JP2559781Y2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2559781Y2
JP2559781Y2 JP4696191U JP4696191U JP2559781Y2 JP 2559781 Y2 JP2559781 Y2 JP 2559781Y2 JP 4696191 U JP4696191 U JP 4696191U JP 4696191 U JP4696191 U JP 4696191U JP 2559781 Y2 JP2559781 Y2 JP 2559781Y2
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達也 出嶌
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  • Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電子楽器に係り、特
に、奏者の好みに合わせて自由にフィードバック奏法を
簡単に行うことのできる電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】電子弦楽器は、演奏者の感情表現を拡大
する意味で、フィードバック奏法が行われている。この
フィードバック奏法というのは、ある音を弾いて、ギタ
ー・アンプから出てくるその音がまたギターの弦を振動
させ、その振動を再びピックアップが拾うという繰り返
しにより、無限のサステインが得られるものである。こ
のフィードバック奏法を容易に行えるように機械的に撥
弦後に弦振動の振幅を増幅させたり、弦振動の振幅を制
限させたりするフィードバック装置付電子弦楽器が開発
されている。従来のフィードバック装置付電子弦楽器
は、図5に示す如き構成を有していた。すなわち、10
0は電子弦楽器本体、101はネック、102は弦であ
る。103は電磁ピックアップで、弾いた弦102の振
動を検出して信号に変換して出力するものである。10
4は検出装置であり、電磁ピックアップ103から出力
される弾いた弦102の振動信号を増幅して出力するも
のである。105は弦駆動用の電磁ピックアップで、検
出装置104からの信号を受け交流電磁石のような作用
をし、検出装置104によって検出された弾いた弦10
2に対し、電磁力によって引き付けたり、離したりし
て、弦102を弾いたのとは別個に振動させるものであ
る。そして、この弦駆動用の電磁ピックアップ105
は、電磁ピックアップ103によって検出された弦10
2の振動の振幅を増幅したり、弦振動の振幅を制限した
りする。この検出装置104と弦駆動用の電磁ピックア
ップ105とによってフィードバック装置が構成されて
いる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このように従来のフィ
ードバック装置付電子弦楽器は、弦駆動用の電磁ピック
アップ105を励磁して電磁力を使用して弾いた弦10
2を振動させてフィードバック奏法を行うようになって
いる。このため、従来のフィードバック装置付電子弦楽
器にあっては、弾いた弦102の振動を電磁ピックアッ
プ103によって検出し、検出装置104からの出力に
よって弦駆動用の電磁ピックアップ105が駆動して
も、電磁ピックアップ105は交流電磁石のような作用
をするものであり、直ちに弾いた弦102を強制振動さ
せるわけではなく、電磁ピックアップ105が励磁され
るまでの時間遅れがある。したがって、レスポンスの悪
いフィードバックとなり、フィードバック奏法そのもの
が返って楽音表現の妨げとなっているという問題点を有
していた。また、従来のフィードバック装置付電子弦楽
器は、フィードバック奏法によってフィードバックを掛
ける場合、電磁ピックアップ105を励磁して弦102
を強制振動させるようになっているため、電磁ピックア
ップ105を励磁して特定の弦102を強制振動させよ
うとして電磁ピックアップ105を励磁すると隣接した
弦102をも強制振動させてしまう。このため、従来の
フィードバック装置付電子弦楽器にあっては、特定の弦
102だけにフィードバックを掛けようとした場合、そ
の他の弦を手でシュートしなければならないという問題
点を有していた。また、従来のフィードバック装置付電
子弦楽器には、検出装置105には、フィードバックを
掛けるか否かを決めるON−OFFスイッチ(図示せ
ず)が配設されており、演奏者はフィードバックを掛け
るか否かを、このON−OFFスイッチで操作するよう
になっている。このため、従来のフィードバック装置付
電子弦楽器にあっては、演奏者が楽曲の演奏途中で、瞬
時にフィードバックを掛けることは不可能であり、楽曲
の途中でフィードバックを掛ける場合には、一度演奏を
中断してON−OFFスイッチを投入し、フィードバッ
クを掛ける必要がなくなれば再度演奏を中断してON−
OFFスイッチを切らなければならず、楽曲の演奏途中
で特定の場合だけフィードバック奏法を行う場合には煩
わしい操作をしなければならないという問題点を有して
いた。さらに、従来のフィードバック装置付電子弦楽器
にあっては、一度フィードバックが掛かった特定の弦1
02のフィードバック音は、自由にコントロールするこ
とができず、フィードバック奏法の用途が制限され、フ
ィードバック奏法が演奏者の音楽表現に支障をきたすも
のとなっていたという問題点を有していた。
【0004】本考案は、目的とする特定の音に、応答速
く必要な音色音量でフィードバックを掛けることがで
き、速弾きに耐えることのできる電子楽器を提供するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案に係る電子楽器は、弦振動を抽出するピック
アップと、所定の電圧を掛けることにより振動する駆動
子をピック内部に配設した駆動ピックと、前記ピックア
ップによって弦振動が検出されたときに所定の電圧を前
記駆動ピックに供給する駆動回路とを備えたものであ
る。
【0006】そして、前記駆動ピックの駆動子は、圧電
バイモルフによって構成するのが好ましい。
【0007】
【作用】本考案の場合、弦振動を抽出するピックアップ
と、所定の電圧を掛けることにより振動する駆動子をピ
ック内部に配設した駆動ピックと、前記ピックアップに
よって弦振動が検出されたときに所定の電圧を前記駆動
ピックに供給する駆動回路とを備えているため、目的と
する特定の音に、応答速く必要な音色音量でフィードバ
ックを掛けることができ、速弾きに耐えることができる
ものとなっている。
【0008】また、前記駆動ピックの駆動子を、圧電バ
イモルフによって構成しているため、フィードバック奏
法を行う駆動ピックを容易に構成することができる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例について説明する。図
1〜図4には、本考案に係る電子楽器の一実施例が示さ
れている。
【0010】図において、1は電子弦楽器の本体、2は
ネック、3は懸架された弦である。4は電磁式ピックア
ップで、弦3を弾いた際に、この弦3の振動を検知して
楽音を発するためのものである。この電磁式ピックアッ
プ4は、内部に、マグネットと巻線コイル(図示せず)
によって構成されたピックアップ5が内蔵されている。
6は駆動回路で、前記ピックアップ5によって弦3の振
動が検出されたときに所定の電圧を駆動ピック10に供
給するものである。この駆動回路6は図2に示す如き構
成を有している。すなわち、7はピックアップ5の出力
を安定させるためのアンプで、このアンプ7の出力は、
本体外へ楽音出力として使用すると共に、アンプ7の出
力は、駆動アンプ8にも送られる。この駆動アンプ8に
おいては、電力増幅を行い駆動ピック10に所定電圧と
して出力する。
【0011】駆動ピック10は、弦3をピッキングする
もので、駆動回路6の駆動アンプ8に接続線9を介して
着脱自在に接続されている。この駆動ピック10は、図
3に示す如き構成を有している。すなわち、駆動ピック
10の内部には、駆動子11が材料「ナイロン66」
で、一体成形されている。この駆動子11は、図4に示
す如く、2個の圧電素子12を同じ形状にして接着した
バイモルフ構造となっており、この両方の圧電素子12
に所定電圧(波形)加えると、振動を始める。すなわ
ち、駆動ピック10に駆動アンプ8の出力を加えると、
先端が振動する仕組みとなっている。
【0012】次に、本実施例の作用について説明する。
【0013】まず、演奏者は、駆動ピック10で弦3を
弾く。弦3を弾くことによって駆動ピック10の内部に
一体成形されている駆動子11が振動する。その後、特
定の弦音について、フィードバックを掛けたいときに
は、駆動子11の振動によって振動している駆動ピック
10の先端を図3のように弦3に接触させる。すると、
接触した弦3は、駆動ピック10のの振動によって強制
振動させられる。この強制振動によって振動させられて
いる弦3の振動は、電磁式ピックアップ4のピックアッ
プ5によって再度検出され、アンプ7へと送られる。こ
のようにして、図2に図示の矢印のようなループ(一種
の発振回路に近いもの)ができる。なお、駆動ピック1
0の振動を弦3に伝達するには、演奏者の力の入れ方
(弦3への駆動ピック10の押圧の仕方)や駆動ピック
10の弦3への当て方、駆動ピック10の弦3への当て
る場所や駆動ピック10の弦3へ当てるタイミングによ
って、弦3への強制振動の与え方をコントロールするこ
とができ、弾いた弦3の発振に至るまでに、フィードバ
ックを発生させることができる。また、駆動回路6の駆
動アンプ8の出力が小さければ、発振には至らない。こ
の発振は、演奏者が任意に選択することができる(手段
は図示せず)。このようにして、楽音出力はフィードバ
ックが単純に掛かるだけでなく、その後の音質コントロ
ールや音量コントロールなどが可能となる。
【0014】また、ピックの駆動の周波数をコントロー
ルしたり、遅延させたりすることで、従来にないフィー
ドバックを作らせることが可能となる。
【0015】また、駆動部が弦に直接接触する方式のた
め、フィードバックが瞬間的に掛り、速弾きの奏法の中
でも使用できる。
【0016】
【考案の効果】本考案によれば、駆動ピックが弦を弾く
ことによって振動し、この駆動ピックを弦に接触させる
ことによって弦を強制振動させてフィードバックを掛け
ているため、フィードバックを掛けたい好みの弦だけ
に、フィードバックを掛けることができ、さらに、必要
なときのみ、フィードバックを掛けることができる。
【0017】また、本考案によれば、ピックの弦に対す
る位置や、押付け力を演奏者がコントロールすることで
フィードバック後の音質変更や音量変更が可能となり、
今までにない、表現力を備えた弦楽器として提供が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る電子楽器の外観構成図である。
【図2】図1に図示の駆動回路の構成図である。
【図3】図1に図示の駆動ピックの構成図である。
【図4】図3に図示の駆動子の構成図である。
【図5】従来のフィードバック装置付電子弦楽器の外観
構成図である。
【符号の説明】
1………………………………電子弦楽器の本体 3………………………………弦 4………………………………電磁式ピックアップ 5………………………………ピックアップ 6………………………………駆動回路 10……………………………駆動ピック 13……………………………駆動子

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弦振動を抽出するピックアップと、所定
    の電圧を掛けることにより振動する駆動子をピック内部
    に配設した駆動ピックと、前記ピックアップによって弦
    振動が検出されたときに所定の電圧を前記駆動ピックに
    供給する駆動回路とを備えた電子楽器。
  2. 【請求項2】 前記駆動ピックの駆動子は、圧電バイモ
    ルフによって構成されたものである請求項1記載の電子
    楽器。
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JPH04131000U JPH04131000U (ja) 1992-12-01
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