JPH11289864A - 屋上法面等緑化植栽パネル化工法 - Google Patents

屋上法面等緑化植栽パネル化工法

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JPH11289864A
JPH11289864A JP10112766A JP11276698A JPH11289864A JP H11289864 A JPH11289864 A JP H11289864A JP 10112766 A JP10112766 A JP 10112766A JP 11276698 A JP11276698 A JP 11276698A JP H11289864 A JPH11289864 A JP H11289864A
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fiber
planting
greening
layer
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JP10112766A
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Shigeo Chiba
茂雄 千葉
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B80/00Architectural or constructional elements improving the thermal performance of buildings
    • Y02B80/32Roof garden systems

Abstract

(57)【要約】 【課題】 苔蘚を移植し易いようにし、苔蘚を使用して
屋上や船上等を簡便に緑化する。 【解決手段】 透水性多空隙層11の上に敷設した透水
性繊維集合層12に苔蘚を栽培する。透水性繊維集合層
12にはタフテッドパイル布帛20を使用し、仕切材2
4に仕切られた水槽23に糸束16を植設するように装
填してパネル化した透水性多空隙層11に、そのタフテ
ッドパイル布帛20を載せ、そのタフテッドパイル布帛
20に苔蘚を栽培するとよい。そうすると、苔蘚をタフ
テッドパイル布帛20と共に緑化シートとして移植する
ことが出来、その移植の過程で、苔蘚の仮根がタフテッ
ドパイル布帛20のパイルに密着し、そのパイルに保護
された状態にあるので、移植して苔蘚が傷むことなく、
簡便且つ確実に移植することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物栽培および植
栽床支持棚用パイプの接合治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自然の大地を形づくる土砂が植物の芽生
える植栽床になることは周知であるが、土砂で構成され
る植栽床の全てが、全ての植物の成育に、全ての場合に
適するものではなく、自然環境に応じて植物の生育状態
も変わる。このため、植栽床を構成する土砂の種類や粒
径、混合比率、堆積の仕方、植栽床の深さ、排水性や保
水性、水やりの仕方など、植物の種類に応じた植栽条件
を設定すべきことになる。
【0003】又、図16に図示する如く、植栽床支持棚
50を構築するために使用するパイプ44を接合する治
具として、パイプ44の周面に他のパイプ44の端末を
突き合わせて接合するT形治具45、端末同士を突き合
わせて2本のパイプ44・44を直角に接合するL形治
具46、端末同士を突き合わせて3本のパイプ44・4
4・44を互いに直角に接合するY形治具47、パイプ
44の周面に他の2本のパイプ44・44の各端末を直
角に突き合わせて接合するK形治具48、2本のパイプ
が直交するように4本のパイプ44・44・44・44
の各端末を直交させて接合する+形治具49がある。そ
れらの治具45〜49にはパイプ44を差し込む筒状差
込穴があって、パイプを組み合わせて支持棚50を直方
体形に構築することが出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】植栽条件を植物の種類
に応じて適切に設定するには、それなりの知識と経験を
必要とする。特に、屋上や船上等のように、自然の大地
から切り離された場所では、土砂を堆積して植栽床を構
築し難い。
【0005】又、市販の治具を用いてパイプ44を接合
した支持棚50では、治具45〜49の差込穴にパイプ
44を差し込んで剛接したラーメン構造を成すものであ
り、その治具45〜49がプラスチック成形品であった
ので、その接合箇所において破損し易く、全体として横
振れし易い不安定構造になる。その横振れを防ぎ、治具
45〜49に加わる加重モーメントを緩和するために、
それらのパイプ44に筋違いとなる他のパイプ44gを
接合する特別な治具61が必要になる。
【0006】
【発明の目的】本発明は、これらのことを考慮し、種々
の実験を行って完成されたものであり、(1) 繊維工
場や一般家庭において廃棄物として生じる繊維や糸条や
布帛を植栽資材として再生利用すること、(2) 環境
変化に敏感な苔蘚植物の栽培を容易にすること、(3)
植栽床を軽量化して重量物の設置が困難視される屋上
や船上の緑化を図ること、(4) 地中に自然加湿装置
を埋設して地面の乾燥を防止すること、(5) 構造上
安定した植栽床支持棚をパイプによって簡便に構築し得
るようにすることを目的とする。
【0007】
【発明するに至る経緯】日常生活において、舗装道路に
生じた亀裂に生える植物が散見され、そこから、その亀
裂に繊維糸条を差し込んで地下の湿気の上昇を促せば更
に良く生えるであろうことが想定され、種々の実験を繰
り返して、多数の繊維糸条を束ねた糸束が植栽床として
使用し得るとの知見を得た。
【0008】そして、その糸束16に成る植栽床の実用
性について更なる実験を繰り返すなか、その糸束16の
使用量を少なくするため、図15に図示する如く、水槽
23に架け渡した柵状支枠40の隣合う数個の開口41
に糸束16を差し込んでセットすると共に、その糸束1
6を差し込まない残りの開口41から水槽内23への害
虫の出入りを防ぐため、その糸束16のセット箇所に対
応する部分を切り抜いてネット状に形成した有口布帛4
2を柵状支枠40に被せ、糸束16の非セット箇所の開
口41を塞いで構成した水槽付き植栽床43を放置して
おいたところ、植栽を予定していた糸束の上端面25の
みならず、その糸束16を差し込んだ開口の周囲、即
ち、糸束16の非セット箇所の開口41を覆う有口布帛
42にも見事に生える苔蘚植物を見た。
【0009】又、非親水性で非吸湿性のポリプロピレン
テープを束ねた糸束16では、親水性で多孔質吸湿性の
セルロース系繊維不織布テープを束ねた糸束よりも植物
が良く生えるとの実験結果からして、植栽資材としての
糸束の効用が、繊維糸条間の毛細管現象によって水槽2
3から地表へと水を運ぶ糸束16の揚水作用によるより
も、寧ろ、糸束16を構成する繊維糸条間に僅かながら
もでき、その繊維糸条14の長さ方向に沿って水槽23
から地表へと続く極狭い空隙が、水槽23から地表へと
湿気を運ぶ通気洞(33)の役目をなし、その水槽23
から地表へと流れる湿気を根が吸収すると言う糸束16
の湿気上昇促進作用によるものと推定された。
【0010】そして、その推定のもとに、書棚に本を立
てかけて並べるように、多数枚の布帛(31)をそれぞ
れ垂直に向けて並べると共に、布帛(31)の間にスペ
ーサーを挟み込んで垂直な通気洞(33)を設けて植栽
床を構成し、それら多数の布帛(31)の上端によって
構成される植栽床の表面に種子を播いたところ、その種
子が発芽して生育するのを見た。
【0011】更に、その布帛にタフテッドパイル布帛
(31)を使用したところ、更に良い結果を得た。その
理由は、タフテッドパイル布帛(31)のパイル(3
2)が、そのパイル(32)を係止する基布(35)と
基布(35)の間に垂直な通気洞(33)を形成するス
ペーサーの役目をなすためであろうと思われた。
【0012】これらの実験においては、複数個のペット
ボトル(ポリエステル樹脂製瓶)に貫通孔を開け、そこ
にパイプを通して数珠繋ぎにした水槽も試作した。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る屋上法面等
緑化植栽パネル化工法(請求項1)は、透水性多空隙層
11の上に敷設した透水性繊維集合層12に苔蘚、羊
歯、芝の何れかを栽培することを第1の特徴とする。
【0014】本発明に係る屋上法面等緑化植栽パネル化
工法の第2の特徴(請求項2)は、上記第1の特徴に加
えて、多空隙層11の少なくとも一部が、繊維をウェブ
状に堆積して構成されていることにある。
【0015】本発明に係る屋上法面等緑化植栽パネル化
工法の第3の特徴(請求項3)は、上記第1の特徴に加
えて、多空隙層11の少なくとも一部が、顆粒体13の
堆積層で構成されていることにある。
【0016】本発明に係る屋上法面等緑化植栽パネル化
工法の第4の特徴(請求項4)は、上記第1の特徴に加
えて、多空隙層11の少なくとも一部が、その層の厚さ
方向に長さ方向を向けた繊維糸条14で構成されている
ことにある。
【0017】本発明に係る屋上法面等緑化植栽パネル化
工法の第5の特徴(請求項5)は、上記第4の特徴に加
えて、繊維糸条14が布帛15を構成していることにあ
る。
【0018】本発明に係る屋上法面等緑化植栽パネル化
工法の第6の特徴(請求項6)は、上記第4の特徴に加
えて、繊維糸条14が複数本寄せ集められて糸束16を
構成していることにある。
【0019】本発明に係る屋上法面等緑化植栽パネル化
工法の第7の特徴(請求項7)は、上記第6の特徴に加
えて、繊維糸条14が扁平断面のプラスチック扁平糸で
あることにある。
【0020】本発明に係る屋上法面等緑化植栽パネル化
工法の第8の特徴(請求項8)は、上記第7の特徴に加
えて、プラスチック扁平糸14の上端が開繊されて複数
本の毛羽17に分かれていることにある。
【0021】本発明に係る屋上法面等緑化植栽パネル化
工法の第9の特徴(請求項9)は、上記第6、第7およ
び第8の何れかの特徴に加えて、糸束16の下端におい
て繊維糸条間が熱融着した連結体18を形成しているこ
とにある。
【0022】本発明に係る屋上法面等緑化植栽パネル化
工法の第10の特徴(請求項10)は、上記第1、第
2、第3、第4、第5、第6、第7、第8および第9の
何れかの特徴に加えて、透水性繊維集合層12が布帛に
よって構成されていることにある。
【0023】本発明に係る屋上法面等緑化植栽パネル化
工法の第11の特徴(請求項11)は、上記第10の特
徴に加えて、布帛が表面に立毛を有する有毛布帛19で
あることにある。
【0024】本発明に係る屋上法面等緑化植栽パネル化
工法の第12の特徴(請求項12)は、上記第10の特
徴に加えて、布帛がタフテッドパイル布帛20であるこ
とにある。
【0025】本発明に係る屋上法面等緑化植栽パネル化
工法の第13の特徴(請求項13)は、上記第1、第
2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第1
0、第11および第12の何れかの特徴に加えて、透水
性繊維集合層12が、上下に貫通した多数の開口21を
有する有口盤22に支えられていることにある。
【0026】本発明に係る屋上法面等緑化植栽パネル化
工法の第14の特徴(請求項14)は、上記第1、第
2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第1
0、第11、第12および第13の何れかの特徴に加え
て、透水性多空隙層11の下部が水槽23に納まってい
ることにある。
【0027】本発明に係る屋上法面等緑化植栽パネル化
工法の第15の特徴(請求項15)は、上記第14の特
徴に加えて、水槽23が流通可能な開口部を有する仕切
材24で複数区画に仕切られていることにある。
【0028】本発明に係る屋上法面等緑化植栽パネル化
工法の第16の特徴(請求項16)は、上記第15の特
徴に加えて、仕切材24の上端が透水性繊維集合層12
に接していることにある。
【0029】本発明に係る緑化資材(請求項17)は、
長さ方向を揃え合わせて複数本の繊維糸条14を束ねた
糸束16の端面25に苔蘚植物を栽培して成ることを第
1の特徴とする。
【0030】本発明に係る緑化資材の第2の特徴(請求
項18)は、上記第1の特徴に加えて、糸束16の少な
くとも一部の繊維糸条14が扁平断面のプラスチック扁
平糸であることにある。
【0031】本発明に係る緑化資材の第3の特徴(請求
項19)は、上記第1の特徴に加えて、プラスチック扁
平糸14の上端が開繊した複数本の毛羽17に分かれて
いることにある。
【0032】本発明に係る緑化資材の第4の特徴(請求
項20)は、上記第1、第2および第3の何れかの特徴
に加えて、糸束16を構成する繊維糸条14が、糸束1
6の下端において、繊維糸条間で熱融着した連結体18
を形成していることにある。
【0033】本発明に係る羊歯植物栽培法(請求項2
1)は、繊維糸条14によって少なくとも一部が構成さ
れており、その繊維糸条14の長さ方向が層の厚さ方向
に向けられており、且つ、下部が水槽23に納められた
透水性多空隙層11の表面に羊歯植物を栽培することを
特徴とする。
【0034】本発明に係る屋上法面等緑化植栽パネル化
工法(請求項22)は、層厚方向に長さ方向を向けた繊
維糸条14によって少なくとも一部が構成されており、
下部が水槽23に納められている透水性多空隙層11の
上に、苔蘚、羊歯、芝等の植物を栽培することを特徴と
する。
【0035】本発明に係る地面加湿材(請求項23)
は、長さ方向を揃えた複数本の繊維糸条14によって構
成される糸束16を、貯水容器26に、繊維糸条14の
長さ方向を貯水容器26の深さ方向に合わせて、装填し
て成ることを特徴とする。
【0036】本発明に係る地面加湿法(請求項24)
は、長さ方向を揃えて寄せ合わせた複数本の繊維糸条1
4に成る糸束16を、貯水容器26に、繊維糸条14の
長さ方向を貯水容器26の深さ方向に合わせて、装填し
て成る地面加湿材27を、その貯水容器26の入口を上
側に向けて地中28に埋設することを特徴とする。
【0037】本発明に係るパイプ接合治具(請求項2
5)は、円柱周面状に一定の曲率半径をもって窪んだ曲
面53と平板な平面52が表裏していることを第1の特
徴とする。
【0038】本発明に係るパイプ接合治具の第2の特徴
(請求項26)は、上記第1の特徴に加え、平板な平面
52の周縁が、曲面側53に向けて落ち込んでおり、平
板な平面52を縁取るステップ54を形成しており、平
板な平面52がステップ54に囲まれた突起55の端面
を形成しており、平板な平面52の周縁が円に3箇所以
上で内接する形状を成し、その突起55が、平板な平面
52の周縁の内接する円に3箇所以上で内接する断面形
状を成し、その突起55の突出方向が平板な平面53に
対し垂直になっていることにある。
【0039】本発明に係るパイプ接合治具の第3の特徴
(請求項27)は、上記第1又は第2の特徴に加え、平
板な平面52に、その平面52に対して垂直に窪んだ穴
56が設けられていることにある。
【0040】本発明に係るパイプ接合治具の第4の特徴
(請求項28)は、上記第1、第2および第3の何れか
の特徴に加え、平板な平面52に、その周縁から続く溝
57が設けられていることにある。
【0041】本発明に係るパイプ接合治具の第5の特徴
(請求項29)は、上記第1、第2、第3および第4の
何れかの特徴に加え、平板な平面52に表裏する曲面5
3に、その周縁から続く溝58が設けられていることに
ある。
【0042】
【発明の実施の形態】苔蘚、羊歯、芝生は、植栽床に深
く根を張らないので、植栽床の層厚を薄く出来、屋上、
ベランダ、舗装道路等の透水性を欠く基盤29に透水性
多空隙層11を積層し、その上に透水性繊維集合層12
を積層して構成した植栽床(図1)では、透水性多空隙
層11の底部が基盤29を底面とする水槽(23)が出
来、透水性多空隙層内を上昇した湿気が透水性繊維集合
層に捕捉されて植物の成育を促す。
【0043】特に、繁殖形態が共通していて蔵卵器植物
と称される苔蘚と羊歯植物では、その産み出す胞子が湿
気を帯び細胞分裂を繰り返して前葉体となり、そこに出
来る蔵精器から精子が水中を泳いで蔵卵器に辿りつき、
受精卵が発育して苔蘚・羊歯植物となる生態系をとる
が、本案植栽床の底部に水槽(23)が出来るとして
も、蔵卵器植物が水面から浮上した状態にあって水槽か
ら上昇する湿気の流れに触れるので、本案植栽床は、流
動して空気中の酸素を吸収した新鮮な湿気を好む蔵卵器
植物には極めて好ましい生育環境を提供する。
【0044】蔵卵器植物の中でも苔蘚は、僅かに仮根を
伸ばして地表に吸着するようにして生育するので、透水
性多空隙層11を僅かに底部に水が溜まる程度に薄く形
成することが出来る。そして本案植栽床では、その表面
が仮根の絡み付き易い細かい繊維毛羽で構成されるの
で、苔蘚の生育には最も適したものとなる。
【0045】苔蘚の移植の難しさは、その移植の際に仮
根が傷めつけられること、および、その仮根が移植され
る地表に密着し難い等の理由によるが、本発明による
と、苔蘚を透水性繊維集合層12と共に透水性多空隙層
11から取り外して移植することが出来、その移植の過
程で苔蘚の仮根を傷めることがなく、苔蘚と共に移動す
る透水性繊維集合層12も可撓で毛羽立っていて細かい
凹凸のある地面にも良く馴染んで密着するので、苔庭そ
の他の造園緑化が楽になる。透水性繊維集合層12は、
そのように苔蘚の植栽床になると共に、移植の際に苔蘚
の仮根を保護し、移植する新しい地面に苔蘚を馴染ませ
る媒体となるものであるが、苔蘚は表面に密着するよう
に仮根を下ろすので、透水性繊維集合層12の厚みは1
〜10mm程度であれば十分であるが、苔蘚が踏まれて
も傷まないようにするには厚みを5〜20mmにすると
よく、そうすることによってクッション性に富む緑化パ
ネルが得られる。
【0046】透水性多空隙層11は、紡績工程や起毛工
程で発生する毛屑や綿屑、撚糸工程や製織工程で発生す
る糸屑など、繊維工場でロスとして生じる綿屑や糸屑を
繊維ウェブ状に堆積・積層して構成することも出来る。
又、透水性多空隙層11は、砂利や砕石等の顆粒体13
を基盤29に積層して構成することも出来、その顆粒体
13には鹿沼土の如く吸湿性と保水性を有する鉱物を使
用し、或いは又、その吸湿・保水性顆粒体13を砂利や
砕石等の非吸湿・非保水性顆粒体と混用するとよい。特
に、それらを混用するときは、非吸湿・非保水性顆粒体
13を先に積層し、その積層の表面を覆う程度に吸湿・
保水性顆粒体13を重ねて積層すると、非吸湿・非保水
性顆粒体間に出来る隙間によって透水性多空隙層11の
透水性が確保される一方、その表面に積層した吸湿・保
水性顆粒体が鹿沼土のように細かく砕け易くても、それ
が硬い砂利や砕石に囲まれて保護されるので、踏まれて
も細かく粉砕され難く、透水性多空隙層内の目詰まりが
予防される。
【0047】透水性多空隙層11の顆粒体間の空隙は、
透水性繊維集合層12の排水性を確保すると共に、気化
した水槽23や地下からの湿気の上昇を促し、透水性繊
維集合層12を加湿する湿気上昇経路として必要とされ
るものであり、そのような湿気上昇経路は透水性多空隙
層の全体に出来ることが望ましいが、透水性繊維集合層
12に排水性と保湿性を確保するには、上下に貫通した
排水口を設けるように、細かい土砂30に周囲が囲まれ
る透水性多空隙層の一部にだけ顆粒体13を用いてもよ
い(図1)。何故なら、その一部において上昇した湿気
は拡散して地面全体を加湿状態にすることになるし、
又、地面に注がれた水が顆粒体のある箇所に流れ込むこ
とになるからである。このことは、透水性多空隙層11
を、その層厚方向に長さ方向を向けた繊維糸条14によ
って構成する場合も同じである(図2・図3)。
【0048】その繊維糸条14は、図2に図示する如く
布帛(15)を構成していても、又、図3に図示する如
く糸束16を構成するものであってもよい。本発明の研
究に着手した当初、ポリエステル系樹脂やポリオレフイ
ン系樹脂に成るプラスチック扁平糸(モノフイラメント
・テープヤーン)を束ねた糸束16が植栽床に最適と考
えられたが、その後の研究によって、上下つまり深さ方
向に続く隙間(通気洞)が確保される限り、書棚に本を
立てかけて並べるように、即ち、多数枚の布帛を垂直に
立てるように並べても植物の生育に適した植栽床が出来
ることが判明した。従って、本発明に言う繊維糸条14
には、そのように上下方向に向けて並べた布帛16を構
成する織糸や編糸も含まれる。特に、図2に図示する如
く複数枚のパイル布帛21を立て透水性多空隙層11と
する場合、水平方向に向けられたパイル32が、パイル
布帛を構成する基布16と基布16の間に隙間33を形
成するスペーサーの役目をなすので、排水性がよく、内
部湿気の上昇が促されて植物の生育に好ましい透水性多
空隙層11が形成される。
【0049】このように繊維糸条14によって構成され
る透水性多空隙層11は、それだけでも植物の生育に適
した植栽床として使用し得、特に、苔蘚と羊歯と芝では
地表を這うように生育するので、透水性多空隙層の表面
部分だけでも植栽床となり得る。従って、本発明に言う
透水性繊維集合層12は、言わば、苔蘚や羊歯や芝の生
育に必要とされる透水性多空隙層11の表面部分を、移
植の際を考慮して透水性多空隙層11から予め分離させ
た地表と言うことも出来る。それ故に、透水性繊維集合
層12は、繊維糸条14によって構成され、植栽床とし
ての機能を有する透水性多空隙層11の表面部分と同様
に、直立した繊維によって構成することが望ましく、そ
のためには、ニードルパンチングフェルト、起毛毛布、
パイル編物、パイル織物、タフテッドパイル布帛等の表
面の繊維が起立して並んだ有毛布帛19、特に、その表
面に直立したパイル繊維34が基布35を貫通して裏面
に露出しているタフテッドパイル布帛20を透水性繊維
集合層12に使用すると効果的である(図3)。尚、透
水性繊維集合層12は、透水性多空隙層11と同様に綿
屑や糸屑を繊維ウェブ状に堆積・積層して構成すること
も出来るが、その場合には移植の際に透水性繊維集合層
12を透水性多空隙層11から剥離し得るようにするた
め、透水性繊維集合層用の繊維ウェブと透水性多空隙層
用の繊維ウェブを別々に形成し、その2種類の繊維ウェ
ブを重ね合わせて植栽床とする。尚又、綿屑や糸屑を繊
維ウェブ状に堆積・積層して構成した透水性多空隙層
は、鳳仙花やラベンダー等の草花類や小松菜や人参等の
野菜類等々の根を深く張る一般の植物の植栽床には使用
しない。そして又、繊維ウェブによってではなく、長さ
方向を揃えた複数本の繊維糸条14によって構成される
糸束16が、根を深く張る一般の植物の植栽床に適する
ことは既に開示しているが、その場合には、繊維ウェブ
やポリウレタンフオーム(発泡)シート等の多孔質表面
層を透水性多空隙層11の上に積層して植栽床を構成す
ることが出来、特に野菜類では、多孔質表面層と共に透
水性多空隙層から抜き取って、多孔質表面層が付いた状
態で店頭販売することも出来る。
【0050】このように有毛布帛19を透水性繊維集合
層12に用いる場合、その表面が繊維糸条14に成る植
栽床として同様に起立した繊維によって構成されるの
で、透水性多空隙層11を顆粒体13で構成しても、繊
維糸条14に成る植栽床の表面に植えた場合と同様に植
物が生えるのを見る。そして、有毛布帛19は、苔蘚植
物の仮根が絡まり着いて余りある無数の繊維によって構
成された厚手の布帛なので、苔蘚植物の成育に適し、移
植の際には破れることなく、苔蘚を支え、それが可撓性
に富む布帛なので、移植する新しい地面に多少の凹凸が
あってもその地面に密着して良く馴染じみ、その移植す
る地面が排水性を欠くとしても、厚い有毛布帛19によ
って苔蘚植物の成育に必要な排水性が確保される。この
点からして、透水性繊維集合層12は厚いほどよく、厚
みが2mm以上の有毛布帛、特に、厚みが5〜15mm
のタフテッドパイル布帛を使用することが推奨される。
【0051】苔蘚を移植する新しい地面は、それを掘り
起こして透水性多空隙層として整地しておくと良いと言
うことは勿論であり、そのためには図6に図示する如
く、長さ方向を揃え合わせて複数本の繊維糸条14に成
る糸束16を、貯水容器26に、その繊維糸条14の長
さ方向を貯水容器26の深さ方向に向けて装填した地面
加湿材27を、その容器の開口部を上向きにして地中2
8に埋設しておくことが望まれる。
【0052】透水性多空隙層11に使用する繊維糸条に
プラスチック扁平糸14が適することは『本発明に至る
経緯の欄』で説明した通りである。その上端を複数本の
毛羽17に開繊する理由は、開繊することによって糸束
16の上端25が嵩高に拡がり(図5)、これに対して
糸束16の下側部分(18)では相対的に嵩が低くな
り、糸束16の繊維糸条間の空隙率が増え、根が伸びや
すくなるからである。
【0053】糸束16の上端25を開繊するには、鋸の
ようにギザギザした刃物で糸束14を切断すると良い。
糸束16の下端(18)を加熱して繊維糸条間を融着さ
せておくと、使用時に糸束16が個々の繊維糸条に解け
ず使い易くなる(図4)。
【0054】透水性繊維集合層12を有口盤22で支え
るのは、透水性多空隙層11に繊維糸条14や鹿沼土
(13)のように軟弱な資材を使用しても、踏み歩いて
も透水性多空隙層11が押し潰されることがないように
するためである(図7)。透水性多空隙層11を仕切材
24で仕切るのも同じ理由による。仕切材24は、垂直
に立てたパイプを敷き詰めて構成してもよい(図8)。
【0055】透水性多空隙層11の下部を水槽23に納
める理由は、水槽内の水が湿気となって透水性多空隙層
内を上昇し、透水性繊維集合層12が加湿され、その湿
気が透水性繊維集合層内を漂いつつ蒸発する湿気の移動
する状態では、苔蘚や羊歯や芝が良く生え、その水槽2
3に水が溜まっている限り遣水をせずに済み、透水性多
空隙層11と透水性繊維集合層12が水槽23に支持さ
れていてパネル化出来るためである。
【0056】水槽23となる容器26の深さは、植物の
根元の冠水を避けるため透水性繊維集合層12が容器2
6の嵌まり込まない程度にするが、透水性繊維集合層1
2を嵌め込んだ緑化パネル36を形成する場合には、透
水性繊維集合層12の下側にオーバーフロー用の流水口
37を設ければよい(図9)。容器26は深いほどよい
が、長期にわたって遣水をせずに済むようにするにはそ
の深さを5〜15cmにするとよい。本発明を実施する
地方の降雨量にもよるが、苔蘚や羊歯植物を植栽する場
合において、遣水を全くせず雨水だけで済むようにする
にはその深さを15〜30cmにし、繊維糸条14を使
用する場合でも透水性多空隙層11には鹿沼土の如く吸
湿性と保水性を有する鉱物質の顆粒体13を混用すると
よい。
【0057】緑化パネル36を広く敷き詰めて使用する
場合には、水槽23を囲む壁面の底部に排水口38を設
けておき、隣合う水槽の排水口38・38にパイプ39
を差し込んで連結する(図9)。又、緑化パネル36を
店頭販売したり貸出(リース)する場合には、水槽23
に射出成形したプラスチック製の容器26を使用すると
よい。そして又、緑化パネル36を移動することがない
場合には、基盤29に敷き込んだ防水シートの周縁を立
ち上げて水槽23を形成することも出来る。或いは又、
屋上、ベランダ、舗装道路等の透水性を欠く基盤29で
は、周囲を堰留めて水槽23を形成することも出来る。
深く根を張る羊歯植物は移植の対象とならないので、透
水性繊維集合層12を積層することなく、糸束16だけ
で植栽床を構成するとよく、その場合には排水性をよく
するために、透水性多空隙層11の底部に接近させて流
水口37を設ける。急斜面に設ける緑化パネルは、その
上縁を斜面に合わせた形にする。
【0058】次に接合治具について説明する。図10に
図示する如く、本案接合治具51は、接合しようとする
2本のパイプ44aの接合箇所において、それぞれのパ
イプ44a・44bの周面にそれぞれ1個の接合治具5
1a・51bを密着させ、それら2個の接合治具51a
・51bの平板な平面同士52・52を密着させ、その
密着箇所を接着して使用される。そのように平板な平面
52・52が単に密着しているだけで未接着の状態にあ
る場合は、それらの平板52・52に垂直な軸を中心に
してパイプ44a・44bを回すことが出来る(図1
1)。このため、本案接合治具51は、2本のパイプ4
4a・44bの交叉角度θの如何にかかわらず、それら
を接合する箇所に使用することが出来る。平板な平面5
2に垂直な穴56を有するものでは、その穴56に軸材
59を差し込んでパイプ44a・44bを仮止めし、そ
の軸材59を中心にパイプ44a・44bを回して交叉
角度θを調整することが出来、その際、接合箇所のパイ
プの長さ方向への位置ズレを防ぐことが出来る(図10
・図13)。
【0059】接合治具51の肉厚、即ち、平板な平面5
2から曲面53に至る最短距離αは、出来る限り薄くす
る。その肉厚αを零にしたい場合には、接合治具51が
二つに分かれないように曲面側(53)を若干盛り上
げ、その弓形状になった曲面側の左右の部分が、その盛
り上がりによって連結された状態にする。そのような接
合治具51をパイプに接着する場合には、その盛り上が
り分だけパイプの周面を削り取り、接合治具51の曲面
53をパイプの周面に隙間なく密着させる。
【0060】曲面53や平板な平面54に溝52・53
が付設されたものでは、パイプ44の周面と接合治具5
1の曲面53、或いは、接合治具51aの平面54と接
合治具51bの平面54を密着させた状態において、そ
れらの溝52・53に接着剤を注入することによって、
それらの密着状態を固定することが出来、パイプ44と
接合治具51との接着、或いは、接合治具51aと接合
治具51bとの接着過程で、二つのパイプ44a・44
bの接合箇所での位置ズレを防ぐことが出来る。パイプ
44や接合治具51が有機溶剤に溶解性を示すプラスチ
ック製の場合、その有機溶剤を接着剤として使用するこ
とが出来、そのような接着剤は密着したパイプ44の周
面と接合治具51の曲面53の間や接合治具51aの平
面54と接合治具51bの平面54の間に出来る僅かな
隙間にも滲み込むので、曲面53や平板な平面54に溝
52・53を付けておくと、それらを完全に接着一体化
させることが出来る。
【0061】平板な平面54が突起55を形成したもの
では、その突起55をパイプ44cに嵌め込んでパイプ
44cの端末に接合治具を取り付けることが出来、その
取り付けた治具51の曲面53に他のパイプ44dを密
着させることが出来るので、軸芯が直交する2つのパイ
プ44c・44dの間を接合することも可能となる(図
12)。接合治具の曲面53の曲率と突起55の外径
は、パイプ44の外径と内径に応じて設定されるが、給
排水用の塩化ビニル樹脂パイプやアクリル樹脂パイプな
ど、一般市販のパイプは標準化されており、その外径や
内径が規格化されているので、曲面53の曲率や突起5
5の外径が異なる無数の接合治具を用意する必要はな
く、一般市販のパイプの規格に合わせた数種の接合治具
51があれば、一般市販のパイプを使用して種々の構造
物を作ることが可能となる。
【0062】パイプ44eの周面に曲面を密着させて固
定した接合治具51の平板な平面52には、斜めに切断
したパイプ44fの切り口を密着させて接着することも
出来る(図14)。そのためには接合治具51を細長く
し、その長さ方向に曲面53が長く続く半円形断面の長
溝となり、それに応じて平板な平面52も細長い平面に
なるようにし、更に好ましくは、その長さ方向に沿って
数個の穴(56)を平板な平面52に穿設しておくと、
その所要の穴(56)に差し込んで突き出る軸材59
に、斜めに切断したパイプ44fの切り口の内側周壁6
0を突き当てて仮止めすることによって、斜めに切断し
たパイプ44fを他のパイプ44eに位置ズレなく綺麗
に接合することも出来る。
【0063】
【発明の効果】上記の通り、本発明の透水性多空隙層1
1には、繊維工場や一般家庭において廃棄物として生じ
る繊維や糸条や布帛を植栽資材として再生利用すること
が出来、その透水性繊維集合層12を積層して環境変化
に敏感な苔蘚植物の栽培を容易にすることが出来、苔蘚
植物を透水性繊維集合層12と共に移植することが出
来、その透水性多空隙層11と透水性繊維集合層12と
によって植栽床を軽量化することが出来、それによって
重量物の設置が困難視される屋上や船上の緑化を図るこ
とが出来る。そして透水性多空隙層は、それを地中に埋
設して地面の乾燥を防止する自然加湿装置として使用す
ることも出来、法面等を簡便に緑化することが出来る。
本発明の植栽床を構成する繊維に生分解性の繊維を使用
し得るのは寧ろ当然である。
【0064】又、本発明の接合治具51を使用すると、
植栽床支持棚50その他の構造物を、一般市販のパイプ
を使用して簡便に作ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る植栽床の断面図である。
【図2】本発明に係る植栽床の断面図である。
【図3】本発明に係る植栽床の断面図である。
【図4】本発明に係る植栽床を構成する糸束の斜視図で
ある。
【図5】本発明に係る植栽床を構成する繊維糸条の上端
部分の拡大斜視図である。
【図6】本発明に係る植栽床の断面図である。
【図7】本発明に係る植栽床の一部切截斜視図である。
【図8】本発明に係る植栽床の一部切截斜視図である。
【図9】本発明に係る緑化パネルの断面図である。
【図10】本発明に係る接合治具の使用状態における側
面図である。
【図11】本発明に係る接合治具の使用状態における平
面図である。
【図12】本発明に係る接合治具の使用状態における側
面図である。
【図13】本発明に係る接合治具の斜視図である。
【図14】本発明に係る接合治具の使用状態における平
面図である。
【図15】従来技術に係る植栽床の断面図である。
【図16】従来技術に係る接合治具の使用状態における
斜視図である。
【符号の説明】
11 透水性多空隙層 12 透水性繊維集合層 13 顆粒体 14 繊維糸条 15 布帛(基布) 16 糸束 17 毛羽 18 連結体 19 有毛布帛 20 タフテッドパイル布帛 21 開口 22 有口盤 23 水槽 24 仕切材 25 糸束の端面 26 貯水容器 27 地面加湿材 28 地中 29 基盤 30 細かい土砂 31 パイル布帛 32 パイル 33 隙間 34 パイル繊維 35 基布 36 緑化パネル 37 流水口 38 排水口 39 パイプ 40 柵状支枠 41 開口 42 有口布帛 43 水槽付き植栽床 α 最短距離(肉厚) θ 交叉角度 44 パイプ 45 T形治具 46 L形治具 47 Y形治具 48 K形治具 49 十形治具 50 支持棚 51 接合治具 52 平面 53 曲面 54 ステップ 55 突起 56 穴 57 溝 58 溝 59 軸材 60 内側周壁 61 治具

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透水性多空隙層11の上に敷設した透水
    性繊維集合層12に苔蘚、羊歯、芝の何れかを栽培する
    ことを特徴とする屋上法面等緑化植栽パネル化工法。
  2. 【請求項2】 前掲請求項1に記載の透水性多空隙層1
    1の少なくとも一部が、繊維をウェブ状に堆積して構成
    されていることを特徴とする前掲請求項1に記載の屋上
    法面等緑化植栽パネル化工法。
  3. 【請求項3】 前掲請求項1に記載の透水性多空隙層1
    1の少なくとも一部が、顆粒体13の堆積層で構成され
    ていることを特徴とする前掲請求項1に記載の屋上法面
    等緑化植栽パネル化工法。
  4. 【請求項4】 前掲請求項1に記載の透水性多空隙層1
    1の少なくとも一部が、その層の厚さ方向に長さ方向を
    向けた繊維糸条14で構成されていることを特徴とする
    前掲請求項1に記載の屋上法面等緑化植栽パネル化工
    法。
  5. 【請求項5】 前掲請求項4に記載の繊維糸条14が、
    布帛15を構成していることを特徴とする前掲請求項4
    に記載の屋上法面等緑化植栽パネル化工法。
  6. 【請求項6】 前掲請求項4に記載の繊維糸条14が、
    複数本寄せ集められて糸束16を構成していることを特
    徴とする前掲請求項4に記載の屋上法面等緑化植栽パネ
    ル化工法。
  7. 【請求項7】 前掲請求項6に記載の繊維糸条14が、
    扁平断面のプラスチック扁平糸であることを特徴とする
    前掲請求項6に記載の屋上法面等緑化植栽パネル化工
    法。
  8. 【請求項8】 前掲請求項7に記載のプラスチック扁平
    糸14の上端が、開繊されて複数本の毛羽17に分かれ
    ていることを特徴とする前掲請求項7に記載の屋上法面
    等緑化植栽パネル化工法。
  9. 【請求項9】 前掲請求項6に記載の糸束16の下端に
    おいて、繊維糸条間が熱融着した連結体18を形成して
    いることを特徴とする前掲請求項6に記載の屋上法面等
    緑化植栽パネル化工法。
  10. 【請求項10】 前掲請求項1に記載の透水性繊維集合
    層12が、布帛によって構成されていることを特徴とす
    る前掲請求項1に記載の屋上法面等緑化植栽パネル化工
    法。
  11. 【請求項11】 前掲請求項10に記載の布帛が、表面
    に立毛を有する有毛布帛19であることを特徴とする前
    掲請求項10に記載の屋上法面等緑化植栽パネル化工
    法。
  12. 【請求項12】 前掲請求項11に記載の有毛布帛が、
    タフテッドパイル布帛20であることを特徴とする前掲
    請求項11に記載の屋上法面等緑化植栽パネル化工法。
  13. 【請求項13】 前掲請求項1に記載の透水性繊維集合
    層12が、上下に貫通した多数の開口21を有する有口
    盤22に支えられていることを特徴とする前掲請求項1
    に記載の屋上法面等緑化植栽パネル化工法。
  14. 【請求項14】 前掲請求項1に記載の透水性多空隙層
    11の下部が、水槽23に納まっていることを特徴とす
    る前掲請求項1に記載の屋上法面等緑化植栽パネル化工
    法。
  15. 【請求項15】 前掲請求項14に記載の水槽23が、
    流通可能な開口部を有する仕切材24で複数区画に仕切
    られていることを特徴とする前掲請求項14に記載の屋
    上法面等緑化植栽パネル化工法。
  16. 【請求項16】 前掲請求項15に記載の仕切材24の
    上端が、透水性繊維集合層12に接していることを特徴
    とする前掲請求項15に記載の屋上法面等緑化植栽パネ
    ル化工法。
  17. 【請求項17】 長さ方向を揃え合わせて複数本の繊維
    糸条14を束ねた糸束16の端面25に苔蘚植物を栽培
    して成ることを特徴とする緑化資材。
  18. 【請求項18】 前掲請求項17に記載の糸束16の少
    なくとも一部の繊維糸条14が、扁平断面のプラスチッ
    ク扁平糸であることを特徴とする前掲請求項17に記載
    の緑化資材。
  19. 【請求項19】 前掲請求項18に記載のプラスチック
    扁平糸14の上端が開繊した複数本の毛羽17に分かれ
    ていることを特徴とする前掲請求項18に記載の緑化資
    材。
  20. 【請求項20】 前掲請求項17に記載の糸束16を構
    成する繊維糸条14が、糸束16の下端において、繊維
    糸条間で熱融着した連結体18を形成していることを特
    徴とする前掲請求項17に記載の緑化資材。
  21. 【請求項21】 繊維糸条14によって少なくとも一部
    が構成されており、その繊維糸条14の長さ方向が層の
    厚さ方向に向けられており、且つ、下部が水槽23に納
    められた透水性多空隙層11の表面に羊歯植物を栽培す
    る羊歯植物栽培法。
  22. 【請求項22】 層厚方向に長さ方向を向けた繊維糸条
    14によって少なくとも一部が構成されており、下部が
    水槽23に納められている透水性多空隙層11の上に、
    苔蘚、羊歯、芝等の植物を栽培する屋上法面等緑化植栽
    パネル化工法。
  23. 【請求項23】 長さ方向を揃えた複数本の繊維糸条1
    4によって構成される糸束16を、貯水容器26に、繊
    維糸条14の長さ方向を貯水容器26の深さ方向に合わ
    せて、装填して成る地面加湿材。
  24. 【請求項24】 長さ方向を揃えて寄せ合わせた複数本
    の繊維糸条14に成る糸束16を、貯水容器26に、繊
    維糸条14の長さ方向を貯水容器26の深さ方向に合わ
    せて、装填して成る地面加湿材27を、その貯水容器2
    6の入口を上側に向けて地中28に埋設する地面加湿
    法。
  25. 【請求項25】 円柱周面状に一定の曲率半径をもって
    窪んだ曲面53と平板な平面52が表裏している緑化パ
    ネル等に使用するパイプ接合治具。
  26. 【請求項26】 前掲請求項25に記載の平板な平面5
    2の周縁が、曲面側53に向けて落ち込んでおり、平板
    な平面52を縁取るステップ54を形成しており、平板
    な平面52がステップ54に囲まれた突起55の端面を
    形成しており、平板な平面52の周縁が円に3箇所以上
    で内接する形状を成し、その突起55が、平板な平面5
    2の周縁の内接する円に3箇所以上で内接する断面形状
    を成し、その突起55の突出方向が平板な平面53に対
    し垂直になっていることを特徴とする前掲請求項25に
    記載のパイプ接合治具。
  27. 【請求項27】 前掲請求項25に記載の平板な平面5
    2に、その平面52に対して垂直に窪んだ穴56が設け
    られていることを特徴とする前掲請求項25に記載のパ
    イプ接合治具。
  28. 【請求項28】 前掲請求項25に記載の平板な平面5
    2に、その周縁から続く溝57が設けられていることを
    特徴とする前掲請求項25に記載のパイプ接合治具。
  29. 【請求項29】 前掲請求項25に記載の表裏する曲面
    53と平面52のそれぞれに、それらの周縁から続く溝
    57・58が設けられていることを特徴とする前掲請求
    項25に記載のパイプ接合治具。
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