JP2556029Y2 - 圧延機のロールネック用複列転がり軸受装置 - Google Patents

圧延機のロールネック用複列転がり軸受装置

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JP2556029Y2
JP2556029Y2 JP11139691U JP11139691U JP2556029Y2 JP 2556029 Y2 JP2556029 Y2 JP 2556029Y2 JP 11139691 U JP11139691 U JP 11139691U JP 11139691 U JP11139691 U JP 11139691U JP 2556029 Y2 JP2556029 Y2 JP 2556029Y2
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Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、圧延機のロールネッ
クに使用される複列転がり軸受装置に関する。
【0002】従来の圧延機のロールネック用複列転がり
軸受装置として、図3及び図4の複列円筒ころ軸受装置
が知られている。
【0003】すなわち、上記複列円筒ころ軸受装置は、
軸箱1と、この軸箱1に嵌合されるとともに複列の軌道
3Aが形成されかつこの軌道3A間の中央つば5に内、
外周面に連通する円周上複数個のノズル嵌合孔6が設け
られた一体形外輪3と、外周面に軌道2Aが形成された
つばなしの円筒状の一体形内輪2と、この内、外輪2、
3間の各軌道2A、3A間でそれぞれ転動させられる複
数の円筒ころ4とを有し、上記ノズル嵌合孔6にミスト
孔8を1個形成したノズル7が圧入され、各円筒ころ4
は、外輪1の両端部に配置された別体の端部つば5A、
5Bと中央つば5とで転動を案内され、さらに軸箱1の
外輪嵌合孔周面1Aのノズル嵌合孔6対向位置に軸箱1
に設けたミスト供給通路9に連通する周溝Gが形成され
た構成を有する。
【0004】なお図3および図4の場合は、複列円筒こ
ろ軸受を並列に使用して円筒ころ列を4列としたもので
あるため、両軸受の各外輪3の対向する側の端部つば5
Aは、両外輪兼用の間座としての構成を有する。この間
座である端部つば5Aには、軸箱1に形成された図示し
ないミスト排出通路に連通するミスト排出孔Mが形成さ
れている。
【0005】上記外輪3の他方の端部つば5Bは、軸箱
に図示しない手段にて固定された軸受押さえP、Qにて
軸方向に固定されている。
【0006】
【考案が解決しようとする問題点】従来のノズル7は、
外輪3のノズル嵌合孔6に圧入されてノズル嵌合孔6の
周壁とのしめしろのみで固定されているため、しめしろ
が万一不足した場合、軸受下部側のノズル7が図5のよ
うに外輪3のノズル嵌合孔6から脱落してノズル7の端
部が軸箱1の周溝G内にはまり込み、軸受交換の際に外
輪3が軸箱1から抜けなくなり、軸受交換に支障がでる
恐れがある。また、ノズル7は、ノズル嵌合孔7に圧入
して組み込むため、組み込み性が悪い。
【0007】
【問題点を解決するための手段】この考案は、軸箱と、
この軸箱内に嵌合されるとともに複列の軌道が形成され
かつこの軌道間に内、外周面に連通するノズル嵌合孔が
円周上複数個設けられた一体形外輪と、外輪の軌道に対
応する軌道を有する内輪と、この内、外輪間で転動させ
られる転動体と、ミスト孔が形成され複数のノズル嵌合
孔にそれぞれ嵌合されるノズルと、軸箱の外輪嵌合孔周
面のノズル嵌合孔対向位置に形成され軸箱に設けたミス
ト供給通路に連通する周溝とを有する圧延機のロールネ
ック用複列転がり軸受装置において、ノズルは、外輪の
ノズル嵌合孔にルーズに嵌合されかつ固定手段にてノズ
ル嵌合孔内に固定され、ノズルの周面に環状溝が形成さ
れてこの環状溝にノズル嵌合孔周面に接触する弾性リン
グが嵌合され、この弾性リングによりノズル周面とノズ
ル嵌合孔周面間が密封されていることを特徴とする。ま
た、請求項2においては、上記ノズルの内端部が上記固
定手段にて固定されていることを特徴とする。さらに、
請求項3においては、上記固定手段が、ノズルの内端部
のノズル嵌合孔周縁側へのかしめによる拡開部であるこ
とを特徴とする。
【0008】
【作用】ノズルは、外輪のノズル嵌合孔に固定手段にて
固定するため、ノズルの脱落の恐れがなく、しかも、ノ
ズルは、ルーズにノズル嵌合孔に嵌合されているため、
組み込み性がよい。
【0009】
【実施例】以下、本考案の一実施例につき説明する。図
1および図2の実施例は、複列円筒ころ軸受装置を並列
に使用して円筒ころ列を4列とした場合である。10は
軸箱で、この軸箱10内に内周面に複列の軌道12Aが
形成された一体形外輪12がルーズに嵌合されている。
外輪12の複列の軌道12A間の中央つば14には、
内、外周面に連通するノズル嵌合孔15が円周上で複数
個形成されている。
【0010】11はつばなしの円筒状の一体形内輪で、
外輪12の複数の軌道12Aに対応する一個又は複数の
軌道11Aが形成されている。なお、この内輪11は、
一体形であるが、外輪12の軌道12Aごとに対応する
複数の内輪としてもよい。
【0011】13は円筒ころで、内、外輪11、12の
各軌道11A、12A間を転動する。この円筒ころ13
は、外輪12の中央つば14と、外輪12の両端部に別
体に配置された端部つば17、18とで案内される。実
施例では、両外輪12の対向する側の端部つば17は両
外輪兼用の間座とされており、この間座である端部つば
17には、軸箱10に形成された図示しないミスト排出
通路に連通するミスト排出孔19が形成されている。上
記各外輪12の他方の端部つば18は、軸箱10に図示
しない手段にて固定された軸受押さえ28、29にて軸
方向に固定されている。
【0012】外輪12のノズル嵌合孔15は、軸受内部
側が小径となる段付き部15Aが形成され、このノズル
嵌合孔15に、内、外端を連通するミスト孔20が2個
形成されたノズル16がルーズに嵌合されている。上記
ノズル16には軸受内部側が小径とされた段付き部16
Aが形成され、ノズル16の段付き部16Aがノズル嵌
合孔15の段付き部15Aに載置されている。これによ
り、ノズル16はノズル嵌合孔15に対し位置決めされ
ている。なおこのミスト孔は1個でもよいし、2個以上
でもよい。また、ノズル16の周面には環状溝21が形
成され、この環状溝21にノズル嵌合孔15の周壁に接
触するO−リング22がはめられ、軸受の内、外部を密
封している。なお、O−リング22は、これに限定され
ることなく、軸受の内、外部を密封できる弾性リングで
あればよい。
【0013】さらに、ノズル16の内端部は、ノズル嵌
合孔15の周縁に形成された斜面15Bに向けてかしめ
られ、斜面15Bに沿う拡開部16Bが形成され、ノズ
ル16がノズル嵌合孔15に固定される。このかしめ
は、ノズル16の内端部の円周数箇所でも全周でもよ
い。なお、このノズル16の固定手段としては、上述の
かしめによる拡開部とする他、別体部材をノズル組付け
後、ノズル内端部に取り付けてノズル嵌合孔にノズルを
固定する等、適宜位置で適宜手段にてノズルを固定すれ
ばよい。また、ノズル16の軸受外部側の端部は、ノズ
ル嵌合孔15内に一定の距離hだけ没入されている。こ
の距離hにより形成されるノズル嵌合孔15の空間30
は、軸受の取り扱い時に図示しない治具挿入用として使
用される。
【0014】軸箱10の外輪嵌合孔周面10Aのノズル
嵌合孔15対向位置には、軸箱10に形成されたミスト
供給通路23に連通する周溝24が形成されている。ま
た、外輪10のノズル嵌合孔15の外周部には軸箱10
の周溝24に対向する周溝25が形成されている。さら
に、26は、外輪10の外周面に形成された周溝27に
はめられたO−リングで、軸箱内周面10Aと接触する
ことにより供給されたミストが軸受外部へ逃げるのを防
止している。なお、実施例では、複列円筒ころ軸受装置
としたが、複列円すいころ軸受装置等、他の軸受形式に
適用できることはもちろんである。
【0015】
【効果】この考案は、以上の構成とされており、ノズル
は、外輪のノズル嵌合孔に固定手段にて固定するため、
ノズルの脱落の恐れがなく、しかも、ノズルは、ルーズ
にノズル嵌合孔に嵌合されているため、組み込み性がよ
い。
【0016】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案の一実施例の縦断面図である。
【図2】 第1図の要部拡大図である。
【図3】 従来装置の縦断面図である。
【図4】 第3図の要部拡大図である。
【図5】 従来装置のノズル脱落状態図である。
【符号の説明】
10 軸箱 11 内輪 12 外輪 13 円筒ころ 15 ノズル嵌合孔 16 ノズル 16B 拡開部(固定手段) 20 ミスト孔 21 環状溝 22 O−リン

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸箱と、この軸箱内に嵌合されるとともに
    複列の軌道が形成されかつこの軌道間に内、外周面に連
    通するノズル嵌合孔が円周上複数個設けられた一体形外
    輪と、外輪の軌道に対応する軌道を有する内輪と、この
    内、外輪間で転動させられる転動体と、ミスト孔が形成
    され複数のノズル嵌合孔にそれぞれ嵌合されるノズル
    と、軸箱の外輪嵌合孔周面のノズル嵌合孔対向位置に形
    成され軸箱に設けたミスト供給通路に連通する周溝とを
    有する圧延機のロールネック用複列転がり軸受装置にお
    いて、ノズルは、外輪のノズル嵌合孔にルーズに嵌合さ
    れかつ固定手段にてノズル嵌合孔内に固定され、ノズル
    の周面に環状溝が形成されてこの環状溝にノズル嵌合孔
    周面に接触する弾性リングが嵌合され、この弾性リング
    によりノズル周面とノズル嵌合孔周面間が密封されてい
    ることを特徴とする圧延機のロールネック用複列転がり
    軸受装置。
  2. 【請求項2】上記ノズルの内端部が上記固定手段にて固
    定されていることを特徴とする請求項1に記載の圧延機
    のロールネック用複列転がり軸受装置。
  3. 【請求項3】上記固定手段が、ノズルの内端部のノズル
    嵌合孔周縁側へのかしめによる拡開部であることを特徴
    とする請求項2に記載の圧延機のロールネック用複列転
    がり軸受装置。
JP11139691U 1991-11-22 1991-11-22 圧延機のロールネック用複列転がり軸受装置 Expired - Fee Related JP2556029Y2 (ja)

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