JP2557835Y2 - 騒音防止構造 - Google Patents

騒音防止構造

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JP2557835Y2
JP2557835Y2 JP1991041886U JP4188691U JP2557835Y2 JP 2557835 Y2 JP2557835 Y2 JP 2557835Y2 JP 1991041886 U JP1991041886 U JP 1991041886U JP 4188691 U JP4188691 U JP 4188691U JP 2557835 Y2 JP2557835 Y2 JP 2557835Y2
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noise prevention
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Hino Motors Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はケースとこのケースから
突出する回転体との間に形成された環状凹部に定在する
定在波によって発生する騒音を防止する構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の騒音防止構造として、図5及び
図6に示すようにエンジンの前面に取付けられたタイミ
ングギヤケース2の開口部2aから回転可能にクランク
軸3が突出して設けられ、ケース2より突出したクラン
ク軸3の前端にはケース2の開口部2aに臨むようにダ
ンパ7が嵌入され、このダンパ7とケース2の開口部2
aとの間に形成された環状凹部4を埋めるようにリング
状のシール部材6をケース2の開口部2aに取付けたも
のが知られている。このシール部材6はリング状の金属
板6aと、この金属板6aの一方の面にほぼ全周にわた
って固着された第1シールラバー6bと、他方の面に全
周にわたって固着された第2シールラバー6cとを有
し、金属板6aはボルト8により開口部2aの底部に固
着される。このシール部材6がクランク軸3の回転に伴
って環状凹部4内に発生する定在波による空洞共振を抑
え、騒音の発生を防止するようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記騒音防止
構造では、タイミングギヤケースの開口部の内側壁に寸
法誤差や偏心等の製作誤差が生じてその内側壁が図5の
一点鎖線で示す位置になると、シール部材は破線で示す
位置に留ってダンパに接触してしまい、結果としてシー
ル部材を所定の位置に取付けることができない不具合が
あった。
【0004】本考案の目的は、回転体に接触することな
くシール部材を所定の位置に容易に取付けることがで
き、かつ定在波による空洞共振を防止できる騒音防止構
造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本考案の構成を、実施例に対応する図1を用いて説明
する。本考案は、ケース12の開口部12aから回転体
17が突出して設けられ、ケース12の開口部12aと
回転体17との間に環状凹部24が形成され、環状凹部
24を埋めるようにケース12の開口部12aにリング
状のシール部材26が取付けられた騒音防止構造の改良
である。その特徴ある構成は、シール部材26の外周面
にその開口部12aの内側壁に密着する複数の凸条26
dが円周方向に弾性変形可能に設けられたところにあ
る。
【0006】
【作用】ケース12の開口部12aの内側壁に寸法誤差
や偏心等の製作誤差を生じると、シール部材26の凸条
26dが開口部12aの内側壁に常に密着するように弾
性変形し、シール部材26は所定の位置に容易に取付け
られる。環状凹部24を埋めるようにシール部材26が
取付けられたときに、図5に示す従来のように凸条が単
一であるとシールラバー6bの幅が広くなり弾性変形し
にくくなるが、凸条26dを複数にすることにより、凸
条26dの幅を狭めて凸条26dがより弾性変形しやす
くなる。また、環状凹部24が複数の小さな室に区画さ
れ空洞共振をより効果的に防止する。
【0007】
【実施例】次に本考案の一実施例を図面に基づいて詳し
く説明する。図1〜図4に示すように、エンジン10の
前面にはタイミングギヤケース12が取付けられ、この
ケース12の前面にはクランク軸13が回転可能に突出
する開口部12aが形成される。ケース12内に位置す
るクランク軸13にはギヤ14がキー16を介して嵌入
され、このギヤ14に噛合する図示しないギヤがケース
12に収容される。クランク軸13の回転力はこれらの
ギヤ14によって各補機(図示せず)に伝達されるよう
になっている。クランク軸13のケース12より突出し
た前部には回転体であるダンパ17がキー16を介して
ケース12の開口部12aに臨むように嵌入され、ダン
パ17はナット18をクランク軸13の前端の雄ねじ1
3aに螺合することにより固定される。このダンパ17
はクランク軸13に固定された保持部17aとこの保持
部17aにラバー17bを介して固着されたウエイト1
7cとを有し、保持部17aの前面にはプーリ19がボ
ルト21により固着される(図2)。
【0008】保持部17aとケース12の開口部12a
との間にはオイルシール22が取付けられ、保持部17
aとクランク軸13との間にはOリング23が取付けら
れ、ケース12内のオイルが洩れないようにしている。
オイルシール22の外側のケース12の開口部12aと
ダンパ17の保持部17aとの間には環状凹部24が形
成され、環状凹部24にはリング状のシール部材26が
環状凹部24を埋めるように取付けられる。シール部材
26は図1及び図3に詳しく示すように、リング状の金
属板26aと、この金属板26aの一方の面にほぼ全周
にわたって固着された第1シールラバー26bと、他方
の面に全周にわたって固着された第2シールラバー26
cとを有する。金属板26aはボルト27により開口部
12aの底部に取付けられる(図2)。
【0009】本実施例の特徴ある構成は、シール部材2
6の第1シールラバー26bの外周面にその円周方向に
複数の凸条26dが一体的に弾性変形可能に設けられた
ところにある。
【0010】このように構成された騒音防止構造のシー
ル部材26は、タイミングギヤケース12の開口部12
aの内側壁に寸法誤差や偏心等の製作誤差を生じて開口
部12aの内側壁が図1の一点鎖線で示す位置になる
と、第1シールラバー26bの凸条26dが開口部12
aの内側壁に常に密着するように弾性変形し、破線で示
すように変形する。この結果、シール部材26がクラン
ク軸13とともに回転するダンパ17の保持部17aに
接触することがなく、シール部材26を所定の位置に容
易に取付けることができる。またシール部材26が環状
凹部24をほぼ埋めるので、環状凹部24内に発生する
定在波による空洞共振が防止される。
【0011】なお、実施例ではエンジンの前面に取付け
られたタイミングギヤケースの開口部とクランク軸に嵌
入されたダンパとの間に形成された環状凹部を埋めるよ
うにケースの開口部にシール部材を固着したが、これは
一例であって、トランスミッション又はその他のケース
の開口部とこのケースから突出する回転体との間に形成
された環状凹部を埋めるようにケースの開口部にシール
部材を取付けてもよい。
【0012】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、ケ
ースの開口部から突出して設けられた回転体とケースの
開口部との間に環状凹部を形成し、環状凹部を埋めるよ
うにケースの開口部にリング状のシール部材を取付け、
シール部材の外周面にその円周方向に複数の凸条を弾性
変形可能に設けたので、シール部材が回転体に接触する
ことなくシール部材を所定の位置に容易に取付けること
ができる。また、シール部材が環状凹部をほぼ埋めるの
で、環状凹部に発生する定在波による空洞共振を抑える
ことができ、騒音の発生を防止できる。環状凹部を埋め
るようにシール部材が取付けられたときに、図5に示す
従来のように凸条が単一であるとシールラバーの幅が広
くなり弾性変形しにくくなるが、凸条を複数にすること
により、凸条の幅を狭めて凸条がより弾性変形しやすく
なる。また、環状凹部が複数の小さな室に区画され空洞
共振をより効果的に防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案一実施例騒音防止構造のシール部材を含
む図2のB部拡大断面図。
【図2】図4のA−A線断面図。
【図3】そのシール部材の斜視図。
【図4】その騒音防止構造を備えたエンジンの斜視図。
【図5】従来例を示す図6のC部拡大断面図。
【図6】従来例を示す図2に対応する断面図。
【符号の説明】
12 タイミングギヤケース(ケース) 12a 開口部 17 ダンパ(回転体) 24 環状凹部 26 シール部材 26d 凸条

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース(12)の開口部(12a)から回転体(1
    7)が突出して設けられ、前記ケース(12)の開口部(12a)
    と前記回転体(17)との間に環状凹部(24)が形成され、前
    記環状凹部(24)を埋めるように前記ケース(12)の開口部
    (12a)にリング状のシール部材(26)が取付けられた騒音
    防止構造において、 前記シール部材(26)の外周面に前記開口部(12a)の内側
    壁に密着する複数の凸条(26d)が円周方向に弾性変形可
    能に設けられたことを特徴とする騒音防止構造。
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