JP2017150506A - 鉄道車両用軸受ユニット - Google Patents

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愛子 鈴木
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愛子 鈴木
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Abstract

【課題】回転停止時に高い密封性を維持することができると共に、高速回転時に密封性を維持したまま、シールリップの摩耗を抑制することができる鉄道車両用軸受ユニットを提供する。【解決手段】鉄道車両の車軸Sに外嵌され、車軸Sを回転自在に支持する転がり軸受20と、車軸Sに外嵌され、軸受の内輪22にそれぞれ当接する一対の蓋部材26,27と、軸受の外輪21と一対の蓋部材26,27との間をそれぞれ密封するシール装置30と、を備え、シール装置30は、外輪21に取り付けられる第1スリンガ31と、蓋部材26,27に取り付けられる第2スリンガ32と、第2スリンガ32に取り付けられ、第1スリンガ31の外周面に接触するシールリップ33と、を備え、第1スリンガ31と第2スリンガ32との間にラビリンス隙間Gが形成され、車軸Sの回転によりシールリップ33に遠心力が作用して、シールリップ33が第1スリンガ31の外周面から離れる方向に弾性変形する。【選択図】図2

Description

本発明は、鉄道車両の車軸を回転自在に支持する鉄道車両用軸受ユニットに関する。
鉄道車両用軸受ユニットでは、外輪と後蓋との間及び外輪と前蓋との間をシールにて嵌合することで、軸受内部に封入したグリースを密封化し、軸受ユニットをコンパクトに且つ組ばらしを容易にしている。特に、ラビリンス構造を有するシールは、外部からの水やゴミなどの浸入を防ぐことに関して効果的である。
ラビリンス構造を有するシールを備える軸受ユニットとして、シールリップ部の先端にメインリップとダストリップの2種類を設けることにより、密封性能を確保するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、外輪側に装着した第1シール部と内輪側に装着した第2シールでラビリンス構造を構成することで密封装置の着脱や再使用を容易にする軸受ユニットが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2006−214571号公報 特開2006−316884号公報
ところで、上記特許文献1、2に記載の軸受ユニットでは、回転停止時のラビリンス構造や回転速度によるラビリンス構造の変化については考慮されておらず、特に、高速回転時において密封性能を維持しようとすると、シールリップの緊迫力が高くなり、シールリップの摩耗や発熱などが発生する可能性があった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、回転停止時に高い密封性を維持することができると共に、高速回転時に密封性を維持したまま、シールリップの摩耗を抑制することができる鉄道車両用軸受ユニットを提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1)鉄道車両の車軸に外嵌され、車軸を回転自在に支持する転がり軸受と、車軸に外嵌され、転がり軸受の内輪にそれぞれ当接する一対の蓋部材と、転がり軸受の外輪と一対の蓋部材との間をそれぞれ密封するシール装置と、を備え、内輪と一対の蓋部材が車軸と共に回転する鉄道車両用軸受ユニットであって、シール装置は、外輪に取り付けられる第1スリンガと、蓋部材に取り付けられる第2スリンガと、第2スリンガに取り付けられ、第1スリンガの外周面に接触するシールリップと、を備え、第1スリンガと第2スリンガとの間にラビリンス隙間が形成され、車軸の回転によりシールリップに遠心力が作用して、シールリップが第1スリンガの外周面から離れる方向に弾性変形する鉄道車両用軸受ユニット。
(2)第1スリンガは、外輪の内周面に取り付けられる外筒部と、外筒部の軸方向外端部から径方向内側に延びる円環部と、円環部の径方向内端部から軸方向内側に延びる内筒部と、を有し、シールリップは、第1スリンガの内筒部の外周面に接触する(1)に記載の鉄道車両用軸受ユニット。
(3)第2スリンガは、蓋部材に取り付けられる内筒部と、内筒部の軸方向内端部から径方向外側に延びる円環部と、円環部の径方向外端部から軸方向外側に延びる外筒部と、を有し、シールリップは、第2スリンガの外筒部に取り付けられる(2)に記載の鉄道車両用軸受ユニット。
本発明によれば、シール装置は、外輪に取り付けられる第1スリンガと、蓋部材に取り付けられる第2スリンガと、第2スリンガに取り付けられ、第1スリンガの外周面に接触するシールリップと、を備え、第1スリンガと第2スリンガとの間にラビリンス隙間が形成され、車軸の回転によりシールリップに遠心力が作用して、シールリップが第1スリンガの外周面から離れる方向に弾性変形するため、回転停止時に高い密封性を維持することができると共に、高速回転時に密封性を維持したまま、シールリップの摩耗を抑制することができる。
本発明に係る鉄道車両用軸受ユニットの一実施形態を説明するための断面図である。 図1に示す後蓋側のシール装置の周辺の拡大断面図である。
以下、本発明に係る鉄道車両用軸受ユニットの一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態の鉄道車両用軸受ユニット10は、図1に示すように、鉄道車両の車軸Sを回転自在に支持する複列円すいころ軸受(転がり軸受)20を備える。そして、車軸Sの外端部(図1の右端部)には、鉄道車両の不図示の車輪が取り付けられている。
複列円すいころ軸受20は、車両側に固定される一体型の外輪21と、各列に個別に分割された一対の内輪22と、外輪21と一対の内輪22との間に転動自在に配置される複数の円すいころ(転動体)23と、複数の円すいころ23を周方向に等間隔に保持する一対の保持器24と、一対の内輪22間に配置される間座25と、を備え、車軸Sに外嵌されている。
車軸Sは、一対の内輪22が外嵌される車軸ジャーナル部S1と、車軸ジャーナル部S1よりも大径であり、車軸ジャーナル部S1より車輪側(軸方向外側)に位置する車軸大径部S2と、を有する。
また、鉄道車両用軸受ユニット10は、車軸Sの車軸ジャーナル部S1に外嵌され、車輪から離間する側の内輪22の軸方向外端面と当接する円筒形状の前蓋(蓋部材)26と、車軸Sの車軸大径部S2に外嵌され、車輪側の内輪22の軸方向外端面と当接する円筒形状の後蓋(蓋部材)27と、外輪21と前蓋26との間及び外輪21と後蓋27との間をそれぞれ密封するシール装置30と、を備える。そして、この鉄道車両用軸受ユニット10では、内輪22、前蓋26、及び後蓋27が車軸Sと共に回転する。
シール装置30は、図2に示すように、外輪21の内周面の軸方向外端部に取り付けられる第1スリンガ31と、後蓋27の外周面の内輪側端部に取り付けられる第2スリンガ32と、第2スリンガ32に取り付けられ、第1スリンガ31に接触するシールリップ33と、を備える。なお、本説明では、図2を参照にして後蓋27側のシール装置30について説明するが、前蓋26側のシール装置30も同様の構成である。
第1スリンガ31は、外輪21の内周面の軸方向外端部に内嵌される外筒部31aと、外筒部31aの軸方向外端部から径方向内側に延びる円環部31bと、円環部31bの径方向内端部から軸方向内側に延びる内筒部31cと、を有する。そして、シールリップ33は、第1スリンガ31の内筒部31cの外周面に接触している。また、第1スリンガ31は、金属製の薄板をプレス加工することにより成形されている。なお、外筒部31aの軸方向外側部分は、縮径する段付き形状に形成されている。
第2スリンガ32は、後蓋27の外周面の内輪側端部に外嵌される内筒部32aと、内筒部32aの軸方向内端部から径方向外側に延びる円環部32bと、円環部32bの径方向外端部から軸方向外側に延びる外筒部32cと、を有する。また、第2スリンガ32は、金属製の薄板をプレス加工することにより成形されている。
第1スリンガ31の内筒部31cは、第2スリンガ32の内筒部32aの外周面に接近する位置に配置されており、第1スリンガ31の内筒部31cの内周面と第2スリンガ32の内筒部32aの外周面との間にラビリンス隙間Gが形成されている。
また、第2スリンガ32の外筒部32cは、第1スリンガ31の内筒部31cよりも軸方向内側且つ径方向外側に配置されている。そして、シールリップ33は、第2スリンガ32の外筒部32cの先端部から軸方向外側且つ径方向内側に向かって斜めに形成され、第1スリンガ31の内筒部31cの外周面に接触している。また、シールリップ33は、ゴムやエラストマーなどの弾性材料から成形されている。
このように構成された鉄道車両用軸受ユニット10では、車軸Sの回転停止時又は車軸Sが低速回転している場合、シールリップ33が第1スリンガ31の内筒部31cの外周面に高面圧で接触するため、高い密封性が維持される。
また、車軸Sが高速回転する場合、シールリップ33に作用する遠心力によりシールリップ33が第1スリンガ31の内筒部31cの外周面から離れる方向に弾性変形して、内筒部31cの外周面に低面圧で接触するため、密封性を維持したまま、シールリップ33の摩耗が抑制される。
以上説明したように、本実施形態の鉄道車両用軸受ユニット10によれば、第1スリンガ31と第2スリンガ32との間にラビリンス隙間Gが形成され、車軸Sの回転によりシールリップ33に遠心力が作用して、シールリップ33が第1スリンガ31の内筒部31cの外周面から離れる方向に弾性変形するため、回転停止時に高い密封性を維持することができると共に、高速回転時に密封性を維持したまま、シールリップ33の摩耗を抑制することができる。
なお、本発明は上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
10 鉄道車両用軸受ユニット
20 複列円すいころ軸受(転がり軸受)
21 外輪
22 内輪
23 円すいころ
26 前蓋(蓋部材)
27 後蓋(蓋部材)
30 シール装置
31 第1スリンガ
31a 外筒部
31b 円環部
31c 内筒部
32 第2スリンガ
32a 内筒部
32b 円環部
32c 外筒部
33 シールリップ
G ラビリンス隙間
S 車軸

Claims (3)

  1. 鉄道車両の車軸に外嵌され、前記車軸を回転自在に支持する転がり軸受と、
    前記車軸に外嵌され、前記転がり軸受の内輪にそれぞれ当接する一対の蓋部材と、
    前記転がり軸受の外輪と前記一対の蓋部材との間をそれぞれ密封するシール装置と、を備え、前記内輪と前記一対の蓋部材が前記車軸と共に回転する鉄道車両用軸受ユニットであって、
    前記シール装置は、前記外輪に取り付けられる第1スリンガと、前記蓋部材に取り付けられる第2スリンガと、前記第2スリンガに取り付けられ、前記第1スリンガの外周面に接触するシールリップと、を備え、
    前記第1スリンガと前記第2スリンガとの間にラビリンス隙間が形成され、
    前記車軸の回転により前記シールリップに遠心力が作用して、前記シールリップが前記第1スリンガの外周面から離れる方向に弾性変形する鉄道車両用軸受ユニット。
  2. 前記第1スリンガは、前記外輪の内周面に取り付けられる外筒部と、前記外筒部の軸方向外端部から径方向内側に延びる円環部と、前記円環部の径方向内端部から軸方向内側に延びる内筒部と、を有し、
    前記シールリップは、前記第1スリンガの前記内筒部の外周面に接触する請求項1に記載の鉄道車両用軸受ユニット。
  3. 前記第2スリンガは、前記蓋部材に取り付けられる内筒部と、前記内筒部の軸方向内端部から径方向外側に延びる円環部と、前記円環部の径方向外端部から軸方向外側に延びる外筒部と、を有し、
    前記シールリップは、前記第2スリンガの前記外筒部に取り付けられる請求項2に記載の鉄道車両用軸受ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108397482A (zh) * 2018-04-03 2018-08-14 成都天马铁路轴承有限公司 一种大型轴承用密封装置

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