JP2559282Y2 - 油圧シリンダのクッション装置 - Google Patents

油圧シリンダのクッション装置

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JP2559282Y2
JP2559282Y2 JP10332191U JP10332191U JP2559282Y2 JP 2559282 Y2 JP2559282 Y2 JP 2559282Y2 JP 10332191 U JP10332191 U JP 10332191U JP 10332191 U JP10332191 U JP 10332191U JP 2559282 Y2 JP2559282 Y2 JP 2559282Y2
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JP
Japan
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cushion
ring
port
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hydraulic cylinder
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真樹 堂上
喜久夫 畑佐
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KYB Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、シリンダのストロー
クエンド部分における衝撃を緩和するクッション装置に
関する。
【0002】この種の装置として、実願平3−6919
5号にかかわる考案が従来から知られているが、それを
示したのが図2、3である。この図2、3に示した油圧
シリンダCは、ピストンロッド1の先端に設けたピスト
ン2で、シリンダチューブ3内をボトム側室4とロッド
側室5とに区画している。そして、ボトム側室4は流出
入ポート6から作動油が流出入し、ロッド側室5は別の
流出入ポート7から作動油が流出入するようにしてい
る。
【0003】上記ピストンロッド1の先端部分は、他の
部分より小径にした小径部1aとするとともに、この小
径部1aには、第1クッションリング8、第2クッショ
ンリング9及びピストン2を順次挿入してそれらを直列
に配置してから、最後にナット10でしっかりと締めつ
けて固定している。
【0004】上記シリンダチューブ3の先端には軸受部
材11を嵌合している。この軸受部材11には、上記流
出入ポート7に連通するクッションポート12を形成し
ている。そして、このクッションポート12の軸方向長
さは、上記第1、2クッションリング8、9の軸方向長
さの合計と等しいか、あるいはそれよりも長くなるよう
にしている。
【0005】上記第1クッションリング8は、その外側
に溝13を形成しているが、この溝13の深さは、クッ
ションポート12に対する侵入方向前方から後方に向か
って徐々に浅くなるようにしている。そして、この第1
クッションリング8がクッションポート12に侵入した
とき、そのクッションポート12と溝13とが相まって
チョーク通路を形成するようにしている。さらに、この
第1クッションリング8はその両端に切欠溝14、15
を形成するとともに、この第1クッションリング8の内
側には流通路16が形成されるようにしている。そし
て、この流通路16の中ほどにはチェック弁17を設け
ている。第1クッションリング8とピストン2との間に
介在させた第2クッションリング9は、その外側に溝1
8を形成している。この溝18の深さは、第1クッショ
ンリング8の溝13と同様に、クッションポート12に
対する侵入方向前方から後方に向かって徐々に浅くなる
ようにしている。
【0006】いま、流出入ポート6から圧油を供給し、
流出入ポート7を図示していないタンクに連通すると、
ピストン2が図面左方向に移動する。そして、ピストン
2がストロークエンド付近に達すると、まず最初に第1
クッションリング8がクッションポート12に侵入す
る。このように第1クッションリング8がクッションポ
ート12に侵入すれば、流出入ポート7への流出通路が
溝13からなるチョーク通路だけとなるなるので、その
時点からチョーク効果が発揮されることになる。これに
よって油圧シリンダCのロッド側室5内の圧力が上昇す
るので、まず、この第1クッションリング8によって第
1次のクッション効果が発揮される。なお、このときの
チェック弁17はその閉位置を保持し、流通路16の流
通を阻止するものである。
【0007】上記の状態からピストン2がさらに移動す
ると、第2クッションリング9もクッションポート12
に侵入するので、その溝18とクッションポート12と
が相まって形成されるチョーク通路でチョーク効果を発
揮する。次に、流出入ポート7から圧油を供給するとと
もに、流出入ポート6をタンクに連通すると、その圧油
は、第1クッションリング8の溝13を通過するととも
に、チェック弁17を押し開いて流通路16も通過す
る。したがって、このときには十分に大きな流路面積が
確保されるので、流出入ポート7からの圧油はロッド側
室5内にスムーズに供給されることになる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】上記のようにした従来
の装置では、第1、2クッションリングという2つの部
材のそれぞれにチョーク効果を発揮させるようにしたの
で、それら両クッションリングの加工精度を上げなけれ
ばならず、その分、製造コストがアップするという問題
があった。しかも、第1クッションリングと第2クッシ
ョンリングとで、クッション効果が2段階に作用するの
で、シリンダのストロークエンド部分での動きがスムー
ズでなくなるだけでなく、第2クッションリングがクッ
ションポートから抜けるときにショックを発生するとい
う問題も発生する。この考案の目的は、製造コストがか
からず、しかも、シリンダの動きがスムーズな油圧シリ
ンダのクッション装置に関する。
【0009】
【課題を解決するための手段】この考案は、ピストンロ
ッドにクッションリングを取り付け、シリンダのストロ
ークエンド部分でクッションリングがクッションポート
に侵入することによって、ストロークエンド側の圧力を
高圧にして所期のクッション効果を発揮する油圧シリン
ダのクッション装置を前提にするものである。上記の装
置を前提にしつつ、この考案は、クッションポートの侵
入方向前方に第1リングを、その後方に第2リングを直
列に配置し、第1リングの内側に、流通路を形成すると
ともに、その流通路にはクッションート側からシリンダ
への流通のみを許容するチェック弁を設け、上記第2リ
ングは、クッションポートに侵入したとき、それと十分
な間隔を保つ直径にし、また、上記クッションポートに
は、第1リングとの間でクッション絞りを構成する突部
を形成し、シリンダのストロークエンド部分で、上記突
部が第1リングとラップする構成にした点に特徴を有す
る。
【0010】
【作用】この考案は、上記のように構成したので、第1
リングが突部と相まって構成するクッション絞りによっ
て、クッション効果を発揮させることができる。
【考案の効果】この考案のクッション装置によれば、第
1リングとクッションポートの突部とでクッション絞り
を構成し、この絞りでクッション効果を発揮させるよう
にしたので、第2リングの加工精度はそれほど要求され
ない。また、クッション効果が2段階になったりするこ
ともないので、シリンダの作動もスムーズになる。
【0011】
【実施例】図1に示した実施例は、ピストンロッド1の
先端に形成した小径部1aには、第1リング21、第2
リング22、及びピストン2を順次挿入してそれらを直
列に配置してから、最後にナット10でしっかりと締め
つけて固定している。上記第1リング21は、従来の第
1クッションリング8と同様に、その両端に切欠溝1
4、15を形成するとともに、この第1クッションリン
グ8の内側には流通路16が形成されるようにしてい
る。そして、この流通路16の中ほどにはチェック弁1
7を設けている。ただし、この第1リング22の外側に
は、従来のような溝13を形成していない。
【0012】第2リング22は、上記小径部1aにぴっ
たり嵌合するとともに、その外径を第1リング21より
も小さくしている。一方、シリンダチューブ3の先端に
は、従来と同様に、軸受部材11を嵌合している。この
軸受部材11には、流出入ポート7に連通するクッショ
ンポート12を形成している。そして、このクッション
ポート12の所定箇所に突部23を形成し、クッション
ポート12に侵入した第1リング21とこの突部23と
が相まってクッション絞りを構成するようにしている。
また、第2リング22は、クッションポート12の内側
との間で十分な間隔を保つようにしている。そして、図
示のようにシリンダCがストロークエンドに達したと
き、第1リング21と突部23とがラップし、クッショ
ン絞りを構成した状態を維持するようにしている。な
お、図中符号Fは第1段階のクッション外径、Gは第2
段階のクッション外径である。
【0013】次に、この実施例の作用を説明する。い
ま、第1リング21がクッションポート12に侵入する
と、第1リング21のクッション外径Fとクッションポ
ート12の内径との差によって形成されるすき間でチョ
ーク効果が発揮されるとともに、上記クッション絞りも
機能する。そして、第2段階では、このクッション絞り
が機能するとともに、第2リング22のクッション外径
Gとクッションポート12の内径との差によって形成さ
れるすき間でチョーク効果が発揮される。ただし、第1
段階及び第2段階のいずれの場合にも、クッション絞り
が機能するので、それぞれの段階におけるクッション効
果にそれほど大きな差が発生しない。したがって、当該
シリンダCの作動もスムーズになる。また、第2リング
22の外径は、クッションポート12との間で十分なす
き間を保つようにしているので、この第2リング22を
それほど高精度にし上げなくてもよくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の要部の断面図である。
【図2】従来の油圧シリンダの断面図である。
【図3】従来のクッション装置の要部の断面図である。
【符号】
1 ピストンロッド 12 クッションポート 16 流通路 21 第1リング 22 第2リング 23 突部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンロッドにクッションリングを取
    り付け、シリンダのストロークエンド部分でクッション
    リングがクッションポートに侵入することによって、ス
    トロークエンド側の圧力を高圧にして所期のクッション
    効果を発揮する油圧シリンダのクッション装置におい
    て、クッションポートの侵入方向前方に第1リングを、
    その後方に第2リングを直列に配置し、第1リングの内
    側に、流通路を形成するとともに、その流通路にはクッ
    ションポート側からシリンダへの流通のみを許容するチ
    ェック弁を設け、上記第2リングは、クッションポート
    に侵入したとき、それと十分な間隔を保つ直径にし、ま
    た、上記クッションポートには、第1リングとの間でク
    ッション絞りを構成する突部を形成し、シリンダのスト
    ロークエンド部分で、上記突部が第1リングとラップす
    る構成にした油圧シリンダのクッション装置。
JP10332191U 1991-11-20 1991-11-20 油圧シリンダのクッション装置 Expired - Fee Related JP2559282Y2 (ja)

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