JP2560944Y2 - 温水制御型エアバルブ - Google Patents

温水制御型エアバルブ

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JP2560944Y2
JP2560944Y2 JP10735891U JP10735891U JP2560944Y2 JP 2560944 Y2 JP2560944 Y2 JP 2560944Y2 JP 10735891 U JP10735891 U JP 10735891U JP 10735891 U JP10735891 U JP 10735891U JP 2560944 Y2 JP2560944 Y2 JP 2560944Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、エンジンのファース
トアイドルを行うためのエアバルブであって、特にスロ
ットルボディのアイシング防止のために温水の送水制御
を可能にする温水制御型エアバルブに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、エンジン始動時および外気温低
温時等の低水温時には、吸気量を二次空気として増量し
て始動性を良くし、さらに暖気時間短縮のためにエンジ
ン回転数を上げている。また同時に、スロットルボディ
のアイシング防止のために、スロットルボディには温水
を循環させているのが現状である。
【0003】従来のエアバルブを図面に基づいて説明す
る。図4は従来の温水循環型エアバルブの構造を示す説
明図である。エアバルブ1はそのボディ2の側壁に空気
流入口2aと空気流出口2bを形成してあり、Oリング
を介してスロットルボディ9の図示しない吸気系統と連
通可能に付設してある。ボディ2内にはエンジン冷却水
の温度変化に感応して膨張,収縮を行うワックスエレメ
ント等を収納した熱感知部3aを備える作動体3を組み
付けてあるとともに、その先端部にバルブシャフト4a
を介してバルブ4bを設けてある。
【0004】さらに、リテイナー5a,プッシュナット
5b,バルブスプリング6aならびにリターンスプリン
グ6bを組み付けてある。また、符号7は弁孔7aを形
成したバルブシートである。
【0005】一方、熱感知部3aはボディ2下部の空域
に形成した検出室8に収めてあり、この検出室8にエン
ジン冷却水の一部をバイパスして導入する温水流入口8
aと温水流出口8bを形成してある。温水流出口8b
は、スロットルボディ9の壁内に形成した温水送水路9
aに連通させてあり、熱交換されて温水となったエンジ
ン冷却水を循環可能にして、スロットルボディ9のアイ
シング防止を図っている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
温水循環型エアバルブ1は、暖気運転後や大気温が高い
場合でも、スロットルボディ9に常に温水が循環される
ことから、吸気温度が高くなって膨張し、却って容積効
率が落ちてエンジン出力や運転性能に悪影響を及ぼす原
因となっていた。
【0007】この考案は上記問題点に鑑みてなされたも
ので、エンジン冷却水の温度変化に応じて、スロットル
ボディに循環される温水の送水を制御して吸気温度の低
減を図る温水制御型エアバルブを提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】この考案は上記問題点に
鑑みてなされたもので、エンジン冷却水の温度変化に感
応するエレメントを備える作動体と、この作動体に設け
られ上記エレメントの変化に応動して開閉作動しスロッ
トルバルブを迂回して二次空気を吸気系統に供給可能に
する二次空気制御バルブと、上記エレメントが位置し上
記冷却水の流入口ならびにスロットルボディの温水送水
路に連通する流出口を形成した検出室からなるエアバル
ブにおいて、上記作動体を上記二次空気制御バルブ閉弁
後のオーバーリフトによって作動可能に設けるととも
に、上記作動体のオーバーリフト作動時に、上記検出室
の流通口を閉鎖可能にする温水制御バルブを設けた温水
制御型エアバルブを構成したものである。
【0009】
【作用】この考案によれば、大気の低温時には、エンジ
ン冷却水の温度が低く、これを検出する作動体のエレメ
ントによって二次空気制御バルブは開弁状態にあって二
次空気の供給を行うとともに、温水制御バルブは検出室
の流通口を開放して、熱交換されたエンジン冷却水の温
水を送水する。また、暖気運転中あるいは大気の高温時
に、エンジン冷却水の温度が設定温度より高くなると、
これを検出する作動体のエレメントによって二次空気制
御バルブが閉弁して二次空気の供給を停止するととも
に、作動体のオーバーリフトに連動して温水制御バルブ
が検出室の流通口を閉鎖して、スロットルボディへの温
水の送水を停止する。
【0010】これにより、エンジン冷却水が設定温度に
達すると、スロットルボディへの温水の供給が停止され
るので、吸気温度の上昇が低減されて、エンジン出力や
運転性能に影響を与えることがない。
【0011】
【実施例】この考案に係る実施例を図に基づいて説明す
る。図1はこの考案に係る温水制御型エアバルブの低温
時の状態を示す説明図、図2はこの考案に係る温水制御
型エアバルブの高温時の状態を示す説明図、図3はポペ
ット閉弁後のリフト量吸収状態を示す説明図である。
【0012】図1および図2に示すように、温水制御型
エアバルブ10は、ボディ11の側壁に空気流入口11
aと空気流出口11bを形成してあり、Oリングを介し
てスロットルボディ20の図示しない吸気系統と連通可
能に付設してある。ボディ11の下部にはエンジン冷却
水を導入するための温水流入口12aと、スロットルボ
ディ20の温水送水路20aに連通するスロットルボデ
ィ流出口12bからなる検出室12を設けてある。
【0013】さらに、ボディ11内にはエンジン冷却水
の温度変化に感応して膨張,収縮を行うワックスエレメ
ント等を収納した熱感知部13aを設けた作動体13を
収納してあり、その一側には二次空気制御バルブ14を
設けてある。
【0014】二次空気制御バルブ14は作動体13の上
部に設けた案内部材13bに摺動自在に内嵌されるバル
ブシャフト14aと、このバルブシャフト14aの先端
に設けた弁体14bと、弁孔14c′が形成されたバル
ブシート14cと、弁体14bとバルブシート14c間
に圧縮して介装したリターンスプリング14dで構成し
てある。
【0015】上記ボディ11には、ワックスのオーバー
リフトを利用して作動体13を移動可能にするための作
動域11cを形成してあり、作動体13の大径部分13
cを収嵌してある。符号16は皿型プラグである。
【0016】ボディ11内には作動域11cと空気流路
をシールするため、さらには作動体13を復帰位置に停
止させるために、作動体押え15を設けてある。この作
動体押え15は作動体13の案内部材13bに遊嵌され
る孔が形成されてボディ11内壁に螺着される環状の作
動体押え板15aと、案内部材13bに遊嵌される孔が
形成されて外周表面の係合突部を作動体押え板15aに
嵌着して挟持される環状のゴム質からなるダイヤフラム
15bと、案内部材13bに螺着されダイヤフラム15
bの中心寄り表面の係合突部を嵌着して挟持する環状の
ダイヤフラム押え板15cで構成してある。
【0017】上記作動体押え15は、作動体13がオー
バーリフトして移動しても、これに追従してダイヤフラ
ム15bが伸長するのでシール性が保持できる。また、
作動体13が復帰しても、作動体押え板15aを螺着し
てあるので、これにダイヤフラム押え板15cが当接し
てその位置以上の移動を抑止する。
【0018】上記二次空気制御バルブ14は、エンジン
冷却水の温度変化を熱感知部13aで検出してワックス
が膨張すると、バルブシャフト14aを押し出して、リ
ターンスプリング14dの付勢力に抗して弁体14bが
上昇する。弁体14bがバルブシート14cに当接して
閉弁することで、二次空気の供給を停止する。その後も
ワックスが膨張することから、閉弁状態のまま作動体1
3自体が押し下げられるオーバーリフトが生じ、作動体
大径部分13cが作動域11cを下降移動した後、停止
する(図2参照)。またワックスが収縮すると、オーバ
ーリフト分だけ作動体13が戻りきった後、リターンス
プリング14dの付勢力で弁体14bが次第に下降して
開弁状態に復帰する。
【0019】一方、作動体13の熱感知部13a下部に
は、スロットルボディ20への送水を停止可能する温水
制御バルブ18を設けてある。この温水制御バルブ18
は、熱感知部13aの下部に取り付けられる鍔部を形成
したケース18aと、このケース18aの底部に取付プ
レート18bを介して固着され作動体13の軸心と同一
方向に延設した案内ロッド18cと、この案内ロッド1
8cに貫通され検出室12の温水流入口12aを閉弁可
能にするポペット18dと、オーバーリフトのリフト量
吸収用の第1スプリング18e,第2スプリング18f
で構成されている。
【0020】上記ポペット18dは検出室12の温水流
入口12aを閉弁可能な大きさに形成してあり、図3に
示すように中心部には案内ロッド18cの径より僅かに
大きい孔部を形成して、閉弁後の更なるオーバーリフト
に対して、案内ロッド18cを摺動させて対応するよう
に構成してある。さらに案内ロッド18cはその基端部
が取付プレート18bに固着され、先端部はポペット1
8dの抜け止めのため、潰す等の手段によって径を大き
くしてある。
【0021】また、上記第1スプリング18eは、ケー
ス18aの鍔部と検出室12底部間に巻装してあり、図
2に示すように作動体13がオーバーリフトして下降し
た際に、縮んでリフト量を吸収させ、また第2スプリン
グ18は、上記取付プレート18bとポペット18d間
に巻装して、図3に示すようにオーバーリフトがさらに
進んだポペット18d閉弁後のリフト量を吸収する構成
にしてある。
【0022】ところで、上記熱感知部12aのワックス
はエンジン冷却水の温度が約40°Cに達した時点で、
二次空気制御バルブ14が完全に閉弁される性能のエレ
メントを採用してあり、その後、作動体13がオーバー
リフトして温水制御バルブ18が作動するように設定さ
れている。
【0023】以上のように構成した温水制御型エアバル
ブ10の作動を説明する。大気温が低いときにエンジン
を始動すると、図1に示すように、エンジン冷却水の温
度が低いので二次空気制御バルブ14は開弁状態にあ
り、二次空気は矢印で示すように迂回して図示しないイ
ンテークマニホルド側に供給されて、エンジン回転数を
高くする。同時に、作動体13は復帰位置にあるので、
温水制御バルブ18のポペット18dは温水流入口12
aを開放して、矢印で示すようにエンジン冷却水をスロ
ットルボディ20の温水送水路20aに送水して、アイ
シング防止を図る。
【0024】続いて、冷却水温度が所定温度に達する
と、熱感知部13aによってワックスが膨張するので、
図1に示すように二次空気制御バルブ14が上昇して閉
弁し、二次空気の供給を停止する。その後、ワックスの
オーバーリフトによって作動体13自体が下降するの
で、温水制御バルブ18のポペット18dが温水流入口
12aを閉鎖する。
【0025】以上のように、暖気運転中あるいは大気が
高温のときは、エンジン冷却水の温度が高く温水制御バ
ルブ18によって温水流入口12aは閉鎖されるので、
スロットルボディ20の温水送水路20aには温水の送
水が停止され、したがって吸気系統の吸気温度が上昇す
ることがなく、エンジン出力や運転性能に悪影響を及ぼ
すことがない。
【0026】
【考案の効果】この考案は以上のように構成したので、
大気の低温時等エンジン冷却水の温度が低いときには、
二次空気制御バルブが開弁状態にあって二次空気の供給
を行うとともに、温水制御バルブは検出室の流通口を開
放して、温水をスロットルボディ側に送水してアイシン
グ防止を図る。また、暖気運転中あるいは大気の高温時
等エンジン冷却水の温度が設定温度より高くなると、二
次空気制御バルブが閉弁して二次空気の供給を停止す
る。さらに吸気温度が高くなると、作動体のオーバーリ
フトに連動して温水制御バルブが検出室の流通口を閉鎖
し、スロットルボディへの温水の送水を停止する。
【0027】したがって、エンジン冷却水が設定温度に
達した後は、スロットルボディへの温水の供給が停止さ
れて吸気温度の上昇が低減されるので、従来のように温
水が循環し続けて吸気温度を膨張させ、これにより容積
効率が低下してエンジン出力や運転性能に悪影響を与え
ることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る温水制御型エアバルブの低温時
の状態を示す説明図である。
【図2】同温水制御型エアバルブの高温時の状態を示す
説明図である。
【図3】ポペット閉弁後のリフト量吸収状態を示す説明
図である。
【図4】従来の温水循環型エアバルブの構造を示す説明
図である。
【符号の説明】
10:温水制御型エアバルブ 11a:空気流入口 11b:空気流出口 11c:作動域 12:検出室 12a:温水流入口(流通口) 12b:スロットルボディ流出口(流通口) 13:作動体 13a:熱感知部 14:二次空気制御バルブ 14b:弁体 15:作動体押え 18:温水制御バルブ 18a:ケース 18b:取付プレート 18c:案内ロッド 18d:ポペット 18e:第1スプリング 18f:第2スプリング 20:スロットルボディ 20a:温水送水路

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン冷却水の温度変化に感応するエ
    レメントを備える作動体と、この作動体に設けられ上記
    エレメントの変化に応動して開閉作動しスロットルバル
    ブを迂回して二次空気を吸気系統に供給可能にする二次
    空気制御バルブと、上記エレメントが位置し上記冷却水
    の流入口ならびにスロットルボディの温水送水路に連通
    する流出口を形成した検出室からなるエアバルブにおい
    て、 上記作動体を上記二次空気制御バルブ閉弁後のオーバー
    リフトによって作動可能に設けるとともに、上記作動体
    のオーバーリフト作動時に、上記検出室の流通口を閉鎖
    可能にする温水制御バルブを上記作動体に設けたことを
    特徴とする温水制御型エアバルブ。
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