JP2010083233A - 車両用シート装置 - Google Patents

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JP2010083233A JP2008252303A JP2008252303A JP2010083233A JP 2010083233 A JP2010083233 A JP 2010083233A JP 2008252303 A JP2008252303 A JP 2008252303A JP 2008252303 A JP2008252303 A JP 2008252303A JP 2010083233 A JP2010083233 A JP 2010083233A
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Mitsunao Kawamura
光直 河村
Kunimitsu Hisatomi
國充 久富
Akira Sakoguchi
陽 迫口
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Abstract

【課題】シートバックを現在の傾斜角のまま前後方向へ容易に平行移動させることのできる車両用シート装置を提供する。
【解決手段】シートバック3をシートクッション2に対して前後方向へ水平移動させる水平移動装置4を備え、該水平移動装置4は、シートクッション2の側面とシートバック3の側面との間に設けられた連結部材7と、シートクッション2の側面と連結部材7との間に設けられた第1リクライニング装置8と、シートバック3の側面と連結部材7との間に設けられた第2リクライニング装置9とを備え、第1リクライニング装置8のモータM1により、シートクッション2に対して連結部材7が回転可能に設けられ、第2リクライニング装置9のモータM2により連結部材7に対してシートバック3が回転可能に設けられた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両用シート装置に関し、特に、車両用シートのシートバックをシートクッションに対して前後方向へ平行移動可能に設けられたことを特徴とする車両用シート装置に関するものである。
ドライバの体型に応じて、シートクッションを前後移動させてシートクッションの位置を前後調節したとしても、シートバックの位置がドライバの体型に適合しない場合には、ドライバが運転中、不快感を感じる場合が多い。
このような問題を解消するべく、特許文献1には、リクライニング機構と中折れ機構がクランク機構で連結された発明が開示されている。
しかし、特許文献1に記載の発明においては、ドライバの背中に当たる部分を平行に移動させることはできずに、前後移動に伴って、ドライバの背中に当たる部分の傾きが変化してしまうという問題があった。
又、特許文献2に、シートバックを平行に移動させることのできる発明が開示されている。しかし、特許文献2に記載の発明においては、シートバックを前後方向へ移動させた場合、シートバックの傾斜角を調整し直さなければならずに繁雑、面倒であるという問題があった。
特許第4060702号公報 実開昭59−188739号公報
本発明は前記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、シートバックを現在の傾斜角のまま前後方向へ容易に平行移動させることのできる車両用シート装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、シートクッション2とシートバック3とを備えた車両用シート装置1であって、前記シートバック3を前記シートクッション2に対して前後方向へ平行移動させる平行移動装置4を備え、
該平行移動装置4は、
シートクッション2の側面と前記シートバック3の側面との間に設けられた連結部材7と、
シートクッション2の側面と前記連結部材7との間に設けられた第1リクライニング装置8と、
シートバック3の側面と前記連結部材7との間に設けられた第2リクライニング装置9と、
前記第1リクライニング装置8のモータM1及び前記第2リクライニング装置9のモータM2を制御する制御装置Sを備え、
第1リクライニング装置8のモータM1を駆動させることでシートクッション2に対して前記連結部材7が回動可能に設けられ、
第2リクライニング装置9のモータM2を駆動させることで前記連結部材7に対してシートバック3が回動可能に設けられ、
第2リクライニング装置9の駆動軸19が第1リクライニング装置8の駆動軸10よりも上位に設けられ、
前記制御装置Sが前記第1リクライニング装置8の駆動軸10を正方向へ回動させ、且つ前記第2リクライニング装置9の駆動軸19を逆方向へ回動させることによって前記シートバック3を前方へ平行移動させ、一方、前記第1リクライニング装置8の駆動軸10を逆方向へ回動させ、且つ前記第2リクライニング装置9の駆動軸19を正方向へ回動させることによって前記シートバック3を後方へ平行移動させることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用シート装置1において、前記第1リクライニング装置8のモータM1と前記第2リクライニング装置9のモータM2は互いに同一角度回動することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両用シート装置1において、
シートバック3の最前進、最後進をそれぞれ検知するリミットスイッチ30,31を備え、リミットスイッチ30,31がシートバック3の最前傾、又は最後傾を検知した時に第1リクライニング装置8、第2リクライニング装置9の作動を停止させることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両用シート装置1において、
前記制御装置(S)は、
電源(B)と第1リクライニング装置(8)のモータ(M1)との間に設けられて該モータ(M1)の正転又は逆転を選択することでシートバック(3)の前傾又は後傾を選択する第1マニュアルスイッチ(32)と、
電源(B)と第2リクライニング装置(9)のモータ(M2)との間に設けられてシートバック(3)の前進又は後進を選択する第2マニュアルスイッチ(32)と、
正逆回動切換部33とを備え、
該正逆回動切換部33は、前記第2マニュアルスイッチ(32)の操作に基づき前記第2リクライニング装置(9)のモータ(M2)の回転方向を前記第1リクライニング装置のモータ(M2)の回転方向とは逆方向へ回転させることで、シートバックを前進、後進させることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の車両用シート装置において、
前記制御装置(S)は更に、
前記第2マニュアルスイッチ(34)と共に前記第2リクライニング装置9のモータ(M1)への給電に関与する常閉型のリミットスイッチ(30又は31)を備えており、
前記連結部材(7)には、シートクッション側に設けられたカム(71)との係合関係に基づいて前記リミットスイッチ(30又は31)に対して移動可能なスイッチ部材(75)が設けられており、前記シートバック(3)を前傾又は後傾させた場合において、シートバック(3)が最前傾位置又は最後傾位置に達したときに、前記カム(71)によって前記スイッチ部材(75)が前記常閉型のリミットスイッチ(30又は31)に作用する方向に移動し、当該リミットスイッチ(30又は31)が開状態となって前記第2リクライニング装置(9)のモータ(M2)への給電が停止することを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、第1リクライニング装置8のモータM1を正方向へ作動させるとシートクッション2に対して連結部材7が正方向へ回動する一方、第2リクライニング装置9のモータM2を逆方向へ作動させることで、連結部材7に対してシートバック3が逆方向へ回動する。そして、シートバック3の回動位置がシートクッション2の回動位置よりも上位に位置しているために、シートバック3の傾斜角がほぼ保たれたままシートバック3はシートクッション2に対して前方へ平行移動する。一方、第1リクライニング装置8のモータM1を逆方向へ作動させ、第2リクライニング装置9のモータM2を正方向へ作動させることで、シートバック3の傾斜角がほぼ保たれたままシートクッション2に対してシートバック3を後方へ平行移動させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、シートバック3をその傾斜角のまま前後方向へ平行に移動させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、二つのリミットスイッチ30,31がシートバック3の前前進、後後進をそれぞれ検知することができる。
請求項4に記載の発明によれば、正逆回動切換部33が第1リクライニング装置8モータM1の作動方向とは逆方向へ第2リクライニング装置9のモータM2を作動させることで、シートバック3をその傾斜角のまま前後方向へ平行に移動させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、第2マニュアルスイッチ34を操作して第2リクライニング装置9のモータM2への給電を阻止することで、シートバック3が最前傾位置又は最後傾位置よりも更に前傾又は後傾する事態を防止することができる。
図1乃至図6は第1実施形態を示す。本実施形態に係る車両用シート装置1は、シートクッション2をシートバック3に対して前後方向へ平行移動させる平行移動装置4を備えている。図1は、車両用シート装置1を側方から観た状態を示す。平行移動装置4は図1に示すように、シートクッション2の側部フレームの後端部とシートバック3の側部フレームの下端部とを連結するように設けられている。図1中、一点鎖線は、実線で示すシートバック3が後方向へ平行移動し、又、二点鎖線は、シートバック3が前方へ平行移動した状態を示す。シートバック3が前後方向へ平行移動できる構成については後述する。
図1は平行移動装置4の正面図を示し、図2は図1のA―A線断面図を示す。図2に示すように、平行移動装置4はシートクッション2の側面に固定されたシートクッション側フレーム部材5とシートバックの側面に固定されたシートバック側フレーム部材6との間に設けられている。
図2に示すように、平行移動装置4は、前記シートクッション側フレーム部材5と前記シートバック側フレーム部材6との間に設けられた連結部材7と、第1リクライニング装置8と、第2リクライニング装置9を備えている。第1リクライニング装置8は前記シートクッション側フレーム部材5と連結部材7との間に設けられている。前記第2リクライニング装置9は前記シートバック側フレーム部材6と前記連結部材7との間に設けられている。
前記第1リクライニング装置8の駆動軸10はモータM1と接続し、該モータM1によって回動駆動される。該モータM1は減速機構を備えた構造である。該駆動軸10には結合部材11が固定されている。
第1リクライニング装置8は前記駆動軸10の他に外歯プレート12、内歯プレート13を主な構成要素とし、内歯プレート12及び外歯プレート13の外周を略環状のリング14が覆うように設けられている。
前記外歯プレート12は前記シートクッション側フレーム部材5に溶接等の手段で固定されると共に、前記駆動軸10に回動自在に嵌合されている。外歯プレート12は、外形が略円形状にプレス加工等によって形成され、その外周には外歯15が形成されている。
前記内歯プレート13は、外形が略円形状にプレス加工等によって形成され、その外周部分は厚さ方向へ突出した段差部になり、該段差部の内側には内歯16が形成されている。該内歯16は、前記外歯プレート12の外歯15に噛合可能になっている。該内歯プレート13は、前記連結部材7に溶接等の手段で固定されている。
前記連結部材7は下側連結部材17と上側連結部材18とが結合された形態である。下側連結部材17は中心孔が形成された略円盤状に形成されている。下側連結部材17はその中心孔の周囲が前記駆動軸10の結合部材11に結合されている。
前記上側連結部材18は、前記下側連結部材17と同様に中心孔が形成された略円板状に形成されている。該中心孔の周囲には前記第2リクライニング装置9の駆動軸19に固定された結合部材20が固定されている。図1に示すように、上側連結部材18の上部にはカム面21が設けられている。該カム面21は図1に示すように、凹状の第1カム面22と該第1カム面22の両側から立ち上がる第2カム面23、23とを有した形態である。
以上のように構成されているため、第1リクライニング装置8の駆動軸10が回動すると、内歯プレート13の内歯16がが外歯プレート12の外歯15に噛合しながら該内歯プレート13及び連結部材7が駆動軸10と一緒に回動することになる。
次に、前記第2リクライニング装置9について説明する。該第2リクライニング装置9は前記駆動軸19の他に内歯プレート24、外歯プレート25を主な構成要素とし、内歯プレート24及び外歯プレート25の外周を略環状のリング26が覆うように設けられている。
前記内歯プレート24が溶接等の手段で前記上側連結部材18に固定されている。該内歯プレート24は、その外周部分が厚さ方向へ突出した段差部になり、該段差部の内側には内歯27が形成されている。
前記外歯プレート25は、前記シートバック側フレーム部材6に溶接等の手段で固定されている。外歯プレート25は、外形が略円形状にプレス加工等によって形成され、その外周には外歯28が形成されて、前記内歯プレート24の内歯27に噛合可能になっている。
図1に示すように、前記上側連結部材18のカム面21に対面するように第1リミットスイッチ30、及び第2リミットスイッチ31が設けられている。これら第1リミットスイッチ30、及び第2リミットスイッチ31に基づいて、第1リクライニング装置8のモータM1の作動、及び第2リクライニング装置9のモータM2の作動が制御されるようになっている。
ここで、前記第1リクライニング装置8のモータM1と、第2リクライニング装置9のモータM2は、後述するように互いに逆方向へ回動するようになっている。又、モータM1の回動角度とモータM2の回動角度は互いに同じ角度とする。
以上のように構成されているため、第2リクライニング装置9の駆動軸19が回動すると、外歯プレート25の外歯28が内歯プレート24の内歯27に噛合しながら該外歯プレート25及びシートバック側フレーム部材6が連結部材7に対して回動することになる。
図3は、第1リミットスイッチ30,及び第2リミットスイッチ31の出力に基づき、第1リクライニング装置8のモータM1の作動、及び第2リクライニング装置9のモータM2の作動を制御する制御装置Sの電気回路図を示す。
電源Bと、前記第1リクライニング装置8のモータM1との間には、第1マニュアルスイッチ32と正逆回動切換部33が設けられている。又、電源Bと前記第2リクライニング装置9のモータM2との間には、第2マニュアルスイッチ34が設けられている。
前記第1マニュアルスイッチ32は、シートバック3をリクライニング(前傾、後傾)させる場合にマニュアル操作されるスイッチである。第1マニュアルスイッチ32は、前傾用スイッチ部35と後傾用スイッチ部36とを備えている。前記前傾用スイッチ部35は、シートバック3を前方へ傾ける(以下、前傾するという)場合に操作され、前記後傾用スイッチ部36は、シートバック3を後方へ傾ける(以下、後傾するという)場合に操作されるスイッチである。
前記第2マニュアルスイッチ34は、シートバック3を前後方向へ平行移動させる場合にマニュアル操作されるスイッチである。第2マニュアルスイッチ34は、前進用スイッチ部37と後進用スイッチ部38を備えている。前進用スイッチ部37は、シートバック3を前方へ平行移動させる(以下、前進させるという)場合に操作され、後進用スイッチ部38は、シートバック3を後方へ平行移動させる(以下、後進させるという)場合に操作されるものである。
前記正逆回動切換部33は、第2マニュアルスイッチ34の操作に基づき、第1リクライニング装置8のモータM1を正転、逆転させる切換部である。
以下、順次、前記第1マニュアルスイッチ32、第2マニュアルスイッチ34、正逆回動切換部33の詳細について説明する。
前記第1マニュアルスイッチ32の前傾用スイッチ部35は、可動部37と第1接点38と第2接点39とを備えている。第1接点38は前記電源Bに接続され、第2接点39はアースされている。第2接点39は常閉接点である。又、前記第1マニュアルスイッチ32の後傾用スイッチ部36は、可動部40と第1接点41と第2接点42とを備えている。第1接点41はアースされ、第2接点42は電源Bに接続されている。第1接点41は常閉接点である。
前記第2マニュアルスイッチ34の前進用スイッチ部37は、可動部43と第1接点44と第2接点45とを備えている。第1接点44はアースされ、第2接点45は第2リミットスイッチ31を介して電源Bに接続されている。第1接点44は常閉接点である。又、前記第2マニュアルスイッチ32の後進用スイッチ部38は、可動部46と第1接点47と第2接点48とを備えている。第1接点47は第1リミットスイッチ30を介して電源Bに接続され、第2接点48はアースされている。第2接点48は常閉接点である。
前記正逆回動切換部33は、第1切換部49と第2切換部50とを備えている。第1切換部49は、可動部51と第1接点52と第2接点53と励磁コイル54とを備えている。第2切換部50は、可動部55と第1接点56と第2接点57と励磁コイル58とを備えている。
前記第1切換部49の第1接点52と励磁コイル54は、前記第2マニュアルスイッチ34の前進用スイッチ部37の出力側に接続されている。又、前記第2切換部50の第1接点56と励磁コイル58は、前記第2マニュアルスイッチ34の後進用スイッチ部38の出力側に接続されている。尚、前記第1切換部49の前記励磁コイル54と前記第2マニュアルスイッチ34の前進用スイッチ部37との間には、ダイオードD1が設けられている。又、前記第2切換部50の前記励磁コイル58と前記第2マニュアルスイッチ34の後進用スイッチ部38との間には、ダイオードD2が設けられている。
前記第1マニュアルスイッチ32、第2マニュアルスイッチ34、正逆回動切換部33によって、前記制御装置Sが構成される。
次に、作用について説明する。先ず、シートバック3をリクライニング(前傾)させる作用について説明する。この場合、図3に示すように、第2マニュアルスイッチ34をオフ状態にしておく。そして、第1マニュアルスイッチ32の前傾用スイッチ部35の可動部37を第1接点38に切り換えることで、該前傾用スイッチ部35をオンさせる。すると、電源Bから供給された電流は、第1マニュアルスイッチ32の前傾用スイッチ部35→正逆回動切換部33の第1スイッチ部49→第1リクライニング装置8のモータM1→正逆回動切換部33の第2スイッチ部50→第1マニュアルスイッチ32の後傾用スイッチ部36を経てアースされように流れることで、第1リクライニング装置8のモータM1が実線で示すように正転することによって、シートバック3を前傾させる。
次に、シートバックをリクライニング(後傾)させる作用について説明する。この場合、図3に示す状態において、第1マニュアルスイッチ32の後傾用スイッチ部36の可動部40を第2接点42に切り換えることで、該後傾用スイッチ部36をオンさせる。すると、電源Bから供給された電流は、第1マニュアルスイッチ32の後傾用スイッチ部36→正逆回動切換部33の第2スイッチ部50→第1リクライニング装置8のモータM1→正逆回動切換部33の第1スイッチ部49→第1マニュアルスイッチ32の前傾用スイッチ部35を経てアースされるように流れることで、第1リクライニング装置8のモータM1が波線で示すように逆転することによって、シートバック3を後傾させる。
次に、シートバック3を図4に示すように中立の状態から前方へ平行移動(前進)させる作用について説明する。この場合、図3に示す状態において、第2マニュアルスイッチ34の前進用スイッチ37の可動部43を第2接点45に切り換えることで、第2マニュアルスイッチ34の前進用スイッチ部37をオンさせる。すると、電源Bから供給された電流は、第2リミットスイッチ31→第2マニュアルスイッチ34→正逆回動切換部33の第1スイッチ部49の励磁コイル54を経てアースされることで、励磁コイル54が励磁されて第1スイッチ部49の可動部51は第1接点52に切り替わる。これによって、電源Bから供給された電流は、第2リミットスイッチ31→第2マニュアルスイッチ34の前進用スイッチ部37→正逆回動切換部33の第1スイッチ部49→第1リクライニング装置8のモータM1→正逆回動切換部33の第2スイッチ部50→第1マニュアルスイッチ32の後傾用スイッチ部36を経てアースされることによって第1リクライニング装置8のモータM1は実線で示すように正転する。
前記モータM1が正転すると、図2に示すように、第1リクライニング装置8の内歯プレート13が外歯プレート12と噛合しながらモータM1と一体に正転することで、連結部材7が正転する。
一方、図3に示すように、電源Bから供給された電流は、第2リミットスイッチ31→第2マニュアルスイッチ34の前進用スイッチ部37→第2リクライニング装置9のモータM2→第2マニュアルスイッチの後進用スイッチ部38を経てアースされることで、第2リクライニング装置9のモータM2が波線で示すように逆転する。
前記モータM2が逆転すると、図2に示すように、第2リクライニング装置9の外歯プレート25が内歯プレート24と噛合しながらモータM2と一体に逆転することで、シートバック側フレーム部材6が連結部材7に対して逆転する。
図5はこの状態を示す。つまり、第1リクライニング装置8のモータM1が正転するために連結部材7が前方へ傾く一方、第2リクライニング装置9のモータM2が逆転することで、シートバック3が連結部材7に対して後方へ傾き、しかも、モータM1の回動角度とモータM2の回動角度とが互いに同じ角度のためにシートバック3の中心位置は、図4に示す中立の状態L1から前進した状態L2になる。
そして、この時、同図5に示すように、第1リミットスイッチ30がカム面21の第2カム面23に接触してオフすることで、電源Bから第1リクライニング装置8のモータM1、及び第2リクライニング装置のモータM2至る電気回路が切断することで、これらモータM1、M2の作動が停止する。
次に、シートバック3を前方へ平行移動(後進)させる作用について説明する。この場合、図3に示す状態において、第2マニュアルスイッチ34の後進用スイッチ部38の可動部46を第2接点48に切り換えることで、第2マニュアルスイッチ34の後進用スイッチ部38をオンさせる。すると、電源Bから供給された電流は、第1リミットスイッチ30→第2マニュアルスイッチ34の後進用スイッチ部38→正逆回動切換部33の第2スイッチ部50の励磁コイル58を経てアースされることで、励磁コイル58が励磁されて第2スイッチ部50の可動部55は第1接点56に切り替わる。これによって、電源Bから供給された電流は、第1リミットスイッチ30→第2マニュアルスイッチの後進用スイッチ部38→正逆回動切換部33の第2スイッチ部50→第1リクライニング装置8のモータM1→正逆回動切換部33の第1スイッチ部49→第1マニュアルスイッチ32の前傾用スイッチ部35を経てアースされることによって第1リクライニング装置8のモータM1は逆転する。
前記モータM1が逆転すると、図2に示すように、第1リクライニング装置8の内歯プレート13が外歯プレート12と噛合しながら駆動軸10と一体に逆転することで、連結部材7が逆転する。
一方、電源Bから供給された電流は、第1リミットスイッチ30→第2マニュアルスイッチ34の後進用スイッチ部38→第2リクライニング装置9のモータM2→第1マニュアルスイッチ34の前進用スイッチ部37を経てアースされることで、第2リクライニング装置9のモータM2が実線で示すように正転する。
前記第2リクライニング装置9のモータM2が正転すると、図2に示すように、第2リクライニング装置9の外歯プレート25が内歯プレート24と噛合しながら駆動軸19と一体に正転することで、シートバック側フレーム部材6が連結部材7に対して正転する。
図6はこの状態を示す。つまり、第1リクライニング装置8のモータM1が逆転するために連結部材7が後方へ傾く一方、第2リクライニング装置9のモータM2が正転することで、シートバック3が連悦部材7に対して前方へ傾き、しかも、モータM1の回動角度とモータM2の回動角度とが互いに同じ角度のためにシートバック3の中心位置は、図4に示す中立の状態L1から前方へ平行移動した状態L3になる。
そして、この時、同図6に示すように、第2リミットスイッチ31がカム面21の第2カム面23に接触してオフすることで、電源Bから第1リクライニング装置8のモータM1、及び第2リクライニング装置9のモータM2至る電気回路が切断することで、これらモータM1、M2の作動が停止する。
図7乃至図11は第2実施形態を示す。第2実施形態の特徴は、第1実施形態に対して、第2リクライニング装置9の過度の作動を防止してシートバック3の過度の傾きを防止するための安全装置を付加した点にある。
図7に示すように、シートクッション側フレーム部材5の上部に、カム部材71、71が設けられている。カム部材71、71を設けることで、シートクッション側フレーム部材5の上部にカム面72が形成されている。カム面72は円弧面の第1カム面73と該第1カム面73の両側から立ち上がる第2カム面74,74とを備えた形態である。又、当該カム面72に当接可能に該カム面72の上位にはスイッチ部材75が昇降可能に設けられている。該スイッチ部材75は、図8に示すように、中央に孔が形成されることで、第2リクライニング装置9の駆動軸19が挿通可能に連結部材7の表面に昇降自在に設けられている。図8(a)はスイッチ部材75の正面図を示し、図8(b)は図8(a)のB―B線断面図を示す。
図8(a)に示すように、該スイッチ部材75は上面が円弧面76に形成され、下部両端から脚77,77が突出し、且つ両脚77,77間の中央からはスイッチ片78が平行方向へ突出すると共に図8(b)に示すように該スイッチ片78の先端は下方へ屈曲した形態である。
次に、作用について説明する。図9はシートクッション2に対してシートバック3が中立の状態を示し、図10はシートクッション2に対してシートバック3が過度に前方へ傾いた状態を示し、図11はシートクッション2に対してシートバック3が過度に後方へ傾いた状態を示す。
図9に示すように、シートクッション2に対してシートバック3が中立にある場合には、スイッチ部材75が第1リミットスイッチ30、及び第2リミットスイッチ31に接触しないために、前述の第1実施形態と同様に、シートクッション2に対してシートバック3を前傾させ、又は後傾させることができる。
そして、図10に示すように、シートクッション2に対してシートバック3が過度に前傾した場合には、スイッチ部材75のスイッチ片78がカム面72の第2カム面74に接触してスイッチ部材75が上方へ押し上げられて第1リミットスイッチ30、及び第2リミットスイッチ31に接触する。その結果、第1リミットスイッチ30、及び第2リミットスイッチ31が開くことで、第1リクライニング装置8のモータM1、及び第2リクライニング装置9のモータM2が停止して、シートクッション2に対してシートバック3の過度の前傾が防止されて、安全が図られる。
一方、図11に示すように、シートクッション2に対してシートバック3が過度に後傾した場合には、スイッチ部材75のスイッチ片78がカム面72の第2カム面74に接触してスイッチ部材75が上方へ押し上げられて第1リミットスイッチ30、及び第2リミットスイッチ31に接触する。その結果、第1リミットスイッチ30、及び第2リミットスイッチ31が開くことで、第1リクライニング装置8のモータM1、及び第2リクライニング装置9のモータM2が停止することで、シートクッション2に対してシートバック3の過度の後傾が防止されて、安全が図られる。
尚、第1リミットスイッチ30,第2リミットスイッチ31の位置を選択することで、第1リクライニング装置8及び第2リクライニング装置9の作動範囲を任意に決定することができる。
又、以上の実施形態においては、リミットスイッチ30、31によって、シートバック3の前傾、及び後傾をそれぞれ検知したが、一つのリミットスイッチによって前傾と後傾を検知するようしても良い。
図1は車両用シート装置の正面図を示す。 図2は図1のA―A線断面図を示す。 図3は電気回路を示す。 図4は作用を示す。 図5は作用を示す。 図6は作用を示す。 図7は車両用シート装置の第2実施形態の正面図を示す。 図8は作用を示す。 図9はスイッチ部材を示す。 図10は作用を示す。 図11は作用を示す。
符号の説明
1 車両用シート装置
2 シートクッション
3 シートバック
4 平行移動装置
7 連結部材
8 第1リクライニング装置
9 第2リクライニング装置
10 第1リクライニング装置の駆動軸
19 第2リクライニング装置の駆動軸
30 第1リミットスイッチ
31 第2リミットスイッチ
32 第1マニュアルスイッチ
34 第2マニュアルスイッチ
S 制御装置

Claims (5)

  1. シートクッション及びシートバック、並びに前記シートバックを前記シートクッションに対して前後方向へ平行移動させる平行移動装置を備えた車両シート装置であって、
    前記平行移動装置は、
    前記シートクッションの側面と前記シートバックの側面との間に設けられた連結部材と、
    前記シートクッションの側面と前記連結部材との間に設けられた第1リクライニング装置と、
    前記シートバックの側面と前記連結部材との間に設けられた第2リクライニング装置と、
    前記第1リクライニング装置のモータ(M1)及び前記第2リクライニング装置のモータを制御する制御装置とを備え、
    第1リクライニング装置のモータを駆動させることでシートクッションに対して前記連結部材が回動可能に設けられ、
    第2リクライニング装置のモータを駆動させることで前記連結部材に対してシートバックが回動可能に設けられ、
    第2リクライニング装置の駆動軸が第1リクライニング装置の駆動軸よりも上位に設けられ、
    前記制御装置が前記第1リクライニング装置の駆動軸を正方向へ回動させ、且つ前記第2リクライニング装置の駆動軸を逆方向へ回動させることによって前記シートバックを前方へ平行移動させ、一方、前記第1リクライニング装置の駆動軸を逆方向へ回動させ、且つ前記第2リクライニング装置の駆動軸を正方向へ回動させることによって前記シートバックを後方へ平行移動させることを特徴とする車両用シート装置。
  2. 前記第1リクライニング装置のモータと前記第2リクライニング装置のモータは互いに同一角度回動することを特徴とする請求項1に記載の車両用シート装置。
  3. シートバックの最前傾、最後傾をそれぞれ検知するリミットスイッチを備え、各リミットスイッチがシートバックの最前進、又は最後進をそれぞれ検知した時に第1リクライニング装置及び第2リクライニング装置の作動を停止させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用シート装置。
  4. 前記制御装置は、
    電源と第1リクライニング装置のモータとの間に設けられて該モータの正転又は逆転を選択することでシートバックの前傾又は後傾を選択する第1マニュアルスイッチと、
    該第1マニュアルスイッチと前記第2リクライニング装置のモータとの間に設けられて前記第2リクライニング装置のモータを前記第1リクライニング装置のモータと逆方向へ回動させる正逆回動切換部とを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用シート装置。
  5. 前記制御装置は更に、
    前記第1マニュアルスイッチと共に前記第1リクライニング装置のモータへの給電に関与する常閉型のリミットスイッチと、
    前記第2リクライニング装置のモータへの給電を阻止又は許容すべく手動操作される第2マニュアルスイッチとを備えており、
    前記連結部材には、シートクッション側に設けられたカムとの係合関係に基づいて当該連結部材に対して移動可能なスイッチ部材が設けられており、
    前記第2マニュアルスイッチによって第2リクライニング装置のモータへの給電を阻止した状況下で、前記第1マニュアルスイッチを操作してシートバックを前傾又は後傾させた場合において、シートバックが最前傾位置又は最後傾位置に達したときに、前記カムによって前記スイッチ部材が前記常閉型のリミットスイッチに作用する方向に移動し、当該リミットスイッチが開状態となって前記第1リクライニング装置のモータへの給電が停止することを特徴とする請求項4に記載の車両用シート装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017114224A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 本田技研工業株式会社 シート装置及び車両

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