JP2556297Y2 - バッテリー端子用防食カバー - Google Patents

バッテリー端子用防食カバー

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JP2556297Y2
JP2556297Y2 JP1992019581U JP1958192U JP2556297Y2 JP 2556297 Y2 JP2556297 Y2 JP 2556297Y2 JP 1992019581 U JP1992019581 U JP 1992019581U JP 1958192 U JP1958192 U JP 1958192U JP 2556297 Y2 JP2556297 Y2 JP 2556297Y2
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tightening
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昭男 山形
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Yazaki Corp
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    • Y02E60/12

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば、自動車等に使
用されるバッテリーのバッテリーポストに接続されるバ
ッテリー端子の腐食防止のための防食カバーの構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】通常、バッテリー端子はバッテリーのプ
ラス或いはマイナスのポストに接続されるが、バッテリ
ー液、油又は水分等によって腐食され易い。また、バッ
テリー端子の締付部の締め過ぎにより、バッテリーポス
トやバッテリー端子が変形して接続不良を生じる原因と
なっている。そのため、バッテリー端子の下面及び周面
を樹脂性材料から成るカバーによって覆うことにより腐
食を防止している。また、バッテリー端子の締付部の隙
間にカバーと一体の緩衝片を嵌挿することで締付部の締
め過ぎを防止することが、実公平1−36294号公報
等に記載されている。
【0003】図5は従来使用されているバッテリー端子
の斜視図であり、ポスト取付部1と、締付部2と、フラ
ンジ部3と、電線接続部4とから構成されている。ポス
ト取付部1はバッテリーポストが嵌挿される筒状孔1a
を有し、筒状孔1aの一部が切り開かれた状態になっ
て、そこから一対の締付部2が連設されている。この締
付部2にはボルトを挿通するための孔2aが穿設され、
隙間2bが設けられている。フランジ部3は、ポスト取
付部1の下側端部に形成され、電線接続部4と連設され
ている。電線接続部4はビス12と圧着端子13とによ
って電線14に固定されている。このバッテリー端子の
筒状孔1aにバッテリーポストが嵌挿し、締付部2の孔
2aに通した図示されていないボトル及びナットを締め
付けてバッテリーポストに固定するようになっている。
【0004】図6は図5で説明したバッテリー端子に組
み込まれる従来の防食カバーの斜視図である。絶縁材料
である天然ゴムや合成樹脂等を成形加工して製造される
防食カバーはカバー本体6と、バッテリー端子の筒状孔
1aと対応してバッテリーポストを嵌挿する挿通孔6a
と、バッテリー端子のフランジ部3が抱持される嵌着部
7と、バッテリー端子の締付部2の隙間内に嵌挿される
緩衝片8と、バッテリー端子の電線接続部4を覆う外周
壁9とから構成されている。緩衝片8に穿設された孔8
aは、緩衝片の嵌挿時には締付部2の孔2aと合致する
ようになっており、締付用ボルトが嵌挿する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】従来の緩衝片付きの防
食カバーが組み込まれたバッテリー端子では締め過ぎに
よる締付部等の変形や破損は防止できるが、インパクト
レンチなどのように締め付け力を直接感知しにくい締付
工具等を使用した場合、より強い締付力による締め過ぎ
を緩衝片によって完全に防止することが難しい。また、
適切な締付トルクで締め付けられているかどうかは作業
者の経験に依存するところが多く、結局、締め過ぎによ
るバッテリー端子の変形や破損、並びに緩衝片の破損と
いう問題を完全に解消する上で困難を有している。
【0006】本考案の目的は、バッテリー端子をバッテ
リーポストにネジで締め付ける際、従来の防食カバーの
かかる問題点に着目してなされたもので、緩衝片の変形
によって締め付け状態が目視でき、締め過ぎによるバッ
テリー端子の変形や防食カバーの破損を防止するバッテ
リー端子用防食カバーを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案に係わる上記目的
は、バッテリーポスト挿通する筒状孔の一部を切り開
いて延設された一対の締付部を有するバッテリー端子に
組み付けられるカバー本体と、該カバー本体の端部に突
設され、前記締付部の隙間内に嵌挿される緩衝片を有す
るバッテリー端子用防食カバーにおいて、前記緩衝片
締付ボルトの締め付け方向に直交しかつ適宜な隙間を有
するスリットを備え、前記締付部が前記締付ボルトによ
締め付けられるのに伴い前記スリットの隙間幅が狭ま
ることで締付力目視できることを特徴とするバッテリ
ー端子用防食カバーにより達成される。
【0008】
【作用】前記構成のバッテリー端子用防食カバーにおい
ては、緩衝片が締付ボルトの締め付け方向に直交しかつ
適宜な隙間を有するスリットを備えているので、このス
リットの隙間幅がバッテリー端子の締付部を挿通する締
付ボルトを締め付けることにより狭められる。この隙間
幅の変化を目視することで締付強さを認識することがで
きる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を詳細に説明する。な
お、本考案は本実施例に限定されるものではないことは
言うまでもない。
【0010】図1は本考案の一実施例を示す防食カバー
がバッテリー端子に組み込まれた状態を示す斜視図であ
る。防食カバーCは絶縁性の軟質又は弾性材料から成
り、嵌着部7をこじ開けてバッテリー端子Aのフランジ
部3をその内部に嵌め込むことで、バッテリー端子Aと
一体化される。また、バッテリー端子Aの締付部2の隙
間に防食カバーCと一体のスリット8b付きの緩衝片8
が嵌挿されている。今、締付部の孔2aにボルトを挿通
してナットで締め付ける時、スリット8bの両側に配設
された緩衝片8の間隔が締付部2の両側より締め付けら
れることで狭められる。この緩衝片8の間隔の変化によ
り、締付ボルトの締め付け状態を視覚で確認することが
できる。よって、締付ボルトを締め付けてポスト取付部
1の筒状孔1aの径を小さくすることでバッテリー端子
Aをバッテリーポストに固定する作業の中で、締め過ぎ
によってバッテリーポストや緩衝片を変形及び破損する
ことがない。
【0011】図2はバッテリーポストに固定された防食
カバー付きのバッテリー端子の平面図である。防食カバ
ーの嵌着部7にバッテリー端子のフランジ部3が抱持さ
れており、嵌着部7と連設した外周壁9によって電線接
続部4の外周面が覆われている。外周壁9の後端部に
は、電線接続部4の末端部を嵌め込む溝9aが形成され
ている。一方、バッテリー端子の締付部2の隙間に防食
カバーと一体のスリット付きの緩衝片8が嵌挿されてい
る。今、締付ボルト10及びナット11によって締付部
2を締め付けると、緩衝片8が内方のスリット8b側
締め付けられる。それにより、緩衝片8のスリット8b
は両側より圧縮され、その狭められた隙間を目視するこ
とで締め付け状態を認識することができる。
【0012】図3は本考案の一実施例を示す防食カバー
の斜視図である。この防食カバーは、天然ゴムや軟質性
の合成樹脂材料等の絶縁材料を成形加工して製造され
る。カバー本体6と、バッテリー端子の筒状孔1aと対
応してバッテリーポストを嵌挿する挿通孔6aと、バッ
テリー端子のフランジ部3を抱持する断面コ字状をした
嵌着部7と、バッテリー端子の締付部2の隙間内に嵌挿
される緩衝片8と、バッテリー端子の電線接続部4の周
面部を覆う外周壁9とから構成されている。緩衝片8は
カバー本体6の端部に突設されていて、バッテリー端子
の締付部の隙間内に嵌挿されるようになっている。この
緩衝片8には締付ボルトの締め付け方向に直交しかつ適
宜な隙間を有するスリット8bが設けられている。ま
た、緩衝片8に穿設された孔8aは、バッテリー端子の
締付部2の孔2aと合致して締付ボルトが嵌挿される。
【0013】図4は図2におけるD−D断面図である。
図4(a)は締付け前の締付部と緩衝片との関係を示し
た断面図である。締付部2内に嵌挿された緩衝片8
リット8b適宜な隙間(通常、5mm程度)を有してお
り、このスリット8bはカバー本体6まで連設されてい
。図4(b)は締付け後の締付部と緩衝片との関係を
示した断面図である。緩衝片8自体が軟質又は弾性材料
から成っているため、締付力が加わるとスリット8b両
側の緩衝片8が互いに内側に圧縮される。この緩衝片の
隙間の変化を目視することで、締付強さを認識すること
ができる。
【0014】なお、本考案は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、防食カバーは挿通孔を中心に外周
壁と緩衝片を直線的に配置した実施例を示したが、挿通
孔を中心に直角関係になるように配置しても良く、緩衝
片の形状も半円形状や三角形状等でも良く、バッテリー
の配置場所やバッテリー端子の形状等に合わせて部材の
配置や形状等は選択することができる。また、スリット
の幅も材質により変わり、軟質の材料ほど破損の心配が
ないので広く設定することができる。更に、緩衝片の内
側面は平坦でなくても良く、例えば、小さな溝や突起を
設けて、接合性をより以上に持たせることも可能であ
る。更には、スリットの隙間部分に緩衝片の材料よりも
更に軟質の弾性材料等を嵌挿して、塵埃等がスリット内
に付着するのを防止することも可能である。
【0015】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本考案のバ
ッテリー端子用防食カバーは、緩衝片が締付ボルトの締
め付け方向に直交しかつ適宜な隙間を有するスリットを
備え、締付部が締付ボルトにより締め付けられるのに伴
いスリットの隙間幅が狭まることで締付力が目視でき
る。したがって、最適な締付力を視覚で確認することが
可能であるため、締め過ぎによるバッテリーポストやバ
ッテリー端子の締付部の変形、防食カバーの緩衝片の
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す防食カバーをバッテリ
ー端子に組み込んだ状態の斜視図である。
【図2】防食カバーが組み込まれたバッテリー端子の平
面図である。
【図3】防食カバーの斜視図である。
【図4】図3におけるD−D断面図である。
【図5】従来使用されているバッテリー端子の斜視図で
ある。
【図6】従来の防食カバーの斜視図である。
【符号の説明】
1 ポスト取付部 1a 筒状孔 2 締付部 2a 孔 3 フランジ部 4 電線接続部 5 バッテリーポスト 6 カバー本体 6a 挿通孔 7 嵌着部 8 緩衝片 8a 孔 8b スリット 9 外周壁 A バッテリー端子 C 防食カバー

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリーポスト挿通する筒状孔の一
    部を切り開いて延設された一対の締付部を有するバッテ
    リー端子に組み付けられるカバー本体と、該カバー本体
    の端部に突設され、前記締付部の隙間内に嵌挿される緩
    衝片を有するバッテリー端子用防食カバーにおいて、前
    記緩衝片が締付ボルトの締め付け方向に直交しかつ適宜
    な隙間を有するスリットを備え、前記締付部が前記締付
    ボルトにより締め付けられるのに伴い前記スリットの隙
    間幅が狭まることで締付力目視できることを特徴とす
    るバッテリー端子用防食カバー。
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JPH0136294Y2 (ja) * 1981-06-23 1989-11-06
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