JP2005351367A - 鉄道車両用密封円筒ころ軸受 - Google Patents

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Shigeaki Abe
重昭 阿部
Kazuo Katsumata
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Abstract

【課題】 密封装置の交換コストを削減することができる鉄道車両用密封円筒ころ軸受を提供する。
【解決手段】 内輪2とつば部1aを有する外輪1との間に複列の円筒ころ3がそれぞれ保持器50を介して周方向に転動自在に配設された複列円筒ころ軸受40と、前記外輪1の軸方向の両端に装着された密封装置20,30とを備えた鉄道車両用密封円筒ころ軸受において、前記保持器50のポケット部51を、前記内輪2を取り外した時に、前記円筒ころ3の外接円径部が前記外輪1の前記つば部1aの内径面より径方向内方に落ち込む形状とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、軸受内部への異物侵入や軸受内部からの潤滑剤の漏れ等を防止する密封装置を備えた鉄道車両用密封円筒ころ軸受に関する。
従来のこの種の鉄道車両用密封円筒ころ軸受としては、例えば図10に示すものが知られている。
この鉄道車両用密封円筒ころ軸受は、内径面の軸方向略中央につば部1aを有する外輪1と前記つば部1aに対応する位置に案内輪14が外嵌された内輪2との間に複列の円筒ころ3がそれぞれ保持器4を介して周方向に転動自在に配設された複列の円筒ころ軸受5を、車軸6の先端に嵌合した油切り7と車軸6の肩部6aに嵌合した後蓋8との間に配置したもので、車軸6の先端に螺着した前蓋9を締め付けると、内輪2が油切り7及び後蓋8で軸方向の両端側から挟持されて車軸6に固定される。
前蓋9の先端側には、凸部10を有する小蓋11が、凸部10を車軸6の先端に設けた凹部12と係合させた状態で車軸6に装着されている。この小蓋11と前蓋9とをボルト13を介して連結して一体化することにより、前蓋9の緩み止めがなされる。
また、保持器4は、図11に示すように、複数の円筒ころ3を周方向に略等間隔に保持するポケット部15を有しており、ポケット部15の周方向の互いに対向する内側面4aは円筒ころ3の外径形状に沿った円弧状をなしている。
外輪1の軸方向の両端部にはそれぞれ密封装置20が例えば圧入等により装着されており、この密封装置20は、外輪1の端部内径部に嵌合されたシールケース21と、該シールケース21の内周側に取り付けられたシール部材22とを備えている。そして、図10の左端側のシール部材22は油切り7に接触し、右端側のシール部材22は後蓋8に接触しており、これにより、軸受5内への異物の侵入や軸受5内からの潤滑剤の漏出が防止される。
ところで、上記従来の鉄道車両用密封円筒ころ軸受においては、定期点検時等には車軸6から取り外して各部品毎に分解されて点検されるが、その際、外輪1の内径面の軸方向略中央につば部1aを有することから、図12〜図14に示すように、内輪2を取り外した後に、外輪1の軸方向の両端に装着された密封装置20を両方とも取り外さなければ両方の列の保持器4と円筒ころ3との組立体を外輪1から取り出すことができない。
この場合、密封装置20は正常品であっても外輪1から一度取り外されたら再使用できないため、全て廃却処分して新たな密封装置20に交換する必要が生じ、密封装置20の交換コスト、ひいては点検時のコストが高くつくという問題がある。
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、密封装置の交換コストを削減することができる鉄道車両用密封円筒ころ軸受を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、内輪とつば部を有する外輪との間に複列の円筒ころがそれぞれ保持器を介して周方向に転動自在に配設された複列円筒ころ軸受と、前記外輪の軸方向の両端に装着された密封装置とを備えた鉄道車両用密封円筒ころ軸受において、
前記保持器のポケット部を、前記内輪を取り外した際に、前記円筒ころの外接円径部が前記外輪の前記つば部の内径面より径方向内方に落ち込む形状としたことを特徴とする。
本発明によれば、保持器のポケット部を、内輪を取り外した際に、円筒ころの外接円径部が外輪のつば部の内径面より径方向内方に落ち込む形状としているので、外輪の軸方向の両端に装着された密封装置の内のいずれか一方の密封装置を取り外すだけで、両方の列の保持器と円筒ころとの組立体を外輪から取り出すことができ、これにより、密封装置の廃却数量が半減され、密封装置の交換コストを削減することができる。
以下、本発明の実施の形態の一例を図を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態の一例である鉄道車両用密封円筒ころ軸受を説明するための断面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は保持器のポケット部に保持された円筒ころが径方向内方に落ち込んだ状態を示す断面図、図4は図1の鉄道車両用密封円筒ころ軸受の内輪を取り外した状態を示す断面図、図5は図4の右端側の密封装置を取り外した状態を示す断面図、図6は図5の右列の保持器・ころ組立体を取り外した後、左列の保持器・ころ組立体を取り外す様子を示す断面図、図7〜図9は本発明の他の実施の形態である鉄道車両用密封円筒ころ軸受を説明するための図である。なお、この実施の形態では、既に図10で説明した従来の鉄道車両用密封円筒ころ軸受と重複又は相当する部材等については各図に同一符号を付して説明する。
本発明の実施の形態の一例である鉄道車両用密封円筒ころ軸受は、外輪片つば型とされたもので、図1に示すように、外輪1と内輪2との間に複列の円筒ころ3がそれぞれ保持器50を介して周方向に転動自在に配設された複列の円筒ころ軸受40を、車軸6の先端に嵌合した油切り7と車軸6の肩部6aに嵌合した後蓋8との間に配置したもので、外輪1の内径面の軸方向略中央にはつば部1aが設けられ、内輪2の外径面の前記つば部1aに対応する位置には案内輪14が外嵌されている。
車軸6の先端には前蓋9が螺着されており、この前蓋9を締め付けることにより、内輪2が油切り7及び後蓋8で軸方向の両端側から挟持されて車軸6に固定される。また、前蓋9の先端側には、凸部10を有する小蓋11が、凸部10を車軸6の先端に設けた凹部12と係合させた状態で車軸6に装着されている。この小蓋11と前蓋9とをボルト13を介して連結して一体化することにより、前蓋9の緩み止めがなされる。
外輪1の軸方向の一端部(左端部)には非接触式の密封装置30が例えば圧入等により装着され、外輪1の軸方向の他端部(右端部)には接触式の密封装置20が例えば圧入等により装着されている。密封装置30は、外輪1の左端部内径部に嵌合されたシールケース31と、該シールケース31と一体に形成されたラビリンスシール部材32とを備え、密封装置20は、外輪1の右端部内径部に嵌合されたシールケース21と、該シールケース21の内周側に取り付けられた接触シール部材22とを備えている。そして、左端側のラビリンスシール部材32は油切り7との間でラビリンスシール構造を形成し、右端側のシール部材22は後蓋8に接触しており、これにより、軸受40内への異物の侵入や軸受40内からの潤滑剤の漏出が防止される。
保持器50は複数の円筒ころ3を周方向に略等間隔に保持するポケット部51を有している。ここで、この実施の形態では、図2に示すように、ポケット部51の周方向の互いに対向する内側面52は保持器50の外径側では円筒ころ3の外径形状に略沿った円弧状をなしているが、保持器50の内径側に向かうにつれて次第に各内側面52間の間隔が広くなるように形成されており、これにより、保持器50のポケット部51が、図3に示すように、内輪2を取り外した際に、円筒ころ3の外接円径部が外輪1のつば部1aの内径面より径方向内方に落ち込む形状とされている。なお、図2において符号53はころ外れ防止用の引っ掛かり部である。
このようにこの実施の形態では、保持器50のポケット部51を、内輪2を取り外した際に、円筒ころ3の外接円径部が外輪1のつば部1aの内径面より径方向内方に落ち込む形状としているので、図4 〜図6に示すように、内輪2を取り外した後に、外輪1の軸方向の両端に装着された密封装置20,30の内のいずれか一方の密封装置20を取り外すだけで、両方の列の保持器50と円筒ころ3との組立体を外輪1から取り出すことができる。
これにより、密封装置30については交換することなく継続して使用することができるので、密封装置の廃却数量が従来に比べて半減され、密封装置の交換コストを削減することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態では、外輪片つば型の複列円筒ころ軸受に本発明を適用した場合を例に採ったが、これに限定されず、図8及び図9に示すように、外輪1の内径面の軸方向の両端部にもつば部1bを有する外輪両つば型の複列円筒ころ軸受に本発明を適用することもできる。
また、上記実施の形態では、外輪1の軸方向の一端部(左端部)に非接触式の密封装置30を装着し、外輪1の軸方向の他端部(右端部)に接触式の密封装置20を装着した場合を例に採ったが、図7及び図8に示すように、外輪1の軸方向の両端部に接触式の密封装置20を装着してもよく、或いは外輪1の軸方向の両端部に非接触式の密封装置30を装着してもよい。
更に、上記実施の形態では、外輪1の軸方向の端部に密封装置を圧入により装着した場合を例に採ったが、必ずしも圧入である必要はなく、外輪1の軸方向の端部に密封装置を止めねじや止め輪を用いて装着するようにしてもよい。
本発明の実施の形態の一例である鉄道車両用密封円筒ころ軸受を説明するための断面図である。 図1のA−A線断面図である。 保持器のポケット部に保持された円筒ころが径方向内方に落ち込んだ状態を示す断面図である。 図1の鉄道車両用密封円筒ころ軸受の内輪を取り外した状態を示す断面図である。 図4の右端側の密封装置を取り外した状態を示す断面図である。 図5の右列の保持器・ころ組立体を取り外した後、左列の保持器・ころ組立体を取り外す様子を示す断面図である。 本発明の他の実施の形態である鉄道車両用密封円筒ころ軸受を説明するための断面図である。 本発明の他の実施の形態である鉄道車両用密封円筒ころ軸受を説明するための断面図である。 本発明の他の実施の形態である鉄道車両用密封円筒ころ軸受を説明するための断面図である。 従来の鉄道車両用密封円筒ころ軸受を説明するための断面図である。 図10のA−A線断面図である。 図10の鉄道車両用密封円筒ころ軸受の内輪を取り外した状態を示す断面図である。 図12の両端側の密封装置を取り外した状態を示す断面図である。 図13の右列の保持器・ころ組立体と左列の保持器・ころ組立体を取り外す様子を示す断面図である。
符号の説明
1 外輪
1a,1b つば部
2 内輪
3 円筒ころ
20,30 密封装置
40 複列円筒ころ軸受
50 保持器
51 ポケット部

Claims (1)

  1. 内輪とつば部を有する外輪との間に複列の円筒ころがそれぞれ保持器を介して周方向に転動自在に配設された複列円筒ころ軸受と、前記外輪の軸方向の両端に装着された密封装置とを備えた鉄道車両用密封円筒ころ軸受において、
    前記保持器のポケット部を、前記内輪を取り外した際に、前記円筒ころの外接円径部が前記外輪の前記つば部の内径面より径方向内方に落ち込む形状としたことを特徴とする鉄道車両用密封円筒ころ軸受。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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