JP2558622Y2 - ベリリウムとアルミとの溶接容器 - Google Patents

ベリリウムとアルミとの溶接容器

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JP2558622Y2
JP2558622Y2 JP1684493U JP1684493U JP2558622Y2 JP 2558622 Y2 JP2558622 Y2 JP 2558622Y2 JP 1684493 U JP1684493 U JP 1684493U JP 1684493 U JP1684493 U JP 1684493U JP 2558622 Y2 JP2558622 Y2 JP 2558622Y2
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pipe
aluminum
welding
joint
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克實 高橋
誠 高橋
隆文 佐藤
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はベリリウム溶接容器に関
るものである。
【0002】
【従来の技術】磁場と温度をパラメ−タとして物性測定
を行う装置として、磁場源としての超電導コイル・クラ
イオスタットと、図6に示すような試料冷却用温度可変
型クライオスタットの組合せによる磁場下物性測定装置
が製品化されている。これは磁場源用クライオスタット
の磁場発生部に室温空間をもち、ここへ試料冷却用温度
可変型クライオスタットを挿入し、試料の温度と磁場を
パラメ−タとして物性測定できるものである。図6のよ
うな試料冷却用温度可変型クライオスタットのサンプル
ホルダ容器a或いは真空容器bは共にベリリウム溶接容
器が使用される。従来、金属ベリリウムとアルミ合金の
溶接は困難であり、図6の真空容器bの如く常温での使
用に耐える技術が最高レベルであった。又、従来技術と
して溶接以外にも銀ロウ及び接着剤等による接合方法も
あるが、いずれも極低温での使用には耐えられないもの
とされていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】金属ベリリウムパイプ
を常温から極低温の範囲においてX線を透過させるため
の容器とするため、アルミ合金製のフランジと底板を溶
接し、極低温まで温度を下げた時に熱膨張係数の違いに
よる割れが発生しないようにする事(He漏洩量1×10
- 9Atm.CC/sec以下)を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】 底板4と金属ベリリウ
ムパイプ1とアルミ合金製フランジ2からなるベリリウ
ムとアルミとの溶接容器において、金属ベリリウムパイ
プ1とアルミ合金製フランジ2との間に溶接による熱ひ
ずみを避けるための薄肉部3aを具えた純アルミ製継ぎ
パイプ3を介在させ、純アルミ製継ぎパイプ3の両側で
金属ベリリウムパイプ1及びアルミ合金製フランジ2と
を溶接で結合した。又底板4を純アルミ製とし、該底板
に薄肉の継ぎ部4bを一体に設け、該継ぎ部4bと金属
ベリリウムパイプ1を溶接した。
【0005】
【実施例】 図1を参照して説明する。1は金属ベリリ
ウムよりなるパイプ、2はこれに溶接される高力アルミ
合金製のフランジである。3は純アルミ製の継ぎパイ
プ、4は底板である。さて、本考案はX線透過のための
金属ベリリウムパイプ1と真空封止のための高力アルミ
合金製フランジ2とを結合させて容器とするが、極低温
にすると膨張係数の違いにより、溶接部とその付近が微
少割れを生じ気密を保持できない。銀ロウ及び接着剤に
よる接合も同様である。この気密を保持し溶接部の信頼
性を向上させるため金属ベリリウムパイプ1と高力アル
ミ合金製フランジ2とを直接に溶接せず緩和部付きの継
ぎパイプ3を介して溶接する。緩和部付きの継ぎパイプ
3は純アルミで金属ベリリウムパイプ1と高力アルミ合
金製フランジ2との溶接性を良くするためと、一部薄肉
部3aを設けて金属ベリリウムパイプ1と高力アルミ合
金製フランジ2との温度による伸縮の差を吸収できるよ
うにした。この場合薄肉部3aの厚さはパイプ1の金属
ベリリウムの応力と溶接部の応力の50%以下にて変形
できるようにした。金属ベリリウムパイプ1と底板4は
上記理由によって底板4を純アルミとし、底部4aと薄
肉の継ぎ部4bを一体化させ、継ぎ部4bを金属ベリリ
ウムパイプ1と溶接するようにした。このようにしたの
で、極低温にてHe漏洩量を1×10- 10Atm.CC/s
ec以下にすることが可能となり、又サ−マルショックに
も十分耐えることができる。
【0006】なお本考案は極低温以外にも常温以上でも
使用するX線窓などに応用することができ、この溶接構
造によって信頼性の向上を図ることができる。又本考案
は容器にて行なっているが、金属ベリリウムがパイプ形
状以外(円板,角板,矩形,形状品)にも対応できるも
のでもある。かくして常温側ベリリウムパイプ溶接真空
容器をセットし真空排気した後、サンプル冷却用ベリリ
ウム溶接容器を冷却しつつ、X線をベリリウム溶接容器
壁に透過させてサンプルに照射し、サンプルの各温度に
おけるX線回折を行なう装置に供することができる。
【0007】
【効果】 極低温下におけるベリリウムとアルミ合金の
溶接部欠陥を純アルミ製の継ぎパイプ3を介して電子ビ
−ム溶接又はレ−ザ−溶接するようにしたので、金属ベ
リリウム(パイプ状)の常温から極低温の範囲において
X線を透過させるに適した容器を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に関るベリリウム容接容器の断面図。
【図2】図1のA矢視図。
【図3】図1のB部詳細図。
【図4】図1のC部詳細図。
【図5】図1のD部詳細図。
【図6】試料冷却用温度可変型クライオスタット。
【符号の説明】
1 金属ベリリウムパイプ 2 アルミ合金製フ
ランジ 3 純アルミ製継ぎパイプ 3a 薄肉部 4 底板 4a 底部 4b 継ぎ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 佐藤 隆文 埼玉県岩槻市並木二丁目10番10号 株式 会社ムサシノエンジニアリング内 (56)参考文献 特開 昭50−29441(JP,A) 特開 昭62−130776(JP,A) 特開 平1−205888(JP,A)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底板(4)と金属ベリリウムパイプ(1)と
    アルミ合金製フランジ(2)からなるベリリウムとアルミ
    との溶接容器において、金属ベリリウムパイプ(1)とア
    ルミ合金製フランジ(2)との間に溶接による熱ひずみを
    避けるための薄肉部(3a)を具えた純アルミ製継ぎパイプ
    (3)を介在させ、純アルミ製継ぎパイプ(3)の両側で金
    属ベリリウムパイプ(1)及びアルミ合金製フランジ(2)
    とを溶接で結合してなるベリリウムとアルミとの溶接容
    器。
  2. 【請求項2】 底板(4)を純アルミ製とし、該底板に薄
    肉の継ぎ部(4b)を一体に設け、該継ぎ部(4b)と金属ベリ
    リウムパイプ(1)を溶接したことを特徴とする請求項1
    記載のベリリウムとアルミとの溶接容器。
JP1684493U 1993-03-15 1993-03-15 ベリリウムとアルミとの溶接容器 Expired - Lifetime JP2558622Y2 (ja)

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JPH0670965U JPH0670965U (ja) 1994-10-04
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JP2868430B2 (ja) * 1995-02-20 1999-03-10 川崎重工業株式会社 管材のフランジ接続構造
JP4638760B2 (ja) * 2004-11-02 2011-02-23 株式会社クマガワ 健康増進具

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