JP2556927Y2 - ユニット芝 - Google Patents

ユニット芝

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JP2556927Y2
JP2556927Y2 JP8682991U JP8682991U JP2556927Y2 JP 2556927 Y2 JP2556927 Y2 JP 2556927Y2 JP 8682991 U JP8682991 U JP 8682991U JP 8682991 U JP8682991 U JP 8682991U JP 2556927 Y2 JP2556927 Y2 JP 2556927Y2
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turf
container
unit
water
plastic
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浩司 村山
肇亮 安藤
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Inoac Corp
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Inoac Corp
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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建物の屋上等に並べて
設置するでけで芝生が得られるユニット芝に関する。
【0002】
【従来の技術】屋上やテラス等の建造物を便宜的に緑に
囲まれた環境におくための1つの方法としてプラスチッ
ク製の人工芝を敷き詰めることがある。しかし、年々世
間の本物指向の流れが強まる中では、人々は人工芝では
飽き足らず、コンクリート等の建造物の上で本物の芝生
を楽しみたいとする傾向に変化してきた。また、暖冷房
の効率化として屋上の断熱化が求められてきた。そうし
た需要に応じて、木製又はプラスチック製等の容器内
に、屋上等の防水層を破壊する恐れがある根の成長を阻
止するプラスチックフィルム等を敷き、種々の改良を加
えた土壌を入れ、芝生を植え付けたものがユニット芝と
して供給されている。このユニット芝を単に並べるだけ
で、例えば屋上等に、客土をして芝生を植え付けた場合
に得られる効果と同様のものが得られる。また、客土を
する場合の前施工は、大掛かりな排水工事と根の成長か
ら防水層を守る工事であるが、ユニット芝の前施工は、
ユニット芝全体を屋上等の面から浮かすための角材を敷
くような容易なものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のようなユニット
芝は、屋上等に直に客土をして芝生を植え付けることに
比べ、その施工と取り扱い易さの点ではるかに優れてい
る。しかし、一般に市販されているユニット芝は、その
重量の大部分を土の重量が占めるために重く、その重さ
のために、取り扱いが容易ではないばかりか、建物の構
造強度が充分でなければその使用を制限されることがあ
る。また、容器の材料として木材又はプラスチックを使
用しているので、2つの問題点がある。1番目の問題と
しては、プラスッチクの切断加工が容易ではないことは
勿論のこと、木材を切断することにおいても、容器の中
にある土を扱う手数も含め、容器の切断は非常に労力を
要する点である。それは、芝生を一面に敷き詰めたよう
にユニット芝を設置するためには、屋上等には種々の障
害物があり、それらの障害物に合わせて容器を切断する
作業は避けて通れず、その作業に労力と時間を費やすこ
とを意味する。2番目の問題としては、芝生が一面に張
り詰めた状態のとき、その上を歩いた感触が、芝生の上
と容器の上縁部6(図2に示す)では違いすぎることで
ある。芝生の上では適度のクッションがあり、容器の上
縁部6では殆どクッションを感じられない。この違い
は、芝生が容器を隠すように密生しているときには、更
に強く感じられるので、芝生の上を歩いて楽しもうとす
る人には落胆させるもの以外のなにものでもない。
【0004】本考案は、軽量で、必要に応じて容器ごと
容易に切断でき、容器の上縁部を歩いても特に違和感を
受けない、1つの容器の中で芝を生育できる、いわゆる
ユニット芝を提供することを目的としている。
【0005】
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、芝を植栽した、腐葉土、砂、培養土等を所定の割合
で混合した改良土の層と、親水性と保水性を有する発泡
プラスチック層と、芝の根の貫通を防ぎ且つ透水性のあ
るフィルター材を上から順に配置し、それらを収容す
る、ポリスチレン等の汎用プラスチックの発泡ビーズを
接着剤で結合した透水性のある発泡プラスチック製の容
器から成るユニット芝とする。
【0006】また、上記容器の側面のみををポリ塩化ビ
ニール等の柔軟性のあるプラスチックの発泡体とし底面
に接着して得られる容器を用いるユニット芝は、歩いて
も違和感を受けない点で更に効果的である。
【0007】
【作用】上記構成のユニット芝において、芝は種から生
育してもよく、他の場所で生育した芝生を張り替えても
よい。いずれにしても、芝のための養分を蓄える改良土
の量は、ユニット芝を軽くするために、芝が必要とする
最小限の量に抑えられている。したがって、芝生に必要
な水分を適切な条件で確保するためには、改良土の量は
決して充分とはいえず、その足りない分を補って、親水
性と保水性を有する発泡プラスチック層が土に比べては
るかに軽い保水層の働きをしている。この発泡プラスチ
ック層は、発泡によって形成された連続する気泡を有
し、且つ親水性を有しているので壁面が水をはじくこと
なく、透水性と保水性を兼ね備え、保水の点からは充分
に土に代わり得るものである。そして、養分と水分が充
分であれば、芝の根は、成長して容易に発泡プラスチッ
ク層内に入り込み、やがては発泡プラスチック層を貫い
て外に出て来る。更に伸びる芝の根は、最終的にはユニ
ット芝の外に出て、屋上等の防水層を傷めることになる
可能性がある。これは阻まなくてはならないものであ
り、そのために、発泡プラスチック層の外側に水と空気
は通すが土と根は通さないフィルター材を設けてある。
更に、その外側には、プラスチックの発泡ビーズを結合
して成形した容器を、上記芝生、改良土、発泡プラスチ
ック、フィルター材等を収納するものとして設け、取り
扱い上又は設置後、ユニット芝として形が崩れない程度
の強度をもち、水やり又は雨により余分に供給された水
をユニット芝外に出すことができる透水性をもち、ユニ
ット芝として設置後、その上を歩いても違和感を受けな
い程度のクッション性をもつようにしてある。その透水
性は、発泡ビーズが圧力を受けない自然状態で接着剤に
より互いに接触する部分のみを結合され、発泡ビーズ間
に充分な隙間が形成され、その隙間が水路となって得ら
れる特性である。この水路は他のユニット芝から排水さ
れた水を通すことができるほど充分に確保される。ま
た、クッション性は発泡ビーズ単体でも有する特性であ
ることに加え、発泡ビーズ間の隙間を埋めるように発泡
ビーズが弾性変形するので、全体としては更にクッショ
ン性を高めている特性である。また、発泡プラスチック
層、フィルター材、プラスチックの発泡ビーズの結合層
等は透水性もあるが通気性もあり、その通気性は芝生の
根にとって必要な酸素の供給に極めて有効なものであ
る。
【0008】上記容器の透水性、通気性は充分であり、
その特性が底面部のみのものであっても、芝にとっては
問題なく、側面部を透水性がなくてもより柔軟性のある
発泡ポリ塩化ビニール等に置き換えることによって、そ
の上を歩いても全く違和感を受けないクッション性をも
つ容器を得ることもできる。
【0009】
【実施例】図面を参照して実施例を説明すると、図1は
実施例であるユニット芝の部分断面図であり、芝1は他
所で生育したものを改良土2の上に植え付けてある。本
考案の改良土2の厚さは、腐葉土、砂、培養土等の混合
土壌としての組み合わせとその割合で決まる値である
が、例えば、容器の高さが100mmのものについては
30〜50mmの範囲が適切である。改良土2の下には
親水性と保水性を有する発泡プラスチック3の板が敷か
れ、その厚さは容器5の高さから容器5の底板の厚さと
改良土の層の厚さを引いた値によって決まる。プラスチ
ック製不織布のフィルター材4が容器5の内面を覆うよ
うに形成され、改良土2及び親水性と保水性を有する発
泡プラスチック3と容器5の間に挟まれ、置かれてい
る。容器5は、直径が1〜15mmの球形のポリスチレ
ンの発泡ビーズに接着剤としてのアスファルトを混合
し、発泡ビーズ間を互いの接触部で結合するようにし
て、成形されたものである。
【0010】上記実施例において、親水性と保水性を有
する発泡プラスチック3の材質は半硬質発泡ウレタンで
あり、その材質の配合を親水性ポリオール;80重量
部、反応性架橋剤;20重量部、アミン系触媒;0.5
重量部、界面活性剤;1.2重量部、反応調整剤;0.
3重量部、ポリイソシアネート;95重量部、水;5重
量部とするが、親水性を有するプラスチックの連続気泡
を有する発泡体であれば特に限定せず、1枚の板でなく
ても、複数枚の板を大きな隙間がないように並べてもよ
く、更に、粉砕されたものを敷き詰めてもよい。フィル
ター材4は、プラスチック製の不織布を用いているが、
他の材質の不織布、細目の金網等の芝の根に負けない強
さをもつ透水性を有するフィルター材であればよく、ま
た、上記形状のように予め成形されていることが望まし
いが、1枚のフィルター材を折り畳んで使用してもよ
い。また、容器5の発泡ビーズの材料は、ポリスチレン
以外の熱可塑性樹脂でもよく、更にリサイクル材の小片
を接着剤で結合したものでもよい。また、その発泡ビー
ズを結合する接着剤はアスファルト系又はエマルジョン
系の安価なものであるが、他のゴム系、アクリル系、エ
チレン酢酸ビニール系、エポキシ系、ウレタン系等の耐
水性を有する接着剤でもよい。
【0011】図3は他の実施例であるユニット芝の部分
断面図であり、柔軟性のあるプラスチックの発泡体であ
る容器の側面部7は容器の底面部8に接着され1つの容
器となっている。本実施例においては、側面部7の材質
には発泡ポリ塩化ビニールを用いているが、同等の柔軟
性を有するものであれば他の材質でもよい。
【0012】
【考案の効果】上記ユニット芝は、腐葉土、砂、培養土
等の改良土を使用しているものの、その量を最小限に抑
え、代わりに親水性と保水性を有する発泡プラスチック
を使用していることに加え、容器としてポリスチレンの
発泡ビーズ製の容器を使用しているので、全体が軽く、
取り扱いが容易である。また、軽いばかりでなく、のこ
ぎり等による切断が容易な材料で構成されているので、
施工に際し、障害物を避けるための切断作業等に極めて
有効である。更に、ポリスチレンの発泡ビーズ製の容器
は、適度のクッション性を備えているので、一面に並べ
られたユニット芝の上を歩いた場合、ユニット芝の境目
で受ける違和感は僅かなもので気にならない。そして、
発泡ビーズ間には水路となる充分な隙間があるので、ユ
ニット芝単体への過剰な水やりや雨の余分な水を排除で
きるばかりか、他のユニット芝から排水された水の水路
にもなるので、水路を確保するためにユニット芝を浮か
した状態で配置するための施工をする必要もない。この
水路にもなる充分な隙間は、水がないときは空気で満た
されていて、その空気が断熱効果を高め、ユニット芝と
しての断熱効果を高めるのに重要な働きをしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例のユニット芝の部分断面図。
【図2】従来のユニット芝の部分断面図。
【図3】他の本考案実施例のユニット芝の部分断面図。
【符号の説明】
1・・・芝,2・・・改良土,3・・・発泡プラスチッ
ク,4・・・フィルター材,5・・・容器,6・・・上
縁部,7・・・側面,8・・・底面

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芝を植栽した、腐葉土、砂、培養土等を
    所定の割合で混合した改良土の層と、親水性と保水性を
    有する発泡プラスチック層と、芝の根の貫通を防ぎ且つ
    透水性のあるフィルター材を上から順に配置し、それら
    を収容する、ポリスチレン等の汎用プラスチックの発泡
    ビーズを接着剤で結合した透水性のある発泡プラスチッ
    ク製の容器から成ることを特徴とするユニット芝。
  2. 【請求項2】 容器の側部をポリ塩化ビニール等の柔軟
    性のあるプラスチックの発泡体で構成した請求項1に記
    載のユニット芝。
JP8682991U 1991-09-27 1991-09-27 ユニット芝 Expired - Fee Related JP2556927Y2 (ja)

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