JP2556896B2 - 水切り乾燥方法およびその装置 - Google Patents

水切り乾燥方法およびその装置

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JP2556896B2 JP1027177A JP2717789A JP2556896B2 JP 2556896 B2 JP2556896 B2 JP 2556896B2 JP 1027177 A JP1027177 A JP 1027177A JP 2717789 A JP2717789 A JP 2717789A JP 2556896 B2 JP2556896 B2 JP 2556896B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、固体物品表面の水分を除去する水切り乾燥
方法および水切り乾燥装置に関する。
〔従来の技術〕 ガラス、プラスチックス、金属などの固体物品の表面
に付着する水分を除去する方法には、トリフルオロエタ
ンなどのフロン類の液または蒸気を用いる溶剤乾燥法、
回転するスポンジロールの間を物品を通過させる方法、
遠心分離法、熱風乾燥法などの方法が知られている。水
切り乾燥すべき物品がエレクトロニクス関連物品のよう
に精密品であると、水切り乾燥の善し悪しが物品性能の
信頼性に直接影響を与えることが多いので、安定して確
実な水切り乾燥が要求され、かつ、水切り乾燥を安価に
実施することが求められている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、溶剤乾燥法は、水切り状態を良好に乾
燥することができるが、高価な溶剤を使用し、一般に複
数からなる洗滌槽や複雑な搬送系を必要とし、水切り乾
燥のコストを安価にすることは困難である。回転するス
ポンジロールの間を水切り乾燥すべき物品を通過させる
水切り乾燥法や遠心分離法は、平坦な板状の物品の水切
り乾燥には適しているが、湾曲した表面を有する物品や
深く曲げられた表面を有する物品の表面全体を均一に乾
燥することは困難である。また熱風乾燥法では部分的に
水切り不良が生じ易く、安定して確実な水切り乾燥をお
こなうことは容易でない。
本発明は、前記した従来技術による水切り乾燥が有す
る問題点を解決する、すなわち板状の形状をした物品の
みならず、三次元に曲げられた物品をも能率を低下させ
ることなく水切り乾燥ができ、エレクトロニクス関連物
品の如き精密品に対しても水切り乾燥を確実に実施で
き、かつ、水切り乾燥のランニングコストが安価である
水切り乾燥方法およびその装置を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明にかかる水切り乾燥方法は、連続した微細気孔
を多数有し、かつ吸水性で水を湿らせた状態で柔軟性を
有する樹脂小片を用い、実際の使用にあたっては水で湿
らせた状態の樹脂小片を用いる。すなわち前記した水で
湿らせた多数の樹脂小片を、気体を搬送媒体として水切
りすべき物品の表面に吐出させ、該水切りすべき物品の
表面の水分を該樹脂小片に吸水させ、吸水した該樹脂小
片を搬送気体とともに該水切りすべき物品の表面から除
去する物品の水切り乾燥方法である。本発明の方法に用
いる樹脂は、吸水性であることが必要である。そして樹
脂自身は親水性であることが好ましい。また、本発明の
方法に用いる樹脂は湿った状態でスポンジの如き柔軟性
を有することが必要である。かかる樹脂は、水で濡れた
あるいは水滴が付着した水切りすべき物品に吐出され、
水切りすべき物品の表面に衝突することにより、弾性的
に変形し該樹脂小片と該水切りすべき物品の接触面積が
大きくなり、多量の水を水切りすべき物品の表面から該
樹脂小片内に取り込む。
吸水状態で柔軟性を有する樹脂としては、微細な連続
する気孔が海綿状態の組織のようになっている樹脂で、
たとえばポリビニールアルコールを部分ホルマール化し
た樹脂やセルロース系の樹脂を用いることができる。こ
こで該樹脂が吸水状態で柔軟性を呈し、被洗滌物に衝突
したときに表面を擦るように移動し多量の水を吸水する
には、該樹脂の吸水時の重量が乾燥時の重量の700%以
上であることが好ましい。
また用いる該樹脂の小片の形状としては、球,円筒,
多面体などとくに限定されるものでなく、表面に多数の
突起・凹みを有するものであってもよい。
また該樹脂の小片の大きさとしては、被乾燥物の大き
さ、形状により最適に決められるが、通常最大長の寸法
が3mm〜20mmの範囲が好ましく、さらに5mm〜10mmが最も
好ましい。前記寸法が3mmより小さいと被乾燥物に該樹
脂があたるときの力が弱くなり、被乾燥物表面から水分
を吸着する力が低下し、一方20mmを越えると被乾燥物の
全体を均一に乾燥することが難しくなる。また樹脂小片
を搬送する気体としてはとくに限定するものではない
が、通常コストが最も安価な空気が用いられる。また本
発明にかかる樹脂小片を水切りすべき物品の表面に供給
する方法としては、加圧された空気を複数のノズルから
吐出する方法が用いられる。
本発明にかかる水切り乾燥装置は、連続した微細気孔
を有し吸水性で、かつ、水で湿らせた状態で柔軟性を有
する樹脂小片を収容する樹脂供給槽と、該樹脂小片を搬
送気体とともに吐出するノズルと、該樹脂供給槽から該
ノズルに気体を搬送媒体として該樹脂小片を輸送する手
段と、該ノズルから吐出された該樹脂小片を回収する装
置と、該ノズルから吐出された該樹脂小片が該水切りす
べき物品の表面に衝突させながら、該ノズルと該水切り
すべき物品とを対向させて相対的に移動させる移動手段
とを有する装置である。樹脂小片を吐出するノズルの数
は、水切りすべき物品の大きさにより決められる。また
水切りすべき物品の表面全体に樹脂小片が吐出されるよ
うに、ノズルまたは水切りすべき物品のいずれか1つま
たは両者を動かすことができる。さらに連続的に水切り
すべき物品を大量に処理するためには、ノズルに対向し
て水切りすべき物品をコンベアで通過させる装置が好ま
しい。
また本発明にかかる樹脂小片を回収する装置として
は、水切りすべき物品の表面を離脱した樹脂小片を樹脂
供給槽に戻す手段を有するものであればよく、吸水した
樹脂中の水分を除去する手段、たとえば円周を互に接し
て回転する2つのロールの間に吸水した樹脂小片を通過
させ、該樹脂内の水分を絞り出す絞りロールを備えるこ
とができる。
〔作用〕
本発明にかかる水切り乾燥方法においては、水切りす
べき物品の表面に吐出される湿った樹脂小片は、吸水性
があり、かつ柔軟性があるので、水切りすべき物品の表
面にあったときに変形し、水切りすべき物品の表面を擦
るように移動するので、水切りすべき物品の表面の水
分、とりわけ水滴を該樹脂内の気孔中に確実に取り込
む。また本発明の水切り乾燥装置においては、樹脂小片
をノズルから吐出するための搬送気体は、樹脂の搬送媒
体として作用するとともに該樹脂小片が水切りすべき物
品にあたるときの速度を与える。
〔実施例〕
以下、本発明を図面に示す実施例に基いて詳細に説明
する。第1図は本発明にかかる水切り乾燥装置の一実施
例である。第1図において、2は樹脂供給槽であり、そ
の中に湿った多数の樹脂小片1が収容されている。樹脂
供給槽2と樹脂小片1が吐出されるノズル7a,7bとは樹
脂供給管4により接続され、樹脂供給管4には樹脂小片
1をノズル7a,7bに供給するためのポンプ3が樹脂供給
管4の途中に設けられ、バルブ5,6は樹脂供給管4が2
つに分岐された樹脂供給管4a,4bの途中に設けられてい
る。ノズル7aおよび7bは、ほぼ互に対向して、水切りす
べき物品15の上面および下面に同時に樹脂小片1を吐出
することができるように設置されている。搬送コンベア
8は水切りすべき物品15を保持し、かつ、一定スピード
で回転ロール9によりノズル7aと7bの間を、水切りすべ
き物品15を搬送するように設けられている。回収装置16
は、水切りすべき物品15から落下する樹脂小片1を集め
る受皿10と、メッシュコンベア12と絞りロール13と案内
板14とから構成されている。一方の駆動ロール11に接し
て絞りロール13が設けられ、メッシュコンベア12により
移送された樹脂小片1は、絞りロール13により一部脱水
され、湿った樹脂小片になり案内板14を経て樹脂供給槽
2に戻される。樹脂小片の湿りの程度は、絞りロール13
と駆動ロール11との間隔を調節するか、絞りロール13に
適当に給水することにより調整される。
実施例1 市販のセルロース系多孔質樹脂(商品名クリーンチー
フ、鐘紡株式会社製)を一辺が8mmの立方体に切断して
小片を多数製作した。この樹脂小片を水で湿らして、樹
脂供給槽2に収容した。ポンプ3を動作させ、この樹脂
小片を空気を搬送媒体としてノズル7a,7bから吐出させ
た。同時に対角が6インチの水中に浸漬した陽極線管用
フェースプレートを水中から取り出して直ぐにフェース
プレートの凸面が上方を向くように搬送コンベア8の保
持金具に固定し、コンベア8で搬送してフェースプレー
トの凸面および凹面を同時乾燥させた。乾燥後、フェー
スプレートの表面を検査したところ、凸面および凹面と
も水滴は付着せず、水跡のない良好な乾燥面が得られる
ことが確認された。
〔発明の効果〕
本発明にかかる乾燥方法によれば、平坦な形状の物品
のみならず、三次元の湾曲した形状を有する物品につい
ても、表面全体を水切り乾燥することができる。さらに
本発明にかかる乾燥装置においては、樹脂小片を回収し
て再使用でき、また有機溶剤の如き高価な材料を必要と
しないので、水切り乾燥のコストを安価にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる水切り乾燥装置の一実施例を示
す断面模式図である。 1…樹脂小片、2…樹脂供給槽、3…ポンプ、4…樹脂
供給管、7a,7b…ノズル、8…搬送コンベア、10…受
皿、12…メッシュコンベア、13…絞りロール、14…案内
板、16…回収装置。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続した微細気孔を有し吸水性で、かつ、
    水で湿らせた状態で柔軟性を有する樹脂小片であって、
    該樹脂小片を水で柔軟にする程度に湿らせ、気体を搬送
    媒体として水切りすべき物品の表面に吹付けて、該水切
    りすべき物品の表面の水分を該樹脂小片に吸水させ、吸
    水した該樹脂小片を該水切りすべき物品の表面から除去
    する物品の水切り乾燥方法
  2. 【請求項2】該樹脂小片が、乾燥時の重量の700%以上
    の重量に吸水できる樹脂からなる、特許請求範囲第1項
    記載の方法
  3. 【請求項3】該樹脂小片の大きさが最大長で3mm〜20mm
    である特許請求範囲第1項または第2項記載の方法
  4. 【請求項4】連続した微細気孔を有し吸水性で、かつ、
    水で湿らせた状態で柔軟性を有する樹脂小片を収容する
    樹脂供給槽と、該樹脂小片を搬送気体とともに吐出する
    ノズルと、該樹脂小片を該樹脂供給槽から該ノズルへ気
    体を搬送媒体として輸送する手段と、該ノズルから吐出
    された該樹脂小片を回収する装置と、該ノズルから吐出
    された該樹脂小片が該物品の表面に衝突するように、該
    ノズルと該物品表面とを対向させて相対的に移動させる
    手段とを有する水切り乾燥装置
  5. 【請求項5】該移動手段が、該水切りすべき物品を該ノ
    ズルに対向して該ノズルを通過するように移動させる搬
    送コンベアである、特許請求範囲第4項記載の装置
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