JP2557011Y2 - マスタシリンダ用リザーバの取付構造 - Google Patents

マスタシリンダ用リザーバの取付構造

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JP2557011Y2
JP2557011Y2 JP6114692U JP6114692U JP2557011Y2 JP 2557011 Y2 JP2557011 Y2 JP 2557011Y2 JP 6114692 U JP6114692 U JP 6114692U JP 6114692 U JP6114692 U JP 6114692U JP 2557011 Y2 JP2557011 Y2 JP 2557011Y2
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JP
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reservoir
master cylinder
cylindrical
dust
mounting structure
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伸一 岡田
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Nissin Kogyo Co Ltd
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、マスタシリンダ本体の
上面に形成した筒状取付部の内周に、グロメットシール
を介してリザーバ本体の下面に形成した筒状脚部を嵌合
させるマスタシリンダ用リザーバの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるマスタシリンダ用リザーバ
の取付構造として、実開昭59−27962号公報に記
載されたものが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
記載されたマスタシリンダ用リザーバの内部は筒状脚部
を介してマスタシリンダの内部に連通しており、その筒
状脚部の上部開口はリザーバの底壁の最も低い位置に形
成されている。従って、リザーバの作動油に混入した塵
が筒状脚部からマスタシリンダの内部に侵入して詰まり
の原因となったり、リザーバの作動油に混入した水が筒
状脚部の内部で凍結して作動油の流通を妨げる可能性が
ある。
【0004】本考案は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、作動油に混入した塵や水によって発生する上記トラ
ブルを未然に防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本考案は、マスタシリンダ本体の上面に形成した筒
状取付部の内周に、グロメットシールを介してリザーバ
本体の下面に形成した筒状脚部を嵌合させるマスタシリ
ンダ用リザーバの取付構造において、グロメットシール
に、マスタシリンダ本体の筒状取付部とリザーバ本体の
筒状脚部との間に挟まれる筒状本体と、この筒状本体の
下端に連設されて筒状脚部の内部を上方に延び、その上
端に作動油の流通を許容する開口を有する塵溜り形成突
起とを設け、この塵溜り形成突起の外周と筒状脚部の内
周との間に環状の塵溜りを形成したことを特徴とする。
【0006】
【実施例】以下、図面により本考案の実施例について説
明する。
【0007】図1〜図3は本考案の一実施例を示すもの
で、図1はマスタシリンダ及びリザーバの断面図、図2
は図1の2−2線断面図、図3は図1の3部拡大図であ
る。
【0008】図1に示すように、自動車用のタンデム型
マスタシリンダMは概略円筒状のマスタシリンダ本体1
を備える。マスタシリンダ本体1のシリンダ孔2には、
互いに独立した第1及び第2油圧室31 ,32 を前後に
画成すべく、前後一対のピストン41 ,42 が摺動自在
に嵌装される。これらピストン41 ,42 は戻しばね5
1 ,52 によりそれぞれ後退方向へ付勢される。
【0009】前部ピストン41 の後退限は、マスタシリ
ンダ本体1の下壁に螺着されたストップボルト6の先端
部が該ピストン41 を支承することにより規制される。
また後部ピストン42 の後退限は、シリンダ孔2の後端
部内壁に固定された軸受7が該ピストン42 を支承する
ことにより規制される。後部ピストン42 は前記軸受7
に摺動自在に支持されたピストンロッド8の先端に嵌合
支持され、このピストンロッド8の後端に図示せぬブレ
ーキペダルで操作される負圧ブースタの出力杆9が連接
される。第1油圧室31 及び第2油圧室32 には、図示
せぬブレーキシリンダに接続する第1出力ポート101
及び第2出力ポート102 がそれぞれ開口する。
【0010】マスタシリンダ本体1の上面には、前後一
対の筒状取付部111 ,112 が一体に形成される。前
側の筒状取付部111 の底面には、第1油圧室31 に連
通するリリーフポート121 及びサプライポート131
が前後に離間して穿設され、後側の筒状取付部112
底面には、第2油圧室32 に連通するリリーフポート1
2 及びサプライポート132 が前後に離間して穿設さ
れる。
【0011】マスタシリンダMの上部に支持されるリザ
ーバRは、合成樹脂で一体成形されたリザーバ本体14
と、その上面に形成された給油口を開閉するキャップ1
5とを備える。リザーバ本体14の底壁上面には、その
内部を前後に仕切る仕切壁16が立設される。仕切壁1
6はリザーバRが前後方向に傾斜した時、その前半部及
び後半部に作動油を保持し、第1油圧室31 及び第2油
圧室32 に対する作動油の供給が途切れないように機能
する。またリザーバ本体14の底壁下面には、マスタシ
リンダ本体1に形成した前記前後一対の筒状取付部11
1 ,112 にそれぞれゴム製のグロメットシールG,G
を介して接続される筒状脚部171 ,172 が一体に形
成される。
【0012】図2を併せて参照すると明らかなように、
マスタシリンダ本体1の上面に突設した取付用ブラケッ
ト18にはリザーバ本体14の底壁下面に突設した取付
用ブラケット19が重ね合わされ、ボルト20によって
結合される。このとき、リザーバ本体14の取付用ブラ
ケット19には金属製のディスタンスカラー21が装着
され、前記ボルト20の締付力が合成樹脂の取付用ブラ
ケット19に直接作用しないようにしている。
【0013】図3から明らかなように、グロメットシー
ルGは、マスタシリンダ本体1側の筒状取付部111
112 の内周とリザーバ本体14側の筒状脚部171
172 の外周との間に挟まれる筒状本体22を備える。
筒状本体22の上端には、半径方向外向きに突出して筒
状取付部111 ,112 の上面に形成された段部11a
とリザーバ本体14の下面との間に挟まれるフランジ2
3が形成される。
【0014】筒状本体部22の下端には半径方向内側に
延びる底壁24が一体に連設され、更に底壁24の内周
には上向きに立ち上がって筒状脚部171 ,172 の内
部を上方に延びる裁頭円錐状の塵溜り形成突起25が一
体に形成される。塵溜り形成突起25の上端の高さはリ
ザーバ本体14の底壁上面と略同じ高さに形成されてお
り、そこには開口25aが形成される。而して、筒状脚
部171 ,172 の内周、グロメットシールGの底壁2
4及び塵溜り形成突起25の外周によって、環状の塵溜
り26が画成される。そして、グロメットシールGの下
面には、リリーフポート121 ,122 及びサプライポ
ート131 ,132 に連通する油室27が画成される。
【0015】次に、前述の構成を備えた本考案の実施例
の作用について説明する。
【0016】負圧ブースタの出力杆9に押圧された後部
ピストン42 が戻しばね52 を圧縮しながら前進してリ
リーフポート122 を通過すると、第2油圧室32 に発
生したブレーキ油圧が第2出力ポート102 からブレー
キシリンダに伝達され、対応する車輪を制動する。前記
後部ピストン42 の前進に伴い、戻しばね52 の弾発力
と第2油圧室32 に発生したブレーキ油圧とが前部ピス
トン41 を戻しばね51 を圧縮しながら前進させる。前
部ピストン41 がリリーフポート121 を通過すると、
第1油圧室31 に発生したブレーキ油圧が第1出力ポー
ト101 からブレーキシリンダに伝達され、対応する車
輪を制動する。
【0017】さて、リザーバR内部の作動油に含まれる
塵や水は重力で沈降し、リザーバ本体14の底面よりも
一段低く形成された塵溜り26に保持される。塵溜り2
6に一旦保持された塵や水はグロメットシールGの底壁
24から立ち上がる塵溜り形成突起25に阻止されるた
め、それら塵や水が開口25aを通ってマスタシリンダ
Mの内部に侵入することが防止される。そして塵溜り2
6に溜まった水が凍結した場合であっても、リザーバR
とマスタシリンダMとの間の作動油の流通は前記開口2
5aを介して自由に行われる。
【0018】また、塵溜り形成突起25の上端の高さを
リザーバ本体14の底壁上面と略同じ高さにしたことに
より、リザーバ本体14の底部に無駄容積が生じること
が無くなり、しかも塵溜り26の容積を充分に確保する
ことができる。
【0019】以上、本考案の実施例を詳述したが、本考
案は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変
更を行うことが可能である。
【0020】例えば、実施例のグロメットシールは筒状
本体22、フランジ23、底壁24及び塵溜り形成突起
25から構成されているが、そのうちフランジ23及び
底壁24は必須では無く、少なくとも筒状本体22及び
塵溜り形成突起25を備えていれば良い。また実施例で
はブレーキのマスタシリンダ用リザーバを例示したが、
本考案はクラッチのマスタシリンダ用リザーバに対して
も適用することができる。
【0021】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、グロメッ
トシールに設けた塵溜り形成突起とリザーバ本体に設け
た筒状脚部との間に環状の塵溜りを形成したので、作動
油に含まれる塵や水を前記塵溜に保持してマスタシリン
ダへの侵入を確実に防止することができる。しかも、特
別の部材を用いずにグロメットシールの形状を変更する
だけで良いため、極めて低コストで実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】マスタシリンダ及びリザーバの断面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図1の3部拡大図
【符号の説明】
1 マスタシリンダ本体 111 ,112 筒状取付部 14 リザーバ本体 171 ,172 筒状脚部 22 筒状本体 25 塵溜り形成突起 25a 開口 26 塵溜り G グロメットシール

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタシリンダ本体(1)の上面に形成
    した筒状取付部(111 ,112 )の内周に、グロメッ
    トシール(G)を介してリザーバ本体(14)の下面に
    形成した筒状脚部(171 ,172 )を嵌合させるマス
    タシリンダ用リザーバの取付構造において、 グロメットシール(G)に、マスタシリンダ本体(1)
    の筒状取付部(111,112 )とリザーバ本体(1
    4)の筒状脚部(171 ,172 )との間に挟まれる筒
    状本体(22)と、この筒状本体(22)の下端に連設
    されて筒状脚部(171 ,172 )の内部を上方に延
    び、その上端に作動油の流通を許容する開口(25a)
    を有する塵溜り形成突起(25)とを設け、この塵溜り
    形成突起(25)の外周と筒状脚部(171 ,172
    の内周との間に環状の塵溜り(26)を形成したことを
    特徴とする、マスタシリンダ用リザーバの取付構造。
JP6114692U 1992-08-31 1992-08-31 マスタシリンダ用リザーバの取付構造 Expired - Lifetime JP2557011Y2 (ja)

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JPH0622137U JPH0622137U (ja) 1994-03-22
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