JP3745145B2 - プレダスト分離装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フイルターを使用した濾過式集塵機の前段に接続して、吸引されて来る含塵空気中から金属粉や一般の粉塵類を分離捕集するプレダスト分離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のプレダスト分離装置には、例えば、実願昭62−29415号(実開昭63−136747号公報)に記載されているプレダスト分離器や、特開平9−52010号公報に記載されている集塵機用プレダストボックスや、特開平10−235123号公報に記載されているプレダスト分離器等が存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の各装置のうち、第1番目の公報に記載されているプレダスト分離器には、分離器本体内で粉塵が激しく旋回摺動(旋回流動)するため、分離器本体内側面の摩耗が激しくて製品寿命が短い。摩耗が進行すると部分補修ができないため、本体全体を交換せざるを得ないから大変不経済である。吸引した流入気流が分離器から出て堆積した粉塵を再び舞い上げてしまうため、粉塵の分離効果が不十分である。と言った各種の問題点があった。
【0004】
また、上記第2番目の公報に記載されている集塵機用プレダストボックスにも、上記第1番目の公報に記載されているプレダスト分離器と同様に、内側面の摩耗が激しくて製品寿命が短い。摩耗が進むと本体全体を交換せざるを得ないと言った問題点を備えると共に、落下収集すべき粉塵が気流に逆らって落下するため、軽い粉塵は気流に乗って再び舞い上がってしまって、十分な分離効果を得られない問題があった。
【0005】
更に、上記第3番目の公報に記載されているプレダスト分離器に付いても、上記第1と第2の公報に記載されている装置と同様に、粉塵の流入部全体が摩耗しやすい。部分補修ができずに全体を交換する必要がある。軽い粉塵に対する分離効果が不十分である。と言った各種の問題を抱えていた。
【0006】
従って本発明の技術的課題は、粉塵の分離効果を維持しながら、吸引した粉塵の旋回摺動による摩耗を極力少くして製品寿命を長くすると共に、摩耗時の部分補修を可能にしたプレダスト分離装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の技術的課題を解決するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
【0008】
濾過式集塵機の前段に接続して、含塵空気中から粉塵類を除去するプレダスト分離装置であって、
【0009】
(1) 外筒体の上部中心に対して、外筒体よりも小径に造り、且つ、下端口を開放した内筒体の下側部側を、周囲に間隔をあけた状態で同心的に挿入固定し、この内筒体の上部外周の接線方向に含塵空気の導入通路を連通接続し、上記外筒体の上部外周で、且つ、少くとも上記内筒体の開放された下端口よりも上側位置に、上記濾過式集塵機に通じる吸引通路を連通接続すること。(請求項1)
【0010】
(2) 内筒体と外筒体の内部で旋回する含塵空気流の回転方向が逆向きになるように、内筒体と外筒体の各外周に対して導入通路と吸引通路を逆向きの接線方向に接続すること。(請求項2)
【0011】
(3) 外筒体に対して内筒体を取外し及び交換自在に構成すること。(請求項3)
【0012】
▲1▼ 上記(1)で述べた請求項1に係る手段によれば、導入通路から内筒体に入った含塵空気は、内筒体の内壁面に沿って旋回しながら次第に下降し、その開放された下端口から面積の広い外筒体の中に入るや否や、旋回の勢いと方向性を失って重力落下するものであって、軽い粉塵も確実に分離することができ、また、堆積した粉塵を舞い上げるようなこともないため、優れた分離効果を発揮することを可能にする。
【0013】
▲2▼ 上記(2)で述べた請求項2に係る手段によれば、導入通路と吸引通路が内筒体と外筒体に対して逆向きの接線方向に接続されていて、導入通路から内筒体に導入されて旋回する含塵空気は、広い外筒体に入ると逆方向の旋回作用を受けることになり、その結果、内筒体から外筒体に流入して来た含塵空気は直ちに方向性を失い、且つ、失速して落下するため、比較的遅い流速でも優れた分離効果を発揮できるものであって、従って、粉塵の分離効果を維持しつつ、旋回気流による器体(特に内筒体)の摩耗を極力少くすることを可能にする。
【0014】
▲3▼ 上記(3)で述べた請求項3に係る手段によれば、流入して旋回する含塵気流によって最も摩耗を受けやすい内筒体を、外筒体と分離して容易に交換することができるものであって、特に内筒体は外筒体に比較して全体的に小さく造られているので交換しやすく、また、部品代も安く済ませることを可能にする。
【0015】
以上の如くであるから、上記(1)〜(3)の手段によって上述した技術的課題を解決して、前記従来の技術の問題点を解消することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係るプレダスト分離装置の実施の形態を図面と共に説明すると、図1は本発明の全体の構成を説明した正面図、図2はその要部を拡大して示した平面図であって、これらの図面に於いて、1はプレダスト分離装置の本体を構成する外筒体、2…はこの外筒体1を支持する支持脚、3Aは外筒体1の底部に設けた捕集粉塵の排出口で、3はこの排出口3Aに設けた開閉弁を示す。
【0017】
また、MPは濾過式集塵機(図示省略)の吸引作用が及ぶメインパイプ、SはこのメインパイプMPに接続した分岐パイプ(吸引通路)、SAは分岐パイプSに接続した耐摩耗ホース、Tはホース接続部TKに設けたバタフライ弁、SBは上記外筒体1の上部外周面の接線方向に連通接続した分岐パイプSの先端吸引口であって、この先端吸引口SBは以下に述べる内筒体の開放された下端口よりも少くとも上方位置に接続されている。
【0018】
4は上記外筒体1よりも小径に造り、且つ、開放された下端口4A′を持つその下側部4A側を、外筒体1の上部中心より周囲に間隔5をあけた状態で同心的に挿入して固定した内筒体で、4Rはこの内筒体4を外筒体1の天井面の部分に取外し及び交換自在に取付けるためのフランジであって、これ等外筒体1と内筒体4によって構成される本発明に係るプレダスト分離装置の全体は、内外二重のサイクロン構造に造られている。
【0019】
次に、6はその根端導入口6Aを上記内筒体4の上部外周の接線方向に連通接続した導入パイプ(導入通路)、7A,7Bは導入パイプ6の先端に設けたインレットバルブで、これ等各インレットバルブ7A,7Bの夫々には、吸込口8Aを備えた集塵ホース8の接続口8Bが接続自在に構成されている。
【0020】
更に本発明では、上記外筒体1の上部外周に連通接続した分岐パイプS(吸引通路)の先端吸引口SBと、内筒体4の上部外周に連通接続した導入パイプ6 (導入通路)の根端導入口6Aを、図2に示すように相反する接続方向に接続して、外筒体1内では含塵空気を矢印Rで示すように図面上右方向に旋回させ、内筒体4内では含塵空気を矢印Lで示すように図面上左方向に旋回させるように構成している。
【0021】
尚、上記外筒体1と内筒体4内に於ける含塵空気の旋回方向RとLは実施の一例であって、上記各吸引口SBと導入口6Aを図示とは逆向きの接続方向に接続することにより、旋回方向を夫々逆向きにできるものであって、その選択は任意とする。
【0022】
また、図1にはメインパイプMPに対して1本の分岐パイプSが接続された構成が示されているが、実際には工場等に配管されたメインパイプMPの適所に複数本の分岐パイプS…が接続され、且つ、これ等各分岐パイプS…の夫々に図示した本発明のプレダスト分離装置が取付けられていて、工場等の各所で比較的大きな金属粉塵や一般粉塵等を分離捕集した後、微細粉塵をメインパイプMPを通して濾過式集塵機(吸引パイプ)側に吸引して、集塵する仕組に成っている。
【0023】
本発明に係るプレダスト分離装置は以上述べた如き構成であるから、メインパイプMPから分岐パイプSを通して吸引作用を及ぼすと、集塵ホース8から内筒体4内に吸込まれた含塵空気は、内筒体4の内壁面に沿って図2に於いて図面上左方向に旋回しながら次第に降下し、開放された下端口4A′から面積の広い外筒体1内に入るや否や、勢いと方向性を失って、粉塵が重力落下する。
【0024】
加えて、本発明では外筒体1内での含塵気流の旋回方向を、内筒体4内に於ける旋回方向とは逆向きに成るように構成しているため、下端口4A′から外筒体1内に流入する含塵気流は、直ちにその勢いと方向性が失われて失速するため、粉塵の重力落下(沈降)をより効果的に行うことができる。
【0025】
また、含塵気流の旋回によって最も摩耗する内筒体4は、外筒体1よりも小さく造られており、而かも、外筒体1に対して取外し及び交換自在に構成されているため、外筒体1を含めて装置全体を交換する場合に比較して、簡単に、且つ、低コストにて交換することができる。
【0026】
【発明の効果】
以上述べた次第で、本発明に係るプレダスト分離装置によれば、十分な粉塵の分離捕集効果を備え、且つ、粉塵の旋回摺動による摩耗対策にも優れた効果を発揮することができるものであって、工場等の各種ダストの分離捕集に用いて洵に好適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプレダスト分離装置の全体の構成を説明した正面図である。
【図2】同じく平面図である。
【符号の説明】
MP メインパイプ
S 分岐パイプ
SB 先端吸引口
1 外筒体
4 内筒体
4A 下側部
4A′ 開放された下端口
5 間隔
6 導入パイプ
6A 導入口
8 集塵ホース
Claims (3)
- 濾過式集塵機の前段に接続して、含塵空気中から粉塵類を除去するプレダスト分離装置であって、
外筒体の上部中心に対して、外筒体よりも小径に造り、且つ、下端口を開放した内筒体の下側部側を、周囲に間隔をあけた状態で同心的に挿入固定し、この内筒体の上部外周の接線方向に含塵空気の導入通路を連通接続し、上記外筒体の上部外周で、且つ、少くとも上記内筒体の開放された下端口よりも上側位置に、上記濾過式集塵機に通じる吸引通路を連通接続したことを特徴とするプレダスト分離装置。 - 内筒体と外筒体の内部で旋回する含塵空気流の回転方向が逆向きになるように、内筒体と外筒体の各外周に対して導入通路と吸引通路を逆向きの接線方向に接続したことを特徴とする請求項1記載のプレダスト分離装置。
- 外筒体に対して内筒体を取外し及び交換自在に構成したことを特徴とする請求項1又は2記載のプレダスト分離装置。
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JP37185498A JP3745145B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | プレダスト分離装置 |
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CN105107328A (zh) * | 2015-09-16 | 2015-12-02 | 北京国能中电节能环保技术有限责任公司 | 基于文丘里的旋流除雾装置 |
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1998
- 1998-12-28 JP JP37185498A patent/JP3745145B2/ja not_active Expired - Fee Related
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