JP6141647B2 - 漏洩検出装置及び漏洩検出方法 - Google Patents
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Description
複数の増幅器22から出力された音波信号Smは、音響検出器12を識別する識別番号(検出部位Snに該当する。)と関連付けて漏洩音抽出部28に入力される。先ず漏洩音抽出部28では、各検出部位Snにおける音波信号Smの振幅の絶対値等を演算して、各検出部位Snにおける検出音量Vnを算出する。
また、漏洩音抽出部28では、図2に示すように、各検出部位Snにおける複数の検出音量Vnの音量平均値Avnを算出する。そして、各検出音量Vnの中で大きな値を示す検出音量Vnと音量平均値Avnとの差を演算して、雑音成分を取り除いた検査気体による真の漏洩音量Vpを算出する。
(1)被検査物6に設定した複数の検出部位Snに、複数の音響検出器12を取り付ける工程。
(2)調圧器42を用いて設定した検査圧力(例えばP1)の検査気体を、被検査物6に供給する工程。
(3)複数の音響検出器12において、被検査物6における漏洩部にて漏洩する検査気体の超音波漏洩音Lsを含む超音波を検出して、音波信号Smを出力する工程。
(4)漏洩音抽出部28等において、音波信号Smの振幅を表す検出音量Vnと、これらの音量平均値Avnとを算出する工程。
(5)漏洩音抽出部28等において、検出音量Vnと音量平均値Avnとの差を演算して雑音成分を取り除いた漏洩音量Vpを算出する工程。
(6)漏洩音抽出部28等において、漏洩音量Vpが所定の音量閾値Vshを超えている場合に、漏洩が存在していることを表す漏洩検出判定Le1を生成、出力する工程。
(7)漏洩検出判定Le1とその検出部位Snとを関連付けて表示・出力部60に表示する工程。
漏洩量算出部32では、漏洩音抽出部28から検出音量Vn、漏洩音量Vp、検出部位Snを取得すると共に、調圧器42から検査時において供給した検査気体の検査圧力P1、P2…を入力する。そして、図3に示すように、各検査圧力P1、P2…毎に、各検出部位Snと検出音量Vn(又は漏洩音量Vp)とを関連付ける処理を行う。
(1)被検査物6に設定した複数の検出部位Snに、複数の音響検出器12を取り付ける工程。
(2)調圧器42を用いて設定した第1検査圧力(例えばP1)の検査気体を、被検査物6に供給する工程。
(3)複数の音響検出器12において、被検査物6における漏洩部にて漏洩する検査気体の超音波漏洩音Lsを含む超音波を検出して、第1検査圧力における音波信号Smを出力する工程。
(4)漏洩音抽出部28等において、第1検査圧力における音波信号Smを入力して、音波信号Smの振幅を表す、第1検査圧力における検出音量Vnを算出する工程。
(5)漏洩音抽出部28等において、第1検査圧力における検出音量Vnと検出部位Snとを関連付けて出力する工程。
(6)調圧器42を用いて設定した第2検査圧力(例えばP2)の検査気体を、被検査物6に供給する工程。
(7)複数の音響検出器12において、被検査物6における漏洩部にて漏洩する検査気体の超音波漏洩音Lsを含む超音波を検出して、第2検査圧力における音波信号Smを出力する工程。
(8)漏洩音抽出部28等において、第2検査圧力における音波信号Smを入力して、音波信号Smの振幅を表す、第2検査圧力における検出音量Vnを算出する工程。
(9)漏洩音抽出部28等において、第2検査圧力における検出音量Vnと検出部位Snとを関連付けて出力する工程。
(10)漏洩量算出部32において、検出部位Sn毎に、第1検査圧力及び第2検査圧力における検出音量Vnの差を算出する工程。
(11)漏洩量算出部32において、検出音量Vnの差が所定の圧力差閾値Dshを超えている場合に、漏洩が存在していることを表す漏洩検出判定Le2を生成、出力する工程。
(12)漏洩検出判定Le2とその検出部位Snとを関連付けて表示・出力部60に表示する工程。
検出部位Snにおける検査気体の漏洩音量Vp(又は検出音量Vn)と、漏洩量Fとの間には、一対一の関係がある。従って、予め同じ型式の構成部品単体で、検査気体の漏洩音量Vp(又は検出音量Vn)と漏洩量Fとの関係を厳密に計測してデータベース36に記録しておくことによって、計測により算出した漏洩音量Vp(又は検出音量Vn)を用いて、組み立て後の被検査物6の各検出部位Snにおける漏洩量Fを取得することができる。
漏洩量算出部32は、先ず組み立て後の被検査物6に加圧した検査気体を供給する。そして漏洩量算出部32は、音響検出器12が検出した超音波についての漏洩音量Vp(又は検出音量Vn)を、検出部位Snと関連付けて取得する。
(1)構成部品単体の部品被検査物7に、音響検出器12を取り付ける工程。
(2)調圧器42を用いて、設定した検査圧力(例えばP1)の検査気体を、部品被検査物7に供給する工程。
(3)音響検出器12において、部品被検査物7における漏洩部にて漏洩する検査気体の超音波漏洩音Lsを検出して、音波信号Smを出力する工程。
(4)漏洩音抽出部28等において、音波信号Smを入力して、音波信号Smの振幅を表す検出音量Vnを算出する工程。
(5)直接流量計44から漏洩量Fを取得して、検出音量Vnと漏洩量Fとの関係を複数計測する工程。
(6)データベース36に、複数の検出音量Vnと漏洩する気体の漏洩量Fとの関係を予め記録する工程。
(7)被検査物6に設定した検出部位Snに、音響検出器12を取り付ける工程。
(8)調圧器42を用いて設定した検査圧力(例えばP1)の検査気体を、被検査物6に供給する工程。
(9)音響検出器12において、被検査物6における漏洩部にて漏洩する検査気体の超音波漏洩音Lsを検出して、音波信号Smを出力する工程。
(10)漏洩音抽出部28等において、音波信号Smを入力して、音波信号Smの振幅を表す検出音量Vnを算出する工程。
(11)漏洩量算出部32等において、漏洩音抽出部28等にて算出した検出音量Vnを用いてデータベース36を参照し、気体の漏洩量Fを取得する工程。
(12)漏洩量Fを表示・出力部60に表示する工程。
(1)構成部品単体の部品被検査物7に、音響検出器12を取り付ける工程。
(2)調圧器42を用いて設定した検査圧力(例えばP1)の検査気体を、部品被検査物7に供給する工程。
(3)音響検出器12において、部品被検査物7における漏洩部にて漏洩する検査気体の超音波漏洩音Lsを検出して、音波信号Smを出力する工程。
(4)漏洩音抽出部28等において、音波信号Smを入力して、音波信号Smの振幅を表す検出音量Vnを算出する工程。
(5)直接流量計44から漏洩量Fを取得して、検出音量Vnと漏洩量Fとの関係を複数計測する工程。
(6)検出音量Vnを漏洩音量Vpに置き換えて、複数の漏洩音量Vpと漏洩量Fとの関係を、データベース36に予め記録する工程。
(7)被検査物6に設定した複数の検出部位Snに、複数の音響検出器12を取り付ける工程。
(8)調圧器42を用いて設定した検査圧力(例えばP1)の検査気体を、被検査物6に供給する工程。
(9)複数の音響検出器12において、被検査物6における漏洩部にて漏洩する検査気体の超音波漏洩音Lsを含む超音波を検出して、音波信号Smを出力する工程。
(10)漏洩音抽出部28等において、音波信号Smの振幅を表す検出音量Vnと、これらの音量平均値Avnとを算出する工程。
(11)漏洩音抽出部28等において、検出音量Vnと音量平均値Avnとを用いて雑音成分を取り除いた漏洩音量Vpを算出する工程。
(12)漏洩量算出部32等において、漏洩音抽出部28等にて算出した漏洩音量Vpを用いてデータベース36を参照し、対応する気体の漏洩量Fを取得する工程。
(13)漏洩量Fを表示・出力部60に表示する工程。
7...部品被検査物
12...音響検出器
22...増幅器
28...漏洩音抽出部
32...漏洩量算出部
36...データベース
42...調圧器
44...直接流量計
60...表示・出力部
Avn...音量平均値
Dsh...圧力差閾値
Dv...音量差
F...漏洩量
Le1、Le2...漏洩検出判定
Ls...超音波漏洩音
Sm...音波信号
Sn...検出部位
Vn...検出音量
Vp...漏洩音量
Vsh...音量閾値
Claims (7)
- 被検査物に設定した複数の検出部位に取り付けられ、前記被検査物における漏洩部にて漏洩する気体の超音波漏洩音を含む超音波を検出して、音波信号を出力する複数の音響検出器と、
前記音波信号の振幅を表す検出音量と前記複数の音響検出器についての前記検出音量の平均を示す音量平均値とを算出し、それぞれの前記検出音量について前記音量平均値との差を演算して雑音成分を取り除いた漏洩音量を算出し、当該漏洩音量が所定の音量閾値を超えている場合に、漏洩が存在していることを表す漏洩検出判定を出力する漏洩音抽出部と、
を備える漏洩検出装置。 - 被検査物に設定した複数の検出部位に取り付けられ、前記被検査物における漏洩部にて漏洩する気体の超音波漏洩音を含む超音波を検出して、音波信号を出力する複数の音響検出器と、
前記音波信号の振幅を表す検出音量と前記検出音量の前記複数の音響検出器についての平均を示す音量平均値とを算出し、それぞれの前記検出音量について前記音量平均値との差を演算して雑音成分を取り除いた漏洩音量を算出して出力する漏洩音抽出部と、
前記漏洩音抽出部にて算出した前記漏洩音量を用いて、漏洩音量と漏洩する気体の漏洩量との関係を予め記録したデータベースを参照して、気体の漏洩量を取得する漏洩量算出部と、
を備える漏洩検出装置。 - 漏洩音量又は検出音量と、漏洩する気体の漏洩量との関係を予め記録するデータベースを備え、
前記漏洩量算出部は、前記データベースを参照して気体の漏洩量を取得する請求項2に記載の漏洩検出装置。 - 前記漏洩音抽出部は、前記音波信号に含まれる40kHz〜150kHzの間の超音波漏洩音を用いて前記検出音量を算出する請求項1乃至3のいずれかに記載の漏洩検出装置。
- 被検査物に設定した複数の検出部位に、複数の音響検出器を取り付ける工程と、
前記被検査物に検査気体を供給する工程と、
前記複数の音響検出器において、前記被検査物における漏洩部にて漏洩する検査気体の超音波漏洩音を含む超音波を検出して、音波信号を出力する工程と、
漏洩音抽出部において、前記音波信号の振幅を表す検出音量と、前記複数の音響検出器についての前記検出音量の平均を示す音量平均値とを算出する工程と、
前記漏洩音抽出部において、それぞれの前記検出音量について前記音量平均値との差を演算して雑音成分を取り除いた漏洩音量を算出する工程と、
前記漏洩音抽出部において、前記漏洩音量が所定の音量閾値を超えている場合に、漏洩が存在していることを表す漏洩検出判定を出力する工程と、
を有する漏洩検出方法。 - 被検査物に設定した複数の検出部位に、複数の音響検出器を取り付ける工程と、
調圧器を用いて、前記被検査物に検査気体を供給する工程と、
前記複数の音響検出器において、前記被検査物における漏洩部にて漏洩する検査気体の超音波漏洩音を含む超音波を検出して、音波信号を出力する工程と、
漏洩音抽出部において、前記音波信号の振幅を表す検出音量と前記複数の音響検出器についての前記検出音量の平均を示す音量平均値とを算出する工程と、
前記漏洩音抽出部において、それぞれの前記検出音量について前記音量平均値との差を演算して雑音成分を取り除いた漏洩音量を算出する工程と、
漏洩量算出部において、前記漏洩音抽出部にて算出した前記漏洩音量を用いて、漏洩音量と漏洩する気体の漏洩量との関係を予め記録したデータベースを参照し、気体の漏洩量を取得する工程と、
を有する漏洩検出方法。 - 前記漏洩音抽出部は、前記音波信号に含まれる40kHz〜150kHzの間の超音波漏洩音を用いて前記検出音量を算出する工程を含む請求項5又は6に記載の漏洩検出方法。
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