JP2002227853A - 複列転がり軸受 - Google Patents

複列転がり軸受

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JP2002227853A
JP2002227853A JP2001025496A JP2001025496A JP2002227853A JP 2002227853 A JP2002227853 A JP 2002227853A JP 2001025496 A JP2001025496 A JP 2001025496A JP 2001025496 A JP2001025496 A JP 2001025496A JP 2002227853 A JP2002227853 A JP 2002227853A
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row
track
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rolling bearing
ring
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JP2001025496A
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Masatoshi Ito
雅敏 伊藤
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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    • F16C2300/02—General use or purpose, i.e. no use, purpose, special adaptation or modification indicated or a wide variety of uses mentioned

Abstract

(57)【要約】 【課題】 片列の軌道での破損が、隣接する軌道での破
損を誘発することを防止できる複列転がり軸受を提供す
る。 【解決手段】 この複列転がり軸受は、内輪２の軸方向
内端の小径端部１７と内輪３の軸方向内端の小径端部１
８との間に、環状の予圧調整用シムワッシャ２０が挟ま
れている。このシムワッシャ２０は、外輪１の内周面４
に向かって延在していて、シムワッシャ２０の外周面２
０Ａは、外輪１の内周面４との間に微小すきまを隔てて
対向している。したがって、このシムワッシャ２０は、
外輪１と内輪２との間の空間と、外輪１と内輪３との間
の空間との間の隔壁になっている。したがって、この複
列転がり軸受によれば、このシムワッシャ２０からなる
隔壁が、片列の軌道２Ａの破損で生じた剥離片等の異物
を内輪２と外輪１との間の空間に留め、隣接する軌道３
Ａへ侵入するのを防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、シムで予圧を与
える複列転がり軸受に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の複列転がり軸受として
は、図２に示すような複列円錐ころ軸受がある。この軸
受は、軌道７１を有する内輪７２と、軌道７３を外周に
有する内輪７５と、軌道７６と軌道７７とを有する外輪
７８とを備えるものがある。上記内輪７２の軌道７１と
外輪７８の軌道７６との間に、複数の円錐ころ８０が周
方向に配列されており、内輪７５の軌道７３と外輪７８
の軌道７７との間に、複数の円錐ころ８１が周方向に配
列されている。上記円錐ころ８０,８１は、環状の保持
器８２,８３のポケット８２Ａ,８３Ａで保持されてい
る。また、内輪７２と外輪７８との間のスペースの軸方
向両端に、密封装置８４,８５が配置され、上記スペー
スの軸方向両端部をシールしている。
【０００３】ところで、この複列円錐ころ軸受は、内輪
７２と７５との間に、シム用ワッシャ(図示せず)が配置
され、このシム用ワッシャが、この軸受に軸方向の予圧
を付与して、ラジアル荷重とアキシャル荷重の合成荷重
に対して、回転軸を高い剛性で支持できるようにしてい
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この複列円
錐ころ軸受では、内輪７２と外輪７８との間の内部空間
と内輪７５と外輪７８との間の内部空間が連通している
ので、片列の軌道で剥離などの異常が起ると、その剥離
片等が隣接する正常な軌道へ侵入して、正常な軌道で剥
離等の破損を誘発することとなる。結果として、片列の
軌道で破損が起ると、隣接する軌道も比較的短時間で破
損に至っていた。
【０００５】そこで、この発明の目的は、片列の軌道で
の破損が、隣接する軌道での破損を誘発することを防止
できる複列転がり軸受を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１の発明の複列転がり軸受は、内輪と外輪の
うちの一方が、複列の軌道を有する複列輪体からなり、
上記内輪と外輪のうちの他方が単列の軌道を有する複数
の単列輪体からなる複列転がり軸受において、上記単列
輪体間に挟まれる予圧調整用のシムを有し、このシムが
上記複列輪体に向かって延びており、隣接する軌道間の
隔壁をなしていることを特徴としている。
【０００７】この請求項１の発明では、上記単列輪体間
に挟んだ予圧調整用のシムが、複列輪体に向かって延在
して、隣接する軌道間の隔壁になっているので、このシ
ムからなる隔壁が、片列の軌道の破損で生じた剥離片等
の異物を片列の軌道に留め、隣接する軌道へ侵入するの
を防ぐ。したがって、この発明によれば、予圧調整用の
シムを利用して、部品点数を増加させることなく、片列
での軌道の破損が隣接する軌道での破損を誘発すること
を防止できる。したがって、片列での軌道破損から隣接
列での軌道破損までの時間を確保して、この時間を回転
停止のための時間や部品交換準備の時間に当てることが
できる。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。
【０００９】図１に、この発明の実施形態である複列円
すいころ軸受の半断面を示す。この複列円すいころ軸受
は、複列輪体としての外輪１と、単列輪体としての内輪
２と内輪３と、外輪１と内輪２との間に配置された円す
いころ５と、外輪１と内輪３との間に配置された円すい
ころ６を備える。上記円すいころ５は、外輪１の内周面
４に形成された第１軌道１Ａと内輪２の外周面に形成さ
れた軌道２Ａとの間に、周方向に所定の間隔を隔てて複
数個配置されている。また、円すいころ６は、外輪１の
内周面に形成された第２軌道１Ｂと内輪３の外周面に形
成された軌道３Ａとの間に、周方向に所定の間隔を隔て
て複数個配置されている。
【００１０】上記複数の円すいころ５は、環状の保持器
７に形成された複数のポケット７Ａに嵌合されて、保持
されている。また、複数の円すいころ６は、環状の保持
器８に形成された複数のポケット８Ａに嵌合されて、保
持されている。また、外輪１の軸方向端部１０と、内輪
２の軸方向外端の肩部１２との間にシール部１３が配置
され、外輪１の軸方向端部１１と、内輪３の軸方向外端
の肩部１５との間にシール部１６が配置されている。
【００１１】また、上記内輪２の軸方向内端の小径端部
１７と内輪３の軸方向内端の小径端部１８との間に、環
状の予圧調整用シムワッシャ２０が挟まれている。この
シムワッシャ２０は、外輪１の内周面４に向かって延在
していて、シムワッシャ２０の外周面２０Ａは、外輪１
の内周面４との間に微小すきまを隔てて対向している。
したがって、このシムワッシャ２０は、外輪１と内輪２
との間の空間と、外輪１と内輪３との間の空間との間の
隔壁になっている。
【００１２】したがって、この実施形態によれば、この
シムワッシャ２０からなる隔壁が、片列の軌道２Ａ(ま
たは軌道３Ａ)の破損で生じた剥離片等の異物を内輪２
と外輪１との間の空間に留め、隣接する軌道３Ａ(また
は軌道２Ａ)へ侵入するのを防ぐ。したがって、この実
施形態によれば、予圧調整用のシムワッシャ２０を利用
して、部品点数を増加させることなく、片列での軌道２
Ａ(あるいは３Ａ)での破損が隣接する軌道３Ａ(あるい
は２Ａ)での破損を誘発することを防止できる。したが
って、片列での軌道破損から隣接列での軌道破損までの
時間を確保して、この時間を回転停止のための時間や部
品交換準備の時間に当てることができる。
【００１３】尚、上記実施形態では、内輪側を、軸方向
に隣接する２個の単列軌道の内輪２と内輪３とで構成
し、外輪側を、軸方向に隣接する２列の軌道１Ａ,１Ｂ
を有する１個の外輪１で構成したが、逆に、内輪側を、
軸方向に隣接する２列の軌道を有する１個の内輪で構成
し、外輪側を、軸方向に隣接する２個の単列軌道の外輪
で構成してもよい。この場合は、隣接する２個の外輪間
に、予圧調整用の環状のシムワッシャを挟み、このシム
ワッシャの内周面が、内輪の外周面に微小間隔を隔てて
対向するようにすればよい。また、上記実施形態では、
複列円すいころ軸受としたが、この発明は、複列の円筒
ころ軸受や複列のアンギュラ玉軸受や複列の深みぞ玉軸
受にも適用できる。
【００１４】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の複
列転がり軸受では、単列輪体間に挟んだ予圧調整用のシ
ムが、複列輪体に向かって延在して、隣接する軌道間の
隔壁になっているので、このシムからなる隔壁が、片列
の軌道の破損で生じた剥離片等の異物を片列の軌道に留
めて、隣接する軌道へ侵入するのを防ぐ。したがって、
この発明によれば、予圧調整用のシムを利用して、部品
点数を増加させることなく、片列での軌道の破損が隣接
する軌道での破損を誘発することを防止できる。したが
って、片列での軌道破損から隣接列での軌道破損までの
時間を確保して、この時間を回転停止のための時間や部
品交換準備の時間に当てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 この発明の実施形態である複列円すいころ軸
受の半断面図である。
【図２】 従来例としての複列円すいころ軸受の半断面
図である。
【符号の説明】
１…外輪、１Ａ…第１軌道、１Ｂ…第２軌道、２,３…
内輪、２Ａ,３Ａ…軌道、４…外輪の内周面、５,６…円
すいころ、２０…シムワッシャ、２０Ａ…外周面。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 内輪と外輪のうちの一方が、複列の軌道
    を有する複列輪体からなり、上記内輪と外輪のうちの他
    方が単列の軌道を有する複数の単列輪体からなる複列転
    がり軸受において、 上記単列輪体間に挟まれる予圧調整用のシムを有し、こ
    のシムが上記複列輪体に向かって延びており、隣接する
    軌道間の隔壁をなしていることを特徴とする複列転がり
    軸受。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011112083A (ja) * 2009-11-24 2011-06-09 Jtekt Corp 複列円錐ころ軸受装置
DE102011002913A1 (de) * 2011-01-20 2012-07-26 Aktiebolaget Skf Mehrreihiges Wälzlager mit reibungserhöhender Zwischenscheibe
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