JP2558216B2 - 排水用コンクリート管の製造方法 - Google Patents

排水用コンクリート管の製造方法

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JP2558216B2 JP5304790A JP30479093A JP2558216B2 JP 2558216 B2 JP2558216 B2 JP 2558216B2 JP 5304790 A JP5304790 A JP 5304790A JP 30479093 A JP30479093 A JP 30479093A JP 2558216 B2 JP2558216 B2 JP 2558216B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は道路傍などに埋設施工す
る排水用コンクリート管の製造方法に係り、更に詳しく
は、壁部の一部に天然石粒等を透水可能に設けた排水用
コンクリート管の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】一般に道路傍には、道路の水捌けをよくす
るために、通水部を有する排水用コンクリート管が埋設
施工されている。この排水用コンクリート管の通水部と
しては、一般的に通水孔が形成されている。しかし、こ
の通水孔は、単なる貫通した孔であるために排水用コン
クリート管の内部に木の葉などの異物が流れ込み、当該
管内部を詰まらせることがあった。このような課題を解
決する手段として、従来より、上壁や側壁など壁部の一
部または全部に形成された通水部に、天然石粒などを透
水可能に結着剤で固めた透水性パネルを形成したものが
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な透水性パネルを使用した排水用コンクリート管には次
のような課題があった。すなわち、透水性パネルを使用
した排水用コンクリート管を製造する場合、型枠の所定
の位置に透水性パネルを装着し、他の部分をコンクリー
トで形成するためにセメントペーストを流し込むが、こ
のときに透水性パネルの通水空間部にこのセメントペー
ストが滲み込むために、透水性パネルの多くの部分の透
水性能が損なわれていた。
【0004】そこで、本発明の目的は、粒状物を透水可
能に結着してなる透水性部材を有する排水用コンクリー
ト管の製造にあたって、セメントペーストが透水性部材
側に滲み込まないようにして透水性能が確保できる排水
用コンクリート管の製造方法を提供することにある。
【0005】
【発明の構成】上記した課題を解決し、目的を達成する
ために講じた発明の構成は次のとおりである。すなわ
ち、本発明は、排水用コンクリート管の製造方法であっ
て、この方法は、セメントペーストが浸透しない素材で
形成され内部には粒状物を透水可能に結着してなる透水
性部材を充填した収容体を成型用型枠の所要箇所に所要
数装着するステップ、成型用型枠にセメントペーストを
流し込み、セメントペーストが透水性部材側に浸透する
のを防止しながら前記収容体を有する排水用コンクリー
ト管を成型するステップ、を含む、排水用コンクリート
管の製造方法である。
【0006】収容体を形成する素材としては、例えば塩
化ビニル樹脂(PVC)などがあげられるが、これに限
定はしない。透水性部材は、例えば天然石粒やフライア
ッシュ(火山灰などを小粒状に加工したもの)などを合
成樹脂製の結着剤で固め、内部に多数の通水空隙部が形
成されるようにして固体状にしたものなどである。この
場合の配合割合は、例えば重量比で結着剤が1に対し骨
材(天然石粒やフライアッシュ)が15などであるが限
定はしない。また、天然石粒の粒径は、例えば4〜5m
m程度、フライアッシュの粒径は1〜2mm程度である
が限定はしない。
【0007】収容体を埋設する壁部は上部壁、側部壁、
底部壁のうち、一面でもよいし複数面でもよく、排水用
コンクリート管の用途に応じて適宜選定される。例え
ば、コンクリート管全体を地中に埋設して使用する場合
は、上部壁、側部壁、底部壁のそれぞれに収容体を埋設
したものを使用し、地中に滲み出てくる水分を効率よく
管内に取り込むことができるようにする。
【0008】また、上部壁を地面に露出させて埋設する
場合は、上部壁のみに収容体を埋設したものを使用する
のが一般的であるが、他の壁部に収容体を埋設しても支
障はない。なお、埋設される収容体の数も限定されず、
この収容体の埋設数を調整することにより、透水能力を
任意に設定することも可能である。
【0009】
【作用】本発明に係る排水用コンクリート管の製造方法
によれば、透水性部材はセメントペーストが浸透しない
素材で形成された収容体で囲われており、セメントペー
ストは収容体の外部側に流し込まれるので、透水性部材
にセメントペーストが滲み込むのを防止することができ
る。従って、透水性部材の透水性能を損なうことのない
排水用コンクリート管を製造することができる。
【0010】本発明によって得られた排水用コンクリー
ト管は、例えび、上面が地面と面一となるように、道路
傍などに埋設することにより、各収容体に充填された透
水性部材から雨水などが透水して、管内に入り排水する
ことができる。透水性部材は、雨水などは透過するけれ
ども、木の葉や木くず或いはゴミなどは透過せず分離さ
れるので、排水用コンクリート管の内部にこれらが詰ま
ることはない。
【0011】また、透水性部材は、収容体に充填されて
おり、透水機能を備えながら通水孔とは相違して孔が開
いていないことにより、例えば、歩行者の靴の踵、特に
女性のハイヒールの踵が嵌ってつまづくどいう不都合も
防止できる。
【0012】
【実施例】本発明に係る排水用コンクリート管の製造方
法の実施例を図面に基づき更に詳細に説明する。図1は
本発明によって得られた排水用コンクリート管の斜視
図、図2は図1の要部断面図、図3は収容体の構造を示
す斜視図である。本発明に係る排水用コンクリート管の
製造方法は、まず、排水用コンクリート管Cの成型用型
枠(図示省略)の所要箇所に、塩化ビニル樹脂などセメ
ントペーストが浸透しない素材で形成され内部には透水
性部材6を充填した収容体5を装着する。次に、収容体
5の外部側にセメントペーストを流し込み、一定期間養
生して固化させ、成型用型枠から取り出して排水用コン
クリート管Cを成型する。
【0013】この製造方法によれば、透水性部材6はセ
メントペーストが浸透しない収容体5で囲われているの
で、セメントペーストは収容体5の外部側に流し込まれ
て、透水性部材6の内部には侵入しない。従って、透水
性部材6にセメントペーストが滲み込んで透水性能が損
なわれることはなく、透水性部材6部分において透水性
能を備えた排水用コンクリート管Cが製造できる。
【0014】本実施例において、排水用コンクリート管
Cは、所要長さを有するほぼ四角筒状に形成してあり、
上部壁1と側部壁2、3と底部壁4を備えており、内部
は通水路7となっている。
【0015】上部壁1の幅方向における中央部には、五
個の収容体5が上部壁1を貫通して軸線方向と平行に等
間隔で埋設してある。図3に示すように、収容体5は上
下に貫通した扁平な円筒状であり、下部側がややすぼま
って形成してある。収容体5の壁部の内面50には周方
向に等間隔で四箇所に掛止部材51が内側へ突出して設
けてある。また、外面50aには、掛止部材51と対応
する位置に掛止部材52が外側へ突出して設けてある。
なお、収容体5はセメントペーストが浸透しない素材で
ある塩化ビニル樹脂で形成されている。
【0016】収容体5には透水性部材6が充填してあ
る。透水性部材6は錦紅石などの天然石の粒状体を合成
樹脂製の結着剤で固めたもので、上面から下面に通じた
不規則な多数の通水空隙部(図示省略)が形成されてお
り、雨水などの水分はスムーズに透過される。なお、本
実施例では透水性部材6は収容体5の内部全体に充填し
てあるが、例えば上部側の2/3に充填するなど、一部
に充填するようにしてもよい。
【0017】上部壁1の長手方向の両端部には、排水用
コンクリート管Cの吊下げの際に吊具を掛けるための切
欠溝孔10が設けてある。また、側壁2、3の長手方向
の両端部には、排水用コンクリート管Cを連結する際
に、連結金具を嵌め込むための嵌合凹部20、30が設
けてある。更には、排水用コンクリート管Cの長手方向
の一端面11にはコ状のクッション材12が埋め込んで
ある。
【0018】この排水用コンクリート管Cを、例えば、
上部壁1の表面が地面と面一となるように道路傍などに
埋設すると、雨水などは各収容体5に充填された透水性
部材6部分から透水して通水路7に入り排水される。透
水性部材6は雨水などは透過するけれども、木の葉や木
くず或いはゴミなどは透過せず分離されるので、排水用
コンクリート管の通水路7内部にこれらが詰まって水が
流れなくなることが防止できる。
【0019】透水性部材6は収容体5に充填されてお
り、透水機能を備えながら通水孔とは相違して孔が開い
ていないので、例えば、女性のハイヒールの踵部分が嵌
ってつまづくという不都合も防止できる。なお、本発明
は図示の実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲の記載内において種々の変形が可能である。
【0020】
【発明の効果】本発明にかかる排水用コンクリート管の
製造方法によれば、セメントペーストは収容体の外部側
に流し込まれ内部には侵入しない。従って、透水性部材
にセメントペーストが滲み込んで透水性能が損なわれる
ことはなく、透水性部材部分において透水性能を備えた
排水用コンクリート管が製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によって得られた排水用コンクリート管
の斜視図。
【図2】図1の要部断面図。
【図3】収容体の構造を示す斜視図。
【符号の説明】
C 排水用コンクリート管 1 上部壁 2、3 側部壁 4 底部壁 5 収容体 51、52 掛止部材 6 透水性部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水用コンクリート管の製造方法であっ
    て、この方法は、 セメントペーストが浸透しない素材で形成され内部には
    粒状物を透水可能に結着してなる透水性部材を充填した
    収容体を成型用型枠の所要箇所に所要数装着するステッ
    プ、 成型用型枠にセメントペーストを流し込み、セメントペ
    ーストが透水性部材側に浸透するのを防止しながら前記
    収容体を有する排水用コンクリート管を成型するステッ
    プ、 を含む、 排水用コンクリート管の製造方法。
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