JPH0259637A - バルブリーク監視方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はバルブリーク監視方法に関するものである。

［従来の技術］ 圧力の高い流体の遮断を行う必要があるバルブにおいて
は、異物の噛み込み等によりリークを生じた場合、その
リークがわずかでも流体力によって弁座部が二ローショ
ンを起こしてリークが増大し、そのために弁座部の大損
りな修理或は交換が必要となり、多大な費用を要したり
、エネルギーの損失等を生じていた。従って、バルブの
リークはできるだけわずかな時点で検出し、早期にその
対策の要否を判断することが望まれる。

このため、非挿入型音響装置を用いてバルブのリークを
検出し、監視することが行われており、従来はバルブ閉
時の音響レベル（基準暗信号−ＢＧＮ−バックグランド
ノイズ）にある余裕を持たせた値を掛けてしきい値を求
め、そのしきい値を検出音響レベルがある一定時間連続
して超えた場合に１００ＫＩＩｚ　〜５００ＫＨｚまた
は１ｏＯＫＨｚ〜Ｉ　Ｍｌｌｚの周波数の周波数分析を
行って正常値と比較し、異常の場合に「リーク有り」と
判断するようにしている。

［発明が解決しようとする課題〕 しかし、上記従来方式においては、しきい値を小さく設
定しすぎると誤信号を生じ易くなって機器の安定した監
視が不可能になり、又しきい値を大きく設定しすぎると
感度が悪くなってリークの早期検知および微小リークの
検知が不可能になる問題を有していた。また他からの外
乱（例として他のバルブリーク）により周波数分析をし
てもリークの判断が容易でなく、周波数分析装置の高価
なものを必要とする問題もあった。

本発明は、上記従来の問題点に着目してなしたもので、
ＢＧＨに対するバルブリーク発生時の音響レベルの比が
大きい周波数帯域の周波数を分析して正常時と比較する
ことにより、高感度のバルブリークの監視を可能にする
ことを目的としている。

［課題を解決するための手段〕 本発明は、バルブを備えた配管のバルブ近傍位置の音響
レベルの５００ＫＨｚ〜Ｉ　Ｍｌｌｚの周波数帯域を、
前記バルブを全閉した状態において音響センサーにより
検出してその検出信号を基準暗信号レベルとし、更に該
基準暗信号レベルにしきい値を設定したものを演算装置
に記憶させておき、その後のバルブ全閉時における検出
音響レベルの５００ＫＨｚ〜Ｉ　Ｍｌｒｚの周波数帯域
を取り出して前記しきい値と比較することによりリーク
を判定することを特徴とするバルブリーク監視方法、に
係るものである。

［作　　　用］ 本発明では、基準暗信号レベルとリーク時音響レベルの
差が大きく安定している５００ＫＨｚ〜ＩＭｌｌｚの周
波数帯域を取り出してバルブのリーク判定を行う。

［実　施　例］ 以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。

第１図は本発明の方法を実施する装置の一例を示すフロ
ーシートであり、高差圧を有する流体（本実施例では蒸
気）の配管１途中に設けたバルブ２のリークを検出する
ために、バルブ２の上流側配管に音響センサー３を設け
ると共に、前記バルブ２の下流側配管に音響センサー４
を設け、且つ該各音響センサー３．４からの検出信号を
、増幅するプリアンプ５，６、及び増幅、不要周波数帯
のカット、雑音除去、包絡線検波、平均値処理等を行う
ディスクリミネータ７．８を介して演算装置９に入力す
るよう構成する。

更に、前記演算装置９には基準暗信号レベル及びしきい
値の変更等の指示を入力することができるキーボードｌ
Ｏを接続すると共に、図表、しきい値の過大、過小メツ
セージ、リーク量に対するその対応のガイダンス、警報
等を表示する表示装置Ｕを接続する。

上記構成において、バルブ２がリークを生じることなく
配管ｌの流体を完全に遮断したときの配管１の種々の状
態（運転、流量、圧力等）における音響レベルを音響セ
ンサー３．４により検出し、その各検出値をプリアンプ
５，６及びディスクリミネータ７．８を介して出力され
た値を種々の状態ごとの基準暗信号レベルとして図表化
し、演算装置９に記憶させる。

更に、バルブ２を種々の微開状態とし、前記と同様にし
て音響レベルを検出し、この作業を数回行い、これによ
ってディスクリミネータ７゜８により求められた５００
ＫＨｚ〜Ｉ　ＭＨｚのリーク時音響レベルを演算装置９
に記憶させる。

第２図は上記によって求められた基準暗信号レベル１２
とリーク時音響レベル■３との関係を図式化して示した
もので、基準暗信号レベル１２に対するリーク時音響レ
ベル１３と基準暗信号レベル１２との差！の比が、従来
における１００ＫＨｚ〜５００ＫＨｚに比較して５００
Ｋｌｌｚ　〜Ｉ　ＭＨｚの周波数帯域の場合の方が大き
く、しかも安定しており、外乱の影響も少ないことが判
明した。

従って、本発明ではディスクリミネータ７．８内蔵のバ
ンドパスフィルターによって５００ＫＨｚ〜Ｉ　ＭＨｚ
の周波数帯域のみを取り出し、該帯域の基準暗信号レベ
ル１２にリーク誤信号の発生を防止するためのしきい値
をキーボード１ｏによって設定し、その後検出を行って
検出音響レベルがそのしきい値を一定時間連続して超え
た場合に「リーク有り」の表示を行うようにする。この
とき、検出音響レベルは各種の条件に応じて記憶されて
いる基準暗信号レベル１２のしきい値と比較される。

このように、５００ＫＨｚ−Ｉ　ＭＨｚの周波数帯域に
おいては基準暗信号レベル１２とリーク時音響レベル１
３との差が安定して大きく表われるので、しきい値を小
さく抑えて微小リークの発生までも高精度に検出するこ
とかできる。

尚、本発明は上記実施例にのみ限定されるものではなく
、音響センサーによる検出個所を１個所としたり、或い
は３個所以上としても良いこと、その池水発明の要旨を
逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ること、等
は勿論である。

［発明の効果］ 上記したように、本発明のバルブリーク監視方法によれ
ば、基準暗信号レベルとリーク時音響レベルとの差が安
定して大きい５００ＫＩＩｚ〜Ｉ　Ｍｌｌｚの周波数帯
域を取り出してバルブのリークを判定することにより、
しきい値を小さく抑えて微小なリークまでを高精度に検
出することができる優れた効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すフローシート、第２図
は基準暗信号レベル及びリーク時音響レベルのＢＧＮと
周波数との関係を示す線図である。 ｌは配管、２はバルブ、３，４は音響センサー５．６は
プリアンプ、７．８はディスクリミネータ、９は演算装
置、ｌＯはキーボード、【ｌは表示装置を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）バルブを備えた配管のバルブ近傍位置の音響レベル
   を、前記バルブを全閉した状態において音響センサーに
   より検出してその検出信号を基準暗信号レベルとし、更
   に該基準暗信号レベルにしきい値を設定したものを演算
   装置に記憶させておき、その後のバルブ全閉時における
   検出音響レベルの５００ＫＨｚ〜１ＭＨｚの周波数帯域
   を取り出して前記しきい値と比較することによりリーク
   を判定することを特徴とするバルブリーク監視方法。