JP3735910B2 - 切屑回収装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、フライスカッタ(主として正面フライス)と組合わせて切削時に発生した切屑を切削を続行しながら回収する切屑回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、フライス加工で発生する切屑を加工中に効率良く回収する装置を実願平5−58437号で提案している。
【0003】
この装置は、フライスカッタの外側を覆う円筒状のケーシングを有している。そのケーシングの周壁に矩形の開口部を設け、その開口部にカッタの回転方向前方に向かって徐々に外側に膨らむ平面視略1/4円の副室とこの副室の終端から接線方向に延び出す排出ダクトを連ね、さらに、周壁の下部に内側に入り込む下フランジを設けて構成されている。
【0004】
また、全体が略中央で周方向に2分割されており、分割面の片方に設けたヒンジ部を支点に開閉可能であり、カッタの着脱、装置内部の清掃、点検がし易くてカッタの切刃(スローアウェイチップ)の機上での交換も可能になっている。
【0005】
さらに、下フランジは上広がりの方向に傾いた斜面を内径側に有し、その斜面に周方向に定ピッチで設けたエア穴からエアーを吹出し、そのエアーで切屑を吹き流すようにしており、吸引力を加えなくても切屑の回収が行える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した本出願人提案の切屑回収装置は、図8に示すように、排出ダクト6がケーシング2の周壁3から分岐した形になっているので、20〜40mm程度の長い切屑が生じる軟質材(アルミニウムやアルミニウム合金材など)の切削時には特に、切屑Tが排出ダクト分岐部aの部分に引っ掛ったり、副室5に誘導されずにカッタとケーシング間の環状空間内を循環することがあった。
【0007】
この発明は、かかる不具合を解消して切屑の回収性能をより高めることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明においては、上記の課題を解決するため、前述の装置を改善の対象にし、下フランジの斜面の開口部設置範囲内にある部分に、カッタの回転方向に向かって斜め上方に立ち上がる切屑跳ね上げ面を設けたのである。
【0009】
また、もうひとつの手段として、前記開口部のカッタ回転方向終端部からやや始端側に戻った位置に、ケーシングとカッタとの間に生じる環状空間の仕切り板をケーシングに固定して設けたのである。この仕切り板はカッタとの間に干渉回避用の隙間を生じ、さらに、前記排出ダクト内面とのつながり部が曲面で構成されているものとする。
【0010】
なお、ケーシングを2つ割りにして開閉可能にすることや下フランジにエア穴を設けてそこからのエアーで切屑を吹き流すことは好ましいことであるが必須の要件ではない。ケーシングが開かない装置や吸引回収式の装置に適用してもこの発明の効果が得られる。
【0011】
この回収装置は、前述の跳ね上げ面と仕切り板を併設すると良いものになる。
【0012】
また、仕切り板を設ける場合には、下フランジに、外周側から導入したエアーを前記仕切り板よりもカッタ回転方向手前側において前記斜面から上向きに吹き出すエア穴を設けるのが望ましい。
【0013】
さらに、その仕切り板は、切屑を排出方向に案内できる方向に傾けておくのが望ましい。
【0014】
【作用】
ケーシングの開口部に移動してきた切屑は、跳ね上げ面に跳ね上げられて副室内にスムーズに流れ込む。跳ね上げ作用がなければ副室下面と下フランジの斜面との段差により大きな移動抵抗が生じて副室に誘導されないことがあるが、下フランジの斜面上から跳ね上がれば副室への移動に対して抵抗が生じない。従って、切屑は、排出ダクトに向かう気流に乗り、副室にスムーズに誘導されて効率良く回収され、排出ダクト分岐部に至るものが少なくなる。
【0015】
また、仕切り板を設けた回収装置は、仕切り板が障害となって移送用気流の方向が排出ダクトに向かう側に制限されるので、切屑もその方向に誘導され、環状空間内で再循環することがなくなる。
【0016】
加えて、図8の排出ダクト分岐点aが仕切り板によって覆い隠されるためダクト分岐点に対する切屑の引っ掛りも減少し、これ等の作用で回収率が良くなる。
【0017】
なお、仕切り板に当った切屑をエアーで吹き上げると、仕切り板の位置での滞溜防止がより確実になる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1乃至図7に、この発明の装置の実施形態を示す。図1及び図2は、装置の全体を表している。この切屑回収装置1は、フライスカッタAの外周を覆う円筒状のケーシング2と、そのケーシングの上蓋になる固定リング9を有している。固定リング9は、加工機の主軸外周の固定スリーブに同心嵌合させ、ボルトで吊るすなどして固定される。
【0019】
ケーシング2は、カッタAの外周を取巻く周壁3に矩形の開口部4を設け、その開口部4に、カッタAの回転方向前方に向かって徐々に外側に膨らむ平面視略1/4円の副室5と、この副室の終端から接線方向に延び出す排出ダクト6を連ね、さらに、周壁3の上部と下部に内側に入り込む上フランジ7と下フランジ8をそれぞれ設けて構成されている。
【0020】
このケーシング2は、上下のフランジ7、8を含めて全体を略中央で周方向に2分割し、分割点の片端に設けたヒンジ結合部10を支点にして他側を開閉できるようにしている。また、周壁3を下筒3aとその下筒の内側に差し込む上筒3bの2者で構成し、下筒3aのスライドで周壁高さを変えられるようにしている。さらに、上フランジ7と固定リング9の合わせ面部に分割ケーシングの開閉時に抜き差しされる凹凸嵌合部を形成し、固定リング9に対するケーシング2の取付けを、その凹凸嵌合部の嵌合によって行うようにしている。
【0021】
下フランジ8は、切屑の自重落下を無くすため、内端をカッタAの刃先に可及的に近づけてある。この下フランジ8の内周側には、上広がりの方向に傾いた切屑誘導用の斜面8aが設けられており、その斜面上にエア穴11を周方向に適当な間隔をあけて設け、このエア穴11からカッタの回転方向に向かって斜め上向きに吹き出すエアーでケーシング2内に取込まれた切屑を開口部4の位置に向けて吹き流すようにしている。吹き流し用エアーの供給は、ケーシング2の外周に添わせたチューブ12を通して行われる。
【0022】
以上の構成は、実願平5−58437号の明細書で述べているものと大して変わらず、特別のものではない。即ち、この発明の装置の特徴部は、以下に述べる点にある。
【0023】
図3乃至図5に示すように、開口部4の設置域において、下フランジ8の斜面8a上に「へ」の字状に屈曲させたジャンプ板13を溶接するなどして取付けている。このジャンプ板13の一面13aはカッタAの回転方向に向かって斜めに立ち上がっており、その面13aが切屑の跳ね上げ面として機能する。この跳ね上げ面13aを作り出す部材(これは図のジャンプ板13以外のものでもよい)は、カッタAの切刃B(図5参照)との干渉を避けるため、下フランジ8の内径部から少し外周寄りに配置する。また、その部材の上端は、副室5の下面5aと略同一高さにする。それより低いと下面5aとの間に段差が残り、逆に高過ぎると開口部4内に出っ張りが生じて切屑移動の障害となる。
【0024】
このように構成した第1実施形態の装置は、開口部4の位置に流れてきた切屑が跳ね上げ面13a上を滑走して浮き上り、ケーシング内の気流に乗って副室5に誘導され、排出ダクト6を通って集塵部に集められる。
【0025】
図6、図7は、第2実施形態の装置の要部を示している。この装置は、開口部4のカッタ回転方向終端から少し始端側に戻った位置に、仕切り板14を設けている。この仕切り板14は、図7に示すように、カッタAとの間に干渉回避用の隙間(これは0.5〜2.0mmぐらいが好ましい。)を残して内端を可及的にカッタAに近づけてある。また、排出ダクト6の内面につながる外端側は、図3に示すように、切屑の引っ掛りを無くすために緩やかに弯曲させ、この曲面部で排出ダクト6の分岐点aを覆い隠している。さらに、分岐点aとケーシング中心(カッタ中心)を結ぶ線Pに対し、全体を角度θ(これは5°〜20°ぐらいが好ましい)傾けて排出ダクト側への案内作用を生じさせている。
【0026】
この仕切り板14の支持は、仕切り板の背面に補強リブ15を付け、その補強リブ15を上筒3bの内面に固着して行っている。また、仕切り板14の手前において下フランジ8の斜面8a上にエアーを上向きに吹き出すエア穴16を設け、ここから吹き出すエアーで仕切り板14の位置まで流れてきた切屑を吹き上げるようにして副室5への誘導効果を高めている。
【0027】
なお、第2実施形態は、前述のジャンプ板13を併用しており、ジャンプ板と仕切り板の部分でのエアー吹き出し方向の有機的設定により、切屑詰まりの防止効果を充分に高められるものになっているが、仕切り板14のみを設ける構成でも、切屑回収性能は向上する。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の切屑回収装置は、跳ね上げ面や仕切り板の働きで副室への切屑誘導がスムーズに行われるので、カールした長目の切屑が発生する場合にも、切屑詰まりが効果的に防止される。従って、そのカールした長目の切屑が発生するフライス加工、例えば、アルミニウム合金の自動車・単車用ミッションケース、シリンダヘッド、コントロールバルブなどのフライス加工に利用すると特に大きな効果を期待でき、切屑詰まりによるトラブルが減少して加工の能率向上等に結びつく。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の切屑回収装置の実施形態を示す底面図
【図2】同上の装置の図1X−X線部における断面図
【図3】第1実施形態の要部の部分破断平面図
【図4】図3に示す部分の内部構造を示す斜視図
【図5】カッタとジャンプ板の位置関係を図3のY−Y線部で切断して示す図
【図6】仕切り板の取付け状態を示す斜視図
【図7】仕切り板とカッタとの位置関係を示す断面図
【図8】従来装置において排出ダクト分岐点に切屑が引っ掛る状態の解説図
【符号の説明】
1 切屑回収装置
2 ケーシング
3 周壁
3a 下筒
3b 上筒
4 開口部
5 副室
5a 下面
6 排出ダクト
7 上フランジ
8 下フランジ
11、16 エア穴
12 チューブ
13 ジャンプ板
13a 跳ね上げ面
14 仕切り板
A フライスカッタ
B スローアウェイチップ
a ダクト分岐点
θ 仕切り板傾斜角度

Claims (2)

  1. フライスカッタの外側を覆う円筒状のケーシングを有し、そのケーシングの周壁に矩形の開口部を設け、その開口部にカッタの回転方向前方に向かって徐々に外側に膨らむ平面視略1/4円の副室とこの副室の終端から接線方向に延び出す排出ダクトを連ね、さらに、周壁の下部に内側に入り込む下フランジを設けて構成され、前記下フランジは上広がりの方向に傾いた斜面を内径側に有し、その斜面が前記副室の下面よりも下側にある切屑回収装置において、前記下フランジの斜面の開口部設置範囲内にある部分に、カッタの回転方向に向かって斜め上方に立ち上がる切屑跳ね上げ面を設けたことを特徴とする切屑回収装置。
  2. 記開口部のカッタ回転方向終端部からやや始端側に戻った位置に、ケーシングとカッタとの間に生じる環状空間の仕切り板をケーシングに固定して設け、その仕切り板はカッタとの間に干渉回避用の隙間を生じ、さらに、前記排出ダクト内面とのつながり部が曲面で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の切屑回収装置。
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