JP2017072448A - 弁シートリーク検査装置および弁シートリーク検査方法 - Google Patents

弁シートリーク検査装置および弁シートリーク検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017072448A
JP2017072448A JP2015198660A JP2015198660A JP2017072448A JP 2017072448 A JP2017072448 A JP 2017072448A JP 2015198660 A JP2015198660 A JP 2015198660A JP 2015198660 A JP2015198660 A JP 2015198660A JP 2017072448 A JP2017072448 A JP 2017072448A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve seat
vibration
pipe
leak inspection
seat leak
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015198660A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6502821B2 (ja
Inventor
孝行 新名
Takayuki Niina
孝行 新名
山下 善弘
Yoshihiro Yamashita
善弘 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2015198660A priority Critical patent/JP6502821B2/ja
Publication of JP2017072448A publication Critical patent/JP2017072448A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6502821B2 publication Critical patent/JP6502821B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)

Abstract

【課題】弁シートリークを簡便に検査できる弁シートリーク検査装置および弁シートリーク検査方法を提供すること。【解決手段】弁シートに対して流体の流動方向の下流側に位置する第1配管の振動を検出する第1音響センサと、第1配管の振動から暗振動を差し引いた差分を検出する検出部と、判定周波数に対応する差分の値に基づいて弁シートにおける流体の漏洩の有無を判定する判定部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明による実施形態は、弁シートリーク検査装置および弁シートリーク検査方法に関する。
原子力発電プラント、火力発電プラント、化学プラントおよび石油精製プラントなどの各種プラントにおいては、配管系や圧力容器などに弁シートが設置される。弁シートには、異物の混入やシート面の傷等による流体の漏れ(以下、弁シートリークともいう)が発生する虞がある。弁シートリークが発生することで、プラントの起動時に起動遅延が発生したり、プラントの運転時に計画外停止が発生したりする虞がある。特に、点検等によるプラントの停止からプラントを再起動させる場合、復水器や負圧反応塔本体で発生した弁のインリークすなわち吸引による漏れは、プラントの再起動に必要な系統の負圧を確保することに対して障害となる。このため、インリークが生じた場合、すみやかにインリークが発生した弁を特定してインリークを防止する作業を行うことを要する。
しかしながら、現状のリーク検査では、インリークが発生している電動弁および手動弁を線香の煙やガスの吸入によって検出しているため、インリークを簡便に検出することが困難であるといった問題がある。例えば、発電プラントの復水器の場合、復水器本体に繋がる中小口径管が数百個存在するが、これら多数の管に対応して設けられた多数の弁シートのインリークを検査するのに多数の人員を要していた。また、復水器は大型の構造物であるため、弁の設置位置が多岐にわたり、また、高所での検査も要することから、検査が一層困難であった。
弁シートリークを検査する技術として、これまでにも、弁棒の位置、流体の圧力および弁箱の表面温度といった複数のパラメータを計測し、計測された各パラメータを総合的に分析することで弁シートリークを検出する技術が提案されている。しかしながら、この技術では、計測および分析すべきパラメータが多いため、弁シートリークを簡便に検査できないのが実情であった。
特開2014−146087号公報
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、弁シートリークを簡便に検査できる弁シートリーク検査装置および弁シートリーク検査方法を提供することを目的とする。
本実施形態による弁シートリーク検査装置は、
弁シートに対して流体の流動方向の下流側に位置する第1配管の振動を検出する第1音響センサと、
前記第1配管の振動から暗振動を差し引いた差分を検出する検出部と、
判定周波数に対応する前記差分の値に基づいて前記弁シートにおける前記流体の漏洩の有無を判定する判定部と、を備える。
本実施形態による弁シートリーク検査方法は、
弁シートに対して流体の流動方向の下流側に位置する第1配管の振動を検出し、
前記第1配管の振動から暗振動を差し引いた差分を検出し、
判定周波数に対応する前記差分の値に基づいて前記弁シートにおける前記流体の漏洩の有無を判定する。
本発明によれば、弁シートリークを簡便に検査できる。
第1の実施形態を示す弁シートリーク検査装置の模式図である。 第1の実施形態の弁シートリーク検査装置の動作例を示すフローチャートである。 図3Aは、第1の実施形態の弁シートリーク検査装置の動作例において、弁シートリークが発生していない場合の音響センサの出力特性を示す模式図であり、図3Bは、弁シートリークが発生している場合の音響センサの出力特性を示す模式図である。 第2の実施形態を示す弁シートリーク検査装置の模式図である。 第3の実施形態を示す弁シートリーク検査装置の模式図である。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
(第1の実施形態)
先ず、第1の実施形態として、弁シートの上流に位置する第2配管の振動を暗振動、すなわちバックグランドノイズとする弁シートリーク検査装置1について説明する。図1は、第1の実施形態を示す弁シートリーク検査装置1の模式図である。
第1の実施形態の弁シートリーク検査装置1は、原子力発電プラント、火力発電プラントまたは化学プラント等のプラントの配管系に設けられている。図1に示すように、弁シートリーク検査装置1は、第1音響センサの一例である下流側音響センサ11と、第2音響センサの一例である上流側音響センサ12と、下流側プリアンプ13と、上流側プリアンプ14とを備える。また、弁シートリーク検査装置1は、データ処理基板15と、表示装置16とを備える。データ処理基板15は、下流側A/D変換器151と、上流側A/D変換器152と、バンドパスフィルタ153と、検出部および判定部としての演算部154と、表示処理部155とを備える。
(下流側音響センサ11)
下流側音響センサ11は、弁シート21に対して流体の流動方向の下流側に位置する第1配管31の外周面に接している。ここで、弁シート21は、弁シート21に対して流体の流動方向の上流側に位置する第2配管32と第1配管31との間に設けられた弁2の一部である。弁2は、中空の弁箱22を有しており、弁箱22は、不図示の弁座によって上流側と下流側の2つの部屋に区切られている。また、弁2は、弁箱22の下流側の部屋に対して進退する弁棒23を有しており、弁棒23の先端には、不図示の弁体が設けられている。弁シート21は、弁体と弁座との間に配置されており、弁体と弁座とを密着させることで、第2配管32から第1配管31に向かう流体を仕切る(遮断する)。弁2は、例えば、仕切弁、流量調整弁または玉型弁などであってもよい。
下流側音響センサ11は、第1配管31の振動を検出し、検出された振動を示す振動データ(すなわち電気信号)を出力する。下流側音響センサ11は、例えば、AE(Acoustic Emission)センサなどの圧電センサであってもよい。圧電センサとして、弁シート21における流体の漏れ(以下、弁シートリークともいう)の有無の判定に用いる判定周波数に感度ピークを有する共振型の圧電センサを採用することで、弁シートリークの有無を高精度に判定できる。
下流側音響センサ11によれば、マイクロホンとは異なり、弁シートリークを反映した微弱な音響振動を高精度に検出できる。なお、弁シートリークおよびこれにともなう振動の詳細については、後述する弁シートリーク検査装置1の動作例に説明を譲る。
(上流側音響センサ12)
上流側音響センサ12は、第2配管32の外周面に接している。上流側音響センサ12は、第2配管32の振動を検出し、検出された振動を示す振動データを出力する。下流音響センサ11と同様に、上流側音響センサ12も、AEセンサなどの圧電センサであってもよい。
上流側音響センサによれば、暗振動すなわちバックグランドノイズを高精度に検出できる。
(プリアンプ13、14)
下流側プリアンプ13は、第1配管31の振動データの出力側において下流側音響センサ11に接続されている。下流側プリアンプ13は、下流側音響センサ11から出力された第1配管31の振動データを増幅させ、増幅された振動データを出力する。
上流側プリアンプ14は、第2配管32の振動データの出力側において上流側音響センサ12に接続されている。上流側プリアンプ14は、上流側音響センサ12から出力された第2配管32の振動データを増幅させ、増幅された振動データを出力する。
プリアンプ13、14によれば、音響センサ11、12で検出された微弱な振動を、弁シートリークの有無の判定に用いることができる十分な強度まで増幅させることができる。
(データ処理基板15)
下流側A/D変換器151は、第1配管31の振動データの出力側において下流側プリアンプ13に接続されている。下流A/D変換器151は、下流側プリアンプ13から出力された増幅後の第1配管31の振動データをA/D変換し、A/D変換された振動データを出力する。上流側A/D変換器152は、第2配管32の振動データの出力側において上流側プリアンプ14に接続されている。上流側A/D変換器152は、上流側プリアンプ14から出力された増幅後の第2配管32の振動データをA/D変換し、A/D変換された振動データを出力する。
バンドパスフィルタ153は、判定周波数を通過帯域としたデジタルフィルタである。判定周波数は、例えば、40kHzを中心とした所定範囲の周波数である。バンドパスフィルタ153は、下流側A/D変換器151から出力されたA/D変換後の第1配管31の振動データのうち、判定周波数を有する振動データを通過させる。また、バンドパスフィルタ153は、上流側A/D変換器152から出力されたA/D変換後の第2配管32の振動データのうち、判定周波数を有する振動データを通過させる。一方、バンドパスフィルタ153は、判定周波数以外の周波数を有する振動データを遮断する。
バンドパスフィルタ153によれば、弁シートリークの有無の判定に必要なデータのみを取り出すことができるので、判定を効率的に行うことができる。
演算部154は、バンドパスフィルタ153を通過した第1配管31の振動データから暗振動としてバンドパスフィルタ153を通過した第2配管32の振動データを差し引いた差分データを検出する。暗振動が差し引かれていることで、差分データは、弁シートリークを正確に反映している。弁シートリークを正確に反映した差分データに基づくことで、弁シートリークの有無を高精度に判定できる。
演算部154は、判定周波数に対応する差分データの値に基づいて弁シートリークの有無を判定する。演算部154は、判定周波数に対応する差分データの値が閾値より大きい場合に、弁シートリークが発生していると判定する。一方、演算部154は、判定周波数に対応する差分データの値が閾値以下である場合に、弁シートリークが発生していないと判定する。差分データの値にのみ基づくことで、弁シートリークの有無を簡便に判定できる。
表示処理部155は、演算部154で判定された弁シートリークの発生を、該当する弁2のアドレス(例えば、弁番号)とともに表示装置16に表示する。なお、表示装置16は、例えば、液晶表示装置であってもよい。
(動作例)
次に、図1の弁シートリーク検査装置1の動作例すなわち弁シートリーク検査方法の一例について説明する。図2は、第1の実施形態の弁シートリーク検査装置1の動作例を示すフローチャートである。なお、以下の動作例において、弁2は閉じられており、弁シートリークが発生していない限り、第2配管32から第1配管31への流体の流れは遮断されているものとする。
(振動データ取得工程:S1)
先ず、弁シートリーク検査装置1は、振動データ取得工程を実行する(ステップS1)。
振動データ取得工程において、下流側音響センサ11は、第1配管31の振動を検出し、検出された振動を示す第1配管31の振動データを下流側プリアンプ13に出力する。また、上流側音響センサ12は、第2配管32の振動を検出し、検出された振動を示す第2配管32の振動データを上流側プリアンプ14に出力する。
図3Aは、弁シートリークが発生していない場合の音響センサ11、12の出力特性を示す模式図である。図3Aの出力特性(グラフ)において、横軸は周波数fであり、縦軸は振動すなわち音圧のレベル[dB]である。図3Aに示すように弁シートリークが発生していない場合、下流側音響センサ11では、1kHzに音圧のピークを有し、1kHzより高周波帯域においてほぼ単調減少するような周波数特性を有する第1配管31の振動データd1が検出される。同様に、上流側音響センサ12においても、1kHzにピークを有し、1kHzより高周波帯域においてほぼ単調減少するような周波数特性を有する第2配管32の振動データd2が検出される。なお、出力特性中に図示されたfは、判定周波数である。fは、40kHzを中心とした所定範囲の周波数帯域である。fは、例えば、30kHz〜50kHzであってもよい。
図3Bは、弁シートリークが発生している場合の音響センサ11、12の出力特性を示す模式図である。図3Bの出力特性の横軸および縦軸は、図3Aと同様である。流体中の酸化スケール等の異物が弁シート21に付着したり、弁シート21に傷が付いたりした場合、弁シート21に圧着する弁体に隙間ができて、流体のリークルート4(図3B参照)が形成される。一旦リークルート4が形成されると、流体のエロージョンによって弁シート21にリークルート4より大きな流路が形成され、弁シートリークが発生する。例えば、上流の第2配管32の内圧が大気圧で下流の第1配管31の内圧が負圧の場合、弁シート21から下流に向かって流体が断熱膨張することで、40kHz近辺の振動が連続的に発生する。この弁シートリークを反映した40kHz近辺の振動は、第1配管31に到達する。これにより、図3Bに示すように、下流側音響センサ11は、40kHzにピークを有する第1配管31の振動データd3を検出する。なお、第1配管31の振動データd3は、暗振動も反映しているため1kHzにもピークを有する。また、第1配管31の振動は、弁箱22を通じて上流側に伝搬して第2配管32に到達する。これにより、図3Bに示すように、上流側音響センサ12は、40kHzに若干のピークを有する第2配管32の振動データd4を検出する。第2配管32の振動データd4の40kHzにおけるピークは、第1配管31からの伝搬過程での減衰により、第1配管31の振動データd3の40kHzにおけるピークより小さい。
次いで、下流側プリアンプ13は、下流側音響センサ11から出力された第1配管31の振動データを増幅させ、増幅された振動データをデータ処理基板15の下流側A/D変換器151に出力する。また、上流側プリアンプ14は、上流側音響センサ12から出力された第2配管32の振動データを増幅させ、増幅された振動データをデータ処理基板15の上流側A/D変換器152に出力する。
次いで、下流側A/D変換器151は、下流側プリアンプ13から出力された増幅後の第1配管31の振動データをA/D変換し、A/D変換された振動データをバンドパスフィルタ153に出力する。また、上流側A/D変換器152は、上流側プリアンプ14から出力された増幅後の第2配管32の振動データをA/D変換し、A/D変換された振動データをバンドパスフィルタ153に出力する。
(バンドパス処理工程:S2)
次いで、弁シートリーク検査装置1は、バンドパス処理工程を実行する(ステップS2)。 バンドパス処理工程において、データ処理基板15のバンドパスフィルタ153は、下流側A/D変換器151から出力されたA/D変換後の第1配管31の振動データのうち、40kHz周辺の判定周波数を有する振動データを通過させる。また、バンドパスフィルタ153は、上流側A/D変換器152から出力されたA/D変換後の第2配管32の振動データのうち、判定周波数を有する振動データを通過させる。
(差分検出工程:S3)
次いで、弁シートリーク検査装置1は、差分検出工程を実行する(ステップS3)。差分検出工程において、データ処理基板15の演算部154は、バンドパスフィルタ153を通過した第1配管31の振動データから、バンドパスフィルタ153を通過した第2配管32の振動データを差し引くことで、差分データを検出する。
(リーク判定工程:S4)
次いで、弁シートリーク検査装置1は、リーク判定工程を実行する(ステップS4)。リーク判定工程において、演算部154は、判定周波数に対応する差分データの値[dB]が閾値より大きい場合には、弁シートリークが発生していると判定する。演算部154は、予め取得されている第1配管31の振動データと弁2との対応関係に基づいて、弁シートリークが発生している弁2を検知する。一方、判定周波数に対応する差分データの値が閾値以下である場合、演算部154は、弁シートリークが発生していないと判定する。
なお、リーク判定にあたり、演算部154は、差分データのスペクトルパターンの形状を評価し、スペクトルパターンの形状を判定材料の1つとして用いてもよい。例えば、演算部154は、差分データのスペクトルパターンが判定周波数においてピークを有することを、弁シートリークの発生を肯定する条件の1つとしてもよい。
弁シートリークが発生している場合(ステップS4:Yes)、データ処理基板15の表示処理部155は、弁シートリークが発生している弁2すなわちリーク弁を表示装置16に表示する(ステップS5)。例えば、表示処理部155は、図1に示すように、表示装置16にリーク弁の弁番号とシートリーク状態である旨の文字情報とを表示してもよい。一方、弁シートリークが発生していない場合(ステップS4:No)、処理を終了する。なお、弁シートリークが発生していない場合、表示処理部155は、すべての弁2が正常である旨の文字情報を表示してもよい。
もし、弁棒の位置、流体の圧力および弁箱の表面温度といった複数のパラメータを計測し、計測された各パラメータを総合的に分析することで弁シートリークを検出する場合、計測および分析すべきパラメータが多いため、弁シートリークを簡便に検査することは困難である。これに対して、第1の実施形態によれば、第1配管31の振動と第2配管32の振動との差分(すなわち、差分データ)に基づくことで、弁シートリークを簡便に検査できる。また、判定周波数として、弁シートリークが発生したときに生じる特有の音波の帯域(40kHz周辺)を選択することで、弁シートリークを高精度に検査できる。また、40kHzに感度ピークを有する下流側音響センサ11を用いることで、弁シートリークを更に高精度に検査できる。
(第2実施形態)
次に、第2の実施形態として、断熱材が設けられた配管の振動に基づいて弁シートリークを検査する弁シートリーク検査装置1について説明する。なお、第2の実施形態において、既述の実施形態に対応する構成部については、同一の符号を用いて重複した説明を省略する。図4は、第2の実施形態を示す弁シートリーク検査装置1の模式図である。
図4に示すように、第2の実施形態の弁シートリーク検査装置1は、第1の実施形態の構成に加えて、更に、伝達部材の一例である下流側ウェーブガイド棒17と上流側ウェーブガイド棒18とを備える。また、第2の実施形態において、第1配管31および第2配管32の外周には、筒状の断熱材5が設けられている。
下流側ウェーブガイド棒17は、断熱材5を貫通して第1配管31の外周面に接触している。下流側ウェーブガイド棒17は、第1配管31の振動を下流側音響センサ11に伝達させる。
上流側ウェーブガイド棒18は、断熱材5を貫通して第2配管32の外周面に接触している。上流側ウェーブガイド棒18は、第2配管32の振動を上流側音響センサ12に伝達させる。
断熱材5を用いて流体の温度を維持することを目的とした配管31、32では、下流側音響センサ11および上流側音響センサ12を直接配管31、32に接触させることが困難なため、配管31、32の振動を検出することが困難である。これに対して、第2の実施形態では、断熱材5を貫通して第1配管31に接触した下流側ウェーブガイド棒17を通じて、第1配管31の振動を下流側音響センサ11に伝達させることができるので、第1配管31の振動を確実に検出できる。また、断熱材5を貫通して第2配管32に接触した上流側ウェーブガイド棒18を通じて、第2配管32の振動を上流側音響センサ12に伝達させることができるので、第2配管32の振動を確実に検出できる。
なお、下流側ウェーブガイド棒17は、その材質や形状(例えば、長さや太さ)に基づいて、判定周波数に共振点を有していてもよい。判定周波数に共振点を有することで、下流側ウェーブガイド棒17は、弁シートリークを反映した振動を増幅させて下流側音響センサ11に伝達させることができるので、弁シートリークを高精度に検知できる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態として、正常振動を暗振動とする弁シートリーク検査装置1について説明する。なお、第3の実施形態において、既述の実施形態に対応する構成部については、同一の符号を用いて重複した説明を省略する。図5は、第3の実施形態を示す弁シートリーク検査装置1の模式図である。
図5に示すように、第3の実施形態の弁シートリーク検査装置1は、上流側音響センサ12(図1参照)の代わりに、複数の第3配管33の振動をそれぞれ検出する複数の第3音響センサ19を備える。各第3配管33は、第2配管32と第1配管31との間の弁シート21と異なる弁シートに対して流体の流動方向の上流側または下流側に位置する。各第3音響センサ19は、プリアンプ110、A/D変換器111およびバンドパスフィルタ153を経由して演算部154に接続されている。
演算部154は、各第3音響センサ19からの各第3配管33の振動データに基づいて、弁シートリークが発生していないことを示す正常振動データを検出する。正常振動データは、各第3配管33の振動データの平均値を有する振動データであってもよい。演算部154は、第1振動データから暗振動として正常振動データを差し引くことで、差分データを検出する。
第3の実施形態においても、既述の実施形態と同様に、第1配管31の振動と正常振動との差分(すなわち、差分データ)に基づくことで、弁シートリークを簡便に検査できる。
なお、第1〜第3の実施形態は、これらを適宜組み合わせてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 弁シートリーク検査装置
11 下流側音響センサ
154 演算部
21 弁シート
31 第1配管

Claims (9)

  1. 弁シートに対して流体の流動方向の下流側に位置する第1配管の振動を検出する第1音響センサと、
    前記第1配管の振動から暗振動を差し引いた差分を検出する検出部と、
    判定周波数に対応する前記差分の値に基づいて前記弁シートにおける前記流体の漏洩の有無を判定する判定部と、を備える弁シートリーク検査装置。
  2. 前記弁シートに対して流体の流動方向の上流側に位置する第2配管の振動を検出する第2音響センサを備え、
    前記検出部は、前記第1配管の振動から前記暗振動として前記第2配管の振動を差し引くことで前記差分を検出する請求項1に記載の弁シートリーク検査装置。
  3. 前記弁シートと異なる弁シートに対して流体の流動方向の上流側または下流側に位置する複数の第3配管の振動を検出する複数の第3音響センサを備え、
    前記検出部は、前記複数の第3配管の振動に基づいて弁シートにおける流体の漏洩が発生していないことを示す正常振動を検出し、前記第1配管の振動から前記暗振動として前記正常振動を差し引くことで前記差分を検出する請求項1に記載の弁シートリーク検査装置。
  4. 前記第1配管の外周に断熱材が設けられており、
    前記弁シートリーク検査装置は、前記断熱材を貫通して前記第1配管に接触し、前記第1配管の振動を前記第1音響センサに伝達する伝達部材を備える請求項1〜3のいずれか1項に記載の弁シートリーク検査装置。
  5. 前記伝達部材は、前記判定周波数に共振点を有する請求項4に記載の弁シートリーク検査装置。
  6. 前記判定部は、前記判定周波数に対応する前記差分の値が閾値より大きい場合に、前記流体の漏洩が発生していると判定する請求項1〜5のいずれか1項に記載の弁シートリーク検査装置。
  7. 前記判定周波数は、40kHzを含む所定範囲の周波数である請求項1〜6のいずれか1項に記載の弁シートリーク検査装置。
  8. 前記検出部は、前記判定周波数を通過帯域としたバンドパスフィルタを備え、
    前記検出部は、前記バンドパスフィルタを通過した前記第1配管の振動から前記バンドパスフィルタを通過した前記暗振動を差し引くことで前記差分を検出する請求項1〜7のいずれか1項に記載の弁シートリーク検査装置。
  9. 弁シートに対して流体の流動方向の下流側に位置する第1配管の振動を検出し、
    前記第1配管の振動から暗振動を差し引いた差分を検出し、
    判定周波数に対応する前記差分の値に基づいて前記弁シートにおける前記流体の漏洩の有無を判定する、弁シートリーク検査方法。
JP2015198660A 2015-10-06 2015-10-06 弁シートリーク検査装置および弁シートリーク検査方法 Active JP6502821B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015198660A JP6502821B2 (ja) 2015-10-06 2015-10-06 弁シートリーク検査装置および弁シートリーク検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015198660A JP6502821B2 (ja) 2015-10-06 2015-10-06 弁シートリーク検査装置および弁シートリーク検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017072448A true JP2017072448A (ja) 2017-04-13
JP6502821B2 JP6502821B2 (ja) 2019-04-17

Family

ID=58538654

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015198660A Active JP6502821B2 (ja) 2015-10-06 2015-10-06 弁シートリーク検査装置および弁シートリーク検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6502821B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110411677A (zh) * 2019-07-31 2019-11-05 中国船舶科学研究中心(中国船舶重工集团公司第七0二研究所) 一种基于水声信号的阀门泄露和空化监测装置及监测方法
CN113464711A (zh) * 2021-07-22 2021-10-01 中国核动力研究设计院 一种基于振动测量技术的阀门内漏监测系统及方法
US11255743B2 (en) * 2017-04-05 2022-02-22 Tenova Goodfellow Inc. Method and apparatus for acoustically detecting fluid leaks
US11293831B2 (en) * 2019-11-06 2022-04-05 Windinfo Pty Ltd Gas pipeline leakage monitoring system and monitoring method
WO2023101227A1 (ko) * 2021-11-30 2023-06-08 주식회사 에스씨솔루션글로벌 이종 연결된 상수도관으로부터 누수위치를 검출하기 위한 시스템
JP7503206B2 (ja) 2020-09-01 2024-06-19 ジョイント ストック カンパニー“ロスエネルゴアトム” バルブを有するパイプラインの密閉性を監視し、漏れを検出する方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS597978U (ja) * 1982-07-08 1984-01-19 三菱重工業株式会社 弁の開閉及びリ−ク表示装置
JPS6280535A (ja) * 1985-10-03 1987-04-14 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd バルブリ−ク検出方法
JPH01187430A (ja) * 1988-01-22 1989-07-26 Toshiba Corp 弁シートリーク検出装置
JPH01311242A (ja) * 1988-06-09 1989-12-15 Toshiba Corp 弁漏洩監視装置
JPH06281530A (ja) * 1993-03-25 1994-10-07 Fuji Tekomu Kk 漏洩音検出装置
JP2006184027A (ja) * 2004-12-24 2006-07-13 Chugoku Electric Power Co Inc:The 自走ロボットを用いた聴診点検装置
JP2015102361A (ja) * 2013-11-22 2015-06-04 株式会社栗本鐵工所 埋設配管の漏水検知方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS597978U (ja) * 1982-07-08 1984-01-19 三菱重工業株式会社 弁の開閉及びリ−ク表示装置
JPS6280535A (ja) * 1985-10-03 1987-04-14 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd バルブリ−ク検出方法
JPH01187430A (ja) * 1988-01-22 1989-07-26 Toshiba Corp 弁シートリーク検出装置
JPH01311242A (ja) * 1988-06-09 1989-12-15 Toshiba Corp 弁漏洩監視装置
JPH06281530A (ja) * 1993-03-25 1994-10-07 Fuji Tekomu Kk 漏洩音検出装置
JP2006184027A (ja) * 2004-12-24 2006-07-13 Chugoku Electric Power Co Inc:The 自走ロボットを用いた聴診点検装置
JP2015102361A (ja) * 2013-11-22 2015-06-04 株式会社栗本鐵工所 埋設配管の漏水検知方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11255743B2 (en) * 2017-04-05 2022-02-22 Tenova Goodfellow Inc. Method and apparatus for acoustically detecting fluid leaks
US11913857B2 (en) 2017-04-05 2024-02-27 Tenova Goodfellow Inc. Method and apparatus for acoustically detecting fluid leaks
CN110411677A (zh) * 2019-07-31 2019-11-05 中国船舶科学研究中心(中国船舶重工集团公司第七0二研究所) 一种基于水声信号的阀门泄露和空化监测装置及监测方法
US11293831B2 (en) * 2019-11-06 2022-04-05 Windinfo Pty Ltd Gas pipeline leakage monitoring system and monitoring method
JP7503206B2 (ja) 2020-09-01 2024-06-19 ジョイント ストック カンパニー“ロスエネルゴアトム” バルブを有するパイプラインの密閉性を監視し、漏れを検出する方法
CN113464711A (zh) * 2021-07-22 2021-10-01 中国核动力研究设计院 一种基于振动测量技术的阀门内漏监测系统及方法
CN113464711B (zh) * 2021-07-22 2023-10-20 中国核动力研究设计院 一种基于振动测量技术的阀门内漏监测系统及方法
WO2023101227A1 (ko) * 2021-11-30 2023-06-08 주식회사 에스씨솔루션글로벌 이종 연결된 상수도관으로부터 누수위치를 검출하기 위한 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JP6502821B2 (ja) 2019-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017072448A (ja) 弁シートリーク検査装置および弁シートリーク検査方法
KR100894430B1 (ko) 초음파, 음향 및 온도변화를 이용한 밸브의 유체누설 측정장치 및 이를 이용한 유체누설 측정방법
US8820163B2 (en) Nondestructive inspection apparatus and nondestructive inspection method using guided wave
EP3014261B1 (en) System and method for filtering noise from acoustic energy from a valve
US8638226B2 (en) Method and device for determining a leak in a system component and/or for determining a state of a system component
SA516370861B1 (ar) نظام وطريقة لتقييم تلف الأنابيب
WO2015072130A1 (ja) 漏洩判定システムおよび漏洩判定方法
CN107869654B (zh) 一种油气管道爆管检测定位方法
US20160290560A1 (en) Monitoring of a condensate drain
JP2017532568A (ja) 配管内の水位をモニタリングする装置及び方法
Sachedina et al. A review of pipeline monitoring and periodic inspection methods
JP5902980B2 (ja) 超音波板厚測定装置及び超音波板厚測定方法
JP2014149208A (ja) 漏洩検出装置及び漏洩検出方法
WO2021026168A2 (en) Pipeline leak detection apparatus and methods thereof
JP2014153327A (ja) 漏洩検知装置及び漏洩検知方法
KR20130032566A (ko) 배관 용접부의 결함 검출장치 및 방법
JP5297791B2 (ja) 非破壊検査装置及び非破壊検査方法
KR101965690B1 (ko) 상수관로 모니터링 시스템
JP5143111B2 (ja) ガイド波を用いた非破壊検査装置及び非破壊検査方法
JPH01109235A (ja) バルブリーク監視方法
KR20220105039A (ko) 초음파 음향을 통해 비접촉 및 비파괴 방식으로 배관 누설을 원격으로 탐지하기 위한 장치 및 이를 위한 방법
JPS6280535A (ja) バルブリ−ク検出方法
JPH0259637A (ja) バルブリーク監視方法
KR101324323B1 (ko) 배관연결체의 수명 예측 시스템 및 그 방법
KR102584912B1 (ko) 음향방출신호 및 진동가속도의 측정에 의한 유체수송관의 감육 탐지 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20171128

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20171129

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180312

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190322

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6502821

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150