JP2555546B2 - パイプの塗装方法および装置 - Google Patents

パイプの塗装方法および装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は鉄などの磁性体金属から
なる長尺なパイプの外面を塗装する方法と、この方法に
使用される塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁性体金属により長尺に成形されたパイ
プの塗装では、パイプを搬送しながらパイプ外面に塗料
を吹き付けることが行われている。図5はこの塗装に用
いられる従来の塗装装置を示す。複数のロール100を
パイプの長手方向に並べることにより、パイプ140を
矢印Aで示す長手方向に搬送する搬送路110が形成さ
れ、この搬送路110に第1ステーション120および
第2ステーション130が配設されている。第1ステー
ション120は搬送されるパイプ140の外面に対し
て、上方から塗料を吹き付けるものであり、この吹き付
けのためのノズル150が内部に設けられている。第2
ステーション130は第1ステーション120を通過し
たパイプ140の外面に対して、下方から塗料を吹き付
けるものであり、そのためのノズル160が内部に設け
られている。この塗装装置はロール100を回転駆動す
ることにより、パイプ140を一定の速度で長手方向に
搬送し、この搬送中に第1および第2ステーションで塗
料(速乾性塗料)を吹き付けて、パイプの外面を塗装す
るものであり、鉄、ステンレススチールなどにより成形
された重量の大きなパイプに対しても、連続的処理がで
きる有効な装置となっている。
【0003】上述した従来の塗装装置は三角、四角など
の多角形断面のパイプに対しては好適に塗装することが
できるが、円形断面のパイプ(丸パイプ)を塗装する場
合には、難点を有していた。すなわち円形断面のパイプ
はその断面に方向性がないところから、ロール100上
での回転や転動により、移動し易い。そして、これらの
挙動によりノズル150、160に対して位置ずれ、こ
の位置ずれで、塗料が塗付されない部分が点散したり、
部分的に塗料が多く付着する塗装むらを生じるためであ
る。
【0004】このようなことから円形断面のパイプの塗
装は図6および図7に示す装置が用いられている。図6
において、符号210は架台220に吊り下げ状に取り
付けられた支持具であり、円形断面のパイプ200の両
端部に係合してパイプ200を宙吊り状に支持する。パ
イプ200は、この支持具210に支持させた状態で支
持支持具210から回転力が伝達されて回転する。この
場合、パイプ200は図7に示すように、複数本が並列
状態で配置されるようになっている。このパイプ200
の下方には塗料を噴射する走行台230が設けられてい
る。走行台230は車輪240を有し、この車輪240
の回転により、パイプ200の長手方向に走行する。こ
の走行台230は宙吊り状の複数のパイプ200に対し
て塗料を噴射しながら走行する。そして、この走行に連
動して、パイプ200が回転するため、円形断面のパイ
プ200の外面に対しての塗装を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図5に示す塗装装置
は、パイプ140の搬送速度を増大させることに限界が
あった。すなわち、パイプ140は複数のロール100
により下面が支持されているため、パイプ140の下面
を塗装した後、その下流側のロール100に達するまで
一定の乾燥時間を確保する必要があり、その分、搬送速
度を抑えることになる。このため、図5に示す塗装装置
ではパイプの処理数増大ができないものとなっている。
【0006】一方、図6および図7に示す塗装装置はパ
イプ200の両端を支持するため、塗装できるパイプの
長さに限界がある。また、走行台230がパイプ200
に正確に塗料を噴射する必要があるため、その位置決め
や制御が難しい問題を有している。本発明は上記事情を
考慮してなされたものであり、パイプの外面を迅速に塗
装でき、大量生産ができると共に、円形断面のパイプで
あっても塗装むらを生じることなく均一の塗装ができる
塗装方法を提供することを目的とする。また本発明はこ
の塗装方法を好適に実施することができる塗装装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の塗装方法は、パ
イプの外面の一側をマグネットからなる第1ロールが磁
気吸着しながら長手方向に搬送する工程と、前記第1ロ
ールの搬送終端で当該第1ロールが磁気吸着する側と同
じ側のパイプ外面を塗装する第1塗装工程と、パイプに
おける塗装された側と反対側をマグネットからなる第2
ロールが磁気吸着しながら長手方向に搬送する工程と、
前記第2ロールの搬送終端で当該第2ロールが磁気吸着
する側と同じ側のパイプ外面を塗装する第2塗装工程と
を備えていることを特徴とする。本発明のパイプの塗装
装置は、パイプを長手方向に搬送する搬送路に設けられ
パイプを磁気吸着しながら回転するマグネットからなる
第1ロールと、この第1ロールの終端に設けられ第1ロ
ールが磁気吸着する側と同じ側のパイプ外面を塗装する
第1塗装手段と、パイプにおける第1塗装手段が塗装し
た側と反対側を磁気吸着しながら回転するマグネットか
らなる第2ロールと、この第2ロールの終端に設けられ
第2ロールが磁気吸着する側と同じ側のパイプ外面を塗
装する第2塗装手段とを備えていることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の塗装方法における第1ロールおよび第
2ロールによりパイプを長手方向に搬送する搬送路が形
成される。搬送路上を搬送されるパイプに対し、第1お
よび第2ロールはその磁力により磁気吸着するため、円
形断面のパイプであっても回転および転動が拘束され、
搬送路上で変位することがない。第1塗装工程は第1ロ
ールが磁気吸着する側と同じ側のパイプ外面を塗装し、
第2ロールは塗装された側と反対側のパイプ外面を磁気
吸着する。このため、第1塗装工程で塗着した塗料と第
2ロールとが接触することがなく、塗料が剥離されな
い。第2塗装工程は第2ロールが磁気吸着している側の
パイプ外面を塗装するものであり、これによりパイプ外
面の未塗装部分に塗料が塗着し、パイプ外面の全体を塗
装することができる。以上の塗装において、パイプが第
1および第2ロールに磁気吸着された状態のため、搬送
中に変位することがなく塗装むらを確実に防止できる。
なお、第1塗装工程ではパイプ外面の約3分の1の領域
を塗装し、第2塗装工程では残りの約3分の2の領域を
塗装するように、塗装領域を分割することにより、パイ
プ外面全体に対する塗装を確実に行うことができる。ま
た、第1ロールがパイプの下側を磁気吸着し、第2ロー
ルがパイプの上側を磁気吸着することにより、パイプを
重力方向で支持しながら搬送するため円形断面形状のパ
イプの回転、移動をさらに、確実に防止することができ
る。本発明のパイプの塗装装置における第1ロールおよ
び第2ロールがマグネットから構成されるため、パイプ
を磁気吸着し、円形断面形状のパイプの回転、転動を拘
束する。また第1および第2ロールはその回転により、
長手方向へのパイプの搬送を行う。この搬送中に第1塗
装手段は、第1ロールが磁気吸着している側と同じ側の
パイプ外面を塗装し、第2塗装手段は第2ロールが磁気
吸着している側、すなわち、未だ塗装されていない側の
パイプ外面を塗装する。これにより上述した塗装方法を
好適に実施できる。なお、第1ロールがパイプの下側を
磁気吸着し、第2ロールがパイプの上側を磁気吸着する
ように配置することにより、パイプの回転、転動を防止
することができる。この場合、第2ロールを高さ調整可
能とすることにより、パイプ径に合わせた調整ができ、
異なった径のパイプに対しても、そのまま搬送できる汎
用性を備えることが可能となる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の塗装装置の一実施例を示し、
パイプ1が矢印B方向に搬送される。パイプ1は鉄やそ
の合金などの磁性体金属により円形断面となるように成
形されており、3〜6m程度の長尺となっている。2は
このパイプ1の搬送路であり、第1ロール3、第2ロー
ル4、第3ロール5が配設されることにより構成され
る。
【0010】第1ロール3はパイプ1を搬入するもので
あり、搬送路2に対して複数配設されている。図示例に
おいて、第1ロール3は搬送路2の下側に配置されてお
り、搬送路2上のパイプ1に対して、その下側に当接し
て支持する。この第1ロール3のロール軸はモータなど
の駆動装置(図示省略)に減速機を介して連結されてお
り、その回転によりパイプ1に矢印B方向の移動力を作
用させる。複数の第1ロール3はいずれもマグネットに
より構成されるものであり、その磁力によりパイプ1を
磁気吸着する。これにより搬入されるパイプ1は回転、
転動あるいは横ずれが拘束される。なお本実施例では、
第1ロール3とbて、フラットロールが使用され、これ
によりパイプ1を強力に磁気吸着して、片持ち状態のパ
イプを安定させるようになっている。
【0011】この第1ロール3の搬送終端には、第1塗
装手段6が配設され、この第1塗装手段6の搬送路下流
側に第2ロール4が配設されている。第1塗装手段6は
パイプ1が貫通する部分以外は閉鎖状態となっているハ
ウジング7と、このハウジング7内に設けられたノズル
8とを備えている。ノズル8は搬送されるパイプ1の真
下に位置するように配置されていると共にポンプ(図示
省略)を介して塗料タンク(図示省略)に連結されてい
る。このノズル8はポンプの駆動により塗料(速乾性塗
料)をパイプ1に吹き付けるものであり、上述のように
配置されることにより、ノズル8は第1ロール3が磁気
吸着したと同じ側のパイプ外面(図示例ではパイプ1の
下側の外面)に塗料を塗着させる。ハウジング7はノズ
ル8で吹き出された塗料が外部に洩出して拡散しないよ
うに作用する。なおノズル8の下方には受皿9が設けら
れる、これによりパイプ1から滴下する余剰の塗料を受
け止めて回収し、塗料を循環使用するようになっている
【0012】第2ロール4はその複数が取付フレーム1
0に回転自在に装着されることにより、第1塗装手段6
の下流側の搬送路を構成する。この第2ロール4は搬送
路2の上側に配置されており、第1塗装手段6から抜き
出されたパイプ1の上側に接触する。この複数の第2ロ
ール4はいずれもマグネットにより成形されており、そ
の磁力によりパイプ1を磁気吸着する。またそれぞれの
第2ロール4は第1ロール3と同一の速度で回転するよ
うに駆動装置(図示省略)に連結されている。従って、
第1塗装手段6から抜き出されたパイプ1は第2ロール
4に磁気吸着されて、回転、転動、横ずれが拘束され
て、その長手方向に搬送される。この搬送にあっては、
第2ロール4が搬送路2の上側(すなわちパイプ1の上
側)に配置されるため、第1塗装手段6で塗装されたパ
イプ1の下側に接触することがない。このため、パイプ
1の下側の外面に塗着した塗料が第2ロール4により剥
離されることがなく、良好な塗装状態を保持することが
できる。なお、この第2ロール4による搬送では、第1
塗装手段6で塗着した塗料の乾燥も兼ね備えるものであ
る。このため、第2ロール4の搬送中においてはパイプ
の下方から、エアを吹き付けても良い。
【0013】次に第2ロール4の取付構造について説明
する。第2ロール4が複数配設される取付フレーム10
はメインフレーム11から垂下するように取り付けられ
ており、このメインフレーム11の両端部が支柱12に
支持されている。この場合、メインフレーム11の両端
部にはガイドロッド13が一体的に垂下しており、この
ガイドロッド13の下部が支柱12に上下動可能に挿入
されている。また、メインフレーム11の両端部と各支
柱12との間は、エアシリンダなどの流体圧シリンダあ
るいはスクリュージャッキなどの機械的昇降機構14に
より連結されている。従って昇降機構14の作動によ
り、ガイドロッド13が上下動し、これによりメインフ
レーム11、取付フレーム、第2ロール4が一体的に上
下動する。この第2ロール4の上下動により、第2ロー
ル4と搬送路2との間隔調整が行われ、搬送路2を搬送
されるパイプ1の径に対する第2ロール4の位置調整が
可能となる。従って、パイプの径が異なっても、第2ロ
ール4を高さ調整することにより、その径に合わせるこ
とができ、径が異なった場合にも対応させることができ
る。なお、第2ロール4の高さ調整はラックとピニオン
とを組み合わせ、ピニオンをモータにより回転させるこ
とにより行っても良い。
【0014】図2は第2ロール4の一例を示し、外面の
中央部分が凹んだ形状のV型ロールとなっている。この
構造の第2ロール4は凹み部分4aがパイプ1の外面に
接触して、磁気吸着するが、これに限らず、フラットロ
ールであっても良い。この第2ロール4の搬送終端には
第2塗装手段16が配設されている。この第2塗装手段
16は第1塗装手段6と同様に、パイプ1が貫通する部
分以外は閉鎖状態となっているハウジング17と、ハウ
ジング17内に配置された2基のノズル18、19とを
備えている。2基のノズル18、19はいずれも搬送さ
れるパイプ1の上方に位置するように、すなわち第2ロ
ール4がパイプ1を磁気吸着する側と同じ側に配置され
ると共に、ポンプ(図示省略)を介して塗料タンク(図
示省略)に連結されており、塗料を上方からパイプ1に
吹き付けるように作動する。符号20はノズル18、1
9から吹き出された塗料を受け止めるため、ハウジング
17におけるパイプ1の搬送路下方に配置された受皿で
ある。
【0015】図3はノズル18、19および第1塗装手
段6のノズル8の配設関係を示し、パイプ1に対し、ノ
ズル18、19、8はその円周上の3等分位置に配置さ
れている。そして、第1塗装手段6のノズル8はパイプ
1の真下に配置されるのに対し、第2塗装手段16のノ
ズル18、19は3等分位置におけるパイプ1の斜め上
方に配置されている。このような配置では、第1塗装手
段6のノズル8が長手方向と直交する方向のパイプ外面
の下側の約3分の1に対して塗料を吹き付け、この下側
の塗装の後、第2塗装手段16のノズル18、19がパ
イプ外面の残りの約3分の2の上側に対して塗料を吹き
付ける。従って、ノズル8、18、19によりパイプ1
の外面全体に対して塗料を均一に塗着させることができ
る。
【0016】前記第3ロール5は第2塗装手段16の下
流側に設けられている。この第3ロール5はその複数が
搬送路2の下側に配置されて第2塗装手段16からのパ
イプ1を下方から支持する。第3ロール5は第1ロール
3と同様に、マグネットをフラットロール形状に成形す
ることにより構成されており、これによりパイプ1を強
力に磁気吸着して、第2ロール4から離れるパイプ1の
後端を垂れ下がりを防止する。また、第3ロール5は第
2塗装手段17が塗料を塗着するパイプ外面と反対側す
なわち下側に配置されているため、第2塗装手段17で
付着した塗料を剥離することがない。なお、第3ロール
5は第1および第2ロール3、4と同一の速度で回転す
るように制御されるものである。
【0017】上記構成によりパイプ1の外面を塗装する
場合、第1、第2および第3ロール3、4、5を同一速
度で回転させた状態で、第1ロール3上にパイプ1を搬
入する。これにより第1ロール3はその磁力によってパ
イプ1を磁気吸着するため、パイプ1は回転、転動、横
ずれなどの不用意な変位が拘束された状態で長手方向に
搬送され、第1塗装手段7内に進入する。この第1塗装
手段7ではノズル8が下方から塗料を吹き付けるため、
パイプ外面の約3分の1、すなわちパイプ1の下側の外
面を塗装する。この塗装においては、第1ロール3の磁
気吸着力によってパイプ1の不用意な変位が抑制されて
いるため、パイプ1の下側を長手方向に沿って連続的に
塗装でき、塗装を確実に行うことができる。
【0018】第1塗装手段6による塗装が終了した後、
パイプ1は第2ロール4の配設領域に進入し、第2ロー
ル4による磁気吸着がなされた状態で、すなわち回転、
転動、横ずれなどの不用意な変位が抑制された状態で長
手方向に搬送される。この第2ロール4は第1塗装手段
6による塗装部分と反対側であるパイプ上方に配置され
ているため、パイプの下側に塗着した塗料と接触するこ
とがなく、塗料を剥離することがない。また、この第2
ロール4による搬送中に塗料が自然乾燥する。
【0019】第2ロール4による搬送終端では第2塗装
手段16による塗装が行われる。この第2塗装手段16
ではパイプ1の斜め上方に配置したノズル18、19か
ら塗料が吹き出され、未塗装であるパイプ外面の約3分
の2を塗装する。この塗装においても、パイプ1は第2
ロール4の磁気吸着力により不用意な変位が抑制されて
いるため、パイプ外面の未塗装部分を長手方向に沿って
連続的に塗装でき、確実な塗装が可能となる。
【0020】この第2塗装手段16の塗装後、パイプ1
は第3ロール5の磁気吸着作用と回転により搬出され
る。このとき、第3ロール5は第2塗装手段16の塗装
領域と反対側に位置しているため、塗料と接触せず、塗
料を剥離することがない。従って、以上の作動により、
円形断面のパイプであっても塗装むらを生じることなく
外面全体を均一に塗装することができる。
【0021】図4は本発明の別の実施例におけるノズル
の配置を示す。この実施例ではパイプ1に対して塗料を
吹き付けるノズル31、32、33、34がパイプの円
周上の4等分位置に配置されている。そして下方に配置
されるノズル31、32を第1塗装手段6に、上方に配
置されるノズル33、34を第2塗装手段16に配置す
ることにより、各塗装手段ではパイプ外面の約2分の1
の領域をそれぞれ塗装し、ノズル1の外面全体を確実に
塗装する。このようなノズルの配置は3等分、4等分に
限定されることなく、他の等分位置であっても良い。
【0022】本発明は以上の実施例に限定されることな
く種々変形が可能である。例えば、第1ロール3がパイ
プ1の上側を磁気吸着すると共に、第1塗装手段6がこ
の上側を塗装し、第2ロール4がパイプ1の下側を磁気
吸着すると共に、第2塗装手段16がパイプの下側を塗
装するように配置しても良い。また、第1ロール3を単
独でまたは第1および第2ロール3、4の双方を高さ調
整可能としても良く、パイプへの塗装をはけ塗り、ロー
ル塗り、浸漬塗りなどにより行っても良い。さらには、
本発明は多角形などの非円形断面のパイプの塗装にも同
様に適用できる。
【0023】
【発明の効果】本発明の塗装方法は、第1ロールがパイ
プ外面の一側を磁気吸着した状態で、パイプ外面の同じ
側を塗装した後、第2ロールがパイプ外面の反対側を磁
気吸着した状態で、その同じ側を塗装するため、円形断
面のパイプであっても、その外面の全体を均一に、むら
なく塗装することができる。また、第1および第2ロー
ルで搬送しながら塗装するため、大量の塗装が可能であ
る。本発明の塗装装置はマグネットからなる第1および
第2ロールと、これらのロールが磁気吸着する側のパイ
プ外面を塗装する第1および第2塗装手段を備えるた
め、上述した方法を好適に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗装装置の一実施例の側面図
【図2】第2ロールの一例の正面図
【図3】ノズルの配置例の正面図
【図4】ノズルの別の配置例の正面図
【図5】従来の塗装装置の側面図
【図6】別の従来の塗装装置の側面図
【図7】別の従来の塗装装置の正面図
【符号の説明】
1 パイプ 2 搬送路 3 第1ロール 4 第2ロール 5 第3ロール 6 第1塗装手段 16 第2塗装手段

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプの外面の一側をマグネットからな
    る第1ロールが磁気吸着しながら長手方向に搬送する工
    程と、前記第1ロールの搬送終端で当該第1ロールが磁
    気吸着する側と同じ側のパイプ外面を塗装する第1塗装
    工程と、パイプにおける塗装された側と反対側をマグネ
    ットからなる第2ロールが磁気吸着しながら長手方向に
    搬送する工程と、前記第2ロールの搬送終端で当該第2
    ロールが磁気吸着する側と同じ側のパイプ外面を塗装す
    る第2塗装工程とを備えていることを特徴とするパイプ
    の塗装方法。
  2. 【請求項2】 前記第1塗装工程は長手方向と直交する
    方向のパイプの外面の約3分の1の領域を塗装し、前記
    第2塗装工程はパイプ外面の残りの約3分の2の領域を
    塗装することを特徴とする請求項1記載の塗装方法。
  3. 【請求項3】 前記第1ロールはパイプの下側を磁気吸
    着し、前記第2ロールはパイプの上側を磁気吸着するこ
    とを特徴とする請求項1記載のパイプの塗装方法。
  4. 【請求項4】 パイプを長手方向に搬送する搬送路に設
    けられパイプを磁気吸着しながら回転するマグネットか
    らなる第1ロールと、この第1ロールの終端に設けられ
    第1ロールが磁気吸着する側と同じ側のパイプ外面を塗
    装する第1塗装手段と、パイプにおける第1塗装手段が
    塗装した側と反対側を磁気吸着しながら回転するマグネ
    ットからなる第2ロールと、この第2ロールの終端に設
    けられ第2ロールが磁気吸着する側と同じ側のパイプ外
    面を塗装する第2塗装手段とを備えていることを特徴と
    するパイプの塗装装置。
  5. 【請求項5】 前記第1塗装手段は長手方向と直交する
    方向のパイプの外面の約3分の1の領域に対して塗料を
    吹き付け、前記第2塗装手段はパイプ外面の残りの約3
    分の2の領域に対して塗料を吹き付けることを特徴とす
    る請求項4記載のパイプの塗装装置
  6. 【請求項6】 前記第1ロールはパイプの下側を磁気吸
    着するように前記搬送路に配設され、前記第2ロールは
    パイプの上側を磁気吸着するように搬送路に配設されて
    いることを特徴とする請求項4記載のパイプの塗装装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第2ロールはパイプに対する高さが
    調整可能となっていることを特徴とする請求項6記載の
    パイプの塗装装置。 【0001】
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