JP2555681Y2 - バリ取り刃 - Google Patents

バリ取り刃

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JP2555681Y2
JP2555681Y2 JP1990017559U JP1755990U JP2555681Y2 JP 2555681 Y2 JP2555681 Y2 JP 2555681Y2 JP 1990017559 U JP1990017559 U JP 1990017559U JP 1755990 U JP1755990 U JP 1755990U JP 2555681 Y2 JP2555681 Y2 JP 2555681Y2
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JP
Japan
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cutting edge
blade
cutting
deburring
cutter
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JP1990017559U
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正彰 中山
敬一 西山
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、一般フライス加工において、切削後のバリ
の発生を防止するために、バリ取りカッターの先端部に
取付けられるバリ取り刃に関する。
〔従来の技術〕 一般的に、バリの発生を押さえるためには、切削抵抗
の極力小さいハイホジ切刃のカッターを使用することが
良いとされている。これは、バリの発生が切削終了付近
にて、残された被削材断面の耐力を、切削を行っている
切刃の切削抵抗が越えた時、被削材の残っている部分が
塑性変形を起こして倒れることがバリの主原因であり、
従って極力切削抵抗を下げることがバリの量を減少させ
ると考えられる。
一方、ほとんどのスローアウェイチップに施されてい
るホーニング加工は、切刃の保護と寿命の向上を目的と
しているが、バリの発生に対してはマイナスの効果とし
て現れる。すなわち、上記と同等の考えにより、刃先
部分のすくい角を著しくマイナスにするホーニングは、
刃先部分の切削抵抗を増加させバリの発生を促進する。
従って、バリの発生を押さえるためには、ホーニングを
施したスローアウェイチップは不向きと言える。
また、特開昭54−137187号公報に記載のフライスカッ
ターは、先行して切削する切刃の後方に若干突出した切
刃を設け、先行する切刃より発生したバリを後方の切刃
がさらっていくことにより、バリの発生を押さえようと
したものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記,にあっては、いずれも切刃
を、よりシャープにすることが絶対条件であり、そのた
めに、切刃そのものの強度が著しく低下し、対欠損性、
寿命の面で大きな問題が発生する。
また、上記においては、先行する切刃から発生する
バリは、後方の切刃でほぼ切削できるものの、後方の切
刃も先行する切刃と同等の形状をしていることから、後
方の切刃からバリが発生し、バリを削除するまでにはい
たらないという問題がある。
そこで、本考案者らは上記問題を解決するために、新
規のバリ取りカッターを提案した(特願昭63−268547号
参照)。このバリ取りカッターは、カッター本体の先端
部に、一般切削刃とバリ取り刃とが取付けられ、このバ
リ取り刃のコーナ角が負に設定されると共に、上記バリ
取り刃の切刃が、上記一般切削刃の切刃に対して、上記
カッター本体の内方側にかつカッター本体の軸方向に先
端側に突出して配置されたものであり、一般切削刃が切
削し残した部分を、負のコーナ角に設定したバリ取り刃
によって、刃先先端側から切り落としていくような切削
を行うことにより、一般切削刃がどのような刃形であっ
て、円滑にバリの発生を防止できて、良好な切削面を得
ることができるものである。
ところで、上記バリ取りカッターにあっては、バリ取
り刃の刃先がシャープエッジとなっているため、実際の
切削時に、機械や工具のガタ、あるいはワークやクラン
プの剛性不足などにより、加工初期において刃先負が欠
損し、本来の効果が得られない場合がある。また、CBN
焼結体やダイヤモンド焼結体などを用いてバリ取り刃を
形成した場合には、その靱性のなさからより欠損の可能
性が高くなる。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、低剛性ワークやクランプ剛性不足、
あるいは機械スピンドルのガタ等、本来の切削以外の要
因による刃先部の欠損を防止することができるバリ取り
刃を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案は、カッター本体
の先端部に一般切削刃とともに取付けられ、上記一般切
削刃に対して、上記カッター本体の内方側にかつカッタ
ー本体の軸方向先端側に突出して配置されるバリ取り刃
であって、略多角形板状をなし、その角部に切欠が形成
されてこの切欠の稜線が主切刃とされており、この主切
刃のコーナ角が、上記一般切削刃の主切刃のコーナ角よ
りも負角側に設定さ、さらに切刃先端部にホーニングが
施されているものである。
〔作用〕
本考案にあっては、主切刃のコーナ角が一般切削刃よ
りも負角側に設定されるために欠損が生じやすいバリ取
り刃において、その切刃先端部に施したホーンングによ
って、該切刃先端部を保護し、欠損を防止する。
〔実施例〕
以下、第1図ないし第9図に基づいて本考案の実施例
を説明する。
第1図ないし第7図は本考案の第1実施例を示すもの
で、これらの図において符号1はリング状のカッター本
体であり、このカッター本体1の先端外周部には、複数
の装着溝2が形成されている。そして、これらの装着溝
2には、略正方形板状の一般切削刃3あるいはバリ取り
刃4がクサビ5及びクランプネジ6によって装着されて
いる。
上記バリ取り刃4は、その対角線方向の一対の角部に
切欠7が形成され、この切欠7の稜線が主切刃8とされ
ている。そして、この主切刃8に鋭角に交差して幅W
(3mm〜10mm)の副切刃9が形成されている。また、上
記主切刃8と副切刃9とで囲まれる三角形状の先端部に
はチャンファーホーニング10が施されており、その施す
範囲aは0.05〜0.2mm程度に設定されている。そして、
チャンファーホーニング10の角度θは、主切刃8の逃げ
角によって異なるが、主切刃8の逃げ面に対して90°程
度に設定されている。
上記一般切削刃3に対してバリ取り刃4は、第7図に
示すように、カッター本体1の軸方向先端側に0.05〜0.
3mm程度突出して配置され、かつカッター本体1の中心
線に向って若干量引き込んで配置されている。また、バ
リ取り刃4の主切刃8のコーナ角は−5°〜−30°に設
定され、第7図に示すように正角をなす一般切削刃3の
主切刃に対して負角側に設定されている。さらに、バリ
取り刃4の副切刃9は、カッター本体1の中心線に直交
する面内にある。
上記のように構成されたバリ取り刃を有するバリ取り
カッターにあっては、バリ取り刃4の主切刃8が負のコ
ーナ角に設定され、かつ主切刃8と副切刃9とのなす角
度が鋭角でシャープエッジとされると共に、主切刃8と
副切刃9との間にチャンファーホーニング10が施されて
いるから、切削時に発生したバリがカッターの進行方向
に倒れる前に刃先先端側から切り落としていくような切
削で、バリを積極的に切り取っていく効果を損なうこと
なく、一番欠損し易い刃先部をチャンファーホーニング
10によって保護できる。
しかも、上記バリ取り刃4は、一般切削刃3と同じ略
正方形板状をなし、その角部に形成された切欠7の稜線
が上記主切刃8とされているため、第3図ないし第7図
に示すように、その取付姿勢自体は一般切削刃3と変わ
ることがなく、従って共通する形状の装着溝2に取り付
けることが可能である。従って、上記バリ取り刃4によ
れば、上述のような効果を奏しつつも、一般切削刃だけ
を装着するために製造された通常のカッター本体をその
まま流用することが可能であり、きわめて経済的である
という利点も得ることができる。
なお、第1実施例においては、チャンファーホーニン
グ10は、主切刃8と副切刃9とで囲まれた三角形状の先
端部に施したが、第8図と第9図に示すように(幅b=
0.05〜0.2mm)、主切刃8に沿って設定してもよい。ま
た、これらの実施例に示すように、チャンファーホーニ
ング10は、刃先部の保護を目的として施すものであるか
ら、副切刃9の全体にわたって施す必要はない。さら
に、本実施例においては、正方形板状のバリ取り刃4に
2組の切刃を設けたもので説明したが、各角部毎に切刃
を設けたものでもよく、また、正方形板状に限らず、他
の多角形板状のものでもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案、カッター本体の先端部
に一般切削刃とともに取付けられ、上記一般切削刃に対
して、上記カッター本体の内方側にかつカッター本体の
軸方向先端側に突出して配置されるバリ取り刃であっ
て、略多角形板状をなし、その角部に切欠が形成されて
この切欠の稜線が主切刃とされており、この主切刃のコ
ーナ角が、上記一般切削刃の主切刃のコーナ角よりも負
角側に設定され、さらに切刃先端部にホーニングが施さ
れているものであるから、ホーニングによって、刃先部
に保護することにより、低剛性ワークやクランプ剛性不
足、あるい機械やスピンドルのガタ等、本来の切削以外
の要因による刃先部の欠損を防止することができると共
に、円滑にバリの発生を防ぐことができて、良好な切削
面を得ることができる。また、このバリ取り刃を一般切
削刃と同一の多角形状とすることにより、一般切削用の
カッター本体を流用できて経済的である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図は本考案の第1実施例を示すもの
で、第1図は刃先部の説明図、第2図は第1図のII−II
線矢視図、第3図はバリ取りカッターの断面図、第4図
は同下面図、第5図は同側面図、第6図は第5図のVI−
VI線矢視図、第7図はバリ取り刃と一般切削刃との位置
関係を示す説明図、第8図と第9図は本考案の第2実施
例を示すもので、第8図は刃先部の説明図、第9図は第
8図のIX−IX線矢視図である。 1……カッター本体、3……一般切削刃、4……バリ取
り刃、8……主切刃、10……チャンファーホーニング。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カッター本体の先端部に一般切削刃ととも
    に取付けられ、上記一般切削刃に対して、上記カッター
    本体の内方側にかつカッター本体の軸方向先端側に突出
    して配置されるバリ取り刃であって、略多角形板状をな
    し、その角部に切欠が形成されてこの切欠の稜線が主切
    刃とされており、この主切刃のコーナ角が、上記一般切
    削刃の主切刃のコーナ角よりも負角側に設定され、さら
    に切刃先端部にホーニングが施されていることを特徴と
    するバリ取り刃。
JP1990017559U 1990-02-23 1990-02-23 バリ取り刃 Expired - Lifetime JP2555681Y2 (ja)

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