JP2559869Y2 - 衛生洗浄装置 - Google Patents
衛生洗浄装置Info
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- JP2559869Y2 JP2559869Y2 JP1990109986U JP10998690U JP2559869Y2 JP 2559869 Y2 JP2559869 Y2 JP 2559869Y2 JP 1990109986 U JP1990109986 U JP 1990109986U JP 10998690 U JP10998690 U JP 10998690U JP 2559869 Y2 JP2559869 Y2 JP 2559869Y2
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- nozzle body
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、便器に取付けられて用足し後局部に温水を
噴射させて洗浄を行う所謂局部洗浄機能を備えた衛生洗
浄装置に係わり、その目的は、洗浄水を噴出するノズル
をセルフクリーニングすることにより、洗浄水を衛生的
に噴出させるようにしたことにある。
噴射させて洗浄を行う所謂局部洗浄機能を備えた衛生洗
浄装置に係わり、その目的は、洗浄水を噴出するノズル
をセルフクリーニングすることにより、洗浄水を衛生的
に噴出させるようにしたことにある。
局部洗浄機能を備えた衛生洗浄装置は、適温に温水化
した洗浄水をノズル装置により局部に向けて噴射する構
造が一般的であり、その概略構成を第10図,第11図にお
いて示す。
した洗浄水をノズル装置により局部に向けて噴射する構
造が一般的であり、その概略構成を第10図,第11図にお
いて示す。
図において、便器本体1の上面後部に衛生洗浄装置2
のケーシング3が固定され、このケーシング3には便座
4及び便蓋5が開閉自在に取付けられている。前記ケー
シング3の内部には、洗浄水を適温に加熱する加熱タン
ク6をはじめ、乾燥処理用の温風機及び制御コントロー
ラ等が収容されており、各機能の操作はケーシング3の
側方上面に設けた操作部7にて行われる。そして、給水
源8から流入した洗浄水は、加熱タンク6にて局部洗浄
に適した温度に加熱されてノズル装置9から噴出する。
前記温水化された洗浄水を噴出するノズル装置9は、第
9図に衛生洗浄装置2の概略図で示すように、シリンダ
10と、このシリンダ10より進退するノズル本体11とから
構成されている。
のケーシング3が固定され、このケーシング3には便座
4及び便蓋5が開閉自在に取付けられている。前記ケー
シング3の内部には、洗浄水を適温に加熱する加熱タン
ク6をはじめ、乾燥処理用の温風機及び制御コントロー
ラ等が収容されており、各機能の操作はケーシング3の
側方上面に設けた操作部7にて行われる。そして、給水
源8から流入した洗浄水は、加熱タンク6にて局部洗浄
に適した温度に加熱されてノズル装置9から噴出する。
前記温水化された洗浄水を噴出するノズル装置9は、第
9図に衛生洗浄装置2の概略図で示すように、シリンダ
10と、このシリンダ10より進退するノズル本体11とから
構成されている。
前記ノズル装置9のシリンダ10は、通水管6a→ケーシ
ング3内の加熱タンク6→電磁弁12を経由して給水源8
と接続され、又、ノズル本体11は電動機13の回転子軸に
機械的手段により連結されて進退駆動する。
ング3内の加熱タンク6→電磁弁12を経由して給水源8
と接続され、又、ノズル本体11は電動機13の回転子軸に
機械的手段により連結されて進退駆動する。
そして、洗浄水の供給をはじめ加熱タンク6及びノズ
ル装置9等の動作はすべてコントローラ14にて制御され
ており、局部洗浄に際しての洗浄水の噴射前及び噴射後
においては、前記洗浄水を利用してノズルヘッド11aを
クリーニングするために、ノズルヘッド11aの外周面に
洗浄水を垂れ流す構造がシリンダ10の先端部分に形成さ
れている。従って、前記洗浄水の噴射前等において、ク
リーニング用の洗浄水をシリンダ10の先端のノズルヘッ
ド11aに流すことにより該ノズルヘッド11aを局部洗浄の
事前・事後に洗浄していた。
ル装置9等の動作はすべてコントローラ14にて制御され
ており、局部洗浄に際しての洗浄水の噴射前及び噴射後
においては、前記洗浄水を利用してノズルヘッド11aを
クリーニングするために、ノズルヘッド11aの外周面に
洗浄水を垂れ流す構造がシリンダ10の先端部分に形成さ
れている。従って、前記洗浄水の噴射前等において、ク
リーニング用の洗浄水をシリンダ10の先端のノズルヘッ
ド11aに流すことにより該ノズルヘッド11aを局部洗浄の
事前・事後に洗浄していた。
前記ノズルヘッド11aを洗浄する場合、洗浄水はノズ
ルヘッド11aの外周面に沿って流れるだけであるため、
通水される洗浄水の勢いや流量が少ないと、充分な洗浄
効果が得られない場合がある。又、ノズルヘッド11aの
洗浄水が噴射する噴出孔から塵芥等がノズル装置内に侵
入したり、あるいは、目詰まりしているような場合、前
記のように、単に、ノズルヘッド11aの周りのみを洗浄
していても、充分な洗浄効果が得られず、更に、ノズル
本体11をシリンダ10内に収納したとき、ノズルヘッド11
aがシリンダ10の先端から突出しているような構造にお
いては、ノズルヘッド11aの噴出孔に塵芥等が付着しや
すく、その上、前記塵芥等を除去するために洗浄水の流
量を増大させたとしても、洗浄水はノズルヘッドの表面
を流下するだけで、塵芥を確実に取り除くことが難し
く、前記同様、クリーニング効果を期待することができ
なかった。
ルヘッド11aの外周面に沿って流れるだけであるため、
通水される洗浄水の勢いや流量が少ないと、充分な洗浄
効果が得られない場合がある。又、ノズルヘッド11aの
洗浄水が噴射する噴出孔から塵芥等がノズル装置内に侵
入したり、あるいは、目詰まりしているような場合、前
記のように、単に、ノズルヘッド11aの周りのみを洗浄
していても、充分な洗浄効果が得られず、更に、ノズル
本体11をシリンダ10内に収納したとき、ノズルヘッド11
aがシリンダ10の先端から突出しているような構造にお
いては、ノズルヘッド11aの噴出孔に塵芥等が付着しや
すく、その上、前記塵芥等を除去するために洗浄水の流
量を増大させたとしても、洗浄水はノズルヘッドの表面
を流下するだけで、塵芥を確実に取り除くことが難し
く、前記同様、クリーニング効果を期待することができ
なかった。
本考案は、前記の問題点に鑑み、洗浄水を噴出するノ
ズルを衛生的に洗浄可能とした改良された衛生洗浄装置
を提供することにある。
ズルを衛生的に洗浄可能とした改良された衛生洗浄装置
を提供することにある。
本考案の衛生洗浄装置は、前記問題点の解消をはかる
ために、給水源からの水を内部に導入するための通水口
eを備えたシリンダ10と、このシリンダ10に移動可能に
収納されて基端周面に開口した流入口cと、先端周面に
開口した噴出孔aと、前記流入口cと噴出口aとの間を
連絡する流路23とを備えたノズル本体11と、前記シリン
ダ10とノズル本体11との間において、前記ノズル本体11
が収納位置にあるときシリンダ10の通水口cとノズル本
体11の噴出孔aを連絡するためのクリーニング通路31を
備え、かつ、ノズル本体11が進出位置にあるときは、前
記流入口cと通水口eとを連通する導水口fを設けて、
前記ノズル本体11に共動移動可能に嵌挿した通水抑制筒
28とを備えて構成したことを特徴とする。又、前記通水
抑制筒28は、ノズル本体11の外周に、シリンダ10にその
軸方向に沿って緩やかなカーブでほぼ螺旋状に穿設した
ガイド孔32に沿って旋回可能に嵌合保持させるように構
成したことを特徴とする。
ために、給水源からの水を内部に導入するための通水口
eを備えたシリンダ10と、このシリンダ10に移動可能に
収納されて基端周面に開口した流入口cと、先端周面に
開口した噴出孔aと、前記流入口cと噴出口aとの間を
連絡する流路23とを備えたノズル本体11と、前記シリン
ダ10とノズル本体11との間において、前記ノズル本体11
が収納位置にあるときシリンダ10の通水口cとノズル本
体11の噴出孔aを連絡するためのクリーニング通路31を
備え、かつ、ノズル本体11が進出位置にあるときは、前
記流入口cと通水口eとを連通する導水口fを設けて、
前記ノズル本体11に共動移動可能に嵌挿した通水抑制筒
28とを備えて構成したことを特徴とする。又、前記通水
抑制筒28は、ノズル本体11の外周に、シリンダ10にその
軸方向に沿って緩やかなカーブでほぼ螺旋状に穿設した
ガイド孔32に沿って旋回可能に嵌合保持させるように構
成したことを特徴とする。
ノズル本体がシリンダ内に収納されているとき、給水
アダプタとノズル本体とは、通水抑制筒のクリーニング
通路を通じて連通するように構成されているので、給水
アダプタに流入した洗浄水は、クリーニング用通路を通
って流入口からノズル本体内に流入し、前記流入口と連
通する内部の流路を経てノズルヘッド先端の噴出孔から
噴出されるので、前記噴出孔の周縁等に付着している塵
芥やノズル本体内に滞留している水垢等の異物を洗浄水
と一緒に排出できるので、ノズル装置を衛生的に保持さ
せることができる。又、通水抑制筒に穿孔した洗浄水の
導水口は、ノズル本体を所定の洗浄位置に進出させない
限り、ノズル本体に設けた流入口と連通しないように構
成されているので、例えば、噴出孔が目詰りを起こして
いたりすると、洗浄水の噴出力が弱くなる。このため、
使用者は洗浄を諦めノズル本体をスイッチ操作にてシリ
ンダ内に収納することがある。この場合、電磁弁は閉じ
ているので洗浄水はノズル本体内に通水されないもの
の、ノズル本体内には所定の圧力で洗浄水が滞溜してお
り、この洗浄水はノズル本体の収納時、前記圧力により
流入口からシリンダを経てケーシング内に流出しようと
する。しかし、ノズル本体の外周には通水抑制筒が嵌挿
され、かつ、この通水抑制筒はノズル本体の後退中はガ
イド孔に沿って旋回しているので、ノズル本体の流入口
は完全に閉鎖されており、洗浄水は外部に漏出すること
なくノズル本体内に確実に滞溜させることができる。従
って、ノズル本体の収納中に洗浄水が流入口から逆流す
るという問題を確実に解消することができる。
アダプタとノズル本体とは、通水抑制筒のクリーニング
通路を通じて連通するように構成されているので、給水
アダプタに流入した洗浄水は、クリーニング用通路を通
って流入口からノズル本体内に流入し、前記流入口と連
通する内部の流路を経てノズルヘッド先端の噴出孔から
噴出されるので、前記噴出孔の周縁等に付着している塵
芥やノズル本体内に滞留している水垢等の異物を洗浄水
と一緒に排出できるので、ノズル装置を衛生的に保持さ
せることができる。又、通水抑制筒に穿孔した洗浄水の
導水口は、ノズル本体を所定の洗浄位置に進出させない
限り、ノズル本体に設けた流入口と連通しないように構
成されているので、例えば、噴出孔が目詰りを起こして
いたりすると、洗浄水の噴出力が弱くなる。このため、
使用者は洗浄を諦めノズル本体をスイッチ操作にてシリ
ンダ内に収納することがある。この場合、電磁弁は閉じ
ているので洗浄水はノズル本体内に通水されないもの
の、ノズル本体内には所定の圧力で洗浄水が滞溜してお
り、この洗浄水はノズル本体の収納時、前記圧力により
流入口からシリンダを経てケーシング内に流出しようと
する。しかし、ノズル本体の外周には通水抑制筒が嵌挿
され、かつ、この通水抑制筒はノズル本体の後退中はガ
イド孔に沿って旋回しているので、ノズル本体の流入口
は完全に閉鎖されており、洗浄水は外部に漏出すること
なくノズル本体内に確実に滞溜させることができる。従
って、ノズル本体の収納中に洗浄水が流入口から逆流す
るという問題を確実に解消することができる。
以下、本考案の実施例を第1図ないし第6図により説
明する。なお、第9図ないし第11図に示す符号と同一符
号は同一部品を示す。
明する。なお、第9図ないし第11図に示す符号と同一符
号は同一部品を示す。
第1図及び第3図において、ノズル本体11の基端は、
水密的に閉鎖されて電動機13の回転子軸に固定したドラ
ム20に巻付けた板ばね21が連結されているとともに、ノ
ズル本体11の移動を規制するストッパー体22が板ばね21
を挿通した状態で止着されている。そして、前記ノズル
本体11は、ドラム20の正・逆転によってシリンダ10内の
収納位置から所定の洗浄位置までの間を往復動し、洗浄
位置に達したとき先端のノズルヘッド11aから洗浄水を
噴出する。前記ノズルヘッド11aの先端には、肛門洗浄
用の第1の噴出孔aと、ビデ用として使用する第2の噴
出孔bとが穿孔されており、又、ノズル本体11の内部に
は、前記第1,第2の噴出孔a,bと連通する第1及び第2
の各流路23,24が形成されている。そして、前記第1,第
2の流路23,24は、ノズル本体11内に形成したブロック2
5によって連通不能に区画されており、第1の流路23は
ブロック25外周の環状部とノズル本体11の内周面との間
に形成されており、又、第2の流路24はブロック25の中
心にその軸線に沿って穿孔した貫通孔によって形成され
ている。更に、前記ノズル本体11の基端側の外周壁に
は、第1図で示すように、ブロック25の基端部を挟むよ
うにして、第1流路23と連通する第1の流入口cと第2
の流入口dが、それぞれノズル本体11の軸線方向に所定
の間隔を保って穿孔されており、これら第1,第2の流入
口c,dは前記第1,第2の各流路23,24を介して第1,第2の
噴出孔a,bと個別に連通している。
水密的に閉鎖されて電動機13の回転子軸に固定したドラ
ム20に巻付けた板ばね21が連結されているとともに、ノ
ズル本体11の移動を規制するストッパー体22が板ばね21
を挿通した状態で止着されている。そして、前記ノズル
本体11は、ドラム20の正・逆転によってシリンダ10内の
収納位置から所定の洗浄位置までの間を往復動し、洗浄
位置に達したとき先端のノズルヘッド11aから洗浄水を
噴出する。前記ノズルヘッド11aの先端には、肛門洗浄
用の第1の噴出孔aと、ビデ用として使用する第2の噴
出孔bとが穿孔されており、又、ノズル本体11の内部に
は、前記第1,第2の噴出孔a,bと連通する第1及び第2
の各流路23,24が形成されている。そして、前記第1,第
2の流路23,24は、ノズル本体11内に形成したブロック2
5によって連通不能に区画されており、第1の流路23は
ブロック25外周の環状部とノズル本体11の内周面との間
に形成されており、又、第2の流路24はブロック25の中
心にその軸線に沿って穿孔した貫通孔によって形成され
ている。更に、前記ノズル本体11の基端側の外周壁に
は、第1図で示すように、ブロック25の基端部を挟むよ
うにして、第1流路23と連通する第1の流入口cと第2
の流入口dが、それぞれノズル本体11の軸線方向に所定
の間隔を保って穿孔されており、これら第1,第2の流入
口c,dは前記第1,第2の各流路23,24を介して第1,第2の
噴出孔a,bと個別に連通している。
次に前記ノズル本体11を進退可能に収納するシリンダ
10の先端部には、第2図に示すように、通水管6aと接続
する大径な筒状の給水アダプタ26が一体的に形成されて
おり、この給水アダプタ26は、前記通水管6aと連通する
通水口eを開口するとともに、この通水口eを挟んで第
1図で示すように、径大な筒体の軸方向にパッキン等の
シール材27,27が所定の間隔を保って水密に取付けられ
ている。そして、前記シール部材27,27は第7図,第8
図で示すように、ノズル本体11が進出して所定の洗浄位
置に到達したとき、ノズル本体11の外側に嵌挿した後述
する通水抑制筒28の先端周面を所定の間隔でシールし、
前記通水抑制筒28の第1,第2の導水口f,gと、ノズル本
体11の第1あるいは第2の各流入口c,d(即ち、給水ア
ダプタ26とノズル本体11)とを個別に連通させるための
流路を形成させ、一方、ノズル本体11がシリンダ10内に
収納されたときは、前記シール材27,27は、その一方が
ノズル本体11の先端に周設した大径部29と前記通水抑制
筒28の先端外周部とに密着し、洗浄水が給水アダプタ26
の外部に漏水しないようにシールしている。前記した通
水抑制筒28は、前記ノズル本体11の外周において、ノズ
ル本体11の基端に止着したストッパー22と、先端の大径
部29との間に、シール部材27,27を軸方向の両端部に介
在させた状態で回動自在に嵌挿されて、前記シリンダ10
とノズル本体11との間の空所に収容されており、通水抑
制筒28の基端側には第6図で示すように、ガイドピン30
を上方に向けて突設し、先端には前記ガイドピン30の突
設地点と同一線上において給水アダプタ26の通水口eと
連通する流通孔hを穿孔し、更に、前記流通孔hとガイ
ドピン30とを結ぶ線上の内側面には、クリーニング用通
路31が穿設されている。そして、前記通水抑制筒28は、
ノズル本体11の外周にガイドピン30を外した状態で嵌挿
し、このノズル本体11を更に、シリンダ10内にその基端
側から挿入し、前記シリンダ10の外周にその軸方向に沿
って緩やかなカーブでほぼ螺旋状に穿孔したガイド孔32
の基端(第6図の右側)に、通水抑制筒28のクリーニン
グ用通路31を一致させ、この状態で、ガイド孔32を通し
てガイドピン30を通水抑制筒28の基端に止着する。この
結果、前記通水抑制筒28は第1図で示すように、ノズル
本体11がシリンダ10内に収納されているときは、クリー
ニング用通路31先端の流通孔hが給水アダプタ26の通水
口eと連通し、又、クリーニング用通路31の後部側は、
それぞれノズル本体11に穿孔した第1,第2の流入口c,d
と連通している。又、ノズル本体11が洗浄位置まで進出
するとき、前記通水抑制筒28はガイドピン30を介してガ
イド孔32に沿って旋回しながらノズル本体11と共動移動
し、ノズル本体11が洗浄位置に到達すると、第1あるい
は第2の導水口f,gと、これと対応するノズル本体11の
第1,第2の流入口c,dとが給水アダプタ26内にて一致
し、これにより、洗浄水は給水アダプタ26から導水口f
又はg→流入口c又はdを経てノズル本体11先端のノズ
ルヘッド11aに設けた噴出孔a又はbより噴出する。
10の先端部には、第2図に示すように、通水管6aと接続
する大径な筒状の給水アダプタ26が一体的に形成されて
おり、この給水アダプタ26は、前記通水管6aと連通する
通水口eを開口するとともに、この通水口eを挟んで第
1図で示すように、径大な筒体の軸方向にパッキン等の
シール材27,27が所定の間隔を保って水密に取付けられ
ている。そして、前記シール部材27,27は第7図,第8
図で示すように、ノズル本体11が進出して所定の洗浄位
置に到達したとき、ノズル本体11の外側に嵌挿した後述
する通水抑制筒28の先端周面を所定の間隔でシールし、
前記通水抑制筒28の第1,第2の導水口f,gと、ノズル本
体11の第1あるいは第2の各流入口c,d(即ち、給水ア
ダプタ26とノズル本体11)とを個別に連通させるための
流路を形成させ、一方、ノズル本体11がシリンダ10内に
収納されたときは、前記シール材27,27は、その一方が
ノズル本体11の先端に周設した大径部29と前記通水抑制
筒28の先端外周部とに密着し、洗浄水が給水アダプタ26
の外部に漏水しないようにシールしている。前記した通
水抑制筒28は、前記ノズル本体11の外周において、ノズ
ル本体11の基端に止着したストッパー22と、先端の大径
部29との間に、シール部材27,27を軸方向の両端部に介
在させた状態で回動自在に嵌挿されて、前記シリンダ10
とノズル本体11との間の空所に収容されており、通水抑
制筒28の基端側には第6図で示すように、ガイドピン30
を上方に向けて突設し、先端には前記ガイドピン30の突
設地点と同一線上において給水アダプタ26の通水口eと
連通する流通孔hを穿孔し、更に、前記流通孔hとガイ
ドピン30とを結ぶ線上の内側面には、クリーニング用通
路31が穿設されている。そして、前記通水抑制筒28は、
ノズル本体11の外周にガイドピン30を外した状態で嵌挿
し、このノズル本体11を更に、シリンダ10内にその基端
側から挿入し、前記シリンダ10の外周にその軸方向に沿
って緩やかなカーブでほぼ螺旋状に穿孔したガイド孔32
の基端(第6図の右側)に、通水抑制筒28のクリーニン
グ用通路31を一致させ、この状態で、ガイド孔32を通し
てガイドピン30を通水抑制筒28の基端に止着する。この
結果、前記通水抑制筒28は第1図で示すように、ノズル
本体11がシリンダ10内に収納されているときは、クリー
ニング用通路31先端の流通孔hが給水アダプタ26の通水
口eと連通し、又、クリーニング用通路31の後部側は、
それぞれノズル本体11に穿孔した第1,第2の流入口c,d
と連通している。又、ノズル本体11が洗浄位置まで進出
するとき、前記通水抑制筒28はガイドピン30を介してガ
イド孔32に沿って旋回しながらノズル本体11と共動移動
し、ノズル本体11が洗浄位置に到達すると、第1あるい
は第2の導水口f,gと、これと対応するノズル本体11の
第1,第2の流入口c,dとが給水アダプタ26内にて一致
し、これにより、洗浄水は給水アダプタ26から導水口f
又はg→流入口c又はdを経てノズル本体11先端のノズ
ルヘッド11aに設けた噴出孔a又はbより噴出する。
更に、シリンダ10の前記給水アダプタ26の先端側に
は、中空円筒状のカバー体33が、第1図のように、ノズ
ルヘッド11aを包囲する長さ寸法を有し、かつ、ノズル
ヘッド11aの外周面とは一定の空間を備えて取付けられ
ており、下面にはクリーニング用洗浄水の排水孔34が開
口している。
は、中空円筒状のカバー体33が、第1図のように、ノズ
ルヘッド11aを包囲する長さ寸法を有し、かつ、ノズル
ヘッド11aの外周面とは一定の空間を備えて取付けられ
ており、下面にはクリーニング用洗浄水の排水孔34が開
口している。
以上説明したように、本考案のノズル装置19は大別す
ると、シリンダ10、ノズル本体11、通水抑制筒28、カバ
ー体33とによって構成されている。なお、第1図中、35
はノズル装置19の取付枠体を示し、前記ノズル装置19は
ケーシング3内において、一定の角度傾斜した状態で保
持される。又、本考案のノズル装置19に取付けた電動機
20をはじめ、洗浄水の加熱温度、電磁弁12は、すべてコ
ントローラ14にて集中的に駆動制御している。
ると、シリンダ10、ノズル本体11、通水抑制筒28、カバ
ー体33とによって構成されている。なお、第1図中、35
はノズル装置19の取付枠体を示し、前記ノズル装置19は
ケーシング3内において、一定の角度傾斜した状態で保
持される。又、本考案のノズル装置19に取付けた電動機
20をはじめ、洗浄水の加熱温度、電磁弁12は、すべてコ
ントローラ14にて集中的に駆動制御している。
次に、動作について説明する。
ノズル装置19の使用に際しては、図示しない洗浄スイ
ッチを操作すると、コントローラ14からの指令で電磁弁
12が開放され、洗浄水は加熱タンク6内に流入し、適温
に加熱されたあと通水管6aを通ってノズル装置19の給水
アダプタ26の通水口eに供給される。この時点で、電動
機13はコントローラ14から駆動指令が出力されていない
ので駆動せず、ノズル本体11はシリンダ10内に収納され
たままとなっている。この状態で、給水アダプタ26に供
給される洗浄水は、第1図で示すように、通水抑制筒28
の流通孔h→クリーニング通路31→ノズル本体11の外周
に開口する第1,第2の流入口c,d→ノズル本体11内の第
1,第2の流路23,24→ノズルヘッド11aに開口する肛門、
ビデ洗浄用の第1,第2の噴出孔a,bからカバー体33に向
かって噴出する。カバー体33に噴出された洗浄水は、ノ
ズルヘッド11aの周面を巡りながらカバー体33の中で一
時的に滞留するような状態で流れ、ノズルヘッド11aを
あたかも洗浄水に浸した状態で洗浄する。従って、ノズ
ルヘッド11aは、単に、洗浄水を周面に流して洗浄する
場合に比べ、ノズルヘッド11a全体を洗浄水に浸した状
態でクリーニングすることができるため、衛生的に、し
かも、清潔に洗浄することができる。その上、洗浄水は
ノズル本体11内を流入させて第1,第2の噴出孔a,bから
同時に噴出させる方式を採用しているため、前記噴出孔
a,bに汚物や塵芥等の異物が付着したり、侵入していた
りしても、前記洗浄水の噴出圧力によりカバー体33の方
向に飛散させて、前記異物を洗浄水とともに強制的に排
出させることができるので、ノズルヘッド11aは、その
内側面はもとより外周面も清潔に洗浄することができ
る。
ッチを操作すると、コントローラ14からの指令で電磁弁
12が開放され、洗浄水は加熱タンク6内に流入し、適温
に加熱されたあと通水管6aを通ってノズル装置19の給水
アダプタ26の通水口eに供給される。この時点で、電動
機13はコントローラ14から駆動指令が出力されていない
ので駆動せず、ノズル本体11はシリンダ10内に収納され
たままとなっている。この状態で、給水アダプタ26に供
給される洗浄水は、第1図で示すように、通水抑制筒28
の流通孔h→クリーニング通路31→ノズル本体11の外周
に開口する第1,第2の流入口c,d→ノズル本体11内の第
1,第2の流路23,24→ノズルヘッド11aに開口する肛門、
ビデ洗浄用の第1,第2の噴出孔a,bからカバー体33に向
かって噴出する。カバー体33に噴出された洗浄水は、ノ
ズルヘッド11aの周面を巡りながらカバー体33の中で一
時的に滞留するような状態で流れ、ノズルヘッド11aを
あたかも洗浄水に浸した状態で洗浄する。従って、ノズ
ルヘッド11aは、単に、洗浄水を周面に流して洗浄する
場合に比べ、ノズルヘッド11a全体を洗浄水に浸した状
態でクリーニングすることができるため、衛生的に、し
かも、清潔に洗浄することができる。その上、洗浄水は
ノズル本体11内を流入させて第1,第2の噴出孔a,bから
同時に噴出させる方式を採用しているため、前記噴出孔
a,bに汚物や塵芥等の異物が付着したり、侵入していた
りしても、前記洗浄水の噴出圧力によりカバー体33の方
向に飛散させて、前記異物を洗浄水とともに強制的に排
出させることができるので、ノズルヘッド11aは、その
内側面はもとより外周面も清潔に洗浄することができ
る。
前記ノズルヘッド11aのクリーニングが終了すると、
コントローラ14から第9図に示す電磁弁12に閉鎖指令
が、電動機13には駆動指令がそれぞれ出力され、洗浄水
は電磁弁12の閉鎖により供給が一時停止し、逆に、ノズ
ル本体11は電動機13の駆動によって、例えば、肛門洗浄
位置まで進出する。ノズル本体11の進出位置は、例え
ば、その進出位置までの電動機13の駆動時間等を事前に
割り出し、このデータをコントローラ14に設定すること
により制御している。前記電動機13が駆動すると、ドラ
ム20から板ばね21が巻戻され、ノズル本体11を押動して
シリンダ10から便器本体1内に進出させる。前記ノズル
本体11の移動に伴い、ノズル本体11先端の大径部29とス
トッパー22との間に嵌挿されている通水抑制筒28も同方
向に移動する。しかし、前記通水抑制筒28はその基端に
設けたガイドピン30が、シリンダ10にほぼ螺旋状に穿設
したガイド孔32に係合させてあるので、前記ガイド孔32
に沿って旋回しながらノズル本体11と共動してシリンダ
10から進出する。そして、ノズル本体11が肛門洗浄位置
に到達すると、第7図に示すように、給水アダプタ26の
通水口eと通水抑制筒28の第1導水口fとノズル本体11
の第1の流入口cとが給水アダプタ26内で合致する。こ
の状態で、電動機13はコントローラ14からの指令で停止
し、逆に、電磁弁12は再度開放される。このため、適温
に加熱されて給水アダプタ26まで供給されている洗浄水
は、前記第1の導水口fと第1の流入口cとが連通する
ことにより、通水口e→第1の導水口f→第1の流入口
c→ノズル本体11の第1流路23→ノズルヘッド11aの第
1の噴出孔aより肛門に向けて噴出される。この場合、
前記給水アダプタ26は通水抑制筒28の外周面にシール部
材27,27が密着して外部と水密に遮断された状態で洗浄
水の流路が形成されているので、前記第1の流路23に流
入した洗浄水は、肛門洗浄位置まで進出したノズルヘッ
ド11aの第1の噴出孔aから円滑に噴出される。なお、
前記肛門洗浄時、通水抑制筒28の第2の導水口gとノズ
ル本体11の第2の流入口dは、第7図で示すように合致
していないので、洗浄水が第2の流路24を通って第2の
噴出孔bから噴出することはない。
コントローラ14から第9図に示す電磁弁12に閉鎖指令
が、電動機13には駆動指令がそれぞれ出力され、洗浄水
は電磁弁12の閉鎖により供給が一時停止し、逆に、ノズ
ル本体11は電動機13の駆動によって、例えば、肛門洗浄
位置まで進出する。ノズル本体11の進出位置は、例え
ば、その進出位置までの電動機13の駆動時間等を事前に
割り出し、このデータをコントローラ14に設定すること
により制御している。前記電動機13が駆動すると、ドラ
ム20から板ばね21が巻戻され、ノズル本体11を押動して
シリンダ10から便器本体1内に進出させる。前記ノズル
本体11の移動に伴い、ノズル本体11先端の大径部29とス
トッパー22との間に嵌挿されている通水抑制筒28も同方
向に移動する。しかし、前記通水抑制筒28はその基端に
設けたガイドピン30が、シリンダ10にほぼ螺旋状に穿設
したガイド孔32に係合させてあるので、前記ガイド孔32
に沿って旋回しながらノズル本体11と共動してシリンダ
10から進出する。そして、ノズル本体11が肛門洗浄位置
に到達すると、第7図に示すように、給水アダプタ26の
通水口eと通水抑制筒28の第1導水口fとノズル本体11
の第1の流入口cとが給水アダプタ26内で合致する。こ
の状態で、電動機13はコントローラ14からの指令で停止
し、逆に、電磁弁12は再度開放される。このため、適温
に加熱されて給水アダプタ26まで供給されている洗浄水
は、前記第1の導水口fと第1の流入口cとが連通する
ことにより、通水口e→第1の導水口f→第1の流入口
c→ノズル本体11の第1流路23→ノズルヘッド11aの第
1の噴出孔aより肛門に向けて噴出される。この場合、
前記給水アダプタ26は通水抑制筒28の外周面にシール部
材27,27が密着して外部と水密に遮断された状態で洗浄
水の流路が形成されているので、前記第1の流路23に流
入した洗浄水は、肛門洗浄位置まで進出したノズルヘッ
ド11aの第1の噴出孔aから円滑に噴出される。なお、
前記肛門洗浄時、通水抑制筒28の第2の導水口gとノズ
ル本体11の第2の流入口dは、第7図で示すように合致
していないので、洗浄水が第2の流路24を通って第2の
噴出孔bから噴出することはない。
次に、前記第2の噴出孔bを使用してビデ洗浄を行う
場合は、図示しないビデ洗浄用のスイッチを操作する。
このため、前記同様、スイッチの操作後、最初にノズル
本体11のノズルヘッド11aのクリーニングを行い、この
あと、電動機13が駆動してノズル本体11を第8図で示す
ように、ビデ洗浄位置に進出させる。このため、通水抑
制筒28はシリンダ10のガイド孔32に沿って更に旋回し、
ノズル本体11が定位置に進出すると、給水アダプタ26内
において、通水口eと、通水抑制筒28の第2の導水口g
と、ノズル本体11の第2の流入口dとが第8図のように
合致する。この結果、給水アダプタ26まで供給されてい
る洗浄水は、通水口e→第1の導水口g→第2流路24→
ノズルヘッド11aの第2の噴出孔bより噴出する。この
場合も、シール部材27,27が通水抑制筒28の外周面に密
着して洗浄水の流路が確保されているので、洗浄水の噴
出は円滑に行うことができる。
場合は、図示しないビデ洗浄用のスイッチを操作する。
このため、前記同様、スイッチの操作後、最初にノズル
本体11のノズルヘッド11aのクリーニングを行い、この
あと、電動機13が駆動してノズル本体11を第8図で示す
ように、ビデ洗浄位置に進出させる。このため、通水抑
制筒28はシリンダ10のガイド孔32に沿って更に旋回し、
ノズル本体11が定位置に進出すると、給水アダプタ26内
において、通水口eと、通水抑制筒28の第2の導水口g
と、ノズル本体11の第2の流入口dとが第8図のように
合致する。この結果、給水アダプタ26まで供給されてい
る洗浄水は、通水口e→第1の導水口g→第2流路24→
ノズルヘッド11aの第2の噴出孔bより噴出する。この
場合も、シール部材27,27が通水抑制筒28の外周面に密
着して洗浄水の流路が確保されているので、洗浄水の噴
出は円滑に行うことができる。
前記のようにして、肛門、あるいは、ビデ洗浄を行っ
たあと、図示しない停止スイッチを操作すると、電動機
13は逆転し、板ばね21をドラム20に巻取ることによって
ノズル本体11をシリンダ10内に戻す。ノズル本体11が後
退すると、通水抑制筒28はノズル本体11の進出時とは逆
方向に旋回しながらノズル本体11と一緒に後退する。従
って、第1,第2の流入口c,dは通水抑制筒28の旋回によ
り連通状態が解除されることとなる。この時点で、電磁
弁12はコントローラ14からの指令で再閉鎖されているの
で、洗浄水がノズル本体11の後退時に噴出するようなこ
とはない。
たあと、図示しない停止スイッチを操作すると、電動機
13は逆転し、板ばね21をドラム20に巻取ることによって
ノズル本体11をシリンダ10内に戻す。ノズル本体11が後
退すると、通水抑制筒28はノズル本体11の進出時とは逆
方向に旋回しながらノズル本体11と一緒に後退する。従
って、第1,第2の流入口c,dは通水抑制筒28の旋回によ
り連通状態が解除されることとなる。この時点で、電磁
弁12はコントローラ14からの指令で再閉鎖されているの
で、洗浄水がノズル本体11の後退時に噴出するようなこ
とはない。
ノズル本体11がシリンダ10内の定位置に収納される
と、第1図で示すように、給水アダプタ26の通水口eと
通水抑制筒28のクリーニング通路31が連通する。この時
点で電動機13は停止し、電磁弁12は再度開放され、洗浄
水を給水アダプタ26に供給する。このため、ノズル本体
11の進出前と同様に、洗浄水はクリーニング用通路31か
らノズル本体11の第1,第2の流入口c,dを経てノズル本
体11内に流入し、第1,第2の流路23,24を通って第1,第
2の噴出孔a,bより噴出してノズルヘッド11aのクリーニ
ングを再度行う。即ち、ノズル装置19使用後の洗浄を行
い、ノズルヘッド11aに付着した異物等を洗い流し、ノ
ズルヘッド11aを次回の使用に備えて清潔に保持させ
る。なお、洗浄水の噴出によりノズルヘッド11aをクリ
ーニングする点は、ノズル本体11の進出前のクリーニン
グと同様であるので説明を省略する。
と、第1図で示すように、給水アダプタ26の通水口eと
通水抑制筒28のクリーニング通路31が連通する。この時
点で電動機13は停止し、電磁弁12は再度開放され、洗浄
水を給水アダプタ26に供給する。このため、ノズル本体
11の進出前と同様に、洗浄水はクリーニング用通路31か
らノズル本体11の第1,第2の流入口c,dを経てノズル本
体11内に流入し、第1,第2の流路23,24を通って第1,第
2の噴出孔a,bより噴出してノズルヘッド11aのクリーニ
ングを再度行う。即ち、ノズル装置19使用後の洗浄を行
い、ノズルヘッド11aに付着した異物等を洗い流し、ノ
ズルヘッド11aを次回の使用に備えて清潔に保持させ
る。なお、洗浄水の噴出によりノズルヘッド11aをクリ
ーニングする点は、ノズル本体11の進出前のクリーニン
グと同様であるので説明を省略する。
次に、ノズル本体11を所定位置に進出させて洗浄水の
噴出により局部洗浄を行う場合に、噴出孔が異物等によ
って例えば目詰まりを起こし、所定の噴出力が得られ
ず、このため局部洗浄を諦めて、停止スイッチを操作し
ノズル本体11をシリンダ10内に収納したとき、電磁弁12
の閉鎖によって洗浄水の供給は既に断たれているもの
の、ノズル本体11内には一定の圧力で洗浄水が残存して
いる。この状態で、ノズル本体11がシリンダ10内に後退
すると、残存している洗浄水は自体の圧力によってノズ
ル本体11の第1,第2の流入口c,dから外部に流出しよう
とする。しかし、本考案は、ノズル本体11の外周に通水
抑制筒28が嵌挿されていることにより、前記第1,第2の
流入口c,dは、前記通水抑制筒28がノズル本体11の後退
中は旋回しているので、完全に閉塞され、しかも、通水
抑制筒28に穿孔した第1,第2の導水口f,gは、互いに位
置を異にして設けられていることにより、ノズル本体11
が正規の進出位置に進出及び後退しない限り、第1,第2
の流入口c,dと連通しないように構成されている。従っ
て、洗浄水は前記ノズル本体11の後退時に第1,第2の流
入口c,dを逆流してノズル本体11外に漏出するというこ
とは全くない。この結果、ノズルヘッド11aの第1,第2
の噴出孔a,bが目詰まり等により洗浄水の噴出が困難な
場合、ノズル本体11内に残存している洗浄水が、ノズル
本体11の後退時、第1,第2の流入口c,dを通ってノズル
本体11内からシリンダ10のガイド孔32、あるいは、その
後部を通ってケーシング3内に漏水し、電子部品等に悪
影響を与えるというような事態を確実に回避することが
できる。
噴出により局部洗浄を行う場合に、噴出孔が異物等によ
って例えば目詰まりを起こし、所定の噴出力が得られ
ず、このため局部洗浄を諦めて、停止スイッチを操作し
ノズル本体11をシリンダ10内に収納したとき、電磁弁12
の閉鎖によって洗浄水の供給は既に断たれているもの
の、ノズル本体11内には一定の圧力で洗浄水が残存して
いる。この状態で、ノズル本体11がシリンダ10内に後退
すると、残存している洗浄水は自体の圧力によってノズ
ル本体11の第1,第2の流入口c,dから外部に流出しよう
とする。しかし、本考案は、ノズル本体11の外周に通水
抑制筒28が嵌挿されていることにより、前記第1,第2の
流入口c,dは、前記通水抑制筒28がノズル本体11の後退
中は旋回しているので、完全に閉塞され、しかも、通水
抑制筒28に穿孔した第1,第2の導水口f,gは、互いに位
置を異にして設けられていることにより、ノズル本体11
が正規の進出位置に進出及び後退しない限り、第1,第2
の流入口c,dと連通しないように構成されている。従っ
て、洗浄水は前記ノズル本体11の後退時に第1,第2の流
入口c,dを逆流してノズル本体11外に漏出するというこ
とは全くない。この結果、ノズルヘッド11aの第1,第2
の噴出孔a,bが目詰まり等により洗浄水の噴出が困難な
場合、ノズル本体11内に残存している洗浄水が、ノズル
本体11の後退時、第1,第2の流入口c,dを通ってノズル
本体11内からシリンダ10のガイド孔32、あるいは、その
後部を通ってケーシング3内に漏水し、電子部品等に悪
影響を与えるというような事態を確実に回避することが
できる。
本考案は、以上説明したように構成されているので、
次に示すような効果を有する。
次に示すような効果を有する。
(1)シリンダの先端には、ノズル本体がシリンダに収
納されたとき、ノズルヘッドを被覆するためのカバー体
を取付け、このカバー体の中にノズル本体内より洗浄水
を噴出させてノズルヘッドを洗浄するように構成したの
で、ノズルヘッドは前記カバー体に給送した洗浄水中
に、一時的に浸漬した状態で洗浄することが可能となる
ため、ノズルヘッド全体を衛生的にクリーニングするこ
とができる。
納されたとき、ノズルヘッドを被覆するためのカバー体
を取付け、このカバー体の中にノズル本体内より洗浄水
を噴出させてノズルヘッドを洗浄するように構成したの
で、ノズルヘッドは前記カバー体に給送した洗浄水中
に、一時的に浸漬した状態で洗浄することが可能となる
ため、ノズルヘッド全体を衛生的にクリーニングするこ
とができる。
(2)又、洗浄水をカバー体に給送する場合は、ノズル
本体の外周に嵌挿した通水抑制筒のクリーニング用通路
を利用して洗浄水をノズル本体に流入させるように構成
されているので、洗浄水はノズル本体の内側からノズル
ヘッドに設けた噴出孔を利用してカバー体側に噴出する
ことが可能となり、この結果、ノズル本体の噴出孔に付
着している異物や噴出孔の内部に侵入しようとしている
塵芥等をクリーニング用の洗浄水とともに外部に強制的
に排出させることができるので、ノズルヘッドを常に清
潔に保持させて使用することができる。
本体の外周に嵌挿した通水抑制筒のクリーニング用通路
を利用して洗浄水をノズル本体に流入させるように構成
されているので、洗浄水はノズル本体の内側からノズル
ヘッドに設けた噴出孔を利用してカバー体側に噴出する
ことが可能となり、この結果、ノズル本体の噴出孔に付
着している異物や噴出孔の内部に侵入しようとしている
塵芥等をクリーニング用の洗浄水とともに外部に強制的
に排出させることができるので、ノズルヘッドを常に清
潔に保持させて使用することができる。
(3)更に、本考案は、ノズル本体の外周に、通水抑制
筒がノズル本体と共動移動及び旋回可能に嵌挿させてあ
るので、この通水抑制筒に穿孔した導水口は、ノズル本
体が収納位置から所定位置に進出したとき、ノズル本体
の流入口と合致して洗浄水のノズル本体への流入を可能
として洗浄水を噴出させ、逆に、前記導水口が流入口と
合致しない場合、即ち、ノズル本体を進出位置から収納
位置に戻すまでの間は、ノズル本体の流入口を完全に閉
鎖して洗浄水の通水を阻止させることができるため、ノ
ズルヘッドの噴出孔が、例えば、目詰まりしていると
き、ノズル本体内に残存している洗浄水は、ノズル本体
の流入口が給水アダプタから離れたとき、残存圧力によ
り逆流して前記流入口から溢流し、これが、シリンダ内
に流入し該シリンダに設けたガイド孔や、シリンダ後部
の隙間から漏出するのを確実に防ぐことができるので、
ノズル装置からの漏水によってケーシング内の電子部品
等を悪影響におよぼすようなことは全くない。
筒がノズル本体と共動移動及び旋回可能に嵌挿させてあ
るので、この通水抑制筒に穿孔した導水口は、ノズル本
体が収納位置から所定位置に進出したとき、ノズル本体
の流入口と合致して洗浄水のノズル本体への流入を可能
として洗浄水を噴出させ、逆に、前記導水口が流入口と
合致しない場合、即ち、ノズル本体を進出位置から収納
位置に戻すまでの間は、ノズル本体の流入口を完全に閉
鎖して洗浄水の通水を阻止させることができるため、ノ
ズルヘッドの噴出孔が、例えば、目詰まりしていると
き、ノズル本体内に残存している洗浄水は、ノズル本体
の流入口が給水アダプタから離れたとき、残存圧力によ
り逆流して前記流入口から溢流し、これが、シリンダ内
に流入し該シリンダに設けたガイド孔や、シリンダ後部
の隙間から漏出するのを確実に防ぐことができるので、
ノズル装置からの漏水によってケーシング内の電子部品
等を悪影響におよぼすようなことは全くない。
(4)又、本考案は、ノズル本体、通水抑制筒,シリン
ダを用いてノズル装置を組立る場合、これはすべて嵌め
込み構造の採用によって簡易に組立ることができるとと
もに、通水抑制筒は、ノズル装置内の空所を利用して取
付けることができるため、ノズル装置は特別に大形化せ
ず、簡素な構造でコンパクトに製作することができる。
ダを用いてノズル装置を組立る場合、これはすべて嵌め
込み構造の採用によって簡易に組立ることができるとと
もに、通水抑制筒は、ノズル装置内の空所を利用して取
付けることができるため、ノズル装置は特別に大形化せ
ず、簡素な構造でコンパクトに製作することができる。
第1図は本考案の衛生洗浄装置に使用するノズル装置の
縦断面図、第2図は同じくノズル装置の要部を切欠いて
示す横断面図、第3図は平面図、第4図は第1図のA−
A線における断面図、第5図は同じくB−B線における
断面図、第6図はノズル装置の要部を示す分解斜視図、
第7図及び第8図は肛門洗浄時及びビデ洗浄時における
ノズル装置の各々の動作説明図、第9図は衛生洗浄装置
の概略図、第10図は便器本体に衛生洗浄装置を取付けた
状態を示す斜視図、第11図は同じく要部を1部切欠いて
示す衛生洗浄装置の側面図である。 10……シリンダ、11……ノズル本体 11a……ノズルヘッド、23,24……第1,第2の流路 26……給水アダプタ、28……通水抑制筒 31……クリーニング用通路、33……カバー体 a,b……第1,第2の噴出孔、c,d……第1,第2の流入口 f,g……第1,第2の導水口
縦断面図、第2図は同じくノズル装置の要部を切欠いて
示す横断面図、第3図は平面図、第4図は第1図のA−
A線における断面図、第5図は同じくB−B線における
断面図、第6図はノズル装置の要部を示す分解斜視図、
第7図及び第8図は肛門洗浄時及びビデ洗浄時における
ノズル装置の各々の動作説明図、第9図は衛生洗浄装置
の概略図、第10図は便器本体に衛生洗浄装置を取付けた
状態を示す斜視図、第11図は同じく要部を1部切欠いて
示す衛生洗浄装置の側面図である。 10……シリンダ、11……ノズル本体 11a……ノズルヘッド、23,24……第1,第2の流路 26……給水アダプタ、28……通水抑制筒 31……クリーニング用通路、33……カバー体 a,b……第1,第2の噴出孔、c,d……第1,第2の流入口 f,g……第1,第2の導水口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 平塚 保博 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機 株式会社内 (72)考案者 大橋 政紀 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機 株式会社内 審査官 家田 政明
Claims (2)
- 【請求項1】給水源からの水を内部に導入するための通
水口eを備えたシリンダ10と、このシリンダ10に移動可
能に収納されて基端周面に開口した流入口cと、先端周
面に開口した噴出孔aと、前記流入口cと噴出口aとの
間を連絡する流路23とを備えたノズル本体11と、前記シ
リンダ10とノズル本体11との間において、前記ノズル本
体11が収納位置にあるときシリンダ10の通水口eとノズ
ル本体11の噴出孔aを連絡するためのクリーニング通路
31を備え、かつ、ノズル本体11が進出位置にあるとき
は、前記流入口cと通水口eとを連通する導水口fを設
けて、前記ノズル本体11に共動移動可能に嵌挿した通水
抑制筒28とを備えたことを特徴とする衛生洗浄装置。 - 【請求項2】前記通水抑制筒28は、ノズル本体11の外周
に、シリンダ10にその軸方向に沿って緩やかなカーブで
ほぼ螺旋状に穿設したガイド孔32に沿って旋回可能に嵌
挿したことを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990109986U JP2559869Y2 (ja) | 1990-10-19 | 1990-10-19 | 衛生洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990109986U JP2559869Y2 (ja) | 1990-10-19 | 1990-10-19 | 衛生洗浄装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0465856U JPH0465856U (ja) | 1992-06-09 |
JP2559869Y2 true JP2559869Y2 (ja) | 1998-01-19 |
Family
ID=31857259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990109986U Expired - Lifetime JP2559869Y2 (ja) | 1990-10-19 | 1990-10-19 | 衛生洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2559869Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20240064327A (ko) * | 2022-11-04 | 2024-05-13 | (주) 아이젠 | 비대용 노즐 구동 장치 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6649154B2 (ja) * | 2016-03-29 | 2020-02-19 | 株式会社Lixil | 尿センサユニット及びこれを備える便器装置 |
-
1990
- 1990-10-19 JP JP1990109986U patent/JP2559869Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20240064327A (ko) * | 2022-11-04 | 2024-05-13 | (주) 아이젠 | 비대용 노즐 구동 장치 |
KR102695508B1 (ko) | 2022-11-04 | 2024-08-14 | (주) 아이젠 | 비대용 노즐 구동 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0465856U (ja) | 1992-06-09 |
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