JP2560564Y2 - エアベント - Google Patents

エアベント

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JP2560564Y2
JP2560564Y2 JP517892U JP517892U JP2560564Y2 JP 2560564 Y2 JP2560564 Y2 JP 2560564Y2 JP 517892 U JP517892 U JP 517892U JP 517892 U JP517892 U JP 517892U JP 2560564 Y2 JP2560564 Y2 JP 2560564Y2
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JP
Japan
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nipple
air vent
lubricating oil
container
cap
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JP517892U
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清継 門脇
貢市 池山
耕三 牧野
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Eneos Corp
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Japan Energy Corp
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、油浴式潤滑方式のベア
リングボックス等に取付けられ、該ボックス内の潤滑油
ミストを分離して微気圧を自然放出し、ボックス内の潤
滑油レベルを一定に保つエアベントの改良に関するもの
である。
【0002】図2は従来のエアベントの一例を示してい
る。このエアベント1は、筒形のニップル2とキャップ
3から成る。ニップル2は両端が開口していて、下端を
ベアリングボックス等の取付孔にねじ込んで取付ける。
ニップル2の上端には外周面にねじが切ってあり、その
下には通気孔4が形成されている。キャップ3の内面に
もねじが切ってあり、ニップル2の上端にねじ込んで取
付ける。そしてベアリングボックス内の微熱空気は、ニ
ップル2及び通気孔4を経て、キャップ3とニップル2
の隙間から外気に放出される。
【0003】図3は従来の他のエアベント5を示してい
る。図示しないベアリングボックスに連通している筒形
のニップル6には、円筒形で多孔質のフィルタ7が収納
されている。このフィルタ7は、ニップル6にねじ8で
固定されるキャップ9によってニップル6との間に固定
される。そしてベアリングボックス内の微熱空気は、フ
ィルタ7で潤滑油を補集されてから外気に放出される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】図2に示すエアベント
1によれば、キャップ3とニップル2の間隔が小さく、
付着した潤滑油で空気の通路が塞がれてしまうことがあ
った。こうなると、ベアリングボックス内の微熱空気を
放出できないので内圧が上昇し、ボックスのシール部分
から潤滑油がもれてしまう。また、空気の通路に付着し
た潤滑油が外部に落下してしまうこともあった。また、
キャップ3を締め付けすぎるとニップル2の通気孔4を
塞いでしまうという問題点もあった。
【0005】図3に示すエアベント5によれば、毛細管
現象によってフィルタ7が多量の潤滑油を含んだ場合、
外気へ抜ける空気とともに潤滑油が外に同伴、流出され
やすいという問題点があった。
【0006】本考案は、潤滑油が空気の通路を塞ぎにく
く、潤滑油を分離してベアリングボックス内に戻すとと
もにボックス内の空気のみを確実に自然放出できるエア
ベントを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案のエアベントは、
潤滑部が収納された容器に取付けられ、該容器内の潤滑
油のミストを分離して微気圧を外部に自然放出するエア
ベントにおいて、前記容器に取付けられて該容器内に連
通するとともに開口した上端にスリットが形成された筒
状のニップルと、潤滑油がたまる底部が前記スリットの
下端よりも上方にくるように前記ニップルの外面に取付
けられたフランジ状のオイル受けと、前記ニップルの上
端に取付けられて該ニップル及び前記オイル受けを覆う
キャップとを有している。
【0008】また、前記エアベントにおいて、前記スリ
ットの幅と、前記キャップと前記オイル受けと前記ニッ
プルとで形成される通気路の間隔とが、ともに表面張力
の影響を受けずに潤滑油が通過しうる寸法となるように
設定してもよい。
【0009】
【作用】潤滑油のミストを含んだ容器内の空気は、ニッ
プルのスリットからオイル受けを通り、キャップとの隙
間から外部に放出される。オイル受けの底部とキャップ
の下端部には潤滑油がたまりにくく、またオイル受けに
たまった潤滑油は、オイル受けの底部よりも低いスリッ
トの下端からニップル内に戻る。
【0010】
【実施例】図1は一実施例のエアベント10である。本
実施例のエアベント10は、潤滑部である回転軸の軸受
けが収納された箱形の容器に取付けられる。
【0011】ニップル11は上端及び下端が開口した筒
形の部材であり、下端のねじ部12で容器13に取付け
られて容器13の内外を連通させる。ニップル11の略
中央外周面には少くとも一対の平坦面14が設けられ、
取付け時等に工具で挟みやすくなっている。また、ニッ
プル11の上端には、外周面にねじ部15が形成され、
一対のスリット16が形成されている。このスリット1
6の幅は、潤滑油が表面張力で保持されない程度の寸
法、例えば4mm程度とされている。
【0012】前記ニップル11の略中央外周面には、オ
イル受け17が取付けられている。オイル受け17は、
円板状の基部18と周壁部19から成るフランジ状の部
材であり、本実施例では溶接熱による歪の発生を避ける
ため焼ばめによってニップル11に固定してある。そし
て、潤滑油がたまるオイル受け17の基部18の底部2
0は、前記スリット16の下端16aよりも上に位置し
ている。
【0013】前記ニップル11の上端のねじ部15に
は、キャップ21がねじ込まれている。キャップ21
は、前記ニップル11の上端を覆う本体22と前記オイ
ル受け17を覆うカバー23から成る蓋部材である。図
1に示すように、キャップ21の本体22及びカバー2
3と、前記オイル受け17の周壁部19との間には、十
分な広さの通気路として例えば2mm程度以上の間隔が
設けられている。
【0014】また、図1に示すように、キャップ21を
ニップル11に最もねじ込み、キャップ21がニップル
11の上端を塞いだ状態においても、キャップ21の本
体22の下端部と、オイル受け17の基部18の底部2
0との間には、例えば5mm程度の間隔が確保されるよ
うになっている。この寸法は、潤滑油が表面張力で保持
されないように定めたものであり、潤滑油の粘度等によ
り任意に設定してよい。これは前記スリット16の幅に
ついても同様である。
【0015】このような構成のエアベント10を取付け
たベアリングボックス等の容器13内では、油浴中で回
転する軸受の攪拌熱と攪拌で潤滑油のミストが発生する
が、本実施例のエアベント10は該ミストを分離して容
器13内に戻すとともに容器13内の微熱空気を大気へ
自然放出して容器13内の潤滑油レベルを一定に保つ。
【0016】即ち、潤滑油のミストを含んだ容器13内
の空気は、ニップル11のスリット16からオイル受け
17に入る。そして、キャップ21との隙間から外部に
放出される。
【0017】容器13内の空気がエアベント10を通り
抜ける過程で、潤滑油のミストの大部分はエアベント1
0の通気路に付着するが、この潤滑油はオイル受け17
とキャップ21の隙間やスリット16の部分に表面張力
で保持されてしまうことはなく、オイル受け17の底部
20にたまってこれよりもやや低いスリット16の下端
16aからニップル11内に入って容器13内に戻って
いく。
【0018】従って本実施例のエアベント10によれ
ば、通気路が潤滑油で塞がれてしまうことはなく、潤滑
油が外に漏れてしまうこともない。また、キャップ21
を締めすぎても、通気路は常に十分な寸法が確保され
る。
【0019】
【考案の効果】本考案のエアベントによれば、ニップル
のスリットの下端をオイル受けの底部よりも低くし、キ
ャップの下端部とオイル受けの底部との間に常に十分な
寸法が確保されるようにしたので、エアベント内の通気
路が潤滑油で塞がれてしまうことがなくなり、潤滑油を
容器内に戻しながら微気圧の放出を確実に行なうことが
できる。また、従来のようにキャップの締めすぎによっ
て通気路が塞がれてしまうという不都合も解消された。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の断面図である。
【図2】従来のエアベントの一例を示す断面図である。
【図3】従来のエアベントの他の一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 エアベント 11 ニップル 13 容器16 スリット 17 オイル受け 20 オイル受けの底部 21 キャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−8958(JP,A) 実開 平1−76163(JP,U) 実開 昭61−164867(JP,U) 実開 昭60−191502(JP,U) 実開 昭62−25362(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潤滑部が収納された容器に取付けられ、
    該容器内の潤滑油のミストを分離して微気圧を外部に自
    然放出するエアベントにおいて、 前記容器に取付けられて該容器内に連通するとともに開
    口した上端にスリットが形成された筒状のニップルと、
    潤滑油がたまる底部が前記スリットの下端よりも上方に
    くるように前記ニップルの外面に取付けられたフランジ
    状のオイル受けと、前記ニップルの上端に取付けられて
    該ニップル及び前記オイル受けを覆うキャップとを有す
    るエアベント。
  2. 【請求項2】 前記スリットの幅及び前記キャップと前
    記オイル受けと前記ニップルとで形成される通気路の間
    隔が、表面張力の影響を受けずに潤滑油が通過しうる寸
    法となるように構成された請求項1記載のエアベント。
JP517892U 1992-02-12 1992-02-12 エアベント Expired - Fee Related JP2560564Y2 (ja)

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