JP2558796Y2 - 車両用の小物収納装置 - Google Patents

車両用の小物収納装置

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JP2558796Y2 JP10076291U JP10076291U JP2558796Y2 JP 2558796 Y2 JP2558796 Y2 JP 2558796Y2 JP 10076291 U JP10076291 U JP 10076291U JP 10076291 U JP10076291 U JP 10076291U JP 2558796 Y2 JP2558796 Y2 JP 2558796Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、車両用の小物収納装
置に関し、特に小物入れ内に収納したクレジットカード
類やチケット等の薄ものの収納物が、小物入れの後方上
縁部を乗り越えてハウジング内に落ちないようにしたも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の小物収納装置としては、
底壁、この底壁の左右両側縁から立ち上がった左右一対
の側壁、及び両側壁の上端部を相互に連結する上壁を有
し、前面が開口された中空なハウジングと、このハウジ
ングの中空内部にスライド可能に保持され、前記ハウジ
ングの開口前面より出入りするとともに、上面が開放さ
れた小物入れと、この小物入れをハウジングの開口前面
より突出する方向に付勢する付勢手段と、この付勢手段
の付勢力を減衰する制動手段と、前記付勢手段の付勢力
に抗して、小物入れをハウジングの中空内部に格納され
た格納位置にロックするロック手段とを備えたもの(例
えば実開平2-81890号公報等)や、さらにハウジングの
上壁下面と小物入れとの間隔内に位置し、ハウジングの
中空内部に小物入れとは独立してスライド可能に保持さ
れ、ハウジングの開口前面より出入りするカップトレー
とを備えたもの(例えば特開平2-109754号公報等)が知
られている。
【0003】又、本出願人により、小物入れの奥に、そ
の内に後方上縁より高さの高いクッション材を接着した
ものが既に提案されている(実願平2-161073号の願書に
添付した明細書及び図面)。上記クッション材により、
小物入れ内に収納した薄ものの収納物が、小物入れの後
方上縁部を乗り越えてハウジングの内奥に落下するのが
防止される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記した小物
収納装置では、クッション材を必要とするため、部品点
数並びに組立工数の増加を伴うばかりでなく、クッショ
ン材を小物入れ内に固定するため、小物入れの収納容積
が減少してしまうという第1の問題点があった。又、小
物入れの上方にスライド式のカップトレーを備えた小物
収納装置にあっては、カップトレーの下面と小物入れの
後方上縁部との間から、薄ものの収納物がハウジングン
の内奥に落下するおそれがあるという第2の問題点があ
った。
【0005】そこで、請求項1記載の小物収納装置は、
上記した技術の有する第1の問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、部品点数並びに組
立工数の増加を伴わず、しかも小物入れの収納容積を減
少することなく、薄ものの収納物の落下を確実に防止す
ることができる車両用の小物収納装置を提供しようとす
るものである。
【0006】又、請求項2記載の小物収納装置は、上記
した技術の有する第2の問題点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、カップトレーの下面と
小物入れの後方上縁部との間からの薄ものの収納物の落
下を確実に防止することができる車両用の小物収納装置
を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記した目的
を達成するためのものであり、以下にその内容を図面に
示した実施例を用いて説明する。請求項1記載の小物収
納装置は、ハウジング(20)の上壁(92)下面と小物入れ(3
0)の後方上縁部との間に、小物入れのスライド方向に沿
って、互いに係合する凹凸部(例えばハウジング20のガ
イドレール95,小物入れ30の切欠溝112)のいずれか一
方がそれぞれに形成されたことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の小物収納装置は、カップト
レー(40)の下面と小物入れ(30)の後方上縁部との間に、
小物入れのスライド方向に沿って、互いに係合する凹凸
部(例えばカップトレー40のガイドリブ44,小物入れ30
の切欠溝112)のいずれか一方がそれぞれに形成された
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】したがって、請求項1記載の小物収納装置によ
れば、小物入れ(30)内に収納したクレジットカード類や
チケット等の薄ものの収納物(図示せず)が、ハウジン
グ(20)の上壁(92)下面と小物入れとの間に生ずる隙間か
らのハウジングの内奥に落ちるのが、凹凸部(例えばハ
ウジング20のガイドレール95,小物入れ30の切欠溝11
2)のいずれか一方により阻止される。
【0010】又、請求項2記載の小物収納装置によれ
ば、小物入れ(30)内に収納したクレジットカード類やチ
ケット等の薄ものの収納物(図示せず)が、カップトレ
ー(40)の下面と小物入れとの間に生ずる隙間からのハウ
ジング(20)の内奥に落ちるのが、凹凸部(例えばカップ
トレー40のガイドリブ44,小物入れ30の切欠溝112)の
いずれか一方により阻止される。
【0011】
【実施例】図1〜4図は、本考案の第1実施例を示すも
のであり、図1は小物収納装置の分解斜視図、図2は組
み立て状態の小物収納装置の縦断面図、図3はバネ装置
及び回転ダンパーの拡大斜視図、図4はロック装置の一
部拡大分解斜視図、図5は本考案の他の実施例を示すも
のであり、小物収納装置の縦断面図を各々示す。
【0012】図1中、10は、車両用の小物収納装置を示
すものであり、この小物収納装置10は、車室内のインス
ッルメントパネル(図示せず)に埋設状に固定され、例
えばコインやクレジットカード類、チケット類等の収納
物(図示せず)を入れておくのに使用される。上記小物
収納装置10は、図1に示すように、大別すると、前面が
開口された中空なハウジング20と、このハウジング20の
中空内部にスライド可能に保持され、前記ハウジング20
の開口前面より出入りするとともに、上面が開放された
小物入れ30と、この小物入れ30の上方に位置し、前記ハ
ウジング20の中空内部に小物入れ30とは独立してスライ
ド可能に保持され、ハウジング20の開口前面より出入り
するカップトレー40と、前記小物入れ30をハウジング20
の開口前面より突出する方向に付勢する付勢手段、例え
ばバネ装置50と、このバネ装置50のバネ復元力を減衰す
る制動手段、例えば回転ダンパー60と、前記バネ装置50
のバネ復元力に抗して、小物入れ30をハウジング20の中
空内部に格納された格納位置にロックするロック手段、
例えばロック装置70とを備える。
【0013】まず、上記ハウジング20について、図1,
2を用いて説明する。ハウジング20は、図1に示すよう
に、前面が開放された中空な箱形を成し、大別すると、
底壁81と後壁82と有するアンダーパネル80と、左右一対
の側壁91,91と上壁92とを有するアウターケース90と、
ハウジング20の開放前面をロ字形に縁取る前面枠100と
から構成されている。
【0014】上記アンダーパネル80、アウターケース90
及び前面枠100は、例えば適度な剛性を有する熱可塑性
合成樹脂でそれぞれ個別に一体成形されている。又、ア
ンダーパネル80、アウターケース90及び前面枠100は、
図示しないが、ビス等を使用して組み立てられる。上記
アウターケース90の左右両側壁91には、図1,2に示す
ように、小物入れ30のスライド方向に沿って延びた断面
凹状の下方ガイド溝93と、その上方に位置するととも
に、カップトレー40のスライド方向に沿って延びた断面
凹状の上方ガイド溝94とが形成されている。
【0015】アウターケース90の上壁92の下面には、図
1,2に示すように、その左右幅方向に所定間隔離れる
とともに、カップトレー40のスライド方向に沿って延び
た断面凸状の複数のガイドレール95・・・がそれぞれ形成
されている。つぎに、前記小物入れ30について、図1,
2を用いて説明する。小物入れ30は、図1に示すよう
に、大別すると、上面が開放した中空箱形の収納凹部11
1を有する小物入れ本体110と、この小物入れ本体110の
前面に固定される装飾用のフロントパネル120とを備え
る。
【0016】小物入れ本体110及びフロントパネル120
は、ハウジング20と同様に、例えば適度な剛性を有する
熱可塑性合成樹脂でそれぞれ個別に一体成形されてい
る。又、フロントパネル120は、小物入れ本体110の前面
にビス130を使用して固定される。上記小物入れ本体110
の収納凹部111の底には、図1に示すように、装飾シー
ト140が接着剤等を使用して接合されている。
【0017】小物入れ本体110の収納凹部111の後方上縁
部には、図1,2に示すように、その左右幅方向に所定
間隔離れた断面凹状の複数の切欠溝112が形成されてい
る。小物入れ本体110の左右両外側面には、図1,2に
示すように、その後部に位置し、アウターケース90の左
右両側壁91の下方ガイド溝93にそれぞれはまり込む前後
一対のスライドピン113,114と、前部に位置し、スライ
ドピン113,114と同様にアウターケース90の左右両側壁9
1の下方ガイド溝93にそれぞれはまり込みむとともに、
前記スライドピン113,114より長さの短いガイドピン115
とが形成されている。
【0018】小物入れ本体110の後端部には、図1に示
すように、前記バネ装置50及び回転ダンパー60がはまり
込む大きさを有し、上下に貫通した断面凸形の貫通孔11
6が形成されている。つぎに、前記カップトレー40につ
いて、図1,2を用いて説明する。カップトレー40は、
図1に示すように、小物入れ本体110の収納凹部111の開
放上面にほぼ等しい大きさの板状を成し、その左右両側
には、カップ(図示せず)より一回り大きい円形で、且
つ上下に貫通した左右一対のカップ挿入孔41,41が形成
されている。
【0019】上記カップトレー40は、ハウジング20及び
小物入れ30と同様に、例えば適度な剛性を有する熱可塑
性合成樹脂で一体成形されている。カップトレー40の後
端部両側には、図1,2に示すように、アウターケース
90の左右両側壁91の上方ガイド溝94にそれぞれはまり込
む左右一対のスライド軸42,42が形成されている。
【0020】カップトレー40の後端部上面には、図1,
2に示すように、上方に向かってブロック状に突出する
とともに、カップトレー40の左右幅方向に、ハウジング
20のアウターケース90の上壁92の下面から突出したガイ
ドレール95がそれぞれ通る間隔をおいてそれぞれ離れた
複数のガイド突起43・・・が形成されている。又、カップ
トレー40の後端部下面には、図1,2に示すように、下
方に向かってブロック状に突出するとともに、小物入れ
30の後方上縁部に形成された切欠溝112にそれぞれ通る
複数のガイドリブ44・・・が形成されている。
【0021】つぎに、前記バネ装置50と回転ダンパー60
とについて、図1,3を用いて併せて説明する。バネ装
置50と回転ダンパー60とは、図3に示すように、ユニッ
ト化され、相互に連結される。まず、バネ装置50は、図
3に示すように、バネ復元力により渦巻き状に巻き付く
帯状のコンストンバネ51と、このコンストンバネ51の一
端部が巻き付くロータ52とから構成されている。
【0022】上記コンストンバネ51の他端自由端部に
は、図3に示すように、フック部材53が固定されいる。
前記ロータ52には、図3に示すように、その片側側面に
突軸54が、又、他の片側面には、後述する回転ダンパー
60の連結用の円形に凹んだ連結凹部55がそれぞれ形成さ
れている。そして、ロータ52は、例えば適度な剛性を有
する熱可塑性合成樹脂で一体成形されている。
【0023】上記連結凹部55の内周面には、図3に示す
ように、半径方向内向きに放射状に突出した複数のキー
突起56・・・が形成されている。前記回転ダンパー60は、
図3に示すように、シリコンオイル等の粘性流体(図示
せず)を封入したダンパーケース61と、このダンパーケ
ース61の内外に突出した回転軸62と有する。そして、ダ
ンパーケース61及び回転軸62は、例えば適度な剛性を有
する熱可塑性合成樹脂で一体成形されている。
【0024】上記回転軸62は、図3に示すように、前記
ロータ52の連結凹部55にはまり込む外径を有する。そし
て、回転軸62の外周面には、前記連結凹部55のキー突起
56がはまり込み、半径方向内向きに放射状に凹んだ複数
のキー溝63・・・が形成されている。回転ダンパー60は、
その回転軸62をバネ装置50のロータ52の連結凹部55に合
わせてはめ込む。その際に、回転軸62のキー溝63に、ロ
ータ52のキー突起56を合わせてはめ込む。
【0025】こうして、バネ装置50と回転ダンパー60と
を連結することで、ロータ52と回転ダンパー60の回転軸
62とが直結される。バネ装置50と回転ダンパー60とは、
連結した状態で、小物入れ30の後端部の貫通孔116の開
放上面に合わせて挿入される。バネ装置50と回転ダンパ
ー60とが挿入されると、バネ装置50と回転ダンパー60と
は貫通孔116内に保持され、バネ装置50のロータ52は、
その片側の突軸54を中心に回転可能に保持され、これに
対し、回転ダンパー60のダンパーケース61は回転不能に
保持される。
【0026】そして、バネ装置50と回転ダンパー60とを
貫通孔116内に保持させた後、バネ装置50のコンストン
バネ51の自由端部を、貫通孔116の開放下面より引き出
す。引き出したコンストンバネ51は、ハウジング20の底
壁81の上面に沿わせて手前側に導き出し、そのフック部
材53を底壁81の前縁部に引っ掛けて固定する。こうし
て、コンストンバネ51のフック部材53を、ハウジング20
の前縁部に引っ掛けると、コンストンバネ51が、ロータ
52に巻き付く巻縮力により、小物入れ30が、ハウジング
20の開口前面より突出する方向に付勢される。
【0027】つぎに、ロック装置70について、図1,4
を用いて説明する。ロック装置70は、図1,4に示すよ
うに、ロックピン71と、このロックピン71に引っ掛かる
ロックプレート72とから構成されている。上記ロックピ
ン71は、図1に示すように、例えば金属製である。そし
て、ロックピン71は、小物入れ30の後端部上面に形成さ
れた取付孔117に挿入係止され、その先端部が小物入れ3
0の後端部上面から上方に突出する。
【0028】前記ロックプレート72は、図1,4に示す
ように、一端部に上記ロックピン71に引っ掛かるフック
部73と、他端部に上下に貫通した円形の軸穴74とを有す
る。そして、ロックプレート72は、例えば適度な剛性を
有する熱可塑性合成樹脂で一体成形されている。そし
て、ロックプレート72は、図1,4に示すように、その
軸穴74がハウジング20のアウターケース90の上壁92の下
面に回転可能に軸止されて、小物入れ30の後端部上面か
ら突出したロックピン71の先端部と係合する。
【0029】より具体的に説明すると、ハウジング20の
上壁92の下面には、図1,4に示すように、下方に垂直
に延びるとともに、ロックプレート72の軸穴74に通る垂
直軸75が形成されている。垂直軸75の下端先端部には、
放射状に突出した一対の逆止爪76,76が形成され、両逆
止爪76によりロックプレート72の抜け落ちが防止され
る。
【0030】そして、アウターケース90の上壁92の下面
から垂設した垂直軸75には、図1に示すように、まず、
コイルバネ77を通した上、ロックプレート72の軸穴74を
通す。ロックプレート72の軸穴74を通すと、垂直軸75の
両逆止爪76を乗り越えて、垂直軸75に通る。ロックプレ
ート72は、両逆止爪76に阻止されて、下方には抜け落ち
なくなる。又、ロックプレート72は、その軸穴74を中心
に、垂直軸75に回転可能に軸止されるとともに、垂直軸
75の高さ方向に上下動可能に軸止される。
【0031】さらに、コイルバネ77は、図示しないが、
アウターケース90の上壁92の下面とロックプレート72の
上面との間で弾縮され、ロックプレート72は、コイルバ
ネ77の圧縮復元力に下方に向かって付勢される。こうし
て、コイルバネ77及びロックプレート72を、アウターケ
ース90の垂直軸75に通したならば、図示しないが、コイ
ルバネ77の一方の巻き端を、アウターケース90の上壁92
の下面に、又、他方の巻き端を、ロックプレート72にそ
れぞれ係止する。
【0032】こうして、コイルバネ77の両巻き端を係止
することで、ロックプレート72は、コイルバネ77のねじ
り戻ろうとするバネ復元力により、垂直軸75を中心に、
フック部73の開放方向に向かって付勢される。つぎに、
上記構成を有するロック装置70の作用について説明す
る。まず、ハウジング20の開口上面から突出した状態の
小物入れ30が、ハウジング20内に押し込まれると、ロッ
クプレート72が小物入れ30と一体に後退したロックピン
71に係合する。
【0033】さらに、小物入れ30が押し込まれると、ロ
ックピン71に押されて、ロックプレート72が、コイルバ
ネ77のねじり戻ろうとするバネ復元力に抗して回転す
る。このため、ロックピン71とロックプレート72のフッ
ク部73の開放面とが一致し、ロックピン71がフック部73
の開放面からフック部73内に導入される。ロックピン71
がフック部73内に導入されると、コイルバネ77のねじり
戻ろうとするバネ復元力により、ロックピン71が逆転す
ることで、ロックピン71がフック部73内から外れなく。
【0034】このため、ロック装置70がロック状態とな
り、小物入れ30は、バネ装置50のバネ復元力に抗して、
ハウジング20の中空内部に格納された格納位置にロック
される。これに対し、小物入れ30が上記格納位置からさ
らに奥に押し込まれると、後退したロックピン71に押し
上げられて、ロックプレート72が、コイルバネ77の圧縮
復元力に抗して上昇する。このため、ロックピン71が、
ロックプレート72のフック部73内から係脱する。
【0035】したがって、ロック装置70のロック状態が
解除され、小物入れ30がバネ装置50のバネ復元力によ
り、前進する。尚、その後、ロックプレート72は、コイ
ルバネ77の圧縮復元力に下降し、ロックピン71の受け入
れ待機状態に復帰する。つぎに、上記した構成を有する
組み立て状態の小物収納装置10の動作について説明す
る。
【0036】まず、ハウジング20内に格納されている小
物入れ30を引き出すには、そのフロントパネル120の前
面を、ハウジング20の内奥に向かって少し押し込めばよ
い。小物入れ30が押し込まれると、ロックピン71が一体
的に後退し、ロック装置70のロック状態が解除される。
このため、小物入れ30は、バネ装置50のバネ復元力によ
り前進する。
【0037】その際に、コンストンバネ51がロータ52に
巻き付くことで、ロータ52がその片側の突軸54を中心
に、小物入れ30の貫通孔116内で回転する。ロータ52が
回転すると、回転ダンパー60の回転軸62が一体的に回転
すること、回転ダンパー60の制動力が働く。このため、
小物入れ30は、ハウジング20の開口前面から、静粛に且
つゆっくりと突出する。
【0038】尚、小物入れ30の最大突出位置は、その後
側に位置する左右一対のスライドピン114が、図示しな
いが、ハウジング20の下方ガイド溝93の長さの途中に形
成された一段、浅くなった段部に突き当たることで規制
される。又、小物入れ30は、ハウジング20の開口前面か
ら直線的に突出するとともに、斜め下方に傾斜しながら
突出する。
【0039】すなわち、図示しないが、ハウジング20の
下方ガイド溝93の開口前面側の端面が、略V字形に開い
ていて、小物入れ30は、その後側に位置する左右一対の
スライドピン114を中心に下方に傾動する。一方、カッ
プトレー40を使用する際には、カップトレー40を手前側
に引き出した上、そのカップ挿入孔41に缶類(図示せ
ず)を差し込む。カップ挿入孔41に差し込まれた缶類
は、その底面が小物入れ30の収納凹部111の底に載り、
カップ挿入孔41の内縁により倒れないように保持され
る。
【0040】又、カップトレー40を引き出す際には、ハ
ウジング20の上壁92の下面から突出したガイドレール95
が、カップトレー40の上面から突出したガイド突起43の
それぞれの間隔内を通過する。又、カップトレー40の下
面から突出したガイドリブ44が、小物入れ30の後方上縁
部に形成された切欠溝112にそれぞれはまり込む。この
ため、カップトレー40をガタ無く且つスムーズに引き出
すことができる。
【0041】一方、小物入れ30をハウジング20内に格納
するには、そのフロントパネル120の前面を、ハウジン
グ20内に向かって押し込めばよい。小物入れ30の後退に
伴って、ロックピン71もハウジング20内を後退し、やが
てロックプレート72に係合し、ロックプレート72のフッ
ク部73内に係止される。このため、小物入れ30は、ハウ
ジング20内の格納位置にロックされる。
【0042】尚、カップトレー40が引き出されている際
にも、小物入れ30のフロントパネル120の前面を押し込
むだけでよく、小物入れ30が押し込まれると、そのフロ
ントパネル120の後面にカップトレー40が押されて、小
物入れ30と一体的に後退する。 又、カップトレー40が
後退する際には、ハウジング20の上壁92の下面から突出
したガイドレール95が、カップトレー40の上面から突出
したガイド突起43のそれぞれの間隔内を通過する。又、
カップトレー40の下面から突出したガイドリブ44が、小
物入れ30の後方上縁部に形成された切欠溝112にそれぞ
れはまり込む。
【0043】このため、カップトレー40がガタ無く且つ
スムーズに後退する。一方、小物入れ30の収納凹部111
内に、図示しないが、クレジットカード類やチケット等
の薄ものの収納物を収納しておくと、カップトレー40の
下面と、小物入れ30の収納凹部111の後方上縁部との間
に生ずる隙間を通って、ハウジング20の内奥に薄ものの
収納物が落ち込んでしまうことがある。
【0044】しかし、カップトレー40と小物入れ30との
隙間内に薄ものの収納物が侵入しても、その奥に位置す
るカップトレー40の下面から突出したガイドリブ44に当
たってそれ以上奥に進行できない。しかも、カップトレ
ー40と小物入れ30との隙間に薄ものの収納物が挟まって
いても、薄ものの収納物が、小物入れ30の格納時に、カ
ップトレー40の下面から突出したガイドリブ44により、
小物入れ30の収納凹部111内に向かって相対的に押し戻
される。
【0045】このため、薄ものの収納物が、小物入れ30
の収納凹部111の後方上縁部を乗り越えて、ハウジング2
0の内奥に落ち込むのを未然に防止することができる。
尚、図面に示した実施例のものでは、カップトレー40を
有する小物収納装置10を例に挙げて説明したが、カップ
トレー40がなくともよい。すなわち、本実施例でいえ
ば、カップトレー40を除き、図5に示すように、ハウジ
ング20の上壁92の下面から突出したガイドレール95が、
小物入れ30の後方上縁部に形成された切欠溝112に直
接、はまり込むようにすればよい。
【0046】こうして、ハウジング20の上壁92の下面か
ら突出したガイドレール95が、小物入れ30の後方上縁部
に形成された切欠溝112に直接、はまり込むようにすれ
ば、ハウジング20の上壁92の下面と小物入れ30の後方上
縁部との間に生ずる隙間を通って、ハウジング20の内奥
に薄ものの収納物が落ち込むのを未然に防止することが
できる。
【0047】しかも、小物入れ30のスライド時に、小物
入れ30の後方上縁部に形成された切欠溝112内を、ハウ
ジング20の上壁92の下面から突出したガイドレール95が
通過するので、ハウジング20内での小物入れ30のガタ付
きを防止することができるばかりなく、小物入れ30のス
ライドの動きを一層、スムーズなものとすることができ
る。
【0048】一方、ハウジング20の上壁92の下面に、凸
状のガイドレール95を、又、カップトレー40の上面にも
凸状のガイド突起43をそれぞれを形成し、隣接したガイ
ド突起43の間隔内が凸状のガイドレール95が通過する凹
部となるようにしたが、ハウジング20の上壁92の下面に
凹部を、カップトレー40の上面に該凹部にはまり合う凸
部をそれぞれ形成してもよい。
【0049】又、カップトレー40の下面に、凸状のガイ
ドリブ44を、又、小物入れ30の後方上縁部に凹状の切欠
溝112をそれぞれを形成したが、カップトレー40の下面
に凹部を、小物入れ30の後方上縁部に該凹部にはまり合
う凸部をそれぞれを形成してもよい。さらに、図5に示
した実施例でいえば、そのハウジング20の上壁92の下面
に、凸状のガイドレール95を、又、小物入れ30の後方上
縁部に凹状の切欠溝112をそれぞれを形成したが、ハウ
ジング20の上壁92の下面に凹部を、小物入れ30の後方上
縁部に該凹部にはまり合う凸部をそれぞれを形成しても
よい。
【0050】一方、本実施例では、バネ装置50のロータ
52に、回転ダンパー60の回転軸62を直結していることか
ら、従来のものに比較して、小物収納装置10の構造を簡
略化できる。すなわち、従来の小物収納装置では、ラッ
クとピニオンとの噛み合いを利用して、回転ダンパー60
の制動力を伝達していた。このため、回転ダンパー60を
小物入れ30に固定する場合には、回転ダンパー60の回転
軸にピニオンを固定するとともに、ハウジング20の内部
に、小物入れ30のスライド方向に沿ってラックを形成す
る必要がある。
【0051】これに対し、本実施例に係る小物収納装置
10によれば、バネ装置50と回転ダンパー60とを直結して
いることから、ラックとピニオンとが必要と無くなり、
その分だけ小物収納装置10の構造を簡単にすることがで
きる。又、ラックとピニオンとの噛み合いを利用する
と、小物入れ30のスライド方向を直線的にする必要があ
る。
【0052】これに対し、本実施例に係る小物収納装置
10によれば、バネ装置50と回転ダンパー60とを直結して
いることから、小物入れ30が斜め下方に傾斜しながら突
出するようにようにできる。さらに、ロック装置70を、
ロックピン71とロックプレート72とから構成したが、こ
れに限らず、同様の動作をするいわゆる浮き出しラッチ
と、このラッチに食え込まれるストライクを使用しても
よい。
【0053】
【考案の効果】本考案は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
記載の小物収納装置によれば、部品点数並びに組立工数
の増加を伴わず、しかも小物入れの収納容積を減少する
ことなく、薄ものの収納物のハウジング内への落下を確
実に防止することができる車両用の小物収納装置を提供
することができる。
【0054】さらに、ハウジングの上壁下面と小物入れ
の後方上縁部との間にそれぞれ形成された凹凸部が、小
物入れがスライドする際のガイドとなるため、ハウジン
グ内での小物入れのガタ付きを防止することができるば
かりなく、小物入れのスライドの動きを一層、スムーズ
なものとすることができる。又、請求項2記載の小物収
納装置によれば、カップトレーの下面と小物入れとの間
隔内からの薄ものの収納物の落下を確実に防止すること
ができるばかりでなく、カップトレーのガタ付きを防止
することができ、しかも、カップトレーのスライドの動
きを一層、スムーズなものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】小物収納装置の分解斜視図である。
【図2】小物収納装置の縦断面図である。
【図3】バネ装置及び回転ダンパーの拡大斜視図であ
る。
【図4】ロック装置の一部拡大分解斜視図である。
【図5】本考案の他の実施例に係る小物収納装置の縦断
面図である。
【符号の説明】
10 小物収納装置 20 ハウジング 30 小物入れ 40 カップトレー 44 凹凸部の一方としてのガイドリブ 50 付勢手段としてのバネ装置 60 制動手段としての回転ダンパー 70 ロック手段としてのロック装置 81 底壁 91 左右側壁 92 上壁 95 凹凸部の一方としてのガイドレール 112 凹凸部の一方としての切欠溝

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底壁、この底壁の左右両側縁から立ち上
    がった左右一対の側壁、及び両側壁の上端部を相互に連
    結する上壁を有し、前面が開口された中空なハウジング
    と、このハウジングの中空内部にスライド可能に保持さ
    れ、前記ハウジングの開口前面より出入りするととも
    に、上面が開放された小物入れと、この小物入れをハウ
    ジングの開口前面より突出する方向に付勢する付勢手段
    と、この付勢手段の付勢力を減衰する制動手段と、前記
    付勢手段の付勢力に抗して、小物入れをハウジングの中
    空内部に格納された格納位置にロックするロック手段と
    を備えた車両用の小物収納装置において、 上記ハウジングの上壁下面と小物入れの後方上縁部との
    間には、小物入れのスライド方向に沿って、互いに係合
    する凹凸部のいずれか一方がそれぞれに形成されたこと
    を特徴とする車両用の小物収納装置。
  2. 【請求項2】 底壁、この底壁の左右両側縁から立ち上
    がった左右一対の側壁、及び両側壁の上端部を相互に連
    結する上壁を有し、前面が開口された中空なハウジング
    と、このハウジングの中空内部にスライド可能に保持さ
    れ、前記ハウジングの開口前面より出入りするととも
    に、上面が開放された小物入れと、この小物入れをハウ
    ジングの開口前面より突出する方向に付勢する付勢手段
    と、この付勢手段の付勢力を減衰する制動手段と、前記
    付勢手段の付勢力に抗して、小物入れをハウジングの中
    空内部に格納された格納位置にロックするロック手段
    と、ハウジングの上壁下面と小物入れとの間隔内に位置
    し、ハウジングの中空内部に小物入れとは独立してスラ
    イド可能に保持され、ハウジングの開口前面より出入り
    するカップトレーとを備えた車両用の小物収納装置にお
    いて、 上記カップトレーの下面と小物入れの後方上縁部との間
    には、小物入れのスライド方向に沿って、互いに係合す
    る凹凸部のいずれか一方がそれぞれに形成されたことを
    特徴とする車両用の小物収納装置。
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