JP2559539Y2 - 角度可変式アームレストのラチェット取付構造 - Google Patents

角度可変式アームレストのラチェット取付構造

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JP2559539Y2
JP2559539Y2 JP3630992U JP3630992U JP2559539Y2 JP 2559539 Y2 JP2559539 Y2 JP 2559539Y2 JP 3630992 U JP3630992 U JP 3630992U JP 3630992 U JP3630992 U JP 3630992U JP 2559539 Y2 JP2559539 Y2 JP 2559539Y2
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秀幸 岩永
弘一 中元
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は車両シートに関し、特
に車両シートのシートバック側面に回動可能に取り付け
られる角度可変式のアームレストにおけるラチェット取
付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図6に示すように、シートクッシ
ョン100と角度調整式のシートバック101とを有す
る車両シートにおいて、そのシートバック101の両側
面にアームレスト102が回動可能に取り付けられたも
のが知られている。ここで、図7(A)に示すように、
シートバック101の傾斜角度に応じてアームレスト1
02がほぼ水平になるように角度調整ができ、また同図
(B)に示すように、アームレスト102を上にはね上
げて格納できるようにもなっている。
【0003】そして、このようなアームレストの姿勢調
節のためにラチェット機構が設けられ、図8に示すよう
に、アームレスト102のフレーム105に設けられた
ラチェットポール106が、シートバック101側に固
定のラチェット108に噛み合うことにより、アームレ
スト102の姿勢が維持される一方、図6に示すロック
解除ハンドル104を操作することにより、アームレス
ト102はシートバック101に対して自由に回動する
ことができる。
【0004】従来、このようなアームレスト102は、
図8に示すようなアッセンブリとして製作される。すな
わち、ラチェット108とフレーム105とを貫通して
段付きボルト110が設けられ、この段付きボルト11
0は前述のシートバック101側に締め込まれることに
よりアームレスト102の回動中心となる。また、ラチ
ェット108は図示しない回り止めピンによりシートバ
ック101に対し、アームレスト102の回動を許容す
る状態で固定されることとなる。段付きボルト110に
はその頭部110aに近接してフランジ部110bが設
けられ、このフランジ部110bがラチェット108を
押える格好となり、また、フレーム105からシートバ
ック101側に突出したボルト脚部110cにウェーブ
ワッシャ113がはめられる。
【0005】そして、このようなアームレストアッセン
ブリの搬送等のために、段付きボルト110の脚部11
0cに、その段付き部に当たるように紙ワッシャ114
がはめられ、この紙ワッシャ114によって段付きボル
ト110の抜けが防止されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、この紙
ワッシャ114が緩んだり抜けたりすると、段付きボル
ト110が図中上方にずれたり、フレーム105のサー
ビスホール115から脱落したりする心配がある。また
例えば、図9に示すように、段付きボルト110が浮き
上がり、その段付き部がフレーム105に乗り上がった
状態で段付きボルト110の締込み(シートバック10
1側への組付け)が行われると、ボルト110の芯ずれ
が生じたり、ラチェット108がラチェットポール10
6に対し歯幅方向にずれて片当たりとなったりする不都
合がある。
【0007】本考案の課題は、上述のようなアームレス
トのアッセンブリ状態におけるボルトの抜けやラチェッ
トの位置ずれを防止するラチェット取付構造を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、上述のように
シートバック側面に回動可能に取り付けられるアームレ
ストのフレームに、その回動中心となるフランジ付ボル
トがラチェットおよびフレームを貫通して設けられる構
造において、次のようなセットプレートを付加したこと
を特徴とする。このセットプレートは、自身とフレーム
との間にラチェットを挟み込むようにフレームに固定さ
れる。また、このセットプレートはボルト孔を有し、こ
のボルト孔は上記ボルトの頭部は通すが、それのフラン
ジ部は通さないものである。
【0009】
【作用】このようなセットプレートがボルトのフランジ
部を押えるとともに、ラチェットをフレームとの間に挟
むため、それらボルトおよびラチェットのボルト軸方向
の移動が規制されて、ボルトの脱落やラチェットの位置
ずれが防止される。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図2には、アームレスト1のフレーム2が示され
ている。このフレーム2は、図3に示すように、C型メ
ンバ2aの開放側面にサイドメンバ2bが一体化された
箱形の断面形状を有し、このフレーム2の内部空間に、
図2に示すように、ラチェット3、ラチェットポール
(以下、単にポールと称する)4、ロック解除リンク
およびロック解除ハンドル6が設けられている。ラチェ
ット3は、フレーム2の回動中心と同心的に配置された
円形状のものであり、これの係合歯7にポール4が噛み
合うようになっている。ポール4は、段付きピン8によ
ってフレーム2に回動可能に取り付けられ、このポール
4とロック解除ハンドル6とが、ロック解除リンク5に
より段付きピン9および10を介して連結されている。
ロック解除リンク5は、スプリング11によってポール
4がラチェット3に噛み合う方向に付勢されており、ロ
ック解除ハンドル6を段付きピン12のまわりに、スプ
リング11の付勢力に抗して回動させることにより、ポ
ール4とラチェット3との噛合いが解除される。
【0011】このようなフレーム2の回動軸として段付
きボルト13が設けられ、この段付きボルト13は、ラ
チェット3を取り付けるためのボルトに兼用されてい
る。ラチェット3にはピン15が固定される一方、フレ
ーム2を構成するC型メンバ2aには、段付きボルト1
3を中心とする円弧孔14が形成され、ここにラチェッ
ト3のピン15が貫通している。ラチェット3は、これ
ら段付きボルト13およびピン15によってシートバッ
ク101側に固定されることとなる。そして、アームレ
ストフレーム2は、位置固定のラチェット3に対し、自
身の円弧孔14の範囲内で段付きボルト13を中心とす
る回動が許容される。
【0012】フレーム2内には、図1、図2等に示すセ
ットプレート16が設けられている。このセットプレー
ト16は、フレーム2の長手方向に沿って長く、かつ中
央部が幅広に膨らんだ形態の板部材であって、その一端
がフレーム2の差込み孔18に差し込まれる一方、他端
にはピン孔19が形成され、このピン孔19にポール4
の回動軸となる前述の段付きピン8が通されることによ
って、フレーム2に固定されている。差込み孔18は、
図1に示すように、フレーム2のC型メンバ2aの端部
が直角曲げ起こされた垂直壁部20に形成されてお
り、また、段付きピン8は、図4に示すように、外側か
らしめられることによって抜けが防止されている。
【0013】セットプレート16の中央部には、板厚方
向にプレス打ち出しされた円形状の膨出部21が形成さ
れ、この中心部に、段付きボルト13の頭部13aを通
すためのボルト孔22が形成されている。段付きボルト
13は、頭部13aの基端部と一体的に円形のフランジ
部13bを有し、それに連なる脚部13cの先端側に雄
ネジが形成されたものである。そして、この段付きボル
ト13は、ラチェット3に形成されたボルト孔23およ
びフレーム2のC型メンバ2aに形成されたボルト孔2
4に差し通され、そのフランジ部13bがラチェット3
の側面に当接するとともに、それの脚部13cがフレー
ム2のC型メンバ2aから側方に突出する。ここで、図
5に示すように、セットプレート16のボルト孔22の
直径D1は、段付きボルト13の頭部13aの直径D2よ
り大きく、フランジ部13bの直径D3よりは小さく形
成されている。また、そのボルト孔22の周囲の膨出部
21の突出量t1は、フランジ部13bの厚さt2より若
干大きくされている。したがって、段付きボルト13の
頭部13aはセットプレート16のボルト孔22から突
出し、またそのフランジ部13bはセットプレート16
の膨出部21内に納まった状態となる。
【0014】以上のようなアームレストアッセンブリの
組立ては、次のようにして行われる。まず、図1のフレ
ーム2のC型メンバ2aに対し、ラチェット3、ポール
4および段付きボルト13等を装着する。そして、それ
らを押えるようにセットプレート16の一端をC型メン
バ2aの差込み孔18に挿入し、かつ他端に段付きピン
8を通すことによって、セットプレート16をフレーム
2に固定する。さらに図2のロック解除リンク5および
ロック解除ハンドル6等を取り付けた後、C型メンバ2
aに対し、サイドメンバ2bをスポット溶接等により一
体化して、アームレストアッセンブリとする。
【0015】このような、アッセンブリの状態において
は、ラチェット3がセットプレート16とフレームC型
メンバ2aとの間に挟まれた状態で拘束されるため、ラ
チェット3がフレームC型メンバ2aから浮き上がるこ
とがない。また、段付きボルト13のフランジ部13b
がセットプレート16の膨出部21とラチェット3との
間に挟まれた状態となるため、段付きボルト13の軸方
向の移動が実質的に阻止される。そして、シートバック
側への取付けに際しては、図4のフレームサイドメンバ
2bのサービスホール26から段付ボルト13が締め込
まれ、その後、フレーム2にパッド27およびカバー2
8が被せられることとなる。
【0016】なお、以上の実施例では、セットプレート
16の一方の端部がポール4を取り付ける段付きピン8
によってフレーム2に取り付けられていたが、これとは
別の固定手段でフレーム2に固定するようにすることも
できる。その他、本考案は、当業者の知識に基づき種々
の変形を加えた態様で実施し得ることは勿論である。
【0017】
【考案の効果】本考案によれば、アームレストのフレー
ムに組み付けられたラチェットおよびボルトが、セット
プレートによってそのボルト軸方向の移動が規制された
状態に保たれるため、そのアッセンブリ状態のアームレ
ストの搬送中において、そのボルトが脱落したり、ラチ
ェットがフレームから浮き上がったりすることが抑制な
いしは防止される。したがって、そのボルトをシートバ
ック側に締め込んだ組付け状態において、ラチェットと
ラチェットポールが歯幅方向にずれて片当たり状態にな
ったり、ボルトの軸心が正規の状態からずれたりするこ
とが回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるアームレストのラチェ
ット取付構造を示す分解斜視図。
【図2】そのアームレストのフレームの全体側面図。
【図3】図2におけるA−A断面図。
【図4】図2におけるB−B断面図。
【図5】図4の要部を示す説明図。
【図6】上記アームレストを備えた車両シートの斜視
図。
【図7】そのアームレストの機能を示す側面図。
【図8】従来のラチェット取付構造の一例を示す断面
図。
【図9】その欠点を示す説明図。
【符号の説明】
1 アームレスト 2 フレーム 3 ラチェット 4 ラチェットポール 13 段付きボルト 16 セットプレート 21 膨出部 22 ボルト孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両シートのシートバック側面に回動可
    能に取り付けられる角度可変式のアームレストのフレー
    ムに、そのフレームを介してシートバック側に固定され
    るラチェットが配置され、このラチェットに前記フレー
    ムに取り付けられたラチェットポールが噛み合うととも
    に、それらラチェットおよびフレームを貫通してフレー
    ム回動中心となるボルトが設けられ、このボルトは自身
    の頭部に近接してフランジ部を有し、そのフランジ部が
    前記ラチェットを前記フレーム側に押え付ける一方、そ
    のボルトの脚部は前記フレームから外部に突出して前記
    シートバック側に締め込まれる構造のラチェット取付構
    造において、 前記フレームにセットプレートが固定され、このセット
    プレートは前記フレームとの間に前記ラチェットを挟み
    込むとともに、前記ボルトの頭部を通し前記フランジ部
    は通さないボルト孔を有し、そのセットプレートが前記
    ボルトおよびラチェットのそのボルト軸方向の移動を規
    制することを特徴とする角度可変式アームレストのラチ
    ェット取付構造。
JP3630992U 1992-04-30 1992-04-30 角度可変式アームレストのラチェット取付構造 Expired - Lifetime JP2559539Y2 (ja)

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PL2928436T3 (pl) * 2012-12-04 2019-07-31 Ferno-Washington, Inc. Przedłużenia ramion bocznych i części składowe do mocowania materaca do urządzeń do transportu pacjenta
JP6352785B2 (ja) * 2014-11-28 2018-07-04 株式会社タチエス 座席装置
KR102287978B1 (ko) * 2020-05-08 2021-08-09 현대트랜시스 주식회사 차량 시트의 암레스트
KR102287977B1 (ko) * 2020-05-08 2021-08-10 현대트랜시스 주식회사 차량 시트의 암레스트

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JPH0631555U (ja) 1994-04-26

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