JP2560661Y2 - シート搬送装置 - Google Patents

シート搬送装置

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JP2560661Y2
JP2560661Y2 JP1991032718U JP3271891U JP2560661Y2 JP 2560661 Y2 JP2560661 Y2 JP 2560661Y2 JP 1991032718 U JP1991032718 U JP 1991032718U JP 3271891 U JP3271891 U JP 3271891U JP 2560661 Y2 JP2560661 Y2 JP 2560661Y2
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cylinder
sheet
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gripper
paper
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幸二 小西
憲一 浜田
雅夫 安川
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はシートがシリンダ外周面
の一部を捲回して移送される形式のシート搬送装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図8〜図9は従来のシート搬送装置に組
込んだ従来型シリンダの構造及び不具合点の説明図であ
る。また図1は一般的なシート検査装置におけるシート
搬送装置部の概略構成を示す説明図であり、同シート検
査装置は、図1に示す如く給紙部9、シート搬出部1
0、検査部11及び判定された良紙、不良紙の仕分け部
4、シート積重部12等によって構成されている。そし
て検査部11は第1検査胴1、第2検査胴2を持ち、シ
ート8を同検査胴1、2を順次捲回走行させる過程で、
所定の欠陥が検知できるよう構成されている。
【0003】さてシート8は、積重された給紙部9の最
上段シートより1枚ずつ順次シート搬出部10へ送り出
された後、下流の第1検査胴1の外周面の一部において
軸方向へ並列具備させたグリッパ13を介して前端を把
持され、検査胴1の回転によって図中矢印方向へ回転移
送される。その後並設係合した第2検査胴2側のグリッ
パ14にシート先端を引渡され、同検査胴2の回転によ
って更に図中矢印方向へ回転移送される。続いてシート
仕分け装置部4を走行する一対のエンドレスチェン15
間に設けられたグリッパ3によって下流へ移送され、第
1シート積重部12a或いは第2シート積重部12bへ
移動される。
【0004】16は検査部11からの欠陥検知信号によ
って選択的にエンドレスチェン15部のグリッパ3を開
口する装置で、1例として検査合格品(良紙)8aを落
下積重させるようになっている。また17は強制的グリ
ッパ開口装置で、前記第1シート積重部12aにおいて
落下積重させなかった不良紙8bを強制的に開放して積
重させるようになっている。なお、良紙8a、不良紙8
bの積重位置は、検査部11からの指令信号を適宜フィ
ードバックして制御する事により、任意の積重位置12
a又は12bへ設定させる事ができる。また被検査体で
あるシート8は、以上の如く搬送途上において所定の検
査を受けて良紙8a、不良紙8bに仕分けされる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで前記第2検査
胴2からエンドレスチェン15のグリッパ3を介して仕
分け装置部4に移送されたシート8は、エンドレスチェ
ン15を捲回させたシリンダ5の外周面に沿って回転移
送されるため、周面へくっつく等して紙離れがスムーズ
に行なわれず、特に薄物シートの場合には紙端が折れた
り、シワ、傷が発生したりし易い等の傾向があった。こ
れは従来採用されていたシリンダ5bが、図8〜図9に
示す如く外周面を平滑状に形成されているためで、摺接
するシートとの間に発生する静電気、或いはエア流れ、
例えばシート8がシリンダ5bより分離走行する時、エ
アがシート8とシリンダ5bとの間へ流れ込みにくい等
に起因するものと考えられている。しかも前記不具合
は、不良紙発生率を高める大きな要素であり、改善対策
が望まれていた。
【0006】前記の如くシリンダの外周面が平滑状に形
成されたシリンダ5bを捲回して回転移送されるシート
8は、静電気の影響及びシリンダ5bとシート8の間の
エアの流れ等の理由で、同シリンダ5bからの紙離れが
スムーズに行なわれず、例えば薄物シートの場合には紙
端、特に後端側が折れ変形したり、シワや傷が発生し易
い等の問題があった。従って紙品質の欠陥に加え、シー
ト破損に起因した不良率が増加する不具合があった。
【0007】本考案は紙離れ性能の向上を図ったシート
搬送装置を提供し、前記従来の課題を解決しようとする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため本考案は,「
ート先端を把持するグリッパを有し,検査胴と接触回転
する円筒状シリンダのスプロケットに捲回したグリッパ
付チェン等を介してシート先端を把持し,同シリンダ外
周面の一部に沿ってシートを移送するシート搬送装置に
おいて,前記シリンダを中空状に形成し,同シリンダの
円筒状外周面に穿設した多数個の小径孔を備え,前記検
査胴と前記シリンダとのくわえ替え部をシートが通過し
た部分でエアが前記小径孔から流出し,他の部分のシリ
ンダの小径孔から流入するようにしてなるもので,これ
を課題解決のための手段とするものである。
【0009】
【作用】シートが先端をグリッパにくわえられてシリン
ダの外周面上を捲回走行する際、シートが検査胴とシリ
ンダとのくわえ替え部を通過した時点にて、高速回転の
際負圧が生じシートは検査胴側へ引き寄せられ気味にな
る。従ってシリンダ内のエアが小径孔よりシート側へ流
出しようとするため、シリンダ内には他の小径孔からエ
アが流入する。そしてこの流れはグリッパの走行に従っ
て連続的に生じることにより、シリンダの表面とシート
間にエアの膜が形成され、紙離れがよくなる。またシー
トの後端がシリンダより離れる時にも負圧が生じて、シ
リンダ側にシート後端が引き寄せられるが、シリンダに
は小径孔があるため、孔のない場合に比べてこの負圧は
小さく、傷入り、紙折れ等の発生は減少する。
【0010】
【実施例】以下本考案を図面の実施例について説明する
と、図1は一般的なシート検査装置におけるシート搬送
装置部の概略構成説明図であり、構成、機能については
前記の通りである。さて本考案は第1検査胴1、第2検
査胴2を順次捲回し移送される過程において、所定の品
質検査を受けた後チェン駆動グリッパ3を介してシート
8をシート仕分け装置部4へ搬送する際、シリンダ5か
らの紙離れが静電気やエア流れに起因してスムーズに行
なわれず、紙端が折れたり、或いはシワ、傷が発生する
等の不具合に鑑み提案されたものであり、以下改善され
たシリンダ5a構造について図2〜図7により説明す
る。
【0011】図2〜図5に示す如くシリンダ5aの内部
は中空状に形成され、円筒外周面部に多数個の小径孔6
を穿設加工してある。なお、孔径、数、配列等について
は図面の他に種々のものが考えられる。また7はシリン
ダ両端面を構成するフランジ部であるが、ここにも所定
構造の孔を開けてエアを流入させる等してもよい。その
他所定の直径を有するシリンダのリブに対して多数個の
孔を穿設したパンチングプレートを捲回固着させて外周
胴を形成する等、構造的には種々多様な形式が採用でき
る。
【0012】次に以上の如く構成された実施例について
作用を説明すると、図6に示す如く、シート8を捲回走
行させるシリンダ5aの外周面に多数個の小径孔6を穿
設したことにより、シート8が先端8aをグリッパ3に
くわえられ、第1、第2検査胴1、2のくわえ替え部を
通過したニップ点近傍のA点にて、高速回転時には負圧
が生じてシート8が検査胴2側へ引き寄せられ気味にな
る。従ってシリンダ5a内のエアが、シリンダ5aの小
径孔6よりaの如くシート8側へ流出しようとする。
常2つの回転体が接触して回転する時、ニップ点近傍の
A点において負圧が生ずることはよく知られた事実であ
る(勿論この負圧は高速になる程大きくなる。) 一方ニ
ップ点近傍のA点をシートが通ると、シートはニップ圧
によりどちらかのシリンダに密着する。この場合どちら
のシリンダに密着しようとするかは種々要因により支配
されるが、1つは両シリンダの表面特性の差異(例え
ば、材質や表面仕上げ)やシートの表裏の特性差(例え
ばコーティングの有無等)により、他の1つは本考案の
ように枚葉シートの先端がグリッパ3により強制的にシ
リンダ5aの方に引張られてそれに密着すると、その状
態が以後外乱が無い限り持続される等の理由が考えられ
る。 いずれにしろ本考案はシリンダ5aに密着しやすい
ものとの前提で説明している。本考案ようにシートが密
着したシリンダ5aに小径孔6が設けてあると、そして
A点が負圧でシリンダ5a内が大気圧であれば、シリン
ダ5aに密着していたシートは、その空気圧の差でシリ
ンダ5aから離れようとする。 このためaに示すエアの
流れにより減少したエアをシリンダ5a内に補給しよう
とする流れbが、シリンダ5aの小径孔6からシリンダ
5a内に流入する。そしてこの流れがグリッパ3の走行
に従って連続的に生じることにより、シリンダ5aの表
面とシート8の間にエアの膜を形成し、結果として紙離
れがよくなる。
【0013】更に図7の如くシート8の後端8bがシリ
ンダ5aより離れる時、前記A点と同様にB点において
も負圧が生じて、シリンダ5a側にシート後端8bが引
き寄せられるが、シリンダ5aには小径孔6が穿設され
ているため、孔のない場合に比べてこの負圧は小さい。
従ってB点におけるシート8の巻上がりは孔のない場合
に比べて小さく、傷入り、紙折れ等の発生は従来に比べ
て減少する。
【0014】
【考案の効果】以上詳細に説明した如く本考案による
と、シリンダの外周面上を捲回走行するシートとシリン
ダ表面との間にはエアの膜が形成されるため、紙離れが
よくなる。またシートの後端がシリンダから離れる際に
生じる負圧も、小径孔の形成により孔のない場合に比べ
て小さい。従ってシート表面や端面に発生し易い折れ変
形、傷、シワ等はなくなり、シート搬送に伴う不良率の
大幅な減少が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シート検査装置を組込んだ一般的なシート搬送
装置の側面図である。
【図2】本考案の実施例を示す孔付シリンダの斜視図で
ある。
【図3】図2のシリンダの側断面図である。
【図4】図3のシリンダのエアの流出入の状態を示す側
断面図である。
【図5】図4のシリンダを一部断面で示す部分正面図で
ある。
【図6】本考案におけるシート搬送装置の作用を説明す
る概略側面図である。
【図7】図6と同様に作用を説明する本考案におけるシ
ート搬送装置の概略側面図である。
【図8】従来のシート搬送装置におけるシリンダの側面
図である。
【図9】図8のシリンダを一部断面で示す部分正面図で
ある。
【符号の説明】
1 第1検査胴 2 第2検査胴 3 グリッパ 4 シート仕分け装置部 5a シリンダ 6 小径孔 7 フランジ 8 シート 8a 先端 8b 後端 9 給紙部 10 シート搬出部 11 シート検査部 12 シート積重部 13 グリッパ 14 グリッパ 15 エンドレスチェン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−141907(JP,A) 特開 平2−204243(JP,A) 実開 昭60−29628(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート先端を把持するグリッパを有し,検
    査胴と接触回転する円筒状シリンダのスプロケットに捲
    回したグリッパ付チェン等を介してシート先端を把持
    し,同シリンダ外周面の一部に沿ってシートを移送する
    シート搬送装置において,前記シリンダを中空状に形成
    し,同シリンダの円筒状外周面に穿設した多数個の小径
    孔を備え,前記検査胴と前記シリンダとのくわえ替え部
    をシートが通過した部分でエアが前記小径孔から流出
    し,他の部分のシリンダの小径孔から流入するように
    たことを特徴とするシート搬送装置。
JP1991032718U 1991-04-12 1991-04-12 シート搬送装置 Expired - Fee Related JP2560661Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50141907A (ja) * 1974-05-01 1975-11-15
US4434258A (en) * 1982-01-15 1984-02-28 E. I. Du Pont De Nemours And Company Organic acid containing filled and plasticized thermoplastic compositions based on ethylene interpolymers
JPH02204243A (ja) * 1989-02-03 1990-08-14 Canon Inc 物体吸着装置

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