JP2555713Y2 - インストルメントパネル構造 - Google Patents

インストルメントパネル構造

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JP2555713Y2
JP2555713Y2 JP1991072233U JP7223391U JP2555713Y2 JP 2555713 Y2 JP2555713 Y2 JP 2555713Y2 JP 1991072233 U JP1991072233 U JP 1991072233U JP 7223391 U JP7223391 U JP 7223391U JP 2555713 Y2 JP2555713 Y2 JP 2555713Y2
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国治 高橋
信行 前田
清 浅野
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、予め一体化されてダッ
シュボードに装着されるインストルメントパネル(以下
インパネと略称する)構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、トラックに取付けられた従来の
インパネを縦断して示すもので、1はキャブ前部のダッ
シュボード(パネル)、2はダッシュボード1の上端に
取付けられたフロントガラスである。
【0003】インパネ3は、合成樹脂により成形された
センタパネル4と、その前端側に車体の左右方向を向い
て取付けられたダクトカバー5と、クラッシュパッドや
メータフード、及びこれらを支持するコア部材、グロー
ブボックス(いずれも図示略)等とにより構成され、こ
れらの各インパネ部品は、複数のサポート材6と、その
各上端部に固着された車体の幅方向を向くフレーム(補
強部材)7とにより支持されている。
【0004】インパネ3は、ダッシュボード1の下方部
に空調機器(図示略)等を予め組付けたのち、複数のサ
ポート材6を、ボルト8とナット9とをもってダッシュ
ボード1に組付けることにより、キャブ内の前部に一体
的に取付けられている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】車両の生産性を向上す
るには、前艤装ライン、足まわりライン、後艤装ライ
ン、機能点検ライン等よりなるメインライン(ファイナ
ルアッセンブリライン)での組立工数を削減して、ライ
ン全体の長さの短縮化を図るとともに、ラインスピード
を高めることが肝要である。
【0006】そのため、多くの部品により構成されるエ
ンジンやトランスミッション、インパネ等は、メインラ
インに付随したサブラインで組立て、これをメインライ
ンに搬送して組付けるという生産方式をとることが多
い。
【0007】しかし、上述した従来のインパネのよう
に、センタパネル4等の各部品の補強部材をなすフレー
ム7が、各サポート材6の上端部に固着されていると、
サブライン等によりインパネ全体を組立ててメインライ
ンまで搬送しようとした際、強度的に有利なフレーム7
の固着部付近がセンタパネル4等により覆われているた
め、搬送時の支持点をサポート材6の下方部とする必要
があり、このようにすると、特に、比較的大型でかつ重
量のあるトラック等のインパネにおいては、強度、剛性
の不足により、搬送時にフレーム7や他の部材が変形し
てインパネ全体がねじれるなど、寸法精度に狂いが生じ
る。
【0008】このような問題が生じるのを防止するた
め、従来は、サポート材6やフレーム7及びセンタパネ
ル4など、インパネ3を構成している各部品を、メイン
ライン(メイン艤装ライン)においてダッシュボード1
に個別に組付けていた。これらの作業は、狭い車室内で
行われ、かつ作業姿勢も悪いことから、組付けに多くの
時間を要するうえに、メインラインでの組立工数が増え
るため、その分ラインの長さを長くするか、又はライン
スピードを落とす必要があり、生産性の低下要因とな
る。
【0009】特に、型式の異なる各種の車両を同一ライ
ンで組立てることが多いトラック等の生産ラインにおい
ては、インパネの組立工程の前に装着される空調機器や
電装品等の数や仕様が、車種により異なることから、イ
ンパネの組付けに手間がかかり過ぎると、次工程に移行
する間に待ち時間が発生してロスタイムが生じる。
【0010】本考案は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、インパネ全体をサブライン等において予
め一体的に組付けてから、ダッシュボードに装着可能と
することにより、メインラインでの組立工数を削減し、
作業性、生産性を大幅に向上することができるようにし
た、インストルメントパネル構造を提供することを目的
としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、車幅方向に所定の間隔を隔てて配列され
少なくとも3つの前後方向に延びるサポート材の各後
端部適所に、車幅方向を向く所要長さの補強部材をほぼ
直交状に固着して各サポート材同士を連結するととも
に、これら各サポート材にインストルメントパネル部品
を組付けて一体化し、さらに前記サポート材のうち隣接
する少なくとも2つを前記補強部材よりも前方側におい
て他の部材で連結し、前記各サポート材の前端部を、ダ
ッシュボードの車室内側の支持面に固着したことを特徴
としている。
【0012】
【作用】補強部材をサポート材の後端部に固着するとと
もに隣接する2つのサポート材を補強用の部材を兼ねる
他の部材で連結してサポート材の強度を高めたことによ
り、インパネ部品とサポート材とを、サブライン等によ
り予め組付け、これをメインラインに搬入してダッシュ
ボードに組付けることができるので、メインラインでの
組立工数は大幅に削減する。また、車種により他の機器
類の装着数が異なっていても、その取付後において適時
に搬入して組付けることができ、ロスタイムの発生がな
くなる。
【0013】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0014】なお、従来例と同様の部材には、同じ符号
を付して説明する。
【0015】図1及び図2において、車幅方向に所定の
間隔を隔てて配列された4個のサポート材6は、それら
の各後端面中央部に形成した上下方向を向くフランジ部
6aに、車幅方向を向くコ字形のフレーム10を、タッ
ピングスクリュー11をもって直交状に固着することに
より一体的に連結されている。
【0016】右方より第2番目のサポート材6の左側面
の中央部には、水平をなす支持板12が固着され、この
支持板12と右方より第3番目のサポート材6との上面
には、リレーやヒューズ等を収容してなるケース体13
がボルト14により固定されている。
【0017】各サポート材6の前端面上部に形成された
斜上下方向を向くフランジ部6bには、ボルト15が溶
接により固着されている。また、右方より第1番目と第
3番目のサポート材6の前端面下部の上下方向を向くフ
ランジ部6cには、ナット16が溶接により固着されて
いる。
【0018】これらフレーム10と一体をなす各サポー
ト材6の上部には、センタパネル4、ダクトカバー5、
クラッシュパッド17、メータフード18等のインパネ
部品よりなるインパネ3が、図示しないコア部材や適宜
のブラケットを介して、フレーム10よりも上方のサポ
ート材6の上半部を覆うようにして取付けられている。
【0019】このように、各種インパネ部品と、サポー
ト材6及びフレーム10とを一体化して構成されたイン
パネ3を、トラックのダッシュボード1に組付ける際
は、図2に示すように、まずインパネ3をキャブ内に運
搬したのち、サポート材6のフランジ部6bに予め固着
しておいた斜下向のボルト15を、ダッシュボード1の
取付孔19に車室内側より挿入し、キャブ外に突出した
ボルト15にナット20を螺合する。
【0020】ついで、ダッシュボード1の下方部の取付
孔19より挿入したボルト21を、サポート材6のフラ
ンジ部6cの下部に固着したナット16に向けて螺合し
締付ければ、インパネ3全体を、車室外よりダッシュボ
ード1に簡単に組付けることができる。
【0021】以上説明したように、上記実施例において
は、4個のサポート材6同士を互いに連結しているフレ
ーム10の固着位置を、センタパネル4やクラッシュパ
ッド17等の下方である各サポート材6の後端面中央部
としてあるので、各サポート材6の下方部の強度、特に
フレーム10の固着部であるA部の強度、剛性は高い。
【0022】従って、インパネ3とサポート材6及びフ
レーム10等とを、メインラインに付随したサブライン
等により予め一体的に組付け、A部を搬送治具により支
持してメインラインに搬入することができる。
【0023】また、リレー等を収容してなるケース体1
3を、中央の2個のサポート材6に固定して、補強用の
部材を兼ねさせているため、特別の補強部材を使用する
ことなく、サポート材6やフレーム10の剛性を高める
ことができ、一体化後のインパネ3の可搬性はより向上
する。
【0024】
【考案の効果】本考案によれば、予め一体的に組付けた
インパネをダッシュボードに組付けるようにしたので、
メインラインでの組立工数や面倒な作業が従来に比して
大幅に削減され、その分ラインの短縮化が可能となっ
て、生産性が向上する。
【0025】また、車種により車室内に取付けられる機
器類の仕様が変わっても、一体化したインパネを適時に
搬入して組付けることができるので、ロスタイムが生じ
ることはない。
【0026】さらに、サポート材の下方部の強度、剛性
が高いので、その部分を支持点として、一体化後のイン
パネを容易かつ安定的に搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例におけるインパネ部品とサポ
ート材との組付態様を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線に沿う縦断側面図で示したイン
パネのダッシュボードへの取付要領を示す説明図であ
る。
【図3】従来のインパネのダッシュボードへの取付例を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 ダッシュボード 2 フロントガラス 3 インストルメントパネル 4 センタパネル 5 ダクトカバー 6 サポート材 6a,6b,6c フランジ部 10 フレーム(補強部材) 11 タッピングスクリュー 12 支持板 13 ケース体 14,15,21 ボルト 16 ナット 17 クラッシュパッド 18 メータフード 19 取付孔 20 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 浅野 清 神奈川県川崎市中原区大倉町10番地 三 菱自動車エンジニアリング株式会社 東 京事業所内 (56)参考文献 実開 昭61−66024(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車幅方向に所定の間隔を隔てて配列された
    少なくとも3つの前後方向に延びるサポート材の各後端
    部適所に、車幅方向を向く所要長さの補強部材をほぼ直
    交状に固着して各サポート材同士を連結するとともに、
    これら各サポート材にインストルメントパネル部品を組
    付けて一体化し、さらに前記サポート材のうち隣接する
    少なくとも2つを前記補強部材よりも前方側において他
    の部材で連結し、前記各サポート材の前端部を、ダッシ
    ュボードの車室内側の支持面に固着したことを特徴とす
    るインストルメントパネル構造。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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