JP2560978B2 - パイプラインの監視方法及びその監視装置 - Google Patents

パイプラインの監視方法及びその監視装置

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JP2560978B2
JP2560978B2 JP5145958A JP14595893A JP2560978B2 JP 2560978 B2 JP2560978 B2 JP 2560978B2 JP 5145958 A JP5145958 A JP 5145958A JP 14595893 A JP14595893 A JP 14595893A JP 2560978 B2 JP2560978 B2 JP 2560978B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天然ガス等の気体また
は石油や水等の液体を輸送するパイプラインにおける漏
洩や、その他の流体過渡現象を生ずる事象の発生状況を
監視するパイプラインの監視方法及びその監視装置に係
わり、特にパイプラインの漏洩や、その他の流体過渡現
象を生ずる事象によって生じ、パイプライン中の流体を
伝播する圧力先頭波を検出し、当該圧力先頭波の伝搬方
向および極性、或いはその圧力先頭波の伝搬方向のみを
決定する技術手段を設けたパイプラインの監視方法及び
その監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多くのパイプラインにおいては、必要な
個所にポンプ等が設置され、また必要な個所に種々の枝
管が設置され、或いは随所に弁が設けられている。従っ
て、このようなパイプラインでは、パイプラインの破断
による流体の漏洩の他、ポンプの運転・停止や弁の開閉
操作などの運転事象などにより、パイプライン中に流体
過渡現象が生じたとき、その該当個所において流体圧力
が急激に変化し、例えば漏洩の場合には図3のイに示す
ようにそれまでの圧力に対して相対的な負の圧力変化が
生ずる。この圧力変化は、以後時間の経過とともに当該
個所から図示矢印のごとくパイプラインの上・下流方向
に向かって、パイプライン中を流れる流体中をその流体
における音速にほぼ等しい速度で伝搬し、最終的には一
例として図示ロに示すような圧力状態になることが知ら
れている。ここでは、この伝播する波面を負の圧力先頭
波と呼び、これと位相を逆にする圧力先頭波を正の圧力
先頭波と呼ぶこととする。
【0003】そこで、従来、かかるパイプラインの破断
などの発生を検出するために、様々なパイプラインの監
視方法が提案されている。その1つはファーマー(Farm
ar)によって提案されたものであって、このパイプライ
ンの監視方法は、パイプラインの長さ方向にそってセン
サーを設置してパイプライン中の圧力の変化を検出して
いるが、急激な圧力の変化を示す圧力先頭波を検出する
ことが非常に難しいという認識に立ち、次のような条件
の下にパイプラインの破断などの発生を検出している。
すなわち、各センサーの設置位置における検出圧力は、
通常のパイプラインの運転状態では,ある大きさのノイ
ズを含み図4のハに示すようにある変動を繰り返してい
るが、パイプラインに破断などが生じた場合、同図のニ
に示すごとく圧力は時間の経過とともに徐々に低下して
いくので、例えば現時点を含む過去の一定期間の圧力平
均値とこの過去の一定期間よりも短い現時点を含む期間
の圧力平均値とを比較することにより,検出圧力の低下
状態(トレンド)をみながら破断などが発生したと判断
する方法である(米国特許4,796,466号明細書
参照)。
【0004】他の1つはコビィントン(Covington )に
よって提案されたものであって、これはファーマーと同
様にパイプラインにセンサーを設置し、各センサーの検
出圧力について、一定時間ごとの圧力変化率を演算し、
その圧力変化率が予め定めたしきい値を越えたとき、破
断などが発生したと判断する方法である(米国特許4,
012,944号明細書、4,091,658号および
4,144,748明細書参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ようなパイプラインの監視方法には次のような種々の問
題がある。先ず、ファーマーによって提案された前記明
細書記載の技術は、流体の過渡現象の発生場所からパイ
プライン内の流体中をその音速にほぼ等しい速度で伝播
する圧力先頭波の検出に基づいて当該過渡現象の発生を
検出しているものでないので、迅速なパイプラインの異
常状態の監視に適するものではない。
【0006】次に、コビィントンによって提案された前
記明細書記載の技術は、検出圧力には種々のノイズが含
まれているにも拘らず、そのノイズを適切に除去するこ
とが難しく、検出精度上に問題がある。
【0007】さらに、これら2つの監視方法に共通して
言えることは、対象とする流体の過渡現象が2つのセン
サで挟むパイプラインの個所から発生しない限り、意味
のある結果を得ることができないことである。
【0008】ところで、当該過渡現象による圧力先頭波
の伝播方向を決定できるようになれば、その利用価値が
高くなる。例えばパイプライン上に所定の間隔ごとにセ
ンサーを設置し、互いに相隣接するセンサの測定信号か
ら圧力先頭波の伝播方向が分かれば、何れの2つのセン
サーの区間で過渡現象が発生したかを特定できる。前述
する4つの明細書記載の技術には圧力先頭波の伝播方向
を検出する技術は含まれていない。
【0009】しかし、この技術の1例がコビィントンか
ら提案されたもう1つの明細書に示されている(米国特
許3,903,729号明細書参照)。このコビィント
ンによる技術は、図5に示すごとくパイプライン1の末
端側にポンプやコンプレッサ2などが設置されている場
合、これらポンプ2などの運転・停止に伴って生じる流
体の過渡現象によって生ずる圧力先頭波についてはこれ
を無視し、これらポンプ2などの運転による以外のパイ
プライン1の流体の漏洩等により伝播する圧力先頭波を
検出するために、ポンプ2側に比較的近いパイプライン
1の適当な個所に所定の距離を離して2つのセンサー3
a,3bを設置するとともに、これら2つのセンサー3
a,3bの間にディレイ回路4を設け、パイプライン1
の一方向(図5の場合には下流)から伝播してくる圧力
先頭波を検出するものである。つまり、圧力先頭波の伝
搬速度とセンサー3a,3b間の距離が既知とすれば、
ポンプ2などの運転・停止に伴うセンサー3aの検出圧
力値は一定時間後に他方のセンサー3bでも同様の大き
さで検出できるので、センサー3aの検出圧力値をディ
レイ回路4で一定時間遅らせ、この遅延された検出圧力
値と他方のセンサー3bの検出圧力値とを減算回路5に
よって減算処理すれば、ポンプ2などの運転・停止に伴
う圧力先頭波の伝播による検出圧力信号が打ち消され、
結果としてポンプ設置側とは反対側から伝播する圧力先
頭波だけを検出できるとするものである。
【0010】ただし、この技術は、1つの方向からくる
圧力先頭波を完全に無視し、他の方向から伝搬してくる
圧力先頭波だけを検出する方法であるので、例えばセン
サーの設置個所を境にして両側の何れの方向からも伝播
してくる可能性のある圧力先頭波に対して、そのそれぞ
れの伝播方向を決定することができない。
【0011】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、その圧力にノイズ成分を含むパイプラインにあって
何れの方向から伝播してくる圧力先頭波に対しても、そ
の伝播方向を迅速、かつ、確実に決定するパイプライン
の監視方法を提供することを目的とする。
【0012】さらに、本発明の他の目的は、その圧力に
ノイズ成分を含むパイプラインにあって何れの方向から
伝播してくる先頭波に対しても、その伝播方向をその圧
力先頭波が正・負の何れの圧力変化を示すかの情報とと
もに迅速、かつ、確実に特定するパイプラインの監視装
置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に対応する発明は、パイプライン中の流体
に圧力変動を発生させる事象に起因して前記流体を媒体
として伝搬する圧力先頭波の伝搬方向を決定するパイプ
ラインの監視方法において、前記パイプラインにそって
配置された第1,第2のセンサによって流体圧力の過渡
的変化を示す応答特性値をそれぞれ測定し、この各応答
特性値から圧力の時間に対する傾きの程度をそれぞれ求
め、この各傾きの程度をそれぞれ絶対値信号に変換し、
この絶対値信号に所定の値を上乗せし、この各絶対値信
号より大きい所望の値をそれぞれ第1のしきい値と決定
し、前記各傾きの程度が、所定時間だけ前に生成された
最新の前記各第1のしきい値を越えたことをもって前記
圧力先頭波の到達を検出し、さらに、前記第1,第2の
センサによって測定された最新の前記応答特性値の差を
絶対値信号に変換し、この絶対値信号に所定の値を上乗
せし、この各絶対値信号より大きい所望の値を第2のし
きい値と決定し、前記各応答特性値が、所定時間だけ前
に生成された最新の前記各第2のしきい値を越えたこと
をもって前記圧力先頭波の相対的な変化を求め、前記圧
力先頭波の到達検出信号と前記圧力先頭波の相対的な変
化の検出信号とを比較して予め決められた条件に合致す
るかどうかをもって前記圧力先頭波の伝搬方向と極性、
或いは前記圧力先頭波の伝搬方向のみを決定することを
特徴とするパイプラインの監視方法である。
【0014】請求項2に対応する発明は、パイプライン
中の流体に圧力変動を発生させる事象に起因して前記流
体を媒体として伝搬する圧力先頭波の伝搬方向を決定す
るパイプラインの監視方法において、前記パイプライン
にそって配置された第1,第2のセンサによって流体圧
力の過渡的変化を示す応答特性値をそれぞれ測定し、こ
の各応答特性値から圧力の時間に対する傾きの程度をそ
れぞれ求め、この各傾きの程度をそれぞれ絶対値信号に
変換し、この絶対値信号に所定の値を上乗せし、この各
絶対値信号より大きい所望の値をそれぞれ第1のしきい
値と決定し、前記各傾きの程度が、所定時間だけ前に生
成された最新の前記各第1のしきい値を越え、かつこれ
が所定期間の間保持したことをもって前記圧力先頭波の
到達を検出し、さらに、前記第1,第2のセンサによっ
て測定された最新の前記応答特性値の差を絶対値信号に
変換し、この絶対値信号に所定の値を上乗せし、この各
絶対値信号より大きい所望の値を第2のしきい値と決定
し、前記各応答特性値が、所定時間だけ前に生成された
最新の前記各第2のしきい値を越えたことをもって前記
圧力先頭波の相対的な変化を求め、前記センサの一方側
から先に前記圧力先頭波の到達を検出した後、前記セン
サの他方側より当該圧力先頭波の到達を検出する前に、
前記相対的な変化の検出信号と先に検出した前記圧力先
頭波到達信号とを比較して予め決められた条件に合致す
るかどうかをもって当該圧力先頭波の伝搬方向と極性、
或いは当該圧力先頭波の伝搬方向のみを決定することを
特徴とするパイプラインの監視方法である。
【0015】次に請求項3に対応する発明は、パイプラ
イン中の流体に圧力変動を発生させる事象に起因して前
記流体を媒体として伝搬する圧力先頭波の伝搬方向を決
定するパイプラインの監視装置において、前記パイプラ
インにそって配置され流体圧力の過渡的変化を示す応答
特性値をそれぞれ測定する第1,第2の測定手段と、前
記第1,第2の測定手段によって測定された応答特性値
をそれぞれ圧力の時間に対する傾きの程度を求める第1
及び第2の微分手段と、前記各傾きの程度をそれぞれ絶
対値信号に変換する絶対値手段と、前記各絶対値信号に
所定の値を上乗せし、この各絶対値信号より大きい所望
の値をそれぞれ第1のしきい値と決定する第1及び第2
の演算手段と、前記第1の各しきい値のピーク値をそれ
ぞれ検出する第1及び第2のピーク検出手段と、前記各
微分手段の出力が、所定時間だけ前に生成された最新の
前記各第1のしきい値のピーク値が越えたことをもって
前記圧力先頭波の到達を検出する第1及び第2の比較手
段と、前記第1及び第2の測定手段によって測定された
応答特性値の差を絶対値信号に変換する減算手段と、前
記減算手段からの絶対値信号に所定の値を上乗せし、こ
の各絶対値信号より大きい所望の値を第2のしきい値と
決定する第3の演算手段と、前記第2のしきい値のピー
ク値を検出する第3のピーク検出手段と、前記減算手段
の出力が、所定時間だけ前に生成された最新の前記各第
2のしきい値のピーク値を越えたことをもって前記圧力
先頭波の相対的な変化を検出する第3の比較手段と、前
記第3の比較手段の出力と前記第1及び第2の比較手段
の出力が予め決められた条件に合致するかをもって前記
圧力先頭波の伝搬方向と極性、或いはその圧力先頭波の
伝搬方向のみを決定する決定手段とを備えたことを特徴
とするパイプラインの監視装置である。
【0016】さらに、請求項4に対応する発明は、パイ
プライン中の流体に圧力変動を発生させる事象に起因し
て前記流体を媒体として伝搬する圧力先頭波の伝搬方向
を決定するパイプラインの監視装置において、前記パイ
プラインにそって配置され流体圧力の過渡的変化を示す
応答特性値をそれぞれ測定する第1,第2のセンサと、
この第1,第2のセンサによって測定された応答特性値
をそれぞれ微分し、圧力の時間に対する傾きの程度を求
める第1及び第2の微分回路と、前記各傾きの程度をそ
れぞれ絶対値信号に変換する第1及び第2の絶対値回路
と、前記各絶対値信号に所定の値を上乗せし、この各絶
対値信号より大きい所望の値をそれぞれ第1のしきい値
と決定する第1及び第2の演算器と、前記各第1のしき
い値のピーク値を所定期間の間保持する第1及び第2の
ピーク検出回路と、前記第1及び第2のピーク検出回路
からそれぞれ出力され、所定時間だけ前に生成された最
新の第1のしきい値のピーク値と対応する微分回路の出
力とを比較して前記圧力先頭波の到達を検出する第1及
び第2の比較回路と、前記第1及び第2のセンサによっ
て測定された応答特性値の差を演算する減算回路と、こ
の減算回路の出力を絶対値信号に変換する第3の絶対値
回路と、前記第3の絶対値回路からの絶対値信号に所定
の値を上乗せし、この各絶対値信号より大きい所望の値
を第2のしきい値と決定する第3の演算器と、前記第2
のしきい値のピーク値を検出する第3のピーク検出回路
と、前記第2のしきい値のピーク値と前記減算回路の出
力のうちで、所定時間だけ前に生成された最新の出力と
を比較して前記圧力先頭波の相対的な変化を判定する第
3の比較回路と、この第3の比較回路の出力と前記第1
及び第2の比較回路の出力が予め決められた条件に合致
するかをもって前記圧力先頭波の伝搬方向と極性、或い
はその圧力先頭波の伝搬方向のみを決定する論理回路と
を備えたことを特徴とするパイプラインの監視装置であ
る。
【0017】
【作用】従って、請求項1に対応する発明によれば、流
体圧力の過渡的変化を示す応答特性値の傾きの程度が、
所定時間だけ前に生成された最新の第1のしきい値を越
えたことをもって圧力先頭波の到達を検出しているの
で、前記応答特性値が多少のノイズを含んでいても確
実、かつ、適切に圧力先頭波を検出できる。また、流体
圧力の過渡的変化を示す応答特性値が、所定時間だけ前
に生成された最新の第2のしきい値を越えたことをもっ
て圧力先頭波の相対的な変化を求めているので、同様に
ノイズの影響を受けずに圧力先頭波の相対的な変化を求
めることができる。しかも2つの測定位置に対応してそ
れぞれ圧力先頭波の到達を監視しており、かつ、圧力先
頭波の到達検出信号と圧力先頭波の相対的な変化の検出
信号とを比較して予め決められた条件に合致するかどう
かをもって圧力先頭波の伝搬方向と極性、或いは前記圧
力先頭波の伝搬方向のみを決定するようにしているの
で、迅速に圧力先頭波の伝搬方向と極性、或いは圧力先
頭波の伝搬方向のみを決定できる。
【0018】次に、請求項2に対応する発明において
は、請求項1に対応する発明と同様な作用を有する他、
2つの測定位置間の距離によって定まる時間の間、2つ
の流体圧力の過渡的変化を示す応答特性値に追随するし
きい値を保持しつつ2つの測定位置の何れかに先に圧力
先頭波が到達したかを識別しているので、確実に圧力先
頭波の伝搬方向と極性、或いは先頭波の伝搬方向を決定
できる。
【0019】さらに、請求項3に対応する発明は、各測
定位置から測定された流体圧力の過渡的変化を示す応答
特性値が当該応答特性値に追随しながら変化すると共に
所定時間だけ前に生成された最新の第1のしきい値を越
えたかを判断するとともに、前記2つの測定位置の何れ
の測定位置側に前記圧力先頭波が到達したかを示す信号
を出力し、かつ、2つの測定位置から測定された流体圧
力の過渡的変化を示す応答特性値の差が当該流体圧力の
過渡的変化を示す値の差に追随しながら変化するととも
に、所定時間だけ前に生成された最新の第2のしきい値
を越えたかに応じて圧力先頭波の相対的な変化を決定し
出力するので、各測定位置に正・負の何れの圧力先頭波
が何れの方向から進行してきたのかを迅速に検出でき
る。
【0020】さらに、請求項4に対応する発明は、2つ
のセンサーからの流体圧力に関係する応答特性値の変化
率を微分回路によって求めた後、これら微分回路の出力
に応じて変化するとともに、所定時間だけ前に生成され
た最新のる第1のしきい値のピーク値を第1、第2のピ
ーク検出回路にて所定期間保持し、そのしきい値のピー
ク値と対応する微分回路の出力とを第1、第2の比較回
路で比較し圧力先頭波の到達を検出している。
【0021】一方、減算回路にて2つのセンサーによっ
て測定された流体圧力の過渡的変化を示す応答特性値の
差を演算し、ここで得られた減算出力に応じて変化する
とともに、所定時間だけ前に生成された最新の第2のし
きい値のピーク値を第3のピーク検出回路によって所定
期間の間保持し、この保持されたしきい値と前記減算回
路の出力とを第3の比較回路によって比較して圧力先頭
波の相対的な変化を判定する。そして、圧力先頭の到達
信号と圧力先頭波の相対的な変化とから前記圧力先頭波
の伝搬方向と極性、或いはその圧力先頭波の伝搬方向を
決定している。
【0022】
【実施例】以下、本発明装置の一実施例について図1お
よび図2を参照して説明する。図1は本発明に係わる方
法および装置の実施例を説明するための全体構成を示す
ブロック図である。
【0023】同図において11は例えば天然ガス等の気
体または石油や水等の液体を輸送するのに用いられるパ
イプラインであって、このパイプライン11にそって所
定の距離だけ離れた2つの測定位置にパイプライン内部
の流体圧力の過渡的変化を示す応答特性値(以下流体圧
力に関係する特性値、あるいは特性値と称する)をアナ
ログ電気信号に変換して出力するセンサー12(T
A ),13(TB )が設置されている。
【0024】これらのセンサー12,13は、通常,圧
力検出器が用いられるが、その他例えばパイプライン1
1の管壁の変形を測定する歪ゲージまたはマイクロホン
或いは圧力の過渡的な変化に応答するその他のセンサー
類を含む。
【0025】この実施例においては、最大流体圧力及び
雑音を処理するに十分な機能範囲を備え、さらにパイプ
ライン内における圧力先頭波の減衰に鑑み、測定が望ま
れる長距離のパイプラインにおける微少な圧力先頭波の
強度も分析するに充分な機能を備える高品質の工業用圧
力検出器が使用されている。
【0026】また、その周波数応答は、過渡的変化事象
の圧力先頭波の形状を正確に測定するに充分なものでな
ければならない。例えばガソリン輸送のパイプラインの
場合、少くとも0.03psi の分解能をもち、また少くとも
50Hzの応答周波数をもち、かつ、0 〜2000PSi の圧力
測定レンジを有する圧力検出器であれば、0.1psiの過渡
的圧力変化の検出が可能である。
【0027】さらに、2つのセンサー12,13間の距
離は、パイプライン11内を流れる流体中のノイズ特性
等によって異なる。この距離として望ましい値について
はこの実施例で後記する。ところで、2つのセンサー1
2,13間の距離および圧力先頭波の伝播速度に基づい
て両センサー間を圧力先頭波が伝播するのに要する時間
は決まるが、以下の説明においては、圧力先頭波がある
1つのセンサー例えば12から他のセンサー13に到達
するのに要する時間を便宜上,Ttap と定めるものとす
る。
【0028】この装置は、これら2つのセンサー12,
13によって測定された流体圧力に関係する特性値を信
号処理装置14に導入し、ここで前記パイプライン11
の漏洩、或いはパイプライン11に付随する各種機器
(例えばポンプ,弁等)の運転などによって発生する過
渡現象,つまり流体圧力の変化による圧力先頭波がセン
サー12からセンサー13の方向(A→B)およびセン
サー13からセンサー12の方向(B→A)の何れの方
向に伝播しているかを決定するものである。因みに、図
1のホは過渡現象による圧力先頭波を示している。
【0029】次に、図2は図1の信号処理装置14の具
体的構成を示す図である。なお、図2はアナログ処理技
術によって具体化されているが、ディジタル処理技術を
適用しても容易に実現できることは言うまでもなく、ま
たソフトウエア的に処理することも可能である。以下の
説明は、アナログ処理技術を適用した例について行うも
のとする。
【0030】一般に、センサー12,13の出力には、
流体自体の乱れによるノイズやパイプライン11に付随
する各種機器の作動によるノイズその他の種々のノイズ
が含まれており、またその他に前記センサー設置場所で
のパイプライン11の運転圧力における直流成分(オフ
セット)が含まれている。これらのノイズ等は、センサ
ー12,13の出力信号から圧力先頭波を検出する上
で、また当該圧力先頭波の伝播方向を決定する上で妨げ
となる。
【0031】そこで、各センサー12,13で測定され
た流体圧力に関係する特性値を示すアナログ電気信号は
図1の信号処理装置14に含まれるところの、図2に示
すノイズフィルタ15,16に導かれ、ここで高域周波
数に関係するノイズ成分が除去される。パイプライン1
1のノイズや2つのセンサー12,13間の距離によ
り、フィルタ15,16の適切なカットオフ周波数の値
は異なる。この実施例では、これらノイズフィルタ1
5,16として、ほぼ50Hzのカットオフ周波数をも
ったローパスフイルタが用いられている。
【0032】以上のようにして各センサー12,13の
出力信号はフィルタ15,16を通過した後、変化率検
出回路20,30および相対変化検出回路40に送られ
る。これら変化率検出回路20,30は互いに同様の機
能を持つ。例えば変化率検出回路20について説明する
と、フィルタ15の出力を微分回路21に導き、ここで
センサー12で測定された流体圧力に関係する特性値の
時間的変化率を求めた後、2つに分岐し、その一方はし
きい値を決定する手段22〜25に送られ、他方は比較
回路27,28に送られる。
【0033】この比較回路27,28では、特性値の時
間的変化率としきい値とを比較し、当該変化率がしきい
値を越えたとき、圧力先頭波が対応するセンサー12の
設置位置に到達したことを示す信号を出力する。
【0034】ここで、変化率検出回路20および30に
おけるしきい値決定手段について説明する。パイプライ
ン11に含まれるノイズは、センサー12,13の設置
場所によるだけでなく、時間によっても変化する。従っ
て、しきい値としては、センサー12,13で測定され
た流体圧力の特性値信号自体によって変化するようにす
ることが望ましい。
【0035】そこで、本発明の方法および装置では、微
分回路21,31からの出力信号を絶対値回路22,3
2に導入し、ここで絶対値信号に変換した後、乗算回路
23,33に供給する。これら乗算回路23,33は、
絶対値信号に「1」よりも大きい乗算係数23a,33
aを乗算する。この乗算係数23a,33aの値は、本
発明を適用する個々のパイプラインの条件にもよるが、
約1.2が有効と考えられる。このように絶対値信号に
約1.2の乗算係数を乗算する理由は、センサー12,
13で測定されるところのノイズを含む流体特性値の変
動巾の外側に,できる限り前記変動巾に近接したしきい
値を設定するためである。
【0036】そして、絶対値信号に約1.2の乗算係数
を乗算した後、加算回路24,34に導入される。これ
ら加算回路24,34では、乗算回路23,33からの
出力信号に所定のオフセット値(バイアスの意)24
a,34aを加算し、適正なしきい値を生成している。
このように乗算回路23,33の出力信号に所定のオフ
セット値24a,34aを加算する理由は、例えば流体
圧力に関する特性値に何ら時間的変化がないときには、
各微分回路21,31の変化率信号がゼロとなり、ひい
ては乗算回路23,33の出力がゼロとなって適正なし
きい値が得られなくなるので、かかる場合でも所定のオ
フセット値24a,34aを加算することでしきい値を
得て、ピーク検出回路25,35に与えるためである。
なお、これらオフセット値24a,34aは、非常に小
さくすることが必要で、例えば絶対値信号のフルスケー
ルの約1%程度を用いることが効果的である。
【0037】ピーク検出回路25,35は、RC時定数
回路によって構成され、各加算回路24,34からの出
力のうち、最も最新の最大出力のピーク値を保持するも
のであるが、そのときの充・放電効率を高める観点から
して、その時定数は例えば充電に対しては前述した2つ
のセンサー12,13間を圧力先頭波が通り過ぎる時間
Ttap 、放電に対しては1.0秒に設定される。従っ
て、最も最新の最大出力のピーク値は時間Ttap だけ保
持されることになり、これが最終的に正のしきい値とし
て比較回路27,37の(−)端子に送られ、またイン
バータ26,36を介して負のしきい値とした後に他方
の比較回路28,38の(+)端子に送られる。
【0038】ここで、比較回路27,28のうち、一方
の比較回路27では、ピーク検出回路25からの正のし
きい値と微分回路21からの変化率信号とを比較し、こ
の変化率信号が正のしきい値を越えたとき、センサー1
2に加わる正の圧力先頭波がセンサー12の測定位置に
到達したことを示す信号を出力し、他方の比較回路28
では、インバータ26からの負のしきい値と微分回路2
1からの変化率信号とを比較し、この変化率信号が負の
しきい値を越えたとき、センサ−12に加わる負の圧力
先頭波がセンサー12の測定位置に到達したことを示す
信号を出力する。
【0039】また、比較回路37,38においては、前
記比較回路27,28と同様に正或いは負の圧力先頭波
がセンサー13の測定位置に到達したことを示す信号を
出力する。
【0040】なお、微分回路21,31とピーク検出回
路25,35の時定数は、センサー間を圧力先頭波が通
過するとき、前記比較回路からの出力信号が約Ttap の
間持続するように調整されるものである。この時定数と
Ttap との関係は、極力ノイズの影響を受けにくい構成
とする目的で考えられたものである。なぜならば、時定
数が短かすぎるときには圧力先頭波とノイズとを区別し
て各比較回路27,28,37,38を動作させること
が困難となり、一方、時定数が長すぎるときには先行の
ノイズによるピークが後続の別のピークを覆いかくして
しまうように働くためである。
【0041】さらに、一方では、各センサー12,13
によって測定された流体圧力に関係する特性値はフイル
タ15,16を通過した後、前述した相対変化検出回路
40に送られる。
【0042】この相対変化検出回路40は、2つの測定
位置で測定された最も最新の前記特性値の差からしきい
値を決定し、このしきい値と前記特性値の差とから前記
圧力先頭波の相対的な変化を検出するものであり、具体
的には、各センサー12,13の出力について減算回路
41で減算処理した後、ハイパスフィルタ42を通すこ
とによりパイプライン11の運転圧力における直流成分
およびその他の低域周波数信号成分を取り除く。このハ
イパスフィルタ42は、例えば0.1Hzのカットオフ
周波数を持つものが用いられる。このようにして得られ
た減算回路41の出力信号は絶対値回路43に送られ、
ここで前述の絶対値回路22等と同様の処理を行った
後、乗算回路44に導入され、さらに加算回路45、ピ
ーク検出回路46、またはこれらに加えてさらにインバ
ータ47を通すことにより、変化率検出回路20,30
と同様な機能により正負のしきい値を得ている。
【0043】なお、乗算回路44に適用される乗算係数
44aは例えば1.3程度に設定し、また加算回路45
のオフセット値45aは前記24a,34aとほぼ同様
な値に設定するものとする。
【0044】前記ハイパスフィルタ42の出力と正・負
のしきい値は比較回路48、49に送られる。これら比
較回路48,49のうち、一方の比較回路48は正のし
きい値とハイパスフイルタ42の出力とを比較し、セン
サー12の測定位置に、センサー12から見てセンサー
13が設置されている方向とは反対の方向から正の圧力
先頭波が、またはセンサー13の測定位置に、センサー
13から見てセンサー12が設置されている方向とは反
対の方向から負の圧力先頭波が到達してハイパスフィル
タ42の出力が前記正のしきい値を越えたときに信号を
出力し、他方の比較回路49は、負のしきい値とハイパ
スフイルタ42の出力とを比較し、センサー12の測定
位置に、センサー12から見てセンサー13が設置され
ている方向とは反対の方向から負の圧力先頭波が、また
はセンサー13の測定位置に、センサー13から見てセ
ンサー12が設置されている方向とは反対の方向から正
の圧力先頭波が到達して、ハイパスフィルタ42の出力
が前記負のしきい値を越えたときに信号を出力する機能
をもっている。
【0045】51〜54はANDゲートであって、これ
らは変化率検出回路20,30から出力される圧力先頭
波の到達信号と相対変化検出回路40からの相対的な変
化を示す信号とに基づいて前記圧力先頭波の正・負の種
別情報を含んでのセンサー位置への到達を示す信号を発
する機能と、その圧力先頭波の伝播方向を示す信号を発
する機能を有する。そのうち、ANDゲート51はセン
サー12からセンサー13の方向(A→B)に負の圧力
先頭波が伝播したときに信号を出力し、ANDゲート5
2はセンサー12からセンサー13の方向(A→B)に
正の圧力先頭波が伝播したときに信号を出力し、AND
ゲート53はセンサー13からセンサー12の方向(B
→A)に正の圧力先頭波が伝播したときに信号を出力
し、ANDゲート54はセンサー13からセンサー12
の方向(B→A)に負の圧力先頭波が伝播したときに信
号を出力する。そして、各ANDゲート51,52の出
力側にはORゲート55が接続され、ここから正・負に
よらず何れかの圧力先頭波がセンサー12からセンサー
13の方向(A→B)に伝播するときに信号が出力さ
れ、またANDゲート53,54の出力側にはORゲー
ト56が接続され、ここから正・負によらず何れかの圧
力先頭波がセンサー13からセンサー12の方向(B→
A)に伝播するときに信号が出力される。
【0046】次に、以上のような方法および装置の一連
の動作について例を挙げて説明する。今、図1のパイプ
ライン11内を負の圧力先頭波が伝播し、先ず最初にセ
ンサー12の測定位置に到達し、次いでTtap 秒後にセ
ンサー13の測定位置に到達するものと仮定する。
【0047】ところで、圧力先頭波の到達前の段階で
は、センサー12,13で測定された流体圧力に関係す
る特性値には時間的変化が少なく、図2の回路22〜2
6,32〜36の各系統においては通常の圧力ノイズの
範囲よりも僅かに外側に大きなレベルをもつ各しきい値
が生成されており、このしきい値が各比較回路27,2
8および37,38に入力されている。
【0048】この状態において負の圧力先頭波がセンサ
ー12の測定位置に到達すると、微分回路21の出力信
号が負の方向に大きく変化し、その信号が各比較回路2
7,28に印加される。このとき、センサー13側の測
定位置には未だ当該圧力先頭波による影響が現れていな
い。
【0049】比較回路28の(+)端子には圧力先頭波
到達前の圧力ノイズによって定まる負のしきい値が加わ
っているが、このとき、この負のしきい値を越えるレベ
ルの信号が(−)端子に加わるので、比較回路28から
センサー12の測定位置に負の圧力先頭波が到達したこ
とを示す信号が出力される。
【0050】一方、相対変化検出回路40においては、
負の圧力先頭波がまずセンサー12の測定位置に到達す
ると、センサー12,13から流体圧力に関係する特性
値を受けて減算回路41の出力が負の方向に大きく変化
し、この信号がハイパスフィルタ42を経由して比較回
路48,49に印加される。このとき、比較回路49で
は、インバータ47からの負のしきい値とハイパスフィ
ルタ42からの負の圧力先頭波に係わる信号とを比較
し、その信号が負のしきい値を越えるので、比較回路4
9は信号を出力することになる。
【0051】その結果、ANDゲート51の2つの入力
条件が成立し、ORゲート55よりセンサー12からセ
ンサー13へ向かう圧力先頭波が伝搬している旨の信号
が出力される。
【0052】そして、負の圧力先頭波がセンサー13の
測定位置に到達すると、その位置での流体圧力も急激に
低下する。このとき、前記比較回路28の出力はセンサ
ー13の測定位置での流体圧力の低下によって何ら影響
を受けることがない。その比較回路28の出力は、ピー
ク検出回路25の出力が時間の経過ととともに減衰し圧
力の過渡状態に応答するようになり、微分回路21の出
力よりも外側にしきい値が設定されるようになるまで継
続する。一方、減算回路41の出力信号はセンサー1
2,13の出力信号が互いに等しくなるにしたがってゼ
ロ近くまで低下する。これによって、比較回路49は動
作しなくなり、ANDゲート51からのA→Bの方向を
示す信号も終息する。
【0053】負の圧力先頭波がセンサー13の測定位置
に到達すると、センサー13の出力信号の低下により、
比較回路38から負の圧力先頭波の到達を示す信号が出
力されるが、このとき前述のように比較回路48からは
信号が出力されていないので、ANDゲート54からは
センサー13からセンサー12の方向に負の圧力先頭波
が伝播することを示す信号は出力されない。
【0054】同様に、センサー12からセンサー13の
方向に正の圧力先頭波が伝播するとき、変化率検出回路
20の比較回路27と相対変化検出回路40の比較回路
48とからそれぞれ信号が出力され、ANDゲート52
でAND条件が成立し、ORゲート55からセンサー1
2からセンサー13の方向に圧力先頭波が伝播した旨の
信号が出力される。
【0055】さらに、センサー13からセンサー12の
方向に圧力先頭波が伝播するときも、前記と類似の経過
をたどる。このとき、先ず、変化率検出回路30からの
信号と相対変化検出回路40からの信号が出力され、A
NDゲート53または54、さらにはORゲート56か
ら信号が出力される。この場合には減算回路41からの
信号は圧力先頭波がセンサー12から13に伝播する場
合とは反対の符号をもつ。
【0056】相対変化検出回路40は、センサー12か
らセンサー13の方向に伝播する負の圧力先頭波の場
合、およびセンサー13からセンサー12の方向に伝播
する正の圧力先頭波の場合には同一の信号、つまり比較
回路49から信号が出力され、また前記とは逆の圧力先
頭波の場合,つまりセンサー12からセンサー13の方
向に正の圧力先頭波が伝播する場合、およびセンサー1
3からセンサー12の方向に負の圧力先頭波が伝播する
場合には比較回路48から信号が出力される。なお、変
化率検出回路20,30の出力は圧力先頭波の伝播方向
に関係しない。但し、両者が多少の時間ずれをもって発
生するということが、結果として圧力先頭波の伝播を示
すこととなる。ゆえに、変化率検出回路20,30の出
力と相対変化検出回路40の出力とをANDゲート51
〜54で論理積することにより、正しい方向信号を得る
ことができる。
【0057】一方、ORゲート55,56は、同一方向
に伝播する正の圧力先頭波と負の圧力先頭波とを表す信
号を結合するために使用される。もし、結合しないなら
ば、ORゲート55,56は不要である。また、正の圧
力先頭波または負の圧力先頭波の伝播に関する検出のみ
を実施したい場合は、その様態に応じて変化率検出回路
20.30のそれぞれから絶対値回路22,32および
比較回路27,28の内1つ,37,38の内1つ、さ
らにANDゲート51,52の内1つ,53,54の内
1つを削除することができる。1つの方向だけが問題と
なるときには、片方の変化率検出回路の全部を削除する
ことができる。
【0058】また、各フィルタ15,16,42のパラ
メータの調整と微分回路21,31,ピーク検出回路2
5,35の時定数の調整とを正しく行うには、パイプラ
イン11にそって設置される各センサー12,13の間
隔が関係してくる。これらセンサー12,13の測定位
置は、圧力先頭波が2つの測定位置間にあるときには、
信号処理装置14において圧力先頭波の伝播に係わる信
号がノイズと区別できるほど長く継続するように離さな
ければならない。
【0059】なお、2つの測定位置間の距離が大きく離
れているときは、微分回路21,31、ピーク検出回路
25,35の時定数は、両センサーからの信号が正しく
重なるように非常に大きな値である必要があるが、この
ようにするとハイパスフィルタ42において低域周波数
ノイズが効率的に除去できなくなる。経験的には、2つ
の測定位置間の距離としては10〜100ミリ秒のTta
p に相当する程度が効果的である。因みに、ガソリンパ
イプラインの場合、先頭波伝播速度を約1000m/s
ecとすれば、このTtap の数値は距離にして10〜1
00mの範囲に相当する。
【0060】上記発明の設置形態としては、まず、圧力
先頭波の発生位置を決定するのに役立つ当該圧力先頭波
の伝播方向情報とともに、圧力先頭波のセンサー位置へ
の到達を検出することにより、その検出警報を発するこ
とに用いることが考えられる。さらに、少し前記設置形
態を発展させたものとしては、パイプライン11の数個
所のセンサーで圧力先頭波の到達時刻と方向情報とを検
出し、それらを中央局に送信し、そこでオペレータまた
は中央コンピュータがかかる情報を用いて漏洩およびパ
イプライン11の通常操業を維持するために必要な例え
ばポンプの運転・停止によって生じた圧力変化など、そ
の他の圧力過渡現象の発生場所を決定するのに用いるこ
とができる。
【0061】さらに具体的には、パイプライン上に設置
された弁から数マイルも離れた場所に本発明の方法およ
び装置をもとにしたリモートステーションを設け、中央
操作室から弁操作命令が発せられるごとに、前記リモー
トステーションで正または負の圧力先頭波およびその伝
播方向、到達時刻を検出することにより、弁操作命令と
の単純な論理比較により、その弁が正しく操作されたか
否かを確認することができる。上記の事例は、多くのノ
イズを含むパイプライン11の流体圧力に関する特性値
の検出信号から、圧力先頭波の到達および伝播方向を一
度検出すると、種々の応用分野でそれをいかに使用でき
るかを示した多数の事例のごく一部である。その他、本
発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施で
きるものである。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような種々の効果を奏する。先ず、請求項1,2の発
明においては、高ノイズ環境であっても何れの方向から
伝播してくる圧力先頭波に対しても、その伝播方向およ
びそれが正・負の何れの圧力先頭波であるかを迅速、か
つ、確実に決定するパイプラインの監視方法を提供でき
る。
【0063】次に、請求項3,4の発明においては、高
ノイズ環境であっても何れの方向から伝播してくる圧力
先頭波に対しても、その伝播方向およびそれが正・負の
何れの圧力先頭波であるかを迅速、かつ、確実に特定す
るパイプラインの監視装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるパイプラインの監視方法および
その監視装置を説明する全体構成図。
【図2】図1の信号処理装置の一具体例を説明するハー
ド構成を示す図。
【図3】パイプラインに、漏洩等によって流体過渡現象
が生じたときの一般的な圧力変化の推移の一例を説明す
る図。
【図4】パイプラインに、漏洩等によって流体過渡が生
じたときの従来の監視方法を説明する図。
【図5】パイプラインに、漏洩等によって流体過渡が生
じたときの従来の監視方法を説明する図。
【符号の説明】
11…パイプライン、12,13…センサー、14…信
号処理装置、15,16…ノイズフィルタ、20,30
…変化率検出回路、21,31…微分回路、22,32
…絶対値回路、25,35…ピーク検出回路、26,3
6…インバータ、27,28,37,38…比較回路、
40…相対変化検出回路、41…減算回路、42…ハイ
パスフィルタ、43…絶対値回路、46…ピーク検出回
路、47…インバータ、48,49…比較回路、51〜
54…AND回路、55,56…OR回路。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプライン中の流体に圧力変動を発生
    させる事象に起因して前記流体を媒体として伝搬する圧
    力先頭波の伝搬方向を決定するパイプラインの監視方法
    において、 前記パイプラインにそって配置された第1,第2のセン
    サによって流体圧力の過渡的変化を示す応答特性値をそ
    れぞれ測定し、この各応答特性値から圧力の時間に対す
    る傾きの程度をそれぞれ求め、この各傾きの程度をそれ
    ぞれ絶対値信号に変換し、この絶対値信号に所定の値を
    上乗せし、この各絶対値信号より大きい所望の値をそれ
    ぞれ第1のしきい値と決定し、前記各傾きの程度が、所
    定時間だけ前に生成された最新の前記各第1のしきい値
    を越えたことをもって前記圧力先頭波の到達を検出し、 さらに、前記第1,第2のセンサによって測定された最
    新の前記応答特性値の差を絶対値信号に変換し、この絶
    対値信号に所定の値を上乗せし、この各絶対値信号より
    大きい所望の値を第2のしきい値と決定し、前記各応答
    特性値が、所定時間だけ前に生成された最新の前記各第
    2のしきい値を越えたことをもって前記圧力先頭波の相
    対的な変化を求め、 前記圧力先頭波の到達検出信号と前記圧力先頭波の相対
    的な変化の検出信号とを比較して予め決められた条件に
    合致するかどうかをもって前記圧力先頭波の伝搬方向と
    極性、或いは前記圧力先頭波の伝搬方向のみを決定する
    ことを特徴とするパイプラインの監視方法。
  2. 【請求項2】 パイプライン中の流体に圧力変動を発生
    させる事象に起因して前記流体を媒体として伝搬する圧
    力先頭波の伝搬方向を決定するパイプラインの監視方法
    において、 前記パイプラインにそって配置された第1,第2のセン
    サによって流体圧力の過渡的変化を示す応答特性値をそ
    れぞれ測定し、この各応答特性値から圧力の時間に対す
    る傾きの程度をそれぞれ求め、この各傾きの程度をそれ
    ぞれ絶対値信号に変換し、この絶対値信号に所定の値を
    上乗せし、この各絶対値信号より大きい所望の値をそれ
    ぞれ第1のしきい値と決定し、前記各傾きの程度が、所
    定時間だけ前に生成された最新の前記各第1のしきい値
    を越え、かつこれが所定期間の間保持したことをもって
    前記圧力先頭波の到達を検出し、さらに、前記第1,第
    2のセンサによって測定された最新の前記応答特性値の
    差を絶対値信号に変換し、この絶対値信号に所定の値を
    上乗せし、この各絶対値信号より大きい所望の値を第2
    のしきい値と決定し、前記各応答特性値が、所定時間だ
    け前に生成された最新の前記各第2のしきい値を越えた
    ことをもって前記圧力先頭波の相対的な変化を求め、前
    記センサの一方側から先に前記圧力先頭波の到達を検出
    した後、前記センサの他方側より当該圧力先頭波の到達
    を検出する前に、前記相対的な変化の検出信号と先に検
    出した前記圧力先頭波到達信号とを比較して予め決めら
    れた条件に合致するかどうかをもって当該圧力先頭波の
    伝搬方向と極性、或いは当該圧力先頭波の伝搬方向のみ
    を決定することを特徴とするパイプラインの監視方法。
  3. 【請求項3】 パイプライン中の流体に圧力変動を発生
    させる事象に起因して前記流体を媒体として伝搬する圧
    力先頭波の伝搬方向を決定するパイプラインの監視装置
    において、 前記パイプラインにそって配置され流体圧力の過渡的変
    化を示す応答特性値をそれぞれ測定する第1,第2の測
    定手段と、 前記第1,第2の測定手段によって測定された応答特性
    値をそれぞれ圧力の時間に対する傾きの程度を求める第
    1及び第2の微分手段と、 前記各傾きの程度をそれぞれ絶対値信号に変換する絶対
    値手段と、 前記各絶対値信号に所定の値を上乗せし、この各絶対値
    信号より大きい所望の値をそれぞれ第1のしきい値と決
    定する第1及び第2の演算手段と、 前記第1の各しきい値のピーク値をそれぞれ検出する第
    1及び第2のピーク検出手段と、 前記各微分手段の出力が、所定時間だけ前に生成された
    最新の前記各第1のしきい値のピーク値が越えたことを
    もって前記圧力先頭波の到達を検出する第1及び第2の
    比較手段と、 前記第1及び第2の測定手段によって測定された応答特
    性値の差を絶対値信号に変換する減算手段と、 前記減算手段からの絶対値信号に所定の値を上乗せし、
    この各絶対値信号より大きい所望の値を第2のしきい値
    と決定する第3の演算手段と、 前記第2のしきい値のピーク値を検出する第3のピーク
    検出手段と、 前記減算手段の出力が、所定時間だけ前に生成された最
    新の前記各第2のしきい値のピーク値を越えたことをも
    って前記圧力先頭波の相対的な変化を検出する第3の比
    較手段と、 前記第3の比較手段の出力と前記第1及び第2の比較手
    段の出力が予め決められた条件に合致するかをもって前
    記圧力先頭波の伝搬方向と極性、或いはその圧力先頭波
    の伝搬方向のみを決定する決定手段とを備えたことを特
    徴とするパイプラインの監視装置。
  4. 【請求項4】 パイプライン中の流体に圧力変動を発生
    させる事象に起因して前記流体を媒体として伝搬する圧
    力先頭波の伝搬方向を決定するパイプラインの監視装置
    において、 前記パイプラインにそって配置され流体圧力の過渡的変
    化を示す応答特性値をそれぞれ測定する第1,第2のセ
    ンサと、 この第1,第2のセンサによって測定された応答特性値
    をそれぞれ微分し、圧力の時間に対する傾きの程度を求
    める第1及び第2の微分回路と、 前記各傾きの程度をそれぞれ絶対値信号に変換する第1
    及び第2の絶対値回路と、 前記各絶対値信号に所定の値を上乗せし、この各絶対値
    信号より大きい所望の値をそれぞれ第1のしきい値と決
    定する第1及び第2の演算器と、 前記各第1のしきい値のピーク値を所定期間の間保持す
    る第1及び第2のピーク検出回路と、 前記第1及び第2のピーク検出回路からそれぞれ出力さ
    れ、所定時間だけ前に生成された最新の第1のしきい値
    のピーク値と対応する微分回路の出力とを比較して前記
    圧力先頭波の到達を検出する第1及び第2の比較回路
    と、 前記第1及び第2のセンサによって測定された応答特性
    値の差を演算する減算回路と、 この減算回路の出力を絶対値信号に変換する第3の絶対
    値回路と、 前記第3の絶対値回路からの絶対値信号に所定の値を上
    乗せし、この各絶対値信号より大きい所望の値を第2の
    しきい値と決定する第3の演算器と、 前記第2のしきい値のピーク値を検出する第3のピーク
    検出回路と、 前記第2のしきい値のピーク値と前記減算回路の出力の
    うちで、所定時間だけ前に生成された最新の出力とを比
    較して前記圧力先頭波の相対的な変化を判定する第3の
    比較回路と、 この第3の比較回路の出力と前記第1及び第2の比較回
    路の出力が予め決められた条件に合致するかをもって前
    記圧力先頭波の伝搬方向と極性、或いはその圧力先頭波
    の伝搬方向のみを決定する論理回路とを備えたことを特
    徴とするパイプラインの監視装置。
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