JP2558963Y2 - 切屑回収装置 - Google Patents

切屑回収装置

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JP2558963Y2
JP2558963Y2 JP5843793U JP5843793U JP2558963Y2 JP 2558963 Y2 JP2558963 Y2 JP 2558963Y2 JP 5843793 U JP5843793 U JP 5843793U JP 5843793 U JP5843793 U JP 5843793U JP 2558963 Y2 JP2558963 Y2 JP 2558963Y2
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光昭 野田
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、転削工具(主として正
面フライス)と組合わせて切削時に発生する切屑を切削
しながら回収する切屑回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】首記の切屑回収装置としては、例えば、
実開平2−104915号、同2−107452号、同
2−145944号の各公報に示されるものなどがあ
る。
【0003】これ等の装置は、転削工具の外周を円筒状
のケーシングで覆い、このケーシングの一部に開口させ
た吸引口からケーシングの内部を吸引して発生した切屑
を吸い出す構成にしてある。
【0004】また、切屑の流れを良くするために、転削
工具内から空気を吹き出して切屑を吹き流す技術を組み
合わせたもの(実開平4−115517号、同4−11
5518号)も考えられている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】従来の切屑回収装置
は、いずれもケーシングが一体型であり、そのため、転
削工具を加工機の主軸に着けたままでは内部の清掃、点
検、工具に装着したスローアウェイチップの交換ができ
ず、さらに、ケーシングが邪魔になって転削工具の着脱
もし難いなど、メンテナンス上解決すべきいくつかの問
題が残されている。
【0006】また、ケーシングの一部に円形吸引口をほ
ぼ直角向きに取付けているため、切屑がスムーズに排出
されないと云う問題もある切屑の排出性を良くするた
めに切屑回収室と切屑をその回収室に誘導する案内部材
を設け切屑を一旦収納室に導入し、これを吸引回収した
り、前記の空気による吹き流しを併用したりしている
が、従来の構造では、これでもなお、排出の障害があっ
て切屑がスムーズに排出されない。
【0007】従って、切屑を効率よく回収するために
は、吸引力の強力な集塵機が必要であった。
【0008】そこで、本考案は、メンテナンスが容易で
機上でのスローアウェイチップ交換も許容され、さら
に、切屑の排出がスムーズに進む切屑回収装置を提供す
ることを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本考案の切屑回収装置は、転削工具の外周を覆う円
筒状のケーシングと、加工機の主軸外部に設けてケーシ
ングの上蓋となす固定フランジを具備し、前記ケーシン
グは、その上部に内径面を固定フランジの外周に抜き差
し自在に凹凸嵌合させる内フランジを、下部に転削工具
と同心配置にして内端を転削工具の刃先に近接させる下
リングを各々有し、この内フランジ、下リングを含めて
ケーシングの全体が略中央で周方向に2分割されて分割
面の片側に設けたヒンジ部を支点に分割ケーシングが開
閉可能であり、かつ、片方の分割ケーシングには周方向
に広範にわたって開口する矩形断面の切屑排出口と、こ
排出口から転削工具の回転方向に向かって渦状に徐々
に外側に膨らむ副室と、この副室の終端から接線方向に
延び出す排出ダクトが設けられ、さらに、前記下リング
の内周面が上広がりの方向に傾斜し、その傾斜内周面に
転削工具の略回転方向に向けて空気を斜め上向きに吹き
出す空気吹き出し口を周方向に所定ピッチで複数設けて
ある構造となしたのである。
【0010】なお、ケーシングを、前記内フランジを取
付ける固定筒と前記下リングを取付ける可動筒の2者で
構成し、さらに、固定筒にスライド自在に嵌合させる前
記可動筒を移動点に定置させる位置決め手段を付加した
構成にして伸縮できるようにしておくと転削工具の厚み
(高さ)変化に対応でき、装置の利用範囲が広がる。
【0011】
【作用】ケーシングを半割にして開閉式としたので、転
削工具を加工機の主軸から外さなくても、分割ケーシン
グを開いて内部を清掃することができる。また、分割ケ
ーシングを開くと工具の少なくとも半分が外部に開放さ
れる(ケーシングを開いて外せば全体が開放される)の
で、機上でのスローアウェイチップ交換が可能となり、
機械主軸に対する工具の着脱も制限なく実施できる。
【0012】さらに、排出口を矩形断面にして広い範囲
に設け、この排出口に緩やかな丸みをもって膨らむ副室
を連ねてこの副室の終点から排出ダクトを接線方向に引
出したので、発生した切屑が自己の流出エネルギーで
口に進入して副室に流れ込み、副室の内壁に案内され
て緩やかに方向転換しながら抵抗少なく排出される。長
く延び出す切屑を案内部材で強制的に方向転換させて回
収室に向かわせる従来の回収装置では、切屑の流出エネ
ルギーが急激に衰えるが、流出の障害を極力少なくした
本考案ではそのエネルギーが排出のために有効に活かさ
れる。
【0013】また、従来装置で併用している切屑の吹き
流しは、空気を切削部に吹き当て、その反射流に切屑を
乗せて運ぶので効率的な吹き流しが望めないが、本考案
では、下リングの傾斜内周面に設けた吹き出し口から工
具の略回転方向に向けて斜め上向きに空気を吹き出すの
で、切屑が直接吹き上げられ、排出方向に向かう気流に
スムーズに乗る。従って気流による助勢で排出エネルギ
ーが増幅され、これ等のことが有効に作用する結果、排
出効率が高まる。
【0014】また、冷却された空気(常温でも効果はあ
る)を供給することにより、鋳鉄切削のように切削時の
発熱を下げる効果もあり、工具寿命の延長が期待でき
る。
【0015】
【実施例】以下、添付図面に基づいて、本考案の実施例
について述べる。
【0016】図1乃至図3に示すように、例示の切屑回
収装置1は、転削工具Aの外周を覆う円筒上のケーシン
グ2と、このケーシングの上蓋となす固定フランジ3を
具備している。固定フランジ3は加工機の主軸の固定ス
リーブBに同心嵌合させ、加工機の固定部に取付けるブ
ラケット4に複数本の吊ボルト5で吊るしている。
【0017】ケーシング2は、上部に内フランジ6を、
下部に下リング7を有している。内フランジ6は、固定
フランジ3の外周に凹凸嵌合部3aを介して取付けられ
ている。凹凸嵌合部3aは、ここでは固定フランジ3の
外周に設けた溝に内フランジ内周の突起を嵌め込んでお
り、自由に抜き差しできる。突起と溝の位置関係を図と
は逆にしても同様である。
【0018】下リング7は、切屑の自重落下を無くすた
め、内端を転削工具Aの刃先に可及的に近づけてある。
この下リング7の内周面7aは、図3、図5、図6に示
すように、上広がりの方向に傾斜させて切屑の誘導効果
をもたせ、さらに、この面の略中央に空気吹き出し口8
を設けている。この空気吹き出し口8は、切削面と平行
な面に対して平行にしても下側から空気を吹き出す本考
案の場合、切屑の吹き上げ効果が得られるが、図5に示
すように、θの角度をつけるとより好ましい。この角度
をあまりきつくすると切削部に空気が届難くなるので
θは30°以下にするのがよい。
【0019】かかる空気吹き出し口8は図4に示すよう
に、転削工具の回転方向に向けて(やや内向きにする)
周方向に所定ピッチで複数設ける。空気は、チューブ9
に通して供給するようにしている。チューブ9は、ここ
では一部を内リング7の上面に、残りの一部を同リング
の外周に添わせている。このチューブ9は剛体チュー
ブ、フレキシブルチューブのどちらであってもよいが、
少なくとも9a(図1)の部分はケーシングの開閉のた
めにフレキシブルな物が必要である。
【0020】ケーシング2は、前述の内フランジ6及び
下リング7を含めて全体を略中央で周方向に2分割して
ある。この分割ケーシング2a、2bは、分割面の片側
にヒンジ部10(図1参照)を設けて少なくとも片方の
分割ケーシング2aをヒンジ部を支点にして図1鎖線の
ように開閉し得るようにしてある。また、分割面の他側
には分割ケーシング2a、2bを閉位置で連結するアジ
ャストファスナ11を設けている。
【0021】分割ケーシング2bには、図7に示すよう
に、周方向に広範にわたって開口する矩形断面の排出
12を設け、この排出口12に副室13と排出ダクト1
4を順に連設している。副室13は転削工具Aの回転方
向に向かって渦状に徐々に外側に膨らんでおり、切屑を
障害無く導入し緩やかな円弧の周壁により抵抗少なく方
向転換させることができる。
【0022】排出ダクト14は、副室13の終端から接
線方向に延び出させている。この排出ダクト14が転削
工具の送り方向と略平行になってダクト出口が送り方向
と反対向きになる状態に切屑回収装置1を加工機に装着
すると、排出口12が切削部に沿い、発生した切屑がス
ムーズに副室13に流入して効率良く回収される
【0023】なお、例示の切屑回収装置は、図3に示す
ように、ケーシング2の胴部を、内筒2−1とスライド
自在の外筒2−2とで構成して伸縮式にしている。内フ
ランジ6を内筒2−1の上端に、下リング7を外筒2−
2の下端に各々取付け、内筒2−1と外筒2−2を長孔
(図示せず)に通したボルト15(図1、図2参照)で
相互に固定している。このボルト15を緩め、外筒2−
2の位置決め手段16(図のそれは、内フランジ6に引
留めたアジャストボルト)で外筒の高さ位置を調節する
とケーシング2の高さが変わる。従って、転削工具Aの
高さ変化に合ったケーシング高さにして常に最適条件で
切屑回収を行うことができる。
【0024】
【考案の効果】以上述べたように本考案の切屑回収装置
は、ケーシングを2分割して開閉可能にしたので、内部
の清掃、点検、スローアウェイチップの機上交換を楽に
行える。
【0025】また、分割ケーシングの片方を開くか、又
は、ケーシング全体を固定フランジから外せば、機械主
軸に対する工具着脱を支障無く実施でき、工具交換の迅
速化が図れる。
【0026】さらに、切屑を副室にスムーズに流入させ
て、無理なく排出できるようにしたので、集塵機を用い
る必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の切屑回収装置の一例を示す平面図
【図2】同上の側面図
【図3】図1のIII −III 線に添った断面図
【図4】下リングの平面図
【図5】下リングの空気の吹き出し口部の断面図
【図6】下フランジの一部を示す斜視図
【図7】排出口を有する分割フードを分割面側から見た
【符号の説明】
1 切屑回収装置 2 ケーシング 3 固定フランジ 4 ブラケット 5 吊ボルト 6 内フランジ 7 下リング 7a 内周面 8 空気吹き出し口 9 チューブ 9a フレキシブルチューブ 10 ヒンジ部 11 アジャスタファスナ 12 排出口 13 副室 14 排出ダクト 15 ボルト 16 位置決め手段

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転削工具の外周を覆う円筒状のケーシン
    グと、加工機の主軸外部に設けてケーシングの上蓋とな
    す固定フランジを具備し、前記ケーシングは、その上部
    に内径面を固定フランジの外周に抜き差し自在に凹凸嵌
    合させる内フランジを、下部に転削工具と同心配置にし
    て内端を転削工具の刃先に近接させる下リングを各々有
    し、この内フランジ、下リングを含めてケーシングの全
    体が略中央で周方向に2分割されて分割面の片側に設け
    たヒンジ部を支点に分割ケーシングが開閉可能であり、
    かつ、片方の分割ケーシングには周方向に広範にわたっ
    て開口する矩形断面の切屑排出口と、この排出口から転
    削工具の回転方向に向かって渦状に徐々に外側に膨らむ
    副室と、この副室の終端から接線方向に延び出す排出ダ
    クトが設けられ、さらに、前記下リングの内周面が上広
    がりの方向に傾斜し、その傾斜内周面に転削工具の略回
    転方向に向けて空気を斜め上向きに吹き出す空気吹き出
    し口を周方向に所定ピッチで複数設けてある切屑回収装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ケーシングを、前記内フランジを取
    付ける固定筒と前記下リングを取付ける可動筒の2者で
    構成し、さらに、固定筒にスライド自在に嵌合させる前
    記可動筒を移動点に定置させる位置決め手段を付加して
    ある請求項1記載の切屑回収装置。
JP5843793U 1993-10-05 1993-10-28 切屑回収装置 Expired - Lifetime JP2558963Y2 (ja)

Priority Applications (4)

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JP5843793U JP2558963Y2 (ja) 1993-10-28 1993-10-28 切屑回収装置
US08/324,755 US5451122A (en) 1993-10-05 1994-10-04 Chip collector and face milling cutter
DE4435607A DE4435607C2 (de) 1993-10-05 1994-10-05 Spanabschneider
DE4447509A DE4447509C2 (de) 1993-10-05 1994-10-05 Walzenstirnfräser

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JPH0727736U JPH0727736U (ja) 1995-05-23
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