JPS6021149B2 - 環状尿素誘導体及びその製造法 - Google Patents

環状尿素誘導体及びその製造法

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JPS6021149B2
JPS6021149B2 JP14892076A JP14892076A JPS6021149B2 JP S6021149 B2 JPS6021149 B2 JP S6021149B2 JP 14892076 A JP14892076 A JP 14892076A JP 14892076 A JP14892076 A JP 14892076A JP S6021149 B2 JPS6021149 B2 JP S6021149B2
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JP
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benzyl
allitol
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JP14892076A
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正直 松井
知也 小川
喬 河野
誠一 北村
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Aska Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Teikoku Hormone Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般式1 〔式中、RIは水素原子またはアセチル基、R2は水素
原子またはペンジル基、R3は保護されていることもあ
る二価アルコール譲導体を表わす。
〕で示される環状尿素誘導体およびその製造法に関する
。一般式1で示される環状尿素誘導体は新規な化合物で
あり、医薬、化学薬品などのファインケミカル分野に於
ける有用な反応中間体であり、例えばィミダゾリン議導
体やキサンチン核の中間原料として極めて有用な化合物
である。
しかしながら、本発明化合物の最も顕著な有用性は、そ
れが光学活性なdービオチンを製造する○ ○
為の重要な中間体となり得る点にある。
周知の如く、ビオチンには多くの立体異性体が存在して
おり、この内、光学活性なdーピオチンが最も生理活性
が高い。
従って光学活性なd−ビチオンを立体特異的に合成する
ことは興味ある課題であり、従来から多くの合成法が提
案されて来た。しかし、いづれの方法も反応の容易性、
生成物の純度の面で満足すべきものではなく、工業的に
応用し得る、簡単でかつ経済的なd−ビオチン合成法の
確立が望まれて来た。本発明者らはdービオチンの全合
成を鋭意研究した結果、一般式1で示される化合物を反
応中間体として用いれば、立体特異的に反応が進行し、
高純度かつ高収率で光学活性なd−ビチオンを合成し得
ることを見し、出し、本発明を完成するに至つた。
本発明化合物を反応中間体として用いる光学活性なdー
ビチオンの製造法を以下の反応式に示す。
尚、式中QI〜Q8′は各反応工程で特定される有機残
基を表わす。即ち、糖誘導体である化合物(ィ)に求核
試験を反応せしめ、ェポキシドを開裂して化合物(〇)
とし、これに加溶媒分解剤を作用せしめて化合物(ハ)
に導き、次いでこれに還元反応触媒を加えてへミアセタ
ール結合を開裂して化合物(ニ)とし、更に閉環剤を作
用せしめてゥレィド結合を有する化合物(ホ)に導く。
化合物(ホ)にW−Q8′で示されるウィチッヒ試薬を
反応せしめて化合物(へ)とし、これにS−化合物を作
用せしめて目的化合物であるdービチオン誘導体(ト)
を得ることができる。反応式に於て、化合物(ホ)に相
当する本発明化合物(一般式1)は一般式0〔式中、R
4およびR5は同一または異なってN2,(R6)2ま
たはHR6を、R6は水素原子またはアルキル基を表わ
し、R1,R2およびR3は前記と同意菱を有する。
〕で示される化合物を適当な溶媒中、反応性窒素化合物
とウレタン結合を生成し得る化合物と反応せしめ、反応
混合物を濃縮、溶媒抽出および/またはクロマトグラフ
ィーなどの通常の操作によって後処理することによって
得ることができる。
一般式ロの化合物に於て、R4およびR5がN2である
場合は、還元雰囲気下で塩化カルボニルを反応させても
よいが、むしろこのアジド基を還元してアミノ基にした
上で閉環させる方が望ましい。上記の縮合反応に於て使
用し得る溶媒としては水、メタノール、エタノールなど
を挙げることができるが、その他の有機溶媒であっても
よい。また、反応性窒素化合物とウレタン結合を生成し
得る化合物としては、塩化カルボニルまたは炭酸ジヱチ
ルが好ましい。反応時間は特に限定的ではなく、また反
応温度も使用する反応体や溶媒によって左右されるので
特に限定的ではないが、一般的には−1000〜100
qoの温度範囲であることが望ましい。以上の反応条件
は、いずれも本発明方法を実施する上で限定的なもので
はなく、ウレタン結合を生ぜしめるに適した条件でさえ
あればよい。
出発物質として用いる一般式ロの化合物も新規な化合物
であり、例えば2ーアジドー4−○−ペンジル−2ーデ
オキシー5,6一〇−イソプロピリデンー3一〇−メタ
ンスルホニル−Dーグリシトールにアジド化合物を反応
せしめることにより容易に得ることができる。以下実施
例を挙げてより具体的に説明するが本発明はこれに限定
されるものではない。
実施例 1 2,3ージアミノー4−○ーベンジルー2,3一N−力
ルボニル−2,3ージデオキシ−5,6一○−イソプロ
ピリデンーDーアリトール2,3−ジアミノー4一○ー
ベンジルー2,3−ジデオキシー5,6−○−イソプロ
ピリデン−○ーアリトール20叫を、水2の‘と炭酸ナ
トリウム12.3の9からなる水溶液に加え、液温を0
〜5℃に保って燈拝しながら3%ホスゲンー四塩化炭素
溶液0.25の‘を滴下する。
1時間燭拝した後塩化メチレンを加えて抽出する。
抽出液を飽和食塩水で洗浄した後無水硫酸マグネシウム
で乾燥する。渡過した後、櫨液を濃綾乾固することによ
り、ほぼ定量的に目的物を得る。融 点:116〜11
6.5午○ 施光度:〔Q〕啓一66.〆(CHC13)IR :1
70比均U−,(Cニ0)実施例 2 1一○−アセナルー2,3−ジアミ/一4一○−ペンジ
ル−2,3一N−力ルボニルー2,3−ジデオキシーD
ーアリトールa 2,3−ジアジドー4一〇ーベンジル
−2,3ージデオキシ−5,6一○−イソプロピリデン
−D−アリトール20府9を、リンドラ一触煤とエチル
アルコール0.5の‘の混合液に加えて室温で鯛拝して
おき、これに水素ガスを導入する。
数時間後反応混合物を猿過し、猿液を減圧下に膿縞乾固
すると、2,3−ジアミノ−4−0−ペンジル−2,3
ージデオキシ−5,6−0ーィソプロピリデン−D−ア
リトールを得る。融 点:116〜11700施光度:
〔Q〕段+45.70(CHC13)IR :3200
伽‐1(NH2)、3350仇‐1(〇H)b 実施例
冴で得た化合物20の9を、水2の‘、炭酸ナトリウム
12.3雌からなる溶液に加え、0〜500に保ちなが
ら3%ホスゲン−四塩化炭素溶液を滴下する。
反応混合物を塩化メチレンで抽出し、飽和食塩水で洗浄
した後硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃縮する。
濃縮物をシリカゲルカラムを用いてクロマト精製すると
2,3−ジアミノー4−○ーベンジルー2,3一N−力
ルボニルー2,3−ジデオキシー5,6−○ーィソプロ
ピリデン−○ーアリトールを得る。融 点:116〜1
16.90施光度:〔Q〕轡−66.?(CHC13)
R :1700肌‐1(Cニ0)実施例めで得た化合物
504の9をピリジン25私に溶解し、氷水で冷却し、
蝿拝しながら無水酢酸8の‘を滴下する。
滴下終了後室温で約1時間蝿拝した後、反応混合物を減
圧下に濃縮乾固する。濃縮物をシリカゲルカラムを用い
てクロマト精製すると1一〇ーアセチル−2,3ージア
ミ/一4一0−ペンジルー2.3一N−力ルボニルー2
,3ージデオキシー5,6一○−イソブロピリデン−D
−アリトールを得る。融 点:74〜7がo 施光度:〔Q〕啓一87.130(CHC13)NMR
(CDC13):61.36(一重線、知日、C−CH
3)、62.06(一重線、が、−COC鴇)、61.
46(一重線、狙、C−CH3)IR:1700肌‐1
(Cニ0)、1740伽‐1(Cニ)実施例沙で得た化
合物590の9を酢酸−水10泌に入れ、蝿拝しながら
70q0に加熱する。
反応終了後混合物を減圧下に濃緒乾固し、残澄をシリカ
ゲルカラムを用いてクロマト精製すると1−○ーアセチ
ル−2,3ージアミノー4−○−ペンジルー2,3一N
ーカルボニル−2,3−ジデオキシーD−アリトールを
得る。施光度:〔Q〕轡−66.13(MeOH)IR
:1700の‐1(Cニ0)、IMO弧‐1(C:。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 I ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R^1は水素原子またはアセチル基、R^2
    はベンジル基、R^3は式:−CH(OH)CH_2O
    Hまたは ▲数式、化学式、表等があります▼ で示される基を表わす。 〕で示される環状尿素誘導体。 2 2,3−ジアミノ−4−O−ベンジル−2,3−N
    −カルボニル−2,3−ジデオキシ−5,6−O−イソ
    プロピリデン−D−アリトールの名称を有する第1項記
    載の化合物。 3 1−O−アセチル−2,3−ジアミノ−4−O−ベ
    ンジル−2,3−N−カルボニル−2,3−ジデオキシ
    −5,6−O−イソプロピリデン−D−アリトールの名
    称を有する第1項記載の化合物。 4 1−O−アセチル−2,3−ジアミノ−4−O−ベ
    ンジル−2,3−N−カルボニル−2,3−ジデオキシ
    −D−アリトールの名称を有する第1項記載の化合物。 5 一般式 I▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R^1は水素原子またはアセチル基、R^2
    は水素原子またはベンジル基、R^3は保護されている
    こともある二価アルコール誘導体を表わす。 〕で示される化合物を製造するにあたり、 一般式 II ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R^4およびR^5は同一または異なつてN
    _2、(R^6)_2またはHR^6を、R^6は水素
    原子または低級アルキル基を表わし、R^1およびR^
    2およびR^3は前記と同意義を有する。 〕で示される化合物を閉環せしめることを特徴とする環
    状尿素誘導体の製造法。 6 一般式IIで示される化合物が2,3−ジアミノ−4
    −O−ベンジル−2,3−ジデオキシ−5,6,−O−
    イソプロピリデン−D−アリトールである第5項記載の
    製造法。 7 一般式IIで示される化合物が2,3−ジアジド−4
    −O−ベンジル−2,3−ジデオキシ−5,6−O−イ
    ソプロピリデン−D−アリトールである第5項記載の製
    造法。
JP14892076A 1976-12-11 1976-12-11 環状尿素誘導体及びその製造法 Expired JPS6021149B2 (ja)

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