JP2557680B2 - 硬化型組成物 - Google Patents

硬化型組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は硬化型組成物に関し、さらに詳しくは、貯蔵
安定性、耐熱性等に優れ、シーリング材、接着剤、塗料
等として用いるのに適した硬化型組成物に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
1分子中に2個以上のチオール基を含むポリマーは、
酸化剤と混合すれば容易に硬化することから、シーリン
グ材、塗料、接着剤に用いられている。
これらのチオール基含有ポリマーとしては、米国特許
第2,466,963号に記載される液状ポリサルファイドポリ
マー、特公昭46−3389号に記載された末端にメルカプタ
ン基を有するポリマー、特公昭47−48279号に記載され
たチオール基を末端に有するポリオキシアルキレンポリ
オール、米国特許第3,923,748号に記載された末端にメ
ルカプタン基を有する液状ポリマー、米国特許第4,092,
293号に記載されたポリメルカプタン、特公昭60−35368
号に記載された液状ポリマーのうち末端にメルカプタン
基を有するもの、特公昭52−34677号に記載されたポリ
(オキシアルキレン)ポリ(モノサルファイド)ポリチ
オール、米国特許第3,282,901号に記載されたプタジエ
ンメルカプタンポリマー、米国特許第3,523,985号に記
載されたメルカプタン含有ポリマー、及び特公昭55−39
261号、特公昭60−3421号等に記載されたメルカプトオ
ルガノポリシロキサン等があげられる。
また、チオール基含有ポリマーの酸化剤としては、Pb
O2、NaO2、NaBO2等が用いられている。これらの酸化剤
はチオール基の酸化能に優れ、良好な弾性体を与えるた
め好ましい。
〔発明が解決しようとする課題〕
米国特許第3,923,748号に記載されたウレタン結合を
含むメルカプタン末端の液状ポリマーはPbO2のような酸
化能の大きい酸化剤で容易に硬化するが、得られた硬化
物は高温加熱状態にさらすと軟化してしまうという問題
がある。
また、特公昭52−34677号に記載されたエステル結合
を含むポリ(オキシアルキレン)ポリ(モノサルファイ
ド)ポリチオールも、PbO2による硬化物は高温加熱下で
物性が低下する。
さらに特公昭46−3389号及び特公昭47−48279号に記
載されたチオール基を末端に有するポリマーはウレタン
結合やエステル結合を含まず、本質的にエーテル結合、
チオエーテル結合及びジスルフィド結合からなるもので
あるが、このポリマーのPbO2による硬化物も、長期にわ
たる高温加熱条件下では、同様に物性が低下してしまう
という欠点を有している。
このためこれらのチオール基含有ポリマーには最も硬
化能の優れたPbO2は使用できず、特公昭50−27856号に
記載されたような、よりおだやかな酸化剤と空気酸化促
進触媒とが併用されてきた。
本発明は上記従来の問題点を解決するものであり、そ
の目的とするところは、高温加熱時に硬化物の軟化及び
物性変化が無く、耐熱性の優れたチオール基含有ポリエ
ーテルを含む硬化型組成物を提供することである。また
本発明は施工時の硬化性を損なうことなく貯蔵時の安定
性を有する硬化型組成物を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的に鑑み鋭意研究の結果、本発明者は、チオー
ル基含有ポリエーテルに酸化剤とともに所定量の特定の
化合物を添加すれば、貯蔵時の安定性が良好で、かつ優
れた耐熱性を有する硬化物を与える硬化型組成物とする
ことができることを見出し、本発明に想到した。
すなわち本発明の硬化型組成物は(A)分子中に2個
以上のチオール基を有するとともに、主鎖が本質的に−
R−O−(Rは炭素数が2〜4のアルキレン基)で示さ
れる繰り返し単位を含み、分子量が500〜100,000である
チオール基含有ポリエーテル100重量部に対して、
(B)酸化剤1〜50重量部と、(C)(a)ヒンダード
フェノール系化合物、(b)ハイドロキノン系化合物、
(c)アミン−ケトン系化合物、(d)芳香族第二級ア
ミン系化合物、(e)ベンゾイミダゾール化合物又はそ
の金属塩、(f)ジオカルバミン酸塩化合物、(g)グ
アニジン化合物、(h)チオウレア化合物、(i)チア
ゾール化合物、(j)スルフェンアミド化合物、(k)
硫黄から選ばれた少なくとも1つの化合物0.1〜10重量
部とを含有することを特徴とする。
本発明の組成物におけるチオール基含有ポリエーテル
(A)は、1分子中に2個以上のチオール基を有し、主
鎖が本質的に−R−O−(Rは炭素数が2〜4のアルキ
レン基)で示される繰り返し単位を含み、分子量が500
〜100,000、特に好ましくは1,000〜10,000である。
本発明において使用するチオール基含有ポリエーテル
は実質的にエーテル結合、チオエーテル結合又はジスル
フィド結合を含むものであってもよいが、本質的にウレ
タン結合及び、エステル結合を含まないものが望まし
い。
チオール基含有ポリエーテル中の繰り返し単位は本質
的に(−R−O−)により表され、Rは炭素数が2〜4
のアルキレン基である。アルキレン基Rは直鎖状のもの
に限らず、メチル基等のアルキン置換基があってもよ
い。このようなチオール基含有ポリエーテルの好ましい
例としては、特公昭47−48279号に記載されている下記
一般式(1)で表される構造のチオール基を末端にもつ
ポリオキシアルキレンポリオールや、米国特許第4,092,
293号及び特公昭46−3389号に記載されている下記一般
式(2)で表わされる構造のポリメルカプタンなどを挙
げることができる。
〔ただし一般式(1)、(2)でR1は水素又はメチル
基、m、nは2〜100の整数である。〕 上記チオール基含有ポリエーテルの分子量は500〜10
0,000の範囲である必要がある。分子量が500未満である
と硬化物が脆くなり、また100,000を越えるとポリマー
の粘度が高くなる又はポリマーが固体になるため、組成
物にするのが困難となり、好ましくない。好ましい分子
量は1000〜10,000の範囲である。また、組成物にする際
に取扱が容易であることから、液体であることが好まし
い。
本発明の組成物における酸化剤(B)としては、従来
チオール基含有ポリマーの硬化剤として用いられてきた
物質を使用することができる。これらの酸化剤の具体例
としては、ZnO2、FeO2、PbO2、MgO2、CaO2、BaO2、Mn
O2、TeO2、SeO2、Pb3O4、SrO2、LiO2等の無機過酸化
物、ZnO、FeO、PbO、Fe2O3、Sb2O3、MgO、CoO、CaO、Cu
O、BaO等の無機酸化物、Na2CrO4、K2CrO4、Na2Cr2O7、K
2Cr2O7、NaClO4、NaBO2 H2O2、K2C2O6、KMnO4、過炭酸
ソーダ(2Na2CO3+3H2O2)等の無機酸化剤、ベンゾイル
パーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、クメンハイ
ドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイ
ド、t−ブチルパーベンゾエート、過酢酸ソーダ、過酸
化尿素等の有機過酸化物、ニトロベンゼン、ジニトロベ
ンゼン、パラキノンジオキシム等の有機酸化剤があげら
れるが、PbO2が最も好ましい。これらの酸化剤の添加量
は、酸化剤の種類によって異なるが、一般的には本発明
のポリマー100重量部に対して、1〜50重量部となるよ
うに配合する。酸化剤が1重量部未満であるとチオール
基含有ポリエーテルの硬化が不十分であり、また50重量
部を超えると硬化物が変色する恐れがあるので好ましく
ない。好ましい添加量は2〜20重量部である。
本発明の組成物に添加する特定の化合物(C)として
は、 (a)ヒンダードフェノール系化合物、 (b)ハイドロキノン系化合物、 (c)アミン−ケトン系化合物、 (d)芳香族第二級アミン系化合物、 (e)ベンゾイミダゾール化合物又はその金属塩 (f)ジチオカルバミン酸塩化合物、 (g)グアニジン化合物、 (h)チオウレア化合物、 (i)チアゾール化合物、 (j)スルフェンアミド化合物、及び (k)硫黄 が挙げられる。
ここで、(a)ヒンダードフェノール系化合物とは下
記一般式(3)〜(6)で示される化合物である。
〔一般式(3)〜(6)においてR2、R3、R4、R5、R6
R7は水素又はアルキル基であり、Xは炭素、窒素、アル
キル基、アルキレン基又はアルキレンアミン基であり、
Y、Y′はアルキレン基、アルキリデン基又は硫黄であ
り、pは1〜3の整数であり、qは1〜43の整数であ
り、rは1〜5の整数である。〕 この具体例としては、2,2′−メチレンビス(4−メ
チル−6−t−ブチルフェノール)、2,2′−メチレン
ビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、1,1,
3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブ
チルフェニル)ブタン、1,3,5−トリス(3′,5′−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌル
酸、ブチリデンビス(メチル−ブチルフェノール)、3
−(4′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェ
ニル)プロピオン酸−n−オクタデシル、テトラキス
〔メチレン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、1,3,5
−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、4,4′−チオビス
(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)等が挙げら
れる。
また、(b)ハイドロキノン系化合物は下記一般式
(7)で表される化合物である。
〔一般式(7)においてR8、R9は水素又はアルキル基で
ある。〕 その具体例としては、ハイドロキノン、メチルハイド
ロキノン、t−ブチルハイドロキノン2,5−ジ−t−ブ
チルハイドロキノン、2,5−ジ−t−アミルハイドロキ
ノン等が挙げられる。
特に、ハイドロキノンを添加すると耐熱性のみなら
ず、耐水性も良好となるため、好ましい。
(c)アミン−ケトン系化合物は下記一般式(8)で
示される化合物である。
〔一般式(8)においてR1は水素又はアルコキシ基であ
り、R2、R3、R4は水素又はアルキル基である。〕 その具体例としては、6−エトキシ−1,2−ジヒドロ
−2,2,4−トリメチルキノリン、ポリ(2,2,4−トリメチ
ル−1,2−ジヒドロキノリン)等が挙げられる。
(d)芳香族第二級アミン系化合物は下記一般式
(9)又は(10)で示される化合物である。
〔一般式(9)、(10)において、R1、R2、R3、R4はア
ルキル基又はアリール基である。〕 その具体例としては、フェニル−1−ナフチルアミ
ン、オクチル化ジフェニルアミン、4,4′−(α,α−
ジメチルベンジル)ジフェニルアミン、N,N′−ジ−2
−ナフチル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−
N′−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジア
ミン、N−フェニル−N′−イソプロピル−p−フェニ
レンジアミン等が挙げられる。
また(e)ベンゾイミダゾール化合物又はその金属塩
は下記一般式(11)又は(12)で示される化合物であ
る。
〔一般式(11)、(12)において、R5は水素又はアルキ
ル基であり、XはIbまたはIIb族の中の一種の金属であ
る。〕 その具体例としては、2−メルカプトベンゾイミダゾ
ール、メチル−2−メルカプトベンゾイミダゾール、2
−メルカプトベンゾイミダーゾールの亜鉛塩、メチル−
2−メルカプトベンゾイミダゾールの亜鉛塩等が挙げら
れる。
(f)ジチオカルバミン酸塩化合物は下記一般式(1
3)で示される化合物である。
〔一般式(13)において、R6、R7は水素、アルキル基又
はアリール基であり、R6、R7は窒素原子とともに複素環
構造を形成できる。MはIA、IB、IIA、IIB、IVA、VA、V
IA族の中の一種の金属又はピペリジン若しくはピペコリ
ンである。〕 この具体例としては、ジエチルジチオカルバミン酸ニ
ッケル、ジブチルジチオカルバミン酸ニッケル、ジブチ
ルジチオカルバミン酸亜鉛、ジベンジルジチオカルバミ
ン酸亜鉛、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジ
メチルジチオカルバミン酸銅、ジメチルジチオカルバミ
ン酸第二鉄、ジエチルジチオカルバミン酸テルル、ペン
タメチレンジチオカルバミン酸ピペリジン塩、ピペコリ
ルジチオカルバミン酸ピペコリン塩等が挙げられる。
(g)グアニジン化合物は下記一般式(14)で表され
る化合物である。
〔一般式(14)において、R8、R9はアルキル基又はアリ
ール基である。〕 この具体例としては、1,3−ジフェニルグアニジン、
ジ−o−トリルグアニジン等が挙げられる。
(h)チオウレア化合物は下記一般式(15)で表され
る化合物である。
〔一般式(15)において、R1、R2はアルキル基又はアリ
ール基である。〕 その具体例としては、N,N′−ジフェニルチオ尿素、
トリメチルチオ尿素、N,N′−ジエチルチオ尿素等が挙
げられる。
(i)チアゾール化合物は下記一般式(16)又は(1
7)で表される化合物である。
〔一般式(16)、(17)において、R3は水素、アルキル
基、アリール基又はアルキレンアミン基であり、nは1
又は2である。〕 その具体例としては、2−メルカプトベンゾチアゾー
ル、ジベンゾチアジルジスルフィド、2−(2′,4′−
ジニトロフェニルチア)ベンゾチアゾール等が挙げられ
る。
(j)スルフェンアミド化合物は下記一般式(18)で
表される化合物である。
〔一般式(18)において、R4は水素、アルキル基又はシ
クロアルキル基であり、R5はアルキル基又はシクロアル
キル基であり、R4、R5は窒素原子とともに複素環構造を
形成できる。〕 この具体例としては、N−シクロヘキシル−2−ベン
ゾチアゾリルスルフェンアミド、N−t−ブチル−2−
ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−オキシジエチ
レン−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N,N′
−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェン
アミド等が挙げられる。
さらに(k)硫黄はゴム配合用に用いられる粉末硫黄
が好ましい。
上記化合物(a)〜(k)は1種だけ添加すればよい
が、必要に応じ2種以上混合して添加することもでき
る。特に上記化合物(b)を添加すると硬化物が水浸漬
しても物性の低下がなく、耐水性が良好となり、好まし
い。さらに、化合物(a)と(b)を添加すると、耐熱
性、耐水性ともに良好となり、好ましい。
本発明の組成物における上記化合物(a)〜(k)の
いずれか1種の配合量は、ポリマー100重量部に対し
て、0.1〜10重量部、好ましくは0.3〜2.0重量部であ
る。化合物の配合量が0.1重量部未満だと組成物の安定
性、耐熱性の改善が十分でなく、また10重量部を超える
と組成物の物性が低下したり、着色の原因となることが
あるので好ましくない。
本発明の組成物には、さらに経済性、組成物を施工す
る際の作業性及び硬化後の組成物の物性を改良する目的
で、炭酸カルシウム、タルク、クレー、酸化チタン、シ
リカ等の充填材、及びフタル酸エステル、塩素化パラフ
ィン、水添ターフェニル等の可塑性を添加することがで
きる。
本発明の組成物はあらかじめ上記成分(A)〜(C)
を混合しておいてもよいが、(A)+(C)の主剤と
(B)の硬化剤からなる二液型組成物とし、使用時に混
合するようにしてもよい。
〔作 用〕
1分子中に2個以上のチオール基を有し、主鎖が本質
的に−R−O−で示される繰り返し単位を含むチオール
基含有ポリエーテル(A)は、酸化剤(B)と混合する
ことにより容易に硬化して、優れた弾性体となるが、さ
らに、チオール基含有ポリエーテル(A)を含む主剤中
に前記化合物(C)を添加することによって貯蔵安定性
を良好にすることができるとともに、硬化物の耐熱性を
向上することもできる。その理由は次の通りであると考
えられる。
1)硬化物を高温加熱下に置くと、硬化物中に残存する
酸化剤によりラジカル酸化等が進行し、硬化物の劣化が
生ずるが、前記化合物(C)がこのラジカル酸化等を抑
制し、硬化物の劣化を防止する。
2)チオール基含有ポリエーテル(A)を含む主剤と、
酸化剤(B)を含む硬化剤とからなる二液型組成物にお
いて、主剤側に本発明における特定の化合物(C)を添
加することにより、チオール基の空気酸化を抑制して、
貯蔵時の良好な安定性が得られる。
〔実施例〕
本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説明する。
合成例1 グリセリンにプロピレンオキサイドを付加して得られ
た三官能性ポリプロピレングリコール(OH価32.5)800g
と、53.7gのエピクロロヒドリンと、1.6gの塩化第二錫
五水塩とを2の反応容器に仕込み、110℃で3時間攪
拌した。さらに46.4gの水硫化ナトリウム(純度70%)
を加え、100℃に昇温した。1.5時間攪拌した後、塩を除
去して淡黄色透明な液状チオール基含有ポリエーテルを
得た。得られたチオール基含有ポリエーテルの硫黄含量
は1.5重量%、メルカプタン含量は1.2重量%であった。
実施例1〜24 合成例1で得られたチオール基含有ポリエーテルに第
1表に示す割合で可塑剤及び充填剤と共に本発明の化合
物(c)を配合して主剤を得た。一方、PbO2(酸化剤)
と可塑剤とを第2表に示す割合で配合して硬化剤とし
た。得られた各主剤及び硬化剤を混合して、厚さ2mmの
型に流し込み、20℃で3日間及び50℃で3日間養生(初
期養生)をして、シート状硬化物を得た。このシート状
硬化物について、ASTM D683−84TIPE IVの規格に従って
引張り試験(引張り速度500mm/min.)を行い、100%モ
ジュラス、破断強度及び伸びを測定した。また同時にJI
S K6301に従ってA硬度を測定した。さらに90℃で14日
加熱後に同じ試験をした。これらの結果は、主剤の貯蔵
安定性とともに、第3表にまとめて示す。
実施例25〜27 実施例1〜24と同様の方法で、シート状硬化物を得
た。得られたシート状硬化物について、初期養生後、初
期養生及び90℃14日加熱後、並びに初期養生及び20℃水
浸漬7日後に実施例1〜24と同様の方法で引張り試験と
硬度測定を行った。これらの結果を第4表にまとめて示
す。
比較例1〜5 上記実施例において、本発明の化合物(c)を添加し
ない組成物、及び本発明の化合物(c)以外に化合物を
添加した組成物を用いた以外同様にして硬化物を作製
し、同じ試験を行った。結果を第5表に示す。
〔発明の効果〕 本発明の硬化型組成物は主剤の貯蔵時の安定性が良好
で、かつ優れた耐熱性を有する硬化物を与えることがで
き、シーリング材、接着剤、塗料等に使用するのに好適
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−238848(JP,A) 特開 昭59−230082(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)分子中に2個以上のチオール基を有
    するとともに、主鎖が本質的に−R−O−(Rは炭素数
    が2〜4のアルキレン基)で示される繰り返し単位を含
    み、分子量が500〜100000であるチオール基含有ポリエ
    ーテル100量部に対して、 (B)酸化剤1〜50重量部と、 (C)下記(a)〜(k)から選ばれた少なくとも1つ
    の化合物0.1〜10重量部 (a) ヒンダードフェノール系化合物、 (b) ハイドロキノン系化合物、 (c) アミン−ケトン系化合物、 (d) 芳香族第二級アミン系化合物、 (e) ベンゾイミダゾール化合物又はその金属属塩、 (f) ジチオカルバミン酸塩化合物、 (g) グアニジン化合物、 (h) チオウレア化合物、 (i) チアゾール化合物、 (j) スルフェンアミド化合物、 (k) 硫黄 とを含有することを特徴とする硬化型組成物。
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