JP6141647B2 - 漏洩検出装置及び漏洩検出方法 - Google Patents

漏洩検出装置及び漏洩検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、被検査物の機器内部を流れる気体の検出、又は機器から漏洩する気体の検出を行う漏洩検出装置及び漏洩検出方法に関する。
従来、液体ロケットエンジンやジェットエンジンなど、多数の配管や制御弁を有する機器内部で、制御弁の不具合等の理由により気体が遮断されずに漏洩することがある。原因は、組み立て後に生じた制御弁の不具合や、組み立て時におけるファイパー状のコンタミの混入などであることが多いが、機器を組み立てた後の状態で、機器内部における気体の漏洩を検査する方法が確立されていないという問題がある。
液体ロケットエンジン等の制御弁などの構成部品単体においては、差圧式の流量計や羽根車式の流量計(以下直接流量計と呼ぶ。)を用いることによって、漏洩量を直接計測することができる。
液体ロケットエンジン等の機器を組み立てた後の状態で漏洩を検出する手法として、圧力降下法が知られている。圧力降下法は、機器内部に検査用の気体を加圧して封入しておき、時間経過に伴って生ずる圧力降下を測定する方法である。
ところが、上記の圧力降下法を用いて、組み立て後の機器において漏洩を検出することができた場合であっても、気体のコンフィギュレーションによっては、漏洩箇所を特定することができないので、組み立てた機器を再び分解して、構成部品単体毎に漏洩検査を行う必要があった。しかし、分解に伴ってコンタミが混入したり、再組み立て時に再び不具合を誘発する可能性がある。
組み立て後の機器における流量の検出機器として、特許文献1に記載されているような、能動型の超音波式計測装置が知られている。特許文献1に記載されている超音波式計測装置は、被測定流体が流れる配管を挟んで送受信用の超音波トランスジューサを一組配置する。そして、被測定流体に向けて発信した超音波パルスを計測することで、被測定流体の流速を測定するものである。
特公昭60−44608号公報
本発明の目的は、被検査物の機器内部を流れる気体の検出、又は機器から漏洩する気体の検出を行う漏洩検出装置及び漏洩検出方法を提供することである。
以下に、(発明を実施するための形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明による漏洩検出装置は、被検査物(6)に設定した複数の検出部位(Sn)に取り付けられる複数の音響検出器(12)と、漏洩音抽出部(28)とを備えている。前記複数の音響検出器(12)は、前記被検査物(6)における漏洩部にて漏洩する気体の超音波漏洩音(Ls)を含む超音波を検出して、音波信号(Sm)を出力する。前記漏洩音抽出部(28)は、前記音波信号(Sm)の振幅を表す検出音量(Vn)と、これらの音量平均値(Avn)とを算出する。また、前記漏洩音抽出部(28)は、前記複数の検出音量(Vn)と前記音量平均値(Avn)との差を演算して雑音成分を取り除いた漏洩音量(Vp)を算出する。更に前記漏洩音抽出部(28)は、前記漏洩音量(Vp)が所定の音量閾値(Vsh)を超えている場合に、漏洩が存在していることを表す漏洩検出判定(Le1)を生成して出力する。
また、本発明による漏洩検出装置は、調圧器(42)と、被検査物(6)に設定した複数の検出部位(Sn)に取り付けられる複数の音響検出器(12)と、漏洩音抽出部(28)と、漏洩量算出部(32)とを備えている。前記調圧器(42)は、被検査物6に供給する気体の圧力を調節する。前記音響検出器(12)は、前記被検査物(6)における漏洩部にて漏洩する気体の超音波漏洩音(Ls)を含む超音波を検出して、音波信号(Sm)を出力する。前記漏洩音抽出部(28)は、前記音波信号(Sm)の振幅を表す検出音量(Vn)を算出し、前記検出音量(Vn)と前記検出部位(Sn)とを関連付けて出力する。漏洩量算出部(32)は、前記検出部位(Sn)毎に、前記供給する気体の圧力を変化させた場合における前記検出音量(Vn)の差を算出し、当該差が所定の圧力差閾値(Dsh)を超えている場合に、漏洩が存在していることを表す漏洩検出判定(Le2)を出力する。
また、本発明による漏洩検出装置は、被検査物(6)に設定した検出部位(Sn)に取り付けられる音響検出器(12)と、漏洩音抽出部(28)と、漏洩量算出部(32)とを備えている。前記音響検出器(12)は、前記被検査物(6)における漏洩部にて漏洩する気体の超音波漏洩音(Ls)を検出して、音波信号(Sm)を出力する。前記漏洩音抽出部(28)は、前記音波信号(Sm)の振幅を表す検出音量(Vn)を算出して出力する。データベース(36)には、予め検出音量(Vn)と漏洩する気体の漏洩量(F)との関係が記録されている。前記漏洩量算出部(32)は、前記漏洩音抽出部(28)にて算出した前記検出音量(Vn)を用いて前記データベース(36)を参照して、気体の漏洩量(F)を取得する。
また、本発明による漏洩検出装置は、被検査物(6)に設定した複数の検出部位(Sn)に取り付けられる複数の音響検出器(12)と、漏洩音抽出部(28)と、漏洩量算出部(32)とを備えている。前記複数の音響検出器(12)は、前記被検査物(6)における漏洩部にて漏洩する気体の超音波漏洩音(Ls)を含む超音波を検出して、音波信号(Sm)を出力する。前記漏洩音抽出部(28)は、前記音波信号(Sm)の振幅を表す検出音量(Vn)と、これらの音量平均値(Avn)とを算出し、前記検出音量(Vn)と前記音量平均値(Avn)との差を演算して雑音成分を取り除いた漏洩音量(Vp)を算出して出力する。データベース(36)には、予め漏洩音量(Vp)と漏洩する気体の漏洩量(F)との関係が記録されている。前記漏洩量算出部(32)は、前記漏洩音抽出部(28)にて算出した前記漏洩音量(Vp)を用いて前記データベース(36)を参照し、気体の漏洩量(F)を取得する。
前記漏洩検出装置は、漏洩音量(Vp)又は検出音量(Vn)と、漏洩する気体の漏洩量(F)との関係を予め記録するデータベース(36)を備え、前記漏洩量算出部(32)は、前記データベース(36)を参照して気体の漏洩量(F)を取得する。
前記漏洩音抽出部(28)は、前記音波信号(Sm)に含まれる40kHz〜150kHzの間の超音波漏洩音(Ls)を用いて前記検出音量(Vn)を算出する。
本発明によれば、被検査物の外部から気体の漏洩を検出することができる。また、気体の漏洩量を検出することが可能となる。
図1は、本発明の漏洩検出装置の構成及び漏洩検出方法を説明する図である。 図2は、漏洩音抽出部において、各検出部位と検出音量とを関連付けた状態を表した図表である。 図3は、漏洩量算出部において、各検査圧力毎に各検出部位と検出音量とを関連付けた状態を表した図表である。 図4は、予め検査気体の漏洩音量と漏洩量との関係を計測する部品試験装置について説明する図である。 図5は、データベースに記録されている漏洩音量と漏洩量との関係を表した図表である。
添付図面を参照して、本発明による漏洩検出装置及び漏洩検出方法を実施するための形態を、以下に説明する。
図1を参照して、液体ロケットエンジン等の組み立て後の被検査物6には、複数の配管や制御弁が配置されている。本発明に係る漏洩検出装置は、被検査物6の内部に所定圧力(例えばP1、P2…)の検査気体を供給する調圧器42と、超音波漏洩音Lsを含む超音波を検出する音響検出器12と、漏洩音抽出部28と、漏洩量算出部32と、データベース36と、表示・出力部60とを備えている。また漏洩検出装置は、予め構成部品単体での検査気体の漏洩音量Vp(又は検出音量Vn)と漏洩量Fとの関係を計測する際に、漏洩量Fを計測する直接流量計44を備えている。被検査物6の内部に印加する検査気体の圧力は、安定的に超音波漏洩音Lsを発生させるために、0.2MPa(ABS)以上とすることが好ましい。
音響検出器12は、例えば超音波マイクや加速度センサ等の検出器であり、検査時において被検査物6内の漏洩箇所における検査気体から発せられる150kHz程度までの超音波を検出して、音波信号に変換して出力する。被検査物6における制御弁や配管の接合部等の、気体が漏洩する可能性がある複数の部位(検出部位Sn)には、それぞれ複数の音響検出器12を取り付けてある。音響検出器12は、制御弁から漏洩している検査気体により発生する超音波を検出する。
複数の音響検出器12から出力される音波信号Smは、それぞれの増幅器22に入力される。増幅器22では、それぞれの音響検出器12から取得した音波信号に対して増幅やフィルタリング等の信号処理を行って、処理後の音波信号Smを出力する。例えば、被検査物6の漏洩部から発せられる超音波漏洩音Lsの主な周波数帯は、40〜150kHzの超音波である。従って、増幅器22においては、40〜150kHzの超音波のみを抽出した音波信号Smを出力することもできる。
(漏洩音抽出部28における検出音量Vnの算出処理)
複数の増幅器22から出力された音波信号Smは、音響検出器12を識別する識別番号(検出部位Snに該当する。)と関連付けて漏洩音抽出部28に入力される。先ず漏洩音抽出部28では、各検出部位Snにおける音波信号Smの振幅の絶対値等を演算して、各検出部位Snにおける検出音量Vnを算出する。
そして、漏洩音抽出部28では、図2に示すように、各検出部位Snと、各検出部位Snにおける検出音量Vnとを関連付ける処理を行う。
(漏洩音抽出部28における漏洩検出判定Le1の判定処理)
また、漏洩音抽出部28では、図2に示すように、各検出部位Snにおける複数の検出音量Vnの音量平均値Avnを算出する。そして、各検出音量Vnの中で大きな値を示す検出音量Vnと音量平均値Avnとの差を演算して、雑音成分を取り除いた検査気体による真の漏洩音量Vpを算出する。
漏洩音抽出部28において、いずれかの検出音量Vnが、所定の検出音量閾値、又は音量閾値Vshを超えている場合には、被検査物6の検出部位Snにおいて検査気体の漏洩がある旨の判断(漏洩検出判定Le1)をすることができる。漏洩検出判定Le1及びその検出部位Snに関する情報は、表示・出力部60に表示して、利用者に通知することができる。
以下に、漏洩検出判定Le1の判定処理方法、及び検査気体の漏洩がある旨を利用者に通知する方法の実施例を記載する。
(1)被検査物6に設定した複数の検出部位Snに、複数の音響検出器12を取り付ける工程。
(2)調圧器42を用いて設定した検査圧力(例えばP1)の検査気体を、被検査物6に供給する工程。
(3)複数の音響検出器12において、被検査物6における漏洩部にて漏洩する検査気体の超音波漏洩音Lsを含む超音波を検出して、音波信号Smを出力する工程。
(4)漏洩音抽出部28等において、音波信号Smの振幅を表す検出音量Vnと、これらの音量平均値Avnとを算出する工程。
(5)漏洩音抽出部28等において、検出音量Vnと音量平均値Avnとの差を演算して雑音成分を取り除いた漏洩音量Vpを算出する工程。
(6)漏洩音抽出部28等において、漏洩音量Vpが所定の音量閾値Vshを超えている場合に、漏洩が存在していることを表す漏洩検出判定Le1を生成、出力する工程。
(7)漏洩検出判定Le1とその検出部位Snとを関連付けて表示・出力部60に表示する工程。
上記の処理を行うことにより、漏洩検出判定Le1及びその検出部位Snに関する情報を、表示・出力部60に表示して、利用者に通知することができる。
(漏洩量算出部32における漏洩検出判定Le2の判定処理)
漏洩量算出部32では、漏洩音抽出部28から検出音量Vn、漏洩音量Vp、検出部位Snを取得すると共に、調圧器42から検査時において供給した検査気体の検査圧力P1、P2…を入力する。そして、図3に示すように、各検査圧力P1、P2…毎に、各検出部位Snと検出音量Vn(又は漏洩音量Vp)とを関連付ける処理を行う。
そして、検査圧力を変化させた場合における検出音量Vn(又は漏洩音量Vp)同士の差を表す音量差Dvを算出する。そして、この音量差Dvが所定の圧力差閾値Dshを超えている場合には、被検査物6の検出部位Snにおいて検査気体の漏洩がある旨の判断(漏洩検出判定Le2)をすることができる。漏洩検出判定Le2及びその検出部位Snに関する情報は、表示・出力部60に表示して、利用者に通知することができる。
以下に、漏洩検出判定Le2の判定処理方法、及び検査気体の漏洩がある旨を利用者に通知する方法の実施例を記載する。
(1)被検査物6に設定した複数の検出部位Snに、複数の音響検出器12を取り付ける工程。
(2)調圧器42を用いて設定した第1検査圧力(例えばP1)の検査気体を、被検査物6に供給する工程。
(3)複数の音響検出器12において、被検査物6における漏洩部にて漏洩する検査気体の超音波漏洩音Lsを含む超音波を検出して、第1検査圧力における音波信号Smを出力する工程。
(4)漏洩音抽出部28等において、第1検査圧力における音波信号Smを入力して、音波信号Smの振幅を表す、第1検査圧力における検出音量Vnを算出する工程。
(5)漏洩音抽出部28等において、第1検査圧力における検出音量Vnと検出部位Snとを関連付けて出力する工程。
(6)調圧器42を用いて設定した第2検査圧力(例えばP2)の検査気体を、被検査物6に供給する工程。
(7)複数の音響検出器12において、被検査物6における漏洩部にて漏洩する検査気体の超音波漏洩音Lsを含む超音波を検出して、第2検査圧力における音波信号Smを出力する工程。
(8)漏洩音抽出部28等において、第2検査圧力における音波信号Smを入力して、音波信号Smの振幅を表す、第2検査圧力における検出音量Vnを算出する工程。
(9)漏洩音抽出部28等において、第2検査圧力における検出音量Vnと検出部位Snとを関連付けて出力する工程。
(10)漏洩量算出部32において、検出部位Sn毎に、第1検査圧力及び第2検査圧力における検出音量Vnの差を算出する工程。
(11)漏洩量算出部32において、検出音量Vnの差が所定の圧力差閾値Dshを超えている場合に、漏洩が存在していることを表す漏洩検出判定Le2を生成、出力する工程。
(12)漏洩検出判定Le2とその検出部位Snとを関連付けて表示・出力部60に表示する工程。
上記の処理を行うことにより、漏洩検出判定Le1とは異なる処理を用いて漏洩検出判定Le2を取得することができる。そして、漏洩検出判定Le2及びその検出部位Snに関する情報を、表示・出力部60に表示して、利用者に通知することができる。
(漏洩量Fの算出に用いるデータベースの構築処理)
検出部位Snにおける検査気体の漏洩音量Vp(又は検出音量Vn)と、漏洩量Fとの間には、一対一の関係がある。従って、予め同じ型式の構成部品単体で、検査気体の漏洩音量Vp(又は検出音量Vn)と漏洩量Fとの関係を厳密に計測してデータベース36に記録しておくことによって、計測により算出した漏洩音量Vp(又は検出音量Vn)を用いて、組み立て後の被検査物6の各検出部位Snにおける漏洩量Fを取得することができる。
図4を参照して、予め検査気体の漏洩音量Vp(又は検出音量Vn)と漏洩量Fとの関係を計測しておくための構成部品単体の部品試験装置90について説明する。部品試験装置90は、被検査物6に取り付けられる制御弁等の構成部品単体の部品被検査物7に対して所定圧力(例えばP1、P2…)の検査気体を供給する調圧器42と、部品被検査物7の内部において漏洩している検査気体が発する超音波を検出する音響検出器12と、部品被検査物7内を流れる検査気体の流量を直接計測する直接流量計44とを備えている。
予め検査気体の漏洩音量Vp(又は検出音量Vn)と漏洩量Fとの関係を計測する際には、漏洩量算出部32(図1参照)が調圧器42を制御して検査気体の供給圧力を変更するか、又は部品被検査物7の漏洩部の開口面積を変更するなどして検査気体の流量を変化させる。そして、音響検出器12を用いて漏洩箇所から発せられる超音波を検出して、漏洩音抽出部28にて検出音量Vn及び漏洩音量Vpを算出する。
漏洩量算出部32は、漏洩音抽出部28から漏洩音量Vp(又は検出音量Vn)を取得すると共に、直接流量計44から部品被検査物7を通過している検査気体の漏洩量Fを取得する。そして、図5に示す漏洩音量Vp(又は検出音量Vn)と漏洩量Fとの関係を生成して、データベース36に記録しておく。漏洩音量Vp(又は検出音量Vn)と漏洩量Fとの関係は、データテーブルとして記録しておくこともできるし、直線又は対数等の曲線の近似式として記録しておくこともできる。
(漏洩量Fの算出処理)
漏洩量算出部32は、先ず組み立て後の被検査物6に加圧した検査気体を供給する。そして漏洩量算出部32は、音響検出器12が検出した超音波についての漏洩音量Vp(又は検出音量Vn)を、検出部位Snと関連付けて取得する。
次に漏洩量算出部32は、データベース36を参照して、漏洩音量Vp(又は検出音量Vn)に対応する漏洩量Fを取得する。そして、表示・出力部60を介して、各検出部位Snにおける漏洩量Fを出力して、利用者に通知する。
以下に、検出音量Vnを用いた漏洩量Fの取得方法、及び利用者に対する通知方法の実施例を記載する。
(1)構成部品単体の部品被検査物7に、音響検出器12を取り付ける工程。
(2)調圧器42を用いて、設定した検査圧力(例えばP1)の検査気体を、部品被検査物7に供給する工程。
(3)音響検出器12において、部品被検査物7における漏洩部にて漏洩する検査気体の超音波漏洩音Lsを検出して、音波信号Smを出力する工程。
(4)漏洩音抽出部28等において、音波信号Smを入力して、音波信号Smの振幅を表す検出音量Vnを算出する工程。
(5)直接流量計44から漏洩量Fを取得して、検出音量Vnと漏洩量Fとの関係を複数計測する工程。
(6)データベース36に、複数の検出音量Vnと漏洩する気体の漏洩量Fとの関係を予め記録する工程。
(7)被検査物6に設定した検出部位Snに、音響検出器12を取り付ける工程。
(8)調圧器42を用いて設定した検査圧力(例えばP1)の検査気体を、被検査物6に供給する工程。
(9)音響検出器12において、被検査物6における漏洩部にて漏洩する検査気体の超音波漏洩音Lsを検出して、音波信号Smを出力する工程。
(10)漏洩音抽出部28等において、音波信号Smを入力して、音波信号Smの振幅を表す検出音量Vnを算出する工程。
(11)漏洩量算出部32等において、漏洩音抽出部28等にて算出した検出音量Vnを用いてデータベース36を参照し、気体の漏洩量Fを取得する工程。
(12)漏洩量Fを表示・出力部60に表示する工程。
上記の処理を行うことにより、検出音量Vnを用いて漏洩量Fを取得することができる。そして、漏洩量Fに関する情報を、表示・出力部60に表示して、利用者に通知することができる。
以下に、漏洩音量Vpを用いた漏洩量Fの取得方法、及び利用者に対する通知方法の実施例を記載する。
(1)構成部品単体の部品被検査物7に、音響検出器12を取り付ける工程。
(2)調圧器42を用いて設定した検査圧力(例えばP1)の検査気体を、部品被検査物7に供給する工程。
(3)音響検出器12において、部品被検査物7における漏洩部にて漏洩する検査気体の超音波漏洩音Lsを検出して、音波信号Smを出力する工程。
(4)漏洩音抽出部28等において、音波信号Smを入力して、音波信号Smの振幅を表す検出音量Vnを算出する工程。
(5)直接流量計44から漏洩量Fを取得して、検出音量Vnと漏洩量Fとの関係を複数計測する工程。
(6)検出音量Vnを漏洩音量Vpに置き換えて、複数の漏洩音量Vpと漏洩量Fとの関係を、データベース36に予め記録する工程。
(7)被検査物6に設定した複数の検出部位Snに、複数の音響検出器12を取り付ける工程。
(8)調圧器42を用いて設定した検査圧力(例えばP1)の検査気体を、被検査物6に供給する工程。
(9)複数の音響検出器12において、被検査物6における漏洩部にて漏洩する検査気体の超音波漏洩音Lsを含む超音波を検出して、音波信号Smを出力する工程。
(10)漏洩音抽出部28等において、音波信号Smの振幅を表す検出音量Vnと、これらの音量平均値Avnとを算出する工程。
(11)漏洩音抽出部28等において、検出音量Vnと音量平均値Avnとを用いて雑音成分を取り除いた漏洩音量Vpを算出する工程。
(12)漏洩量算出部32等において、漏洩音抽出部28等にて算出した漏洩音量Vpを用いてデータベース36を参照し、対応する気体の漏洩量Fを取得する工程。
(13)漏洩量Fを表示・出力部60に表示する工程。
上記の処理を行うことにより、漏洩音量Vpを用いて漏洩量Fを取得することができる。そして、漏洩量Fに関する情報を、表示・出力部60に表示して、利用者に通知することができる。
従来の能動型の超音波式計測装置では、機器内部の制御弁を流れる検査気体が発する多くの超音波を受信してしまうことにより、発信した超音波のS/N比が低下して流量の検出が困難になる場合が多い。本発明に係る受動形の漏洩検出装置を用いることによって、機器における気体の漏洩とその場所を、組み立てた状態のままで検出することが可能となる。なお、検査気体として、例えばヘリウムガス等の気体を用いることができる。
以上、実施の形態を参照して本発明による漏洩検出装置及び漏洩検出方法について説明したが、本発明による漏洩検出装置及び漏洩検出方法は上記実施形態に限定されない。上記実施形態に様々の変更を行うことが可能である。上記実施形態に記載された事項と上記他の実施形態に記載された事項とを組み合わせることが可能である。
6...被検査物
7...部品被検査物
12...音響検出器
22...増幅器
28...漏洩音抽出部
32...漏洩量算出部
36...データベース
42...調圧器
44...直接流量計
60...表示・出力部
Avn...音量平均値
Dsh...圧力差閾値
Dv...音量差
F...漏洩量
Le1、Le2...漏洩検出判定
Ls...超音波漏洩音
Sm...音波信号
Sn...検出部位
Vn...検出音量
Vp...漏洩音量
Vsh...音量閾値

Claims (7)

  1. 被検査物に設定した複数の検出部位に取り付けられ、前記被検査物における漏洩部にて漏洩する気体の超音波漏洩音を含む超音波を検出して、音波信号を出力する複数の音響検出器と、
    前記音波信号の振幅を表す検出音量と前記複数の音響検出器についての前記検出音量の平均を示す音量平均値とを算出し、それぞれの前記検出音量について前記音量平均値との差を演算して雑音成分を取り除いた漏洩音量を算出し、当該漏洩音量が所定の音量閾値を超えている場合に、漏洩が存在していることを表す漏洩検出判定を出力する漏洩音抽出部と、
    を備える漏洩検出装置。
  2. 被検査物に設定した複数の検出部位に取り付けられ、前記被検査物における漏洩部にて漏洩する気体の超音波漏洩音を含む超音波を検出して、音波信号を出力する複数の音響検出器と、
    前記音波信号の振幅を表す検出音量と前記検出音量の前記複数の音響検出器についての平均を示す音量平均値とを算出し、それぞれの前記検出音量について前記音量平均値との差を演算して雑音成分を取り除いた漏洩音量を算出して出力する漏洩音抽出部と、
    前記漏洩音抽出部にて算出した前記漏洩音量を用いて、漏洩音量と漏洩する気体の漏洩量との関係を予め記録したデータベースを参照して、気体の漏洩量を取得する漏洩量算出部と、
    を備える漏洩検出装置。
  3. 漏洩音量又は検出音量と、漏洩する気体の漏洩量との関係を予め記録するデータベースを備え、
    前記漏洩量算出部は、前記データベースを参照して気体の漏洩量を取得する請求項に記載の漏洩検出装置。
  4. 前記漏洩音抽出部は、前記音波信号に含まれる40kHz〜150kHzの間の超音波漏洩音を用いて前記検出音量を算出する請求項1乃至のいずれかに記載の漏洩検出装置。
  5. 被検査物に設定した複数の検出部位に、複数の音響検出器を取り付ける工程と、
    前記被検査物に検査気体を供給する工程と、
    前記複数の音響検出器において、前記被検査物における漏洩部にて漏洩する検査気体の超音波漏洩音を含む超音波を検出して、音波信号を出力する工程と、
    漏洩音抽出部において、前記音波信号の振幅を表す検出音量と、前記複数の音響検出器についての前記検出音量の平均を示す音量平均値とを算出する工程と、
    前記漏洩音抽出部において、それぞれの前記検出音量について前記音量平均値との差を演算して雑音成分を取り除いた漏洩音量を算出する工程と、
    前記漏洩音抽出部において、前記漏洩音量が所定の音量閾値を超えている場合に、漏洩が存在していることを表す漏洩検出判定を出力する工程と、
    を有する漏洩検出方法。
  6. 被検査物に設定した複数の検出部位に、複数の音響検出器を取り付ける工程と、
    調圧器を用いて、前記被検査物に検査気体を供給する工程と、
    前記複数の音響検出器において、前記被検査物における漏洩部にて漏洩する検査気体の超音波漏洩音を含む超音波を検出して、音波信号を出力する工程と、
    漏洩音抽出部において、前記音波信号の振幅を表す検出音量と前記複数の音響検出器についての前記検出音量の平均を示す音量平均値とを算出する工程と、
    前記漏洩音抽出部において、それぞれの前記検出音量について前記音量平均値との差を演算して雑音成分を取り除いた漏洩音量を算出する工程と、
    漏洩量算出部において、前記漏洩音抽出部にて算出した前記漏洩音量を用いて、漏洩音量と漏洩する気体の漏洩量との関係を予め記録したデータベースを参照し、気体の漏洩量を取得する工程と、
    を有する漏洩検出方法。
  7. 前記漏洩音抽出部は、前記音波信号に含まれる40kHz〜150kHzの間の超音波漏洩音を用いて前記検出音量を算出する工程を含む請求項5又は6に記載の漏洩検出方法。

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