JP2009022136A - 車両用パワーシートの姿勢操作機構と姿勢操作方法 - Google Patents

車両用パワーシートの姿勢操作機構と姿勢操作方法 Download PDF

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Abstract

【課題】制御装置などを含む複雑な回路を使用せずとも簡単なアナログ回路によってパワーシートの操作方向および操作速度を変更できる車両用パワーシートの姿勢操作機構と姿勢操作方法を提供する。
【解決手段】姿勢操作機構20は、出力ギア21に回転出力を伝達する第1のモータ22と、出力ギア21に第1のモータ22よりも大きな減速比で回転出力を伝達する第2のモータ23と、第1・第2のモータ22・23へ通電操作するスイッチ4とを有する。スイッチ4は、2つの方向へ操作可能で、かつそれぞれの方向において2段階の操作量で操作可能である。スイッチ4の操作量、操作方向に応じて第1のモータ22と第2のモータ23との通電対象、および回転方向が切り替えられる。第1・第2のモータ22・23とスイッチ4とは、第1・第2のモータ22・23へダイレクトに通電可能なアナログ回路26によって接続されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車などの車両に搭載され、スイッチ操作により電動でリクライニング角度や前後位置などの各種着座姿勢を操作できる車両用パワーシートの姿勢操作機構と姿勢操作方法に関し、詳しくは、パワーシートの操作速度を変更可能な車両用パワーシートの姿勢操作機構等に関する。
この種のパワーシートとして、特許文献1ないし特許文献3がある。特許文献1では、シーソー式スイッチの操作方向と操作量によってモータの回転方向と回転速度を任意に調整可能となっている。具体的には、スイッチの操作方向によってモータの回転方向を切り替え、スイッチの操作量によってモータの回転速度を変更可能としている。特許文献2では、シーソー式スイッチの操作方向によってモータの回転方向を切り替え可能であり、かつモータの起動時には低速で回転するよう制御している。特許文献3では、スイッチを通電操作した直後はモータが低速回転し、その後徐々にモータの回転速度を上昇させている。一方、スイッチを遮電操作するとモータが徐々に減速しながら停止することで、スイッチの遮電操作直後でも一定時間はモータの回転が維持されるようになっている。
特開平2−283534号公報 特開平6−86577号公報 特開平7−107765号公報
特許文献1ないし特許文献3では、各操作部位に対応したスイッチを操作することによって、パワーシートの操作方向のみならず操作速度も変更できる機構となっているが、いずれも各操作部位を操作する駆動手段としては1つのモータを使用しており、モータとスイッチとを電気的に接続する通電回路を種々改良することでパワーシートの操作性を向上している。したがって、通電回路には特殊回路や制御装置など種々の回路や機器を配設する必要があり、通電回路が複雑になることを避けらない。具体的には、特許文献1の通電回路は可変抵抗器、ドライブ回路、および電圧可変電源回路などが配設された、一部デジタル回路となっている。特許文献2の通電回路中には、時定数出力回路、比較器、抵抗切換手段などが配設されている。特許文献3の通電回路は、タイムディレクトリ手段、コンデンサを含む制御電圧波形発生回路、リレードライブ回路、電圧抑制回路、および電圧制御回路と電圧比較回路とを含むフィードバック制御回路などが配設された一部デジタル回路となっている。
これでは、制御装置などを含むうえに通電回路が複雑となるのでコストが嵩む。種々の回路や機器などを介してモータへ通電するので、電源からモータへ至るまでの電気エネルギーの損失が大きい。回路が破損などの不具合が生じても、その場所の特定と補修が煩雑である。などの問題を有する。そこで、本発明者は上記のような問題を生じることなくパワーシートの操作方向と操作速度を容易に切り替えることができないかと鋭意検討の結果、1つのモータのみを使用して通電回路を複雑に改変するのではなく、モータとギアとの物理的機構を改良するという従来とは異なる発想によって上記のような問題を解消できることを知見し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明の目的は、制御装置などを含む複雑な回路を使用せずとも簡単なアナログ回路によってパワーシートの操作方向および操作速度を変更できる車両用パワーシートの姿勢操作機構と姿勢操作方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用パワーシートの姿勢操作機構は、車両用パワーシートの姿勢を変形させる作動機構に出力を伝達する出力ギアと、前記出力ギアに回転出力を伝達する第1のモータと、前記出力ギアに前記第1のモータよりも大きな減速比で回転出力を伝達する第2のモータと、前記第1・第2のモータへ通電操作するスイッチとを有する。前記スイッチは、2つの方向へ操作可能で、かつそれぞれの方向において2段階の操作量で操作可能である。前記スイッチの操作量に応じて前記第1のモータと前記第2のモータとの通電対象が切り替えられ、前記スイッチの操作方向に応じて前記第1・第2のモータの回転方向が切り替えられる。前記第1・第2のモータと前記スイッチとは、前記第1・第2のモータへダイレクトに通電可能なアナログ回路によって接続されている。
すなわち、本発明の車両用パワーシートの姿勢操作機構では、1つのスイッチによって2つのモータを選択駆動させている点が注目される。出力ギアは、パワーシートの姿勢を変形させる作動機構に直接組み込まれていてもよいし、他のギアなどを介して間接的に出力を伝達させてもよい。第2のモータは、第1のモータよりも大きな減速比で出力ギアに回転出力を伝達するので、第1のモータを駆動させればパワーシートは高速で姿勢操作され、第2のモータを駆動させれば、パワーシートは低速で姿勢操作されることになる。なお、ここでの高速とは、第2のモータを駆動させたときの操作速度と比べて速度が高いことを意味し、速度自体が極めて高いことを意味するものではない。また、スイッチを介して第1・第2のモータへダイレクトに通電されるとは、制御装置や特殊回路などを介すことなく1本の単純な配線のみによって直接的に通電されることを意味する。
第2のモータから第1のモータよりも大きな減速比で出力ギアに回転出力を伝達する手段としては、第2のモータと出力ギアとの間には、第1のモータと出力ギアとの間よりも多くの減速ギアを配すことができる。このとき、第1のモータと出力ギアとの間には減速ギアが配されているか否かは問わない。
中でも、第1のモータと出力ギアとの間に第1の減速ギアを配し、第2のモータと第1の減速ギアとの間に第2の減速ギアを配すことで、第1のモータの回転出力は第1の減速ギアを介して、第2のモータの回転出力は第1・第2の減速ギアを介して、それぞれ出力ギアに伝達することが好ましい。
この場合、第1・第2のモータ同士は、第1・第2の減速ギアを介して互いに回転出力が伝達される構成となっている。したがって、第1・第2のモータのうち、一方のモータに通電して駆動させると、当該一方のモータから回転出力を受けて他方のモータも回転し、他方のモータに逆起電流が発生することになる。そこで、他方のモータに生じる逆起電流をアース可能としておくことが好ましい。
また、スイッチとモータとを繋ぐアナログ回路には、第1・第2のモータの接続をアース側とスイッチ側とに切り替えるリレーを配したうえで、当該アナログ回路へは、車両内の電源からモータ駆動用の大電流とリレー操作用の小電流とを供給することが好ましい。
車両用パワーシートの姿勢操作方法としては、2つの方向へ操作可能で、かつそれぞれの方向において2段階の操作量で操作可能なスイッチによって、車両用パワーシートの姿勢を変形させる作動機構に出力を伝達する出力ギアに回転出力を伝達する第1のモータと、出力ギアに第1のモータよりも大きな減速比で回転出力を伝達する第2のモータとにアナログ回路を介してダイレクトに通電し、スイッチの操作量に応じて第1のモータと第2のモータのどちらか一方へ通電して駆動させ、スイッチの操作方向に応じて第1・第2のモータの回転方向を切り替えることができる。
第1のモータの回転出力は、該第1のモータと出力ギアとの間に配された第1の減速ギアを介して出力ギアに伝達し、第2のモータの回転出力は、第1の減速ギアと、該第1のギアと第2のモータとの間に配された第2の減速ギアとを介して出力ギアに伝達すればよい。
このとき、第1・第2のモータをリレーによってアース側とスイッチ側とに切り替え接続し、モータ駆動用として大電流を、リレー操作用として小電流をそれぞれ使用し、第1・第2のモータのうち、一方のモータを駆動させたときに他方のモータに生じる逆起電流は、アースを介して放電することが好ましい。
本発明によれば、パワーシートの高速姿勢操作と低速姿勢操作との切り替えを2つのモータで分担させているので、1つのモータで姿勢速度を切り替えるときのような複雑な回路を必要としない。すなわち、通電回路を簡素化してコスト削減を達成できる。これにより、第1のモータと第2のモータへの電源供給を別個独立したそれぞれの回路によってダイレクトに行うことができる。したがって、制御装置や特殊回路などを介在させる必要がないので、電源から各モータへ電流が供給される際の電気エネルギー損失が低減され、エネルギー効率を向上できる。また、単純なアナログ回路によって接続されているだけなので、回路に不具合が生じた場合でもその場所の特定と修復が容易である。
第2のモータから第1のモータよりも大きな減速比で出力ギアに回転出力を伝達するために、第2のモータと出力ギアとの間に、第1のモータと出力ギアとの間よりも多くの減速ギアを配しているだけであれば、操作機構がやたら複雑になることを避けられる。
中でも、第2のモータの回転出力を、第1のモータの回転出力を伝達する第1の減速ギアも介して出力ギアに伝達させれば、第1の減速ギアを第1・第2のモータで兼用でき、操作機構の効率化と簡素化を図ることができる。
第1・第2のモータのうち、一方のモータを駆動させたときに他方のモータに生じる逆起電流をアース可能としていれば、他方のモータの早期劣化や破損を防ぐことができる。
モータを駆動させるには、大きな電流が必要である。一方、リレーを作動させるには小さな電流で足りる。そこで、モータ駆動用には大電流を使用し、リレー操作用には小電流を使用していれば、電気エネルギーの無駄を避けた的確な操作が可能となる。
以下に、図面を参照しながら本発明に係る車両用パワーシートの姿勢操作機構と姿勢操作方法の実施の形態を説明するが、これに限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。本発明の姿勢操作機構は、自動車などの車両に搭載され、電動で着座姿勢を操作できる車両用パワーシートに適用される。その操作可能な着座姿勢としては、例えば図1に示すごとく、パワーシート1の前後スライド操作5、上下昇降操作6、シートクッション2の前端部上下角度操作7、シートバック3のリクライニング角度操作8、ランバーサポート操作9、およびサイドサポート操作10などがある。これらの各部位を操作するスイッチ4は、代表的にはシートクッション2のアウトサイド配設される。他に、ドア内壁のアームレストやコンソールボックス部などに配設されることもある。そして、スイッチ4を操作することで、車両内に搭載された電源であるバッテリーから駆動手段たるモータへ通電することで、パワーシート1の着座姿勢を種々変形操作できるようになっている。スイッチ4は操作部位の数に応じて配設されており、1つのスイッチ4で1つの操作部位の着座姿勢を操作できるよう構成されている。なお、図1ではスイッチ4の数を省略して図示している。また、各操作部位には、それぞれの着座姿勢を別個独立して変形可能とするため個々の機構が構築されている。すなわち、各操作部位には、それぞれ着座姿勢を変形する作動機構(図示せず)と、当該作動機構をモータの回転出力により作動させる姿勢操作機構とが構築されている。
図2に、その姿勢操作機構20のニュートラル状態(非通電状態)を示す。図2において姿勢操作機構20は、パワーシート1の姿勢を変形させる作動機構に出力を伝達する平歯車からなる出力ギア21と、出力ギア21に回転出力を伝達する第1・第2のモータ22・23と、出力ギア21へ第1・第2のモータ22・23の回転出力を減速して伝える第1・第2の減速ギア24・25と、スイッチ4と第1・第2のモータ22・23とを電気的に接続する通電回路26とを有する。第1の減速ギア24は、ウォームホイール30と該ウォームホイール30よりも小径な(歯数の少ない)平歯車31とが上下に一体形成された二段ギアであり、ウォームホイール30が第1のモータ22の回転シャフト32の先端部に固定されたウォームギア33に噛合い、平歯車31が出力ギア21と噛合っている。これにより、第1のモータ22の回転出力が、第1の減速ギア24を介した所定の減速比にて出力ギア21へ伝達される。第2の減速ギア25も、ウォームホイール35と該ウォームホイール35よりも小径な(歯数の少ない)平歯車36とが上下に一体形成された二段ギアであり、ウォームホイール35が第2のモータ23の回転シャフト37の先端部に固定されたウォームギア38に噛合い、平歯車36が出力ギア21と噛合っている。これにより、第2のモータ23の回転出力は、第1の減速ギア24に加えて第2の減速ギア25をも介されることで、第1のモータ22よりも大きな減速比にて出力ギア21へ伝達される。したがって、第1のモータ22を駆動させれば、出力ギア21延いてはパワーシート1が高速で作動し、第2のモータ23を駆動させれば低速で作動することになる。
第1・第2のモータ22・23への通電の選択と、両モータ22・23の正転逆転は1つのスイッチ操作によって切り替え可能となっている。すなわち、スイッチ4は2つの方向へ操作可能で、かつそれぞれの方向において2段階の操作量で操作可能な構成となっており、詳細は後述するが、スイッチ4の操作量に応じて第1のモータ22と第2のモータ23との通電対象が切り替えられ、スイッチ4の操作方向4a・4bに応じて第1・第2のモータ22・23の正回転と逆回転とが切り替えられる。このようなスイッチとしては、上記のような操作が可能なものであれば特に限定されることはないが、例えば2段階で押込量を選択できるシーソー式スイッチ、2段階で傾斜量を選択できる上下または左右揺動式スイッチ、2段階でスライド量を選択できる上下または左右スライド式スイッチなどを使用できる。
図2によく示されるように、通電回路26は、導線と、アース(接地)Gと、モータの接続をスイッチ4側とアースG側とへ切り替えるリレーRとのみからなる単純なアナログ回路となっている。通電回路26には、モータ駆動用の大電流とリレー作動用の小電流とが、車両内のバッテリーから別個供給され、大電流用の端子A・aと小電流用の端子B・bとが設けられている。スイッチ4の操作量が大きいときは強端子A・Bに接続され、スイッチ4の操作量が小さいときは弱端子a・bに接続される。また、スイッチ4にも大電流用の端子Tと小電流用の端子tとが設けられているが、スイッチ4を操作すると大電流用の端子Tと小電流用の端子tとは同期して動き、大電流と小電流とは常に同じ方向へ切り替えられる。このような各端子が、スイッチ4の一方側を操作した場合の正回転側4aと、スイッチ4の他方側を操作した場合の逆回転側4bとに、設けられている。なお、リレーRの非作動時は、第1・第2のモータ22・23はアース側へ接続されている。
次に、スイッチ4としてシーソー式スイッチを使用し、姿勢操作機構20をパワーシート1のリクライニング角度操作8用として適用した場合を例に挙げて、図3〜図6を参照しながら、本実施例に係る姿勢操作機構の各作用を説明する。先ず、スイッチ4の一方側4aを強く押し込んだ(大きく操作した)場合は、図3に示すごとく、スイッチ4の大電流端子T1および小電流端子t1が、それぞれ通電回路26の大電流用強端子A1および小電流用強端子B1に繋がる。すると、小電流用の強端子B1から小電流が通電されてリレーR1が作動することで、大電流用の強端子A1から第1のモータ22の正極へ電流がダイレクトに供給される。これにより、第1のモータ22が正回転して、その回転出力が第1の減速ギア24を介して所定量減速されながら出力ギア21へ伝達され、出力ギア21が高速(相対的な速度である)で正回転し、リクライニング角度を短時間で前方側に操作できる。このとき、第1のモータ22の回転出力は、第1の減速ギア24と噛合う第2の減速ギア25を介して第2のモータ23にも伝達されることで、第2のモータ23に逆起電流が発生するが、当該逆起電流はアースG3から放電される。また、第1のモータ22の負極側もアースG2に繋がっている。
スイッチ4の一方側4aを弱く押し込んだ(小さく操作した)場合は、図4に示すごとく、スイッチ4の大電流端子T1および小電流端子t1が、それぞれ通電回路26の大電流用弱端子a1および小電流用弱端子b1に繋がる。すると、小電流用の弱端子b1から小電流が通電されてリレーR3が作動することで、大電流用の弱端子a1から第2のモータ23の正極へ電流がダイレクトに供給される。これにより、第2のモータ23が正回転し、その回転出力が第1の減速ギア24および第2の減速ギア25を介して大きく減速されながら出力ギア21へ伝達され、出力ギア21が低速(相対的な速度である)で正回転し、リクライニング角度をゆっくり前方側に操作できる。このとき、第2のモータ23の回転出力は、第1の減速ギア24を介して第1のモータ22にも伝達されることで、第1のモータ22に逆起電流が発生するが、当該逆起電流はアースG1から放電される。また、第2のモータ23の負極側もアースG4に繋がっている。
スイッチ4の他方側4bを強く押し込んだ場合は、図5に示すごとく、スイッチ4の大電流端子T2および小電流端子t2が、それぞれ通電回路26の大電流用強端子A2および小電流用強端子B2に繋がる。すると、小電流用の強端子B2から小電流が通電されてリレーR2が作動することで、大電流用の強端子A2から第1のモータ22の負極へ電流がダイレクトに供給される。これにより、第1のモータ22が逆回転して、その回転出力が第1の減速ギア24を介して所定量減速されながら出力ギア21へ伝達され、出力ギア21が高速で逆回転し、リクライニング角度を短時間で後方側に操作できる。このとき、第2のモータ23に生じた逆起電流はアースG4から放電される。また、第1のモータ22の正極側もアースG1に繋がっている。
スイッチ4の他方側4bを弱く押し込んだ場合は、図6に示すごとく、スイッチ4の大電流端子T2および小電流端子t2が、それぞれ通電回路26の大電流用弱端子a2および小電流用弱端子b2に繋がる。すると、小電流用の弱端子b2から小電流が通電されてリレーR4が作動することで、大電流用の弱端子a2から第2のモータ23の負極へ電流がダイレクトに供給される。これにより、第2のモータ23が逆回転し、その回転出力が第1の減速ギア24および第2の減速ギア25を介して大きく減速されながら出力ギア21へ伝達され、出力ギア21が低速で逆回転し、リクライニング角度をゆっくり後方側に操作できる。このとき、第1のモータ22に生じた逆起電流はアースG2から放電される。また、第2のモータ23の正極側もアースG3に繋がっている。
このように本実施例によれば、1つのスイッチの操作方向と操作量に応じてパワーシートの操作方向と操作速度を調整できるが、このとき駆動手段として2つのモータを使用していることで、通電回路を飛躍的に簡素化できる。しかも、2つのモータの回転出力を効率よく出力ギアに伝達できる機構としているので、装置の大型化を避けられる。
なお、上記実施例では1つの作動機構(操作部位)を1つのスイッチで操作しているが、モード変換機能を有するスイッチとして、1つのスイッチで複数の作動機構(操作部位)を操作することもできる。高速操作用の第1のモータは、出力ギアに直接噛合わせることもできる。すなわち、第1の減速ギアを廃してもよい。逆に、第3の減速ギアを介在させてもよい。
パワーシートの斜視図である。 ニュートラル状態にある姿勢操作機構の平面図である。 出力ギアを高速で正回転させる場合の平面図である。 出力ギアを低速で正回転させる場合の平面図である。 出力ギアを高速で逆回転させる場合の平面図である。 出力ギアを低速で逆回転させる場合の平面図である。
符号の説明
1 パワーシート
2 シートクッション
3 シートバック
4 スイッチ
4a 正回転側
4b 逆回転側
5 前後スライド操作
6 上下昇降操作
7 前端部上下角度操作
8 リクライニング角度操作
9 ランバーサポート操作
10 サイドサポート操作
20 姿勢操作機構
21 出力ギア
22 第1のモータ
23 第2のモータ
24 第1の減速ギア
25 第2の減速ギア
26 通電回路
A1 正回転側大電流用の強端子
a1 正回転側大電流用の弱端子
A2 逆回転側大電流用の強端子
a2 逆回転側大電流用の弱端子
B1 正回転側小電流用の強端子
b1 正回転側小電流用の弱端子
B2 逆回転側小電流用の強端子
b2 逆回転側小電流用の弱端子
G アース
R リレー
T スイッチの大電流用端子
t スイッチの小電流用端子

Claims (8)

  1. 車両用パワーシートの姿勢を変形させる作動機構に出力を伝達する出力ギアと、前記出力ギアに回転出力を伝達する第1のモータと、前記出力ギアに前記第1のモータよりも大きな減速比で回転出力を伝達する第2のモータと、前記第1・第2のモータへ通電操作するスイッチとを有し、
    前記スイッチは、2つの方向へ操作可能で、かつそれぞれの方向において2段階の操作量で操作可能であって、前記スイッチの操作量に応じて前記第1のモータと前記第2のモータとの通電対象が切り替えられ、前記スイッチの操作方向に応じて前記第1・第2のモータの回転方向が切り替えられ、
    前記第1・第2のモータと前記スイッチとは、前記第1・第2のモータへダイレクトに通電可能なアナログ回路によって接続されている車両用パワーシートの姿勢操作機構。
  2. 前記第2のモータと前記出力ギアとの間には、前記第1のモータと前記出力ギアとの間よりも多くの減速ギアが配されている請求項1に記載の車両用パワーシートの姿勢操作機構。
  3. 前記第1のモータと前記出力ギアとの間には第1の減速ギアが配されており、前記第2のモータと前記第1の減速ギアとの間には第2の減速ギアが配されており、
    前記第1のモータの回転出力は前記第1の減速ギアを介して、前記第2のモータの回転出力は前記第1・第2の減速ギアを介して、それぞれ前記出力ギアに伝達される請求項2に記載の車両用パワーシートの姿勢操作機構。
  4. 前記第1・第2のモータのうち、一方のモータに通電して駆動させたときに他方のモータに生じる逆起電流をアース可能な請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両用パワーシートの姿勢操作機構。
  5. 前記アナログ回路には、前記第1・第2のモータの接続をアース側とスイッチ側とに切り替えるリレーが配されており、
    前記アナログ回路へは、車両内の電源からモータ駆動用の大電流とリレー操作用の小電流とが供給される請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車両用パワーシートの姿勢操作機構。
  6. 2つの方向へ操作可能で、かつそれぞれの方向において2段階の操作量で操作可能なスイッチによって、車両用パワーシートの姿勢を変形させる作動機構に出力を伝達する出力ギアに回転出力を伝達する第1のモータと、前記出力ギアに前記第1のモータよりも大きな減速比で回転出力を伝達する第2のモータとにアナログ回路を介してダイレクトに通電し、
    前記スイッチの操作量に応じて前記第1のモータと前記第2のモータのどちらか一方へ通電して駆動させ、前記スイッチの操作方向に応じて前記第1・第2のモータの回転方向を切り替える車両用パワーシートの姿勢操作方法。
  7. 前記第1のモータの回転出力は、該第1のモータと前記出力ギアとの間に配された前記第1の減速ギアを介して前記出力ギアに伝達し、
    前記第2のモータの回転出力は、前記第1の減速ギアと、該第1のギアと前記第2のモータとの間に配された第2の減速ギアとを介して前記出力ギアに伝達する請求項6に記載の車両用パワーシートの姿勢操作方法。
  8. 前記第1・第2のモータをリレーによってアース側とスイッチ側とに切り替え接続し、
    モータ駆動用として大電流を、リレー操作用として小電流をそれぞれ使用し、
    前記第1・第2のモータのうち、一方のモータを駆動させたときに他方のモータに生じる逆起電流はアースを介して放電する請求項6または請求項7に記載の車両用パワーシートの姿勢操作方法。

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