
は、上記の第1及び第3の要求に応えられるが、上記の
第2の要求である広周波数帯域という条件を満足しな
い。また、ハイブリッドトランスは高価、かつ、大型で
ある。従って、ハイブリッドトランスよりも安価、か
つ、小型であるトランジスタ回路又はIC回路でアンバ
ランス−バランス変換回路を実現することが望ましい。
【0005】図3は従来のアンバランス−バランス変換
回路の一例の回路図を示す。同図において、NPNトラ
ンジスタQ1及びQ2はコレクタ抵抗R1、R2を介し
て正の電源+VCCに接続される一方、エミッタ抵抗R
3、R4を介して抵抗R11を共通に介して負の電源−
CCに接続されている。
【0006】この従来回路においては、入力端子11に
入力された高周波のアンバランス信号はトランジスタQ
1及びQ2の差動対により差動増幅され、トランジスタ
Q1、Q2のコレクタより出力端子12、13へバラン
ス信号として出力される。
【0007】この従来回路は、トランジスタ回路やIC
回路によるエミッタ結合型差動増幅回路を用いた回路
で、抵抗R3及びR4によりエミッタ電流帰還がかかっ
ているため、上記のNFの劣化を防ぐという第3の要求
は満足するが、抵抗R11のインピーダンスが低いこと
により交流負帰還作用が生じ、出力端子12へ出力され
る高周波信号レベルが出力端子13へ出力される高周波
信号レベルよりも大きくなり、前記の第1の要求を満足
しない。
【0008】 図4はこの従来回路の周波数特性図を示
す。図4において、曲線III は入力端子11から出力端
子12までの回路部の周波数特性であり、曲線IVは入力
端子11から出力端子1までの回路部の周波数特性で
ある。また、fA 、fB はそれぞれ出力端子12、13
出力の3dB利得帯域幅である。
【0009】そこで、従来差動出力の高周波特性を改善
するために、図5の回路図に示す如き構成とされたアン
バランス−バランス変換回路が知られている。同図中、
図3と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省
略する。図5において、コレクタ抵抗R1及びR2は抵
抗R8を共通に介して正の電源に接続される一方、エミ
ッタ抵抗R3及びR4がNPNトランジスタQ3のコレ
クタに共通接続されている。トランジスタQ3はベース
がトランジスタQ4のベース、コレクタ及び抵抗R6の
共通接続点に接続され、Q3のエミッタが抵抗R5を介
して負の電源に接続されている。トランジスタQ4のエ
ミッタも抵抗R7を介して負の電源に接続されている。
【0010】 また、トランジスタQ1、Q2の各コレ
クタはNPNトランジスタQ5、Q6のベースに接続さ
れている。Q5、Q6はエミッタ抵抗R9、R10を介
して接地される一方、出力端子12、13に接続されて
いる。すなわち、トランジスタQ5、Q6はエミッタフ
ォロワを構成している。
【0011】この従来回路は、図3の従来回路の定電流
源を単一の抵抗R11からトランジスタQ3、Q4、抵
抗R5〜R7よりなるトランジスタ回路に変更し、定電
流源の交流的なインピーダンスを高くすることにより、
同相利得を下げてアンバランス信号を入力した時のバラ
ンス信号のレベルのばらつきを抑え、前記第1の要求を
満足したものである。
【0012】 この従来回路では、差動出力にトランジ
スタQ及びQのエミッタフォロワ回路を付加して差
動出力の高周波的な負荷インーダンスを低減し周波数
特性を改善している。また、抵抗R8を付加することに
より、バランス出力の直流(DC)電位を下げて次段に
接続される回路の線形動作範囲を改善している。
【0013】図6は図5に示した従来回路の周波数特性
を示す。図6において、曲線V は入力端子11から出力
端子12までの回路部の周波数特性であり、曲線VIは入
力端子11から出力端子13までの回路部の周波数特性
である。また、fA 、fB はそれぞれ出力端子12、1
3出力の3dB利得帯域幅である。図5からわかるよう
に、出力端子12へ出力される高周波信号レベルと出力
端子13へ出力される高周波信号レベルとが周波数fB
未満での周波数帯域でほぼ等しくなる。
【0014】また、図5とは別の方法で差動出力の高周
波特性を改善した図7に示す如きアンバランス−バラン
ス変換回路も従来より知られている(特開昭61−26
1914号公報)。同図中、図5と同一構成部分には同
一符号を付し、その説明を省略する。この従来回路は、
図7に示すようにNPNトランジスタQ1、Q2及びQ
7と、Q1、Q2のコレクタ抵抗R1、R2と、Q1、
Q2のエミッタ抵抗R3、R4と、Q7のエミッタ抵抗
R12とよりなり、エミッタ電流帰還路を有する第1の
差動増幅回路と、NPNトランジスタQ8、Q9、Q1
0、Q11及びQ12と、Q8、Q9のコレクタ抵抗R
13及びR14と、Q10、Q11のエミッタ抵抗R1
5及びR16と、Q12のエミッタ抵抗R17とよりな
る第2の差動増幅回路を有する。第2の差動増幅回路は
上記の第1の差動増幅回路の差動出力をトランジスタQ
8及びQ9の差動入力とし、トランジスタQ8及びQ9
のコレクタ・ベース間に電圧帰還がかけられた構成であ
る。
【0015】更に、この従来回路はNPNトランジスタ
Q13、抵抗R18及びR19、コンデンサC4で構成
され、各差動増幅回路の定電流源にバイアス電圧を与え
る第1のバイアス回路と、トランジスタQ14及びQ1
5、抵抗R20、R21、R22及びR23で構成さ
れ、第1の差動増幅回路に入力バイアス電圧を与える第
2のバイアス回路とを有する。
【0016】この従来回路では、第1の差動増幅回路を
構成しているトランジスタQ1及びQ2のうちQ2のベ
ースがコンデンサC3を介して交流的に接地されてお
り、入力端子13より高周波のアンバランス信号がコン
デンサC2を介してトランジスタQ1のベースに供給さ
れる。第1の差動増幅回路により差動増幅されてトラン
ジスタQ1及びQ2の各コレクタより取り出された信号
は第2の差動増幅回路を構成しているトランジスタQ8
及びQ9のベースに供給され、ここで更に差動増幅され
てQ8及びQ9のコレクタより互いに180°位相の異
なる信号で、かつ、同一レベルで出力端子14、15へ
出力される。
【0017】この従来回路によれば、トランジスタQ8
及びQ9のコレクタ・ベース間に、トランジスタQ10
及びQ11と抵抗R15及びR16により電圧帰還がか
けられているために、利得が小さく、また電圧帰還の効
果として高周波的な負荷インピーダンスが下がり、入力
端子13から出力端子14までの回路部と、入力端子1
3から出力端子15までの回路部の各周波数特性が図8
に曲線VII で示す如くに高周波数帯域にわたって同一な
特性が得られる。また、第2の差動増幅回路では差動ト
ランジスタQ8及びQ9のエミッタに直列に抵抗が入っ
ていないため、第1の差動増幅回路の周波数特性にアン
バランスがあっても、出力信号のバランス性が改善され
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、図5に示し
た従来のアンバランス−バランス変換回路は、高周波信
号入力時に、差動トランジスタQ1及びQ2のエミッタ
抵抗R3及びR4の定電流源側と高周波グランド間の寄
生容量により定電流源のインピーダンスが低下し、これ
により同相利得が増加して差動増幅出力の各々の周波数
特性に図6にV 及びVIで示すようなアンバランスが生じ
る。すなわち、差動増幅出力としての周波数特性の改善
が少ないという欠点がある。
【0019】また、図7に示した従来のアンバランス−
バランス変換回路では、差動増幅出力の各々の周波数特
性のアンバランス性は図8に示したように改善される
が、回路が複雑になり、また、素子数が多くて高価であ
り、更に消費電力が増加するという欠点がある。
【0020】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
高周波信号入力時の差動増幅器の同相利得を抑え、素子
数が少ない簡単な構成で高周波数領域にわたって出力バ
ランス度の良いアンバランス−バランス変換回路を提供
することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、アンバランス信号がベースに入力される第
1のトランジスタと、ベースが交流的に接地され、第1
のトランジスタと共に差動対トランジスタを構成する第
2のトランジスタと、第1及び第2のトランジスタのそ
れぞれのコレクタに一端が接続された第1及び第2の抵
抗と、第1及び第2のトランジスタのそれぞれのエミッ
タに一端が接続された第3及び第4の抵抗と、第3及び
第4の抵抗の各他端と第1の電源端子との間に共通に接
続された定電流源第となる、エミッタ抵抗を有する第3
のトランジスタと、第3のトランジスタのベースに定電
圧を供給するための、ベース及びコレクタが3のトラン
ジスタのベースに接続された第4のトランジスタと、
1及び第2の抵抗の各他端と第2の電源端子との間に共
通に接続された第5の抵抗と、第4のトランジスタのベ
ース及びコレクタと第2の電源端子との間に接続された
第6の抵抗と、第4のトランジスタのエミッタと第1の
電源端子との間に接続された第7の抵抗と、第5の抵抗
に並列に接続されたコンデンサと、第1及び第2のトラ
ンジスタのコレクタ出力信号がそれぞれ供給される第1
及び第2のエミッタフォロワ回路とを有する構成とした
ものである。
【0022】また、本発明は第1の電源端子は負の直流
電源端子で、第2の電源端子は正の直流電源端子であ
り、第2のトランジスタのベースはグランド端子に接続
されていることが、第1及び第2のトランジスタのバイ
アス回路が不要であり、より素子数の低減が図れるた
め、望ましい。
【0023】
【作用】本発明では、第1及び第2のトランジスタ、第
1乃至第5の抵抗、コンデンサ及び定電流源よりなる差
動増幅回路において、第3及び第4の抵抗によりエミッ
タ電流帰還がかけられ、また第5の抵抗により出力信号
の直流電位が下げられる。また、本発明では、コンデン
サにより第1及び第2のトランジスタのコレクタ負荷の
高周波信号に対するインピーダンスを低下させることが
できる。更に、後段のエミッタフォロワ回路により、前
段の上記差動増幅回路のコレクタ出力に低い高周波抵抗
が接続されたものと等価にできる。
【0024】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。図
1は本発明の一実施例の回路図を示す。同図中、図3、
図5及び図7と同一構成部分には同一符号を付してあ
る。図1において、前記第1及び第2のトランジスタで
あるトランジスタQ1及びQ2は差動対トランジスタ
で、トランジスタQ1はベースが入力端子11に接続さ
れている。トランジスタQ1はコレクタが第1の抵抗R
1の一端に接続される一方、トランジスタQ5のベース
に接続されており、またQ1のエミッタが第3の抵抗R
3を介してNPNトランジスタQ3のコレクタに接続さ
れている。トランジスタQ2はベースがグランド端子に
接続され、コレクタが第2の抵抗R2の一端に接続され
る一方、トランジスタQ6のベースに接続されており、
またQ2のエミッタが第4の抵抗R4を介してトランジ
スタQ3のコレクタに接続されている。
【0025】また、抵抗R1及びR2の各他端は第5の
抵抗R8とコンデンサC1よりなる並列回路を介して正
の直流電源電圧+VCCの電源端子に接続されている。+
CCの電源端子はトランジスタQ5及びQ6のコレクタ
に接続され、また、抵抗R6を介してNPNトランジス
タQ4のコレクタ及びベースに接続されている。Q4の
エミッタは抵抗R7を介して、またQ3のエミッタは抵
抗R5を介してそれぞれ負の直流電源電圧−VEEの電源
端子に接続されている。上記のトランジスタQ3はダイ
オード接続されたトランジスタQ4と抵抗R5〜R7に
よりカレントミラー効果による定電流源として動作す
る。
【0026】上記の定電流源はトランジスタQ1及びQ
2、抵抗R1〜R4、R8及びコンデンサC1と共に差
動増幅回路を構成している。また、トランジスタQ5、
Q6の各エミッタは抵抗R9、R10を介して接地され
る一方、出力端子12、13に接続されている。すなわ
ち、トランジスタQ5及び抵抗R9は第1のエミッタフ
ォロワ回路を構成し、トランジスタQ6及び抵抗R10
は第2のエミッタフォロワ回路を構成している。
【0027】次に、本実施例の動作について説明する。
入力端子11に入力された高周波のアンバランス信号は
トランジスタQ1のベースに供給され、トランジスタQ
1及びQ2により差動増幅されてトランジスタQ1及び
Q2のコレクタより取り出され、それぞれトランジスタ
Q5及びQ6のベースに供給される。
【0028】トランジスタQ1及びQ2のエミッタ側に
は定電流源が接続されているため、トランジスタQ1と
Q2のエミッタ電流の和は定電流であり、そのためQ1
の入力電位がトランジスタQ2のベース電位より上昇
(低下)してQ1に流れる電流が増加(減少)すると、
Q2に流れる電流がその分減少(増加)する。従って、
トランジスタQ1及びQ2のコレクタよりトランジスタ
Q5及びQ6のベースに供給される二つの信号はそれぞ
れ互いに位相が180°異なる信号で、かつ、振幅もほ
ぼ等しい。
【0029】ここで、エミッタ抵抗R3及びR4により
エミッタ電流帰還がかかっているので、差動増幅回路の
周波数特性はエミッタ電流帰還がかかっていない構成に
比し、広くなり、かつ、利得も小さくなる。また、図5
に示した従来回路と同様に、本実施例も抵抗R8により
バランス出力の直流電位が低下し、次段に接続される回
路の線形動作範囲を改善することができる。また、上記
の定電流源の交流的なインピーダンスが高いため、アン
バランス信号が入力されたときの差動増幅回路の出力バ
ランス信号のレベルのばらつきが抑えられる。
【0030】入力端子11に入力されるアンバランス信
号が高周波数であるときは、定電流源トランジスタQ3
のコレクタ側と高周波グランド間の容量成分の影響でト
ランジスタQ1及びQ2のコレクタ出力信号(差動出
力)にアンバランスが生じてくる。これは容量成分によ
り定電流源のインピーダンスが低下し、差動増幅回路の
同相利得が増加するためである。
【0031】しかし、本実施例ではコンデンサC1をト
ランジスタQ1及びQ2のコレクタ側に接続しているた
め、コンデンサC1がトランジスタQ1及びQ2のコレ
クタ負荷の高周波信号に対するインピーダンスを低下さ
せるように作用する。この結果、高周波信号入力時の上
記の定電流源のインピーダンスの低下を、コンデンサC
1によるトランジスタQ1及びQ2のコレクタ負荷の高
周波信号に対するインピーダンスの低下によりキャンセ
ルすることができるため、本実施例では上記の場合の差
動出力の周波数特性のアンバランス性を改善することが
できる。
【0032】なお、コンデンサC1の容量値は大なるほ
ど高周波信号に対するインピーダンスを低下させること
ができるが、コストやスペースの点で容量値をあまり大
にするにも制約があり、両者の兼ね合いにより容量値が
設定される(例えば、40pF程度)。
【0033】このようにして、トランジスタQ1のコレ
クタより取り出された信号は、トランジスタQ5のベー
ス、エミッタを介して出力端子12へ出力され、また、
トランジスタQ2のコレクタより取り出された信号は、
Q1のコレクタ出力信号と同一振幅で、かつ、位相が1
80°異なる信号としてトランジスタQ6のベース、エ
ミッタを介して出力端子13へ出力される。
【0034】ここで、エミッタフォロワ回路を構成して
いる上記のトランジスタQ5及びQ6は、そのベース・
コレクタ間の容量によって高周波領域のインピーダンス
が低下することにより、前段の差動増幅回路のコレクタ
出力には低い高周波抵抗が接続されたものと等価にな
り、差動増幅回路のコレクタ負荷抵抗R1及びR2とコ
レクタ容量とにより決定される時定数を小さくすること
ができ、これにより差動増幅回路の周波数特性を改善す
ることができる。
【0035】図2は本実施例の周波数特性を示す。同図
において、曲線I は入力端子11から出力端子12まで
の回路部の周波数特性であり、曲線IIは入力端子11か
ら出力端子13までの回路部の周波数特性である。ま
た、fA 、fB はそれぞれ出力端子12、13出力の3
dB利得帯域幅である。図2からわかるように、上記の
二つの周波数特性I及びIIはそれぞればらつきのないも
のとなり、また、図6では例えば周波数fA、fBがそれ
ぞれ100MHz、50Mz程度であったのに対し、本
実施例によれば周波数fA、fBを共に100MHz程度
の広周波数帯域化することができる。これは図7に示し
た従来回路と同程度の周波数帯域である。
【0036】なお、本発明は上記の実施例に限定される
ものではなく、例えば図1では正負両電源を使用してい
るが、例えば正の直流電源だけを使用した構成でも良い
ことは勿論である。ただし、この場合はトランジスタQ
2のベースをコンデンサを介して接地すると共に、図7
に示したトランジスタQ14、Q15、抵抗R20及び
R21に相当するバイアス回路が必要になるため、回路
構成が若干実施例よりも複雑にはなるが、図7の従来回
路よりは簡単な回路構成で片電源で動作させることがで
きる。また、NPNトランジスタの代わりにPNPトラ
ンジスタを使用することも可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
差動対トランジスタのコレクタ負荷抵抗を共通のコンデ
ンサを介して電源端子に接続することにより、コレクタ
負荷の高周波信号に対するインピーダンスを低下させる
ようにしたため、高周波信号入力時の定電流源のインピ
ーダンスの低下を、上記のコンデンサによるコレクタ負
荷の高周波信号に対するインピーダンスの低下によりキ
ャンセルすることができ、よって素子数の少ない簡単な
回路構成で差動出力の周波数特性のアンバランス性を改
善することができる。
【0038】また、本発明によれば、差動増幅回路にお
いてエミッタ電流帰還をかけることにより、周波数帯域
を広く、かつ、利得も小さくでき、また上記コンデンサ
に並列に接続する抵抗により次段に接続される回路の線
形動作範囲を改善することができる。更に、本発明によ
れば、後段のエミッタフォロワ回路により、前段の差動
増幅回路のコレクタ出力に低い高周波抵抗が接続された
ものと等価にできるため、差動増幅回路の周波数特性を
改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路図である。
【図2】図1の回路の周波数特性図である。
【図3】従来の一例の回路図である。
【図4】図3の回路の周波数特性図である。
【図5】従来の他の一例の回路図である。
【図6】図5の回路の周波数特性図である。
【図7】従来の更に他の一例の回路図である。
【図8】図7の回路の周波数特性図である。
【符号の説明】
11 入力端子 12、13 出力端子 Q1、Q2 差動対を構成する第1及び第2のNPNト
ランジスタ Q3、Q4 定電流源用NPNトランジスタ Q5、Q6 エミッタフォロワ用NPNトランジスタ R1、R2 コレクタ負荷抵抗 R3、R4 エミッタ抵抗 R5 第5の抵抗 C1 コンデンサ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンバランス信号がベースに入力される
    第1のトランジスタと、 ベースが交流的に接地され、該第1のトランジスタと共
    に差動対トランジスタを構成する第2のトランジスタ
    と、 該第1及び第2のトランジスタのそれぞれのコレクタに
    一端が接続された第1及び第2の抵抗と、 該第1及び第2のトランジスタのそれぞれのエミッタに
    一端が接続された第3及び第4の抵抗と、 該第3及び第4の抵抗の各他端と第1の電源端子との間
    に共通に接続された定電流源となる、エミッタ抵抗を有
    する第3のトランジスタと、 該第3のトランジスタのベースに定電圧を供給するため
    の、ベース及びコレクタが該3のトランジスタのベース
    に接続された第4のトランジスタと、 該第1及び第2の抵抗の各他端と第2の電源端子との間
    に共通に接続された第5の抵抗と、該第4のトランジスタのベース及びコレクタと該第2の
    電源端子との間に接続された第6の抵抗と、 該第4のトランジスタのエミッタと該第1の電源端子と
    の間に接続された第7の抵抗と、 該第5の抵抗に並列に接続されたコンデンサと、 該第1及び第2のトランジスタのコレクタ出力信号がそ
    れぞれ供給される第1及び第2のエミッタフォロワ回路
    とを有することを特徴とするアンバランス−バランス変
    換回路。
  2. 【請求項2】 前記第1の電源端子は負の直流電源端子
    で、前記第2の電源端子は正の直流電源端子であり、前
    記第2のトランジスタのベースはグランド端子に接続さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のアンバランス
    −バランス変換回路。
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