JP2558595Y2 - 加熱撹拌装置 - Google Patents

加熱撹拌装置

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JP2558595Y2
JP2558595Y2 JP1991061576U JP6157691U JP2558595Y2 JP 2558595 Y2 JP2558595 Y2 JP 2558595Y2 JP 1991061576 U JP1991061576 U JP 1991061576U JP 6157691 U JP6157691 U JP 6157691U JP 2558595 Y2 JP2558595 Y2 JP 2558595Y2
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heated
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JP1991061576U
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Inventor
雅文 中塚
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株式会社品川工業所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば、餡の製造に好
適に用いられる加熱撹拌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】漉し餡、白餡、黄味餡等の餡は、豆を煮
熟して製造された生餡に砂糖と水を加え、これを加熱し
ながら撹拌することにより製造される。餡の製造に使用
される加熱撹拌装置としては、通常、スチーム加熱方式
が採用されている。該加熱撹拌装置は、図3に示すよう
に、撹拌すべき原料10を収容する銅製鍋状の容器61と、
該容器61の底部を適当な間隔をあけて覆い、内部の空間
に加熱蒸気が通流される蒸気ジャケット62と、を備えて
いる。容器61内にて加熱される原料10は、容器61の底部
内周面に沿って、該容器61内を周回移動する複数の撹拌
羽根63により撹拌される。各撹拌羽根63は、該容器61の
軸心位置に配設された回転軸64の下端部に放射状に取り
付けられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このような加熱撹拌装
置は、容器61が熱伝導率に優れた銅製であり、該容器61
の底部全体が加熱蒸気によって直接加熱されるようにな
っているために、容器をバーナー等によって直接加熱す
る場合に比べて、容器61内の原料10は、容器61の底部内
周面に接した部分から全体に効率よく加熱される。容器
の底部をバーナー等で直接加熱する場合には、容器の底
部面積の30%程度しか高温にならないのに対して、スチ
ーム加熱方式の場合には容器61の底部面積の80〜90%が
高温に達する。このように、スチーム加熱方式では、容
器61の底部全体が効率よく加熱されるために、加熱開始
した後に、底部のほぼ全面にわたって接触した原料10が
沸騰を始める。このような状態になると、原料10と容器
61の底部内周面との間に泡が層状に形成され、容器61内
にて原料10が浮き上がった状態になる。その結果、原料
10が容器61内を周回移動する撹拌羽根63と共に容器61内
を周回移動し始めるおそれがある。原料10が撹拌羽根63
と共に周回移動する現象は、共回りと呼ばれ、このよう
な現象が生じると、原料10自体が撹拌および混合されな
い。
【0004】本考案はこのような問題点を解決するもの
であり、その目的は、容器内の原料が撹拌羽根と共に周
回移動するおそれがなく、原料を確実に撹拌できてしか
も十分に加熱し得る加熱撹拌装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の加熱撹拌装置
は、加熱すべき原料を収容する金属製の容器と、該容器
内の原料を撹拌するべく、該容器の底部に沿うように周
回転移動する撹拌羽根と、該容器内を加熱するために、
該容器の外周面を適当な間隔をあけて覆っており、その
空間内に加熱蒸気が通流される蒸気ジャケットと、該蒸
気ジャケット内に通流される蒸気による該容器への伝熱
を抑制するように、該容器の壁面に分散状態でかつ面接
触状態で設けられており、該容器よりも熱伝導率が小さ
い材質により構成された低伝熱板とを具備してなり、そ
のことにより、上記目的が達成される。
【0006】
【作用】本考案の加熱撹拌装置では、容器内の原料が蒸
気ジャケット内の空間を通流する蒸気により加熱されつ
つ、該容器内を周回移動する撹拌羽根により撹拌され
る。容器の壁面には、低伝熱板が分散状態でかつ面接触
状態で設けられており、それにより容器の壁面の一部に
温度の低下した領域が形成される。その結果、撹拌羽根
により周回移動する原料は、低伝熱板が設けられた容器
壁面に接触すると温度が低下した状態になって容器の
壁面に粘着した状態となる。そして、周回移動する撹拌
羽根に対して原料は抵抗を有した状態となって、原料全
体が容器内にて撹拌羽根と共回りすることが防止され
る。
【0007】
【実施例】本考案の実施例について以下に説明する。本
考案の加熱撹拌装置は、例えば、漉し餡、白餡、黄味餡
等の餡の製造に使用される。該撹拌装置は、図1に示す
ように、例えば生餡に砂糖と水を加えた原料10を収容す
る容器20を備えている。この容器20は、熱伝導率のよい
銅製の円形鍋状に形成されている。該容器20は、いわゆ
る圧力鍋であり、上記容器20には、容器20内部を密閉す
る蓋体23が設けられている。
【0008】容器20内には、底部内周面に沿った形状の
複数の撹拌羽根30が配設されている。各撹拌羽根30は、
容器20の軸心位置に鉛直状に配設された回転軸31の下端
部に放射状に取り付けられており、その下縁部が、容器
20の底部21内周面に摺接するようになっている。該回転
軸31は、その上端部が、蓋体23の上面に取り付けられた
駆動機構32に連結されており、該駆動機構32により撹拌
羽根30は容器20内にてその軸心回りに周回移動される。
【0009】撹拌羽根30が内部に配設された容器20の外
周面には、蒸気ジャケット40が設けられている。該蒸気
ジャケット40は、容器20の底部との間に適当な空間を形
成するように、該容器20外周面を適当な間隔をあけた状
態で覆っている。蒸気ジャケット40の上部には、加熱蒸
気を該蒸気ジャケット40内へ供給するための蒸気供給パ
イプ42が接続されており、また、蒸気ジャケット40の底
部中央部には、該蒸気ジャケット40内の凝縮水を排出す
るドレンパイプ43が接続されている。従って、蒸気ジャ
ケット40内の空間には、蒸気供給パイプ42から供給され
る加熱蒸気が通流されて、その凝縮水がドレンパイプ43
から排出されるようになっている。
【0010】容器20における底部の外周面には、図2に
示すように、4枚の円板状の低伝熱板50が取り付けられ
ている。各低伝熱板50は、容器20の底部の軸心位置を中
心に、相互に適当な間隔をあけて、放射状態で分散され
ている。各低伝熱板50は、ステンレス鋼板、チタン鋼
板、プラスチック板、ゴム板等のように、銅製の容器20
より熱伝導率の低い材質により構成されており、各低伝
熱板50によって、蒸気ジャケット内を通流する加熱蒸気
による容器20の底部への熱伝動が、部分的に抑制されて
いる。
【0011】このような構成の本考案の加熱撹拌装置で
は、例えば餡が次のようにして製造される。まず、容器
20内に生餡に砂糖水を加えた原料10を投入して、容器20
に蓋体23を密封状態に係合させる。このような状態で、
撹拌羽根30を容器20の底部に沿って周回移動させる。同
時に蒸気ジャケット40の蒸気供給パイプ42により加熱蒸
気を該蒸気ジャケット40内へ通流させる。該蒸気ジャケ
ット40内に通流された加熱蒸気は、容器20の底部を加熱
して、容器20内の原料10を加熱する。このとき、容器20
の底部に取り付けられた各低伝熱板50は、加熱蒸気によ
る加熱は、容器20の底部よりも抑制されており、従っ
て、容器20の底部は、各低伝熱板50が取り付けられた部
分が、他の部分よりも低温になっている。
【0012】このような状態で、容器20内の原料10が撹
拌羽根30により撹拌されつつ加熱されると、容器20の底
部における各低伝熱板50が取り付けられていない領域で
は、原料10が十分に加熱されて沸騰し、容器20の底部と
原料10との間に泡の層が形成される。これに対して、容
器20の底部における各低伝熱板50が取り付けられている
領域では、各低伝熱板50によって、加熱蒸気による容器
20の底部21への加熱が抑制された状態となり、各低電熱
板50が取り付けられた容器20の底部では、原料10は沸騰
されない。従って、各撹拌羽根30によって原料10が容器
20の底部における低電熱板50が取り付けられた低温領域
へと周回移動されると、この低温領域にて温度が低下さ
れ、原料10の沸騰が停止される。その結果、容器20内の
原料10はこの低温領域にて容器20の底部に粘着された状
態になり、原料10が撹拌羽根30と共に共回りすることが
防止される。これにより、容器20内の原料10は撹拌羽根
30によって確実に撹拌および混合される。
【0013】
【考案の効果】本考案の加熱撹拌装置は、このように、
撹拌すべき原料を収容する容器の底部に、蒸気ジャケッ
ト内に通流される蒸気からの熱伝動を部分的に抑制する
低伝熱板が配設されているために、容器内の原料に対す
る加熱効率が高く、しかも、容器内の原料と容器底部と
の間に泡が発生するような加熱状態になっても、容器内
の原料は、容器底部における低伝熱板が取り付けられた
部分が高温にならないことにより、底部に粘着されて、
撹拌羽根による共回りが防止される。その結果、容器内
の原料は、効率よく加熱撹拌される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の加熱撹拌装置の一例を示す縦断面図で
ある。
【図2】その加熱撹拌装置の容器および蒸気ジャケット
の平面図である。
【図3】従来の加熱撹拌装置の縦断面図である。
【符号の説明】
10 原料 20 容器 30 撹拌羽根 40 蒸気ジャケット 50 低伝熱板

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱すべき原料を収容する金属製の容器
    と、 該容器内の原料を撹拌するべく、該容器の底部に沿うよ
    うに周回転移動する撹拌羽根と、 該容器内を加熱するために、該容器の外周面を適当な間
    隔をあけて覆っており、その空間内に加熱蒸気が通流さ
    れる蒸気ジャケットと、 該蒸気ジャケット内に通流される蒸気による該容器への
    伝熱を抑制するように、該容器の壁面に分散状態でかつ
    面接触状態で設けられており、該容器よりも熱伝導率が
    小さい材質により構成された低伝熱板と、 を具備する加熱撹拌装置。
JP1991061576U 1991-08-05 1991-08-05 加熱撹拌装置 Expired - Lifetime JP2558595Y2 (ja)

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JPH0518639U JPH0518639U (ja) 1993-03-09
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