JP2557597Y2 - 密封型装飾パネル - Google Patents

密封型装飾パネル

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JP2557597Y2
JP2557597Y2 JP5137892U JP5137892U JP2557597Y2 JP 2557597 Y2 JP2557597 Y2 JP 2557597Y2 JP 5137892 U JP5137892 U JP 5137892U JP 5137892 U JP5137892 U JP 5137892U JP 2557597 Y2 JP2557597 Y2 JP 2557597Y2
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resin plate
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decorative panel
decorative
adhesive
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喜純 明石
俊輔 西川
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Kyodo Printing Co Ltd
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Kyodo Printing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、装飾物の表面を透明板
で覆った装飾パネルの改良に関し、特に耐水もしくは耐
湿性に優れ、しかも装飾性を一層向上させることを目的
とする。
【0002】
【従来の技術】装飾パネルに関しては、その最も進歩し
たものとしてこれまで本出願人らが開発した製造法によ
る縁付装飾パネルが知られている。 これは装飾物をの
せた基板の上面に透明板を重ねるとともに、その周縁部
に一定の間隔を介して形成した型枠との間に着色樹脂を
流し込んで硬化させたものである(特開平4−2990
0号)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た装飾パネルは薄型で体裁がよく装飾性の面では優れて
いるものの製造上において多工程を要し、しかもやや熟
練を必要とする傾向があり、より製造し易い構成の装飾
パネルが求められていた。また、上記の装飾パネルを正
面から見た場合に、絵画の周囲に余計な装飾がなく、す
っきりした外観をもつものの、額縁と同様の複雑な図柄
や模様を設けるスペースがなく、より一層の装飾効果が
求められていた。しかもこれらの装飾パネルは、応接間
や居間、あるいは玄関、ロビーなどといった最も一般的
な装飾必要箇所から、たとえば洗面所や厨房、あるいは
風呂場などを含む広範囲にわたって飾られる傾向にあ
る。その結果湿気や水分に対する耐性の高いものが要求
されるようになった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本考案にあって
は、上記した従来技術における課題を解決し、装飾物の
密閉性を完全にして装飾場所の如何を問わず汎用性を持
たせるようにしたものであって、具体的には中央に絵画
等の装飾物を載せた樹脂板と、該樹脂板の上面に重ね合
わせる透明樹脂板からなり、透明樹脂板の裏面にはその
中央に、装飾物と略等しいかあるいはいくぶん小さめの
スペースを残し、その周縁部に不透明処理を施すととも
に、前記樹脂板との間に、中央装飾物の部分を除いて接
着剤を介し、相互に一体に接着してなる密封型装飾パネ
ルに関する。
【0005】
【作用】表面の透明樹脂板と、裏面の装飾物を載せた樹
脂板との間には、中央装飾物の部分を除いて接着剤が介
在されて一体に密封されているか、あるいは装飾物の厚
みが大きい場合にはその周囲に、その大きさに対応する
樹脂板を介在させ、しかもその上下に接着剤を介して密
封されているために、湿気や水分が装飾物に対して影響
を及ぼすことがない。 また透明樹脂板の裏面にはその
中央に、装飾物と略等しいかあるいはいくぶん小さめの
スペースを残し、その周縁部に不透明処理を施してある
ために、上記した接着剤の介在が外部から黙視できず、
装飾性がより一層向上する。なお、装飾部が紙などの薄
い基材を用いる場合には、接着剤に代えて、両面テープ
(住友3M社製、VHB−Y4922)を用いる。
【0006】
【実施例】以下において本考案の具体的な内容を図1〜
2に示した装飾パネルの実施例をもとに説明すると、1
は樹脂板、2は装飾物、3は透明樹脂板を示す。 樹
脂板1はパネルの裏面を構成するものであるために、こ
の場合着色の有無、あるいは透明・不透明の如何を問わ
ない。 装飾物2は絵画、写真、あるいはそれらの印
刷物等が、樹脂板1の中央部に位置され、これを表面側
に位置する透明樹脂板との間にサンドイッチ状に差し挟
むようにする。
【0007】透明樹脂板3は、その裏面に、その中央に
装飾物2の平面積と略等しいか、あるいはいくぶん小さ
めのスペースSを残し、その周縁部に隠ぺい層としての
不透明処理が施される。 この不透明処理としては図1
の実施例においては後述する接着剤が表面側から見えな
い程度のシルク印刷層4が施されている。
【0008】なおこの場合において、シルク印刷層4は
できれば裏面の樹脂板1と同系色の色彩とするのが好ま
しい。 また上記不透明処理として、このほかに着色
塗料を塗布し、あるいは粗面化加工を施す等の手段があ
り、また薄型不透明樹脂板を積層させたり、あるいは透
明樹脂板の表・裏面のいずれか一方または両方に印刷ま
たは塗装を施すことにより着色するようにし、あるいは
各種樹脂板に適当な顔料を含有させるようにしてもよ
い。 また特に上記したシルクスクリーン印刷による場
合には隠蔽性が高いばかりでなく、接着性にも優れてい
るので好適である。 さらに前記したシルク印刷層を複
層とし、表側から見える層(透明樹脂板の表面又は裏面
の第1層)に、図柄、模様、罫線、地紋などの印刷を施
すようにすることも接着剤層を、一層完全に隠蔽する効
果がある。
【0009】なお前記した樹脂板1、および透明樹脂板
3の材質については、たとえばメチルメタクリレート等
をはじめとしたアクリル系の樹脂板、あるいはポリカー
ボネート系の樹脂板、硬質塩化ビニル系の樹脂板、不飽
和ポリエステル系の樹脂板等が好適であり、さらにメラ
ミン樹脂板、エポキシ系樹脂板、ジアリルフタレート系
樹脂板等も用いられる。
【0010】上記した裏面側の樹脂板1と表面側の透明
樹脂板3とは、両者間の中央部に挟まれる装飾物2の部
分を除いてその周縁部、すなわちシルク印刷層4による
隠ぺい層が形成された部分の裏側に、接着剤5を介して
相互に一体に接着される。
【0011】なおこの場合において、装飾物の厚みが大
きい場合には、該装飾物の周囲に合致するサイズであっ
て、裏面の樹脂板と同色の樹脂板を準備し、これを接着
剤を介して接着することにより、側面の不透明化処理を
おこなう。
【0012】
【考案の効果】本考案は上記した通り、表面の透明樹脂
板と、裏面の装飾物を載せた樹脂板との間には、中央装
飾物の部分を除いて接着剤が介在されて一体に密封され
ているために、湿気や水分が装飾物に触れることがな
く、たとえば洗面所や厨房、あるいは風呂場など、場所
の如何を問わず広範囲に汎用が可能であり、拡販が期待
できる。
【0013】また透明樹脂板の裏面にはその中央に、装
飾物と略等しいかあるいはいくぶん小さめのスペースを
残し、その周縁部に不透明処理を施してあるために、上
記した接着剤の介在が外部から黙視できず、装飾性がよ
り一層向上するほか、必要に応じて前記接着剤層を破壊
することにより、装飾物をそのまま取り出すこともでき
る。 さらに装飾物の周囲の面積が広く確保できるため
に、接着スペースや他の装飾スペースを十分に確保でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である装飾パネルの平面図。
【図2】図1におけるA−A線矢視方向の中央断面図。
【符号の説明】
1 樹脂板 2 装飾物 3 透明樹脂板 4 シルク印刷層 5 接着剤

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央に絵画等の装飾物を載せた樹脂板
    と、該樹脂板の上面に重ね合わせる透明樹脂板からな
    り、透明樹脂板の裏面にはその中央に、装飾物と略等し
    いかあるいはいくぶん小さめのスペースを残し、その周
    縁部に不透明処理を施すとともに、前記樹脂板との間
    に、中央装飾物の部分を除いて接着剤を介し、相互に一
    体に接着してなる密封型装飾パネル。
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