JP2555358B2 - エンジンの空燃比制御装置 - Google Patents

エンジンの空燃比制御装置

Info

Publication number
JP2555358B2
JP2555358B2 JP62143040A JP14304087A JP2555358B2 JP 2555358 B2 JP2555358 B2 JP 2555358B2 JP 62143040 A JP62143040 A JP 62143040A JP 14304087 A JP14304087 A JP 14304087A JP 2555358 B2 JP2555358 B2 JP 2555358B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
state
fuel ratio
air
resonance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62143040A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63309741A (ja
Inventor
一 土井長
清志 八木
博史 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP62143040A priority Critical patent/JP2555358B2/ja
Publication of JPS63309741A publication Critical patent/JPS63309741A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2555358B2 publication Critical patent/JP2555358B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えばキヤブレター等を備えたエンジンの
空燃比制御装置に関する。
(従来の技術) 従来のこのような空燃比制御装置は、排気ガスセンサ
の出力をモニタし、吸気系の空燃比を理論値にフイード
バツク制御するようにしている。このような空燃比制御
装置、例えば、実開昭56−15436号等においては、アイ
ドリング状態において通常運転状態にあるときよりも制
御系の制御利得を小さくすることにより、制御系のハン
チングを防止している。即ち、エンジン運転状態の、通
常状態とアイドリング状態との間での変更に応じて、制
御利得を可変にしているわけである。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、実際の運転においては、運転状態の変化時
に限られず、定常走行,緩加速走行が維持されている状
態においてもサージングが発生したり、アイドル時にお
いてもエンジン振動が発生して安定性に欠けることがあ
る。
本願の発明者達はこの点について、エンジンの燃料供
給系の機械的な固有振動数の周期と、空燃比制御系の制
御周期とが一致して共振状態に陥り、予測以上の空燃比
変動が発生してトルク変動、車体振動につながつている
ことを突きとめた。
そこで、本発明は上述従来例の欠点を除去するために
提案されたものでその目的は、運転状態の余り変動がな
いような状態において、上記共振状態が発生したとき若
しくは発生する恐れのあるときに、フイードバツク制御
の制御利得を変更することにより、上記共振を抑制する
ようなエンジンの空燃比制御装置を提供するところにあ
る。
(問題点を解決するための手段) 上記課題を達成するための本発明の空燃比制御装置の
構成は、排気ガスセンサ100の出力に基づいて空燃比を
目標値にフイードバツク制御する空燃比制御装置101
と、運転状態の大きな変化がないことを検出する状態検
出手段103と、フイードバツク制御106が共振領域にある
ことを検出する領域検出手段104と、この状態検出手段1
04が運転状態の大きな変化のないことを検出している場
合に、領域検出手段104が検出する制御量106が前記共振
領域内に入つたと検出したときに、このフイードバツク
制御の制御利得を変更する利得変更手段102とを備えた
ことを特徴とする。
(作用) 上記構成の空燃比制御装置によると、運転状態に大き
な変化がなく、かつ制御量106が前記共振領域内に入つ
たときを共振状態と判断し、利得変更手段102が制御利
得を変更することにより、フイードバツク制御の周期が
変り、その結果、共振状態から脱却する。
(実施例) 以下添付図面を参照しつつ、本発明を気化器方式エン
ジンに適用した場合の実施例を詳細に説明する。
〈空燃比制御装置の全体構成〉 第2図はエンジン本体8を中心にしたエンジン制御の
ための実施例である。本実施例のエンジンの燃料供給は
気化器方式を用いたものである。4は気化器、5はチヨ
ーク弁、6はスロツトル弁、7は吸気管9内の負圧信号
Bを検出する負圧センサ、11は排気ガス中の酸素濃度
(信号VS)を検出する排気ガスセンサ、1はエンジン制
御を行うコントロールユニット(ECU)、2は点火信号
によりエンジン回転数を知るためのイグニツシヨンコイ
ルである。混合気の空燃比制御は、コントロールユニッ
ト1からのデユーテイー比信号D(フイードバツク制御
量)により、フイードバツクソレノイド3を介して気化
器4中のエアブリードの開口面積を変える事により行な
われる。12は触媒浄化装置である。周知のように、この
浄化装置12はλ=1で最もその浄化能力が発揮される。
コントロールユニツト1への入力信号としては酸素セ
ンサ11からの信号VS、吸気管負圧を示す信号B、エンジ
ン回転数を知るためのIGパルス、エンジンの暖機状態を
知るための水温センサ(不図示)からの信号THW、アイ
ドル状態を示す信号IDLE等である。
第3図は一般的な排気ガスセンサ出力VSの空燃比に対
する静特性を示す。この図に示すように、センサ出力VS
はλ=1を境にして反転するから、空燃比がリツチにあ
るかリーンにあるかの判定はその出力VSから行なうこと
はできる。しかし、VSの値がλと比例関係にないため
に、排気ガスセンサからの出力VSによる目標空燃比λ=
1へのフイードバツク制御は必ず、第4A図に示した如く
振動することになる。第4A図において、A/Fは実際の空
燃比を、VSはセンサ出力を、Dcは、前記フイードバツク
ソレノイド3のデユーテイー比信号Dのうち、λ=1の
基本空燃比を得るための基本デユーテイ比(以下、DB
する)に対する、空燃比制御のための補正制御量であ
る。
〈空燃比制御の概略〉 実際の空燃比A/Fが図のように例えば徐々にリーン側
に変動して、λ=1以下になると、センサ出力VSはその
応答遅れ時間だけ遅れて、やがて閾値電圧α未満にな
る。ECU1は閾値電圧α未満を検知すると、空燃比がリー
ン側に変動したとして、空燃比制御をリツチ側にもつて
いく。この場合、Dcをリツチ側にもつていくわけである
が、前記センサの応答遅れ時間を補償するために、VS
α未満を検知した時点で制御量Dcを△Pだけリツチ側に
振る(所謂、プラスP制御である)。そして、これ以
降、センサ出力VSの閾値α以上を検知するまで、時間の
経過と共に、Dcを△Iづつ漸増する(所謂、プラスI制
御である)。空燃比が漸増し、やがてセンサ出力VSが閾
値α以上を検知すると、リツチ状態になつたと判断し
て、前述の動作の逆を行なう。即ち、その時点で△Pだ
けDcを即座に減らし(マイナスP制御)、△Iづつ漸減
する(マイナスI制御)ものである。このように、空燃
比制御はある周波数で振動する。この周期は、制御利得
である△Pと△Iの大きさで決まる。
ところが、例えば第2図の気化器4等では、吸気管内
の負圧変動により脈動が発生し、気化器内での燃料供給
に遅れが発生する。この遅れは、例えば信号Dを制御し
て、フイードバツクソレノイド3の開口率を燃料を増量
側に制御しようとしても増量遅れが発生し、逆に、燃料
を減量しようと制御しても減量遅れが発生することにな
る。
第4B図,第4C図夫々に、この増量遅れ及び減量遅れに
よる、制御系の共振状態発生を示す。破線はこの遅れが
無い場合の状態を示す。この遅れにより、実際の空燃比
の変化が遅れるために結果的にセンサ出力VSが閾値αに
達する時間も延びてしまい、信号Dcの周期が延る。その
結果、デユーテイ比Dの値は必要以上に増量側若しくは
減量側の値になる。このような状態のところに、燃料供
給の遅れが回復すると、オーバリツチ若しくはオーバリ
ーンになるのは明らかである。これが前述のトルクシヨ
ツク若しくはエンジン振動の原因になる。
そこで、第2図実施例の空燃比制御装置は、この共振
状態が制御信号Dcの振幅若しくは周期に反映されること
に着目する。即ち、この振幅若しくは周期が一定値以上
になつたら、共振状態に陥つたと判断して、現在の制御
周期を強制的に変更するようにするのである。この制御
周期の変更は、第2図実施例では、制御利得△P及び
(若しくは)△Iを増加させて、λ=1の目標空燃比へ
の制御レスポンスを早め、結果的に燃料系の脈動周期と
ずらすことにより、共振状態から脱却するものである。
第5図に、上述した制御量P,Iに対するデユーテイ信
号Dcの変動幅の関係を示す。一般的には、PI値と変動幅
とは略比例関係にある。これらPI値が小さ過ぎると空燃
比制御の追従性が悪くなり、逆に大き過ぎるとリツチゾ
ーン,リーンゾーンに入り、排気ガス浄化にアクチユエ
ータ影響を与える。従つて、一般的な空燃比制御では、
上記PI値は妥協的な値に設定してある。このために、そ
こに燃料系の脈動等の他の変動要因があると、その周期
によつては、第4B図,第4C図,第5図に示したような共
振現象が起こつてしまうのである。
〈ECU〉 第6図にコントロールユニツト1の回路構成の一例を
示す。その概略構成はCPU20、そして信号B,VSTHWを入力
してデジタル値に変換するA/D変換器21、信号IDLEを入
力する入力ポート22、一定時間如に後述の割込みプログ
ラムを行なうためのタイマ割込みを発生するためのプロ
グラマブルタイマ23、第7A図,第7B図のフローチヤート
の如きプログラムを格納するROM24、計算データ等を格
納するRAM25、信号Dをラツチする出力ポート26、信号
Dに従つてフイードバツクソレノイド3を駆動する出力
ドライバ27等である。
〈空燃比制御の制御手順〉 第7A図,第7B図は第2図実施例の気化器式エンジンに
おけるフイードバツク制御プログラムのフローチヤート
である。このプログラムによるフイードバツク制御は、 :λ=1の目標空燃比へのフイードバツク制御と、 :共振状態を制御信号Dcの振幅変動から判断する制御
と、 :制御信号Dcの振幅変動を、運転状態の変化によるも
のか共振によるものかを区別する制御と、 :共振状態を検出したときに、制御利得を変更する制
御と、 :運転状態が変化したときに、制御利得を元の値に戻
す制御等を行なう。
共振状態の検出は次のようにして行なう。即ち、セン
サ出力VSが閾値αを横切るときは、それまで制御信号Dc
に対してはI制御が行なわれていたのであるから、その
横切つた時点のDcの値は極大値若しくは極小値を示す。
即ち、第4A図に示すように、それまでリーン状態が維持
されていて、出力VSがαをリーン→リツチに横切つてリ
ツチ状態に反転したときは、その反転時のDcの値は極大
値を示し、反対にリツチ状態が維持されていて、VSがα
をリツチ→リーンに横切つてリーン状態に反転したとき
は、その反転時のDcの値は極小値を示す。後述の実施例
では、上記極大値をPLとしてセーブし、極小値をPRとし
てセーブする。この、 (PR−PL) という差が所定値以上であるときに共振状態と判断する
ものである。そこで、フローチヤートに即して制御を説
明する。
まず、ステツプS2で、エンジン回転数Nを演算する。
次にステツプS4で、負圧センサから負圧信号Bを検出す
る。ステツプS6では前回計測した負圧信号BPとステツプ
S4で計測した負圧信号の差△Bを演算する。この△Bは
運転条件が変化したか否かを判定するのに使われる。ス
テツプS8では、次回の負圧測定のために今回測定した負
圧をBPとしてセーブする。ステツプS10では、負圧Bと
エンジン回転数Nとに基づいた、例えば第8図に示した
ゾーン判断から、空燃比制御が必要な運転領域に現在あ
るか否かを判断する。
もし、そのような運転領域にないのならば、ステツプ
S12で、フイードバツクソレノイド3のデユーテイ比信
号Dの基本デユーテイ比成分DBを80%に設定し、ステツ
プS14では、信号Dの空燃比制御補正分Dcを“0"にし、
ステツプS16で最終デユーテイ比Dを、 D=DB+Dc から演算して、ステツプS18で、ドライバ27を介してフ
イードバツクソレノイド3に出力する。フイードバツク
制御領域にないのならば、Dcは“0"であるが、フイード
バツク制御領域にあるのならば、P制御,I制御により、
Dcは可変の値となる。
運転状態がフイードバツク制御ゾーンにある場合を説
明する。このときは、ステツプS10から第7B図のステツ
プS20に制御が移る。ステツプS20では、ステツプS2,ス
テツプS4で測定した回転数N及び負圧Bに応じて、基本
空燃比が得られるような基本デユーテイ比DBを、例えば
ROM24内のマツプから検索する。ステツプS22でセンサ11
の出力VSを読み込み、ステツプS24で、このVSとリツチ
/リーンの判定基準となる閾値電圧αと比較する。
VS≧α(リツチ状態検出)のとき ステツプS24→ステツプS26に進み、前記サイクルのと
きのリツチ/リーン状態を示すフラグFを調べる。この
フラグFは、第4A図にも示すように、リーン状態からリ
ツチ状態にVSが変化したときに“1"にセツトされ、リツ
チ状態からリーン状態に変化したときに“0"にリセツト
される。従つて、ステツプS26で、フラグFが“0"であ
れば、前回がリーン状態であつたのであり、今リツチに
反転したのである。
まず、ステツプS30で現在のDcの値を前記極大値PL
してセーブする。次に、ステツプS32で、マイナスP制
御を行なうために、デユーテイ補正量Dcを△Pだけ減ず
る。そして、ステツプS34で、リツチ状態に反転したの
で、VSがα以下に下がるまでマイナスI制御を行なうよ
うに、フラグFを“1"にセツトする。
次にステツプS46で、共振状態を調べるために、 Dd=PL−PR を演算する。ステツプS48では、運転状態が変更されて
いないかを調べる。これは、運転状態が変化したことに
よつても、上記(PL−PR)は大きな値となるからであ
る。運転状態の変更は、ステツプS6で演算した負圧の変
動△Bを所定の閾値βと比較して判断され、 △B≧β であれば運転状態の変更、 △B<β であれば、非変更と判断する。
運転状態の変更でなければ、ステツプS50に進み、上
述のDdと所定の閾値γとを比較する。
Dd≧γ であれば共振状態、 Dd<γ であれば非共振状態と判断する。共振状態でなければ、
現在の制御利得△I,△Pを変更する必要がないので、そ
のままステツプS16(第7A図)に戻る。
このように、リーンからリツチに反転して、ステツプ
S18で、△PのP制御(ステツプS32)を行なつたデユー
テイ比で気化器4から燃料を供給する。再びステツプS2
4に来たときに、センサ出力がVS≧αであれば、リツチ
状態に留まつているのであるから、フラグFは“1"であ
り、ステツプS24→ステツプS26→ステツプS36に進ん
で、 Dc=Dc−△I(マイナスI制御) を行なう。運転状態の変更もなく、また共振状態も検出
されなければ、ステツプS36→ステツプS46→ステツプS4
8→ステツプS50ステツプS16→……と進み、上記制御を
繰り返す。
VS<α(リーン状態)のとき マイナス側のI制御により空燃比はリーン側に移行す
るから、やがて、ステツプS24で、 VS<α を検出する。前回はリツチ状態であつたのだから、フラ
グFは“1"であるから、ステツプS40に進み、リツチ→
リーンに反転したときの制御量Dcの値をPRにセーブす
る。そして、ステツプS42でプラス側のP制御を行な
う。ステツプS44でフラグFをリセツトし、ステツプS46
以下で運転状態の変更の存否、共振状態の存否を調べて
前述の制御を行なう。再度ステツプS24に来て、リーン
状態が持続しているのであれば、ステツプS37→ステツ
プS38に進んで、プラス側のI制御を行なう。
このようにして、第4A図に示したのと同じように、第
7図のフローチヤートにより、リツチ状態であれば、マ
イナス側のP制御,I制御を行ない、リーン状態であれ
ば、プラス側のP制御,I制御を行なう。
共振状態 ステツプS50で共振状態と判断された場合を説明す
る。このときは、ステツプS52,ステツプS54で、制御利
得△I,△Pを夫々△I′,△P′に変更する。この△
I′,△P′は△I,△Pと異なればよいのであるが、例
えば、 と設定すれば、△P′によるP制御により、オーバリツ
チ若しくはオーバリーン状態は速やかに解消され、更に
△I′により制御系のレスポンスはよくなり、結果的に
制御系の制御周期が燃料供給系の脈動周期と速やかにず
れるので、素早く共振状態から脱し、それでDcの変動は
速やかに小さくなる。逆に、 に設定すれば、共振状態からの脱却は上記の場合より若
干遅れるかもしれないが、共振状態から脱却することは
変わりない。また、制御利得が減少することにより、制
御系のハンチングの発生が抑えられ、将来的な共振状態
発生の防止が計られる。
運転状態変更 さて、運転状態の変更がステツプS48で検知されたと
きの説明を行なう。このときはステツプS56に進み、制
御利得△I,△Pを△I″,△P″に変更する。
この△I″,△P″の値としては、例えば、△I′,
△P′以外の値の△I,△Pの初期値であるようにする。
このような値に設定すると、共振状態が検知されて、ス
テツプS52,ステツプS54で制御利得が変更されても、運
転状態が変更されれば、そのエンジンを空燃比制御する
のに最適な筈のものとして初期的に設定された△I″,
△P″に戻るので、最適な制御状態でエンジンが運転さ
れることになる。もし、△I″,△P″で、共振状態が
発生したら、制御利得を△I′,△P′に変更する。
〈変形例〉 尚、上記実施例では、共振状態の判断をDdの大きさで
行なつていたが、信号Dcの周期の長さにより行なつても
よい。これは、制御利得△P,△Iが既知であれば、その
利得でもつて共振を起こしていない状態での周期の長さ
は前もつて知ることができるから、その長さをもつて共
振状態発生の区別ができるからである。
また、上記実施例では、気化器式エンジンでの実施例
でもつて本発明を説明したが、本発明は所謂燃料噴射式
エンジンにおける共振防止にも適用できる。燃料供給系
統を含むインジエクタ周辺の機械的固有振動数による燃
料脈動は、程度は少ないにしても気化器式の場合と同じ
ように発生するからである。
また、共振状態の検出は、上記実施例のような信号Dc
のピーク−ピーク値の大きさによる判断ではないもので
あつてもよい。即ち、エンジンの回転あるいは負荷等の
状態から、予め共振を起こす恐れのある領域を設定して
おき、この運転領域になったときに、上述の制御利得変
更の手順を実行するようにしてもよい。
また、上記実施例では制御利得はPもIも変更するよ
うにしたが、いずれか一方であつても、制御周期は変わ
る。
(発明の効果) 以上説明したように本発明のエンジンの空燃比制御装
置によれば、エンジンの運転状態の変更がない場合に発
生する(又は発生の恐れのある)燃料脈動と制御系の振
動とによる共振を検知し、かつ平均空燃比を最適に保つ
たかたちで、その共振を抑えることができ、そのために
空燃比の大幅な変動の防止と運転性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を説明した図、 第2図は本発明を気化器式エンジンに適用した実施例の
構成図、 第3図は排気ガスセンサの静特性を示す図、 第4A図はフイードバツク制御の動作を説明する図、 第4B図,第4C図及び第5図は共振発生の原因を説明する
図、 第6図は実施例のエンジンコントロールユニツトユニツ
トの回路の一例の図、 第7A図,第7B図は実施例に係る制御手順のフローチヤー
ト、 第8図は空燃比のフイードバツク制御を行なうべきゾー
ンを示す図である。 図中、 1……コントロールユニツト(ECU)、2……イグニツ
シヨンコイル、3……フイードバツクソレノイド、4…
…気化器、5……チヨーク弁、6……スロツトル弁、7
……負圧センサ、8……シリンダ、9……吸気管、10…
…排気管、11……排気ガスセンサ、12……触媒浄化装
置、20……CPU、21……A/D変換器、22……入力ポート、
23……タイマ、24……ROM、25……RAM、26……出力ポー
ト、27……出力ドライバである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−71575(JP,A) 特開 昭63−255546(JP,A) 特開 昭57−119138(JP,A) 特開 昭59−23037(JP,A) 実開 昭63−174550(JP,U) 実開 昭62−128137(JP,U) 実開 昭61−120050(JP,U) 実開 昭61−166150(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排気ガスセンサの出力に基づいて空燃比を
    目標値にフイードバツク制御する空燃比制御装置におい
    て、 運転状態の大きな変化がないことを検出する状態検出手
    段と、 上記フイードバツク制御における制御量が共振領域にあ
    ることを検出する領域検出手段と、 前記状態検出手段が運転状態の大きな変化のないことを
    検出している場合に、上記領域検出手段が検出する制御
    量が共振領域に入つたことを検出すると、このフイード
    バツク制御の制御利得を変更する利得変更手段とを備え
    たことを特徴とするエンジンの空燃比制御装置。
  2. 【請求項2】前記領域検出手段は、フイードバツク制御
    の制御信号の制御幅から制御領域を検出し、 前記利得変更手段は、この領域検出手段が検出した制御
    信号の制御幅が共振振幅値以上であるときに、前記制御
    利得を変更する事を特徴とする特許請求の範囲第1項に
    記載のエンジンの空燃比制御装置。
  3. 【請求項3】前記フイードバツク制御の制御信号は、排
    気ガスセンサの出力がリツチ状態とリーン状態との間で
    夫々変動したときにおける、燃料供給制御信号である事
    を特徴とする特許請求の範囲第2項に記載のエンジンの
    空燃比制御装置。
JP62143040A 1987-06-10 1987-06-10 エンジンの空燃比制御装置 Expired - Lifetime JP2555358B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62143040A JP2555358B2 (ja) 1987-06-10 1987-06-10 エンジンの空燃比制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62143040A JP2555358B2 (ja) 1987-06-10 1987-06-10 エンジンの空燃比制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63309741A JPS63309741A (ja) 1988-12-16
JP2555358B2 true JP2555358B2 (ja) 1996-11-20

Family

ID=15329509

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62143040A Expired - Lifetime JP2555358B2 (ja) 1987-06-10 1987-06-10 エンジンの空燃比制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2555358B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63309741A (ja) 1988-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5157920A (en) Method of and an apparatus for controlling the air-fuel ratio of an internal combustion engine
JPH05302540A (ja) 内燃エンジンのアイドル回転数制御方法
JPH0436651A (ja) 内燃機関の空燃比制御方法及びその制御装置
JPH0522061B2 (ja)
US5440877A (en) Air-fuel ratio controller for an internal combustion engine
JP2555358B2 (ja) エンジンの空燃比制御装置
JP3392197B2 (ja) エンジンの空燃比制御装置
JPH0652074B2 (ja) 多気筒エンジンのアイドリング安定化装置
JPH0979071A (ja) 内燃機関の空燃比学習制御装置
JP2529972B2 (ja) エンジンの制御装置
JP3119704B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP3493697B2 (ja) エンジンの空燃比制御装置
JP2841001B2 (ja) 内燃機関の空燃比フィードバック制御装置
US11454204B2 (en) Ignition timing controller and ignition timing control method for multi-cylinder internal combustion engine
JPH0147614B2 (ja)
JPH0615831B2 (ja) 内燃機関の燃焼制御装置
JP2666218B2 (ja) エンジンの空燃比制御装置
JP2631580B2 (ja) 内燃機関の空燃比学習制御装置
JP2722805B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP2805993B2 (ja) 内燃機関の燃料ポンプ制御装置
JPH05149166A (ja) 内燃エンジンのアイドリング時燃料供給制御装置
JPS6263149A (ja) エンジンの燃料制御装置
JPH0569971B2 (ja)
JPH0791298A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPH0765524B2 (ja) エンジンの空燃比制御装置