JP2555221B2 - ミシン停止制御方法及び装置 - Google Patents
ミシン停止制御方法及び装置Info
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Description
及び装置、更に詳細にはミシンの停止指令に応答してミ
シンを停止させるミシン停止制御方法及び装置に関す
る。
を停止ないし停針させるとき、ミシン制御手段によりペ
ダル解放時を検出し、針下停止モードにおいて針下信号
を検知して停止指令をモータ制御手段に出力することに
よりミシンを停止させている。具体的には、ミシンを停
針させる時、ミシン軸またはミシン駆動モータ軸の回転
速度を検知することにより、ある規定速度を下まわった
時点から回転速度が零になるであろう予測時間後に制御
を打ち切るようにしている。
トを介してモータで駆動させる装置においては、停針時
にモータの回転を停止させ、モータが一旦静止したのに
もかかわらず、図7(A)に示すようにミシン軸50の
慣性により、ミシン軸50とモータ軸51間のミシンベ
ルト52にたるみと張りを残したままミシン軸が停止し
た状態になってしまう。
静止力F2がモータ軸静止力F3よりも小さい場合、ミシ
ン軸50の方がベルト張力に負けて逆転してしまう。こ
の逆転力により今度はわずかではあるが反対側に張力が
働らいた状態となり、ミシン軸50の慣性力F4によ
り、モータ軸51も逆転してしまう。こうしてベルト5
2の張力F1が減衰するまでミシン軸50が逆転させら
れてしまう。
軸静止力F3より大きい場合であり、同じような理由に
より逆にミシン軸50が正転させられてしまう。一方図
8(B)はミシン軸静止力F2がモータ軸静止力F3と同
じ場合であるが、ベルト張力F1がすぐ釣り合うのでミ
シン軸50は正逆方向に微振動した状態でおさまる。
まうと、図9に示すようにミシンの下糸のカマ剣先55
が針57に形成された上糸ループ56からはずれる場合
がある。この時、上糸のループ形状が狭くなりやすく、
再正転時に下糸カマ剣先がループ内に入れない場合が生
じやすくなってしまう。これにより縫い目が形成されな
くなり、いわゆる「目とび」ができるという縫いトラブ
ルが発生してしまう。
めに正転してしまうと針先が布地から抜けて、布地の方
向変換時に針がピボット点にならずに、綺麗なコード縫
いができないトラブルが発生してしまう場合もある。ま
た針下検知位置をオーバーするような事があると自動糸
切り制御時針下検知時のみ糸切り動作に移るので、自動
糸切りできないトラブルも起きてしまう。
を除去するためになされたもので、ミシンの停針時モー
タ軸あるいはミシン軸を正確に所定の状態で停止させる
ことが可能なミシンの停止制御方法及び装置を提供する
ことを課題とする。
決するために、ミシンの停止指令に応答してミシンを停
止させるミシン停止制御方法において、ミシンの停止指
令によりミシン駆動モータを減速させ、モータの回転速
度が所定速度以下になったときモータを正転させる第1
の時間とモータを逆転させる第2の時間を設定し、第1
と第2の設定時間毎にモータを正逆転させてモータを停
止させる構成を採用した。
答してミシンを停止させるミシン停止制御装置におい
て、ミシン駆動モータの速度を検出する手段と、ミシン
駆動モータの速度を制御する手段と、ミシンの駆動停止
を指示する手段と、第1と第2の時間を設定するタイマ
とを設け、ミシンの停止指令によりモータの回転速度が
所定速度以下になったとき前記タイマを作動させ、第1
と第2の設定時間毎にモータを正逆転させてモータを停
止させる構成も採用している。
速度以下になったとき第1の時間にはモータを正転さ
せ、また第2の時間にはモータを逆転させ、第1と第2
の設定時間毎にモータの正逆回転方向を切替えるので、
ミシン主軸及びモータ軸に働く回転力と釣り合う保持力
をミシン主軸ないしモータ軸に与えることができる。こ
れにより、ミシン主軸の正転または逆転現象を押えて停
針させることが可能になる。
細に説明する。
観が図示されている。ミシンペダル1を踏みあるいは踏
みを解除することによりモータ.ミシンコントローラ2
を介してミシンモータ4の駆動を制御することができ
る。ミシンモータ4の駆動力はベルト3を介してミシン
主軸5に伝達され、ミシン縫製部7を介して通常のよく
知られているように縫製が行なわれる。6は、ミシン主
軸の回転に応じて針上位置と針下位置を検知するシンク
ロナイザーである。
ブロック図が図示されている。モータ.ミシンコントロ
ーラは、ミシン制御手段17とモータ制御手段12から
なり、それぞれ公知のCPU.ROM.RAM等により
回路構成されている。ミシン制御手段17には、ペダル
センサ15とミシン針位置検出器16が接続され、また
モータ制御手段12には、モータ速度検出器10とモー
タ位置検出器11とスイッチ等により構成された時間比
設定器18が接続され、モータ制御手段12からの出力
信号はモータドライバ13を介してミシンモータ14に
入力され、モータを所定の速度で駆動する。
をペダルセンサ15で検知し、踏み量に応じてミシン制
御手段17よりモータ制御手段12へ回転指令と回転速
度を指示する。モータ制御手段12は、図3のフローチ
ャートのステップS1に示すようにモータコントロール
指令を入力すると指令を判別し(ステップS2)、回転
指令の場合は、ステップS6で回転速度指示値に従って
モータドライバ13へ駆動電流値を出力し、ミシンモー
タ14を回転させる。モータ14が回転するとベルト3
を介してミシン主軸5も回転する。
り構成されるモータ速度検出器10とモータ位置検出器
11によりモータ速度とモータ位置が検出されモータ制
御手段12によりモータの回転が制御される。ミシン主
軸の回転に応じて針上位置と針下位置は、シンクロナイ
ザ6内のミシン針位置検出器16によりそれぞれ一回転
ごとに検知される。
合、ミシン制御手段17は、針下停止モードの場合は、
針下信号(図5、図6の20)を検知して停止指令(図
5、図6の21)をモータ制御手段に出力する。このと
きモータ制御手段は、停止指令を受け取ると(ステップ
S3)モータを停止すべくコントロールする(ステップ
S4)。また、停止指令でない場合は、ステップS5で
PWM出力(図5、図6の22)を停止する。
合は、図4のような制御で行なわれる停針制御に移る。
モータ停止コントロールT1となると、モータ制御手段
12は、停止指令を受け取ることにより、ステップT2
でモータ速度検出器10より速度を検知し次のように3
通りの場合に判別し段階的に制御する。
は図5、図6のようにAからBに減速する。ステップT
3においてモータ回転速度が50rpm以上であると判
断された場合(A〜Bの区間)モータドライバ17に逆
転出力し、モータ速度検知値を偏差としゲインを乗じて
モータ駆動電流量制御用PWM(パルス幅変調)値を演
算し、徐々に制動力が小さくなるような値を求め、モー
タドライバ17に出力する。これによりモータ回転速度
は急減速することになる(ステップT5)。
タ回転速度が低速値、例えば10rpm〜49rpm
(図6のB〜Cの区間)と判断された場合、ステップT
6でモータ駆動電流制御用PWM出力を停止させる。こ
れにより、モータ回転速度は徐々にスピードダウンし停
止する。
で説明した現象が発生し、ミシン軸静止力がモータ軸静
止力よりも小さい場合は図5の23で示すように逆転が
発生してしまう。
0rpm)より小さいと判断された場合(図7のCの領
域)、ステップT7で保持モードがセットされているか
どうか判断する。セットされていない場合はステップT
8からT10で保持モードの初期設定を行なう。つまり
PWM値は針位置保持レベルの小さな値に設定し、図6
に示すように正転時間a、逆転時間bの回転方向切替え
タイマを設定し、PWM値をモータドライバに出力しモ
ードをセットしてタイマスタートさせる。なお、正逆時
間a,bの値は、モータイニシャル時(ステップS
7)、時間比設定器18の値を読み取ることにより可変
できる。
ステップT11における切替えタイマ監視により設定時
間ごとに回転方向を正逆に切替えて保持力を与える(ス
テップT12)。
はミシン軸のエンコーダ信号を監視することにより正逆
方向を切り替えていたが、これだとミシン軸回転後の判
断となってしまい、ミシン主軸の正転または逆転現象を
押えて停針させることができない。一方、停針時モータ
軸を完全ロックできればミシン軸は微振動で終るが保持
力を上げる為保持時の電流値を大きくするとモータ軸が
振動し不快音が発生するという欠点が生じる。
方向を切替え、しかもこの時ミシン頭部特性により例え
ば逆転が発生しやすいミシン頭部特性では正転の方を逆
転の方より少し長く設定した保持力を与えるようにす
る。このような構成により、モータのa、bの設定時間
による正転と逆転により図5の逆転エネルギを吸収する
ことが可能になる。これにより保持電流が小さくてもミ
シン軸に働く逆転力と釣り合って保持されるのでモータ
回転速度は零レベルを維持することができる。
現象を押えて停針させることが可能になるので、「目と
び」という縫いトラブルの防止、及び停針時に針先が布
地から抜けるトラブルの防止、自動糸切りできないトラ
ブルの防止ができる。また、針下位置で停針した場合
に、ミシン主軸の逆転現象を押えることにより、ミシン
下糸のカマ剣先が上糸ループからはずれることを防止す
る為、正常な縫い動作ができる。
ミシンの停止指令によりミシン駆動モータを減速させ、
モータの回転速度が所定速度以下になったとき第1と第
2の設定時間毎にモータの正逆回転方向を切替えるよう
にしているので、ミシン停針時ミシン主軸及びモータ軸
に働く回転力と釣り合う保持力をミシン主軸ないしモー
タ軸に与えることができ、ミシン主軸の正転または逆転
現象を押えて停針させることが可能になる。
である。
である。
る。
である。
線図である。
図である。
図である。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 ミシンの停止指令に応答してミシンを停
止させるミシン停止制御方法において、ミシンの停止指
令によりミシン駆動モータを減速させ、モータの回転速
度が所定速度以下になったときモータを正転させる第1
の時間とモータを逆転させる第2の時間を設定し、第1
と第2の設定時間毎にモータを正逆転させてモータを停
止させることを特徴とするミシンの停止制御方法。 - 【請求項2】 前記第1と第2の時間比を可変にするこ
とを特徴とする請求項1に記載のミシンの停止制御方
法。 - 【請求項3】 ミシンの停止指令に応答してミシンを停
止させるミシン停止制御装置において、ミシン駆動モー
タの速度を検出する手段と、ミシン駆動モータの速度を
制御する手段と、ミシンの駆動停止を指示する手段と、
第1と第2の時間を設定するタイマとを設け、ミシンの
停止指令によりモータの回転速度が所定速度以下になっ
たとき前記タイマを作動させ、第1と第2の設定時間毎
にモータを正逆転させてモータを停止させることを特徴
とするミシンの停止制御装置。 - 【請求項4】 前記第1と第2の時間比を可変にするこ
とを特徴とする請求項3に記載のミシンの停止制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2408589A JP2555221B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | ミシン停止制御方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2408589A JP2555221B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | ミシン停止制御方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04231094A JPH04231094A (ja) | 1992-08-19 |
JP2555221B2 true JP2555221B2 (ja) | 1996-11-20 |
Family
ID=18518025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2408589A Expired - Fee Related JP2555221B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | ミシン停止制御方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2555221B2 (ja) |
-
1990
- 1990-12-28 JP JP2408589A patent/JP2555221B2/ja not_active Expired - Fee Related
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