JPH0383988A - ジエステル化合物の製造法 - Google Patents

ジエステル化合物の製造法

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JPH0383988A
JPH0383988A JP1219272A JP21927289A JPH0383988A JP H0383988 A JPH0383988 A JP H0383988A JP 1219272 A JP1219272 A JP 1219272A JP 21927289 A JP21927289 A JP 21927289A JP H0383988 A JPH0383988 A JP H0383988A
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JP
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phenylacetylamino
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JP1219272A
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English (en)
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Sumi Saeki
佐伯 寿美
Masami Hirano
平野 正見
Kunihide Oka
岡 邦英
Kazuto Tsuinuki
築貫 和人
Setsuo Oikawa
及川 節夫
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Welfide Corp
Original Assignee
Welfide Corp
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  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ペニシリン系抗菌剤の合成中間体として有用
なジエステル化合物の改良された製造法に関する。
〔従来の技術〕
ペニシラン酸1,1−ジオキサイド(スルバクタム)は
有用なβ−ラクタマーゼ阻害剤として知られている、ま
た、そのスルバクタムとアンピシリンとをエステル結合
させた相互プロドラッグである1、1−ジオキソペニシ
ラノイルオキシメチル・6−(D−(2−アミノ−2−
フェニルアセチルアミノ)〕ペニシラネート(スルタξ
シリン)は、アンピシリンおよびスルバクタムの血中濃
度と組織内濃度の向上や生体内でのβ−ラクタマーゼ産
生のアンピシリン耐性菌に対する相互の協力作用の発現
を目的として開発された経口抗菌剤である。
そして、スルタくシリン合成のための重要な合成中間体
として、1.1−ジオキソペニシラノイルオキシメチル
−6−(2−フェニルまたはフェノキシアセチルアミノ
)ペニシラネート(以下、化合物AまたはBという、)
などのジエステル化合物が知られている。
特開昭55−157589号公報には、ジメチルスルホ
キシド中、ペニシリンGカリウムとクロロメチル・ペニ
シラネート1.1−ジオキサイドを反応させて化合物A
のジエステル化合物を得る方法が開示れている。
また、特開昭59−98090号公報には、化合物Aま
たはBからスルタξシリンを製造する方法が開示されて
いるが、その中で、実施例1としてジメチルスルホキシ
ド中、ペニシリンGナトリウムとクロロメチル・ペニシ
ラネート1.1−ジオキサイドを反応させて化合物Aの
ジエステル化合物を得る方法が、さらに、実施例2 (
b)としてアセトン中、クロロメチル・6−(2−フェ
ニルアセチルアξ))ペニシラネートとテトラブチルア
ンモニウム・ペニシラネート1.1−ジオキサイドを反
応させて化合物へのジエステル化合物を得る方法が開示
されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
これら、従来のジエステル化合物の製造法は、一般に収
率が低い、たとえば、特開昭55−157589号公報
の方法によれば、クロロメチル・ペニシラネート1.l
−ジオキサイドを基準として、ジエステル化合物の収率
が約12%と非常に低く、特開昭59−98090号公
報の実施例1の方法においては、クロロメチル・ペニシ
ラネート1.1−ジオキサイドを基準として、ジエステ
ル化合物の収率が25.6%、実施例2(b)の方法に
おいては収率が45%といずれも工業的に満足されるも
のではなかった。
また、上記方法により得られるジエステル化合物はいず
れも泡状物質として得られ、目的物の分離、精製が煩雑
なものとなっていた。
さらに、従来の溶媒、たとえば、ジメチルスルホキシド
の存在下で、本発明者らが追試したところによると、収
率が低いこと、目的物が泡状でしか得られないことと共
に、分解生成物と考えられる構造未知の副生物が相当程
度生成し、目的物の分離、精製をより困難なものとして
いた。
したがって、これらのジエステル化合物を収率よく、副
生物の生成もなく、かつ、効率よく分離、精製できるよ
うな工業的製法の開発が望ま゛れていた。
〔課題が解決するための手段〕
そこで、本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意
検討した結果、上述の反応中、溶媒としてN−メチル−
2−ピロリドンを用いることにより、収率よく、副生物
の生成もなく、しかも、効率よく分離、精製が可能な一
般式(I)2 (式中、Rはフェニルアセチルアξ)、フェノキシアセ
チルアミノを示す、) により表わされるジエステル化合物が得られるこを見い
出して、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は一般式(II) (式中、R1は水素、フェニルアセチルアミノ、フェノ
キシアセチルアミノを、Ylは硫黄、スルホニルを、X
は塩素、臭素、ヨウ素を示す、)により表わされる化合
物と一般式(III)(式中、Rtは水素、フェニルア
セチルアξ)、フェノキシアセチルアミノを、Y2は硫
黄、スルホニルを、Mはアルカリ金属を示す。)により
表わされる化合物とをN−メチル−2−ピロリドンの存
在下に反応させることを特徴とする一般式(1)により
表わされるジエステル化合物の製造法に関する。
本発明の製造法をさらに詳細に説明すると、出発原料で
ある一般式(II)の化合物は、工業的原料として安価
に入手できるペニシリンG1ペニシリンVやペニシラン
酸1.1−ジオキサイドを用いて、従来法および特開平
1−139584号公報に記載の方法でメチレンクロラ
イド、クロロヨードメタン、ブロモクロロメタンなどと
反応させることより容易に台底させることができる。
もう一方の出発原料である一般式(I[I)の化合物は
、水溶性のものならばいずれでも使用することができ、
アルカリ金属塩として好ましくはナトリウム塩、カリウ
ム塩などが挙げられる。
また、本発明のN−メチル−2−ピロリドンは回収も容
易で再利用することも可能である。
また、反応にヨウ化ナトリウムまたはヨウ化カリウムを
添加することにより、反応を円滑に進行させることがで
きる。その使用量は化合物(III)に対し、0.1倍
モル〜等モル程度である。
さらに、同時に反応系にチオ硫酸ナトリウムを添加する
ことにより、反応液の着色防止、反応液の安定化、副生
物の生成防止などの効果が認められる。その使用量は、
化合物CIりに対し、0.1倍モル〜等モル程度である
反応温度は、室温から60℃の範囲で、好ましくは加温
下30〜50℃で行なわれる0反応時間は、添加物の使
用量、反応温度などにより変わり得るが、通常、1〜2
4時間で行なうことができる。また、原料化合物の量比
は好ましくは等モルである。
このようにして得られた一般式(1)のジエステル化合
物は、反応終了後、沈澱、濾過、再結晶、カラムクロマ
トグラフィーなどの常法により、単離、精製することが
できる。
たとえば、反応液が化合物Aの場合には、反応終了後、
過剰の水の中に冷時江別することにより、目的物を結晶
として容易に単離することかできる。
〔作用および発明の効果〕
本発明の方法によれば、(11高収率、高純度で目的物
が得られる、(2)生成物を結晶として単離することが
でき、得られたものも高純度であるので、さらに精製す
る必要もなく、次反応に供することが可能で、精製操作
が短縮できる、(3)構造未知の副生物も生成せず、反
応を円滑に進行させることができ、同時に反応時間も短
縮できるなど、収率、純度、反応操作の点で利点を有し
、ペニシリン系抗菌剤、特にスルタミシリンの合成中間
体として有用なジエステル化合物を有利に製造すること
ができる。
〔実施例、〕
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明はそれらによって何ら限定されるものではない、なお
、得られた化合物はIRスペクトル、NMRスペクトル
、HPLC,元素分析などの手段により目的化合物であ
ることを確認した。
1考911:クロロメチル・6−(2−フェニルアセチ
ルアξ))ペニシラネート カリウム 6−(2−フェニルアセチルアξ))ペニシ
ラネート7.45g、重炭酸カリウム0.2gおよび水
50gの溶液に51.2%テトラブチルアンモニウムブ
ロマイド1.3gおよびブロモクロロメタン600gを
注加した。激しく攪拌しながら50℃で5.5時間反応
した。反応終了後の反応液中の組成は、カリウム 6−
(2−フェニルアセチルアξ))ペニシラネート:クロ
ロメチル・6−(2−フェニルアセチルアミノ)ペニシ
ラネート:メチレンビス(6−(2−フェニルアセチル
アミノ)ペニシラネート) −1,68: 91.94
 :4.24(HPLC面積比)であった。反応液を冷
却し、有機層を分取し水洗した後、減圧下濃縮して、淡
褐色の油状物7.5gを得る。この油状物の組成は、ク
ロロメチル・6−(2−フェニルアセチルアミノ)ペニ
シラネート:メチレンビス〔6(2−フェニルアセチル
アミノ)ペニシラネート)−95,43:4.22 (
HPLC面積比)であつた・ Gullクロロメチル・ペニシラネート1.1−ジオキ
サイド ブロモクロロメタン300 g、水5gおよび50.9
%テトラブチルアンモニウムブロマイド0.65gの混
合物を50℃に保ち、これにペニシラン酸ナトリウム1
,1−ジオキサイド2.55g。
水20gおよび炭酸カリウム0.67 gの溶液を注加
した。激しく攪拌しながら50℃で200時間反応た。
有機層を分取し水洗した後、ブロモクロロメタンを留去
した。残留物の組成はクロロメチル・ペニシラネート1
.1−ジオキサイド:メチレンビス〔1,1−ジオキソ
ペニシラネート〕=93.1876,82 (HPLC
面積比)であった。
残留物の一部を冷蔵庫に放置すると結晶化した。
その結晶を濾取し、少量のエーテル−石油エーテル混合
溶媒で洗浄すると、融点94〜96℃の目的物結晶を得
た。
実施例1 参考例1と同様の操作により得られた組成クロロメチル
・6−(2−フェニルアセチルアミノ)ペニシラネート
:メチレンビス(6−(2−フェニルアセチルアξ〕)
ペニシラネート) −95,43:4.22(HPLC
面積比〉の油状物7.6gをN−メチル−2−ピロリド
ン25gに溶かし、チオ硫酸ナトリウム1.5g、ヨウ
化カリウム5gおよびペニシラン酸ナトリウム1.1−
ジオキサイド5.1gを加えて50℃で4.5時間反応
した。HPLCで反応が終了したことを確認した後、反
応液を冷却し、冷水200g中に注加した。析出した結
晶を氷冷し、十分熟成した後に濾取し、水洗後、五酸化
リン上で乾燥すると、淡褐色の結晶性粉末11gが得ら
れた。この結晶性粉末の組成は、1.1−ジオキソペニ
シラノイルオキシメチル・6−(2−フェニルアセチル
アミノ)ペニシラネート:メチレンビス(6−(2−フ
ェニルアセチルアξ〕)ペニシラネート〕 二N−メチ
ルー2−ピロリドン−93,51:6.OO:0.49
(HPLC面積比)であり、その他の構造未知の副生物
は全く検出されなかった。
実施例2 参考例2と同様の操作により得られた組成クロロメチル
・ペニシラネート1.1−ジオキシサイド:メチレンビ
ス〔l、1−ジオキソペニシラネート)=96.3 :
 3.7 (HPLC面積比)の粘稠油状物5.6gを
N−メチル−2−ピロリドン25gに溶かし、チオ硫酸
ナトリウム1.5g、ヨウ化カリウム5gおよびカリウ
ム 6−(2−フェニルアセチルアミノ)ペニシラネー
ト7.4gを加えて50℃で反応した。HPLCで反応
が終了したことを確認した後、反応液を冷却し、冷水2
00g中に注加した。析出した結晶を水冷し、十分勢威
した後、濾取し、水洗後、五酸化リン上で乾燥すると、
淡褐色の結晶性粉末11.1gが得られた。
この結晶性粉末の組成は、l、1−ジオキソペニシラノ
イルオキシメチル・6−(2−フェニルアセチルア果)
)ペニシラネート:メチレンビス〔1,1−ジオキソペ
ニシラネート):N−メチル−2−ピロリドン−95,
49=4.001.51  (HPLC面積比)であり
、その他の構造未知の副生物は全く検出されなかった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1は水素、フェニルアセチルアミノ、フェ
    ノキシアセチルアミノを、Y^1は硫黄、スルホニルを
    、Xは塩素、臭素、ヨウ素を示す。)により表わされる
    化合物と一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^2は水素、フェニルアセチルアミノ、フェ
    ノキシアセチルアミノを、Y^2は硫黄、スルホニルを
    、Mはアルカリ金属を示す。) により表わされる化合物とをN−メチル−2−ピロリド
    ンの存在下に反応させることを特徴とする一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Rはフェニルアセチルアミノ、フェノキシアセ
    チルアミノを示す。) により表わされるジエステル化合物の製造法。
JP1219272A 1989-04-14 1989-08-25 ジエステル化合物の製造法 Pending JPH0383988A (ja)

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GB9008395A GB2231049A (en) 1989-04-14 1990-04-12 Method for producing diester compounds

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007512261A (ja) * 2003-11-28 2007-05-17 浙江永寧制薬廠 β―ラクタマーゼ耐性セファロスポリンエステル化合物とその塩

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007512261A (ja) * 2003-11-28 2007-05-17 浙江永寧制薬廠 β―ラクタマーゼ耐性セファロスポリンエステル化合物とその塩

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