JPH0557359U - 温水制御型エアバルブ - Google Patents

温水制御型エアバルブ

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JPH0557359U
JPH0557359U JP10735891U JP10735891U JPH0557359U JP H0557359 U JPH0557359 U JP H0557359U JP 10735891 U JP10735891 U JP 10735891U JP 10735891 U JP10735891 U JP 10735891U JP H0557359 U JPH0557359 U JP H0557359U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】エンジン冷却水の温度変化に応じて、スロット
ルボディに循環される温水の送水を制御して吸気温度の
低減を図ること。 【構成】エンジン冷却水の温度変化に感応するエレメン
トを備える作動体13と、この作動体に設けられ上記エ
レメントの変化に応動して開閉作動しスロットルバルブ
を迂回して二次空気を吸気系統に供給可能にする二次空
気制御バルブ14と、上記エレメントが位置し上記冷却
水の流入口12aならびにスロットルボディ20の温水
送水路20aに連通する流出口12bを形成した検出室
12からなるエアバルブにおいて、上記作動体を上記二
次空気制御バルブ閉弁後のオーバーリフトによって作動
可能に設けるとともに、上記作動体のオーバーリフト作
動時に、上記検出室の流通口を閉鎖可能にする温水制御
バルブ18を上記作動体に設けた温水制御型エアバルブ
10を構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、エンジンのファーストアイドルを行うためのエアバルブであって 、特にスロットルボディのアイシング防止のために温水の送水制御を可能にする 温水制御型エアバルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、寒冷地等の大気の低温時には、暖気運転中のエンジン回転速度をアイ ドリング時より高くすることが、安定したエンジン回転数を得る上で求められる 。そのため、吸気量を二次空気として増量したり、同時に、スロットルボディの アイシング防止のために、スロットルボディに温水を循環させているのが現状で ある。
【0003】 従来のエアバルブを図面に基づいて説明する。図4は従来の温水循環型エアバ ルブの構造を示す説明図である。エアバルブ1はそのボディ2の側壁に空気流入 口2aと空気流出口2bを形成してあり、Oリングを介してスロットルボディ9 の図示しない吸気系統と連通可能に付設してある。ボディ2内にはエンジン冷却 水の温度変化に感応して膨張,収縮を行うワックスエレメント等を収納した熱感 知部3aを備える作動体3を組み付けてあるとともに、その先端部にバルブシャ フト4aを介してバルブ4bを設けてある。
【0004】 さらに、リテイナー5a,プッシュナット5b,バルブスプリング6aならび にリターンスプリング6bを組み付けてある。また、符号7は弁孔7aを形成し たバルブシートである。
【0005】 一方、熱感知部3aはボディ2下部の空域に形成した検出室8に収めてあり、 この検出室8にエンジン冷却水の一部をバイパスして送水される温水流入口8a と温水流出口8bを形成してある。温水流出口8bは、スロットルボディ9の壁 内に形成した温水送水路9aに連通させてあり、熱交換されて温水となったエン ジン冷却水を循環可能にして、スロットルボディ9のアイシング防止を図ってい る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の温水循環型エアバルブ1は、暖気運転後や大気温が高い 場合でも、スロットルボディ9に常に温水が循環されることから、吸気温度が高 くなって膨張し、却って容積効率が落ちてエンジン出力や運転性能に悪影響を及 ぼす原因となっていた。
【0007】 この考案は上記問題点に鑑みてなされたもので、エンジン冷却水の温度変化に 応じて、スロットルボディに循環される温水の送水を制御して吸気温度の低減を 図る温水制御型エアバルブを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案は上記問題点に鑑みてなされたもので、エンジン冷却水の温度変化に 感応するエレメントを備える作動体と、この作動体に設けられ上記エレメントの 変化に応動して開閉作動しスロットルバルブを迂回して二次空気を吸気系統に供 給可能にする二次空気制御バルブと、上記冷却水の流入口ならびにスロットルボ ディの温水送水路に連通する流出口からなるエアバルブにおいて、上記作動体を 上記二次空気制御バルブ閉弁後のオーバーリフトによって作動可能に設けるとと もに、上記作動体のオーバーリフト作動時に、上記スロットルボディ流出口を閉 鎖可能にする温水制御バルブを上記作動体に設けた温水制御型エアバルブを構成 したものである。 また、上記スロットルボディ流出口とは別の他系統流出口を設け、上記作動体 のオーバーリフト作動時に、上記スロットルボディ流出口と他系統流出口の開閉 を切り替え可能もしくは両流出口ともに閉鎖可能にする温水制御バルブを上記作 動体に設けた上記温水制御型エアバルブを構成したものである。
【0009】
【作用】
この考案によれば、大気の低温時には、エンジン冷却水の温度が低く、これを 検出する作動体によって二次空気制御バルブは開弁状態にあって二次空気の供給 を行うとともに、温水制御バルブはスロットルボディ流出口を開放して、熱交換 されたエンジン冷却水の温水を送水する。また、暖気運転中あるいは大気の高温 時に、エンジン冷却水の温度が設定温度より高くなると、これを検出する作動体 のエレメントによって二次空気制御バルブが閉弁して二次空気の供給を停止する とともに、作動体のオーバーリフトに連動して温水制御バルブがスロットルボデ ィ流出口を閉鎖して、スロットルボディへの温水の送水を停止する。
【0010】 また、スロットルボディ流出口の他に他系統流出口を設けて、作動体に温水制 御バルブを設けてあるので、作動体のオーバーリフトに連動して温水制御バルブ がスロットルボディ流出口を閉鎖するとともに他系統流出口を開放して、温水の 送水をスロットルボディ流出口から他系統流出口に切り替える。あるいは、作動 体のオーバーリフトに連動して、温水制御バルブがスロットルボディ流出口と他 系統流出口の両方を閉鎖して、スロットルボディへの温水の送水を停止する。
【0011】 これにより、エンジン冷却水が設定温度に達すると、スロットルボディへの温 水の供給が停止されるので、吸気温度の上昇が低減されて、エンジン出力や運転 性能に影響を与えることがない。
【0012】
【実施例】
この考案に係る実施例を図に基づいて説明する。図1はこの考案に係る温水制 御型エアバルブの低温時の状態を示す説明図、図2はこの考案に係る温水制御型 エアバルブの高温時の状態を示す説明図である。
【0013】 図示するように、温水制御型エアバルブ10は、ボディ11の側壁に空気流入 口11aと空気流出口11bを形成してあり、Oリングを介してスロットルボデ ィ20の図示しない吸気系統と連通可能に付設してある。ボディ11の下部には エンジン冷却水を導入するための温水流入口11dと、スロットルボディ20の 温水送水路20aに連通するスロットルボディ流出口11eと、冷却水路に連通 する他系統流出口11fを設けてある。
【0014】 さらに、ボディ11内にはエンジン冷却水の温度変化に感応して膨張,収縮を 行うワックスエレメント等を収納した熱感知部12aを設けた作動体12を収納 してあり、その一側には二次空気制御バルブ13を、また熱感知部12aには温 水の送水方向を切り替え、あるいは送水を停止するための温水制御バルブ14を 設けてある。
【0015】 二次空気制御バルブ13は作動体12の上部に設けた案内部材12bに摺動自 在に内嵌されるバルブシャフト13aと、このバルブシャフト13aの先端に設 けた弁体13bと、弁孔13c′が形成されバルブシート13cと、弁体13b とバルブシート13c間に圧縮して介装したリターンスプリング13dで構成し てある。
【0016】 上記ボディ11には、ワックスのオーバーリフトを利用して作動体12を移動 可能にするための作動室11cを形成してあり、所望のオーバーリフト量より大 なる空域を残して作動体12の大径部分12cを収嵌してある。符号16は皿型 プラグである。
【0017】 ボディ11内には作動室11cと空気流路をシールするため、さらには作動体 12を復帰位置に停止させるために、作動体押え15を設けてある。この作動体 押え15は作動体12の案内部材12bに遊嵌される孔が形成されてボディ11 内壁に螺着される環状の作動体押え板15aと、案内部材12bに遊嵌される孔 が形成されて外周表面の係合突部を作動体押え板15aに嵌着して挟持される環 状のゴム質からなるダイヤフラム15bと、案内部材12bに螺着されダイヤフ ラム15bの中心寄り表面の係合突部を嵌着して挟持する環状のダイヤフラム押 え板15cで構成してある。
【0018】 上記作動体押え15は、作動体12がオーバーリフトして移動しても、これに 追従してダイヤフラム15bが伸長するのでシール性が保持できる。また、作動 体12が復帰しても、作動体押え板15aを螺着してあるので、これにダイヤフ ラム押え板15cが当接してその位置以上の移動を抑止する。
【0019】 上記二次空気制御バルブ13は、エンジン冷却水の温度変化を熱感知部12a で検出してワックスが膨張すると、バルブシャフト13aを押し出して、リター ンスプリング13dの付勢力に抗して弁体13bが上昇する。弁体13bがバル ブシート13cに当接して閉弁することで、二次空気の供給を停止する。その後 もワックスが膨張することから、閉弁状態のまま作動体12自体が押し下げられ るオーバーリフトが生じ、作動体大径部分12cが作動室11cを移動した後、 停止する(図2参照)。またワックスが収縮すると、オーバーリフト分だけ作動 体12が戻りきった後、リターンスプリング13dの付勢力で弁体13bが次第 に下降して開弁状態に復帰する。
【0020】 一方、上記温水制御バルブ14は作動体12の熱感知部12a上部に設けたス ロットルボディ流出口11eを開閉可能にする第1弁体14aと、熱感知部12 aの下部に設けた他系統流出口11fを開閉可能にする第2弁体14bで構成し てある。
【0021】 これら弁体14a,14bは、一方の第1弁体14aがスロットルボディ流通 口11eを閉鎖するときには、他方の第2弁体14bは他系統流出口11fを開 放し、また第1弁体14aが開放作動するときには第2弁体14bが閉鎖作動す る関係に設けられている。符号14cは、温水制御バルブ14のリターンスプリ ングである。
【0022】 ところで、上記熱感知部12aのワックスはエンジン冷却水の温度が約40° Cに達した時点で、二次空気制御バルブ13が完全に閉弁される性能のエレメン トを採用してあり、その後、作動体12がオーバーリフトして温水制御バルブ1 4が作動するように設定されている。
【0023】 以上のように構成した温水制御型エアバルブ10の作動を説明する。大気温が 低いときにエンジンを始動すると、図1に示すように、エンジン冷却水の温度が 低いので二次空気制御バルブ13は開弁状態にあり、二次空気は矢印で示すよう に迂回して図示しないインテークマニホルド側に供給されて、エンジンをファー ストアイドル状態にする。同時に、作動体12は復帰位置にあるので、温水制御 バルブ14の第1弁体14aはスロットルボディ流出口11eを開放して、矢印 で示すようにエンジン冷却水をスロットルボディ20の温水送水路20aに送水 して、アイシング防止を図る。このとき、他系統流出口11fは第2弁体14b によって閉鎖状態にある。
【0024】 続いて、冷却水温度が所定温度に達すると、熱感知部12aによってワックス が膨張するので、図2に示すように二次空気制御バルブ13が上昇して閉弁し、 二次空気の供給を停止する。その後、ワックスのオーバーリフトによって作動体 12自体が下降するので、温水制御バルブ14の第1弁体14aがスロットルボ ディ流出口11eを閉鎖し、第2弁体14bは他系統流出口14bを開放状態に する。他系統流出口11fに送水される温水は、再びラジエータ側を循環させて もよいし、適宜の回路を経由させて循環させてもよい。
【0025】 以上のように、暖気運転中あるいは大気が高温のときは、エンジン冷却水の温 度が高く温水制御バルブ14によってスロットルボディ流出口11eは閉鎖され るので、スロットルボディ20の温水送水路20aには温水の送水が停止され、 したがって吸気系統の吸気温度が上昇することがなく、エンジン出力や運転性能 に悪影響を及ぼすことがない。
【0026】 また、温水の制御手段として、大気が高温のときにはスロットルボディ流出口 ならびに他系統流出口の両方を閉鎖して、スロットルボディへの温水の送水を停 止するようにしてもよい。具体的には、作動体の熱感知部に第1、第2,第3の 3個の弁体を所定間隔毎に設けて、大気の低温時には第1弁体がスロットルボデ ィ流出口を開放する位置にあり、第2弁体は中立位置で不作用とし、第3弁体は 他系統流出口を閉鎖する位置関係にする。そして、大気の高温時に作動体がオー バーリフトして、温水制御バルブの第1弁体がスロットルボディ流出口を、また 第2弁体が他系統流出口をそれぞれ閉鎖し、第3弁体が不作用位置に移行する構 成とする。
【0027】 次に、他の実施例を図3に基づいて説明する。図3は他の実施例を示す温水制 御型エアバルブの概略説明図である。
【0028】 図示するように、この例の温水制御型エアバルブ30は、他系統流出口を設け ることなく、従来例同様にスロットルボディ40の温水送水路40aに連通する スロットルボディ流出口31eのみが形成された形態である。そして、このスロ ットルボディ流出口31eを開閉する唯一の弁体34aからなる温水制御バルブ 34を作動体32の下部に設けている。
【0029】 弁体34aは作動体32下部の熱感知部32aの上部に形成され、エンジン冷 却水が設定温度以下のときには、仮想線で示すように弁体34aが上昇した復帰 位置にあり、温水はスロットルボディ40の温水送水路40aに送水される。そ して、作動体32のオーバーリフト時には、実線で示すように弁体34aがスロ ットルボディ流出口31eを閉鎖して、スロットルボディへの温水の送水を停止 する。なお、符号34cはリターンスプリングである。
【0030】
【考案の効果】
この考案は以上のように構成したので、大気の低温時等エンジン冷却水の温度 が低いときには、二次空気制御バルブが開弁状態にあって二次空気の供給を行い 、温水制御バルブはスロットルボディ流出口を開放して、温水をスロットルボデ ィ側に送水してアイシング防止を図る。また、暖気運転中あるいは大気の高温時 等エンジン冷却水の温度が設定温度より高くなると、二次空気制御バルブが閉弁 して二次空気の供給を停止するとともに、作動体のオーバーリフトに連動して温 水制御バルブがスロットルボディ流出口を閉鎖し、スロットルボディへの温水の 送水を停止する。
【0031】 また、スロットルボディ流出口の他に他系統流出口を設けて、作動体に温水制 御バルブを設けてあれば、作動体のオーバーリフトに連動して温水制御バルブが スロットルボディ流出口を閉鎖するとともに他系統流出口を開放して、温水の送 水をスロットルボディ流出口から他系統流出口に切り替える。あるいは、作動体 のオーバーリフトに連動して、温水制御バルブがスロットルボディ流出口と他系 統流出口の両方を閉鎖して、スロットルボディへの温水の送水を停止する。
【0032】 したがって、エンジン冷却水が設定温度に達した後は、スロットルボディへの 温水の供給が停止されて吸気温度の上昇が低減されるので、従来のように温水が 循環し続けて吸気温度を膨張させ、これにより容積効率が低下してエンジン出力 や運転性能に悪影響を与えることがない。
【0033】 また、単一のエレメントで二次空気の制御と、吸気温低減のための温水制御を 可能にする。
【提出日】平成4年6月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 この考案は、エンジンのファーストアイドルを行うためのエアバルブであって 、特にスロットルボディのアイシング防止のために温水の送水制御を可能にする 温水制御型エアバルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、エンジン始動時および外気温低温時等の低水温時には、吸気量を二次 空気として増量して始動性を良くし、さらに暖気時間短縮のためにエンジン回転 数を上げている。また同時に、スロットルボディのアイシング防止のために、ス ロットルボディには温水を循環させているのが現状である。
【0003】 従来のエアバルブを図面に基づいて説明する。図4は従来の温水循環型エアバ ルブの構造を示す説明図である。エアバルブ1はそのボディ2の側壁に空気流入 口2aと空気流出口2bを形成してあり、Oリングを介してスロットルボディ9 の図示しない吸気系統と連通可能に付設してある。ボディ2内にはエンジン冷却 水の温度変化に感応して膨張,収縮を行うワックスエレメント等を収納した熱感 知部3aを備える作動体3を組み付けてあるとともに、その先端部にバルブシャ フト4aを介してバルブ4bを設けてある。
【0004】 さらに、リテイナー5a,プッシュナット5b,バルブスプリング6aならび にリターンスプリング6bを組み付けてある。また、符号7は弁孔7aを形成し たバルブシートである。
【0005】 一方、熱感知部3aはボディ2下部の空域に形成した検出室8に収めてあり、 この検出室8にエンジン冷却水の一部をバイパスして導入する温水流入口8aと 温水流出口8bを形成してある。温水流出口8bは、スロットルボディ9の壁内 に形成した温水送水路9aに連通させてあり、熱交換されて温水となったエンジ ン冷却水を循環可能にして、スロットルボディ9のアイシング防止を図っている 。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の温水循環型エアバルブ1は、暖気運転後や大気温が高い 場合でも、スロットルボディ9に常に温水が循環されることから、吸気温度が高 くなって膨張し、却って容積効率が落ちてエンジン出力や運転性能に悪影響を及 ぼす原因となっていた。
【0007】 この考案は上記問題点に鑑みてなされたもので、エンジン冷却水の温度変化に 応じて、スロットルボディに循環される温水の送水を制御して吸気温度の低減を 図る温水制御型エアバルブを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案は上記問題点に鑑みてなされたもので、エンジン冷却水の温度変化に 感応するエレメントを備える作動体と、この作動体に設けられ上記エレメントの 変化に応動して開閉作動しスロットルバルブを迂回して二次空気を吸気系統に供 給可能にする二次空気制御バルブと、上記エレメントが位置し上記冷却水の流入 口ならびにスロットルボディの温水送水路に連通する流出口を形成した検出室か らなるエアバルブにおいて、上記作動体を上記二次空気制御バルブ閉弁後のオー バーリフトによって作動可能に設けるとともに、上記作動体のオーバーリフト作 動時に、上記検出室の流通口を閉鎖可能にする温水制御バルブを設けた温水制御 型エアバルブを構成したものである。
【0009】
【作用】
この考案によれば、大気の低温時には、エンジン冷却水の温度が低く、これを 検出する作動体のエレメントによって二次空気制御バルブは開弁状態にあって二 次空気の供給を行うとともに、温水制御バルブは検出室の流通口を開放して、熱 交換されたエンジン冷却水の温水を送水する。また、暖気運転中あるいは大気の 高温時に、エンジン冷却水の温度が設定温度より高くなると、これを検出する作 動体のエレメントによって二次空気制御バルブが閉弁して二次空気の供給を停止 するとともに、作動体のオーバーリフトに連動して温水制御バルブが検出室の流 通口を閉鎖して、スロットルボディへの温水の送水を停止する。
【0010】 これにより、エンジン冷却水が設定温度に達すると、スロットルボディへの温 水の供給が停止されるので、吸気温度の上昇が低減されて、エンジン出力や運転 性能に影響を与えることがない。
【0011】
【実施例】
この考案に係る実施例を図に基づいて説明する。図1はこの考案に係る温水制 御型エアバルブの低温時の状態を示す説明図、図2はこの考案に係る温水制御型 エアバルブの高温時の状態を示す説明図、図3はポペット閉弁後のリフト量吸収 状態を示す説明図である。
【0012】 図1および図2に示すように、温水制御型エアバルブ10は、ボディ11の側 壁に空気流入口11aと空気流出口11bを形成してあり、Oリングを介してス ロットルボディ20の図示しない吸気系統と連通可能に付設してある。ボディ1 1の下部にはエンジン冷却水を導入するための温水流入口12aと、スロットル ボディ20の温水送水路20aに連通するスロットルボディ流出口12bからな る検出室12を設けてある。
【0013】 さらに、ボディ11内にはエンジン冷却水の温度変化に感応して膨張,収縮を 行うワックスエレメント等を収納した熱感知部13aを設けた作動体13を収納 してあり、その一側には二次空気制御バルブ14を設けてある。
【0014】 二次空気制御バルブ14は作動体13の上部に設けた案内部材13bに摺動自 在に内嵌されるバルブシャフト14aと、このバルブシャフト14aの先端に設 けた弁体14bと、弁孔14c′が形成されたバルブシート14cと、弁体14 bとバルブシート14c間に圧縮して介装したリターンスプリング14dで構成 してある。
【0015】 上記ボディ11には、ワックスのオーバーリフトを利用して作動体13を移動 可能にするための作動域11cを形成してあり、作動体13の大径部分13cを 収嵌してある。符号16は皿型プラグである。
【0016】 ボディ11内には作動域11cと空気流路をシールするため、さらには作動体 13を復帰位置に停止させるために、作動体押え15を設けてある。この作動体 押え15は作動体13の案内部材13bに遊嵌される孔が形成されてボディ11 内壁に螺着される環状の作動体押え板15aと、案内部材13bに遊嵌される孔 が形成されて外周表面の係合突部を作動体押え板15aに嵌着して挟持される環 状のゴム質からなるダイヤフラム15bと、案内部材13bに螺着されダイヤフ ラム15bの中心寄り表面の係合突部を嵌着して挟持する環状のダイヤフラム押 え板15cで構成してある。
【0017】 上記作動体押え15は、作動体13がオーバーリフトして移動しても、これに 追従してダイヤフラム15bが伸長するのでシール性が保持できる。また、作動 体13が復帰しても、作動体押え板15aを螺着してあるので、これにダイヤフ ラム押え板15cが当接してその位置以上の移動を抑止する。
【0018】 上記二次空気制御バルブ14は、エンジン冷却水の温度変化を熱感知部13a で検出してワックスが膨張すると、バルブシャフト14aを押し出して、リター ンスプリング14dの付勢力に抗して弁体14bが上昇する。弁体14bがバル ブシート14cに当接して閉弁することで、二次空気の供給を停止する。その後 もワックスが膨張することから、閉弁状態のまま作動体13自体が押し下げられ るオーバーリフトが生じ、作動体大径部分13cが作動域11cを下降移動した 後、停止する(図2参照)。またワックスが収縮すると、オーバーリフト分だけ 作動体13が戻りきった後、リターンスプリング14dの付勢力で弁体14bが 次第に下降して開弁状態に復帰する。
【0019】 一方、作動体13の熱感知部13a下部には、スロットルボディ20への送水 を停止可能する温水制御バルブ18を設けてある。この温水制御バルブ18は、 熱感知部13aの下部に取り付けられる鍔部を形成したケース18aと、このケ ース18aの底部に取付プレート18bを介して固着され作動体13の軸心と同 一方向に延設した案内ロッド18cと、この案内ロッド18cに貫通され検出室 12の温水流入口12aを閉弁可能にするポペット18dと、オーバーリフトの リフト量吸収用の第1スプリング18e,第2スプリング18fで構成されてい る。
【0020】 上記ポペット18dは検出室12の温水流入口12aを閉弁可能な大きさに形 成してあり、図3に示すように中心部には案内ロッド18cの径より僅かに大き い孔部を形成して、閉弁後の更なるオーバーリフトに対して、案内ロッド18c を摺動させて対応するように構成してある。さらに案内ロッド18cはその基端 部が取付プレート18bに固着され、先端部はポペット18dの抜け止めのため 、潰す等の手段によって径を大きくしてある。
【0021】 また、上記第1スプリング18eは、ケース18aの鍔部と検出室12底部間 に巻装してあり、図2に示すように作動体13がオーバーリフトして下降した際 に、縮んでリフト量を吸収させ、また第2スプリング18は、上記取付プレート 18bとポペット18d間に巻装して、図3に示すようにオーバーリフトがさら に進んだポペット18d閉弁後のリフト量を吸収する構成にしてある。
【0022】 ところで、上記熱感知部12aのワックスはエンジン冷却水の温度が約40° Cに達した時点で、二次空気制御バルブ14が完全に閉弁される性能のエレメン トを採用してあり、その後、作動体13がオーバーリフトして温水制御バルブ1 8が作動するように設定されている。
【0023】 以上のように構成した温水制御型エアバルブ10の作動を説明する。大気温が 低いときにエンジンを始動すると、図1に示すように、エンジン冷却水の温度が 低いので二次空気制御バルブ14は開弁状態にあり、二次空気は矢印で示すよう に迂回して図示しないインテークマニホルド側に供給されて、エンジン回転数を 高くする。同時に、作動体13は復帰位置にあるので、温水制御バルブ18のポ ペット18dは温水流入口12aを開放して、矢印で示すようにエンジン冷却水 をスロットルボディ20の温水送水路20aに送水して、アイシング防止を図る 。
【0024】 続いて、冷却水温度が所定温度に達すると、熱感知部13aによってワックス が膨張するので、図1に示すように二次空気制御バルブ14が上昇して閉弁し、 二次空気の供給を停止する。その後、ワックスのオーバーリフトによって作動体 13自体が下降するので、温水制御バルブ18のポペット18dが温水流入口1 2aを閉鎖する。
【0025】 以上のように、暖気運転中あるいは大気が高温のときは、エンジン冷却水の温 度が高く温水制御バルブ18によって温水流入口12aは閉鎖されるので、スロ ットルボディ20の温水送水路20aには温水の送水が停止され、したがって吸 気系統の吸気温度が上昇することがなく、エンジン出力や運転性能に悪影響を及 ぼすことがない。
【0026】
【考案の効果】
この考案は以上のように構成したので、大気の低温時等エンジン冷却水の温度 が低いときには、二次空気制御バルブが開弁状態にあって二次空気の供給を行う とともに、温水制御バルブは検出室の流通口を開放して、温水をスロットルボデ ィ側に送水してアイシング防止を図る。また、暖気運転中あるいは大気の高温時 等エンジン冷却水の温度が設定温度より高くなると、二次空気制御バルブが閉弁 して二次空気の供給を停止する。さらに吸気温度が高くなると、作動体のオーバ ーリフトに連動して温水制御バルブが検出室の流通口を閉鎖し、スロットルボデ ィへの温水の送水を停止する。
【0027】 したがって、エンジン冷却水が設定温度に達した後は、スロットルボディへの 温水の供給が停止されて吸気温度の上昇が低減されるので、従来のように温水が 循環し続けて吸気温度を膨張させ、これにより容積効率が低下してエンジン出力 や運転性能に悪影響を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る温水制御型エアバルブの低温時
の状態を示す説明図である。
【図2】この考案に係る温水制御型エアバルブの高温時
の状態を示す説明図である。
【図3】この考案の他の実施例に係る温水制御型エアバ
ルブの概略説明図である。
【図4】従来の温水循環型エアバルブの構造を示す説明
図である。
【符号の説明】
10,30:温水制御型エアバルブ 11a:空気流入口 11b:空気流出口 11c:作動室 11d:温水流入口 11e,31e:スロットルボディ流出口 11f:他系統流出口 12,32:作動体 12a,32a:熱感知部 13:二次空気制御バルブ 14,34:温水制御バルブ 14a:第1弁体 14b:第2弁体 34a:弁体 15:作動体押え 15b:ダイヤフラム 20,40:スロットルボディ 20a,40a:温水送水路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 温水制御型エアバルブ
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る温水制御型エアバルブの低温時
の状態を示す説明図である。
【図2】同温水制御型エアバルブの高温時の状態を示す
説明図である。
【図3】ポペット閉弁後のリフト量吸収状態を示す説明
図である。
【図4】従来の温水循環型エアバルブの構造を示す説明
図である。
【符号の説明】 10:温水制御型エアバルブ 11a:空気流入口 11b:空気流出口 11c:作動域 12:検出室 12a:温水流入口(流通口) 12b:スロットルボディ流出口(流通口) 13:作動体 13a:熱感知部 14:二次空気制御バルブ 14b:弁体 15:作動体押え 18:温水制御バルブ 18a:ケース 18b:取付プレート 18c:案内ロッド 18d:ポペット 18e:第1スプリング 18f:第2スプリング 20:スロットルボディ 20a:温水送水路
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02M 35/10 311 B 9247−3G

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン冷却水の温度変化に感応するエ
    レメントを備える作動体と、この作動体に設けられ上記
    エレメントの変化に応動して開閉作動しスロットルバル
    ブを迂回して二次空気を吸気系統に供給可能にする二次
    空気制御バルブと、上記冷却水の流入口ならびにスロッ
    トルボディの温水送水路に連通する流出口からなるエア
    バルブにおいて、 上記作動体を上記二次空気制御バルブ閉弁後のオーバー
    リフトによって作動可能に設けるとともに、上記作動体
    のオーバーリフト作動時に、上記スロットルボディ流出
    口を閉鎖可能にする温水制御バルブを上記作動体に設け
    たことを特徴とする温水制御型エアバルブ。
  2. 【請求項2】 上記スロットルボディ流出口とは別の他
    系統流出口を設け、上記作動体のオーバーリフト作動時
    に、上記スロットルボディ流出口と他系統流出口の開閉
    を切り替え可能もしくは両流出口ともに閉鎖可能にする
    温水制御バルブを上記作動体に設けたことを特徴とする
    請求項1記載の温水制御型エアバルブ。
JP10735891U 1991-12-26 1991-12-26 温水制御型エアバルブ Expired - Fee Related JP2560944Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009127589A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Fuji Seiko Kk 熱応動弁装置及び当該装置を利用した蓄熱システム

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