JPS5913741Y2 - X線けい光増倍管 - Google Patents

X線けい光増倍管

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Publication number
JPS5913741Y2
JPS5913741Y2 JP13528679U JP13528679U JPS5913741Y2 JP S5913741 Y2 JPS5913741 Y2 JP S5913741Y2 JP 13528679 U JP13528679 U JP 13528679U JP 13528679 U JP13528679 U JP 13528679U JP S5913741 Y2 JPS5913741 Y2 JP S5913741Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
cover frame
thin plate
titanium
window
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Expired
Application number
JP13528679U
Other languages
English (en)
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JPS5652848U (ja
Inventor
辰夫 橋詰
雄太郎 木村
Original Assignee
株式会社島津製作所
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Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社島津製作所 filed Critical 株式会社島津製作所
Priority to JP13528679U priority Critical patent/JPS5913741Y2/ja
Publication of JPS5652848U publication Critical patent/JPS5652848U/ja
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Image-Pickup Tubes, Image-Amplification Tubes, And Storage Tubes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、X線けい光増倍管(イメージアンブリファ
イア)に関するもので、X線の入射窓をガラスから金属
に替えることによって入射窓におけるX線吸収を小さく
し、X線利用効率を高めようとするものである。
一般にX線けい光増倍管は、前面のX線入射窓を含め真
空容器全体がガラス材で構成されている。
X線けい光増倍管は大口径の高真空管であることから、
この高真空に耐えるようにガラス材を厚くする必要があ
り、X線入射窓も必然的に厚く構成されていた。
したがって入射X線はX線入射窓のガラス内で散乱、吸
収され、その結果X線強度の損失をきたすと共に解像度
を低下させる欠点があった。
上記欠点を改善するためにX線入射窓をアルミニウム板
で構成したものも実用に供されているが、アルミニウム
板は機械的強度に乏しく、またピンホールが存在するこ
とから、その肉厚を薄くするにも自ずと制限があった。
この考案は上記に鑑み、X線入射窓の肉厚を極力薄くで
きるようにしたX線けい光増倍管を提供しようとするも
ので、X線入射窓材にチタンまたはそれを主体とする合
金よりなる薄板を使用し、このチタン窓板とコバールま
たはステンレス製支承覆枠との間に金または銀またはニ
ッケルよりなる中間環枠を介在させると共に前記チタン
窓薄板−りに前記中間環枠と同種の中間環枠を介在させ
て金属被押え覆枠を配設し、前記押え覆枠、チタン窓薄
板、支承覆枠の3者を中間環枠を介して電子ビーム溶接
により気密封着し、各部材間に溶接歪のない高真空に耐
え機械的強度の優れ、入射X線の吸収の少ないX線入射
窓を有するX線けい光増倍管を構成したものである。
次に図面について説明する。
1はチタン薄板による窓材(以下チタン窓薄板という)
でX線入射方向に向って球面状に形成されている。
2はコバールによる押え覆枠(以下押え覆枠という)、
3は2と同じ材質による支承覆枠(以下中間環枠という
)で、周知のようにガラス容器7の端部に封じ込み接合
されている。
4は銀による中間環枠(以下中間環枠という)、5は押
え治具、6はビーム溶接個所である。
第1図に示すとおり、コバールよりなる支承環枠3に、
チタン窓薄板1を接合する時に、最上部にコバールより
なる押え覆枠2を設け、かつ、押え覆枠2とチタン窓薄
板1およびチタン窓板1と支承覆枠3との、それぞれの
間に銀よりなる中間環枠4をはさみ、第2図に示す通り
、押え治具5で全体をしっかりととめて、第2図a、l
)において溶接個所6で示す部位を電子ビーム溶接して
封止する。
この場合チタン窓材とコバール覆枠との間に挿入した銀
は両者とよくなじみ、電子ビーム溶接により、銀と合金
を生成するが、これは強固な合金層であり、その結果チ
タン窓薄板をコバール支承覆枠に確実に溶接することが
できる。
また、チタン窓薄板上には押え覆枠が中間環枠を介して
強固に接合されているので、薄いチタン窓薄板のソリ、
変形を防止し、チタン窓薄板をコバール支承覆枠により
確実に且つ強固に気密封着することができる。
さらに、電子ビーム溶接を行なう場合、溶接部分の面積
を第3図(特にB−D)又は第4図に示すように、大き
くすることにより、真空に対するリーク、溶接後冷却時
におけるクラック生成などを避け、且つ、両者の接合強
度を向上することができる。
第3図はビーム溶接のパターンを変え溶接部分を増加さ
せたもので、Aは1重、Bは2重、Cは3重、Dは多重
溶接した場合のそれぞれの溶接痕を示すものである。
第4図はビーム溶接を横からの全周溶接としたものであ
る。
第1図において、中間環枠4を使用するかわりに、コバ
ールよりなる押え覆枠2、チタン窓薄板1、支承覆枠3
の各金属に電子ビーム溶接による接合部分に金メッキを
施した後、電子ビーム溶接を行っても同様の効果を奏す
る。
また実施例では中間環枠を銀材とし、支承覆枠をコバー
ル材としたが、出願人の実験によれば中間環枠として金
またはニッケル材を使用し、支承覆枠としてニッケルを
使用した場合においても良好な結果が得られた。
さらに窓材としてはチタン合金であってもよいが、実施
例における材質の選択・組み合わせが最良の結果が得ら
れた。
尚出願人の実験・試作によれば、X線入射窓をアルミニ
ウム板で形成した場合2〜4mmの厚みを必要であった
のに対し、この考案によれば、100〜200μの厚さ
のチタン薄板でX時入射窓を形成することができた。
また図示していないが、チタン窓薄板1の内面には、周
知のように人力スクリーンが設けられ、チタン窓薄板と
ガラス容器で構成される真空容器内には出力スクリーン
、加速・集束電極が設けられている。
以上のようにこの考案によれば、X線けい光増倍管のX
線入射窓にチタンまたはその合金薄板を使用したので、
窓厚を従来のものに比し著じるしく薄くすることが可能
となり、入射窓によるX線吸収・散乱を激減させること
ができるとともに、窓板を容器のX線入射側に設けられ
たコバール等の支承覆枠に封止するに際し、チタン材よ
りなるX線入射窓薄板上に金属被押え覆枠を配設し、押
え覆枠とX線入射窓薄板との間ならびにX線入射窓薄板
と支承覆枠との間に銀・金・ニッケルよりなる中間環体
を介在させて電子ビーム溶接で溶接し気密封着するよう
にしたので、気密封着作業が真空中でなされることから
溶接部が大気の汚染を受けず、またエネルギーの集中度
が高いために溶は込みが深いので、チタン材よりなるX
線入射窓薄板と母材としての支承覆枠ならびに押え覆枠
との積層構造体の溶接を確実に行なうことができる。
また電子ビーム溶接は上記のようにエネルギーの集中度
が高く、且つ熱影響部の幅がせまいので、溶接部の温度
、特にX線入射窓薄板の温度上昇を極力押えることがで
きるので溶接歪を生ずることなく、さらに押え覆枠の作
用でX線入射窓薄板を変形させることなく、X線けい光
増倍管のガラス容器にチタン材よりなるX線入射窓薄板
を確実に封止することが可能となる。
したがって、この考案によれば、X線入射窓として薄板
が使用できることから、入力スクリーンに入射するX線
強度の減弱を極力少くでき、解像度レスポンスを向上さ
せることができ、実用的効果大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のX線けい光増倍管のX線入射窓の構
成を示す展開面図、第2図は本考案の組立作業要領を示
す図面、第3図はビーム溶接のパターンを示す図、第4
図は環状、円状物体の全周溶接を示す図である。 符号の説明:1:チタン窓薄板(X線入射窓薄板)、2
:押え覆枠、3:支承覆枠、4:中間環枠、5:押え治
具、6:ビーム溶接個所、7:ガラス容器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. X線けい光増倍管容器のX線入射側開放端部にコバール
    またはステンレス鋼よりなる支承覆枠を設け、この支承
    環枠上にチタンまたはその合金よりなるX線入射窓薄板
    と金属被押え覆枠をそれぞれの間に銀または金あるいは
    ニッケルよりなる中間環体を介在させて順次積層配設す
    ると共に前記押え覆枠、入射窓薄板、支承覆枠の3者を
    中間環体を介して電子ビーム溶接により封着したことを
    特徴とするX線けい光増倍管。
JP13528679U 1979-09-29 1979-09-29 X線けい光増倍管 Expired JPS5913741Y2 (ja)

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JP13528679U JPS5913741Y2 (ja) 1979-09-29 1979-09-29 X線けい光増倍管

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Publication Number Publication Date
JPS5652848U JPS5652848U (ja) 1981-05-09
JPS5913741Y2 true JPS5913741Y2 (ja) 1984-04-23

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ID=29366834

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