JP2556518B2 - セラミックス製品の焼成用離型シート - Google Patents
セラミックス製品の焼成用離型シートInfo
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- JP2556518B2 JP2556518B2 JP62160116A JP16011687A JP2556518B2 JP 2556518 B2 JP2556518 B2 JP 2556518B2 JP 62160116 A JP62160116 A JP 62160116A JP 16011687 A JP16011687 A JP 16011687A JP 2556518 B2 JP2556518 B2 JP 2556518B2
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- ceramic
- ceramic products
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、セラミックス製品の焼成用離型シート、詳
しくは窒化ケイ素質、窒化ホウ素質、窒化アルミニウム
質、アルミナ質等のセラミックス基板を焼成する際に使
用される離型シートに関するものである。
しくは窒化ケイ素質、窒化ホウ素質、窒化アルミニウム
質、アルミナ質等のセラミックス基板を焼成する際に使
用される離型シートに関するものである。
(従来の技術) 従来、アルミナグリーンシートを多段積みして焼成す
る際、それらの融着を防止するために、可燃性シート表
面にAl2O3、ZrO2等の高融点セラミックス粉体とカーボ
ン粉体とを含むコーティング層を形成させてなる離型シ
ートをアルミナグリーンシート間に挟んで焼成すること
が知られている(特開昭62−49188号公報)。しかしな
がら、この離型シートは、アルミナ基板の製造には有効
であるが、窒化ケイ素質基板や窒化アルミニウム質基板
の製造に用いると、それらの基板と反応したり、焼成時
に用いられた黒鉛製棚板により浸炭される問題があっ
た。最近、窒化ケイ素質や窒化アルミニウム質の基板が
開発され、これらの基板に対しても十分に効果のある離
型シートの出現が持たれていた。
る際、それらの融着を防止するために、可燃性シート表
面にAl2O3、ZrO2等の高融点セラミックス粉体とカーボ
ン粉体とを含むコーティング層を形成させてなる離型シ
ートをアルミナグリーンシート間に挟んで焼成すること
が知られている(特開昭62−49188号公報)。しかしな
がら、この離型シートは、アルミナ基板の製造には有効
であるが、窒化ケイ素質基板や窒化アルミニウム質基板
の製造に用いると、それらの基板と反応したり、焼成時
に用いられた黒鉛製棚板により浸炭される問題があっ
た。最近、窒化ケイ素質や窒化アルミニウム質の基板が
開発され、これらの基板に対しても十分に効果のある離
型シートの出現が持たれていた。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的は、製造されるセラミックス基板が窒化
ケイ素質、窒化アルミニウム質、アルミナ質等であって
も、それらと反応することなくセラミックス基板同士の
融着を防ぐことができ、しかも黒鉛製棚板からの浸炭を
も防止することのできる離型シートを提供することであ
る。
ケイ素質、窒化アルミニウム質、アルミナ質等であって
も、それらと反応することなくセラミックス基板同士の
融着を防ぐことができ、しかも黒鉛製棚板からの浸炭を
も防止することのできる離型シートを提供することであ
る。
(課題を解決するための手段) すなわち、本発明は、紙の表面に窒化ホウ素粉末とシ
リコーン樹脂とを含む膜を形成させてなるセラミックス
製品の焼成用離型シートである。
リコーン樹脂とを含む膜を形成させてなるセラミックス
製品の焼成用離型シートである。
以下、更に詳しく本発明について説明する。
本発明で使用される紙は、厚み20〜80μmで灰分の残
りが少ないものが好ましい。また、紙の表面に形成され
る膜は、窒化ホウ素粉末とシリコーン樹脂とを主成分と
して含有するものであり、その膜厚は30〜100μmであ
ることが好ましい。
りが少ないものが好ましい。また、紙の表面に形成され
る膜は、窒化ホウ素粉末とシリコーン樹脂とを主成分と
して含有するものであり、その膜厚は30〜100μmであ
ることが好ましい。
膜組成は、窒化ホウ素粉末40〜95重量%、シリコーン
樹脂60〜5重量%であることが好ましく、窒化ホウ素粉
末が40重量%未満ではセラミックス基板同士の融着を防
止する効果が不十分となり、また95重量%をこえるとシ
リコーン樹脂の割合が少なくなって紙との付着力が不十
分となる。
樹脂60〜5重量%であることが好ましく、窒化ホウ素粉
末が40重量%未満ではセラミックス基板同士の融着を防
止する効果が不十分となり、また95重量%をこえるとシ
リコーン樹脂の割合が少なくなって紙との付着力が不十
分となる。
窒化ホウ素粉末としては、純度80重量%以上、粒径10
0μm以下のものが使用され、またシリコーン樹脂とし
ては、液状シリコーンゴム、熱硬化型シリコーンゴム、
室温硬化型シリコーンゴム等のゴムタイプ、シリコーン
樹脂を有機溶剤に溶解した液状タイプ、更にはこれらの
タイプにアルキド樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂等を混合した変性シリコーン樹脂を使
用することができる。
0μm以下のものが使用され、またシリコーン樹脂とし
ては、液状シリコーンゴム、熱硬化型シリコーンゴム、
室温硬化型シリコーンゴム等のゴムタイプ、シリコーン
樹脂を有機溶剤に溶解した液状タイプ、更にはこれらの
タイプにアルキド樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂等を混合した変性シリコーン樹脂を使
用することができる。
本発明の離型シートは、上記割合で窒化ホウ素粉末と
シリコーン樹脂とを混合機を用いて数時間混合し、それ
を紙の表面にカレンダーロール方式、ドクターブレード
方式、スプレー方式等により塗布・乾燥した後、加硫す
ることによって製造することができる。混合に際して
は、有機バインダーの少量を添加することもできるが、
有機バインダーにはセラミックスを浸炭させる性質があ
るのでなるべく使用しないほうがよい。有機バインダー
としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラー
ル、ポリエチレングリコール、メチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルセルロース等を使用することができる。
シリコーン樹脂とを混合機を用いて数時間混合し、それ
を紙の表面にカレンダーロール方式、ドクターブレード
方式、スプレー方式等により塗布・乾燥した後、加硫す
ることによって製造することができる。混合に際して
は、有機バインダーの少量を添加することもできるが、
有機バインダーにはセラミックスを浸炭させる性質があ
るのでなるべく使用しないほうがよい。有機バインダー
としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラー
ル、ポリエチレングリコール、メチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルセルロース等を使用することができる。
(実施例) 実施例1〜3 窒化ホウ素粉末(電気化学工業社製商品名「デンカボ
ロンナイトライドGP粉」:平均粒径3.5μm)とシリコ
ーンゴム(東芝シリコーン社製商品名「TLM1405」)と
を第1表に示す割合としもの100gに1,1,1−トリクロロ
エタン100gを混合し、粘度8000cp程度のスラリーを調製
した。
ロンナイトライドGP粉」:平均粒径3.5μm)とシリコ
ーンゴム(東芝シリコーン社製商品名「TLM1405」)と
を第1表に示す割合としもの100gに1,1,1−トリクロロ
エタン100gを混合し、粘度8000cp程度のスラリーを調製
した。
このスラリーをドクターブレード方式により紙(包装
紙、厚み50μm)に塗布した後、室温で乾燥して溶媒を
除去し、温度200℃で3時間加熱加硫して厚み100μmの
離型シートを製造した。
紙、厚み50μm)に塗布した後、室温で乾燥して溶媒を
除去し、温度200℃で3時間加熱加硫して厚み100μmの
離型シートを製造した。
得られた離型シートを、未焼成窒化ケイ素質基板(寸
法:90mm×60mm×10mm)の間及び未焼成窒化ケイ素質基
板と黒鉛製棚板との間に挟み、窒素雰囲気中、温度1650
℃で2時間焼成し、離型シートの特性を評価した。その
結果を第1表に示す。
法:90mm×60mm×10mm)の間及び未焼成窒化ケイ素質基
板と黒鉛製棚板との間に挟み、窒素雰囲気中、温度1650
℃で2時間焼成し、離型シートの特性を評価した。その
結果を第1表に示す。
比較例1 窒化ホウ素粉末のかわりにアルミナ粉末(住友化学工
業社製商品名「AL−32」:平均粒径2.8μm)を用いた
こと以外は、実施例1に準じて離型シートを製造しその
評価を行った。
業社製商品名「AL−32」:平均粒径2.8μm)を用いた
こと以外は、実施例1に準じて離型シートを製造しその
評価を行った。
比較例2 離型シートを用いないで窒化ケイ素質基板を焼成し
た。
た。
なお、離型シートの特性は以下のようにして行った。
(1)離型性:目視観察 「○」セラミックス基板同士の融着が認められない。
「×」セラミックス基板同士の融着が認められる。
(2)浸炭防止性:目視観察 「○」セラミックス基板に黒鉛の浸炭が認められない。
「×」セラミックス基板に黒鉛の浸炭が認められる。
(発明の効果) 本発明によれば、焼成されるセラミックスが窒化ケイ
素質のものであっても、焼成時にセラミックス基板同士
が融着することなく、しかも黒鉛製棚板から浸炭される
こともなくセラミックス基板を製造することができる。
素質のものであっても、焼成時にセラミックス基板同士
が融着することなく、しかも黒鉛製棚板から浸炭される
こともなくセラミックス基板を製造することができる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−10074(JP,A) 特開 昭52−100510(JP,A) 特開 昭62−49188(JP,A) 特開 昭57−122282(JP,A) 特開 昭63−319145(JP,A) 特公 昭52−39047(JP,B1)
Claims (1)
- 【請求項1】紙の表面に窒化ホウ素粉末とシリコーン樹
脂とを含む膜を形成させてなるセラミックス製品の焼成
用離型シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62160116A JP2556518B2 (ja) | 1987-06-27 | 1987-06-27 | セラミックス製品の焼成用離型シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62160116A JP2556518B2 (ja) | 1987-06-27 | 1987-06-27 | セラミックス製品の焼成用離型シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS645978A JPS645978A (en) | 1989-01-10 |
JP2556518B2 true JP2556518B2 (ja) | 1996-11-20 |
Family
ID=15708207
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62160116A Expired - Fee Related JP2556518B2 (ja) | 1987-06-27 | 1987-06-27 | セラミックス製品の焼成用離型シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2556518B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5239047A (en) * | 1975-09-25 | 1977-03-26 | Hitachi Ltd | The interlocking construction of a rotary shaft |
JPS6033882B2 (ja) * | 1976-02-18 | 1985-08-06 | 株式会社井上ジャパックス研究所 | 焼結方法 |
JPS57122282A (en) * | 1981-01-20 | 1982-07-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Sheet with ground powder for ceramic baking |
JPS6110074A (ja) * | 1984-06-22 | 1986-01-17 | バブコツク日立株式会社 | セラミツクス焼成用の離型シ−ト材 |
JPS6249188A (ja) * | 1985-08-20 | 1987-03-03 | 石塚硝子株式会社 | セラミツクス基板焼成用シ−ト |
JPS63319145A (ja) * | 1987-06-24 | 1988-12-27 | Ishizuka Glass Ltd | 焼成時の滑性向上シ−ト |
-
1987
- 1987-06-27 JP JP62160116A patent/JP2556518B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS645978A (en) | 1989-01-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |