JP2560465Y2 - 自動車用パワーシート - Google Patents
自動車用パワーシートInfo
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- JP2560465Y2 JP2560465Y2 JP11331891U JP11331891U JP2560465Y2 JP 2560465 Y2 JP2560465 Y2 JP 2560465Y2 JP 11331891 U JP11331891 U JP 11331891U JP 11331891 U JP11331891 U JP 11331891U JP 2560465 Y2 JP2560465 Y2 JP 2560465Y2
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- JP
- Japan
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- power
- motor
- seat
- supplied
- control circuit
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、モータの駆動力によっ
て自動車用のシートを前後動させる、いわゆる自動車用
パワーシートに関するものである。
て自動車用のシートを前後動させる、いわゆる自動車用
パワーシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、例えば図3に示すように、自動車
用のシート1は着座席であるシートボトム11と背凭れ
部であるシートバック12とから構成されている。シー
トボトム11の内部には骨格としてのフレーム13が内
設されている。そして、いわゆるパワーシートと称され
るシート1は、スライド装置が装着され、モータ6の駆
動によってシートボトム11の前後動が可能に構成され
ている。
用のシート1は着座席であるシートボトム11と背凭れ
部であるシートバック12とから構成されている。シー
トボトム11の内部には骨格としてのフレーム13が内
設されている。そして、いわゆるパワーシートと称され
るシート1は、スライド装置が装着され、モータ6の駆
動によってシートボトム11の前後動が可能に構成され
ている。
【0003】上記スライド装置は、車体(フロアF)に
固設されたロアレール21およびシートボトム11を支
持して上記ロアレール21にスライド可能に嵌合された
アッパーレール22からなるスライドレール2と、上記
アッパーレール22に回転可能に取り付けられ、かつ回
転軸61および回転方向変換手段3を介してモータ6に
接続されたスクリューシャフト4と、車体(フロアF)
に一体に固設され上記スクリューシャフト4に螺合する
ように構成されたナット体5とから構成されている。上
記モータ6は車幅方向一対のアッパーレール22に架橋
された支持板14の下部に固定されている。回転方向変
換手段3としては、通常駆動力伝達側のウォームギヤー
とそれを受ける側の平歯車とで構成されている。
固設されたロアレール21およびシートボトム11を支
持して上記ロアレール21にスライド可能に嵌合された
アッパーレール22からなるスライドレール2と、上記
アッパーレール22に回転可能に取り付けられ、かつ回
転軸61および回転方向変換手段3を介してモータ6に
接続されたスクリューシャフト4と、車体(フロアF)
に一体に固設され上記スクリューシャフト4に螺合する
ように構成されたナット体5とから構成されている。上
記モータ6は車幅方向一対のアッパーレール22に架橋
された支持板14の下部に固定されている。回転方向変
換手段3としては、通常駆動力伝達側のウォームギヤー
とそれを受ける側の平歯車とで構成されている。
【0004】従って、モータ6を駆動させることによ
り、回転方向変換手段3を介してその回転力はスクリュ
ーシャフト4に伝達されるため、スクリューシャフト4
は回転する。そして、このスクリューシャフト4は、フ
ロアFに固設されたナット体5に螺合しているため、上
記回転に伴ってスクリューシャフト4は前後動し、スク
リューシャフト4に連結されたシートボトム11も前後
動を行う。
り、回転方向変換手段3を介してその回転力はスクリュ
ーシャフト4に伝達されるため、スクリューシャフト4
は回転する。そして、このスクリューシャフト4は、フ
ロアFに固設されたナット体5に螺合しているため、上
記回転に伴ってスクリューシャフト4は前後動し、スク
リューシャフト4に連結されたシートボトム11も前後
動を行う。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来のパワーシートにおいては、モータ6の駆動力は
直接回転軸61に伝えられるように構成されているた
め、回転方向変換手段3内のウォームギアーで減速され
るとはいいながら、かなり高速度でスクリューシャフト
4を回転させる。従って、シート1の着座者のスイッチ
操作はかなりむずかしく、正確に狙った位置でシートボ
トム11を停止させることができない。結局シートボト
ム11の前後動を数回繰り返した後、ようやく位置決め
をすることができるというのが実情であり、そのため無
駄な作動を行うばかりでなく、時間的なロスを生じさせ
ることになる。
な従来のパワーシートにおいては、モータ6の駆動力は
直接回転軸61に伝えられるように構成されているた
め、回転方向変換手段3内のウォームギアーで減速され
るとはいいながら、かなり高速度でスクリューシャフト
4を回転させる。従って、シート1の着座者のスイッチ
操作はかなりむずかしく、正確に狙った位置でシートボ
トム11を停止させることができない。結局シートボト
ム11の前後動を数回繰り返した後、ようやく位置決め
をすることができるというのが実情であり、そのため無
駄な作動を行うばかりでなく、時間的なロスを生じさせ
ることになる。
【0006】本考案は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、無駄な作動をなくし、狙っ
た位置にシートボトムを正確に停止させることのできる
自動車用シートのスライド装置を提供することを目的と
している。
ためになされたものであり、無駄な作動をなくし、狙っ
た位置にシートボトムを正確に停止させることのできる
自動車用シートのスライド装置を提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る考案は、
車体に固設されたロアレールと、シートボトムを支持し
て上記ロアレールにスライド可能に嵌合されたアッパー
レールと、回転減速機構を介してモータに接続されたス
クリューシャフトと、このスクリューシャフトに螺合す
るナット体とを備え、電力供給回路から電力を得て駆動
するモータの回転力をスクリューシャフトおよびナット
体を介してシートボトムの前後動に変換するようにした
自動車用パワーシートにおいて、上記電力供給回路には
上記モータに供給する電力量を制御する電力制御回路が
並列で設けられ、上記モータに供給される電力は、上記
電力供給回路または上記電力制御回路のいずれかを経由
して供給されるように切り替え可能に構成されているこ
とを特徴とするものである。
車体に固設されたロアレールと、シートボトムを支持し
て上記ロアレールにスライド可能に嵌合されたアッパー
レールと、回転減速機構を介してモータに接続されたス
クリューシャフトと、このスクリューシャフトに螺合す
るナット体とを備え、電力供給回路から電力を得て駆動
するモータの回転力をスクリューシャフトおよびナット
体を介してシートボトムの前後動に変換するようにした
自動車用パワーシートにおいて、上記電力供給回路には
上記モータに供給する電力量を制御する電力制御回路が
並列で設けられ、上記モータに供給される電力は、上記
電力供給回路または上記電力制御回路のいずれかを経由
して供給されるように切り替え可能に構成されているこ
とを特徴とするものである。
【0008】請求項2に係る考案は、上記電力制御回路
は、パルス発生手段とこのパルス発生手段から伝達され
るパルス信号を基に電力量を調節する電力調節手段とか
ら構成されていることを特徴とするものである。
は、パルス発生手段とこのパルス発生手段から伝達され
るパルス信号を基に電力量を調節する電力調節手段とか
ら構成されていることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】上記請求項1記載の本考案によれば、シートボ
トムを前後動させるためのモータに電力を供給する電力
供給回路には、電力量を制御する電力制御回路が並列で
設けられ、上記モータに供給される電力は、上記電力供
給回路または上記電力制御回路のいずれかを経由して供
給されるように切り替え可能に構成されているため、シ
ートの着座者は上記いずれの回路でモータに電力を供給
するか任意に選択することができる。
トムを前後動させるためのモータに電力を供給する電力
供給回路には、電力量を制御する電力制御回路が並列で
設けられ、上記モータに供給される電力は、上記電力供
給回路または上記電力制御回路のいずれかを経由して供
給されるように切り替え可能に構成されているため、シ
ートの着座者は上記いずれの回路でモータに電力を供給
するか任意に選択することができる。
【0010】上記請求項2記載の本考案によれば、上記
電力制御回路は、パルス発生手段とこのパルス発生手段
から伝達されるパルス信号を基に電力量を調節する電力
調節手段とから構成されている。従って、モータへの電
力供給のために電力制御回路を選択した場合、供給され
る電力量は少なくなるため、モータの回転数は減少し、
シートの前後動のスピードも遅くなる。そして、上記電
力量は調節可能に構成されているため、シートの前後動
のスピードも任意に調節することができる。
電力制御回路は、パルス発生手段とこのパルス発生手段
から伝達されるパルス信号を基に電力量を調節する電力
調節手段とから構成されている。従って、モータへの電
力供給のために電力制御回路を選択した場合、供給され
る電力量は少なくなるため、モータの回転数は減少し、
シートの前後動のスピードも遅くなる。そして、上記電
力量は調節可能に構成されているため、シートの前後動
のスピードも任意に調節することができる。
【0011】
【実施例】本考案の自動車用パワーシートは、先に図3
を基に説明したような構成の自動車用のシート1におい
て、シートボトム11を前後動させるためのモータ6に
供給する電力量を制御し、その結果モータ6の回転数を
増減させて、上記シートボトム11の前後動のスピード
を調節するものである。
を基に説明したような構成の自動車用のシート1におい
て、シートボトム11を前後動させるためのモータ6に
供給する電力量を制御し、その結果モータ6の回転数を
増減させて、上記シートボトム11の前後動のスピード
を調節するものである。
【0012】図1は、本考案に係る自動車用パワーシー
トの電気回路の一例を示す回路図である。この図に示さ
れるように、電源8からモータ6に電力を供給する電力
供給回路7としては、通常回路7aと電力制御回路7b
とが、並列で設けられている。上記通常回路7aは、電
源8の電力をストレートにスイッチ回路7fを介してモ
ータ6に供給する回路である。これに対して、電力制御
回路7bは、切替手段7cとパルス発生手段7dと電力
調節手段7eとが直列に接続されて構成されており、電
源8から供給される電力量を、所定の電力量に低減させ
てモータ6に供給する回路である。
トの電気回路の一例を示す回路図である。この図に示さ
れるように、電源8からモータ6に電力を供給する電力
供給回路7としては、通常回路7aと電力制御回路7b
とが、並列で設けられている。上記通常回路7aは、電
源8の電力をストレートにスイッチ回路7fを介してモ
ータ6に供給する回路である。これに対して、電力制御
回路7bは、切替手段7cとパルス発生手段7dと電力
調節手段7eとが直列に接続されて構成されており、電
源8から供給される電力量を、所定の電力量に低減させ
てモータ6に供給する回路である。
【0013】切替手段7cは、リレー71と切替スイッ
チ72とから構成されている。切替スイッチ72を操作
してリレー71に通電すると、リレー接点711が作動
して回路が切り替わるようにされている。
チ72とから構成されている。切替スイッチ72を操作
してリレー71に通電すると、リレー接点711が作動
して回路が切り替わるようにされている。
【0014】パルス発生手段7dは、デューティ可変抵
抗74が付加された公知のデューティコントロールサー
キット73と操作電圧回路74’とがアンド回路75で
互いに接続されている。従って、操作電圧回路74’か
ら供給される一定値の電圧は、デューティコントロール
サーキット73から発信されるパルスに合わせて、アン
ド回路75において電圧値が断続的にパルスオン状態と
パルスオフ状態に振幅するいわゆるパルス信号となり、
下流側の電力調節手段7eに供給される。また、デュー
ティ可変抵抗74を操作することによって、一定時間内
のパルスオフの合計時間を変える、いわゆるデューティ
比の変更を行うことができる。
抗74が付加された公知のデューティコントロールサー
キット73と操作電圧回路74’とがアンド回路75で
互いに接続されている。従って、操作電圧回路74’か
ら供給される一定値の電圧は、デューティコントロール
サーキット73から発信されるパルスに合わせて、アン
ド回路75において電圧値が断続的にパルスオン状態と
パルスオフ状態に振幅するいわゆるパルス信号となり、
下流側の電力調節手段7eに供給される。また、デュー
ティ可変抵抗74を操作することによって、一定時間内
のパルスオフの合計時間を変える、いわゆるデューティ
比の変更を行うことができる。
【0015】電力調節手段7eは、上記アンド回路75
に接続している電界効果トランジスタ76とそれに並列
に配線されたダイオード77とから構成されている。上
記電界効果トランジスタ76は内部的に一種のスイッチ
操作を行う電気素子であり、上記アンド回路75から入
力されるパルス信号を得てパルスオフ状態の時のみスイ
ッチオン状態となるように作用する。なお、ダイオード
77は電界効果トランジスタ76に過電流が流れてそれ
を損傷するのを防止し、保護するために設けられてい
る。
に接続している電界効果トランジスタ76とそれに並列
に配線されたダイオード77とから構成されている。上
記電界効果トランジスタ76は内部的に一種のスイッチ
操作を行う電気素子であり、上記アンド回路75から入
力されるパルス信号を得てパルスオフ状態の時のみスイ
ッチオン状態となるように作用する。なお、ダイオード
77は電界効果トランジスタ76に過電流が流れてそれ
を損傷するのを防止し、保護するために設けられてい
る。
【0016】スイッチ回路7fは、第一スイッチ78と
第二スイッチ79とから構成されている。これらのスイ
ッチは、シートに着座している操作者がそれぞれ別個に
操作するものであり、所定のスイッチ操作を行うことに
よってモータ6に供給する電流の方向を正逆変更させる
ためのものである。なお、図1で示すスイッチ回路7f
は、モータ6には電力が供給されない状態を示してい
る。
第二スイッチ79とから構成されている。これらのスイ
ッチは、シートに着座している操作者がそれぞれ別個に
操作するものであり、所定のスイッチ操作を行うことに
よってモータ6に供給する電流の方向を正逆変更させる
ためのものである。なお、図1で示すスイッチ回路7f
は、モータ6には電力が供給されない状態を示してい
る。
【0017】以下図2を基に、本考案の作用について説
明する。図2はそれぞれのスイッチのスイッチ操作にお
ける電力供給の状態を示す回路図であり、同図の(イ)
は通常の電力がモータ6を正回転させる方向で供給され
る状態、同図の(ロ)は電力制御回路7bを介した電力
がモータ6を正回転させる方向で供給される状態、同図
の(ハ)は電力制御回路7bを介した電力がモータ6を
逆回転させる方向で供給される状態、同図の(ニ)は通
常の電力がモータ6を逆回転させる方向で供給される状
態をそれぞれ示している。
明する。図2はそれぞれのスイッチのスイッチ操作にお
ける電力供給の状態を示す回路図であり、同図の(イ)
は通常の電力がモータ6を正回転させる方向で供給され
る状態、同図の(ロ)は電力制御回路7bを介した電力
がモータ6を正回転させる方向で供給される状態、同図
の(ハ)は電力制御回路7bを介した電力がモータ6を
逆回転させる方向で供給される状態、同図の(ニ)は通
常の電力がモータ6を逆回転させる方向で供給される状
態をそれぞれ示している。
【0018】シート1の前後位置を調節する前は、各ス
イッチは図1に示す状態になっている。そして、モータ
6を正回転(シートボトム前進)で駆動させるために、
第二スイッチ79は切り替えないで第二接点78bに閉
通していた第一スイッチ78のみを切り替え、第一接点
78aに閉通させる。そうすると、図1の(イ)に示す
ように、電源8から供給される電力は、そのままの状態
で矢印で示すように、第一スイッチ78、モータ6、第
二スイッチ79およびリレー接点711と供給され、モ
ータ6は通常の回転速度で回転し、シートボトム11を
通常の速度で前進させる。
イッチは図1に示す状態になっている。そして、モータ
6を正回転(シートボトム前進)で駆動させるために、
第二スイッチ79は切り替えないで第二接点78bに閉
通していた第一スイッチ78のみを切り替え、第一接点
78aに閉通させる。そうすると、図1の(イ)に示す
ように、電源8から供給される電力は、そのままの状態
で矢印で示すように、第一スイッチ78、モータ6、第
二スイッチ79およびリレー接点711と供給され、モ
ータ6は通常の回転速度で回転し、シートボトム11を
通常の速度で前進させる。
【0019】次に、A接点72aに接続している切替ス
イッチ72を切り替えて、B接点72bに閉通させる
と、リレー71に電流が流れてリレー接点711を切り
替えるため、電源8から供給される電力は、矢印で示す
ように、第一スイッチ78、モータ6、第二スイッチ7
9、リレー接点711および電力調節手段7eと供給さ
れる。このように、電力調節手段7eを電流が流れる
と、この電力調節手段7eにはパルス発生手段7dから
のパルス信号が入力されているため、そのパルスオフに
見合った電力分しか電流は流れず、モータ6の回転速度
は減少し、それに応じてシートボトム11の前進速度も
減少する。
イッチ72を切り替えて、B接点72bに閉通させる
と、リレー71に電流が流れてリレー接点711を切り
替えるため、電源8から供給される電力は、矢印で示す
ように、第一スイッチ78、モータ6、第二スイッチ7
9、リレー接点711および電力調節手段7eと供給さ
れる。このように、電力調節手段7eを電流が流れる
と、この電力調節手段7eにはパルス発生手段7dから
のパルス信号が入力されているため、そのパルスオフに
見合った電力分しか電流は流れず、モータ6の回転速度
は減少し、それに応じてシートボトム11の前進速度も
減少する。
【0020】次に、切替スイッチ72はB接点72bに
接続したままで、第二スイッチ79を第一接点79aに
閉通させると、同図の(ハ)に示す状態になり、電源8
からの電力は、矢印で示すように、第二スイッチ79、
モータ6、第一スイッチ78、リレー接点711および
電力調節手段7eと供給され、モータ6への電力供給方
向が逆転するので、モータ6は逆回転してシートボトム
11を後退させる。そして、この場合も電流は電力調節
手段7eを通るため、モータ6に供給される電力は低く
制御されており、その分モータ6の回転速度は遅く、シ
ートボトム11はゆっくり後退する。
接続したままで、第二スイッチ79を第一接点79aに
閉通させると、同図の(ハ)に示す状態になり、電源8
からの電力は、矢印で示すように、第二スイッチ79、
モータ6、第一スイッチ78、リレー接点711および
電力調節手段7eと供給され、モータ6への電力供給方
向が逆転するので、モータ6は逆回転してシートボトム
11を後退させる。そして、この場合も電流は電力調節
手段7eを通るため、モータ6に供給される電力は低く
制御されており、その分モータ6の回転速度は遅く、シ
ートボトム11はゆっくり後退する。
【0021】同図の(ニ)は、上記(ハ)の状態におい
て切替スイッチ72を再度切り替え、A接点72aに閉
通させた場合を示している。こうすると、リレー71に
電流が流れないためリレー接点711は元に復帰するた
め、電源8から供給される電力は矢印で示すように電力
調節手段7eには供給されず、従って、通常の電力が逆
方向にモータ6に供給され、モータ6は通常の回転速度
で回転し、シートボトム11を通常の速度で後退させ
る。
て切替スイッチ72を再度切り替え、A接点72aに閉
通させた場合を示している。こうすると、リレー71に
電流が流れないためリレー接点711は元に復帰するた
め、電源8から供給される電力は矢印で示すように電力
調節手段7eには供給されず、従って、通常の電力が逆
方向にモータ6に供給され、モータ6は通常の回転速度
で回転し、シートボトム11を通常の速度で後退させ
る。
【0022】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、シートボ
トムを前後動させるためのモータに電力を供給する電力
供給回路には、電力量を制御する電力制御回路が並列で
設けられ、上記モータに供給される電力は、上記電力供
給回路または上記電力制御回路のいずれかを経由して供
給されるように切り替え可能に構成されているため、シ
ートの着座者は上記いずれの回路でモータに電力を供給
するか任意に選択することができる。
トムを前後動させるためのモータに電力を供給する電力
供給回路には、電力量を制御する電力制御回路が並列で
設けられ、上記モータに供給される電力は、上記電力供
給回路または上記電力制御回路のいずれかを経由して供
給されるように切り替え可能に構成されているため、シ
ートの着座者は上記いずれの回路でモータに電力を供給
するか任意に選択することができる。
【0023】また、上記電力制御回路を、パルス発生手
段とこのパルス発生手段から伝達されるパルス信号を基
に電力量を調節する電力調節手段とから構成すれば、モ
ータへの電力供給のために電力制御回路を選択した場
合、供給される電力量は減少するため、それに伴ってモ
ータの回転数は減少し、シートの前後動のスピードも遅
くなる。そして、上記電力量は調節可能に構成されてい
るため、シートの前後動のスピードも任意に調節するこ
とができる。
段とこのパルス発生手段から伝達されるパルス信号を基
に電力量を調節する電力調節手段とから構成すれば、モ
ータへの電力供給のために電力制御回路を選択した場
合、供給される電力量は減少するため、それに伴ってモ
ータの回転数は減少し、シートの前後動のスピードも遅
くなる。そして、上記電力量は調節可能に構成されてい
るため、シートの前後動のスピードも任意に調節するこ
とができる。
【0024】以上のように、本考案の自動車用パワーシ
ートによれば、機械的に構成した複雑な変速機構を用い
たものでないため、製造コストもあまりかからない。
ートによれば、機械的に構成した複雑な変速機構を用い
たものでないため、製造コストもあまりかからない。
【0025】また、またシートボトムの前後動のスピー
ドの切り替えは、電気的なスイッチ操作だけで行うこと
ができるため、機械的な変速機構を用いたものより操作
は容易である。
ドの切り替えは、電気的なスイッチ操作だけで行うこと
ができるため、機械的な変速機構を用いたものより操作
は容易である。
【図1】本考案に係る自動車用パワーシートの電気回路
の一例を示す回路図である。
の一例を示す回路図である。
【図2】それぞれのスイッチのスイッチ操作における電
力供給の状態を示す回路図であり、同図の(イ)は通常
の電力がモータ6を正回転させる方向で供給される状
態、同図の(ロ)は電力制御回路7bを介した電力がモ
ータ6を正回転させる方向で供給される状態、同図の
(ハ)は電力制御回路7bを介した電力がモータ6を逆
回転させる方向で供給される状態、同図の(ニ)は通常
の電力がモータ6を逆回転させる方向で供給される状態
をそれぞれ示す。
力供給の状態を示す回路図であり、同図の(イ)は通常
の電力がモータ6を正回転させる方向で供給される状
態、同図の(ロ)は電力制御回路7bを介した電力がモ
ータ6を正回転させる方向で供給される状態、同図の
(ハ)は電力制御回路7bを介した電力がモータ6を逆
回転させる方向で供給される状態、同図の(ニ)は通常
の電力がモータ6を逆回転させる方向で供給される状態
をそれぞれ示す。
【図3】スライド装置が設けられたシートの骨格を示す
斜視図である。
斜視図である。
1 シート 11 シートボトム 12 シートバック 13 フレーム 14 支持板 2 スライドレール 3 回転方向変換手段 4 スクリューシャフト 5 ナット体 6 モータ 7 電力供給回路 7a 通常回路 7b 電力制御回路 7c 切替手段 7d パルス発生手段 7e 電力調節手段 7f スイッチ回路 8 電源
Claims (2)
- 【請求項1】 車体に固設されたロアレールと、シート
ボトムを支持して上記ロアレールにスライド可能に嵌合
されたアッパーレールと、回転減速機構を介してモータ
に接続されたスクリューシャフトと、このスクリューシ
ャフトに螺合するナット体とを備え、電力供給回路から
電力を得て駆動するモータの回転力をスクリューシャフ
トおよびナット体を介してシートボトムの前後動に変換
するようにした自動車用パワーシートにおいて、上記電
力供給回路には上記モータに供給する電力量を制御する
電力制御回路が並列で設けられ、上記モータに供給され
る電力は、上記電力供給回路または上記電力制御回路の
いずれかを経由して供給されるように切り替え可能に構
成されていることを特徴とする自動車用パワーシート。 - 【請求項2】 上記電力制御回路は、パルス発生手段と
このパルス発生手段から伝達されるパルス信号を基に電
力量を調節する電力調節手段とから構成されていること
を特徴とする請求項1記載の自動車用パワーシート
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11331891U JP2560465Y2 (ja) | 1991-12-28 | 1991-12-28 | 自動車用パワーシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11331891U JP2560465Y2 (ja) | 1991-12-28 | 1991-12-28 | 自動車用パワーシート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0556573U JPH0556573U (ja) | 1993-07-27 |
JP2560465Y2 true JP2560465Y2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=14609196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11331891U Expired - Lifetime JP2560465Y2 (ja) | 1991-12-28 | 1991-12-28 | 自動車用パワーシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2560465Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-28 JP JP11331891U patent/JP2560465Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0556573U (ja) | 1993-07-27 |
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