JP2557366Y2 - ミシン針 - Google Patents
ミシン針Info
- Publication number
- JP2557366Y2 JP2557366Y2 JP1991027145U JP2714591U JP2557366Y2 JP 2557366 Y2 JP2557366 Y2 JP 2557366Y2 JP 1991027145 U JP1991027145 U JP 1991027145U JP 2714591 U JP2714591 U JP 2714591U JP 2557366 Y2 JP2557366 Y2 JP 2557366Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- needle
- sewing
- stem
- sewing machine
- tapered portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、縫製等の針ブレに起因
する目とびを大幅に減少することができるミシン針に関
するものである。
する目とびを大幅に減少することができるミシン針に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ミシン針11として図4,図5に
示すように、断面円形の針金に長溝12を形成したもの
が使用されており、縦横比H/Bは通常、図4の片溝タ
イプでは93%、図5の両溝タイプでは85%程度とな
っている。
示すように、断面円形の針金に長溝12を形成したもの
が使用されており、縦横比H/Bは通常、図4の片溝タ
イプでは93%、図5の両溝タイプでは85%程度とな
っている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、縫製品では
目とびのない正確な縫目のものが要求される。目とびが
発生する要因はミシン針,釜,ルーパー,押え,糸等種
々あるが、ミシン針に係るものとしては縫製時の針ブレ
が主因となっており、特に針径が小さい細番手のもので
は針の前後方向の強度が不十分で針ブレが発生し易いた
め、正確な縫目の縫製品を高い歩留で製造するのが難し
いという問題点があった。本考案は、プレス加工により
ミシン針の針幹断面の縦横比を大きくすることによっ
て、上記従来の問題点を解決したものである。
目とびのない正確な縫目のものが要求される。目とびが
発生する要因はミシン針,釜,ルーパー,押え,糸等種
々あるが、ミシン針に係るものとしては縫製時の針ブレ
が主因となっており、特に針径が小さい細番手のもので
は針の前後方向の強度が不十分で針ブレが発生し易いた
め、正確な縫目の縫製品を高い歩留で製造するのが難し
いという問題点があった。本考案は、プレス加工により
ミシン針の針幹断面の縦横比を大きくすることによっ
て、上記従来の問題点を解決したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案のミシン針は、ミ
シン針のテーパー部から針幹針先近くまで設けられた長
溝を備えたミシン針において、該長溝の長手方向に沿っ
て前記テーパー部長さの1/3付近から前記針幹針先近
くまでの範囲の針幹両側部をプレス成形で平坦部を形成
し、針幹断面における縦横比を片溝タイプでは98〜1
15%とし、両溝タイプでは90〜110%としたもの
である。
シン針のテーパー部から針幹針先近くまで設けられた長
溝を備えたミシン針において、該長溝の長手方向に沿っ
て前記テーパー部長さの1/3付近から前記針幹針先近
くまでの範囲の針幹両側部をプレス成形で平坦部を形成
し、針幹断面における縦横比を片溝タイプでは98〜1
15%とし、両溝タイプでは90〜110%としたもの
である。
【0005】
【作用】本考案のミシン針では、前後方向の曲げ剛性お
よび座屈強度が向上して使用時の針ブレが低減するの
で、針ブレに起因する縫製時の目とびが大幅に減少す
る。
よび座屈強度が向上して使用時の針ブレが低減するの
で、針ブレに起因する縫製時の目とびが大幅に減少す
る。
【0006】
【実施例】(実施例) 本考案の実施例を図1および図2に基づいて説明する
と、この片溝タイプのミシン針は、通常の方法で切断、
伸線および型押・穴あけを行って針幹1、テーパー部
2、柄3およびエグリ部4を形成したのち、針幹1の両
側部をプレス成形で平坦部5を形成し、さらに長溝6お
よび針先7の形成を行い、以後所定の仕上処理を行って
製造したものである。前記平坦部5は、針幹断面におい
て縦横比H/Bが98〜115%の範囲内に入るように
形成することが極めて重要である。さらに、前記平坦部
5は、テーパー部2長さの1/3付近から針幹針先近く
までの範囲に形成され、針幹1とテーパー部2との境界
付近では滑らかに連続した形状となっている。これによ
り、ミシン針の前後方向の曲げ剛性および座屈強度を大
幅に向上させることができる。
と、この片溝タイプのミシン針は、通常の方法で切断、
伸線および型押・穴あけを行って針幹1、テーパー部
2、柄3およびエグリ部4を形成したのち、針幹1の両
側部をプレス成形で平坦部5を形成し、さらに長溝6お
よび針先7の形成を行い、以後所定の仕上処理を行って
製造したものである。前記平坦部5は、針幹断面におい
て縦横比H/Bが98〜115%の範囲内に入るように
形成することが極めて重要である。さらに、前記平坦部
5は、テーパー部2長さの1/3付近から針幹針先近く
までの範囲に形成され、針幹1とテーパー部2との境界
付近では滑らかに連続した形状となっている。これによ
り、ミシン針の前後方向の曲げ剛性および座屈強度を大
幅に向上させることができる。
【0007】図3は本考案を両溝6,6タイプのミシン
針に適用したものの針幹断面図であり、この場合の縦横
比H/Bは90〜110%とする。
針に適用したものの針幹断面図であり、この場合の縦横
比H/Bは90〜110%とする。
【0008】
【表1】
【0009】(試験例) 本考案に係る図2,図3に示す断面形状のミシン針と、
従来例に係る図4,図5に示す断面形状のミシン針を試
料とし、ガリレオ剛性試験器を使用して前後方向の曲げ
剛性および座屈強度を測定した。試験結果を表1に示
す。なお、これらの図においてHは縦寸、Bは横寸であ
る。表1から、本考案のミシン針では、曲げ剛性および
座屈強度が図4,図5の従来例に比べて大幅に向上する
ことがわかる。
従来例に係る図4,図5に示す断面形状のミシン針を試
料とし、ガリレオ剛性試験器を使用して前後方向の曲げ
剛性および座屈強度を測定した。試験結果を表1に示
す。なお、これらの図においてHは縦寸、Bは横寸であ
る。表1から、本考案のミシン針では、曲げ剛性および
座屈強度が図4,図5の従来例に比べて大幅に向上する
ことがわかる。
【0010】
【考案の効果】本考案のミシン針では、長溝の長手方向
に沿ってテーパー部長さの1/3付近から針幹針先近く
までの範囲の針幹両側部をプレス形成して平坦部を形成
し、針幹断面の縦横比を大きくしたから、針の曲げ剛性
および座屈強度が向上して使用時の針ブレが減少し、針
ブレに起因する縫製時の目とびが大幅に減少する。この
ため正確な縫目の縫製品を高い歩留で生産できるうえ、
縫製の高速化が可能となる効果があり、この効果は細番
手のミシン針において特に顕著なものがある。また、本
考案では針幹両側部の平坦部をプレス加工により形成す
るから、寸法・形状精度が高く表面肌の美しいミシン針
を低コストで生産できるものである。
に沿ってテーパー部長さの1/3付近から針幹針先近く
までの範囲の針幹両側部をプレス形成して平坦部を形成
し、針幹断面の縦横比を大きくしたから、針の曲げ剛性
および座屈強度が向上して使用時の針ブレが減少し、針
ブレに起因する縫製時の目とびが大幅に減少する。この
ため正確な縫目の縫製品を高い歩留で生産できるうえ、
縫製の高速化が可能となる効果があり、この効果は細番
手のミシン針において特に顕著なものがある。また、本
考案では針幹両側部の平坦部をプレス加工により形成す
るから、寸法・形状精度が高く表面肌の美しいミシン針
を低コストで生産できるものである。
【図1】本考案の一実施例の側面図である。
【図2】図1のI−I線による横断面図である。
【図3】両溝タイプに適用したものの横断面図である。
【図4】片溝タイプの従来例の針幹横断面図である。
【図5】両溝タイプの従来例の針幹横断面図である。
1 針幹 2 テーパー部 3 柄 4 エグリ部 5 平坦部 6 長溝 7 針先 11 ミシン針 12 長溝 B 横寸 H 縦寸
Claims (1)
- 【請求項1】 ミシン針のテーパー部から針幹針先近く
まで設けられた長溝を備えたミシン針において、該長溝
の長手方向に沿って前記テーパー部長さの1/3付近か
ら前記針幹針先近くまでの範囲の針幹両側部をプレス成
形で平坦部を形成し、針幹断面における縦横比を片溝タ
イプでは98〜115%とし、両溝タイプでは90〜1
10%としたことを特徴とするミシン針。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991027145U JP2557366Y2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | ミシン針 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991027145U JP2557366Y2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | ミシン針 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04116966U JPH04116966U (ja) | 1992-10-20 |
JP2557366Y2 true JP2557366Y2 (ja) | 1997-12-10 |
Family
ID=31911491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991027145U Expired - Lifetime JP2557366Y2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | ミシン針 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2557366Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4043319B2 (ja) * | 2002-08-23 | 2008-02-06 | オルガン針株式会社 | ミシン針 |
JP2004141468A (ja) * | 2002-10-25 | 2004-05-20 | Organ Needle Co Ltd | ミシン針 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4037641A (en) * | 1976-07-16 | 1977-07-26 | The Singer Company | Method of fabricating sewing machine needles |
JPS5637512Y2 (ja) * | 1977-09-30 | 1981-09-02 |
-
1991
- 1991-03-29 JP JP1991027145U patent/JP2557366Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04116966U (ja) | 1992-10-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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