JP2560916B2 - 5,6−ジフルオロ−1,3−ジオキサン−4−オン誘導体 - Google Patents

5,6−ジフルオロ−1,3−ジオキサン−4−オン誘導体

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JP2560916B2
JP2560916B2 JP2405696A JP40569690A JP2560916B2 JP 2560916 B2 JP2560916 B2 JP 2560916B2 JP 2405696 A JP2405696 A JP 2405696A JP 40569690 A JP40569690 A JP 40569690A JP 2560916 B2 JP2560916 B2 JP 2560916B2
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隆夫 飯田
義郎 小林
主税 金子
雅之 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、5,6−ジフルオロ−
1,3−ジオキサン−4−オン誘導体に関し、更に詳し
くは、医薬および農薬の合成に用いられる5−フルオロ
−1,3−ジオキシン−4−オン誘導体の製造に有用な
中間体である5,6−ジフルオロ−1,3−ジオキサン−
4−オン誘導体に関する。
【0002】本発明は、生成物中にC3HFO2単位を有
する1,3−ジオキシン−4−オン誘導体を製造するの
に有用な中間体を提供するものであり、このような化合
物は従来知られていない。
【0003】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、式(I):
【化2】 [式中、R1およびR2は、同一または異なって炭素数1
〜5のアルキル基を表すか、一緒になって炭素数3〜6
のアルキレン基を表す。]で示される5,6−ジフルオロ
−1,3−ジオキサン−4−オン誘導体を提供するもの
である。
【0004】本発明の式(I)で示される5,6−ジフルオ
ロ−1,3−ジオキサン−4−オン誘導体は、式(II):
【化3】 [式中、R1およびR2は請求項1と同意義。]で示される
1,3−ジオキシン−4−オン誘導体を製造するのに有
用な中間体である。
【0005】本発明の5,6−ジフルオロ−1,3−ジオ
キサン−4−オン誘導体(I)は、一般に次のような反応
により調製することができる:
【化4】 [式中、R1およびR2は前記と同意義。]
【0006】この反応でフッ素化に用いるフッ素ガス
は、そのまま用いてもよいが、好ましくは不活性ガス
(例えば、窒素、アルゴン、ネオン、ヘリウム、二酸化
炭素、トリフオルメタンなど)でフッ素濃度10〜20
容量%に希釈して用いる。
【0007】フッ素化は、通常フッ素に比較的不活性な
溶媒中で行なわれる。好ましい溶媒の例は、CH2
l2、ClCH2CH2Cl、CHCl3、CHCl2CH2Cl、
CH3CN、C25CN、CClF2CCl2Fなどであ
る。
【0008】反応温度は、一般には−40〜0℃、好ま
しくは−25〜−10℃である。
【0009】5−フルオロ−1,3−ジオキサン−4−
オン誘導体(II)は、5,6−ジフルオロ−1,3−ジオキ
サン−4−オン誘導体(I)から、次の反応に従って調製
することができる。
【化5】 [式中、R1およびR2は前記と同意義。]
【0010】塩基としては、3級アミン(例えば、トリ
エチルアミン、トリメチルアミン、ピリジン、ジメチル
アミノピリジン、DBU(1,8−ジアザビシクロ[5.
4.0]ウンデカン−7−エン)など)が好ましく用いら
れる。
【0011】溶媒としては、ClCH2CH2Cl、CHC
l3、CH2Cl2、テトラヒドロフラン(THF)、エチル
エーテル、CH3CN、ベンゼン、トルエンなどが好ま
しく用いられる。
【0012】反応温度は、通常0〜40℃、好ましくは
15〜35℃であり、反応時間は、通常10〜15分で
ある。
【0013】得られた生成物は、常套の方法、例えば真
空蒸留、再結晶などにより精製することができる。
【0014】
【発明の効果】本発明の化合物は、工業的な医薬および
農薬の合成原料である5−フルオロ−1,3−ジオキサ
ン−4−オン誘導体の合成中間体として有用である。
【0015】本発明の化合物から得られる5−フルオロ
−1,3−ジオキサン−4−オン誘導体は、他の有機化
合物との反応性が高く、熱反応や光反応などの種々の反
応により、例えばプロスタグランジン類、ステロイド類
またはテルペン類などの脂肪族系天然化合物の誘導体を
与えることができる。
【0016】
【実施例】次に、実施例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明がこれにより限定されるものでないこと
は言うまでもない。
【0017】実施例1 4−オキソ−1,5−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカ−
2−エン0.585gをアセトニトリル30mlに溶解し、
−20℃に冷却した。この溶液に、窒素ガスで20容量
%に希釈したフッ素ガス650mlを内温−20〜−16
℃で通じた。次いで、10分間窒素ガスでパージし、反
応溶液を塩化メチレン35mlを加えた後、5%重炭酸ナ
トリウム水溶液30mlで2回洗浄した。その後、水30
mlで3回洗浄し、有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム
で脱水後、濃縮して淡橙色に着色したシロップ状の4−
オキソ−2,3−ジフルオロ−1,5−ジオキサスピロ
[5.5]ウンデカン0.707gを得た。
【0018】300MHz−NMR(CDCl3) 水素核:H2;6.06ppm d,d,d(JH2F2=56.4Hz、
JH2H3=4.4Hz、JH2F3〜0Hz)(1H) H3;5.00ppm d,d,d(JH3F3=48Hz、JH3F2=2
4.3Hz、JH3F2=4.2Hz)(1H)
【0019】282MHz−NMR(CDCl3) フッ素核:F3;209.4ppm d,d F2;137.9ppm d,d,d
【0020】実施例2 実施例1で得た4−オキソ−2,3−ジフルオロ−1,5
−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカン0.707gを塩化
メチレン10mlに溶解し、これにトリエチルアミン0.
346gの塩化メチレン10ml溶液を24℃で約5分間
にわたり滴下した。この間、溶液の温度は28℃であっ
た。さらに10分間撹拌した後、0〜5℃の水50mlで
3回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水後、濃縮してシ
ロップ状4−オキソ−3−フルオロ−1,5−ジオキサ
スピロ[5.5]ウンデカ−2−エン0.547gを得た。
このシロップ状物は冷蔵庫中で一部結晶化した。融点6
1〜63℃。
【0021】300MHz−NMR(CD3CN) 水素核:7.46ppm H2 d(J=2.7Hz)(1H) 1.40〜1.80ppm m (6H)
【0022】282MHz−NMR(CD3CN) フッ素核:F3−178ppm d(J=2.7Hz)(1H)
【0023】実施例3 2,2−ジメチル−1,3−ジオキシン−4−オン0.9
58gをアセトニトリル30mlに溶解して−20℃に冷
却した。実施例1と同様に窒素で20容量%に希釈した
フッ素ガス2400mlを内温−18〜−15℃で通じ
た。後の操作は実施例1に準じて行った。淡橙色に着色
したシロップ状の5,6−ジフルオロ−2,2−ジメチル
−1,3−ジオキサ−4−オン1.109gを得た。
【0024】300MHz−NMR(CD3CN) 水素核:H6;6.05ppm d,d,d(JF6H6=55.1Hz、
JH6F5〜0Hz、JH5H6=3.5Hz)(1H) H5;5.09ppm d,d,d(JF5H5=45.9Hz、JF5H6
25.6Hz、JH6F5=3.5Hz)(1H) 2,2−ジメチル;1.67、 1.76ppm(6H)
【0025】282MHz−NMR(CD3CN) フッ素核:F5;−210.2ppm d,d F6;−139.7ppm d,d,d
【0026】参考例1 実施例3で得た5,6−ジフルオロ−2,2−ジメチル−
1,3−ジオキサン−4−オン1.109gを塩化メチレ
ン15mlに溶解し、これにトリエチルアミン0.767g
の塩化メチレン15ml溶液を5分間で滴下した。反応温
度を24℃から30℃に上昇し、10分間撹拌した後、
0〜5℃の水50mlで3回洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で脱水後、濃縮して2,2−ジメチル−5−フルオロ−
1,3−ジオキシン−4−オン0.602gを得た。
【0027】300MHz−NMR(CD3COCD3) 水素核:2,2−ジメチル;1.79ppm(6H) H67.813ppm (J=2.8Hz)(1H) フッ素核:F5;−178ppm d(J=2.8Hz)(1H)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 雅之 宮城県仙台市太白区桜木町10番17号 (56)参考文献 特開 昭63−54368(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 [式中、R1およびR2は、同一または異なって炭素数1
    〜5のアルキル基を表すか、一緒になって炭素数3〜6
    のアルキレン基を表す。]で示される5,6−ジフルオロ
    −1,3−ジオキサン−4−オン誘導体。
JP2405696A 1990-12-25 1990-12-25 5,6−ジフルオロ−1,3−ジオキサン−4−オン誘導体 Expired - Fee Related JP2560916B2 (ja)

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DE3624912A1 (de) * 1986-07-23 1988-02-04 Studiengesellschaft Kohle Mbh Optisch reine 1,3-dioxenone, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung

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