JP2556165Y2 - ブームを有する作業機の安全装置 - Google Patents

ブームを有する作業機の安全装置

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JP2556165Y2 JP1988139577U JP13957788U JP2556165Y2 JP 2556165 Y2 JP2556165 Y2 JP 2556165Y2 JP 1988139577 U JP1988139577 U JP 1988139577U JP 13957788 U JP13957788 U JP 13957788U JP 2556165 Y2 JP2556165 Y2 JP 2556165Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、トラックの荷台上に起伏および旋回自在な
ブームを有するクレーン等を搭載してなるブームを有す
る作業機の安全装置に関するものである。
(従来の技術) ブームを有する作業機の構成を、トラックの荷台上に
搭載されるクレーンを例に第4図に基づき説明する。
3は基台であり、トラック1の荷台2前端部に架装さ
れている。当該基台3上には、旋回自在にポスト4が立
設されており、基台3とポスト4間には油圧モータ5に
より基台3に対しポスト4を旋回させる旋回装置6が取
付けられている。また、ポスト4の先端部にはブーム7
の基端部が枢支されており、ポスト4とブーム7の適所
間に配設したブーム起伏シリンダ8によりポスト4に対
しブーム7を起伏駆動自在としている。このブーム7
は、トラック1の荷台2上に荷物を多く積載するため横
格納している。そのため、格納時のブーム長さが車幅に
制約されて短く設定されており、伸長時のブーム長さが
短くなりトラック1の運転室10前方まで届かず、運転室
10の損傷を防止する必要性からトラック1の前方へのブ
ーム7の旋回を不能にしていた。
しかしながら、近年ブーム7が多段ブーム化され、ト
ラック1の運転室10前方までブーム7を伸長させること
が可能となったことから、トラック1の前方へのブーム
7の旋回を可能としたクレーンが使用されるようになっ
ている。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、この種のクレーンを用いてトラック1の前
方位置で作業を行うため、ブーム7をトラック1の前方
へ旋回させた状態でブーム7を一定以上倒伏させると、
トラック1の運転室10あるいは荷台2の前端に設けた鳥
居11にブーム7又はブーム起伏シリンダ8を当接させる
恐れがあった。また、ブーム7を一定以上倒伏させた状
態でブーム7をトラック1の前方に旋回させた場合にも
同様に、トラック1の運転室10あるいは鳥居11にブーム
7又はブーム起伏シリンダ8を当接させる恐れがあっ
た。そこで、この種のクレーンを使用する作業者は、通
常ブーム7先端から吊下された吊荷を見ながらクレーン
を操作するものであるが、トラック1の前方での作業時
には、吊荷の他にブーム7又はブーム起伏シリンダ8が
運転室10や鳥居11に当接しないか常に注意しながらクレ
ーンを操作しなければならず、非常に煩わしいものとな
っていた。
本考案は、上記問題点に鑑みて成したものであり、作
業者が常に注意しなくてもブーム7又はブーム起伏シリ
ンダ8が運転室10や鳥居11に当接すのを未然に防止する
ことのできるブームを有する作業機の安全装置を提供す
ることを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案のブームを有する
作業機の安全装置は、 トラックの荷台上に起伏および旋回自在なブームを有
する作業機を搭載し、ブームの起伏駆動を制御する起伏
制御弁を当該起伏制御弁に入力される起伏操作信号でも
って制御すると共に、ブームの旋回駆動を制御する旋回
制御弁を当該旋回制御弁に入力される旋回操作信号でも
って制御するように構成してなるブームを有する作業機
の安全装置であって、 前記ブームを倒伏駆動したときに前記トラックの運転
室または荷台の前端に設けた鳥居に前記ブーム又はブー
ム起伏シリンダが当接する危険性のあるブームの旋回領
域を検出する危険旋回領域検出手段、 前記ブームを倒伏駆動したときに前記トラックの運転
室または荷台の前端に設けた鳥居に前記ブーム又はブー
ム起伏シリンダが当接する危険性のあるブームの起伏領
域を検出する危険起伏領域検出手段、 ブームの旋回駆動方向を検出する旋回駆動方向検出手
段、 ブームの倒伏駆動を検出する倒伏駆動検出手段、 および、記憶部を有し前記各検出手段からの信号を受
け取って演算し前記各制御弁に入力される操作信号を規
制するブーム作動規制手段、 とからなり、前記ブーム作動規制手段は、危険旋回領
域検出手段および危険起伏領域検出手段が共に危険領域
を検出した時点における旋回駆動方向検出手段および倒
伏駆動検出手段からの信号を前記記憶部に記憶すると共
に、 当該記憶部に記憶されている信号に基づき、記憶され
ている信号が右旋回駆動である時は左旋回動は可能であ
るが右旋回動を不能とし、左旋回駆動である時は右旋回
動は可能であるが左旋回動を不能とし、倒伏駆動である
時はブームの起仰動は可能であるが倒伏動を不能にする
よう前記各制御弁に入力される操作信号を制御するよう
構成してあることを特徴とするものである。
(作用) 上記の如き構成をもつ本考案のブームを有する作業機
の安全装置は、次のように作用する。危険旋回領域検出
手段および危険起伏領域検出手段が共に危険領域を検出
すると、ブーム作動規制手段は、旋回駆動方向検出手段
および倒伏駆動検出手段からの信号に基づき危険領域を
検出した時点における作業機の駆動方向が、右旋回駆動
であるか、左旋回駆動であるか、あるいは倒伏駆動であ
るかを一旦記憶部に記憶し、この記憶部に記憶されてい
る信号に基づき危険領域を検出した時点における駆動方
向と同方向への操作は危険側への操作としてブームの作
動を停止させるよう各制御弁を制御するようになってい
るのである。一方、危険領域を検出した時点における駆
動方向と逆方向への操作は安全側への復帰操作として可
能とするよう各制御弁を制御するようになっているので
ある。
このため、危険領域から脱出する場合に、誤って危険
領域を検出した時点における駆動方向と同方向に操作を
したとしても、ブーム作動規制手段は危険領域を検出し
た時点における駆動方向と同方向への操作を危険側への
操作として不能とし、逆方向への操作を復帰側への操作
として可能とするものであるから、安全に危険領域から
脱出することが可能となるのである。
(実施例) 以下、本考案のブームを有する作業機の安全装置を、
トラックの荷台上に搭載されるクレーンに適応した実施
例について、第1図〜第3図に基づいて説明する。第1
図および第2図において符号1〜11は、第4図に図示し
従来技術で説明したものと同じであるので説明を省略す
る。
12は、危険起伏領域検出手段であって、ブーム起伏シ
リンダ8のシリンダ基端部に配置したカム13と、このカ
ム13に摺接して作動するようポスト4に配置したスイッ
チ14により構成している。スイッチ14は、カム13のカム
面によりブーム7を前方に位置させた状態でブーム7を
倒伏させた時に、ブーム7又はブーム起伏シリンダ8が
鳥居11と当接する直前のブーム起伏角から最倒伏状態ま
での起伏領域(第1図にθで表す)で作動するように配
置している。15は、危険旋回領域検出手段であって、ポ
スト4の下部に旋回円周に沿って配置したカム16と、こ
のカム16に摺接して作動するよう基台3に配置したスイ
ッチ17により構成している。スイッチ17は、カム16のカ
ム面によりブーム7を倒伏させるとブーム7又はブーム
起伏シリンダ8が鳥居11に当接する如き旋回領域(第2
図にφで表す)で作動するように配置している。この危
険旋回領域検出手段15は、この場合カム16とスイッチ17
で構成しているが、基台3とポスト4間に設けられたス
リップリングとブラシで構成される電気的回転継手を用
い、前記危険旋回領域内での旋回位置では接続状態とな
り、危険旋回領域外での旋回位置では切断状態となるよ
うにしてもよい。
次に、第3図に基づいて前記危険起伏領域検出手段12
と危険旋回領域検出手段15によって警報する警報手段並
びにブーム7の作動を規制するブーム作動規制手段につ
いて説明する。
18、19は、前記油圧モータ5を駆動制御する電磁弁
(実用新案登録請求の範囲に記載の旋回制御弁に相当す
る)と、旋回操作スイッチである。ブーム7を右旋回さ
せる時には、旋回操作スイッチ19を19a側に操作して電
磁弁18を18a側に切換えて油圧モータ5を正回転させて
行い、ブーム7を左旋回させる時には、旋回操作スイッ
チ19を19b側に操作して電磁弁18を18b側に切換えて油圧
モータ5を逆回転させて行うようになっている。
20、21は、前記ブーム起伏シリンダ8を駆動制御する
電磁弁(実用新案登録請求の範囲に記載の起伏制御弁に
相当する)と、起伏操作スイッチである。ブーム7を起
仰させる時には、起伏操作スイッチ21を21a側に操作し
て電磁弁20を20a側に切換えてブーム起伏シリンダ8を
伸長させて行い、ブーム7を倒伏させる時には、起伏操
作スイッチ21を21b側に操作して電磁弁20を20b側に切換
えてブーム起伏シリンダ8を縮小させて行うようになっ
ている。
22は、警報手段であって、本実施例では警報ブザーで
構成されている。警報ブザー22は、前記危険起伏領域検
出手段12のスイッチ14と、危険旋回領域検出手段15のス
イッチ17を直列に接続した回路に電源と共に接続されて
いる。これにより、前記両スイッチ14、17が共に接とな
った時、すなわちブーム7又はブーム起伏シリンダ8が
鳥居11に当接しようとした時に、警報ブザー22が鳴るよ
うに構成されている。
23は、ブーム作動規制手段であって、次のように構成
されている。24は、リレーであって、前記警報ブザー22
と並列に接続されており、警報ブザー22の作動に併せて
作動するようになっている。このリレー24は、常閉接点
25、26、27を有しており、常閉接点25は起伏操作スイッ
チ21の21b側と電磁弁20の20b側間に介装されており、ブ
ーム7又はブーム起伏シリンダ8が鳥居11に当接する直
前に開となりブーム7の倒伏動を停止するようになって
いる。また、常閉接点26は旋回操作スイッチ19の19a側
と電磁弁18の18a側間にに介装されており、ブーム7又
はブーム起伏シリンダ8が鳥居11に当接する直前に開と
なりブーム7の右旋回動を停止するようになっている。
また、常閉接点27は旋回操作スイッチ19の19b側と電磁
弁18の18b側間に介装されており、ブーム7又はブーム
起伏シリンダ8が鳥居11に当接する直前に開となりブー
ム7の左旋回動を停止するようになっている。
また、本実施例のブーム作動規制手段23には、ブーム
7の作動が停止にいたった時点での駆動が、ブーム7の
倒伏駆動であるか、右旋回駆動であるか、あるいは左旋
回駆動であるかを記憶判別して、停止にいたった時点で
の駆動方向の逆方向の操作を復帰操作として可能とする
よう制御するようになっている。
以下、この構成について説明する。28は、ブーム7の
旋回駆動方向を検出する旋回駆動方向検出手段の右旋回
駆動を検出する右旋回操作検出スイッチであって、旋回
操作スイッチ19を19a側に操作した時に接となるスイッ
チである。29は、同様に旋回駆動方向検出手段の左旋回
駆動を検出する左旋回操作検出スイッチであって、旋回
操作スイッチ19を19b側に操作した時に接となるスイッ
チである。30は、ブーム7の倒伏駆動を検出する倒伏駆
動検出手段(以下の説明では、倒伏操作検出スイッチと
して説明する)であって、起伏操作スイッチ21を21b側
に操作した時に接となるスイッチである。
31Aはリレーであって、常開接点34A、35Aと常閉接点3
6A、37A、38Aを有している。32Bはリレーであって、常
開接点39B、40Bと常閉接点41B、42B、43Bを有してい
る。33Cはリレーであって、常開接点44Cと常閉接点45
C、46Cを有している。
リレー31Aは、常閉接点45C、右旋回操作検出スイッチ
28、および常閉接点41Bを直列に接続した回路を前記リ
レー24に並列に接続している。また、右旋回操作検出ス
イッチ28と並列に常開接点34Aを接続している。これに
より、リレー32Bおよびリレー33Cが作動していない状態
において、右旋回操作中にリレー24が作動すると、右旋
回操作検出スイッチ28が接となっているためリレー31A
が作動する。この時、右旋回操作を中止して右旋回操作
検出スイッチ28が断となっても、常開接点34Aが閉とな
っておりリレー31Aは自己保持されるのである。すなわ
ち、リレー31Aによって、右旋回操作中にブーム7が停
止にいたったことが記憶されるのである。
リレー32Bは、常閉接点46C、左旋回操作検出スイッチ
29、および常閉接点36Aを直列に接続した回路を前記リ
レー24に並列に接続している。また、左旋回操作検出ス
イッチ29と並列に常開接点39Bを接続している。これに
より、リレー31Aおよびリレー33Cが作動していない状態
において、左旋回操作中にリレー24が作動すると、左旋
回操作検出スイッチ29が接となっているためリレー32B
が作動する。この時、左旋回操作を中止して左旋回操作
検出スイッチ29が断となっても、常開接点29Bが閉とな
っておりリレー32Bは自己保持されるのである。すなわ
ち、リレー32Bによって、左旋回操作中にブーム7が停
止にいたったことが記憶されるのである。
リレー33Cは、倒伏操作検出スイッチ30、常閉接点37
A、42Bを直列に接続した回路を前記リレー24に並列に接
続している。また、倒伏操作検出スイッチ30と並列に常
開接点44Cを接続している。これにより、リレー31A,32B
が作動していない状態において、倒伏操作中にリレー24
が作動すると、倒伏操作検出スイッチ30が接となってい
るためリレー33Cが作動する。この時、倒伏操作を中止
して倒伏操作検出スイッチ30が断となっても、常開接点
44Cが閉となっておりリレー33Cは自己保持されるのであ
る。すなわち、リレー33Cによって、倒伏操作中にブー
ム7が停止にいたったことが記憶されるのである。
また、各リレー31A、32B、33Cの作動回路には、上述
したようにリレー31Aには常閉接点41B、45Cが、リレー3
2Bには常閉接点36A、46Cが、またリレー33Cには常閉接
点37A、42Bが夫々直列に介装されており、リレー24が作
動時に接となっていた各操作検出スイッチ28、29、30に
より作動するリレーが決まると、他の2個のリレーは作
動が規制され、他の操作検出スイッチ28、29、30が接と
なってもリレーが作動しないように構成されている。例
えば、右旋回操作中にリレー24が作動してリレー31Aが
作動したとすると、リレー32Bは常閉接点36Aが開とな
り、左旋回操作して左旋回操作検出スイッチ29が接とな
っても作動しないようになっている。また、リレー33C
も常閉接点37Aが開となり、倒伏操作して倒伏操作検出
スイッチ30が接となっても作動しないようになってい
る。同様に、リレー32B,33Cが作動した場合も他のリレ
ーの作動が阻止されるようになっている。
常開接点35Aは、旋回操作スイッチ19の19b側と電磁弁
18の18b側間に介装された常閉接点27に並列に接続され
ており、ブーム7が停止にいたった右旋回駆動の逆方向
の旋回駆動である左旋回操作を可能とするものである。
また、常開接点40Bは、旋回操作スイッチ19の19a側と電
磁弁18の18a側間に介装された常閉接点26に並列に接続
されており、ブーム7が停止にいたった左旋回駆動の逆
方向の旋回駆動である右旋回操作を可能とするものであ
る。
また、起伏操作スイッチ21の21a側と電磁弁20の20a側
間には、常閉接点38Aと常閉接点43Bが直列に介装されて
おり、リレー31A、32Bのいずれかが作動した時にブーム
7の起仰動を不能にするようになっている。
なお、各リレー31A、32B、33Cは、実用新案登録請求
の範囲における記憶部を構成している。
以下、本実施例における復帰操作を説明する。
(1)右旋回操作時にブーム7が停止した場合 ブーム7を危険起伏領域に位置させて危険起伏領域検
出手段12のスイッチ14が作動した状態で、旋回操作スイ
ッチ19を19a側に操作してブーム7を右旋回操作する。
この時ブーム7又はブーム起伏シリンダ8が鳥居11に近
接してブーム7が危険旋回領域に位置すると、危険旋回
領域検出手段15のスイッチ17が作動する。するとブザー
22が鳴り、リレー24が作動する。リレー24の作動により
常閉接点26が開となりブーム7の右旋回駆動が停止す
る。この時右旋回操作検出スイッチ28が閉となってお
り、リレー31Aが作動する。リレー31Aの作動により常閉
接点38Aが開となるため、起伏操作スイッチ21を21a側に
操作してもブーム7の起仰操作はできない。勿論、リレ
ー24の作動により常閉接点25も開となっており、起伏操
作スイッチ21を21b側に操作してもブーム7の倒伏操作
はできない。一方、常開接点35Aは、リレー31Aの作動に
より閉となっており、旋回操作スイッチ19を19b側に操
作すれば、ブーム7の左旋回操作が可能となる。このよ
うにブーム7が危険起伏領域に位置している状態で、右
旋回操作中に危険旋回領域に位置すると、警報ブザー22
を鳴らして作業者に知らせると共に、危険側への旋回操
作であるブーム7の右旋回駆動を停止させ、復帰は逆操
作の左旋回操作で行えるのである。
(2)左旋回操作時にブーム7が停止した場合 ブーム7を危険起伏領域に位置させて危険起伏領域検
出手段12のスイッチ14が作動した状態で、旋回操作スイ
ッチ19を19b側に操作してブーム7を左旋回操作する。
この時ブーム7又はブーム起伏シリンダ8が鳥居11に近
接してブーム7が危険旋回領域に位置すると、危険旋回
領域検出手段15のスイッチ17が作動する。するとブザー
22が鳴り、リレー24が作動する。リレー24の作動により
常閉接点27が開となりブーム7の左旋回駆動が停止す
る。この時左旋回操作検出スイッチ29が閉となってお
り、リレー32Bが作動する。リレー32Bの作動により常閉
接点43Bが開となるため、起伏操作スイッチ21を21a側に
操作してもブーム7の起仰操作はできない。勿論、リレ
ー24の作動により常閉接点25も開となっており、起伏操
作スイッチ21を21b側に操作してもブーム7の倒伏操作
はできない。一方、常開接点40Bは、リレー32Bの作動に
より閉となっており、旋回操作スイッチ19を19a側に操
作すれば、ブーム7の右旋回操作が可能となる。このよ
うにブーム7が危険起伏領域に位置している状態で、左
旋回操作中に危険旋回領域に位置すると、警報ブザー22
を鳴らして作業者に知らせると共に、危険側への旋回操
作であるブーム7の左旋回駆動を停止させ、復帰は逆操
作の右旋回操作で行えるのである。
(3)倒伏操作時にブーム7が停止した場合 ブーム7を危険旋回領域に位置させて危険旋回領域検
出手段15のスイッチ17が作動した状態で、起伏操作スイ
ッチ21を21b側に操作してブーム7を倒伏操作する。こ
の時ブーム7又はブーム起伏シリンダ8が鳥居11に近接
してブーム7が危険起伏領域に位置すると、危険起伏領
域検出手段12のスイッチ14が作動する。するとブザー22
が鳴り、リレー24が作動する。リレー24の作動により常
閉接点25が開となりブーム7の倒伏動が停止する。この
時倒伏操作検出スイッチ30が閉となっており、リレー33
Cが作動する。リレー33Cの作動により常閉接点45C、46C
が開となり、右旋回操作して右旋回操作検出スイッチ28
を接、あるいは左旋回操作して左旋回操作検出スイッチ
29を接としてもリレー31A、32Bは作動しない。このた
め、常開接点40Bと常開接点35Aは共に閉とならず、常閉
接点26と常閉接点27もリレー24により共に開となってい
るため、旋回操作によるブーム7の復帰操作はできな
い。一方、常閉接点38A、43Bは、リレー31A、32Bが作動
していないため閉となったままであり、起伏操作スイッ
チ21を21a側に操作すれば、ブーム7を起仰操作でき、
ブーム7を起仰駆動することが可能となる。このように
ブーム7が危険旋回領域に位置している状態で、倒伏操
作中に危険起伏領域に位置すると、警報ブザー22を鳴ら
して作業者に知らせると共に、危険側への操作であるブ
ーム7の倒伏駆動を停止させ、復帰は逆操作の起仰操作
で行えるのである。
このように、本実施例のものは、ブーム7又はブーム
起伏シリンダ8が鳥居11に近接したことを前もって作業
者に知らせると共に、ブーム7の危険側への作動を停止
させることができ、その復帰はブーム7が停止にいたっ
た駆動方向の逆操作でのみ行えるように構成しているた
め、安全にブーム7の復帰操作を行うことができるので
ある。
なお、上記実施例では、ブーム7が停止した時の復帰
操作を、ブーム7が停止にいたった駆動方向と逆操作で
行うよう構成した例について説明したが、他の操作、例
えば旋回操作で停止すれば起仰操作で、倒伏操作で停止
すれば旋回操作で復帰させるように構成してもよいこと
勿論である。
(考案の効果) 本考案は、以上の如く構成し作用するものであるか
ら、ブーム又はブーム起伏シリンダがトラックの運転室
や鳥居に干渉する危険領域に接近すれば、自動的にブー
ムの作動を停止させることができ、しかも上記危険領域
から脱出する際には、危険領域を検出した時点での駆動
方向と同方向への操作を行えないようにしてあるので、
誤って危険側へ操作してもブームは作動することがな
く、安全に危険領域から脱出することが可能となるので
ある。このため、トラックの運転室又は鳥居にブーム又
はブーム起伏シリンダを当接させることがなく、安全に
クレーン作業を行うことができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図は、本考案に係るアームを有す
る作業機の安全装置の説明図である。第4図は、作業機
の説明図である。 1:トラック、2:荷台、7:ブーム、10:運転室、11:鳥居、
12:危険起伏領域検出手段、15:危険旋回領域検出手段、
18:旋回制御弁(電磁弁)、19:起伏制御弁(電磁弁)、
22:警報ブザー、23:ブーム作動規制手段、28,29:旋回駆
動方向検出手段(右旋回操作検出スイッチ、左旋回操作
検出スイッチ)、30:倒伏駆動検出手段(倒伏操作検出
スイッチ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−143198(JP,A) 特開 昭58−202292(JP,A) 実開 昭50−13371(JP,U) 特公 昭59−28923(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トラックの荷台上に起伏および旋回自在な
    ブームを有する作業機を搭載し、ブームの起伏駆動を制
    御する起伏制御弁を当該起伏制御弁に入力される起伏操
    作信号でもって制御すると共に、ブームの旋回駆動を制
    御する旋回制御弁を当該旋回制御弁に入力される旋回操
    作信号でもって制御するように構成してなるブームを有
    する作業機の安全装置であって、 前記ブームを倒伏駆動したときに前記トラックの運転室
    または荷台の前端に設けた鳥居に前記ブーム又はブーム
    起伏シリンダが当接する危険性のあるブームの旋回領域
    を検出する危険旋回領域検出手段、 前記ブームを倒伏駆動したときに前記トラックの運転室
    または荷台の前端に設けた鳥居に前記ブーム又はブーム
    起伏シリンダが当接する危険性のあるブームの起伏領域
    を検出する危険起伏領域検出手段、 ブームの旋回駆動方向を検出する旋回駆動方向検出手
    段、 ブームの倒伏駆動を検出する倒伏駆動検出手段、 および、記憶部を有し前記各検出手段からの信号を受け
    取って演算し前記各制御弁に入力される操作信号を規制
    するブーム作動規制手段、 とからなり、前記ブーム作動規制手段は、危険旋回領域
    検出手段および危険起伏領域検出手段が共に危険領域を
    検出した時点における旋回駆動方向検出手段および倒伏
    駆動検出手段からの信号を前記記憶部に記憶すると共
    に、 当該記憶部に記憶されている信号に基づき、記憶されて
    いる信号が右旋回駆動である時は左旋回動は可能である
    が右旋回動を不能とし、左旋回駆動である時は右旋回動
    は可能であるが左旋回動を不能とし、倒伏駆動である時
    はブームの起仰動は可能であるが倒伏動を不能にするよ
    う前記各制御弁に入力される操作信号を制御するよう構
    成してあることを特徴とするブームを有する作業機の安
    全装置。
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