JP2612931B2 - 表面処理方法およびその装置 - Google Patents

表面処理方法およびその装置

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JP2612931B2 JP1046190A JP4619089A JP2612931B2 JP 2612931 B2 JP2612931 B2 JP 2612931B2 JP 1046190 A JP1046190 A JP 1046190A JP 4619089 A JP4619089 A JP 4619089A JP 2612931 B2 JP2612931 B2 JP 2612931B2
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俊司 倉本
俊夫 秋元
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は固体物品の表面に液状の処理剤を塗布する方
法およびその装置に関するものである。
[従来の技術] 固体物品の表面に処理剤を処理する方法としては、液
状の処理剤のなかに処理すべき物品を浸漬する方法や、
前記した処理剤を物品表面にノズルから吹付けるスプレ
ー法が知られている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、前記した液状の処理剤に物品を浸漬す
る方法は、とくに物品が深く折り曲げられた形状をした
場合や、三次元形状を有する場合は、物品が大きな容積
を占めるので処理能力が極めて小さくなるという問題が
ある。さらに物品全体を処理剤に浸漬することが、物品
の性能を損う恐れがあるときは実施できないという問題
がある。一方スプレー法においても、処理剤の正味必要
量よりも通常はるかに多くの量の処理剤をスプレーしな
ければならず、多量の処理剤を調整しなければならない
という問題がある。
本発明は、前記した問題点を解決する、すなわち三次
元形状をした物品においても処理能率を低下させずに、
かつ、少量の処理剤の調整に多数の物品の表面に処理剤
を塗布できる方法およびその装置を提供するものであ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明は、液状の処理剤を含浸させた状態で柔軟性を
有し、連続した多数の微細気孔をもった樹脂小片を用い
るものであって、該処理剤を含浸させた樹脂小片をノズ
ルから吐出させて、該処理液を処理すべき物品の表面に
衝突させることにより、該処理剤を該樹脂小片の内部か
ら該物品の表面にしみ出させ、しかるのち該樹脂小片を
該物品の表面から除去して、物品の表面に処理剤を塗布
する方法である。本発明の方法に用いる樹脂小片は、微
細気孔の毛細管現象により液体を吸収する性質を有する
ものであることが必要である。そして水、油、有機溶剤
の如き液体が樹脂内の微細気孔に含浸された状態で、ス
ポンジの如き柔軟性を呈し、かつ、外部から加えられた
圧力が取り除かれたとき、元の形状に復元する性質を有
することが必要である。多数のかかる樹脂小片は、処理
液が含浸された状態で物品の表面にある速度で衝突する
ときに、弾性的に変形し、該樹脂小片内部の気孔が一部
つぶれることにより、処理剤が樹脂小片の表面にしみ出
て、物品表面を処理剤でムラなく覆う。
液状の処理剤が含浸された状態で柔軟性を有する樹脂
としては、微細な連続する気孔が海綿状態の組織のよう
になっている樹脂で、たとえばポリビニールアルコール
を部分ホルマール化した樹脂やセルロース系の樹脂を用
いることができる。ここで該樹脂が液状の処理剤を含浸
する状態で柔軟性を呈し、被洗浄物に衝突したときに表
面を擦るように移動し、処理が物品表面の全体に均一に
おこなわれるためには、液状の処理剤を含んだ時の重量
が乾燥時の重量の700%以上であることが好ましい。
また用いる該樹脂の小片の形状としては、球、円筒、
多面体などとくに限定されるものではなく、表面に多数
の突起、凹みを有するものであってもよい。
また該樹脂の小片の大きさとしては、処理すべき物品
の大きさ、形状により最適に決められるが、通常最大長
の寸法が3mm〜20mmの範囲が好ましく、さらに5mm〜10mm
が最も好ましい。前記寸法が3mmより小さいと処理すべ
き物品に該樹脂があたるときの力が弱くなり、処理がま
だら状になり、一方20mmを越えると、とくに三次元形状
をした物品では、物品の表面の全体を均一に処理するこ
とが難しくなる。
本発明に用いられる処理剤としては、常温で固体のワ
ックスを適当な溶剤で溶かした粘性のある液状のもの
や、常温で粘調な油状のものを用いることができ、これ
らの処理剤を用いることにより物品の表面を光沢のある
表面にしたり、撥水性あるいは撥油性を物体表面に付与
することができる。さらに消毒液を処理剤として、前記
した樹脂小片に含浸させて用いることにより、物品の消
毒をおこなうことができる。
また物品の表面全体でなく、部分的な表面処理は、あ
らかじめ部品の表面処理を施さない部分を、適当なマス
キング機能を有する物質で覆うことにより実施できる。
本発明にかかる表面処理装置は、連続する微細気孔を
有し、かつ、処理剤が該微細気孔に含浸された状態で柔
軟性を有する多数の樹脂小片を収容する樹脂小片供給槽
と、該樹脂小片を吐出するノズルと、該樹脂小片を該樹
脂小片供給槽から該ノズルへ輸送する手段と、該ノズル
から吐出された樹脂小片が処理すべき物品の表面に衝突
するように、該ノズルと該物品とを対向させて相対的に
移動させる手段とを有する装置である。
樹脂小片を吐出するノズルの数は、処理すべき物品の
大きさにより決められる。また処理すべき物品の表面全
体に樹脂小片が吐出されるように、ノズルまたは処理す
べき物品のいずれか1つにまたは両者を動かすことがで
きる。さらに物品を連続的に処理するための物品の移動
手段としては、ノズルに対向して処理すべき物品をコン
ベアで通過させる装置が好ましい。
また樹脂小片を樹脂小片供給槽からノズルへ輸送する
手段としては、樹脂小片を気体たとえば空気を搬送媒体
として輸送するポンプや、ベルトあるいはバケットコン
ベアなどの通常の手段を用いることができる。さらに樹
脂小片を回収する装置としては、処理すべき物品の表面
を離脱した樹脂小片を樹脂小片供給槽に戻す機能を有す
るものであえばとくに限定されないが、たとえばホッパ
ーで樹脂小片を集め、メッシュコンベアで樹脂小片供給
槽に戻すホッパーとメッシュコンベアとからなる装置を
用いることができる。
[作用] 本発明にかかる表面処理方法における処理剤が含浸さ
れた樹脂小片は、処理剤の輸送担体として作用するとと
もに、柔軟性があるので処理すべき物品の表面に衝突し
たときに、内部の微細気孔が圧縮されるように変形する
ので、処理剤を物品表面にしみ出させる。樹脂小片の多
数を物品表面に吐出することにより、物品の表面をむら
なく処理することができる。また本発明の表面処理装置
においては、ノズルと処理すべき物品とを相対的に移動
させる手段により、処理を物品の表面全体におこなうこ
とができる。
[実施例] 以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明す
る。第1図は本発明にかかる表面処理装置の一実施例で
ある。第1図において2は樹脂小片供給槽であり、その
中に処理液が含浸された樹脂小片1aが収容されている。
樹脂小片供給槽2と樹脂小片1が吐出されるノズル7a,7
bとは樹脂小片供給管4により接続され、樹脂小片供給
管4には樹脂小片1aをノズル7a,7bに供給するためのポ
ンプ3が樹脂小片供給管4の途中に設けられ、バルブ5,
6は樹脂小片供給管4が2つに分岐された樹脂小片供給
管4a,4bの途中に設けられている。ノズル7aおよび7b
は、ほぼ互いに対向して、処理すべき物品15の上面およ
び下面に同時に樹脂小片1bを吐出することができるよう
に設置されている。搬送コンベア8は処理すべき物品15
を保持し、かつ、一定スピードで回転ロール9によりノ
ズル7aと7bの間を、処理すべき物品15を搬送するように
設けられている。回収装置13は、処理すべき物品15から
落下する樹脂小片1cを集める受皿10と、メッシュコンベ
ア12と案内板14とから構成されている。駆動ロール11に
より動くメッシュコンベア12により搬送される樹脂小片
1dは、案内板14を経て樹脂小片供給槽2に戻される。
実施例1 市販のセルロース系多孔質樹脂(商品名クリーンチー
フ、鐘紡株式会社製)を1辺が8mmの立方体に切断して
小片を多数製作した。この樹脂小片に液状の艶出しワッ
クスを含浸させ、樹脂小片供給槽2に収容した。ポンプ
3を動作させ、この樹脂小片を空気を搬送媒体として複
数のノズル7aから吐出させた。同時に窓部分を布でマス
キングした自動車をコンベア8で搬送して、車体の金属
部分の艶出し処理をおこなった。処理後の車体の表面は
艶がある状態にすることができ、乾布でさらに軽く拭く
ことにより一層の艶出し状態にすることができた。
[発明の効果] 本発明にかかる表面処理方法によれば、平坦な形状の
物品のみならず、三次元の湾曲した形状を有する物品に
ついても処理能力を低下させることなく表面全体または
部分的に処理剤を塗布することができる。また処理剤を
含浸した樹脂小片を回収して再使用できるので、多くの
処理剤を必要とせず原料コストを安価にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる表面処理装置の一実施例を示す
断面模式図である。 1……樹脂小片、2…樹脂小片供給槽、3……ポンプ、
4……樹脂小片供給管、7a,7b……ノズル、8……搬送
コンベア、10……受皿、12……メッシュコンベア、13…
…回収装置、14……案内板、15……処理すべき物品

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続する微細気孔を有し、かつ、処理剤が
    該微細気孔に液状で含浸された状態で柔軟性を有する樹
    脂小片であって、該処理剤を含浸させた該樹脂小片をノ
    ズルから吐出させ、該処理剤を処理すべき物品の表面に
    衝突させることにより該処理剤を該樹脂小片から該物品
    の表面にしみ出させ、しかるのちに該樹脂小片を該物品
    の表面から除去する表面処理方法。
  2. 【請求項2】該樹脂小片が、乾燥時の重量の700%以上
    の重量に該処理剤を含浸することができる樹脂からなる
    特許請求範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】該樹脂小片の最大長が3mm〜20mmである特
    許請求範囲第1項または第2項記載の方法
  4. 【請求項4】連続する微細気孔を有し、かつ、処理剤が
    該微細気孔に含浸された状態で柔軟性を有する樹脂小片
    を収容する樹脂小片供給槽と、該樹脂小片を吐出するノ
    ズルと、該樹脂小片を該樹脂小片供給槽から該ノズルへ
    輸送する手段と、該ノズルから吐出された該樹脂小片を
    該樹脂小片供給槽に回収する装置と、該ノズルから吐出
    された該樹脂小片が該処理剤で処理すべき物品の表面に
    衝突するように、該ノズルと該物品とを対向させて相対
    的に移動させる手段とを有する表面処理装置
  5. 【請求項5】該物品を移動させる手段が、該ノズルを通
    過するように移動させる搬送コンベアである特許請求範
    囲第4項記載の装置
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